JPH10227061A - 偏心型引張ブレース構造 - Google Patents

偏心型引張ブレース構造

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JPH10227061A
JPH10227061A JP3053297A JP3053297A JPH10227061A JP H10227061 A JPH10227061 A JP H10227061A JP 3053297 A JP3053297 A JP 3053297A JP 3053297 A JP3053297 A JP 3053297A JP H10227061 A JPH10227061 A JP H10227061A
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braces
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JP3053297A
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Kenichirou Tamamatsu
健一郎 玉松
Tetsumi Okamoto
哲美 岡本
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Tomoe Corp
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Tomoe Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮側のブレースを座屈させることなく、ブ
レースが引張破断を起こす前に十分エネルギーを吸収で
き、しかも過大な変形を抑制する特性を有する偏心型引
張ブレース構造を提供する。 【解決手段】 左右の柱1,1と上下の梁2,2に囲ま
れた面内に中間部材3を鉛直に設け、ヒンジ5,5で上
下の梁2,2にピン接合する。中間部材3の中央付近か
ら左右に上ブレース4a,4aを斜め上方向に接合し、
偏心距離Hを隔てた点から下ブレース4b,4bを斜め
下方向に接合する。上ブレース4a,4a及び下ブレー
ス4b,4bの両端には2個ずつのヒンジ5,5,…を
設ける。右方向に水平荷重Qが作用した場合、右上のブ
レース4aと左下のブレース4bに引張軸力Tが発生
し、中間部材3の偏心部分3aがせん断変形をする。左
上のブレース4aと右下のブレース4bは両端の2個ず
つのヒンジ5,5,…が回転を起こすため、圧縮軸力は
生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、構造物の柱と梁
に囲まれた面内に組み込み、地震等の水平荷重に抵抗さ
せるためのブレース構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物の柱と梁に囲まれた面内に
組み込まれたブレースは、図11のように地震等の水平
荷重によって生じる引張軸力Tと圧縮軸力Cに抵抗し、
エネルギー吸収はブレース軸部の塑性変形によって行わ
れる。ただし、設計上は圧縮ブレースを無視することも
ある。
【0003】また、特公平7−33685号公報には、
ブレース構造において、柱と梁に囲まれた面内に塑性化
により地震時の振動エネルギーを吸収するエネルギー吸
収部材を設置し、柱、梁からなる骨組とエネルギー吸収
部材をブレースで連結した構造が開示されている。図1
2はその一態様を表したものである(同公報第4図(f)
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図11に示される従来
のブレース構造は、地震等の水平荷重が過大に作用する
と、引張側のブレースは塑性化が進行して破断を起こ
し、急激に耐力が低下する。一方、圧縮側は比較的早く
座屈を起こし、しかも圧縮と引張を交互に繰り返して受
けると、局所曲げによって亀裂を生じて破断に至ること
がある。
【0005】また、図12のブレース構造は、地震時に
エネルギー吸収部材が塑性変形することで、耐震性能を
向上させたものであるが、ブレースが引張力Tと圧縮力
Cをともに負担する構造であり、ブレースの圧縮側での
座屈や局所曲げの問題や、予想外の極大地震時における
エネルギー吸収部材部分での過大な変形進行等の問題が
残る。
【0006】本願発明は、上述のような課題の解決を図
ったものであり、圧縮側のブレースを座屈させることな
く、ブレースが引張破断を起こす前に十分エネルギーを
吸収でき、しかも過大な変形を抑制する特性を有する偏
心型引張ブレース構造を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る偏
心型引張ブレース構造では、構造物の柱と梁に囲まれた
面内に、縦または横に中間部材を設置し、この中間部材
の中央付近から右上斜め及び左下斜め、または左上斜め
及び右下斜めの方向、または右上斜め及び左下斜めと左
上斜め及び右下斜めの方向にブレースを取り付ける。
【0008】各ブレースの中間部材側の端部は互いに偏
心させて中間部材に接合してあり、中間部材のある範
囲、すなわち偏心させた各ブレースとの接合部間の範囲
(以下、説明を簡単にするため、偏心部分という)を塑
性変形による地震エネルギー吸収材として利用する。
【0009】例えば、中間部材が縦に設置されている場
合は、縦方向について上側に位置するブレースとの接合
部と下側に位置するブレースとの接合部との間を地震エ
ネルギー吸収材として利用し、中間部材が横に設置され
ている場合は、横方向について右側に位置するブレース
との接合部と左側に位置するブレースとの接合部との間
を地震エネルギー吸収材として利用する。
【0010】また、本願発明では、ブレースを複数のヒ
ンジを介して接合し、各ブレースが引張力のみを伝え、
圧縮力に抵抗しないようにし、それによってブレースの
座屈や局所曲げの問題が解決され、さらに後に詳述する
P〜δ効果により、過大な変形が抑制される。
【0011】請求項2は、ブレースに鋼材、例えば帯板
鋼、アングル、H形鋼、あるいは丸鋼等を用い、その両
端にそれぞれ2個のヒンジを設けてある場合を限定した
ものである。ブレースの両端がそれぞれ2個のヒンジを
介して接合されることで、引張力は伝えるが圧縮力には
抵抗しない構造となる。
【0012】請求項3は、ブレースに鋼材を用い、その
両端及び中間部の合計3箇所にヒンジを設けてある場合
を限定したものである。この場合も同様に、引張力は伝
えるが圧縮力には抵抗しない構造となる。
【0013】請求項4は、ブレースの中間に、例えばタ
ーンバックル等の長さ調整手段を設けてある場合を限定
したものである。長さ調整手段により、変形前の緩みを
取り除くことができ、また例えば予め緊張力を導入して
おくといったことも可能である。
【0014】請求項5は、ブレース及び中間部材を矩形
に組んだ枠材内に取り付けてユニット化し、構造体の柱
または梁に前記枠材を接合するようにした場合を限定し
たものである。
【0015】ブレースは、複数のヒンジを介して中間部
材や構造体の柱や梁等に直接接合することができるが、
請求項5のようにユニット化した場合には、単独製品と
して量産に適し、また地震後に壊れたユニットのみ取り
替えるといったことが可能となる。
【0016】本願発明は上記のような構成を有すること
で、中間部材の偏心部分以外を十分強くしておけば、地
震水平力を受けたときに中間部材の偏心部分がせん断変
形し、安定した塑性変形を起こすので、この部分のみで
エネルギーを吸収し、その他の部分は弾性内に留まる。
【0017】従って、従来のブレースのように軸力が引
張力によって塑性化する場合よりも粘りがあり、また、
破断による急激な耐力低下が生じにくい。なお、エネル
ギー吸収性能や剛性の調整は、各部材の断面性能を変え
ることでできるが、中間部材3の偏心部分3aの高さH
(中間部材3が縦に設置されている場合の図1、図9参
照)を変えることによっても可能である。
【0018】また、ブレースは引張力のみを伝えるの
で、例えば、中間部材が縦に配置された場合には、中間
部材が変形した状態において、図9のような力の釣合い
状態となり、中間部材3の偏心部分3aには、ブレース
の引張力T・ cosθ以外に鉛直成分T・ sinθが作用し
ている。
【0019】中間部材が傾斜し、かつ偏心部分3aのせ
ん断変形が大きくなるにつれて、鉛直成分T・ sinθの
力の作用点A,A’の水平方向の偏心量eが大きくなる
ので、偏心部分3aには、図9の状態の場合は、反時計
回りの偶力T・ sinθ・eが発生し、偏心部分3aに実
際に伝わるせん断力をT・ sinθ・e/Hだけ減少させ
ようとする。
【0020】そのため、一定のせん断力を偏心部分3a
に伝達するためには、T・ sinθ・e/Hだけ余分の水
平力が必要となるので抵抗力が増大する。このような現
象はP〜δ効果と呼ばれるものであるが、図12(特公
平7−33685号公報第4図(f) に相当)のように水
平荷重Qに対してブレースが引張力Tと圧縮力Cをとも
に負担する場合には生じないものである。なぜならば、
引張ブレースの鉛直成分と圧縮ブレースの鉛直成分とが
互いに釣り合い、偏心部分3aに作用する鉛直力がなく
なるからである。
【0021】この現象は、特に中間部材3の偏心部分3
aのせん断変形が大きくなるほど顕著になる(すなわ
ち、偏心量eが大きくなる)ので、過大に変形しようと
するのを抑制する作用を有する。
【0022】以上の作用を水平荷重Qと構造物の層間変
位Δhの関係で表すと、図10(a)〜(c) のようにな
る。すなわち、本願発明のQ〜Δh関係を図10(a) の
ようであるとすると、図10(b) に示すP〜δ効果のな
いQ〜Δh関係と、図10(c)のようなP〜δ効果によ
る荷重増分のQ〜Δh関係とを足し合わせたものとして
考えることができる。なお、Q〜Δh関係がスリップ型
となっているのは、 ブレースが圧縮に抵抗しないため
である。
【0023】また、本願発明におけるブレースには、複
数のヒンジを設けているので、圧縮が作用しようとする
と、各ヒンジが回転を起こしてブレースがヒンジ位置で
屈曲する。従って、軸部には応力が発生せず、従来の圧
縮ブレースのような局所曲げは生じない。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明の第1の実施形
態を示したものである。図1(a) に示すように、左右の
柱1,1と上下の梁2,2に囲まれた面内の中央に中間
部材3を鉛直に設け、中間部材3の上端と下端はそれぞ
れヒンジ5,5によって上下の梁2,2とピン接合され
ている。
【0025】中間部材3の中央付近から左右に上ブレー
ス4a,4aを、柱1,1と上側の梁2の交点に向けて
斜め上方向に接合し、中間部材3と上ブレース4a,4
aとの交点から偏心距離Hを隔てた点から下ブレース4
b,4bを、柱1,1と下側の梁2の交点に向けて斜め
下方向に接合してあり、上ブレース4a,4a及び下ブ
レース4b,4bの両端には2個ずつのヒンジ5,5,
…が設けてある。
【0026】材料としては、例えば中間部材3には普通
鋼(または、極低降伏点鋼)のH形鋼、上下ブレース4
a,4bには高張力鋼のロッド等を用いる。
【0027】このような構造であるので、図1(b) のよ
うに水平荷重Qが作用した場合、右上のブレース4aと
左下のブレース4bには引張軸力Tが発生し、中間部材
3の偏心部分3aがせん断変形をする。
【0028】このとき、左上のブレース4aと右下のブ
レース4bは両端の2個ずつのヒンジ5,5,…が回転
を起こすため、圧縮軸力は生じない。
【0029】地震エネルギーの吸収は、偏心部分3aの
せん断変形による塑性化によって行われる。ただし、偏
心部分3a以外の部分は十分強く作っておく必要があ
る。
【0030】また、偏心部分3aのエネルギーの吸収の
みに期待すると、塑性変形が進み過ぎる可能性がある
が、本願発明では前述したように、P〜δ効果による抵
抗力増加がそれを抑制する方向に作用するという特性が
ある。
【0031】図2は、本願発明の第2の実施形態を示し
たもので、隣り合う2つの構面について、それぞれ左右
の柱1,1と上下の梁2,2に囲まれた面内の中央に中
間部材3を鉛直に設け、中間部材3の上端と下端はそれ
ぞれヒンジ5,5によって上下の梁2,2とピン接合さ
れている。
【0032】図2(a) 中、左側の構面については、中間
部材3の中央付近から右側に上ブレース4aを、柱1と
上側の梁2の交点に向けて斜め上方向に接合し、中間部
材3と上ブレース4aとの交点から偏心距離Hを隔てた
点から左側に下ブレース4bを、柱1と下側の梁2の交
点に向けて斜め下方向に接合してあり、上ブレース4a
及び下ブレース4bの両端には2個ずつのヒンジ5,
5,…が設けてある。
【0033】同様に、図2(a) 中、右側の構面について
は、中間部材3の中央付近から左側に上ブレース4a
を、柱1と上側の梁2の交点に向けて斜め上方向に接合
し、中間部材3と上ブレース4aとの交点から偏心距離
Hを隔てた点から右側に下ブレース4bを、柱1と下側
の梁2の交点に向けて斜め下方向に接合してあり、上ブ
レース4a及び下ブレース4bの両端には2個ずつのヒ
ンジ5,5,…が設けてある。
【0034】このような構成において、水平荷重Qが作
用した場合、2つの対称の関係にある構面の1方の上ブ
レース4a及び下ブレース4bに引張力が作用し、他方
については、ヒンジ5,5,…により圧縮軸力に抵抗し
ない構造となっている。
【0035】図2(b) は、隣り合う2つの構面につい
て、図2(a) と逆の形に上ブレース4a,4a及び下ブ
レース4b,4bを配置したもので、機能は同じであ
る。
【0036】図3は、本願発明の第3の実施形態におけ
る変形状態を示したもので、上ブレース4a,4a及び
下ブレース4b,4bのヒンジを両端と中央1箇所に各
1個ずつ(ヒンジ5,5,…)設けた場合であり、圧縮
側のブレースがくの字に曲がるようになっている。
【0037】図4は、本願発明の第4の実施形態におけ
る変形状態を示したもので、第1の実施形態の上ブレー
ス4a,4a及び下ブレース4b,4bの中央に、長さ
調整手段としてターンバックル6を取り付けたものであ
る。
【0038】ターンバックル6により、予め変形前の緩
みを除いておくことができる。このようなターンバック
ル6は第2、第3の実施形態の場合にも適用できる。
【0039】図5及び図6は、それぞれ本願発明の第5
及び第6の実施形態における変形状態を示したものであ
る。これらは中間部材3及び上下ブレース4a,4bを
縦枠7a,7aと横枠7b,7bで矩形に囲って一体化
し、柱1,1と梁2,2に囲まれた面内に嵌め込むよう
にしたものであり、枠の上下を梁2,2に取り付ける。
【0040】本実施形態のものは、単独製品として量産
するのに適しており、地震後は壊れたユニットのみを取
り替えればよい。図5は1ユニットの場合、図6は2ユ
ニットの場合である。
【0041】図7は、本願発明の第7の実施形態におけ
る変形状態を示したもので、縦枠7a,7aと横枠7
b,7bからなる矩形の枠内に、中間部材3と1本の上
ブレース4aと1本の下ブレース4bを組み込んでユニ
ット化し、対象の関係にある1対のユニットを、柱1,
1と梁2,2に囲まれた面内に嵌め込むようにしたもの
である。
【0042】図8は、本願発明の第8の実施形態を示し
たもので、これまで示した実施形態と異なり、中間部材
3が横に設けられている場合である。
【0043】すなわち、左右の柱1,1と上下の梁2,
2に囲まれた面内の中央に中間部材3を水平に設け、中
間部材3の両端をそれぞれヒンジ5,5によって左右の
柱1,1とピン接合されている。
【0044】中間部材3の中央付近から偏心距離Hを隔
てて左右に上ブレース4a,4aを、柱1,1と上側の
梁2の交点に向けて斜め上方向に接合し、同様に下ブレ
ース4b,4bを、柱1,1と下側の梁2の交点に向け
て斜め下方向に接合してあり、上ブレース4a,4a及
び下ブレース4b,4bの両端には2個ずつのヒンジ
5,5,…が設けてある。
【0045】縦横の違いがあるが、基本的には図1の実
施形態と同様に機能し、右方向に水平荷重Qが作用した
場合、右上のブレース4aと左下のブレース4bには引
張軸力Tが発生し、中間部材3の偏心部分3aがせん断
変形をする。
【0046】このとき、左上のブレース4aと右下のブ
レース4bは両端の2個ずつのヒンジ5,5,…が回転
を起こすため、圧縮軸力は生じない。
【0047】
【発明の効果】本願発明は上述のような構成を有するこ
とから、以下の効果が得られる。
【0048】偏心部分のせん断変形によって、従来の
ブレース以上の安定したエネルギー吸収能力が得られ
る。
【0049】従来のブレースのように、軸部破断によ
る急激な耐力低下が生じ難い。
【0050】ブレースの座屈が生じないので、局所曲
げによる破断が起きない。
【0051】過大な変形に対してP〜δ効果による変
形抑制作用があるので、窓ガラス等の仕上材の破断が生
じ難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態を示したもので、
(a) は変形前の骨組の正面図、(b) は変形状態の骨組の
正面図である。
【図2】本願発明の第2の実施形態を示したもので、
(a) 、(b) は互いに逆のパターンを有する骨組の正面図
である。
【図3】本願発明の第3の実施形態における変形状態を
示す骨組の正面図である。
【図4】本願発明の第4の実施形態における変形状態を
示す骨組の正面図である。
【図5】本願発明の第5の実施形態における変形状態を
示す骨組の正面図である。
【図6】本願発明の第6の実施形態における変形状態を
示す骨組の正面図である。
【図7】本願発明の第7の実施形態における変形状態を
示す骨組の正面図である。
【図8】本願発明の第8の実施形態を示す骨組の正面図
である。
【図9】本発明の基本概念を力の釣合いで示した図であ
る。
【図10】本願発明の作用、特にP〜δ効果を水平荷重
Qと構造物の層間変位Δhの関係で表したグラフであ
る。
【図11】従来例における骨組の変形状態を示す正面図
である。
【図12】第2の従来例における骨組の変形状態を示す
正面図である。
【符号の説明】
1…柱、2…梁、3…中間部材、3a…偏心部分、4a
…上ブレース、4b…下ブレース、5…ヒンジ、6…タ
ーンバックル、7a…縦枠、7b…横枠

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の柱と梁に囲まれた面内に、縦ま
    たは横に中間部材を設置し、前記中間部材の中央付近か
    ら右上斜め及び左下斜め、または左上斜め及び右下斜め
    の方向、または右上斜め及び左下斜めと左上斜め及び右
    下斜めの方向にブレースを取り付け、前記各ブレースの
    中間部材側の端部を互いに偏心させて前記中間部材に接
    合し、前記中間部材の偏心させた各ブレースとの接合部
    間の範囲を塑性変形による地震エネルギー吸収材として
    利用し、かつ前記各ブレースを、引張力のみ伝え圧縮力
    に抵抗させないように、複数のヒンジを介して接合して
    あることを特徴とする偏心型引張ブレース構造。
  2. 【請求項2】 ブレースに鋼材を用い、その両端にそれ
    ぞれ2個のヒンジを設けてある請求項1記載の偏心型引
    張ブレース構造。
  3. 【請求項3】 ブレースに鋼材を用い、その両端及び中
    間部の3箇所にヒンジを設けてある請求項1記載の偏心
    型引張ブレース構造。
  4. 【請求項4】 ブレースの中間に長さ調整手段を設けて
    ある請求項1、2または3記載の偏心型引張ブレース構
    造。
  5. 【請求項5】 ブレース及び中間部材を矩形に組んだ枠
    材内に取り付けてユニット化し、構造体の柱または梁に
    前記枠材を接合するようにした請求項1、2、3または
    4記載の偏心型引張ブレース構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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