JPH06254440A - 遠心分離機の加速制御方法 - Google Patents
遠心分離機の加速制御方法Info
- Publication number
- JPH06254440A JPH06254440A JP4258793A JP4258793A JPH06254440A JP H06254440 A JPH06254440 A JP H06254440A JP 4258793 A JP4258793 A JP 4258793A JP 4258793 A JP4258793 A JP 4258793A JP H06254440 A JPH06254440 A JP H06254440A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- induction motor
- rotor
- rotations
- speed
- control method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Centrifugal Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遠心分離機のロータ回転制御において、整定
状態に入るときのオーバシュートあるいはアンダシュー
トを無くし、良好な分離あるいは製品の品質向上を図る
ためのものである。 【構成】 ロータ1を駆動する誘導モータ2に対して設
定回転数の手前500min~1に実回転数が達したとき
及び設定回転数あるいは、これを少しオーバした時点で
誘導モータに同期周波数を与えることにより、整定状態
に入るときのオーバシュート或いはアンダシュートを無
くすモータ制御法である。
状態に入るときのオーバシュートあるいはアンダシュー
トを無くし、良好な分離あるいは製品の品質向上を図る
ためのものである。 【構成】 ロータ1を駆動する誘導モータ2に対して設
定回転数の手前500min~1に実回転数が達したとき
及び設定回転数あるいは、これを少しオーバした時点で
誘導モータに同期周波数を与えることにより、整定状態
に入るときのオーバシュート或いはアンダシュートを無
くすモータ制御法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータを加速し、加速か
ら整定動作に入るときの回転制御に関するものである。
ら整定動作に入るときの回転制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は図2に示すようにロータを
加速し、加速から整定動作に入るとき、設定回転数に対
して200〜700回転オーバシュートして、その後整
定動作に入るあるいは一担アンダシュートして整定動作
に入る等の回転制御になっておりサンプルの分離上、好
ましい状態になかった。これは、設定回転数の直前約2
00min~1位いからモータ電流を制御するサイリスタ
の点孤角を増減しモータ電流を制御してオーバシュート
等を防止するようにしていたが、ロータには質量の大き
いもの、小さいもの数多くあり、ロータの種類によって
は、加速時の回転イナーシャに差が生じるので、安定し
た制御動作を得ることができなかった。
加速し、加速から整定動作に入るとき、設定回転数に対
して200〜700回転オーバシュートして、その後整
定動作に入るあるいは一担アンダシュートして整定動作
に入る等の回転制御になっておりサンプルの分離上、好
ましい状態になかった。これは、設定回転数の直前約2
00min~1位いからモータ電流を制御するサイリスタ
の点孤角を増減しモータ電流を制御してオーバシュート
等を防止するようにしていたが、ロータには質量の大き
いもの、小さいもの数多くあり、ロータの種類によって
は、加速時の回転イナーシャに差が生じるので、安定し
た制御動作を得ることができなかった。
【0003】設定回転数を一時的にしろオーバすること
は、ユーザにとって装置の安定性に対して不安感を与え
ることにもなり、改善が望まれていた。
は、ユーザにとって装置の安定性に対して不安感を与え
ることにもなり、改善が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は加速後整
定動作に入るとき、オーバシュート等が発生し、サンプ
ルの分離に乱れを生じさせる、あるいはユーザに対する
製品イメージを落とすという問題があった。本考案の目
的は整定動作に入るときのモータ制御法を改善しオーバ
シュート等のないモータ回転を得るところにある。
定動作に入るとき、オーバシュート等が発生し、サンプ
ルの分離に乱れを生じさせる、あるいはユーザに対する
製品イメージを落とすという問題があった。本考案の目
的は整定動作に入るときのモータ制御法を改善しオーバ
シュート等のないモータ回転を得るところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ロータを加速していき、
設定回転数に達する直前、例えば設定回転数500mi
n~1にロータ回転数が達した時に、モータ制御回路か
ら、“設定回転数500min~1”に相当する同期周波
数を誘導モータに与えるよう制御する。誘導モータは同
期周波数を与えられるとモータトルクはゼロとなる。そ
のため加速されてきたロータは“設定回転数500mi
n~1”の所で一担加速が止まり、今までの加速によるイ
ナーシャ分だけで回転する。
設定回転数に達する直前、例えば設定回転数500mi
n~1にロータ回転数が達した時に、モータ制御回路か
ら、“設定回転数500min~1”に相当する同期周波
数を誘導モータに与えるよう制御する。誘導モータは同
期周波数を与えられるとモータトルクはゼロとなる。そ
のため加速されてきたロータは“設定回転数500mi
n~1”の所で一担加速が止まり、今までの加速によるイ
ナーシャ分だけで回転する。
【0006】その後誘導モータの電流を制御する位相制
御素子の点孤角を少し広げ、わずかな電流を誘導モータ
に加えることにより誘導モータは設定回転数に向け、ゆ
っくり加速していき、設定回転数に達するオーバシュー
ト等がなく整定制御に入ることができる。また、設定回
転数500min~1での同期周波数の他に設定回転数に
達した時点で、同様に同期周波数を与えることにより、
より一層オーバシュート等のない回転制御が得られる。
また、ロータの種類(例えば軽量ロータ)によっては設
定回転数を少し超えた回転数で同期周波数を与えるとオ
ーバシュート等のない回転制御が得られる。
御素子の点孤角を少し広げ、わずかな電流を誘導モータ
に加えることにより誘導モータは設定回転数に向け、ゆ
っくり加速していき、設定回転数に達するオーバシュー
ト等がなく整定制御に入ることができる。また、設定回
転数500min~1での同期周波数の他に設定回転数に
達した時点で、同様に同期周波数を与えることにより、
より一層オーバシュート等のない回転制御が得られる。
また、ロータの種類(例えば軽量ロータ)によっては設
定回転数を少し超えた回転数で同期周波数を与えるとオ
ーバシュート等のない回転制御が得られる。
【0007】
【作用】上記のように構成された遠心分離機は、設定回
転数に到達するまで加速をしていくが、設定回転数の直
前(500min~1手前)で一担加速勾配をゆるめ、徐
々に加速して行き設定回転数に達するので設定回転数に
達した時点でのオーバシュート又はアンダシュートの発
生はない。
転数に到達するまで加速をしていくが、設定回転数の直
前(500min~1手前)で一担加速勾配をゆるめ、徐
々に加速して行き設定回転数に達するので設定回転数に
達した時点でのオーバシュート又はアンダシュートの発
生はない。
【0008】
【実施例】図1は装置構成を示したものであり、回転室
3内にあるロータ1は、誘導モータ2により回転する。
回転数の検出は回転検出センサ4により行う。回転検出
センサ4からの信号は回転検出回路5を通し、CPU6
により計数される。CPU6は操作部7の設定回転数の
取込み及び実回転数の表示を操作部7に行う。又CPU
6は操作部7の設定回転数を基に誘導モータに対する加
速・整定・ブレーキの指令をモータ駆動回路8を経て誘
導モータに与える。図2は従来方式の誘導モータの回転
速度を表わしたものである。操作部7の設定回転数に向
けて誘導モータは加速して設定回転数に達すると整定状
態になるが、ロータのイナーシャ等により設定回転数を
超えるオーバシュートあるいは、オーバシュート後のア
ンダシュートが整定状態に入るときに生じていた。これ
は誘導モータに与える電流を制御する位相制御素子(モ
ータ駆動回路8内に含まれる)の点孤角を制御してオー
バシュートをなくすようモータ電流を調整しているが、
ロータ1は質量の異なる種類があるためロータによって
はオーバシュート等が発生していた。
3内にあるロータ1は、誘導モータ2により回転する。
回転数の検出は回転検出センサ4により行う。回転検出
センサ4からの信号は回転検出回路5を通し、CPU6
により計数される。CPU6は操作部7の設定回転数の
取込み及び実回転数の表示を操作部7に行う。又CPU
6は操作部7の設定回転数を基に誘導モータに対する加
速・整定・ブレーキの指令をモータ駆動回路8を経て誘
導モータに与える。図2は従来方式の誘導モータの回転
速度を表わしたものである。操作部7の設定回転数に向
けて誘導モータは加速して設定回転数に達すると整定状
態になるが、ロータのイナーシャ等により設定回転数を
超えるオーバシュートあるいは、オーバシュート後のア
ンダシュートが整定状態に入るときに生じていた。これ
は誘導モータに与える電流を制御する位相制御素子(モ
ータ駆動回路8内に含まれる)の点孤角を制御してオー
バシュートをなくすようモータ電流を調整しているが、
ロータ1は質量の異なる種類があるためロータによって
はオーバシュート等が発生していた。
【0009】図3は本考案を用いたときの誘導モータの
回転速度を表したものである。図4は本考案の制御フロ
ーを示したものである。
回転速度を表したものである。図4は本考案の制御フロ
ーを示したものである。
【0010】設定回転数に対して、回転検出センサ4に
て検出した実回転数が設定回転数の500回転手前に達
したときに、CPU6は実回転数に見合った同期周波数
を誘導モータ2に与える。同期周波数を与えられたモー
タはトルクがゼロとなるので誘導モータの加速はロータ
のイナーシャ分のみになるため加速勾配が一時的にゼロ
となる。その後図4のフローに示したように、モータ電
流を制御する位相制御の点孤角を再セットし、設定され
た加速勾配になるよう徐々に広げていく。この制御によ
り誘導モータはゆっくりと加速していき、設定回転数に
達する。ロータの種類によってイナーシャが異なるので
ロータによっては、設定回転数あるいは少し設定回転数
を超えた回転数で再度同期周波数を誘導モータに与え
る。この制御により、従来方式に見られた設定状態に入
るときのオーバシュートあるいはアンダシュートを無く
すことが出来る。
て検出した実回転数が設定回転数の500回転手前に達
したときに、CPU6は実回転数に見合った同期周波数
を誘導モータ2に与える。同期周波数を与えられたモー
タはトルクがゼロとなるので誘導モータの加速はロータ
のイナーシャ分のみになるため加速勾配が一時的にゼロ
となる。その後図4のフローに示したように、モータ電
流を制御する位相制御の点孤角を再セットし、設定され
た加速勾配になるよう徐々に広げていく。この制御によ
り誘導モータはゆっくりと加速していき、設定回転数に
達する。ロータの種類によってイナーシャが異なるので
ロータによっては、設定回転数あるいは少し設定回転数
を超えた回転数で再度同期周波数を誘導モータに与え
る。この制御により、従来方式に見られた設定状態に入
るときのオーバシュートあるいはアンダシュートを無く
すことが出来る。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、ロータを設定回転数に
加速したときに、オーバシュート等が生じないので、サ
ンプルの乱れがなくなり、且つ設定回転数をオーバする
ことを防止して製品の安定性を向上することができる。
加速したときに、オーバシュート等が生じないので、サ
ンプルの乱れがなくなり、且つ設定回転数をオーバする
ことを防止して製品の安定性を向上することができる。
【図1】 本発明の一実施例を示す遠心遠心分離機の構
成図である。
成図である。
【図2】 従来の方式による誘導モータの回転速度を示
したものである。
したものである。
【図3】 本発明による誘導モータの回転速度を示した
ものである。
ものである。
【図4】 本発明による誘導モータ制御のフローを示し
たものである。
たものである。
1はロータ、2は誘導モータ、3は回転室、4は回転検
出センサ、5は回転検出回路、6はCPU、7は操作
部、8はモータ駆動回路である。
出センサ、5は回転検出回路、6はCPU、7は操作
部、8はモータ駆動回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿引 孝之 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機エン ジニアリング株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 サンプルを遠心分離するためのロータ
と、該ロータを駆動する誘導モータと、該誘導モータの
回転を検出するセンサと、該誘導モータを制御する制御
部と、運転条件を設定・表示する操作部とを有した遠心
分離機において、前記誘導モータの加速制御後の整定動
作に入る時、設定回転数の直前で同期周波数を前記誘導
モータに加えオーバシュート或いはアンダシュートのな
い制御動作を行うことを特徴とする遠心分離機の加速制
御方法。 - 【請求項2】 設定回転数に達した時にも同期周波数を
誘導モータに与えることを特徴とする請求項1記載の遠
心分離機の加速制御方法。 - 【請求項3】 設定回転数を超えた直後に同期周波数を
誘導モータに与えることを特徴とする請求項1記載の遠
心分離機の加速制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04258793A JP3287050B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 遠心分離機の加速制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04258793A JP3287050B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 遠心分離機の加速制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06254440A true JPH06254440A (ja) | 1994-09-13 |
JP3287050B2 JP3287050B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=12640201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04258793A Expired - Fee Related JP3287050B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 遠心分離機の加速制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3287050B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010005008A1 (de) | 2009-01-19 | 2010-09-16 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Elektrowerkzeug |
JP2013240757A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心機 |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP04258793A patent/JP3287050B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010005008A1 (de) | 2009-01-19 | 2010-09-16 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Elektrowerkzeug |
US8686675B2 (en) | 2009-01-19 | 2014-04-01 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Power tool |
JP2013240757A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Hitachi Koki Co Ltd | 遠心機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3287050B2 (ja) | 2002-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4455513A (en) | Self-starting transducerless, brushless D.C. motor controller | |
JP3306669B2 (ja) | センサ無し、ブラシレス直流モータの始動方法及び始動装置 | |
KR920005451A (ko) | 센서레스 스핀들 모터 제어 장치 | |
JPH06254440A (ja) | 遠心分離機の加速制御方法 | |
JPS6012879B2 (ja) | ステツプモ−タの自励駆動装置 | |
EP2090868A2 (en) | Improved start time of gyro assembly | |
JP2002306989A (ja) | 遠心機のインバランス検出装置 | |
JP3385671B2 (ja) | 遠心分離機 | |
JPH036459A (ja) | 回転数検出方法 | |
JPH0679199A (ja) | 遠心機における残り時間の表示方法 | |
JPS5883600A (ja) | ステップモ−タの起動方法 | |
JPH0562244B2 (ja) | ||
JPH07144153A (ja) | 遠心分離機 | |
JP3582414B2 (ja) | 遠心機 | |
JPS63144783A (ja) | 分巻直流モータの制御方法および制御装置 | |
JP3291797B2 (ja) | 遠心分離機 | |
JP3114817B2 (ja) | ブラシレスモータの回転子位置検出方法 | |
JPH0834702B2 (ja) | モータの速度制御装置 | |
JPH0698584A (ja) | センサレスモータ制御装置 | |
JPS62217890A (ja) | 電動機の回転制御装置 | |
JP4076292B2 (ja) | 立上がり時間短縮回路 | |
JP2003209990A (ja) | モートルの速度制御装置 | |
JP2600467B2 (ja) | 遠心機 | |
JP2000069776A (ja) | 加減速制御回路 | |
JPH02312061A (ja) | モータの回転制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020212 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080315 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |