JPH0679199A - 遠心機における残り時間の表示方法 - Google Patents
遠心機における残り時間の表示方法Info
- Publication number
- JPH0679199A JPH0679199A JP23622192A JP23622192A JPH0679199A JP H0679199 A JPH0679199 A JP H0679199A JP 23622192 A JP23622192 A JP 23622192A JP 23622192 A JP23622192 A JP 23622192A JP H0679199 A JPH0679199 A JP H0679199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- omega
- value
- remaining time
- amount
- centrifugal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Centrifugal Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】遠心機の運転の残り時間を正確の知ることが出
来る。 【構成】遠心機駆動モータ、エンコーダ、パルス検出
器、演算器および表示器などにより構成し、ユーザが予
め設定した遠心量から遠心分離を行なった遠心量を差し
引いたものを、運転回転数の二乗で割ることにより運転
の残り時間を計算し、得られた残り時間を表示する。
来る。 【構成】遠心機駆動モータ、エンコーダ、パルス検出
器、演算器および表示器などにより構成し、ユーザが予
め設定した遠心量から遠心分離を行なった遠心量を差し
引いたものを、運転回転数の二乗で割ることにより運転
の残り時間を計算し、得られた残り時間を表示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心機において運転の
残り時間の表示に関するもので、特にユーザが遠心量を
設定して運転する際に運転の残り時間の表示方法に関す
るものである。
残り時間の表示に関するもので、特にユーザが遠心量を
設定して運転する際に運転の残り時間の表示方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遠心機を一定の遠心量だけ運転し
て遠心分離を行なおうとする要求は多く、そのため遠心
機には、遠心量を設定して、その遠心量に到達するまで
運転を行なうモードが設けられている。
て遠心分離を行なおうとする要求は多く、そのため遠心
機には、遠心量を設定して、その遠心量に到達するまで
運転を行なうモードが設けられている。
【0003】通常、前記遠心量は、回転角速度をω、時
間をtとすると、ω×ω×tで与えられ、これをオメガ
二乗ティーと称する。この量に回転半径を掛けると遠心
量の積算値が求められるが、回転半径は使用するロータ
によって異なるので、一意的に定めることが出来ない。
そこで前記オメガ二乗ティーの値で遠心条件を設定する
ことが行なわれている。
間をtとすると、ω×ω×tで与えられ、これをオメガ
二乗ティーと称する。この量に回転半径を掛けると遠心
量の積算値が求められるが、回転半径は使用するロータ
によって異なるので、一意的に定めることが出来ない。
そこで前記オメガ二乗ティーの値で遠心条件を設定する
ことが行なわれている。
【0004】設定されたオメガ二乗ティーの値に到達す
ると、遠心機は運転を終了するが、ユーザにとってはい
つ運転を終了するのかが把握しにくいために、通常遠心
機の表示部分にはオメガ二乗ティーの到達値の他に、運
転の残り時間が合せて表示されるようになっているもの
が多い。
ると、遠心機は運転を終了するが、ユーザにとってはい
つ運転を終了するのかが把握しにくいために、通常遠心
機の表示部分にはオメガ二乗ティーの到達値の他に、運
転の残り時間が合せて表示されるようになっているもの
が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、残り時間を設定されたオメガ二乗ティーにより計算
する際、運転の開始前に設定されたオメガ二乗ティーと
設定された運転回転数から残り時間がどれくらいになる
かを計算し、このように計算された時間から経過時間を
差し引いて、残り時間を計算し表示していた。
は、残り時間を設定されたオメガ二乗ティーにより計算
する際、運転の開始前に設定されたオメガ二乗ティーと
設定された運転回転数から残り時間がどれくらいになる
かを計算し、このように計算された時間から経過時間を
差し引いて、残り時間を計算し表示していた。
【0006】ところが、実際の遠心機の運転では設定さ
れたオメガ二乗ティーの値に対して、実際の遠心機の回
転数から計算されるオメガ二乗ティーの値、すなわち1
秒間のロータの回転数をnとするとω=n×2πであ
り、この値を用いて計算されたオメガ二乗ティーの値を
差し引いてそれがゼロになった時に運転を停止させてい
た。
れたオメガ二乗ティーの値に対して、実際の遠心機の回
転数から計算されるオメガ二乗ティーの値、すなわち1
秒間のロータの回転数をnとするとω=n×2πであ
り、この値を用いて計算されたオメガ二乗ティーの値を
差し引いてそれがゼロになった時に運転を停止させてい
た。
【0007】しかし、このように計算すると誤差が多く
なり正確な残り時間を表示できなくなる。詳しく説明す
れば、運転が設定回転数に入ってからのこのような計算
ではほぼ正確に残り時間を計算することができるが、実
際には運転開始直後は0から徐々に回転数を上げて行く
段階があり、その時のオメガ二乗ティーの値は計算され
たものからは大きくくいちがったものとなっている。
なり正確な残り時間を表示できなくなる。詳しく説明す
れば、運転が設定回転数に入ってからのこのような計算
ではほぼ正確に残り時間を計算することができるが、実
際には運転開始直後は0から徐々に回転数を上げて行く
段階があり、その時のオメガ二乗ティーの値は計算され
たものからは大きくくいちがったものとなっている。
【0008】このようにして発生する誤差は、絶対誤差
は同じであっても最初のうちは相対的に小さくなってい
て目立たない。ところが、終了間際になってくると相対
的に大きくなって不一致が目立つようになってくる。ユ
ーザに取って知りたいのは、残り時間が数時間のオーダ
ーではなく、数分のオーダーであろうから、例えば、遠
心機が「後5分」と表示していたので5分後に行ってみ
たところ「後4分」と表示していて、結局終わったのは
20分後というのでは、不親切窮まりないことである。
は同じであっても最初のうちは相対的に小さくなってい
て目立たない。ところが、終了間際になってくると相対
的に大きくなって不一致が目立つようになってくる。ユ
ーザに取って知りたいのは、残り時間が数時間のオーダ
ーではなく、数分のオーダーであろうから、例えば、遠
心機が「後5分」と表示していたので5分後に行ってみ
たところ「後4分」と表示していて、結局終わったのは
20分後というのでは、不親切窮まりないことである。
【0009】残り時間を表示する場合は停止間際に於い
て正確な値を表示されなければならない。
て正確な値を表示されなければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の欠点を
なくしたもので、ユーザのオメガ二乗ティーの設定値か
ら、遠心機の内部でカウントし、計算して得られたオメ
ガ二乗ティーの値を差し引いて、オメガ二乗ティーの残
り量を計算し、その残り量を上記したω=n×2πの式
で計算されるωの二乗値で割った値、すなわち〔ω×ω
×t(ユーザ設定値)−ω×ω×t(実際の経過値)〕
÷〔ω×ω(設定回転数からの計算値)〕から計算され
る残り時間を表示するようにした。
なくしたもので、ユーザのオメガ二乗ティーの設定値か
ら、遠心機の内部でカウントし、計算して得られたオメ
ガ二乗ティーの値を差し引いて、オメガ二乗ティーの残
り量を計算し、その残り量を上記したω=n×2πの式
で計算されるωの二乗値で割った値、すなわち〔ω×ω
×t(ユーザ設定値)−ω×ω×t(実際の経過値)〕
÷〔ω×ω(設定回転数からの計算値)〕から計算され
る残り時間を表示するようにした。
【0011】
【作用】上記のように計算した残り時間を表示すると、
運転当初は誤差を多く含む残り時間が表示されるが、例
えば誤差は20分だとしても当初は運転時間が4時間と
か5時間とか行った値であるから、その中での20分の
誤差は気にならない。しかし、ユーザの設定回転数に入
ってからは残り時間の誤差は非常に小さくなり、上記の
計算式を見て分るように運転が終了に近づくにつれて残
り時間の誤差は無限に小さくなって行く。すなわち、残
り時間が数十分、数分になってくると、きわめて正確に
残り時間を表示させることが出来るようになる。
運転当初は誤差を多く含む残り時間が表示されるが、例
えば誤差は20分だとしても当初は運転時間が4時間と
か5時間とか行った値であるから、その中での20分の
誤差は気にならない。しかし、ユーザの設定回転数に入
ってからは残り時間の誤差は非常に小さくなり、上記の
計算式を見て分るように運転が終了に近づくにつれて残
り時間の誤差は無限に小さくなって行く。すなわち、残
り時間が数十分、数分になってくると、きわめて正確に
残り時間を表示させることが出来るようになる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の残り時間表示方法の原理を示す原理
説明図である。1は遠心機の駆動モータ、2は駆動モー
タ1の回転軸に取り付けられたエンコーダ、3は回転パ
ルス検出器、4は演算器、5は運転状態表示器、6はロ
ータ、7はロータ中に挿入される試料チューブである。
る。図1は本発明の残り時間表示方法の原理を示す原理
説明図である。1は遠心機の駆動モータ、2は駆動モー
タ1の回転軸に取り付けられたエンコーダ、3は回転パ
ルス検出器、4は演算器、5は運転状態表示器、6はロ
ータ、7はロータ中に挿入される試料チューブである。
【0013】遠心分離に当たって、オメガ二乗ティーで
条件を設定し、遠心量が規定の量に到達したら運転を停
止する方法では、まず最初に、ユーザが遠心を行ないた
い量をオメガ二乗ティーで入力する(図示せず)。スタ
ートスイッチを押すと、モータ1が回転を開始して、モ
ータ軸に取り付けられたエンコーダ2と回転パルス検出
器3により、モータ1の回転数に比例したパルスが演算
器4に送られる。
条件を設定し、遠心量が規定の量に到達したら運転を停
止する方法では、まず最初に、ユーザが遠心を行ないた
い量をオメガ二乗ティーで入力する(図示せず)。スタ
ートスイッチを押すと、モータ1が回転を開始して、モ
ータ軸に取り付けられたエンコーダ2と回転パルス検出
器3により、モータ1の回転数に比例したパルスが演算
器4に送られる。
【0014】演算器4の中では、〔ω×ω×t(ユーザ
設定値)−ω×ω×t(実際の経過値)〕÷〔ω×ω
(設定回転数からの計算値)〕にしたがった演算が行な
われて、その結果が運転状態表示器5に表示される。本
実施例では、現在のオメガ二乗ティーの値が指数表示の
形で表示されているのと同時に、「**h**m re
maining」という形で運転の残り時間が表示され
ている。
設定値)−ω×ω×t(実際の経過値)〕÷〔ω×ω
(設定回転数からの計算値)〕にしたがった演算が行な
われて、その結果が運転状態表示器5に表示される。本
実施例では、現在のオメガ二乗ティーの値が指数表示の
形で表示されているのと同時に、「**h**m re
maining」という形で運転の残り時間が表示され
ている。
【0015】
【発明の効果】本発明では以上のように、残り時間が少
なくなるにつれて極めて正確に遠心機の運転の残り時間
を表示するようになるから、ユーザの知りたい情報を表
示することが出来てユーザに便宜を与えるものである。
なくなるにつれて極めて正確に遠心機の運転の残り時間
を表示するようになるから、ユーザの知りたい情報を表
示することが出来てユーザに便宜を与えるものである。
【図1】本発明になる遠心機の残り時間表示方法の原理
説明図。
説明図。
1は遠心機の駆動モータ、2は駆動モータ1の回転軸に
取り付けられたエンコーダ、3は回転パルス検出器、4
は演算器、5は運転状態表示器である。6はロータ、7
はロータ中に挿入される試料チューブである。
取り付けられたエンコーダ、3は回転パルス検出器、4
は演算器、5は運転状態表示器である。6はロータ、7
はロータ中に挿入される試料チューブである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐川 典久 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内
Claims (1)
- 【請求項1】試料を遠心力により分離する遠心機に於い
て、予め設定された遠心量に到達するまで遠心分離を行
なう場合に、予め設定された遠心量から遠心分離を行な
った遠心量を差し引いたものを、運転回転数の二乗で割
ることにより運転の残り時間を計算し、得られた残り時
間を表示することを特徴とする、遠心機における残り時
間の表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23622192A JPH0679199A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 遠心機における残り時間の表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23622192A JPH0679199A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 遠心機における残り時間の表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679199A true JPH0679199A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16997581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23622192A Withdrawn JPH0679199A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 遠心機における残り時間の表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679199A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007152157A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心機 |
US7614144B2 (en) | 2003-05-13 | 2009-11-10 | Panasonic Corporation | Component mounting apparatus |
WO2010050624A1 (en) * | 2008-10-31 | 2010-05-06 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Centrifuge |
JP2010104944A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心分離機 |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP23622192A patent/JPH0679199A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7614144B2 (en) | 2003-05-13 | 2009-11-10 | Panasonic Corporation | Component mounting apparatus |
JP2007152157A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心機 |
WO2010050624A1 (en) * | 2008-10-31 | 2010-05-06 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Centrifuge |
JP2010104944A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心分離機 |
US9517476B2 (en) | 2008-10-31 | 2016-12-13 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Centrifuge with acceleration and deceleration time display |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |