JP2003261993A - 柱と梁の接合構造 - Google Patents

柱と梁の接合構造

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JP2003261993A JP2002063148A JP2002063148A JP2003261993A JP 2003261993 A JP2003261993 A JP 2003261993A JP 2002063148 A JP2002063148 A JP 2002063148A JP 2002063148 A JP2002063148 A JP 2002063148A JP 2003261993 A JP2003261993 A JP 2003261993A
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Ichiro Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柱と梁との接合部を設計上ピン仮定とし、低剛
性結合とすることで耐震性能を向上できる接合構造にお
いて、設計上ピン仮定接合構造の弱点である、梁に作用
する梁軸直角方向の力(ねじれ)に対する抵抗力を向上
させる。 【解決手段】鋼製梁4の片方もしくは両方のフランジ4
b、4cが、主に軸力で抵抗する制振ダンパー(軸力抵
抗接合要素)16を介して鋼製柱6に接合されており、
梁端部では、鋼製梁4の中心より上フランジ4b側もし
くは下フランジ4c側の一方を、主に鋼製梁4に作用す
るアングル材29と高力ボルト8(軸力+せん断力抵抗
接合要素)で鋼製柱6に接合し、前記接合要素を設けた
側と反対のフランジ側は、主に鋼製梁4のねじれに対し
て抵抗する横座屈防止部材18で鋼製柱6と接合するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、その他の
各種構造物において、H型断面や十字断面、閉鎖断面を
有する鋼部材やコンクリート充填鋼管、鉄筋コンクリー
ト部材を柱材とし、この柱材の側部にH形鋼、I形鋼な
どからなる梁材を取付ける柱と梁の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐震性能を向上させるために、柱
材として、閉鎖断面を有する角形鋼管やH形鋼製の鉄骨
柱と、H形鋼製の鉄骨梁を用いてラーメン構造を構築す
ることがあり、この際の柱・梁の接合構造は、種々の改
良を経て現在に至っている。経時的に列挙すると、ダ
イヤフラム方式、スプリットティーやエンドプレート
などの接合金物方式、設計上ピン仮定方式(特願20
00−64591、既公開)、設計上ピン仮定方式の
改良型(特願2000−180125、未公開)があ
る。
【0003】〜を簡潔に説明する。ダイヤフラム
方式は、ダイヤフラムを柱に溶接し、このダイヤフラム
に梁を溶接するものであるが、このダイヤフラム方式
は、溶接部の多用を含む、熟練、加工作業負担、施工コ
ストの増大や、施工工期の長期化、接合部の剛性の安定
確保の困難性がある。さらに、大地震時等の柱梁部材の
塑性変形を許容する設計により、被災時の補修の困難
性、多大の補修費用の必要性などが挙げられている。
【0004】スプリットティーなどの接合金物方式
は、の欠点を改良したもので、図17に示すように、
閉鎖断面の角形鋼管柱1にスプリットティーなどの接合
金物2をワンサイドボルト3で接合し、この接合金物2
を介して鋼製梁4を角形鋼管柱1にボルト5で接合する
ものである。この方式はダイヤフラム方式に比べて加工
工数が少く、溶接負担を軽減する接合構造である。しか
し、この接合金物方式は、鋼製梁4に引張荷重が作用し
たときに、接合金物2を介して角形鋼管柱1の面外変形
で抵抗するが、接合面の変形で抵抗するのは、ダイヤフ
ラム方式に比して接合部剛性が低下し、耐力も低くな
る。さらに、大地震時等の柱梁部材の塑性変形を許容す
る設計により、被災時の補修の困難性、多大の補修費用
の必要性などがある。
【0005】設計上ピン仮定方式(特願2000−6
4591、既公開)は、、の欠点を改良したもの
で、柱・梁接合構造に関しては接合強度を保持したうえ
で、さらに、地震対策の面から耐震接合構造するもので
ある。
【0006】前記設計上ピン仮定による接合構造は、
図18に示すように、主に軸力に抵抗する要素(軸力抵
抗接合要素)と、せん断力および軸力に抵抗する要素
(軸力+せん断力抵抗接合要素)組み合わせたもので、
非溶接接合構造である。
【0007】すなわち、図18においてH形鋼製の鋼製
柱6一側のフランジ6aに、2組の横断面がL字形のア
ングル材7(ガセットプレートも場合もあるが図示せ
ず)の一辺がそれぞれ高力ボルト8にて接合されてい
る。
【0008】さらに、H形鋼製の鋼製梁4の端部を、鋼
製柱6の前記フランジ6aに近接して配置したうえ、2
組のアングル材7の他辺で鋼製梁4の梁端ウェブ4aの
両側面を挟み、アングル材7の他辺に開設された複数の
ボルト挿通孔10に複数の高力ボルト8を挿通しナット
を締結することで、鋼製柱6と鋼製梁4が摩擦接合され
ている。鋼製梁4の梁上フランジ4bにはスタッドジベ
ル11が立設されていて、このスタッドジベル11を介
してコンクリートの床スラブ12が打設されていて、鋼
製梁4で床スラブ12の鉛直荷重を支えている。
【0009】また、鋼製梁4の下フランジ4cと鋼製柱
6との間は、厚鋼板製の軸力抵抗斜材13の上端の水平
板14を、鋼製梁4の下フランジの下面にボルト接合
し、軸力抵抗斜材13の下端の垂直板15を鋼製柱6の
側面にボルト接合した、制振ダンパー16で支持されて
いて、この制振ダンパー16によりエネルギー吸収効率
がアップする。
【0010】前記の設計上ピン仮定の接合構造では、制
振ダンパー16が軸力抵抗接合要素となって、鋼製梁4
に作用する軸力に抵抗する。また、アングル材7が軸力
とせん断力抵抗接合要素となって、鋼製梁3に作用する
軸力と、せん断力伝達に抵抗する。
【0011】さらに、鋼製柱6と鋼製梁4の接合部に作
用する回転力に対しては、鋼製梁4の梁端ウェブ4aの
中央付近を固定している前記の軸力+せん断力抵抗接合
要素の部位が回転中心となって、鋼製柱6に対して鋼製
梁4が回転することで、柔軟に対応でき、この点で従来
技術、の欠点が改良されている、つまり、骨組剛性
の低下がなく、しかも、柱梁接合部の耐震性能が向上
し、かつコスト低減、施工工期の短縮などでも有利であ
る。
【0012】前記の設計上ピン仮定の接合構造は、な
お、改良の余地を残していた。すなわち、設計上ピン仮
定の接合構造が有効に機能するには、アングル材7と高
力ボルト8からなる接合要素の配設位置が、当該柱梁の
接合部の回転中心に位置していることが望ましい。この
回転中心位置は、鋼製梁4の単体でみた場合、梁端の梁
ウェブ4aの梁せい中心であり、この考察に基づいて、
図18でも、アングル材7(軸力+せん断力抵抗接合要
素)は、梁ウェブ4aのせい中心に設けられている。
【0013】しかし、実際には、鋼製梁4上には床スラ
ブ12が設置されて、床スラブ12と鋼製梁4が一体化
することで合成梁17が構築されることで、合成梁17
の中心は、鋼製梁4から見た場合は、梁せい中心より上
部で、上フランジ4b寄りの位置に変位する。
【0014】このように、合成梁17から見た場合、柱
・梁接合部の回転中心が梁上フランジ寄りに移行したの
に対し、図18の接合構造では、柱に対して梁ウェブ4
aの中央部を固定している軸力+せん断力抵抗接合要素
が回転に対して抵抗しようとするため、この接合要素が
ある程度モーメントを負担し、接合要素に増幅されたせ
ん断力が作用し破断の可能性が残されていた。
【0015】設計上設計上ピン仮定方式の改良型(特
願2000−180125、未公開)は、の接合方式
における、前記の点が改良されていて、鋼製梁と床スラ
ブが一体化することで構築される合成梁からみた中心、
つまり、鋼製梁から見た場合は、梁上フランジ寄りの位
置に軸力+せん断力抵抗接合要素を設ける。これによ
り、柱梁の接合部に作用する回転力に対して、前記の接
合要素に増幅されたせん断力が作用せず、柱・梁接合部
の回転角が1/50radを上回るような大変形を生じ
たときも、設計上ピン仮定が有効に機能する接合構成と
することで、破断が生じない柱・梁の接合構造とされて
いる。(これの詳細は、本発明の実施形態の中で説明す
る)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記設計
上ピン仮定方式および、設計上ピン仮定方式の改良型
のそれぞれに残されている共通の課題を解決するもので
ある。
【0017】つまり、、の設計上ピン仮定方式や、
その改良型にあっては、柱と梁の接合要素(軸力+せん
断力抵抗接合要素)がピン接合であり、それ故に、梁端
部には柱に対する自由端が存在しているため、溶接接合
を用いるのダイヤフラム方式や、スプリットティー
などの接合金物方式に比べ、地震時や強風時に梁に作用
する梁軸直角方向水平力(以下、ねじれ又は、横座屈と
略称する)に対し、抵抗力が不足することがある。
【0018】本発明は、前記、の設計上ピン仮定方
式や、その改良型における横座屈抵抗力の問題を解決し
た柱と梁の接合構造を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。
【0020】第1の発明は、梁の片方もしくは両方のフ
ランジを、主に軸力で抵抗する接合要素(軸力抵抗接合
要素)を介して柱に接合し、梁端部では、梁の中心より
上フランジ側もしくは下フランジ側の一方を、主に梁に
作用するせん断力と軸力に対して抵抗する接合要素(軸
力+せん断力抵抗接合要素)で柱に接合し、前記接合要
素を設けた側と反対のフランジ側は、主に梁のねじれに
対して抵抗する接合要素(ねじれ抵抗接合要素)で柱と
接合することを特徴とする。
【0021】第2の発明は、梁両方のフランジを、主に
軸力で抵抗する接合要素(軸力抵抗接合要素)を介して
柱に接合し、梁端部では梁ウェブを、主に梁に作用する
せん断力と軸力に対して抵抗する接合要素(軸力+せん
断力抵抗接合要素)で柱に接合し、梁フランジ側は、主
にねじれに対して抵抗する接合要素(ねじれ抵抗接合要
素)で柱と接合することを特徴とする。
【0022】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記のねじれ抵抗接合要素は、所定板厚で、所定
幅の鋼板で形成し、柱側面と平行な垂直部と、この垂直
部の上部に連続する前傾斜部と一体でかつ梁フランジと
平行に設けられ、前傾斜部が撓むことにより梁軸方向に
可動な水平部を有し、前記の垂直部を柱にボルト接合
し、前記の水平部を梁に固定して構成したことを特徴と
する。
【0023】第4の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記のねじれ抵抗接合要素は、所定板厚で、所定
幅の鋼板で形成し、柱側面と平行な垂直部と、垂直部と
一体でかつ梁フランジと平行に設けられ、前記垂直部が
撓むことにより梁軸方向に可動な水平部を有し、前記の
垂直部を柱にスペーサーを介してボルト接合し、前記の
水平部を梁に固定して構成したことを特徴とする。
【0024】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記のねじれ抵抗接合要素は、柱側面と平行な垂
直部と、梁フランジと平行な水平部を有し、前記水平部
を前記垂直部と一体の第1水平部と、第1水平部と分離
した第2水平部とで構成し、第1水平部と第2水平部
は、梁軸方向は互いに伸縮可能な係合とし、梁軸直角方
向の動きは拘束する摺動係合とし、前記垂直部を柱にボ
ルト接合し、第2水平部を梁にボルト接合して構成した
ことを特徴とする。
【0025】第6の発明は、第5の発明における、ねじ
れ抵抗接合要素は、所定板厚で、所定幅の鋼板により、
柱側面と平行な垂直平板部と、梁フランジと平行な水平
平板部を有した略L字形に形成し、前記水平平板部を前
記垂直平板部と一体の第1水平平板部と、第1水平平板
部と分離した第2水平平板部とで構成し、第1水平平板
部と第2水平平板部は、梁軸方向は互いに伸縮可能な係
合とし、梁軸直角方向の動きは拘束する凹凸接合として
構成したことを特徴とする。
【0026】第7の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記のねじれ抵抗接合要素は、梁フランジに固定
した梁側連結プレートと、梁側連結プレートより下の部
位で柱に固定した柱側連結プレートと、前記両連結プレ
ート間を連結する可動連結部材と、各連結プレートと可
動連結部材との当接部を梁軸直角方向に挿通するボルト
接合部で構成したことを特徴とする
【0027】
【作用】第1の発明によると、軸力抵抗接合要素(制振
ダンパー)と、軸力+せん断力抵抗接合要素との組合わ
せで、柱・梁の接合部において、鋼製梁に作用する軸力
とせん断力に抵抗し、かつ設計上ピン仮定接合の機能を
発揮することで接合部が破断せず、さらに、梁端をねじ
れ抵抗接合要素を介して柱に接合することで、変形能力
が大きく、かつ梁端部でねじれを生じない柱・梁接合構
造にできる。
【0028】第2の発明によると、鋼製梁と床スラブが
一体化してなる合成梁の中心、つまり、梁の一方のフラ
ンジに近い側にせん断力+軸力抵抗接合要素を設け、こ
れと軸力抵抗接合要素と組合わせることで、鋼製梁に作
用する梁に作用する軸力とせん断力に抵抗し、かつ、第
1の発明よりも一層有効に設計上ピン仮定接合の機能を
発揮して接合部が破断せず、さらに、第1の発明と同様
に、梁端をねじれ抵抗接合要素を介して柱に接合するこ
とで、変形能力が大きく、かつ梁端部でねじれを生じな
い柱・梁接合構造にできる。
【0029】第3〜第7の発明によると、第1、第2発
明の作用に加えて、鋼製梁のねじれに対して抵抗する接
合要素が、梁の正負両方向の曲げに対して十分な変形能
力を確保すると共に、構造が簡潔にして、かつ加工・施
工の容易なボルト接合とすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態1〜7を
図1〜図16を参照して順に説明する。
【0031】まず、図1、2によって実施形態1を説明
する。
【0032】実施形態1において、下フランジ4cとウ
ェブ端部に複数のボルト孔を有する鋼製梁4の先端のウ
ェブ4bを、一対のアングル材7を介して鋼製柱6のフ
ランジ6aに高力ボルト8で接合して、設計上のピン仮
定による接合要素として、軸力+せん断力抵抗接合要素
を構成する。また、鋼製梁4の先端から所定距離だけ離
れた領域で鋼製梁4の下フランジ4cを、制振ダンパー
16の水平板14に高力ボルト8で接合し、この制振ダ
ンパー16の鉛直板15を、鋼製梁4の下フランジ4c
の下面から所定距離だけ離れた領域で、鋼製柱6のフラ
ンジ6aに高力ボルト8で接合して、柱梁接合部の軸力
抵抗接合要素を構成する。
【0033】アングル材7は、図1(C)に示すよう
に、複数のボルト孔7aを有する鉛直板7bと、複数の
ボルト孔7aを有する梁取付け板7cにより形成されて
いる。
【0034】制振ダンパー(軸力抵抗要素)16は、図
1(B)に示すように、軸力抵抗斜材13の上下端部に
それぞれ複数のボルト孔14aを有する水平板14と、
ボルト孔15aを有する鉛直板15を接合してなり、厚
鋼板を加工して接合されたものである。この制振ダンパ
ー16は、鋼製柱6と鋼製梁4に高力ボルト8で接合さ
れた状態では、鋼製柱6の軸に対して、角度α(αは2
0〜70度)傾斜している。
【0035】前記の軸力+せん断力抵抗接合要素(設計
上のピン仮定による接合要素)で構成される柱梁接合部
においては、アングル材7の上下に位置する梁端部は、
鋼製柱6の側面から少し離れている、つまり、梁の上下
フランジ4b、4cの近傍では梁端縁と鋼製柱10とは
接合しない構成(自由端)とされているので、この点
で、剛結合による柱梁の接合部構造に比べ、梁の横座屈
が弱くなり勝ちである。
【0036】本発明では、前記の弱点を鋼製柱6の一側
フランジ6aと鋼製梁4の下フランジ4cとに渡って配
設する横座屈防止部材(梁のねじれ抵抗接合要素)18
で解決している。以下この点を説明する。横座屈防止部
材18は、所定板厚で、所定幅の可撓性を有する鋼板で
形成し、柱側面と平行な垂直平板部19と、垂直平板部
19の上端に連続する前傾斜部21を介して接続される
梁フランジと平行な水平平板部20からなる。そして、
垂直平板部19を鋼製柱6にボルト接合したとき、梁の
下フランジ4cに固着した水平平板部20は、前傾斜部
21の撓みを介して梁軸方向に可動的に設けられる。
【0037】なお、実施形態1において、鋼製梁3の上
面には梁上フランジ4bに立設したスタッドジベル11
を介して、コンクリートの床スラブ12が打設され、鋼
製梁4と床スラブ12が一体化して合成梁17が構成さ
れる。
【0038】実施形態1の作用を説明すると、地震など
より柱・梁接合部に作用する曲げにより、鋼製梁4に作
用するせん断力や軸力は、軸力+せん断力抵抗接合要素
において抵抗する。すなわち、軸力に対しては、梁端の
高力ボルト8による摩擦接合部で応力を伝達し、せん断
力はボルト摩擦接合部におけるアングル材7の板曲げで
抵抗する。また、梁軸方向に作用する軸力に対しては、
主として制振ダンパー16の軸力で抵抗する。
【0039】さらに、地震などにより柱・梁接合部を支
点として鋼製梁4に作用する梁軸直角方向の水平力(以
下、ねじれという)に対しては、ねじれ抵抗接合要素で
ある、横座屈防止部材18が幅方向で抵抗する。また、
この横座屈防止部材18は、板厚方向には可撓性(バネ
性)を有していて、鋼製梁4の梁軸方向の動きは許容し
ているので、横座屈防止部材18を設けることによって
も柱・梁接合部が、耐震性の低下につながる剛結合にな
るおそれがない。このように、実施形態1によると柱・
梁接合部を設計上ピン仮定接合にしたことによる、梁の
ねじれ抵抗耐力の低下の弱点を横座屈防止部材18によ
って不具合を生じることなく解決している。
【0040】次に、図3は実施形態2を示す。この実施
形態2では、鋼製梁4の下フランジ4cに設けたのと同
じ構成の制振ダンパー16を、上フランジ4b側にも対
称的に設けた点が実施形態1と相違する。また、図3に
は、梁のねじれ抵抗接合要素である、横座屈防止部材1
8の実施形態1と相違する2つの例を示し、かつ、横座
屈防止部材18を梁の上下フランジ4b、4cに2箇所
設ける例を示している。
【0041】図3(A)〜(C)に示す横座屈防止部材
18は、所定板厚で、所定幅の可撓性を有する鋼板によ
って、柱側面と平行な垂直平板部22と、梁の上下フラ
ンジ4b、4cと平行な水平平板部23を有した略L字
形に構成し、梁の上下において、各横座屈防止部材18
の垂直平板部22を鋼製柱6のフランジ6aにそれぞれ
スペーサー24を介して高力ボルト8で接合し、かつ、
水平平板部23を鋼製梁4の下フランジ4cと上フラン
ジ4bにそれぞれ高力ボルト8で固定している。
【0042】したがって、図3(A)〜(C)の実施形
態2においても、実施形態1と同様に地震などより柱・
梁接合部に作用する上下方向の曲げによる軸力に対して
は、軸力+せん断力抵抗接合要素において、梁端の高力
ボルト8による摩擦接合部で応力を伝達し、せん断力は
ボルト摩擦接合部におけるアングル材7の板曲げで抵抗
する。また、梁軸方向に作用する軸力に対しては、軸力
抵抗要素である、主として梁の上下フランジ4b、4c
の2つの制振ダンパー16の軸力で抵抗する。
【0043】さらに、地震などより柱・梁接合部を支点
として鋼製梁6に作用する梁軸直角方向の水平力(ねじ
れ)に対しては、上下2つのねじれ抵抗接合要素であ
る、横座屈防止部材18が幅方向で抵抗する。しかも、
横座屈防止部材18の垂直平板部22はスペーサー24
を介して、鋼製柱6との間に隙間を置いて設けられてい
て、かつ、板厚方向には可撓性を有しているから、水平
平板部23の鋼製梁4の梁軸方向の動きは許容してお
り、したがって、実施形態2の横座屈防止部材18を設
けることによっても柱・梁接合部が、耐震性の低下につ
ながる剛結合になることがない。
【0044】図3(D)、(E)は、実施形態2の変形例
として、横座屈防止部材18の他の構成例を示す。この
横座屈防止部材18は、同図に示すように、鋼製柱6と
平行な垂直部25と、梁の下フランジ4cと平行な水平
部26を有し、水平部26を前記垂直部25と一体の第
1水平部26aおよび、第1水平部26aと分離した第
2水平部26bで構成する。さらに、この第1水平部2
6aと第2水平部26bは、例えば、図示すように各水
平部に互いに梁軸方向に嵌り合うように設けた凹部27
凸部28との嵌り合い構造(或いは櫛歯噛合い構造でも
よい)とすることで、梁軸方向には互いに伸縮可能な係
合とし、梁軸直角水平方向の動きは拘束する摺動係合と
する。そして、垂直部25を鋼製柱6に高力ボルト8で
接合し、第2水平部26bを鋼製梁4に高力ボルト8で
接合して構成する。
【0045】この変形例の横座屈防止部材18によって
も、前記凹部27と凸部28との嵌合により、鋼製梁4
の軸方向の動きを許容し、水平方向の動きを拘束するこ
とによって、図3(A)〜(C)に示した横座屈防止部
材18と同様の、横座屈防止の作用効果を奏する。
【0046】図4〜図6は実施形態3を示す。この実施
形態3では、柱・梁接合部において、梁軸方向の軸力抵
抗接合要素となる制振ダンパー16の構成は、図1の実
施形態1と同じである。また、梁のねじれに対して抵抗
する接合要素となる横座屈防止部材18の構成、すなわ
ち、柱側面と平行な垂直平板部19を鋼製柱6の一側フ
ランジ6aに高力ボルト8で接合し、梁下フランジ4c
と平行な水平平板部20を下部フランジ4cに高力ボル
ト8で接合してなる構成も実施形態1と同じである。
【0047】この実施形態3では、鋼製梁4の梁端の上
フランジ4bと鋼製柱6のフランジ6aを、上下一対の
アングル材29の各片を介してに高力ボルト8で接合し
てなる、設計上のピン仮定による接合要素により、柱・
梁接合部における軸力+せん断力抵抗接合要素構成する
点が、先の実施形態1、2と相違するのでこの点を説明
する。
【0048】既述のように、鋼製梁4の上にはスタッド
ジベル11を介して床スラブ12が打設され、両部材が
一体化されることで一つの合成梁17が構築される。こ
の場合、梁上のコンクリートの床スラブ12で梁端の梁
上フランジ4b近傍の変形が拘束されるため、柱・梁接
合部の回転中心が梁上フランジ4b寄りに移行する。し
たがって、合成梁17の中立軸O−Oは、単体である鋼
製梁4のウェブ幅方向の中ああ立軸O1−O1よりも上方
に変位し、特に、梁端の梁上フランジ4bの近傍に位置
する。実施形態3では、この上方に変位した合成梁17
の中立軸O−Oにより近い位置、つまり、梁上フランジ
4bに、アングル材29からなる軸力+せん断力抵抗接
合要素を配置している。
【0049】実施形態3をさらに説明すると、図4〜図
6に示すように、柱梁接合部に作用する軸力+せん断力
抵抗要素が、垂直板30および水平板31からなる縦断
面L字形のアングル材29を一体に組合わせて構成さ
れ、各アングル材29の垂直板30を鋼製柱6の一方の
フランジ6aに当てがい、高力ボルト8で摩擦接合し、
上下の水平板31で梁の上フランジ4bの上下面を挟持
して、高力ボルト8で摩擦接合し、設計上のピン仮定に
よる接合とし、この接合要素が合成梁17の中立軸O−
Oの近傍に設けられた例が示されている。
【0050】なお、梁上フランジ4bの下面に当てがう
アングル材29は、梁ウェブ4aを避けるため左右部材
に分割されている。鋼製柱6と鋼製梁4には、必要に応
じてスチフナー32を設けるとよい。また、設計上のピ
ン仮定による接合要素であるアングル材29より下部の
位置において、梁下部フランジ4cの近傍では梁端縁と
鋼製柱6とは接合しない構成とされている。
【0051】実施形態3において、地震などより柱・梁
接合部に作用する曲げにより、鋼製梁4にせん断力や軸
力が作用するとき、当該梁に作用する軸力は、梁端の梁
上フランジ4bとアングル材29との高力ボルト8によ
る摩擦接合部で応力を伝達し、せん断力はボルト摩擦接
合部における上下一対のアングル材29の板曲げで抵抗
する。
【0052】また、柱・梁接合部に回転力が作用したと
き、合成梁17の中立軸O−Oを中心とする回転力が作
用するが、実施形態3では、中立軸O−Oに近い梁端の
上フランジ4bに軸力+せん断力抵抗要素(アングル材
29)が位置するので、このとき、アングル材29にせ
ん断力が作用せず、当該アングル材29が設計上ピン仮
定として十分に機能できる。したがって、柱・梁接合構
造に作用する大変形に対しても、柱・梁接合要素である
アングル材29はせん断されず、十分に機能することが
できる。
【0053】さらに、前述のように、アングル材29の
配設位置より下部の位置、つまり、梁下フランジ4cの
近傍では、梁端縁と鋼製柱6とは接合しない構成とされ
ているので、アングル材29によるピン支持機能的挙動
が一層確実に行われる。
【0054】一方、地震などより柱・梁接合部を支点と
して鋼製梁4に梁軸直角方向の水平力(ねじれ)が作用
した場合において、鋼製梁4の梁端縁の下部と鋼製柱6
は前述のとおり接合しない構成とされていることによ
り、鋼製梁4に水平方向の力(ねじれ)による横座屈の
耐力が弱い。この問題については、実施形態1で説明し
たのと同じ、横座屈防止部材3が幅方向で抵抗すること
で解決されている。しかも、横座屈防止部材3は可撓性
を有する鋼板であるから、鋼製梁4の梁軸方向の動きは
許容しており、したがって、横座屈防止部材3を設ける
ことによっても柱・梁接合部が、耐震性の低下につなが
る剛結合になることがない。
【0055】図7は実施形態4を示す。この実施形態4
では、鋼製梁4の上にコンクリートの床スラブ12を打
設し、両者が一体化して構築された合成梁17の中立軸
O−O、つまり、梁上フランジ4bにアングル材29か
らなる軸力+せん断力抵抗接合要素を設けることは、実
施形態3と同じである。また、鋼製梁4の下フランジ4
bに設けたのと同じ構成の制振ダンパー16を、上フラ
ンジ4b側にも対称的に設けた点は実施形態2と同じで
ある。他方、ねじれ抵抗接合要素である、横座屈防止部
材18の構成が実施形態1〜3の何れとも相違してい
る。
【0056】実施形態4の横座屈防止部材18は、図7
に示すように、梁の下フランジ4cに固定した梁側連結
プレート33と、この梁側連結プレート33より下の部
位で鋼製柱6に固定した柱側連結プレート34と、両連
結プレート33、34間を連結する、2つの横断面コ字
状の部材を背中合わせに配置してなる可動連結部材35
と、各連結プレート33、34と可動連結部材35との
当接部を梁軸直角方向に挿通する高力ボルト8で構成さ
れている。
【0057】したがって、実施形態4においても、実施
形態3と同様に地震などより柱・梁接合部に作用する曲
げによる軸力に対しては、設計上ピン仮定接合としたア
ングル材29からなる軸力+せん断力抵抗接合要素にお
いて、梁端の高力ボルト8による摩擦接合部で応力を伝
達し、せん断力はボルト摩擦接合部におけるアングル材
29の板曲げで抵抗する。また、梁軸方向に作用する軸
力に対しては、主として梁の上下フランジ4b、4cの
2つの制振ダンパー16の軸力で抵抗する。
【0058】さらに、地震などより柱・梁接合部を支点
として鋼製梁4に作用する梁軸直角方向の水平力(ねじ
れという)に対しては、横座屈防止部材18において、
梁軸直角方向に挿通する高力ボルト8で接合された、各
連結プレート33、34と可動連結部材35で抵抗す
る。しかも、横座屈防止部材18は上下の高力ボルト8
による2つの枢軸部を支点として、可動連結部材3の上
下が逆方向に可動することで、鋼製梁4の梁軸方向の動
きのみを許容している。したがって、横座屈防止部材1
8を設けることによっても柱・梁接合部が、耐震性の低
下につながる剛結合になることがない。
【0059】図8(A)〜(H)は、実施形態1〜4に
示した横座屈防止部材18を単体で示す側面図と斜視図
である。
【0060】図8(A)、(B)に示すのは、図1、2
の実施形態1および、図4の実施形態3に示す横座屈防
止部材18であり、図(C)、(D)に示すのは、図3
の実施形態2に示す横座屈防止部材18である。図
(E)、(F)に示すのは、図3(C)、(D)の実施形
態2の変形例に示す横座屈防止部材18であり、図
(G)、(H)に示すのは、図7の実施形態4に示す横
座屈防止部材18であり、これらの作用効果は、各実施
形態で説明したとおりである。
【0061】図9〜図11は実施形態5を示し、図12
〜図14は、実施形態6を示す。各実施形態5、6にお
いて、梁の上フランジ4bをアングル材29を用いて鋼
製梁4に固定する点は図4〜図6の実施形態3および、
図7の実施形態4と同じである。また、図9〜図11に
示す実施形態5の横座屈防止部材18は、図3(A)〜
(C)の実施形態2と同じである。さらに、図12〜図
14に示す実施形態6の横座屈防止部材18は、図3の
図3(D)、(E)の構成と同じであり、これらによる
作用効果は、前記の各実施形態と同じであるので、その
説明を省略する。
【0062】図9〜図14の実施形態5と6では、主と
して鋼製梁4に作用する軸力に抵抗する軸力抵抗接合要
素が実施形態1〜4と相違する。実施形態5において、
制振ダンパー16aとして、鋼製軸力部材を鋼製部材で
座屈拘束した座屈拘束筋かい部材(実開平5−340
2)や粘弾性ダンパー、オイルダンパー等を使用する例
を概要図で示している。図9〜図11の実施形態5と、
図12の実施形態6との違いは、前者が鋼製梁4の下部
フランジ4cと鋼製柱6との間に制振ダンパー16a設
けてあるのに対し、後者では、下部フランジ4cおよび
上フランジ4bと鋼製柱6との間に制振ダンパー16a
を設けてある点である。
【0063】実施形態5、6の制振ダンパー16aを組
み込むことで、柱・梁接合部の接合剛性を従来に比べ大
幅に低減でき、その結果、主架構(柱+梁)の剛性に比
べ、剛性が小の制振機能を有する軸力抵抗接合要素によ
るエネルギー吸収効率がアップし、かつ、変形追従性が
アップする。
【0064】次に、図15、図16は実施形態7を示
す。この実施形態7において、梁の上フランジ4bをア
ングル材29を用いて鋼製梁4に固定する点は図4の実
施形態3および、図7の実施形態4、図9〜図14に示
す実施形態5、6と同じである。また、実施形態7の横
座屈防止部材18は、図7、図8(G)、(H)に示す
実施形態4の構成と同じであり、これによる作用効果
は、前記の各実施形態と同じであるので、その説明を省
略する。
【0065】本発明において、各実施形態に示した、軸
力+せん断力抵抗接合要素と軸力抵抗接合要素と横座屈
防止機構のそれぞれの構成は一例であって、各要素の構
成を設計変更的に変えて実施すること及び、各実施形態
に示した抵抗要素の組み合わせを変えて実施すること
は、当業者が容易に実施でき、本発明の範囲である。
【0066】
【発明の効果】本発明によると、柱・梁接合部を設計上
ピン仮定接合とし、柱・梁接合部を低剛性とすることで
耐震性能を付与する、つまり、柱・梁主架構部材に対し
て制振部材で地震エネルギーを負担する割合を高め、被
災後も柱・梁部材を健全(弾性範囲)に保つことが可能
な骨組の提供を容易にできる柱・梁の接合部構造におい
て、梁端部と柱との間に横座屈防止機構を設けたことに
より、設計上ピン仮定接合の長所である低剛性接合機能
を減殺することなく、しかも、設計上ピン仮定接合の弱
点である、梁軸直角方向の力(ねじれ)に対する抵抗性
を向上できたもので、地震時の耐震性能を一層向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の実施形態1に係る鋼製柱と
鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、制振ダン
パー(軸力抵抗要素)の斜視図、(C)は、アングル材
(軸力+せん断力抵抗要素)の斜視図、(D)は、第1
例に係る横座屈防止部材の斜視図である。
【図2】(A)は、図1(A)の主要部の縦断面図、
(B)は、図2(A)の側面図、(C)は、(B)は、
図2(A)の横断平面図である。
【図3】(A)は、本発明の実施形態2に係る鋼製柱と
鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、図(A)
の平面図、(C)は、第2例に係る横座屈防止部材の斜
視図、(D)は、第3例に係る横座屈防止部材の側面
図、(E)は、(D)に示す横座屈防止部材の分離斜視
図である。
【図4】(A)は、本発明の実施形態3に係る鋼製柱と
鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、図(A)
における横座屈防止部材の斜視図である。
【図5】(A)は、図4の要部拡大平面図、(B)は、
図4(A)のa−a断面図である。
【図6】(A)、(B)、(C)は、図4(A)のb−
b、c−c、b−b断面図である。
【図7】(A)は、本発明の実施形態4に係る鋼製柱と
鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、図(A)
における第4例に係る横座屈防止部材斜視図である。
【図8】(A)は、第1例の横座屈防止部材の側面図と
斜視図、(C)、(D)は、第2例の横座屈防止部材の
側面図と斜視図、(E)、(F)は、第3例の横座屈防止
部材の側面図と斜視図、(G)、(H)は、第4例の横座
屈防止部材の側面図と斜視図である。
【図9】(A)は、本発明の実施形態5に係る鋼製柱と
鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、図(A)
における横座屈防止部材斜視図である。
【図10】(A)は、図9の要部拡大側面図、(B)
は、図9のe−e断面図である。
【図11】図10のf−f断面図である。
【図12】(A)は、本発明の実施形態6に係る鋼製柱
と鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、横座屈
防止部材斜視図である。
【図13】(A)は、図12の要部拡大側面図、(B)
は、図(A)のg−g断面図である。
【図14】図13(A)のk−k断面図である。
【図15】(A)は、本発明の実施形態7に係る鋼製柱
と鋼製梁との接合構造を示す側面図、(B)は、図
(A)のj−j断面図である。
【図16】図15(A)のk−k断面図である。
【図17】(A)は、第1従来例として、スプリットテ
ィー方式の鋼製柱と鋼製梁との接合構造を示す側面図、
(B)は、図(A)における平面図、(C)は、スプリ
ットティーの斜視図である。
【図18】(A)は、第2従来例として、設計上ピン仮
定方式の鋼製柱と鋼製梁との接合構造を示す側面図、
(B)は、図(A)における制振ダンパーの斜視図、
(C)は、アングル材の斜視図である。
【符号の説明】
1 角形鋼管 2 接合金物 3 ワンサイドボルト 4 鋼製梁 4a ウェブ 4b 梁上フランジ 4c 梁下フランジ 5 ボルト 6 鋼製柱 7 アングル材 8 高力ボルト 10 ボルト孔 11 スタッドジベル 12 床スラブ 13 軸力抵抗斜材 14 上端の水平板 15 下端の水平板 16 制振ダンパー 16a 制振ダンパー 17 合成梁 18 横座屈防止部材 19 垂直平板部 20 水平平板部 21 前傾斜部 22 垂直平板部 23 水平平板部 24 スペーサ 25 垂直部 26 水平部 26a 第1水平部 26b 第2水平部 27 凹部 28 凸部 29 アングル材 30 垂直板 31 水平板 32 スチフナー 33 梁側連結プレート 34 柱側連結プレート 35 可動連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 暢芳 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 中島 正愛 宇治市五ヶ庄 京都大学防災研究所内 (72)発明者 井上 一朗 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院工 学研究科内 (72)発明者 吹田 啓一郎 宇治市五ヶ庄 京都大学防災研究所内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AA32 AB01 AC15 AG03 AG12 AG32 BA52 BB03 BB05 BB13 BB22 BB28 BC09 BD01 BE08 BF06 BF08 CA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁の片方もしくは両方のフランジを、主
    に軸力で抵抗する接合要素(軸力抵抗接合要素)を介し
    て柱に接合し、梁端部では、梁の中心より上フランジ側
    もしくは下フランジ側の一方を、主に梁に作用するせん
    断力と軸力に対して抵抗する接合要素(軸力+せん断力
    抵抗接合要素)で柱に接合し、前記接合要素を設けた側
    と反対のフランジ側は、主に梁のねじれに対して抵抗す
    る接合要素(ねじれ抵抗接合要素)で柱と接合すること
    を特徴とする柱と梁の接合構造。
  2. 【請求項2】 梁の両方のフランジを、主に軸力で抵抗
    する接合要素(軸力抵抗接合要素)を介して柱に接合
    し、梁端部では梁ウェブを、主に梁に作用するせん断力
    と軸力に対して抵抗する接合要素(軸力+せん断力抵抗
    接合要素)で柱に接合し、梁フランジ側は、主にねじれ
    に対して抵抗する接合要素(ねじれ抵抗接合要素)で柱
    と接合することを特徴とする柱と梁の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記のねじれ抵抗接合要素は、所定板厚
    で、所定幅の鋼板で形成し、柱側面と平行な垂直部と、
    この垂直部の上部に連続する前傾斜部と一体でかつ梁フ
    ランジと平行に設けられ、前傾斜部が撓むことにより梁
    軸方向に可動な水平部を有し、前記の垂直部を柱にボル
    ト接合し、前記の水平部を梁に固定して構成したことを
    特徴とする請求項1または2記載の柱と梁の接合構造。
  4. 【請求項4】 前記のねじれ抵抗接合要素は、所定板厚
    で、所定幅の鋼板で形成し、柱側面と平行な垂直部と、
    垂直部と一体でかつ梁フランジと平行に設けられ、前記
    垂直部が撓むことにより梁軸方向に可動な水平部を有
    し、前記の垂直部を柱にスペーサーを介してボルト接合
    し、前記の水平部を梁に固定して構成したことを特徴と
    する請求項1または2記載の柱と梁の接合構造。
  5. 【請求項5】 前記のねじれ抵抗接合要素は、柱側面と
    平行な垂直部と、梁フランジと平行な水平部を有し、前
    記水平部を前記垂直部と一体の第1水平部と、第1水平
    部と分離した第2水平部とで構成し、第1水平部と第2
    水平部は、梁軸方向は互いに伸縮可能な係合とし、梁軸
    直角方向の動きは拘束する摺動係合とし、前記垂直部を
    柱にボルト接合し、第2水平部を梁にボルト接合して構
    成したことを特徴とする請求項1または2記載の柱と梁
    の接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のねじれ抵抗接合要素は、
    所定板厚で、所定幅の鋼板により、柱側面と平行な垂直
    平板部と、梁フランジと平行な水平平板部を有した略L
    字形に形成し、前記水平平板部を前記垂直平板部と一体
    の第1水平平板部と、第1水平平板部と分離した第2水
    平平板部とで構成し、第1水平平板部と第2水平平板部
    は、梁軸方向は互いに伸縮可能な係合とし、梁軸直角方
    向の動きは拘束する凹凸接合として構成したことを特徴
    とする柱と梁の接合構造。
  7. 【請求項7】 前記のねじれ抵抗接合要素は、梁フラン
    ジに固定した梁側連結プレートと、梁側連結プレートよ
    り下の部位で柱に固定した柱側連結プレートと、前記両
    連結プレート間を連結する可動連結部材と、各連結プレ
    ートと可動連結部材との当接部を梁軸直角方向に挿通す
    るボルト接合部で構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の柱と梁の接合構造。
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