JP3285810B2 - サイドガイド装置 - Google Patents

サイドガイド装置

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JP3285810B2
JP3285810B2 JP01533198A JP1533198A JP3285810B2 JP 3285810 B2 JP3285810 B2 JP 3285810B2 JP 01533198 A JP01533198 A JP 01533198A JP 1533198 A JP1533198 A JP 1533198A JP 3285810 B2 JP3285810 B2 JP 3285810B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/14Guiding, positioning or aligning work

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延設備の仕
上圧延機とダウンコイラとの間に配置され、圧延材の両
サイドを案内して搬送するサイドガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延設備の仕上圧延機の出側とダウ
ンコイラの入側との間にはサイドガイド装置が配置さ
れ、仕上圧延機から送られてきた圧延材(ストリップ)
の両サイドのエッジ部を一対のガイド板によって案内し
ながら、圧延材をピンチロールを経てダウンコイラへ搬
送し、所定サイズのコイルに巻き取るようになってい
る。この場合、サイドガイド装置にて、巻き取られたコ
イルのテレスコープ(コイル側部の凹凸)が少なくなる
ように一対のガイド板の位置制御が行われている。
【0003】図11に従来のサイドガイド装置を表す平
面視を示す。
【0004】熱間圧延設備において、図11に示すよう
に、従来のサイドガイド装置101は、仕上圧延機102の圧
延材Sの搬送方向下流側に設置されており、このサイド
ガイド装置101の下流側にはピンチロール103及びダウン
コイラ104が設置されている。また、サイドガイド装置1
01の前後には圧延材Sの入側板幅端検出器105と出側板
幅端検出器106がそれぞれ設けられている。そして、こ
のサイドガイド装置101は、所定間隔をもって位置する
左右一対のガイド板107,108と、このガイド板107,108
を移動する油圧シリンダ109,110とを有している。
【0005】従って、仕上圧延機102から送られてきた
圧延材Sが、図示しないテーブル上を移動してサイドガ
イド装置101に送られると、左右一対のガイド板107,10
8によってその両エッジ部がガイドされながらピンチロ
ール103に送られ、ダウンコイラ104にて所定のコイルに
巻き取られる。このとき、入側板幅端検出器105及び出
側板幅端検出器106は、サイドガイド装置101の入側と出
側における圧延材Sの板幅端を検出しており、その検出
結果に基づいて油圧シリンダ109,110が各ガイド板10
7,108を移動して位置調整している。即ち、連続運転中
に、圧延材Sの板幅が変動したり、蛇行したりしたとき
に、一方のガイド板107を基準として、他方のガイド板1
08を移動し、両者の間隔を調節することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
一方のガイド板107を基準として、他方のガイド板108を
移動して両者の間隔を調節する従来のサイドガイド装置
101にあっては、圧延材Sの曲がり(キャンバ)が基準
として固定したガイド板107側に発生した場合、圧延材
Sが無理やりガイド板107に押し付けられ、エッジ部が
損傷してしまうことがある。また、この圧延材Sが薄板
の場合には、この圧延材Sがガイド板107に押し付けら
れて浮き上がってしまい、ピンチロール103での噛み込
み不良やミスコイルの要因となってしまうという問題が
ある。また、圧延材Sの曲がりが発生すると、左右のガ
イド板107,108の間隔を大きくする必要があり、コイル
のテレスコープが大きくなってしまうことがあった。
【0007】そこで、左右のガイド板にガイドロールを
設けたサイドガイド装置がある。図12に従来の他のサ
イドガイド装置を表す平面視、図13にそのサイドガイ
ド装置のガイドロールの正面視、図14に従来のサイド
ガイド装置における他のガイドロールを表す正面視を示
す。
【0008】図12及び図13に示すように、従来のサ
イドガイド装置201は、圧延材Sの搬送ラインの両側に
所定間隔をもって左右一対のガイド板202,203が位置し
ており、このガイド板202,203は油圧シリンダ204,205
によってその間隔が調節自在となっている。そして、こ
の各ガイド板202,203にはそれぞれ対向して円筒ロール
206,207が回転自在に装着されている。
【0009】従って、サイドガイド装置201に送られて
きた圧延材Sは、左右のガイド板202,203によってその
両エッジ部がガイドされながら搬送される。この場合、
圧延材Sの両エッジ部は各円筒ロール206,207によって
転動自在に支持されるため、このエッジ部の損傷を防止
できる。
【0010】また、図14に示すように、ガイド板301
に水平軸302によってディスクロール303を回転自在に装
着し、圧延材Sをこのディスクロール303の平面部によ
って支持することで、このエッジ部の損傷を防止しても
よい。
【0011】ところが、従来のサイドガイド装置201に
おいて、左右のガイド板202,203に設けられた円筒ロー
ル206,207によって圧延材Sを転動自在に支持しても、
薄板の圧延材Sが円筒ロール206,207に押し付けられた
場合、この圧延材Sの浮き上がりを防止することができ
ず、ピンチロールでの噛み込み不良やミスコイルを阻止
することはできない。また、ディスクロール303を用い
た場合、このディスクロール303自身の慣性力が大きい
ために、圧延材Sがこのディスクロール303に接触して
も、この圧延材Sの搬送速度に追従することができな
い。
【0012】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、圧延材の板幅変動や蛇行や曲がり等が発生して
も、この圧延材のエッジ部を損傷させず、且つ、浮き上
がりを防止することで、圧延材の走行安定性の向上を図
ったサイドガイド装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め請求項1の発明のサイドガイド装置は、仕上圧延機か
ら送られてきた圧延材の両サイドを左右一対のガイド板
によって挟みながら案内搬送するサイドガイド装置にお
いて、前記左右一対のガイド板にそれぞれ、前記圧延材
の接触認識機能及び該圧延材の浮き上がり防止機能を有
する回転手段を設け、該回転手段を軸心が傾斜して外周
面が前記圧延材のサイドにほぼ直角に接触する円錐型ロ
ールとしたことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2の発明のサイドガイド装置
は、前記円錐型ロールの回転速度を検出する回転計が設
けられたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項3の発明のサイドガイド装置
は、前記円錐型ロールは、昇降手段によって上下移動可
能に支持されたことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項4の発明のサイドガイド装置
は、前記円錐型ロール円錐型ロールに加担する荷重を検
出する荷重計が設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0023】図1に本発明の第1実施形態に係るサイド
ガイド装置を表す平面視、図2に図1のII−II断面、図
3にサイドガイド装置の作用を表す平面視、図4に円錐
型ロールによる浮き上がり防止機能を説明するための概
略、図5に圧延材に作用する浮き上がり力の調整機能を
説明するための概略を示す。
【0024】熱間圧延設備において、図1に示すよう
に、仕上圧延機11の圧延材Sの搬送方向下流側に本実
施形態のサイドガイド装置12が設置されており、この
サイドガイド装置12の下流側にピンチロール13及び
ダウンコイラ14が設置されている。また、サイドガイ
ド装置12の上流側には圧延材Sの板幅端の位置を検出
する入側板幅端検出器15が設けられている。そして、
このサイドガイド装置12おいて、所定間隔をもって位
置する左右一対のガイド板16,17は左右の油圧シリ
ンダ18,19によって移動され、その間隔が調整自在
となっており、各ガイド板16,17の対向面には、接
触認識機能及び浮き上がり防止機能を有する回転手段と
して、圧延材Sのエッジ部に接触する円錐型ロール2
0,21が装着されている。なお、左右の円錐型ロール
20,21はほぼ同様の構成となっており、以下では、
一方の円錐型ロール20についてのみ詳細に説明する。
【0025】即ち、図2に示すように、油圧シリンダ1
8によって移動自在なガイド板16にはロール支持体2
2が一対のスライド部材23(図1参照)によって昇降
自在に支持され、ガイド板16に装着された昇降シリン
ダ24の駆動ロッドの先端部が連結アーム25によって
ロール支持体22に連結されている。このロール支持体
22は上下の箱体が一体に固定されてなり、内部には空
洞状にして軽量化を図った円錐型ロール20が組み込ま
れている。この円錐型ロール20は一体の支持軸26の
上下部が軸受27によって回転自在に支持されており、
この支持軸26は軸心が圧延材Sの板幅方向に傾斜して
外周面が圧延材Sのエッジ部にほぼ直角に接触するよう
になっている。そして、この支持軸26の下部には円錐
型ロール20の回転速度を検出する回転計28が装着さ
れている。
【0026】従って、図3(a)に示すように、仕上圧延
機11から送られてきた圧延材Sが、図示しないテーブ
ル上を移動してサイドガイド装置12に送られると、左
右一対のガイド板16,17によってその両エッジ部が
ガイドされながらピンチロール13に送られ、ダウンコ
イラ14にて所定のコイルに巻き取られる。
【0027】この場合、運転初期は入側板幅端検出器1
5がサイドガイド装置12の入側の圧延材Sの板幅端を
検出しており、その検出結果に基づいて油圧シリンダ1
8,19を作動して各ガイド板16,17を移動するこ
とで、両者の間隔を板幅Wに所定の隙間Gを加えた距離
に位置調整する。従って、圧延材Sは左右のエッジ部が
円錐型ロール20,21にガイドされながら搬送される
こととなり、損傷が防止される。
【0028】そして、図3(b)に示すように、圧延材S
が一方のガイド板17側に偏って他方のガイド板16と
の間に隙間gが発生すると、圧延材Sは左側のエッジ部
のみが円錐型ロール21に接触するため、この円錐型ロ
ール20は回転せずに円錐型ロール21のみが回転す
る。このとき、円錐型ロール20の回転計28が停止状
態を検出することから、圧延材Sがガイド板17側に偏
っていることを認識し、油圧シリンダ18を伸長してガ
イド板16を移動し、円錐型ロール20を圧延材Sのエ
ッジ部に接触させる。従って、圧延材Sは左右のエッジ
部が円錐型ロール20,21にガイドされながら搬送さ
れることとなり、損傷が防止される。
【0029】また、図3(c)に示すように、圧延材Sが
板幅変動したり、蛇行したりして上流側のガイド板16
と下流側のガイド板17との間にそれぞれ隙間gが発生
すると、隙間gに対応するエッジ部が各円錐型ロール2
0,21に接触するため、接触しない円錐型ロール2
0,21の回転速度が低下する。このとき、円錐型ロー
ル20,21の各回転計28が各回転速度の変化を検出
することから、圧延材Sが蛇行していることを認識し、
偏った側の油圧シリンダ18,19を伸長してガイド板
16,17を移動し、各円錐型ロール20,21を圧延
材Sのエッジ部に接触して押圧する。従って、圧延材S
の蛇行が是正され、左右のエッジ部が円錐型ロール2
0,21にガイドされながら搬送されることとなり、損
傷が防止される。
【0030】更に、圧延材Sの搬送時に、この圧延材S
は各ガイド板16,17の円錐型ロール20,21によ
ってガイドされることから、浮き上がりが防止される。
即ち、図4(a)に示す圧延材Sと円錐型ロール20の非
接触状態から、図4(b)に示すように、円錐型ロール2
0を移動して圧延材Sとの接触状態とすると、図4(c)
に示すように、円錐型ロール20は圧延材Sに対して下
向きの力Fを付加することから、この圧延材Sは浮き上
がりが防止され、ピンチロール13へ安定して送り出す
ことができ、噛み込み不良やミスコイルの発生が防止さ
れる。
【0031】そして、この場合、図5(a)に示すよう
に、円錐型ロール20を昇降シリンダ18(図2参照)
によって上昇して円錐型ロール20の上端面から圧延材
Sの表面までの距離をL1 とすると、回転する円錐型ロ
ール20が圧延材Sに付加する回転力はR1 となる。一
方、図5(b)に示すように、円錐型ロール20を下降し
て円錐型ロール20の上端面から圧延材Sの表面までの
距離をL2 とすると、回転する円錐型ロール20が圧延
材Sに付加する回転力はR2 となる。すると、円錐型ロ
ール20の外周面での周速は半径の大きい方が速くなる
ため、R1 >R2となる。このように円錐型ロール20
と圧延材Sの接触位置に応じて付加する回転力を調整す
ることができることから、圧延材Sの板厚に応じて円錐
型ロール20を昇降することで付加する回転力を調整
し、圧延材Sの板厚に対して適正な回転力を付加でき
る。
【0032】このように第1実施形態のサイドガイド装
置にあっては、左右一対のガイド板16,17を油圧シ
リンダ18,19によって移動可能とし、対向面に圧延
材Sのエッジ部に接触する円錐型ロール20,21が装
着すると共に、この円錐型ロール20,21の回転速度
を検出する回転計28を装着している。そのため、圧延
材Sが一方へ偏ったり、板幅変動したり、蛇行したりす
ると、各円錐型ロール20,21の回転計28が検出す
る回転速度が変化するためにこの動作を的確に認識する
ことができ、油圧シリンダ18,19を伸縮してガイド
板16,17を移動することで、圧延材Sの偏りや蛇行
などを即座に是正し、圧延材Sを適正にガイドして搬送
し、損傷を防止できる。また、圧延材Sは円錐型ロール
20に接触して搬送されることから下向きの力Fが付加
され、この圧延材Sの浮き上がりを防止することができ
る。そして、この円錐型ロール20を昇降シリンダ18
によって昇降して円錐型ロール20と圧延材Sとの接触
位置を変更することで、圧延材Sの板厚に応じて円錐型
ロール20が付加する回転力を調整し、圧延材Sの板厚
に対して適正な回転力を付加できる。
【0033】図6に本発明の第2実施形態に係るサイド
ガイド装置におけるガイドロールの支持部の断面を示
す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機
能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は
省略する。
【0034】本実施形態では、図6に示すように、油圧
シリンダ18によって移動自在なガイド板16にはロー
ル支持体22が昇降自在に支持され、昇降シリンダ24
によって昇降可能となっている。このロール支持体22
内には円錐型ロール20が組み込まれ、この円錐型ロー
ル20は傾斜した支持軸26に対して軸受27によって
回転自在に支持されている。そして、この支持軸26の
上下部には、円錐型ロール20からこの支持軸26、つ
まり、円錐型ロール20に加担する荷重を検出する荷重
計としてのロードセル31,32が装着されている。
【0035】従って、走行する圧延材Sは左右一対のガ
イド板16,17によってその両エッジ部がガイドされ
ながら送られる。このとき、圧延材Sが一方のガイド板
16側に偏ると、このガイド板16側の円錐型ロール2
0を押圧するため、この円錐型ロール20のロードセル
31,32がその押圧荷重を検出することから、圧延材
Sがガイド板16側に偏っていることを認識し、反対側
の油圧シリンダ18を伸長してガイド板16を移動し、
円錐型ロール21を圧延材Sのエッジ部に接触させる
(図3(b)参照)。すると、圧延材Sは左右のエッジ部
が円錐型ロール20,21にガイドされながら搬送され
ることとなり、損傷が防止される。なお、圧延材Sが板
幅変動したり、蛇行したりしたときにも、ロードセル3
1,32がその押圧荷重を検出してこの動作を認識し、
ガイド板16,17を移動して圧延材Sを適正にガイド
することがでる。また、ロードセル31,32の検出荷
重が設定値よりも大きい場合には、圧延材Sに曲がりが
発生したものと認識し、各ガイド板16,17が退避す
るように位置調整し、サイドガイド装置の破損を防止す
る。
【0036】このように第2実施形態のサイドガイド装
置にあっては、左右一対のガイド板16,17を油圧シ
リンダ18,19によって移動とし、対向面に圧延材S
のエッジ部に接触する円錐型ロール20,21が装着す
ると共に、この円錐型ロール20,21に加担する荷重
を検出するロードセル31,32を装着している。その
ため、圧延材Sが一方へ偏ったり、板幅変動したり、蛇
行したりすると、各円錐型ロール20,21のロードセ
ル31,32が検出する検出荷重が変化するためにこの
動作を的確に認識することができ、その検出荷重に応じ
て油圧シリンダ18,19を伸縮してガイド板16,1
7を移動することで、圧延材Sの偏りや蛇行などを即座
に是正し、圧延材Sを適正にガイドして搬送し、損傷を
防止できる。
【0037】図7に本発明の第3実施形態に係るサイド
ガイド装置におけるガイドロールの支持部の断面を示
す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機
能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は
省略する。
【0038】本実施形態では、図7に示すように、油圧
シリンダ18によって移動自在なガイド板16にはロー
ル支持体22が昇降自在に支持され、昇降シリンダ24
によって昇降可能となっている。このロール支持体22
内には円錐型ロール20が組み込まれ、傾斜した一体の
支持軸26が軸受27によって回転自在に支持されてい
る。そして、この支持軸26の下部に円錐型ロール20
の回転速度を検出する回転計28が装着されると共に、
軸受27の外側には円錐型ロール20に加担する荷重を
検出するロードセル31,32が装着されている。
【0039】従って、圧延材Sに偏りや板幅変動、蛇行
が発生すると、各円錐型ロール20,21の回転計28
が検出する回転速度が変化すると共に、ロードセル3
1,32が検出する検出荷重が変化するため、この動作
を的確に認識することができ、その回転速度や検出荷重
に応じて油圧シリンダ18,19を伸縮してガイド板1
6,17を移動することで、圧延材Sの偏りや蛇行など
を即座に是正し、圧延材Sを適正にガイドして搬送し、
損傷を防止できる。
【0040】図8に本発明の第4実施形態に係るサイド
ガイド装置におけるガイドロールの概略であって、(a)
は正面視、(b)は側面視であり、図9に本発明の第5実
施形態に係るサイドガイド装置におけるガイドロールの
概略、図10に本発明の第6実施形態に係るサイドガイ
ド装置におけるガイドロールの概略を示す。なお、前述
した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材
には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0041】第4実施形態では、図8に示すように、前
述した円錐型ロール20に代えて、円筒型ロール41を
用いており、この円筒型ロール41は軸心が圧延材Sの
進行方向に傾斜して外周面がこの圧延材Sのエッジ部に
ほぼ直角に接触するように軸受27によって支持軸42
が回転自在に支持されている。そして、この支持軸26
の下部に円錐型ロール20の回転速度を検出する回転計
28が装着されている。
【0042】また、第5実施形態では、図9に示すよう
に、第4実施形態と同様に、円筒型ロール41が圧延材
Sの進行方向に傾斜して外周面がこの圧延材Sのエッジ
部にほぼ直角に接触するように軸受27によって支持軸
42が回転自在に支持されている。そして、軸受27の
外側に円筒型ロール41に加担する荷重を検出するロー
ドセル31,32が装着されている。
【0043】更に、第6実施形態では、図10に示すよ
うに、円筒型ロール41が圧延材Sの進行方向に傾斜し
て外周面がこの圧延材Sのエッジ部にほぼ直角に接触す
るように軸受27によって支持軸42が回転自在に支持
されている。そして、この支持軸42の下部に円筒型ロ
ール41の回転速度を検出する回転計28が装着される
と共に、軸受27の外側には円筒型ロール41に加担す
る荷重を検出するロードセル31,32が装着されてい
る。
【0044】従って、前述した各実施形態と同様に、圧
延材Sに偏りや板幅変動、蛇行が発生すると、各円筒型
ロール41の回転計28が検出する回転速度が変化する
と共に、ロードセル31,32が検出する検出荷重が変
化するため、この動作を的確に認識することができ、そ
の回転速度や検出荷重に応じてガイド板を移動すること
で、圧延材Sの偏りや蛇行などを即座に是正し、圧延材
Sを適正にガイドして搬送し、損傷を防止できる。そし
て、圧延材Sは進行方向に傾斜した円筒型ロール41に
接触して搬送されることから下向きの力が付加され、こ
の圧延材Sの浮き上がりを防止することができる。そし
て、この円筒型ロール41を昇降自在に支持して圧延材
Sとの接触位置を変更することで、圧延材Sの板厚に応
じて円筒型ロール41が付加する回転力を調整し、圧延
材Sの板厚に対して適正な回転力を付加できる。
【0045】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のサイドガイド装置によれば、仕
上圧延機から送られてきた圧延材の両サイドを左右一対
のガイド板にて挟みながら案内搬送可能とし、この左右
一対のガイド板に圧延材の接触認識機能及び圧延材の浮
き上がり防止機能を有する回転手段を設け、回転手段を
軸心が傾斜して外周面が圧延材のサイドにほぼ直角に接
触する円錐型ロールとしたので、圧延材の板幅変動や蛇
行や曲がり等が発生すると、接触認識機能がこれを認識
してガイド位置を変更することで、圧延材のエッジ部の
損傷を防止することができると共に、浮き上がり防止機
能によって圧延材の浮き上がりを防止することができ、
圧延材の走行安定性の向上を図ることができる。その結
果、サイドガイド装置の下流側でピンチロールの噛み込
み不良やミスコイルを阻止することができる。
【0046】また、請求項2の発明のサイドガイド装置
によれば、円錐型ロールの回転速度を検出する回転計を
設けたので、圧延材の板幅変動や蛇行や曲がり等が発生
すると、回転計が円錐型ロールの回転速度変化を検出す
ることでこの動作を認識し、ガイド位置を変更して圧延
材のエッジ部の損傷を防止することができると共に、圧
延材が円錐型ロールに接触して搬送されることから下向
きの力が付加されることで、この圧延材の浮き上がりを
防止することができる。
【0047】また、請求項3の発明のサイドガイド装置
によれば、円錐型ロールを昇降手段によって上下移動可
能に支持したので、円錐型ロールと圧延材とのガイド接
触位置を変更することで、圧延材の板厚に応じて円錐型
ロールが付加する回転力を調整し、圧延材の板厚に応じ
た適正な回転力を付加することができる。
【0048】また、請求項4の発明のサイドガイド装置
によれば、円錐型ロールに加担する荷重を検出する荷重
計を設けたので、圧延材の板幅変動や蛇行や曲がり等が
発生すると、荷重計が円錐型ロールへの押圧荷重変化を
検出することでこの動作を認識し、ガイド位置を変更し
て圧延材のエッジ部の損傷を防止することができると共
に、圧延材が円錐型ロールに接触して搬送されることか
ら下向きの力が付加されてこの圧延材の浮き上がりを防
止することができる。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るサイドガイド装置
を表す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】サイドガイド装置の作用を表す平面図である。
【図4】円錐型ロールによる浮き上がり防止機能を説明
するための概略図である。
【図5】圧延材に作用する浮き上がり力の調整機能を説
明するための概略図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るサイドガイド装置
におけるガイドロールの支持部の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るサイドガイド装置
におけるガイドロールの支持部の断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るサイドガイド装置
におけるガイドロールの概略図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係るサイドガイド装置
におけるガイドロールの概略図である。
【図10】本発明の第6実施形態に係るサイドガイド装
置におけるガイドロールの概略図である。
【図11】従来のサイドガイド装置を表す平面図であ
る。
【図12】従来の他のサイドガイド装置を表す平面図で
ある。
【図13】従来の他のサイドガイド装置のガイドロール
の正面図である。
【図14】従来のサイドガイド装置における他のガイド
ロールを表す正面図である。
【符号の説明】
11 仕上圧延機 12 サイドガイド装置 13 ピンチロール 14 ダウンコイラ 15 入側板幅端検出器 16,17 ガイド板 18,19 油圧シリンダ 20,21 円錐型ローラ(浮き上がり防止機能、回転
手段) 22 ロール支持体 24 昇降シリンダ(昇降手段) 26 支持軸 28 回転計(接触認識機能) 31,32 ロードセル(荷重計、接触認識機能) 41 円筒型ロール(浮き上がり防止機能、回転手段) 42 支持軸 S 圧延材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/34 B21B 39/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機から送られてきた圧延材の両
    サイドを左右一対のガイド板によって挟みながら案内搬
    送するサイドガイド装置において、前記左右一対のガイ
    ド板にそれぞれ、前記圧延材の接触認識機能及び該圧延
    材の浮き上がり防止機能を有する回転手段を設け、該回
    転手段を軸心が傾斜して外周面が前記圧延材のサイドに
    ほぼ直角に接触する円錐型ロールとしたことを特徴とす
    るサイドガイド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサイドガイド装置におい
    て、前記円錐型ロールの回転速度を検出する回転計が設
    けられたことを特徴とするサイドガイド装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載のサイドガイド装置におい
    て、前記円錐型ロールは、昇降手段によって上下移動可
    能に支持されたことを特徴とするサイドガイド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のサイドガイド装置におい
    て、前記円錐型ロールに加担する荷重を検出する荷重計
    が設けられたことを特徴とするサイドガイド装置。
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