JPH03264112A - 帯板のサイドガイド方法及びサイドガイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、熱間圧延ラインのダウンコイラ前などに設
置されて帯板を案内するサイドガイド方法及び装置に関
し、帯板の材料（材質や厚さなど）により摺接式のライ
ナガイドと転動式のローラガイドを切換え、帯板に耳き
ずなとが発生しないようにしたものである。

［従来の技術］ 熱間圧延ラインのダウンコイラ前などには、帯板（スト
リップ）を案内するためサイドガイドを設置するのが一
般である。

例えば、熱間圧延ラインのダウンコイラ前に設置される
サイドガイドは、仕上圧延機の出側に設けられたホット
ランテーブルの両側に設置されており、このサイドガイ
ドて所定位置に案内されたストリップがピンチロールを
経てダウンコイラに送られ、ラッパロールで押えられて
これらの中心部の水平状態のマンドレルに巻き取られる
ようになっている。

このようなサイドガイドには、大別して２種類有り、そ
の一つかストリップの側面と摺接させて案内するライナ
ガイドであり、もう一つがストリップの側面と転がり接
触させて案内するローラガイドである。そして、ライナ
ガイドは摩擦抵抗が大きく、ローラガイドは摩擦抵抗が
小さいという特長かある。

このようなライナガイドとローラガイドの特徴を利用し
たサイドガイドの一例として、特公昭６４−１３１号公
報に開示されているものがあり、第５図及び第６図に示
すように、構成されている。

このサイドガイド１は、ホットランテーブル２上に相互
に干渉しないように１対設けられ、周知の幅調整機構に
よって幅調整ができるようになっている。サイドガイド
１の案内面には、耐摩耗性のライナ３が被覆してあり、
この案内面の中間部には、進退駆動自在にローラ４が複
数対設けられており、流体圧シリンダ５によって駆動さ
れるようになっている。

そして、流体圧シリンダ５の作動によって、ローラ４を
サイドガイド１の案内面より突き出した位置と後退した
位置をとることができ、ストリップＳの先端部を案内す
る場合には、ローラ４を突き出して摩擦抵抗の少ないロ
ーラ４でガイドするようにし、同様にしてこれ以降のス
トリップＳをそのままローラ４でガイドするようにして
いる。

一方、ストリップＳの後端が圧延機の最終スタンドを離
れた後は、ローラ４を後退させて摩擦抵抗の大きなサイ
ドガイドｌのライナ３で挾むようにしてパックテンショ
ンを与えながらガイドするようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、このようなサイドガイド１ては、ストリップ
Ｓの先端から後端が最終スタンドを抜けるまでの大部分
のガイドをローラ４で行うようにしているため、ストリ
ップＳの厚さが薄い場合などには、ローラ４がストリッ
プＳの側面に変形を与えるたけてガイドすることができ
ないという問題がある。

そこで、ストリップＳのガイドをライナ３て行うように
することも考えられるか、ストリップＳの材料によって
は、ライナとの摩擦により焼付き（ヘバリ）を生しると
いう問題がある。

また、厚板をライナでガイドすると、ガイド力が大きく
なりガイドライナが急速に摩耗するという問題がある。

さらに、ストリップＳのガイドをローラ４て行っている
場合に、板幅変動が生じると、ローラ４に大きな衝撃が
加わり、通常の場合には変形を生じないような材料や厚
板であっても傷などができるという問題もある。

この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされた
もので、帯板の厚さや材料によらず、耳おれなどが生じ
ないようにガイドすることができる帯板のサイドガイド
方法を提供しようとするものである。

また、この発明は、帯板側面のきす等を防止できるサイ
ドガイド装置を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の
帯板のサイドガイド方法は、帯板をサイドガイドにより
ガイドするに際し、搬送方向両側に設けられた１対の摺
動式のライナガイドと搬送方向両側に設けられた複数対
の転動式のローラガイドとを搬送される帯板により切り
換えてガイドするようにしたことを特徴とするものであ
る。

また、この発明のサイドガイド装置は、帯板の搬送方向
両側に帯板の側面と摺接してガイドする１対のライナガ
イドを設けるとともに、これらライナガイドを進退駆動
する駆動機構を設ける一方、帯板の搬送方向両側に水平
面内て揺動するスイングアームを複数対設け、各スイン
グアームの先端部に帯板の側面と転がり接触してガイド
するローラガイドを設け、これらスイングアームを帯板
搬送方向中心に対して進退駆動する油圧シリンダを連結
してなり、これらライナガイドとローラガイドを搬送さ
れる帯板により切り換えるようにしたことを特徴とする
ものである。

［作　用］ この帯板のサイドガイド方法によれば、帯板の材質や厚
さなどの材料により摺動式のライナガイドと転勤式のロ
ーラガイドを切り換えるようにしており、板が厚い場合
やヘタリやヘバリ・焼付が生じる材料などの場合には、
ローラガイドを使用するようにし、板が薄い場合には、
接触面積の大きいライナガイドを使用してガイドするよ
うにしており、板の側面に傷などが生しないようにして
いる。

このサイドガイド装置によれば、摺動式のライナガイド
と転動式のローラガイドを帯板の搬送方向両側に設けて
進退駆動するように設けるとともに、ローラガイドをス
イングアームにより揺動可能としており、帯板の材質や
厚さなどの材料によりこれらガイドを切り換えることが
できるとともに、帯板からの衝撃をスイングアームの揺
動て吸収できるようにし、帯板側面に生じる傷を防止す
るようにしている。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。

第１図はこの発明のサイドガイド装置の一実施例にかか
り、ダウンコイラ前に設置する場合の平面構成図である
。

このサイドガイド１０は仕上圧延機の出側とダウンコイ
ラの入側のピンチロールの間に設置されたホットランテ
ーブル１１上に配置されている。

このサイドガイド１０は、パスラインＬの両側に１対の
ライナガイド１２が配置され、パスラインＬと平行状態
で接近離反させたり、パスラインＬに対して傾けた状態
で接近離反させることができるようになっている。そし
て、これらライナガイド１２を駆動する進退駆動機構と
して、それぞれのライナガイド１２に２つの油圧シリン
ダ１３がユニバーサルジヨイントなどを介して連結され
、各々の油圧シリンダ１３がサーボ弁（図示せず）を介
して供給される油圧によって任意の位置に駆動されるよ
うになっている。

また、このライナガイド全体は、モータ、減速機、スク
リュー（図示せず）により、板幅により開度を設定でき
るようになっている。

この１対のライナガイド１１の対向面には、耐摩耗性材
料のライナ１４が被覆されている。

また、サイドガイド１０の入側及び出側には、それぞれ
板幅端検出器（図示せず）が設置され、制御装置等に検
出信号が入力され、これら検出信号に基づく制御信号か
各油圧シリンダ１３のサーボ弁に出力され、ライナガイ
ド１２の間隔を制御できるようになっている。

このような１対のライナガイド１２の搬送方向前後部分
には、第１図及び第２図に示すように、水平面内で揺動
するスイングアーム１５が複数対（図示例では、２対）
設けられ、各スイングアーム１５の揺動中心より搬送方
向下流側の先端部にロールチョック１６を介してローラ
ガイド１７か垂直軸回りに回転できるように支持されて
いる。

そして、このスイングアーム１５を揺動することでロー
ラガイド１７を進退駆動する駆動機構として油圧シリン
ダ］８か設けられ、油圧シリンダ１８のロッドがピン１
９を介してロールチョック１６の背部に連結されるとと
もに、油圧シリンダ１８の基端部もピン２０で支持され
ている。

このローラガイド１７の間隔もライナガイド１２と同様
に、サイドガイド１０の入側及び出側の板幅端検出器（
図示せず）の信号等により、制御装置（図示せず）で制
御されるようになっている。

次に、このように構成されたサイドガイド装置１０の動
作とともに、サイドガイド方法について説明する。

■　ストリップＳがローラガイド１７によっても耳おれ
が生じない厚い板であったり、ライナガイド１２よって
ヘバリや焼付きか生じる祠料などの場合。

このような材料、すなわち材質及び板厚である場合には
、ローラガイド１７によりストリップＳのガイドを行う
ようにする。

このため、第３図に示すように、ローラガイド１７の進
退駆動機構である油圧シリンダ１８てスイングアーム１
５を搬送中心に突き出すようにし、必要に応してライナ
ガイド１２をその進退駆動機構である油圧シリンダ１３
によって後退させるようにする。

すると、ストリップＳはローラガイド１７てガイドされ
ることになり、耳おれなどのきすを防止しつつ確実にガ
イドすることができる。

また、このようなローラガイド１７でガイドしている状
態で、ストリップＳの板幅が変動するなどしてローラガ
イド１７に大きな衝撃が加わる場合は、ローラガイド１
７のロールチョック１６かスイングアーム１５て揺動で
きるように支持されているので、ストリップＳからの力
でスイングアーム１５を揺動してローラガイド１７を押
し戻し、衝撃が吸収される。

このため、ストリップＳの側面にきすができることが防
止されるとともに、サイドガイド装置１０の損傷も防止
できる。

■　ストリップＳがへハリを生じにくい材質または、薄
い場合。

このような材料、すなわち材質及び板厚である場合には
、ライナガイド１２単独、またはライナガイド１２とロ
ーラガイド１７の両方によりストリップＳのガイドを行
うようにする。

このため、第４図に示すライナガイド１２単独でガイド
する場合には、ライナガイド１２の進退駆動機構である
油圧シリンダ１３でライナガイド１２を搬送中心に突き
出すようにし、ローラガイド１７をその進退駆動機構で
ある油圧シリンダ１８によって後退させるようにする。

すると、ストリップＳはライナガイド１２てガイドされ
ることになり、薄い材料であっても接触面積を大きくし
、ストリップＳの側面に変形を与えたり、きすを付ける
こと無く確実にガイドすることができる。

このようにストリップＳの材質や厚さなど材料によって
、摺動式のライナガイド１２と転動式のローラガイド１
７を切り換えることができるので、あらゆる材料に対し
て確実にガイドてきるとともに、きずなどの発生を防止
できる。

なお、上記実施例では、ダウンコイラ前に設置するサイ
ドガイドで説明したが、これに限らず、ミル前に設置さ
れるサイドガイドにも同様に適用できるものである。

また、ローラガイドとしては、垂直ロールに限らず、ロ
ーラディスクを用いるようにしても良い。

［発明の効果］ 以上、一実施例とともに具体的に説明したようにこの発
明の帯板のサイドガイド方法によれば、帯板の材質や厚
さなどの材料により摺動式のライナガイドと転動式のロ
ーラガイドを切り換えるようにしたので、板が厚い場合
やヘタリやヘバリ・焼付きが生じる材料などの場合には
、ローラガイドを使用するようにし、板が薄い場合には
、接触面積の大きいライナガイドを使用してガイドする
ことができ、板の側面に傷などが生じないようにできる
とともに、確実にガイドすることかできる。

この発明のサイドガイド装置によれば、摺動式のライナ
ガイドと転動式のローラガイドを帯板の搬送方向両側に
設けて進退駆動するように設けるとともに、ローラガイ
ドをスイングアームにより揺動可能としたのて、帯板の
材質や厚さなどの材料によりこれらガイドを切り換える
ことができるとともに、帯板からの衝撃をスイングアー
ムの揺動で吸収することができ、帯板側面に生じるきす
等を防止し、確実にガイドすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のサイドガイド装置の一実施例にかか
り、ダウンコイラ前に設置する場合の平面構成図である
。 第２図はローラガイド部分の概略斜視図である。 第３図及び第４図はそれぞれこの発明の帯板のサイドガ
イド方法の説明図である。 第５図及び第６図は従来装置の概略平面図及び■−■断
面図である。 １０：サイドガイド装置、１１：ホットランテーブル、
１２；ライナガイド、１３：油圧シリンダ（進退駆動機
構）、１４：ライナ、１５：スイングアーム、１６．ロ
ールチョック、１７：ローラガイド、１８：油圧シリン
ダ（進退駆動機構）、１９．２０：ピン、Ｓニストリッ
プ（帯板）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）帯板をサイドガイドによりガイドするに際し、搬
   送方向両側に設けられた１対の摺動式のライナガイドと
   搬送方向両側に設けられた複数対の転動式のローラガイ
   ドとを搬送される帯板により切り換えてガイドするよう
   にしたことを特徴とする帯板のサイドガイド方法。
2. （２）帯板の搬送方向両側に帯板の側面と摺接してガイ
   ドする１対のライナガイドを設けるとともに、これらラ
   イナガイドを進退駆動する駆動機構を設ける一方、帯板
   の搬送方向両側に水平面内で揺動するスイングアームを
   複数対設け、各スイングアームの先端部に帯板の側面と
   転がり接触してガイドするローラガイドを設け、これら
   スイングアームを帯板搬送方向中心に対して進退駆動す
   る油圧シリンダを連結してなり、これらライナガイドと
   ローラガイドを搬送される帯板により切り換えるように
   したことを特徴とするサイドガイド装置。