JP5650309B1 - 太陽電池モジュールの設置架台 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池モジュールの設置架台の下部に設置して基礎の数量を減らす目的で使用される横架材を、必要な強度を維持した上で軽量化し、コスト低減と施工性向上を実現する太陽電池モジュールの設置架台の提供。【解決手段】横架材7が、板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成され、鉛直方向に配置されるウェブ10と、ウェブ10に直交して同じ方向に延びる上フランジ11および下フランジ12と、上フランジ11および下フランジ12と直交して互いに向き合う方向に延びる上リップ13および下リップ14とを有するリップ溝形鋼からなり、太陽電池モジュールの接続金具6の固定位置および基礎上の固定位置の全てに、上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部15と、接続金具6または基礎をボルト締めするボルトBおよびナットNと支持部15との干渉を避ける逃げ部16とを有する補強材8を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、太陽電池モジュールを設置するための太陽電池モジュールの設置架台に関する。
例えば、特許文献1には、従来構造の太陽電池モジュールの設置架台として、一般的な形鋼を用いた架台が示されている。この架台では、複数の支柱それぞれの足元に基礎が設置され、太陽電池モジュールの縦並びの1列ごとに4個の基礎を要している。これに対して、コスト低減のために基礎の数量を減らす構造が、例えば特許文献2に示されている。この構造も一般的な形鋼を用いたものであるが、基礎の上に横架材が架け渡されて固定され、その上に支柱、縦桟、横桟、斜め材がトラス構造に組み立てられており、太陽電池モジュールの縦並びの2列ごとに4個の基礎を用いることで、基礎の数量を減らしている。
ここで、さらにコスト低減や施工性向上を図るためには、一般的な形鋼ではなく薄板の鋼材を使用して重量軽減する方法がある。例えば溝形鋼75×40×5×7は単位重量が6.92kg/m、断面係数20.1cm3に対して、薄板のリップ溝形鋼120×60×20×2.3は単位重量が4.78kg/m、断面係数23.3cm3と重量は軽いが断面係数が高い。曲げ強度は断面係数に比例するので、この場合、リップ溝形鋼の方が軽くて曲げ強度が高いものとなっている。
ところが、薄板の鋼材は断面性能上では強度が十分であっても、荷重が加えられる部分では局部的な変形が発生して、所定の強度が得られないこともある。このような局部的な変形への対応策として、例えば特許文献3には、建築物の陸屋根本体に太陽電池パネルが取り付けられた陸屋根構造であって、脚部の上に渡して固定される梁材(横架材)において、上下からの荷重に対して強度を増すための座屈止めと呼ぶ補強材が加えられたものが示されている。補強材の取付け位置は、梁材を固定するボルトのボルト挿通孔の両側と梁材の中間部との合計5個となっている。
上記特許文献3に記載のものは、建築物の陸屋根本体に太陽電池パネルを取り付けるものであり、太陽電池パネルは固定板を使ってわずかに角度を持たせているだけであるため、風圧荷重をあまり受けない。そのため、上記のような補強材の取り付けでも強度的な問題は発生しないと思われる。しかしながら、特許文献2に記載のように基礎上にトラス構造の架台を固定して太陽電池モジュールを支持するものでは、風圧荷重によって支柱に大きな荷重がかかることになる。
そのため、太陽電池モジュールの設定架台の下部に設置して基礎の数量を減らす目的で使用されている特許文献2に記載の横架材の一般的な溝形鋼を薄板のリップ溝形鋼に変更し、特許文献3に記載のように補強材を基礎との固定部の両側と中間部に取り付けたとしても、支柱の位置で横架材が局部的に変形して、所定の強度を得られないことがある。
そこで、本発明においては、太陽電池モジュールの設置架台の下部に設置して基礎の数量を減らす目的で使用される横架材を、必要な強度を維持した上で軽量化し、コスト低減と施工性向上を実現する太陽電池モジュールの設置架台を提供することを目的とする。
本発明の太陽電池モジュールの設置架台は、基礎上に架け渡してボルト締めにより固定される横架材上に太陽電池モジュールを支持する支持金具が載置されてボルト締めにより固定される太陽電池モジュールの設置架台であって、横架材が、板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成され、鉛直方向に配置されるウェブと、ウェブの上下両端からそれぞれウェブに直交して同じ方向に延びる上フランジおよび下フランジと、上フランジおよび下フランジの先端からそれぞれ上フランジおよび下フランジと直交して互いに向き合う方向に延びる上リップおよび下リップとを有するリップ溝形鋼からなり、支持金具の固定位置および基礎上の固定位置の全てに、上フランジと下フランジとを繋げる支持部と、支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと支持部との干渉を避ける逃げ部とを有し、支持部の主たる面が横架材の長手方向に対して直交するように配置された補強材を備えたものである。
本発明の太陽電池モジュールの設置架台では、基礎上に架け渡して固定された横架材が、板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成され、鉛直方向に配置されるウェブと、ウェブの上下両端からそれぞれウェブに直交して同じ方向に延びる上フランジおよび下フランジと、上フランジおよび下フランジの先端からそれぞれ上フランジおよび下フランジと直交して互いに向き合う方向に延びる上リップおよび下リップとを有するリップ溝形鋼からなり、軽量な形鋼でありながら大きな曲げモーメントに耐えるうえ、この横架材上に太陽電池モジュールを支持する支持金具の固定位置および基礎上の固定位置の全てに備えられた上フランジと下フランジとを繋げる支持部を有する補強材によって、支持金具または基礎から上フランジまたは下フランジに入力される荷重をそれぞれ反対側の下フランジおよび下リップ、または上フランジおよび上リップに伝えることができ、荷重を受けた上フランジおよび下フランジが局部変形することを防止し、横架材全体で荷重を受けて変形に耐えることができる。このとき、支持金具の固定位置および基礎上の固定位置の全てにそれぞれの支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットが存在するが、本発明に係る補強材は、支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと支持部との干渉を避ける逃げ部を有するため、ボルト締めするボルトおよびナットと干渉することがない。
ここで、補強材は、上フランジと下フランジとに溶接された板材からなり、逃げ部は、板材に形成された切欠きとすることが望ましい。これにより、支持金具または基礎が固定された上フランジまたは下フランジに入力される荷重を、上フランジと下フランジとに溶接された板材によって、それぞれ反対側の下フランジおよび下リップ、または上フランジおよび上リップに伝えることができるとともに、板材に形成された切欠きによって支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと支持部との干渉を避けることができる。
あるいは、補強材は、溝形鋼からなり、逃げ部は、溝形鋼のフランジを上フランジまたは下フランジに支持金具または基礎とともにボルト締めすることにより、溝形鋼のウェブが支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと干渉しない位置に配置された支持部となったときの前記溝形鋼の内側空間であることが望ましい。これにより、支持金具または基礎が固定された上フランジまたは下フランジに入力される荷重を、上フランジまたは下フランジに支持金具または基礎とともにフランジがボルト締めされた溝形鋼のウェブによって、それぞれ反対側の下フランジおよび下リップ、または上フランジおよび上リップに伝えることができるとともに、溝形鋼のフランジが支持金具または基礎にボルト締めされるため、支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと支持部との干渉を避けることができる。
また、補強材は、溝形鋼のウェブの外側に鉛直方向に延びる補強リブを備えたものであることが望ましい。このように溝形鋼のウェブの外側に補強リブを備えることで、フランジに支持金具または基礎をボルト締めする際の作業性を悪化させることなく、溝形鋼のウェブの座屈強度を上げることができる。
また、この補強リブは、横架材の上リップおよび下リップにボルト締めされるものであることが望ましい。これにより、支持金具または基礎が固定された上フランジまたは下フランジに入力される荷重を、それぞれ反対側の下フランジおよび下リップ、または上フランジおよび上リップに、より効率良く伝えることができ、変形により強い構造となる。
(1)横架材が、板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成され、鉛直方向に配置されるウェブと、ウェブの上下両端からそれぞれウェブに直交して同じ方向に延びる上フランジおよび下フランジと、上フランジおよび下フランジの先端からそれぞれ上フランジおよび下フランジと直交して互いに向き合う方向に延びる上リップおよび下リップとを有するリップ溝形鋼からなり、支持金具の固定位置および基礎上の固定位置の全てに、上フランジと下フランジとを繋げる支持部と、支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと支持部との干渉を避ける逃げ部とを有し、支持部の主たる面が横架材の長手方向に対して直交するように配置された補強材を備えたものである構成により、支持金具または基礎から荷重を受けた上フランジおよび下フランジが局部変形することを防止し、横架材全体で荷重を受けて変形に耐えることができるうえ、逃げ部によって支持金具または基礎をボルト締めする際の作業性が向上するので、必要な強度を維持した上で横架材を軽量化し、コスト低減と施工性向上を実現することが可能となる。
(2)補強材が上フランジと下フランジとに溶接された板材からなり、逃げ部が板材に形成された切欠きとすることにより、横架材に補強材が予め取り付けられていることによって、太陽電池モジュールの設置現場での作業コストを削減することができる。
(3)補強材が溝形鋼からなり、逃げ部が、溝形鋼のフランジを上フランジまたは下フランジに支持金具または基礎とともにボルト締めすることにより、溝形鋼のウェブが支持金具または基礎をボルト締めするボルトおよびナットと干渉しない位置に配置された支持部となったときの溝形鋼の内側空間であることにより、横架材に補強材を溶接することが不要となり、溶接工程による生産コストを削減することができる。
(4)補強材が溝形鋼のウェブの外側に鉛直方向に延びる補強リブを備えたものであることにより、フランジに支持金具または基礎をボルト締めする際の作業性を悪化させることなく、溝形鋼のウェブの座屈強度を上げることができ、補強材の板厚を薄くしてコスト低減を図ることができる。
(5)補強リブが横架材の上リップおよび下リップにボルト締めされるものであることにより、支持金具または基礎が固定された上フランジまたは下フランジに入力される荷重を、それぞれ反対側の下フランジおよび下リップ、または上フランジおよび上リップに、より効率良く伝えることができ、変形により強い構造の太陽電池モジュールの設置架台が得られる。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1実施形態における太陽電池モジュールの設置架台の概略正面図、図2は右側面図、図3は概略背面図、図4は図1のA−A断面端面図、図5は図3のB部拡大図、図6は図5の右側面図、図7は図3のC部拡大図、図8は図7の右側面図、図9は補強材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
図1は本発明の第1実施形態における太陽電池モジュールの設置架台の概略正面図、図2は右側面図、図3は概略背面図、図4は図1のA−A断面端面図、図5は図3のB部拡大図、図6は図5の右側面図、図7は図3のC部拡大図、図8は図7の右側面図、図9は補強材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態における太陽電池モジュールの設置架台1は、太陽電池モジュールMに傾斜角度を持たせて設置するものであり、太陽電池モジュールMを支持する支持金具としてのそれぞれ複数の縦桟2、支柱3、横材4、斜め材5および接続金具6を有する。設置架台1は、基礎F上に架け渡して固定される横架材7上に載置され、固定される。縦桟2、支柱3、横材4および斜め材5は、いずれも通常のアングル材(等辺山形鋼)である。
縦桟2は、上部に複数の太陽電池モジュールMが取り付けられて太陽電池モジュールMを下から斜めに支えるものである。支柱3は、縦桟2に傾斜角度を与えて支えるものである。横材4および斜め材5は、支柱3の背面側に、支柱3に対してトラス構造を形成するように固定されている。
横架材7は、図4に示すように、鉛直方向に配置されるウェブ10と、ウェブ10の上下両端からそれぞれウェブ10に直交して同じ方向に延びる上フランジ11および下フランジ12と、上フランジ11および下フランジ12の先端からそれぞれ上フランジ11および下フランジ12と直交して互いに向き合う方向に延びる上リップ13および下リップ14とを有する断面C字状のリップ溝形鋼である。
また、横架材7は、接続金具6の固定位置および基礎F上の固定位置の全てに補強材8を備える。補強材8は、図9に示すように、上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部15と、接続金具6または基礎Fをボルト締めするボルトBおよびナットNと支持部15との干渉を避ける逃げ部16とを有する板材である。横架材7に接続金具6または基礎FをボルトBおよびナットNによりボルト締めする位置には、それぞれボルト締め用の孔17が形成されている。
逃げ部16は、図6および図8に示すように、ボルトBおよびナットNが干渉しないように板材に切欠きを形成することによって構成されている。この逃げ部16によって、接続金具6および基礎Fをボルト締めする際にボルトBおよびナットNが補強材8に干渉せず、作業性が良い。
補強材8は、図5〜図8に示すように、支持部15の主たる面(投影面積が最も広い面(図9(b)に現れる面))が横架材7の長手方向に対して直交するように配置され、上フランジ11と下フランジ12とに溶接されている。また、補強材8は、ウェブ10、上リップ13および下リップ14にも溶接されている。
上記構成の太陽電池モジュールの設置架台1では、基礎F上に架け渡して固定された横架材7が、板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成され、上記のようにウェブ10と、上フランジ11および下フランジ12と、上リップ13および下リップ14とを有するリップ溝形鋼からなり、軽量な形鋼でありながら大きな曲げモーメントに耐えうる。
また、この横架材7上に太陽電池モジュールMを支持する接続金具6の固定位置および基礎F上の固定位置の全てに上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部15を有する補強材8が備えられたことによって、接続金具6または基礎Fから上フランジ11または下フランジ12に入力される荷重をそれぞれ反対側の下フランジ12および下リップ14、または上フランジ11および上リップ13に伝えることができ、荷重を受けた上フランジ11および下フランジ12が局部変形することを防止し、横架材7全体で荷重を受けて変形に耐えることが可能となっている。
(実施の形態2)
次に、本発明の別の実施形態について説明する。図10は本発明の第2実施形態における補強材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図、図11は図10の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のB部に対応する拡大図、図12は図11の右側面図、図13は図10の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のC部に対応する拡大図、図14は図13の右側面図である。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。図10は本発明の第2実施形態における補強材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図、図11は図10の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のB部に対応する拡大図、図12は図11の右側面図、図13は図10の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のC部に対応する拡大図、図14は図13の右側面図である。
本発明の第2実施形態における太陽電池モジュールの設置架台では、第1実施形態における補強材8に代えて図10に示す補強材20を用いる。補強材20は、断面C字状の溝形鋼からなり、ウェブが鉛直方向に配置されて、横架材7の上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部21を構成し、ウェブの上下両端からそれぞれウェブに直交して同じ方向に延びる上下のフランジがそれぞれ横架材7の上フランジ11および下フランジ12にボルト締めされる連結部22,23を構成する。連結部22,23には、それぞれボルト締め用の孔22a,23aが形成されている。
この補強材20は、図11〜図14に示すように、支持部21の主たる面(投影面積が最も広い面(図10(b)に現れる面))が横架材7の長手方向に対して直交するように配置される。そして、この補強材20は、連結部22,23をそれぞれボルト締め用の孔22a,23aと上フランジ11および下フランジ12のボルト締め用の孔17とを用いてボルトBおよびナットNによりボルト締めする構成とすることにより、支持部21をボルトBおよびナットNと干渉しない位置に配置させて、補強材20の内側空間(支持部21および連結部22,23により囲まれた内側空間)に逃げ部24を構成している。
なお、補強材20は、図11および図12に示すように、接続金具6の固定位置では、予め下フランジ12に対してボルトBおよびナットNによりボルト締めしておき、上フランジ11に対しては接続金具6とともにボルトBおよびナットNによりボルト締めする。同様に、図13および図14に示すように、基礎Fの位置では、予め上フランジ11に対してボルトBおよびナットNによりボルト締めしておき、下フランジ12に対しては基礎Fとともにボルト締めする。このとき、前述のように支持部21がボルトBおよびナットNと干渉しない位置にあるため、接続金具6および基礎Fをボルト締めする際にボルトBおよびナットNが補強材20に干渉せず、作業性が良い。
このように第2実施形態における太陽電池モジュールの設置架台においても、横架材7上に太陽電池モジュールMを支持する接続金具6の固定位置および基礎F上の固定位置の全てに上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部21を有する補強材20が備えられたことによって、接続金具6または基礎Fから上フランジ11または下フランジ12に入力される荷重をそれぞれ反対側の下フランジ12および下リップ14、または上フランジ11および上リップ13に伝えることができ、荷重を受けた上フランジ11および下フランジ12が局部変形することを防止し、横架材7全体で荷重を受けて変形に耐えることが可能となっている。
特に、第2実施形態においては補強材20が、連結部22,23をそれぞれボルト締め用の孔22a,23aと上フランジ11および下フランジ12のボルト締め用の孔17とを用いてボルトBおよびナットNによりボルト締めするため、第1実施形態における補強材8のように横架材7に補強材8を溶接することが不要であり、溶接工程による生産コストを削減することが可能となっている。
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。図15は本発明の第3実施形態における補強材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図、図16は図15の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のB部に対応する拡大図、図17は図16の右側面図、図18は図15の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のC部に対応する拡大図、図19は図18の右側面図である。
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。図15は本発明の第3実施形態における補強材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は右側面図、図16は図15の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のB部に対応する拡大図、図17は図16の右側面図、図18は図15の補強材を適用した太陽電池モジュールの設置架台の図3のC部に対応する拡大図、図19は図18の右側面図である。
本発明の第3実施形態における太陽電池モジュールの設置架台では、第2実施形態における補強材20に代えて図15に示す補強材30を用いる。補強材30は、板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成された断面C字状の溝形鋼(軽量溝形鋼)からなり、ウェブが鉛直方向に配置されて、横架材7の上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部31を構成し、ウェブの上下両端からそれぞれウェブに直交して同じ方向に延びる上下のフランジがそれぞれ横架材7の上フランジ11および下フランジ12にボルト締めされる連結部32,33を構成する。
連結部32,33には、それぞれボルト締め用の孔32a,33aが形成されている。また、この補強材30には、ウェブの外側(フランジが無い側)に鉛直方向に延びる補強リブ34を備える。なお、補強リブ34は、ウェブの左右両端部にそれぞれ備えられている。また、補強リブ34の上下端部には、それぞれ横架材7の上リップ13および下リップ14にボルト締めするための孔35が形成されている。
この補強材30は、図16〜図19に示すように、支持部31の主たる面(投影面積が最も広い面(図15(b)に現れる面))が横架材7の長手方向に対して直交するように配置される。そして、この補強材30は、連結部32,33をそれぞれボルト締め用の孔32a,33aと上フランジ11および下フランジ12のボルト締め用の孔17とを用いてボルトBおよびナットNによりボルト締めする構成とすることにより、支持部31をボルトBおよびナットNと干渉しない位置に配置させて、補強材30の内側空間(支持部31および連結部32,33により囲まれた内側空間)に逃げ部36を構成している。
なお、補強材30は、図16および図17に示すように、接続金具6の固定位置では、予め下フランジ12に対してボルトBおよびナットNによりボルト締めしておき、上フランジ11に対しては接続金具6とともにボルトBおよびナットNによりボルト締めする。同様に、図18および図19に示すように、基礎Fの位置では、予め上フランジ11に対してボルトBおよびナットNによりボルト締めしておき、下フランジ12に対しては基礎Fとともにボルト締めする。このとき、前述のように支持部31がボルトBおよびナットNと干渉しない位置にあるため、接続金具6および基礎Fをボルト締めする際にボルトBおよびナットNが補強材30に干渉せず、作業性が良い。
また、この補強材30では、補強リブ34の上下端部に形成された孔35を用いて横架材の上リップ13および下リップ14にボルト締めする。なお、上リップ13および下リップ14にも孔35と対応する位置にボルト締め用の孔が形成されていることは言うまでもない。
このように第3実施形態における太陽電池モジュールの設置架台においても、横架材7上に太陽電池モジュールMを支持する接続金具6の固定位置および基礎F上の固定位置の全てに上フランジ11と下フランジ12とを繋げる支持部31を有する補強材30が備えられたことによって、接続金具6または基礎Fから上フランジ11または下フランジ12に入力される荷重をそれぞれ反対側の下フランジ12および下リップ14、または上フランジ11および上リップ13に伝えることができ、荷重を受けた上フランジ11および下フランジ12が局部変形することを防止し、横架材7全体で荷重を受けて変形に耐えることが可能となっている。
特に、第3実施形態においても補強材30が、連結部32,33をそれぞれボルト締め用の孔32a,33aと上フランジ11および下フランジ12のボルト締め用の孔17とを用いてボルトBおよびナットNによりボルト締めするため、第1実施形態における補強材8のように横架材7に補強材8を溶接することが不要であり、溶接工程による生産コストを削減することが可能となっている。
また、この補強材30では、ウェブの外側に補強リブ34を備えることで、ウェブの内側のフランジ(連結部32,33)に接続金具6または基礎Fをボルト締めする際の作業性を悪化させることなく、ウェブの座屈強度を上げることができるため、補強材30の板厚を薄くしてコスト低減を図ることが可能となっている。
また、この補強リブ34は、横架材7の上リップ13および下リップ14にボルト締めされるため、接続金具6または基礎Fが固定された上フランジ11または下フランジ12に入力される荷重を、それぞれ反対側の下フランジ12および下リップ14、または上フランジ11および上リップ13に、より効率良く伝えることができ、変形により強い構造となっている。なお、この補強リブ34のボルト締めは省略することも可能であり、その場合、補強リブ34の孔35も省略することが可能である。
本発明の太陽電池モジュールの設置架台は、太陽電池モジュールを設置するための架台として有用である。
M 太陽電池モジュール
F 基礎
B ボルト
N ナット
1 設置架台
2 縦桟
3 支柱
4 横材
5 斜め材
6 接続金具
7 横架材
8,20,30 補強材
10 ウェブ
11 上フランジ
12 下フランジ
13 上リップ
14 下リップ
15,21,31 支持部
16,24,36 逃げ部
17,22a,23a,32a,33a,35 孔
22,23,32,33 連結部
34 補強リブ
F 基礎
B ボルト
N ナット
1 設置架台
2 縦桟
3 支柱
4 横材
5 斜め材
6 接続金具
7 横架材
8,20,30 補強材
10 ウェブ
11 上フランジ
12 下フランジ
13 上リップ
14 下リップ
15,21,31 支持部
16,24,36 逃げ部
17,22a,23a,32a,33a,35 孔
22,23,32,33 連結部
34 補強リブ
Claims (5)
- 基礎上に架け渡してボルト締めにより固定される横架材上に、太陽電池モジュールを支持する支持金具が載置されてボルト締めにより固定される太陽電池モジュールの設置架台であって、
前記横架材は、
板厚1.0mm〜2.5mmの鋼板から形成され、前記鉛直方向に配置されるウェブと、前記ウェブの上下両端からそれぞれ前記ウェブに直交して同じ方向に延びる上フランジおよび下フランジと、前記上フランジおよび前記下フランジの先端からそれぞれ前記上フランジおよび前記下フランジと直交して互いに向き合う方向に延びる上リップおよび下リップとを有するリップ溝形鋼からなり、
前記支持金具の固定位置および前記基礎上の固定位置の全てに、前記上フランジと前記下フランジとを繋げる支持部と、前記支持金具または前記基礎をボルト締めするボルトおよびナットと前記支持部との干渉を避ける逃げ部とを有し、前記支持部の主たる面が前記横架材の長手方向に対して直交するように配置された補強材を備えたものである
太陽電池モジュールの設置架台。
- 前記補強材は、前記上フランジと前記下フランジとに溶接された板材からなり、
前記逃げ部は、前記板材に形成された切欠きである
請求項1記載の太陽電池モジュールの設置架台。 - 前記補強材は、溝形鋼からなり、
前記逃げ部は、前記溝形鋼のフランジを前記上フランジまたは前記下フランジに前記支持金具または前記基礎とともにボルト締めすることにより、前記溝形鋼のウェブが前記支持金具または前記基礎をボルト締めするボルトおよびナットと干渉しない位置に配置された前記支持部となったときの前記溝形鋼の内側空間である
請求項1記載の太陽電池モジュールの設置架台。 - 前記補強材は、前記溝形鋼のウェブの外側に鉛直方向に延びる補強リブを備えたものである請求項3記載の太陽電池モジュールの設置架台。
- 前記補強リブは、前記横架材の前記上リップおよび前記下リップにボルト締めされるものである請求項4記載の太陽電池モジュールの設置架台。
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