JP2012007303A - 耐震補強構造 - Google Patents

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英雄 木ノ下
Tsuyoshi Saito
剛 齊藤
Koji Ichikawa
幸司 市川
Hirofumi Kaneko
洋文 金子
Yoshinobu Ono
喜信 小野
Eisuke Tanimoto
英輔 谷本
Yasuo Doi
康雄 土井
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Abstract

【課題】簡単な構成で作業性が良く鉄骨部材を耐震補強する。
【解決手段】2つのアングル材12からなる既存のブレース14は、アングル材12の一方のフランジ同士を背合せにしてT字形に組み合わされ、中間プレート16を挟んでボルト接合18されている。ブレース14は両端部を除き補剛管22で囲まれ、両端部には貫通孔20が設けられている。補剛管22は、長手方向に接合面を有する2つの補剛材23でブレース14を囲んで管状とされている。補剛材23には凹部23Aがプレス加工で成形され、凹部23Aの両側からフランジ23Bが張り出している。補剛管22の内部には所定の間隔でスペーサ28、30が設けられ、スペーサ28、30とブレース14の間には所定の隙間が設けられている。ブレース14の一方の端部には補剛管22の端面と当接する係止ボルト24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐震補強構造に関する。
既存の鉄骨造の構造物を耐震補強するには、圧縮荷重を受ける既設の鉄骨トラスの各部材やブレース等の座屈強度を高くする方法が有効である。このため、形鋼若しくは形鋼の組み合わせで形成された鉄骨部材に、補強部材としての鉄骨部材を直接、溶接接合する方法が広く用いられている。しかし、構造物の用途によっては耐震補強作業に溶接が認められない場合がある。
そこで、溶接をしないで鉄骨部材を耐震補強する方法が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1の耐震補強方法は、図9に示すように、トラス部材を構成する2つのアングル材80にそれぞれ補強アングル材82を押し当てることで座屈強度を高くする方法である。
即ち、アングル材80は、フランジ80F同士を背合せにして断面がT字形に組み合わされている。補強アングル材82はアングル材80と角部同士を対向させ、アングル材80のフランジ80F、80Gの端部と、補強アングル材82のフランジ82F、82Gの端部同士を当接させ、4つのフランジ80F、80G、82F、82Gで矩形を形成している。
補強アングル材82とアングル材80は、第1金物84と第2金物86で周囲から拘束され一体化されている。具体的には、フランジ80Fの間に挿入される被挟持板88の一方の先端と補強アングル材82を外側から囲む第1金物84の中央部を、予め別の場所で溶接接合しておき、背合せにされたフランジ80Fの間に被挟持板88を挿入し、第1金物84で補強アングル材82を外側から囲む。そして、第2金物86でアングル材80を外側から囲み、被挟持板88の他端と第2金物86の中央部をボルト接合し、第1金物84の両端部と第2金物86の両端部をボルト接合する。
これにより、現地で溶接作業をせずにアングル材80を耐震補強できる。しかし、特許文献1の方法は、使用する部品数が多く構造が複雑で、手間とコストがかさむ。また、アングル材80と補強アングル材82を、第1金物84と第2金物86で一体化しているために、第1金物84と第2金物86の取り付けピッチが大きいと、アングル材80と補強アングル材82が個々に挙動して矩形を形成せず、耐震補強効果が低下する。
特許文献2の耐震補強方法は、図10に示すように、トラス部材を構成する2つのアングル材92が、フランジ92F同士を背合せにして断面がT字形に組み合わされ、このアングル材92の周囲を、2つのアングル材92とほぼ同等の長さのチャンネル材で形成された大小2個の座屈補剛部材94、96で囲み、アングル材92の座屈を座屈補剛部材94、96で抑制する方法である。
具体的には、座屈補剛材96は、ウェブ96Aを背合せにされたフランジ92Fに対して直角に配置し、フランジ92Fの周囲を囲み、フランジ92Fと平行な方向の変形を抑制する。ウェブ96Aには位置決め部材100が取付けられ、フランジ92Fの先端部を所定の隙間を開けて挟み、フランジ92Fと直角な方向の変形を抑制する。また、フランジ92Gと座屈補剛部材94の間には、隙間調整材104が予め座屈補剛部材94に設けられている。座屈補剛部材94、96のフランジ部94B、96Bは、隙間調整材102を挟んで重ねられ、ボルト98で接合されている。
これにより、アングル材92の座屈が周囲を囲む座屈補剛部材94、96で抑制される。しかし、特許文献2の方法は、ボルト98のナットを座屈補剛部材96に予め固定しておくこと、座屈補剛部材94、96の孔あけ加工と孔位置の調整が必要なこと、孔位置に伴う隙間調整材104の板厚の管理など、構造が複雑で作業しづらい。
特開2008−121211号公報 特開2007−262716号公報
本発明は、上記事実に鑑み、簡単な構成で作業性が良く鉄骨部材を耐震補強できるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る耐震補強構造は、軸力が導入される鉄骨部材と、前記鉄骨部材の外面と所定の隙間を開けて外側から前記鉄骨部材を囲んでボルト接合され、両端部が前記鉄骨部材に軸力を導入する軸力導入部と非当接状態とされた補剛管と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、鉄骨部材に軸力が導入され座屈変形が生じたとき、鉄骨部材の側面が周囲を囲む補剛管の内壁に当り、補剛管の剛性で鉄骨部材のそれ以上の変形が拘束される。この結果、鉄骨部材の座屈が抑制される。
また、補剛管の端部は、鉄骨部材に軸力を導入する軸力導入部と非当接状態とされており、軸力導入部から鉄骨部材に加わる圧縮荷重が補剛管に直接伝わることはなく、補剛管と鉄骨部材の座屈が防止される。
これにより、補剛管で鉄骨部材の座屈を抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の耐震補強構造において、前記補剛管は、凹部の両側からフランジが張り出すハット形状に補剛材をプレス成形し、前記フランジ同士を接合して管状とされていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、補剛材にプレス形成された凹部で鉄骨部材を囲み、凹部の両側から張り出すフランジ同士を接合することで補剛管が形成される。
これにより、補強すべき鉄骨部材の外周面の形状、寸法に対応させた凹部を補剛管に形成できる。この結果、スペーサ等が不要となり、フランジ部の接合作業のみで鉄骨部材の座屈を抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の耐震補強構造において、前記フランジ同士は、ボルトで接合されることを特徴としている。
これにより、フランジ部のボルト接合作業のみで鉄骨部材の補強が可能となり、溶接が認められない場所でも、鉄骨部材の座屈を抑制できる。このとき、外側からボルトを容易にセットすることができるため、ボルト接合作業が容易となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐震補強構造において、前記鉄骨部材には、前記補剛管の端面と当接し、前記軸力導入部と非当接状態とする係止部材が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、鉄骨部材に取り付けられた係止部材が、補剛管の端面と当接して、軸力導入部と補剛管を非当接状態としている。
これにより、補剛管に軸力が導入されることはなく、補剛管の座屈を抑制できる。
本発明は、上記構成としてあるので、簡単な構成で作業性が良く鉄骨部材を耐震補強できる。
本発明の第1の実施の形態に係る耐震補強構造の基本構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る耐震補強構造の取付け手順を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る耐震補強構造の取付け状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る耐震補強構造の座屈抑制効果を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る耐震補強構造の他の実施例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る耐震補強構造の基本構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る耐震補強構造の基本構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る耐震補強構造の基本構成を示す図である。 従来例の耐震補強構造の基本構成を示す図である。 従来例の耐震補強構造の基本構成を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係る耐震補強構造10は、2つのアングル材12からなる既存のブレース14を有している。
ブレース14は、アングル材12の一方のフランジ同士を背合せにして断面視がT字形に組み合わされ、厚さdの中間プレート16を挟んでボルト接合18されている。ブレース14の両端部には、後述するガセットプレートとボルト接合するための貫通孔20が複数個設けられている。ブレース14は、両端部を除き連続して補剛管22で囲まれている。
補剛管22は、長手方向に接合面を有する2つの補剛材23で、ブレース14を外から囲んで接合し管状とされている。
補剛材23は、長さLの鋼板にプレス加工で凹部23Aを設け、凹部23Aの両側からフランジ23Bを張り出すハット形状とされている。補剛材23の凹部23A同士を向き合わせ、2つの補剛材23のフランジ23B同士を重ね合わせてボルト接合32する。このとき、2つの凹部23Aで形成される略矩形の空間は、ブレース14の側面が所定の隙間を開けて収まる寸法とされている。
補剛管22の内壁面には、スペーサ28、30が所定の間隔で設けられている。スペーサ28は、ブレース14の側面と、Y方向に隙間e1を開けて設けられ、スペーサ30は、ブレース14の側面とY方向に隙間e2を開けて設けられている。
また、凹部23Aの底面とブレース14の側面は、X方向に隙間e3が開けられている。
これにより、ブレース14に座屈が生じていないときは、補剛管22は、ブレース14を囲んだ状態で長手方向に移動可能とされている。
また、ブレース14の一方の端部には、補剛管22の略矩形とされた外形寸法より軸長を長くした係止ボルト24が設けられている。係止ボルト24は補剛管22の端面と当接し、補剛管22の移動を制限する。
なお、隙間e1、e2、e3は、ブレース14が補剛管22の中央にあるときの寸法である。後述するように、耐震補強構造10は傾斜させて取り付けるため、重力により、補剛管22の一部はブレース14に寄り掛かる状態となる。このような状態においても、それぞれの方向における隙間e1、e2、e3の合計値が確保されれば、座屈防止の性能確保には問題はない。
図2に取付け手順を示す。既存のブレース14は、柱34と梁36の間に斜めに設けられ、柱梁架構を耐震補強している。ブレース14の両端は柱34と梁36の接合部に固定されたガセットプレート26にボルト接合38されている。ガセットプレート26が取り付けられる柱梁架構において、梁36にはリブ37が取り付けられ、梁36を補強している。ガセットプレート26の板厚dは、中間プレート16の板厚dと同じとされ、アングル材14の変形を防いでいる。
先ず、ブレース14に係止ボルト24を取付ける。係止ボルト24は、補強すべき必要強度から算出された管長の補剛管22を所定位置に取り付けるために、補剛管22の下端部となる位置に取り付ける。これにより、補剛管22が係止ボルト24より低い位置に下がることはない。
次に、係止ボルト24より高い位置で、2つの補剛材23の凹部同士を向き合わせ、両側からブレース14を囲み、フランジ23B同士を重ね合わせ、フランジ23Bに設けられた貫通孔21を利用してボルト接合32する。
これにより、図3に示すように、管状とされた所定長さLの補剛管22で、ブレース14を囲むことができる。そして、アングル材12に取り付けられた係止ボルト24が、補剛管22の下側の端面と当接して、下側のガセットプレート26と補剛管22が当接するのが防止される。なお、補剛管22は、変形が生じ易いブレース14の長さ方向の中央部を中心に囲むよう設計されており、上側のガセットプレート26と補剛管22が当接することはない。以上で取付け作業が完了する。
本構成とすることにより、地震時にブレース14に軸方向の圧縮力が加わり座屈変形が生じたとき、ブレース14の側面が周囲を囲む補剛管22の内壁に当り、補剛管22の剛性でブレース14のそれ以上の変形が拘束され、ブレース14の座屈が抑制される。
また、補剛管22の端部は、ブレース14に軸方向の圧縮力を導入するガセットプレート26軸と非当接状態とされており、ガセットプレート26からブレース14に加わる圧縮荷重が補剛管22に直接加わることはなく、補剛管22の座屈が防止される。
上記効果を、図4を用いて具体的に説明する。
図4(A)に示すように、柱梁接合部AとBの間に、斜めにブレース14が取付けられている。補強前(補剛管22がない場合)には、柱梁接合部Aに地震時の水平方向の力Fが作用した場合、ブレース14の軸方向には圧縮力F1が作用する。この圧縮力F1によりブレース14に座屈が生じ、実線で示すように折り曲げられ、柱梁接合部Aは水平方向に距離D1だけ変位してC点に到達する。
一方、図4(B)に示すように、補強後(補剛管22がある場合)には、同様に、ブレース14に軸方向の圧縮力F1が作用した場合、ブレース14の周囲は補剛管22で囲まれており、ブレース14に所定量の初期変形が生じたとき補剛管22の内面に当り、それ以上の変形が抑制される。この結果、柱梁接合部Aは水平方向に距離D2だけ変位してE点に到達する。
柱梁接合部Aの変位距離D2は変位距離D1より小さくなり、簡単な構成で作業性が良く鉄骨部材を耐震補強できる。
なお、図4は説明のため拡大して記載したが、ブレース14の単位長さ当りの初期変形量は、1/500程度以下とするのが望ましい。
なお、本実施の形態においては、既存のブレース14を耐震補強する場合について説明したが、これに限定されることはなく、図5に示すように、例えば既存のトラス40を構成する斜材42、下弦材44、上弦材46を必要に応じて耐震補強構造10で囲み、耐震補強してもよい。
(第2の実施の形態)
図6に示すように、第2の実施の形態に係る耐震補強構造50は、既存のブレース14の周囲を補剛管56が囲んでいる。
補剛管56は、第1の実施の形態に係る補剛管22と基本的に同じ構成である。第1の実施の形態に係る補剛管22と異なる点は、スペーサ28をなくし、補剛管56に設けたボルト孔を利用して、Y軸方向に、所定の間隔で第1ボルト52をブレース14の側面と隙間e1の位置までねじ込んでいる(第1ボルト52をブレース14の側面に当接ささた後、隙間e1の位置までねじ戻してもよい)。これにより、第1ボルト52とスペーサ30でY軸方向のブレース14の変形を抑制する。
また、X軸方向には、補剛管56に設けたボルト孔を利用して、第2ボルト54がブレース14の側面と隙間e2の距離までねじ込まれている(第2ボルト54をブレース14の側面に当接ささた後、隙間e2の位置までねじ戻してもよい)。これにより、ブレース14のX軸方向の変形を抑制する。
なお、隙間e1、e2、e3は、ブレース14が補剛管22の中央にあるときの寸法である。耐震補強構造50は傾斜させて取り付けるため、重力により、補剛管56の一部はブレース14に寄り掛かる状態となる。このような状態においても、それぞれの方向における隙間e1、e2、e3の合計値が確保されれば、座屈防止の性能確保には問題はない。
このように、ブレース14のX軸方向、Y軸方向の初期変形を抑制することで、ブレース14の座屈を効果的に抑制できる。その他の内容は第1の実施の形態と同じであり、説明は省略する。
(第3の実施の形態)
図7に示すように、第3の実施の形態に係る耐震補強構造60は、既存のブレース62の周囲を補剛管66が囲んでいる。
ブレース62は、2つの溝形鋼64のウェブ同士を背合せにし、断面視をH字形に組み合わせ、板厚dの中間プレート16を挟んでボルト接合18されている。ブレース62の両端部には、ボルト接合用の貫通孔68が複数個設けられている。
補剛管66は、第1の実施の形態に係る補剛管22と基本的に同じ構成である。第1の実施の形態に係る補剛管22と異なる点は、ブレース62の形状に合せて凹部67Aをプレス加工しているため、凹部67Aの形状が異なる。補剛管66は、凹部67Aの両側からフランジ67Bが張り出すハット形状に形成され、補剛材67の2つの凹部67Aを向き合わせ略矩形部を形成し、略矩形部でブレース62を所定の隙間を開けて囲んでいる。
即ち、Y軸方向には、溝形鋼64のY軸方向の先端と補剛材67の折り曲げ部との間に隙間e4が設けられ、X軸方向には溝形鋼64のX軸方向の先端と補剛材67の折り曲げ部との間に隙間e5が設けられている。また、フランジ67B同士が重ね合わされボルト接合32により管状とされている。そして、ブレース62の一方の端部には、係止ボルト24が取付けられている。
なお、隙間e4、e5は、ブレース62が補剛管67の中央にあるときの寸法である。耐震補強構造60は傾斜させて取り付けるため、重力により、補剛管67の一部はブレース62に寄り掛かる状態となる。このような状態においても、それぞれの方向における隙間e4、e5の合計値が確保されれば、座屈防止の性能確保には問題はない。
これにより、簡単な構成でブレース62のX軸方向、Y軸方向の変形を抑制できる。その他の内容は第1の実施の形態と同じであり、説明は省略する。
(第4の実施の形態)
図8に示すように、第4の実施の形態に係る耐震補強構造70は、既存のブレース62の周囲を補剛管76が囲んでいる。
補剛管76は第3の実施の形態に係る補剛管66と基本的に同じ構成である。第3の実施の形態に係る補剛管22と異なる点は、補剛管76に設けたボルト孔を利用して、Y軸方向に所定の間隔で第3ボルト72をブレース62の側面と隙間e1の位置までねじ込んでいる。これにより、上下に設けられた第3ボルト72でY軸方向のブレース62の変形を抑制できる。
また、X軸方向には、補剛管76に設けたボルト孔を利用して、第4ボルト74がブレース62のウェブ表面と隙間e2の距離までねじ込まれている。これにより、ブレース62のX軸方向の変形を抑制する。
なお、隙間e1、e2は、ブレース62補剛管76の中央にあるときの寸法である。耐震補強構造70は傾斜させて取り付けるため、重力により、補剛管76の一部はブレース62に寄り掛かる状態となる。このような状態においても、それぞれの方向における隙間e1、e2の合計値が確保されれば、座屈防止の性能確保には問題はない。
このように、ブレース62のX軸方向、Y軸方向の初期変形を抑制することで、ブレース62の座屈を効果的に抑制できる。その他の内容は第3の実施の形態と同じであり、説明は省略する。
10 耐震補強構造
12 アングル材(鉄骨部材)
14 ブレース(鉄骨部材)
22 補剛管
23 補剛材
24 係止ボルト(係止部材)
26 ガセットプレート(軸力導入部)
32 ボルト接合部

Claims (4)

  1. 軸力が導入される鉄骨部材と、
    前記鉄骨部材の外面と所定の隙間を開けて外側から前記鉄骨部材を囲んで接合され、両端部が前記鉄骨部材に軸力を導入する軸力導入部と非当接状態とされた補剛管と、
    を有する耐震補強構造。
  2. 前記補剛管は、凹部の両側からフランジが張り出すハット形状に補剛材をプレス成形し、
    前記フランジ同士を接合して管状とされている請求項1に記載の耐震補強構造。
  3. 前記フランジ同士は、ボルトで接合される請求項2に記載の耐震補強構造。
  4. 前記鉄骨部材には、前記補剛管の端面と当接し前記軸力導入部と非当接状態とする係止部材が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐震補強構造。
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