JP3286611B2 - 弾塑性エネルギー吸収体 - Google Patents

弾塑性エネルギー吸収体

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JP3286611B2 JP07706999A JP7706999A JP3286611B2 JP 3286611 B2 JP3286611 B2 JP 3286611B2 JP 07706999 A JP07706999 A JP 07706999A JP 7706999 A JP7706999 A JP 7706999A JP 3286611 B2 JP3286611 B2 JP 3286611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨の架構体、特
に鉄骨系中低層住宅の架構体に作用する地震エネルギー
を吸収することが出来、且つ隣接する一対の柱間の距離
を小さくすることが出来る弾塑性エネルギー吸収体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨の架構体に作用する地震エネルギー
を吸収する弾塑性エネルギー吸収体として、例えば特開
平6-330653号公報に開示された技術がある。この技術
(第1公知例)は、図8に示すように、上下に設けた梁
51の間に一対の左右柱52を設けることによって架構体を
構成し、夫々の柱52に添えて立て付けられる主枠材53
と、水平に設置される連結枠材54と、主枠材53と連結枠
材54の間に斜めのに設置される斜め材55とを備え、更
に、連結枠材54の中央部に塑性体56を配置して構成され
ている。前記斜め材55は、塑性体56を柱52に取り付ける
と共に地震時に作用する力を伝達する機能を有するもの
である。
【0003】上記構成では、大きな地震力が作用したと
き、塑性体56が最初に降伏し、塑性変形を起こすことで
地震エネルギーを吸収することが出来る。また斜め材55
に変えて三角形や菱形の補剛パネルを用い、この補剛パ
ネルを柱52の間に取り付けると共に補剛パネルの間に塑
性体を取り付けて地震力を伝達すると共に地震エネルギ
ーを吸収し得るように構成されたものもある。更に、塑
性変形した塑性体を交換することで、速やかに当初の状
態に復帰させることが出来るように構成したものもある
(特開平9-273329号公報)。
【0004】また図9に示すように、一対の左右柱の間
に複数のスリット57aを形成したスリット板57を取り付
けて構成された技術(第2公知例)もある。この技術で
は、ウエブが塑性変形することで地震エネルギーを吸収
することが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1公知例の技術
では、高いエネルギー吸収効率を示すものの、斜め材や
補剛パネルが必須であり、柱間を狭くするために、この
補剛パネルを小さくして数を増やすことが考えられる。
しかし、数が増えることによって柱への取付加工や部品
点数の増加が発生するなど、現実的ではない。このた
め、幅寸法(左右柱の間隔)が大きくならざるを得ない
という問題がある。
【0006】また第2公知例の技術では、耐震要素とし
ての適切な耐力,剛性及び充分な変形能力等の条件を全
て満足させるようにスリット板に形成するスリットの
幅,高さ,板厚等を設定するのは極めて困難であるとい
う問題がある。
【0007】本発明の目的は、一対の柱間の距離を小さ
くすることが出来、更に、吸収し得るエネルギーを調整
することが出来る弾塑性エネルギー吸収体を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る弾塑性エネルギー吸収体は、上下に配置
された梁と、前記梁の間に隣接し心間寸法を450mm
程度以下に配置された一対の柱と、前記一対の柱の対向
する面に取り付けられた縦長材と前記縦長材に対し着脱
可能に取り付けられた複数のエネルギー吸収部材とを有
して構成されるものである。
【0009】上記弾塑性エネルギー吸収体では、上下に
配置された梁の間に一対の柱を配置して取り付けること
で架構体を構成し、この架構体を構成する柱の対向する
面に夫々縦長材を取り付け、更に、この縦長材に複数の
エネルギー吸収部材を着脱可能に取り付けることによっ
て、地震時に架構体に作用する水平力によってエネルギ
ー吸収部材が塑性変形することで、地震エネルギーを吸
収することが出来る。従って、縦長材は、エネルギー吸
収部材を柱に取り付けると共に地震時に作用する力を伝
達する機能を有する。
【0010】特に、柱に取り付けた1つの縦長材に対し
複数のエネルギー吸収部材を取り付けることによって、
地震時にエネルギー吸収部材に力が作用したとき、この
力は縦長材によって緩和され、柱にはエネルギー吸収部
材の取付部位毎に力が集中して作用することがない。こ
のため、柱の強度等の性能は特別に高くする必要がな
く、架構体としての一定の性能が確保されていれば良
い。
【0011】これに対し、第1公知例に於ける柱間の距
離を狭くし、この柱間に複数のエネルギー吸収部材を配
置すると共に個々のエネルギー吸収部材を夫々補剛パネ
ルに取り付けた場合、エネルギー吸収部材に作用する力
は、補剛パネルの取付部位毎に柱に伝達されることとな
り、柱の強度や曲げ剛性を高くする必要が生じる。
【0012】従って、本発明のように、1つの縦長材に
複数のエネルギー吸収部材を取り付けることによって、
柱の性能を一定の値に保持して柱間の寸法を小さくする
ことが出来る。
【0013】そしてエネルギー吸収部材が架構体に取り
付けた縦長材に対し着脱可能に取り付けられているの
で、塑性変形したエネルギー吸収部材を縦長材から取り
外して新たなエネルギー吸収部材を取り付けることで、
初期の状態に復帰させて地震に対応することが出来る。
特に、架構体に取り付けるエネルギー吸収部材の数を適
宜設定することで、吸収し得る地震時のエネルギーを調
整することが出来る。
【0014】また複数のエネルギー吸収部材が架構体に
取り付けた1つの縦長材に取り付けられるので、架構体
を構成する一対の柱の間隔を狭くすることが出来、小形
で吸収すべき地震エネルギーに高い適応性を持った弾塑
性エネルギー吸収体を構成することが出来る。尚、縦長
材に対するエネルギー吸収部材の取付間隔は必ずしも等
間隔である必要はない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、上記弾塑性エネルギー吸収
体の好ましい実施形態について図を用いて説明する。図
1は第1実施例に係る弾塑性エネルギー吸収体の構成を
説明する図である。図2は弾塑性エネルギー吸収体の構
成を説明する図であり図1のII−II矢視図である。図3
は架構体に対してエネルギー吸収部材を取り付けた状態
を説明する図である。図4はエネルギー吸収部材の構成
を説明する三面図である。図5は規制部材の構成を説明
する図である。図6は第2実施例に係る弾塑性エネルギ
ー吸収体の構成を説明する図である。図7は第3実施例
に係る弾塑性エネルギー吸収体の構成を説明する図であ
る。
【0016】各実施例に係る弾塑性エネルギー吸収体
は、一対の柱を有する架構体に取り付けた縦長材に複数
のエネルギー吸収部材を着脱可能に取り付けて構成した
ものであり、エネルギー吸収部材の取付数を適宜設定す
ることによって吸収し得るエネルギーを調整することが
可能であり、柱からなる架構体に取り付けた縦長材を介
してエネルギー吸収部材を取り付けることで、架構体の
幅寸法、即ち、柱間の寸法を小さくすることが可能であ
る。
【0017】以下説明する各実施例に於いて、一対の柱
の心間寸法は300mm程度に設定されており、最大寸法で
あっても450mm程度に納めるように構成されている。
【0018】次に、図1〜図5により第1実施例に係る
弾塑性エネルギー吸収体Aの構成について説明する。図
に於いて、上下の梁1,2が所定の間隔を持って配置さ
れており、これらの梁1,2の間に一対の柱3,4が配
置され、夫々上下両端部が梁1,2に固定されている。
前記柱3,4は、梁1,2と共に架構体を構成するもの
であり、予め設定された強度と剛性を持って構成されて
いる。柱3,4の夫々対向する面3a,4aには縦長材
5,6が取り付けられ、この縦長材5,6に夫々2個、
合計4個のエネルギー吸収部材7が略等間隔に配置され
て取り付けられている。
【0019】上記構成に於いて、梁1,2の構成は特に
限定するものではない。即ち、弾塑性エネルギー吸収体
Aが1階の壁に構成される場合、梁1は鉄骨造の梁から
なる2階の床梁や1階の天井梁が利用され、梁2として
は1階の床梁が利用される。そして1階の床梁は必ずし
も鉄骨造の梁である必要はなく、鉄筋コンクリート造の
梁2であっても良い。
【0020】柱3,4は地震時に作用する水平力をエネ
ルギー吸収部材7に伝達することが可能なように充分に
高い強度と剛性を持って構成されている。これらの柱
3,4は、上下に配置された梁1,2との接続部分は断
面が十字状に形成された接続部材3b,4bとして構成
され、長手方向の中央部分は角形の構造用管からなる本
体部3c,4cとして構成されている。
【0021】縦長材5,6は、柱3,4の面3a,4a
に取り付けられて複数(少なくとも2個)のエネルギー
吸収部材7を着脱可能に取り付けるものであり、柱3,
4の本体部3c,4cに沿った長尺状の部材によって構
成されている。
【0022】縦長材5,6は、所定の厚さを持ったフラ
ットバーを柱3,4の面3a,4aに溶接して構成して
も良く、本実施例のように取付部5a,6aと接続部5
b,6bからなるT型の部材として構成し、この部材を
柱3,4の面3a,4aにボルト8を利用して締結する
ことで取り付けても良い。
【0023】また縦長材5,6は柱3,4の本体部3
c,4cの長さの略半分の長さを持って形成し、この部
材を2本、柱3,4の面3a,4aに取り付けて構成
(図1,ず6参照)しても良く、また本体部3c,4c
の長さと略等しい長さを持って形成し、この部材を面3
a,4aに取り付けて構成しても良い。
【0024】このように、縦長材5,6は柱3,4の長
さと略等しい1本の部材によって構成しても、柱3,4
の長さを分割して複数の部材によって構成しても、更
に、フラットバーであっても、T型或いはL型であって
も良い。何れにしても、縦長材5,6は、エネルギー吸
収部材7を複数個取り付けることが可能であれば良い。
【0025】このように、1つの縦長材5,6に複数個
のエネルギー吸収部材7を取り付けることによって、地
震時に作用する水平力を負担する際に、この力が縦長材
5,6を介して柱3,4に伝達される。このとき、縦長
材5,6が所定の長さを有しているので、柱3,4に対
して過度の負担をかけることがない。この結果柱3,4
の性能を低くすることが可能となる。このため、柱3,
4に於ける力の作用点の回転を防止することが可能とな
り、固定度の向上をはかることが可能となる。
【0026】即ち、柱3,4に対し集中荷重が作用する
ことがなく、従って、該柱3,4に局部的な歪みや捩れ
等が発生することを防止して合理的に力を伝達すること
が可能である。
【0027】エネルギー吸収部材7は、図2〜図4に示
すように、両端側の幅が広く且つ幅方向の両側が中央付
近で外側に向けて凹となる円弧状のくびれ部が形成され
た板材からなる本体部7aと、中央部に形成された円弧
状のくびれ部に形成された屈折部7bとによって構成さ
れており、本体部7aの両端側には夫々2つのボルト穴
7cが形成されており、これらのボルト穴7cよりも内
側に1つのボルト穴7dが形成されている。
【0028】尚、本体部7aの両側面に形成されたくび
れ部の形状及び寸法等(円弧の半径、及び半径の中心位
置、屈折部7bの高さ等)の条件は設計段階で設定さ
れ、個々のエネルギー吸収部材7に於ける吸収可能なエ
ネルギーが設定される。
【0029】1個又は2個のエネルギー吸収部材7(本
実施例では2個)を縦長材5,6に当接させ、ボルト穴
7cに夫々ボルト9aを挿通してナット9bを締結する
と共にボルト穴7dに規制部材11を当接させてボルト10
aを挿通してナット10bを締結することで、エネルギー
吸収部材7を縦長材5,6に着脱可能に取り付けること
が可能である。
【0030】エネルギー吸収部材7は低降伏点鋼を用い
て構成することが好ましい。この低降伏点鋼は、炭素の
含有量を減らしてより純鉄に近づけたり、結晶粒子を大
きくしたり、或いはニオブ(Nb)等の元素を微量添加
して製造され、一般の軟鋼と比較して降伏点が約半分程
度の値に低下しており、伸び特性を高めて引張強度を低
くしたものである。このため、一般の軟鋼が弾性限度内
の変形量であっても、塑性変形が生起し、このとき歪み
に要するエネルギーに相当する地震エネルギーを吸収す
ることが可能である。
【0031】上記の如きエネルギー吸収部材7では、該
エネルギー吸収部材7を規制部材11によって縦長材5,
6に締結して拘束することで、該エネルギー吸収部材7
の変形領域を規制部材11の間に規制し、矢印方向以外の
方向の変形を抑制することが可能である。
【0032】このため、規制部材11は、図3,図5に示
すように、エネルギー吸収部材7に於ける規制部材11を
取り付けるべき位置の平面形状と略一致した形状を有
し、且つエネルギー吸収部材7よりも高い降伏点と高い
強度を有する鋼材によって形成され、更に、高い曲げ剛
性を発揮し得るように構成されている。
【0033】上記の如く構成された弾塑性エネルギー吸
収体Aでは、建物の地震力が作用したとき、この地震力
は梁1,2から架構体を構成する柱3,4に伝達され、
縦長材5,6を介してエネルギー吸収部材7に伝達され
る。このとき、エネルギー吸収部材7は伝達された力の
大きさに応じて弾性限度内の変形、或いは弾性限度を越
えた塑性変形し、これらの変形に必要なエネルギーを吸
収する。
【0034】従って、伝達された地震エネルギーが大き
い場合、エネルギー吸収部材7が塑性変形して該地震エ
ネルギーを吸収することが可能である。また各エネルギ
ー吸収部材7には、長尺状の縦長材5,6を介して地震
力が伝達されるため、柱3,4には大きな集中荷重が作
用することがなく、該柱3,4の曲げ変形を少なくして
合理的にエネルギー吸収部材7の機能を発揮させること
が可能である。
【0035】そして地震が去った後、エネルギー吸収部
材7を確認し、塑性変形している吸収部材7を縦長材
5,6から取り外し、新たなエネルギー吸収部材7を取
り付けることで、初期の状態に復帰させることが可能で
ある。
【0036】前述の第1実施例では、柱3,4に分割し
た縦長材5,6を取り付けると共に4個のエネルギー吸
収部材7を取り付けて弾塑性エネルギー吸収体Aを構成
した例を説明したが、エネルギー吸収部材7の数は、4
個に限定するものではなく、吸収すべき地震エネルギー
に対応させて適宜設定することが可能である。
【0037】即ち、図6は第2実施例に係る弾塑性エネ
ルギー吸収体Aの構成を説明する図である。本実施例で
は、架構体を構成する一対の柱3,4に夫々2つに分割
した縦長材5,6をボルト8によって取り付けると共
に、該縦長材5,6を介して6個のエネルギー吸収部材
7を略等間隔に配置して取り付けている。またエネルギ
ー吸収部材7とボルト8の間隔は、エネルギー吸収部材
7間の間隔の略1/2倍である。このような間隔を持っ
てエネルギー吸収部材7を縦長材5に配置することによ
り、弾塑性エネルギー吸収体A全体としての剛性を高め
ることが可能である。
【0038】弾塑性エネルギー吸収体Aを上記の如く構
成した場合であっても、第1実施例と同様にして地震エ
ネルギーを吸収することが可能である。しかし、本実施
例では、エネルギー吸収部材7の数が多い分だけ、第1
実施例の場合と比較してより大きい地震エネルギーを吸
収することが可能である。
【0039】図7は第3実施例に係る弾塑性エネルギー
吸収体Aに関するものである。図に於いて、縦長材5,
6は、柱3,4の本体部3c,4cと略等しい長さを有
しており、面3a,4aに溶接等の手段で取り付けられ
ている。またエネルギー吸収部材7は7個が略等間隔に
配置され、夫々縦長材5,6に着脱可能に取り付けられ
ている。
【0040】上記の如く構成された弾塑性エネルギー吸
収体Aであっても、前述した第1,第2実施例と同様に
して地震エネルギーを吸収することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
弾塑性エネルギー吸収体では、上下梁の間に配置した一
対の柱に縦長材を取り付けると共に該縦長材に複数のエ
ネルギー吸収部材を配置したので、地震エネルギーを吸
収することが出来る。
【0042】またエネルギー吸収部材の数を適宜設定す
ることで、吸収し得るエネルギーを所望の値に調整する
ことが出来、且つ弾塑性エネルギー吸収体に必要な耐
力,剛性を容易に得ることが出来る。
【0043】また一対の柱と、縦長材と、縦長材に対し
着脱可能なエネルギー吸収部材とによって構成されるた
め、心間寸法を450mm程度以下の幅の狭い柱間であ
っても容易に構成することが出来る。このため、建物に
於ける耐震要素の振り付けの自由度を向上することが出
来る。
【0044】更に、地震エネルギーを吸収して塑性変形
したエネルギー吸収部材が他の部材とは独立して構成さ
れるため、地震後の補修の際にも単にエネルギー吸収部
材のみを交換することで良く、低いコストでの補修を実
現することが出来る。
【0045】以上のように本発明の弾塑性エネルギー吸
収体は、幅の狭い部位であっても容易に構成出来、地震
後の修復が容易であるので、特に土地の狭い都市型の鉄
骨系中低層住宅であって、車庫や開口を大きく取った場
合に設置して地震エネルギーを吸収するものとして極め
て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る弾塑性エネルギー吸収体の構
成を説明する図である。
【図2】弾塑性エネルギー吸収体の構成を説明する図で
あり図1のII−II矢視図である。
【図3】架構体に対してエネルギー吸収部材を取り付け
た状態を説明する図である。
【図4】エネルギー吸収部材の構成を説明する三面図で
ある。
【図5】規制部材の構成を説明する図である。
【図6】第2実施例に係る弾塑性エネルギー吸収体の構
成を説明する図である。
【図7】第3実施例に係る弾塑性エネルギー吸収体の構
成を説明する図である。
【図8】第1公例を説明する図である。
【図9】第2公知例を説明する図である。
【符号の説明】
A 弾塑性エネルギー吸収
体 1,2 梁 3,4 柱 3a,4a 面 3b,4b 接続部材 3c,4c 本体部 5,6 縦長材 7 エネルギー吸収部材 7a 本体部 7b 屈折部 7c,7d ボルト穴 8,9a,10a ボルト 9b,10b ナット 11 規制部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置された梁と、前記梁の間に
    隣接し心間寸法を450mm程度以下に配置された一対
    の柱と、前記一対の柱の対向する面に取り付けられた縦
    長材と、前記縦長材に対し着脱可能に取り付けられた複
    数のエネルギー吸収部材とを有することを特徴とする弾
    塑性エネルギー吸収体。
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