JP3286216B2 - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い接続信頼性が
得られるようにした圧接端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線、例えば自動車用ワイヤーハ
ーネス等の電線の導体を圧接接続するための圧接端子が
実用化されている。
【0003】上記のような圧接端子としては、図7
(A)(B)に示すように、雄端子を嵌合するための箱
状の端子嵌合部1が形成されると共に、複数個(本例で
は2個)の圧接部2A,2Bを有している雌端子3があ
る。
【0004】この雌端子3の各圧接部2A,2Bの一対
の圧接刃2a,2aの初期スロット幅WSは同じ大きさ
に設定されていて、図8に示すように、電線4の被覆4
aを切り裂きながら導体4bを圧接刃2aの間でそれぞ
れ圧接するようになる。
【0005】ところで、各圧接部2A,2Bの圧接刃2
aの設計を行なうにあたって本発明者らが種々検討した
結果、圧接刃2aが有する変位−反力特性FAと、電線
導体4bに対する接触荷重FW及び接触抵抗RWの間
に、図9に示すような関係を持たせる必要があることが
明らかになった。
【0006】即ち、圧接刃2aに電線4を圧接するに従
って圧接刃2aの初期スロット幅WSが徐々に広がる
(大きくなる)方向に変化し、その時の接触荷重FW及
び接触抵抗RWを測定すると、図9に示したような関係
が得られる。
【0007】このとき、圧接刃2aの変位−反力特性F
Aと接触荷重FWとが交わった点Bが圧接刃2aの圧接
状態であり、この点Bは圧接適正領域の範囲内にあるこ
とが望まれる。ここで、圧接適正領域とは、接触抵抗が
安定で、かつ圧接時に素線切れが発生しない範囲であ
る。このため、圧接刃2aの変位−反力特性FAを考慮
して、初期スロット幅WSを設定する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したような2個の圧接部2A,2Bを有する雌端子3
では、各圧接部2A,2Bの圧接刃2aの変位−反力特
性FAは、変位量が同じであれば、強度的に強い箱状の
端子嵌合部1に近い圧接部2Aの方が、端子嵌合部1か
ら遠い圧接部2Bよりも反力が大きくなる。
【0009】このため、図10に示すように、各圧接部
2A,2Bの圧接刃2aの変位−反力特性F1,F2の
内、端子嵌合部1に近い圧接部2Aの圧接刃2aの変位
−反力特性F1を、圧接適正領域で圧接される(点C1
でFWと交わる)ように、各圧接部2A,2Bの圧接刃
2aの初期スロット幅WSを定めると、端子嵌合部1か
ら遠い圧接部2Bの圧接刃2aの変位−反力特性F2が
圧接領域外で圧接される(点C2でFWと交わる)場合
が生じ、一方の圧接部2Aのみで接続信頼性を保たねば
ならなくなって、電流値が高い場合などのように、圧接
端子3と電線4間に大きな接触面積を必要として両方の
圧接部2A,2Bでの接続が必要とされる時などに好ま
しくない。
【0010】逆に、図11に示すように、端子嵌合部1
から遠い圧接部2Bが圧接適正領域となるように、各圧
接部2A,2Bの圧接刃2aの初期スロット幅WSを定
めると、端子嵌合部1に近い圧接部2Aで素線切れが生
じる場合が起こり、上記と同様に好ましくない。
【0011】また、図12に示すように、圧接直後には
各圧接部2A,2Bの圧接刃2aの変位−反力特性F
1,F2が、ともに圧接適正領域で圧接(図中C1,C
2)されている場合でも、経時変化等による各圧接部2
A,2Bの圧接刃2aの応力緩和(クリープ)等によ
り、変位−反力特性F1,F2がそれぞれF1′,F
2′に変化すると(矢印参照)、圧接状態も点C′1,
C′2にそれぞれ変わり、その結果、点C′2のよう
に、圧接適正領域を外れる場合が起こり、上記と同様に
好ましくない。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、高い接続信頼性が得られるようにし
た圧接端子を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、雄端子を嵌合するための箱状の端子嵌合
部が形成されている雌端子において、1本の電線の導体
を複数個所で圧接するために複数個の圧接部を有し、各
圧接部のスロット幅は、端子嵌合部に近い圧接部ほど大
きくして、圧接される電線の導体に加わる荷重が各圧接
部において同じ値となるように設定したことを特徴とす
る圧接端子を提供するものである。
【0014】本発明によれば、1本の電線の導体を複数
個所で圧接するために複数個の圧接部を形成した圧接端
子において、各圧接部の圧接刃の変位−反力特性が異な
っていても、各圧接部のスロット幅を拡狭調整すること
により、各変位−反力特性が圧接適正領域内でそれぞれ
接触荷重と交わるようになる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成
・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0018】図1及び図2に示すように、圧接端子であ
る雌端子13には、雄端子を嵌合するための箱状の端子
嵌合部11が形成されると共に、複数個(本例では2
個)の圧接部12A,12Bを有している。
【0019】上記雌端子13の各圧接部12A,12B
の一対の圧接部12a,12aの初期スロット幅WS
1,WS2は、それぞれ異なる大きさに設定されてい
る。即ち、変位量を同じとすれば、強度的に強い箱状の
端子嵌合部11に近い圧接部12Aの方が、端子嵌合部
11から遠い圧接部12Bよりも反力が大きくなる。
【0020】そこで、図4に示すようにように、例え
ば、図10の従来と同様に、端子嵌合部11に近い圧接
部12Aの圧接刃12aの変位−反力特性FS1を、圧
接適正領域で圧接される(点Aで接触荷重FWと交わ
る)ように、圧接刃12Aの圧接刃12aの初期スロッ
ト幅WS1を定める。
【0021】また、端子嵌合部11から遠い圧接部12
Bの圧接刃12aの変位−反力特性FS2を、上記変位
−反力特性FS1と同様に、圧接適正領域で圧接される
(点Aで接触荷重FWと交わる)ように、圧接刃12B
の圧接刃12aの初期スロット幅WS2を定める。
【0022】具体的には、図4に示したように、圧接部
12Aの圧接刃12aの初期スロット幅WS1を、従来
と同程度に大きく(広く)設定したとすれば、圧接部1
2Bの初期スロット幅WS2を、初期スロット幅WS1
よりも小さく(狭く)設定する。
【0023】このように、各変位−反力特性FS1,F
S2が、それぞれ点Aで接触荷重FWと交わるように、
各圧接部12A,12Bのスロット幅WS1,WS2の
大きさを設定した場合、圧接される電線4に加わる接触
荷重FWが同じ値になるので好ましいが、図6に示すよ
うに、圧接適正領域内において、変位−反力特性FS1
が点A1で接触荷重FWと交わり、変位−反力特性FS
2が点A2で接触荷重FWと交わるように、各圧接部1
2A,12Bのスロット幅WS1,WS2の大きさを設
定するようにしても良い。
【0024】また、図4及び図6のいずれの場合であっ
ても、図5に示すように、経時変化等による変位−反力
特性FS1,FS2の変化を考慮してスロット幅WS
1,WS2を予め設定しておくことにより、経時変化等
による各圧接部12A,12Bの圧接刃12aの応力緩
和(クリープ)等により、変位−反力特性FS1,FS
2がそれぞれF′S1,F′S2に変化して(矢印参
照)、圧接状態も点Aから点A′1,A′2にそれぞれ
変わっても、圧接適正領域を外れるおそれがなくなる。
【0025】上記構成であれば、雌端子13の各圧接部
12A,12Bに電線4をそれぞれ圧接すると、強度的
に強い箱状の端子嵌合部11に近い圧接部12Aの初期
スロット幅WS1は大きく(広く)設定されているか
ら、図2(A)に示したように、初期スロット幅WS1
が広がる(大きくなる)方向に変位しにくくても(反力
が大きい)、素線切れや接触抵抗が不安定になったりす
ることがない。
【0026】また、強度的に強い箱状の端子嵌合部11
から遠い圧接部12Bの初期スロット幅WS2は小さく
(狭く)設定されているから、図2(B)に示した状態
から図3に示した状態のように、初期スロット幅WS2
が広がる(大きくなる)方向に変位しやすいので(反力
が小さい)、素線切れや接触抵抗が不安定になったりす
ることがない。
【0027】このように、雌端子13の各圧接部12
A,12Bの圧接刃12aの変位−反力特性FS1,F
S2が異なっていても、各圧接部12A,12Bのスロ
ット幅WS1,WS2を大きく(広く)したり、小さく
(狭く)したりすることにより、各変位−反力特性FS
1,FS2が圧接適正領域内でそれぞれ接触荷重FWと
交わるようにできるから、各圧接部12A,12Bにお
いて、素線切れが発生したり接触抵抗が不安定になった
りすることなく適正に圧接されて、高い接続信頼性が得
られるようになる。
【0028】上記実施形態では、2個の圧接部12A,
12Bを有する雌端子13であったが、2個以上の圧接
部を有する雌端子であっても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の圧接端子は、1本の電線の導体を複数個所で圧接す
るために複数個の圧接部を形成した圧接端子において、
各圧接部の圧接刃の変位−反力特性が異なっていても、
各圧接部のスロット幅を拡狭調整することにより、各変
位−反力特性が圧接適正領域内でそれぞれ接触荷重と交
わるようになるから、各圧接部において、素線切れが発
生したり接触抵抗が不安定になったりすることなく適正
に圧接されて、高い接続信頼性が得られるようになる。
【0030】また、経時変化等による変位−反力特性の
変化を考慮してスロット幅を予め設定しておくことによ
り、経時変化等により圧接適正領域を外れるおそれもな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧接端子の平面図である。
【図2】 (A)は図1のA−A線に相当する圧接時
の断面図、(B)は圧接刃が変位しない状態の図1のB
−B線に相当する断面図である。
【図3】 圧接刃が変位した状態の図1のB−B線に
相当する断面図である。
【図4】 変位−反力特性と接触荷重と接触抵抗との
関係を示すグラフである。
【図5】 経時変化したときの変位−反力特性を示す
グラフである。
【図6】 接触荷重と同じ点で交わらない変位−反力
特性を示すグラフである。
【図7】 従来の圧接端子であり、(A)は斜視図、
(B)は平面図である。
【図8】 図7(B)のA−A線及びB−B線に相当
する断面図である。
【図9】 変位−反力特性と接触荷重と接触抵抗との
関係を示すグラフである。
【図10】 接触抵抗不安定となったときの変位−反力
特性を示すグラフである。
【図11】 素線切れ発生となったときの変位−反力特
性を示すグラフである。
【図12】 経時変化したときの変位−反力特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
11 端子嵌合部 12A,12B 圧接部 12a 圧接刃 13 雌端子(圧接端子) 4 電線 WS1,WS2 スロット幅 FS1,FS2 変位−反力特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−154586(JP,A) 特開 昭63−91970(JP,A) 実開 昭63−72856(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄端子を嵌合するための箱状の端子嵌合
    部が形成されている雌端子において、 1本の電線の導体を複数個所で圧接するために複数個の
    圧接部を有し、各圧接部のスロット幅は、端子嵌合部に
    近い圧接部ほど大きくして、圧接される電線の導体に加
    わる荷重が各圧接部において同じ値となるように設定し
    ことを特徴とする圧接端子
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