JPH09151002A - 金属帯のしわ伸ばし装置 - Google Patents

金属帯のしわ伸ばし装置

Info

Publication number
JPH09151002A
JPH09151002A JP31561795A JP31561795A JPH09151002A JP H09151002 A JPH09151002 A JP H09151002A JP 31561795 A JP31561795 A JP 31561795A JP 31561795 A JP31561795 A JP 31561795A JP H09151002 A JPH09151002 A JP H09151002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
metal strip
roll shaft
reel
curved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31561795A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Butsuen
敏弘 佛圓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP31561795A priority Critical patent/JPH09151002A/ja
Publication of JPH09151002A publication Critical patent/JPH09151002A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属帯に擦疵を生じさせることなく縦じわお
よび横じわを伸ばし、さらに通板する金属帯の蛇行を防
ぐ。 【解決手段】 払い出しリール50と巻取リール58と
の間で緊張した状態の金属帯27の幅方向両端部にわた
って、湾曲ロール21は軸線方向中央部が軸線方向両端
部よりも金属帯27の通板方向A下流側に凸に湾曲して
設けられる。湾曲ロール21は、ロール軸26のまわり
に可撓性および弾発性を有するロール本体25が回転自
在に設けられる。このロール本体25が金属帯27に接
触し、金属帯27の通板に従って回転することによっ
て、金属帯27の通板方向および幅方向に力を作用させ
て金属帯27の縦じわおよび横じわを伸ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚みが1mm以下
のいわゆる薄ものと呼ばれるステンレス鋼帯などの金属
帯に生じた反りや部分的な湾曲などのしわを伸ばす金属
帯のしわ伸ばし装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21は、典型的な先行技術であるしわ
伸ばし部材2を有するスリッタ1を示す簡略化した断面
図である。しわ伸ばし部材2は、スリッタ1と回転ロー
ル8との間に設けられ、ステンレス鋼帯などの金属帯5
は回転ロール8からスリッタ1に向かう通板方向A1に
通板ラインに沿って通板される。
【0003】スリッタ1は、通板ラインの中心線に垂直
な一平面内で、通板ラインの上下に一対の回転軸9,1
0が水平に設けられ、これらの各回転軸9,10には、
軸線方向に予め定める間隔をあけて同軸に固定される上
下一対の上裁断刃6および下裁断刃7が複数設けられ
る。各上裁断刃6間および下裁断刃7間には、前記予め
定める間隔に対応した軸線方向長さを有する直円筒状の
金属製のスペーサ11が介在され、これらのスペーサ1
1の外周にはゴムリング17がそれぞれ装着される。こ
のようなスリッタ1に金属帯5が通板されて、多条に裁
断される。
【0004】スリッタ1に金属帯5が通板される際、金
属帯5にしわが形成されている場合には、スリッタ1の
ゴムリング17により絞込みが発生しスリッタラインの
停止、または金属帯の絞り込みによって多条裁断された
金属帯5の製品としての品位が低下するという問題が生
じる。
【0005】上述のような問題を解消するために、図2
1に示される先行技術ではしわ伸ばし部材2が備えられ
る。しわ伸ばし部材2は、断面形状が矩形である木座と
呼ばれる木製の支持部材3の外周面にフェルト4を巻付
け、スリッタ1の通板方向A1上流側となる直前で、し
わ伸ばし部材2の上面2aが、スリッタ1の上裁断刃6
と下裁断刃7との間の裁断位置12よりも上方になるよ
うに配置される。
【0006】したがって、通板ラインの上方に配置され
る回転ロール8からスリッタ1に通板される金属帯5
は、スリッタ1の直前で、しわ伸ばし部材2によって裁
断位置12と回転ロール8との間で上方に湾曲させられ
るので、裁断位置12の直前で、通板方向A1に平行な
張力が大きくなり、通板方向A1に垂直なしわ(以下、
横じわと記す)を伸ばすことができる。
【0007】しかしながら、しわ伸ばし部材2では通板
方向A1に垂直な幅方向に力を作用させることができな
いため、通板方向A1に平行なしわ(以下、縦じわと記
す)を確実に伸ばすことができない。さらに、金属帯5
にはしわ伸ばし部材2のフェルト4が摺接するので、金
属帯5の下面5aに細かな摺動疵が発生し、製品として
の品位が低下してしまうという問題が生じる。
【0008】このような従来のしわ伸ばし部材2の問題
を解消する技術は、図22に示されており、類似の従来
技術は特開昭57−75719号公報に開示されてい
る。
【0009】図22の従来技術では、スリッタ1の通板
方向A1上流側の直前で、金属帯5の通板方向A1に垂
直な幅方向両端部付近に、張力付与手段13が設けられ
る。なお図22では、図21の従来技術の対応する部分
には同一の参照符号を付し説明を省略する。
【0010】張力付与手段13は、金属帯5の幅方向両
端部付近で、通板ラインの中心線16に近接するにつれ
て通板方向A1下流側に傾斜する回転軸15を有し、金
属帯5の幅方向両端部付近をそれぞれ挟持する各一対の
回転ロール14から構成される。各回転ロール14は、
金属帯5を挟持した状態で、矢符A2方向に回転し、金
属帯5に幅方向に互いに離反する方向に張力を付与す
る。
【0011】したがって、金属帯5は、金属帯5の幅方
向両端部の回転ロール14間で、互いに離反する方向に
張力が付与されるので、金属帯5の縦じわを伸ばすこと
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように図22
に示す従来技術では金属帯5の幅方向に張力を付与する
ことができるので、金属帯5の縦じわを伸ばすことがで
きるけれども、通板方向A1には張力が付与されないの
で、横じわを伸ばすことができないという問題が生じ
る。また前述したように、図21に示す従来技術では、
通板方向A1に張力を付与するので、横じわは伸ばすこ
とができるけれども縦じわは伸ばすことができない。ま
たこの従来技術では、しわ伸ばし部材2のフェルト4が
金属帯5の下面5aに摺接するので、金属帯5の下面5
a全面に摺動疵が発生するという問題が生じる。
【0013】したがって本発明の目的は、金属帯の表面
に擦り疵を発生させることなく縦じわおよび横じわを伸
ばすことができる金属帯のしわ伸ばし装置を提供するこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄い金属帯が
コイル状に巻回される払い出しリールと、払い出しリー
ルから払い出された金属帯を、緊張した状態で巻取る巻
取リールと、払い出しリールと巻取リールとの間で、払
い出しリールから巻取リールに向かって通板する金属帯
の少なくとも一表面にその金属帯の幅方向両端部間にわ
たって弾発的に接触し、軸線方向中央部が軸線方向両端
部よりも金属帯の通板方向下流側に凸に湾曲して回転自
在に設けられる湾曲ロールとを含むことを特徴とする金
属帯のしわ伸ばし装置である。本発明に従えば、湾曲ロ
ールは金属帯の一表面に弾発的に接触し、回転自在に設
けられるので、通板する金属帯と湾曲ロールとの間に摩
擦が生じ、湾曲ロールは通板する金属帯に従動して回転
する。この際、湾曲ロールは軸線方向中央部が軸線方向
両端部よりも金属帯の通板方向下流側に凸に湾曲して設
けられているので、軸線方向中央の湾曲ロールは、通板
する金属帯に従って金属帯に対して滑ることなく従動回
転しており、軸線方向中央からずれた位置での湾曲ロー
ルは、通板方向下流側になるにつれて軸線方向中央に傾
斜する軸線まわりに、通板する金属帯に対して摺動しな
がら回転している。したがって、軸線方向中央からずれ
た位置の湾曲ロールと金属帯とが接触する部分の金属帯
には、湾曲ロールとの間の摩擦によって通板方向上流側
になるにつれて軸線方向中央に向かう方向に力が付与さ
れ、この力のうち通板方向に垂直な幅方向の分力は軸線
方向中央に向かう。したがって、湾曲ロールよりも通板
方向下流側の、巻取リールによって通板方向下流側にむ
かう張力と、湾曲ロールより通板方向上流側の、前述の
軸線方向中央に向かう力との差によって、湾曲ロールよ
りも通板方向下流側では、金属帯を幅方向に伸ばす向き
に力が作用し、金属帯の縦じわが解消される。また湾曲
ロールは、払い出しリールと巻取リールとの間で緊張し
た状態の金属帯の幅方向両端部間にわたって弾発的に接
触しているので、金属帯には湾曲ロールによって通板方
向に張力が発生し、金属帯の通板方向に垂直な横じわを
伸ばすことができる。金属帯には、前述のように湾曲ロ
ールによって通板方向に垂直な幅方向に、湾曲ロールの
軸線向中央に向かう張力が発生するので、たとえば金属
帯が蛇行し、金属帯の幅方向の中央が湾曲ロールの幅方
向中央から左方にずれたとき、金属帯の幅方向両端部に
わたる金属帯と湾曲ロールとの接触面積は、湾曲ロール
の幅方向中央に関して右側より左側の方が大きくなるの
で、金属帯の接触面積全体には幅方向右方に向かう力が
作用する。同様に金属帯が右方に蛇行したときには金属
帯には幅方向左方に向かう力が作用する。このように金
属帯が蛇行した場合に、金属帯には湾曲ロールによって
蛇行を妨げる向きに力が作用するので。金属帯の蛇行は
防がれる。
【0015】また本発明の前記湾曲ロールは、可撓性お
よび弾発性を有する材料から成るロール本体と、ロール
本体を支持する剛性のロール軸と、ロール本体とロール
軸との間に介在される軸受とを含み、ロール軸の軸線方
向両端部は、金属帯の通板ラインの中心線に垂直な一平
面内で水平な仮想一直線に関して前記ロール軸の軸線方
向両端部を傾動自在に支持するロール軸支持手段によっ
てそれぞれ支持されることを特徴とする。本発明に従え
ば、湾曲ロールのロール本体とロール軸との間には軸受
が介在されるので、ロール本体はロール軸のまわりにス
ムーズに回転することができる。またロール軸は剛性で
あるので、湾曲ロールを常に所望の形状に湾曲させてお
くことができる。ロール本体は可撓性および弾発性を有
する材料から成るので、金属帯に接触する際、摩擦力を
大きくすることができ金属帯の幅方向に効果的に力を作
用させ縦じわを効果的に伸ばすことができる。ロール軸
支持手段は、前記仮想一直線に関して湾曲ロールを傾動
自在に支持する。すなわちロール軸支持手段は、ロール
軸の軸線を含む一平面が通板ラインの中心線に垂直な一
平面に対して成す角度を変位可能に湾曲ロールを支持す
る。したがって湾曲ロールを金属帯に接触させる際、た
とえば湾曲ロールの軸線方向中央部が軸線方向両端部に
比べて接触面積が大きくなるように湾曲ロールをロール
軸支持手段によって傾動させることによって、湾曲ロー
ルの軸線方向中央部を金属帯に対して滑ることなく確実
に従動回転させ、金属帯の幅方向に確実に力を作用させ
ることができる。また湾曲ロールは金属帯に従って回転
するので、湾曲ロールと金属帯とが接触する部分では、
湾曲ロールの外周面の速度と金属帯の通板速度とがほぼ
等しく、金属帯の一表面にほとんど擦疵を生じさせるこ
となく金属帯のしわを伸ばすことができる。
【0016】また本発明の各ロール軸支持手段は、ロー
ル軸の軸線方向両端部が同軸に挿通して固定される一対
の嵌合部材と、この嵌合部材をロール軸の軸線まわりに
回動が阻止された状態で、ロール軸を前記仮想一直線に
関して傾動自在に支持する支持部材と、前記仮想一直線
を回転軸線としてロール軸に固定される第一歯車と、こ
の第1歯車に噛合する第2歯車とを含むことを特徴とす
る。本発明に従えば各ロール軸支持手段は、嵌合部材と
支持部材とによって湾曲ロールを前記仮想一直線に関し
て傾動自在に保持される。また、第一歯車はロール軸に
固定されるので、第2歯車によって第1歯車を仮想一直
線まわりに角変位させることによって湾曲ロールを仮想
一直線まわりに傾動させることができる。
【0017】また本発明の各ロール軸支持手段は、昇降
手段によって前記通板ラインに垂直な一平面に沿って鉛
直方向に昇降可能に設けられることを特徴とする。本発
明に従えば各ロール軸支持手段は、昇降手段によって昇
降可能に設けられているので、ロール軸支持手段に支持
される湾曲ロールを昇降手段によって昇降させることに
よって、湾曲ロールの外周面と金属帯の一表面とが接触
する接触面積を変位させることができる。したがって、
たとえば湾曲ロールと金属帯との接触面積が大きくなる
ように昇降手段によって湾曲ロールを昇降させることに
よって、湾曲ロールと金属帯との間の摩擦力を大きく
し、金属帯の幅方向に作用する力を大きくさせることが
できる。またこのように接触面積が大きくなるように湾
曲ロールを昇降させることによって、払い出しリールと
巻取リールとの間で金属帯の通板方向への張力も増加さ
せることができ、金属帯の横じわも伸ばしやすくするこ
とができる。
【0018】また本発明の前記ロール軸の軸線方向両端
部には、相互に平行に、かつロール軸の軸線に垂直な回
転軸線を有するウォームホイールとが設けられ、各ウォ
ームホイールにはそれぞれウォームが噛合し、各ウォー
ムは、回転駆動手段によって回転駆動されることを特徴
とする。本発明に従えば、ロール軸の軸線方向両端部に
はロール軸の軸線に垂直な回転軸線を有するウォームホ
イールがそれぞれ設けられるので、各ウォームホイール
を互いに反対方向に角変位させることによって、ロール
軸を、ロール軸の軸線方向中央部が軸線方向両端部に比
べて凸になるように湾曲させることができる。したがっ
て、回転駆動手段によって各ウォームを駆動させ、各ウ
ォームに噛合するウォームホイールを上述のように角変
位させることによって、湾曲ロールの湾曲率を容易に変
位させることができる。よってロール軸の湾曲率を変位
させることによって、たとえば金属帯の厚みまたは通板
速度に対応して金属帯の幅方向に作用する力を調整する
ことができる。
【0019】また本発明の湾曲ロールは、金属帯の通板
ラインに関して金属帯の厚み方向両側に配置されること
を特徴とする。本発明に従えば湾曲ロールは、通板ライ
ンに関して両側に配置されるので、たとえば複数の湾曲
ロールを通板ラインに沿って通板ラインの上下に交互に
配置することによって、払い出しリールと巻取リールと
の間で緊張した状態の金属帯は、各湾曲ロールによって
波状に湾曲して通板する。したがって、通板ラインに関
して両側に配置される湾曲ロールの場合には、金属帯か
ら各湾曲ロールに作用する力は金属帯の厚み方向反対側
に配置される湾曲ロールからも力が作用するので、金属
帯と湾曲ロールとの接触面積において、金属帯から湾曲
ロールに作用する単位面積当たりの力は一つの湾曲ロー
ルを金属帯に接触させる場合に比べて大きくなる。よっ
て金属帯と湾曲ロールとの間の摩擦力が大きくなり、金
属帯の縦じわを効率よく伸ばすことができる。さらに、
金属帯の通板方向への張力も大きくなるので、金属帯の
横じわも効果的に伸ばすことができる。
【0020】また本発明の金属帯の厚みは、1mm以下
でかつ0.3mm以上であることを特徴とする。本発明
に従えば金属帯の厚みは薄く、1mm以下でかつ0.3
mm以上に選ばれるので、湾曲ロールによって効果的に
縦じわおよび横じわを伸ばすことができる。
【0021】また本発明の金属帯の厚みは、0.3mm
未満でかつ0.05mm以上であることを特徴とする。
本発明に従えば金属帯の厚みはさらに薄く、0.3mm
未満でかつ0.05mm以上に選ばれるので、さらに効
果的に金属帯の縦じわおよび横じわを伸ばすことができ
る。
【0022】本発明の湾曲ロールは、前記巻取リールの
通板方向上流側に近接して設けられることを特徴とす
る。本発明に従えば湾曲ロールは巻取リールに近接して
設けられるので、金属帯を巻取る直前に金属帯のしわを
伸ばし、金属帯はしわが伸びた状態で巻取リールに巻取
られる。
【0023】また本発明の払い出しリールと巻取リール
との間には、通板ラインの中心線に垂直な一平面内で水
平な軸線に沿って予め定める間隔をあけ、通板ラインの
上下に各対を成して配置される複数の裁断刃を備える裁
断手段が設けられ、この裁断手段の通板方向上流側で、
前記裁断手段に近接して、前記湾曲ロールが設けられる
ことを特徴とする。本発明に従えば湾曲ロールは裁断手
段に近接して設けられるので、金属帯をしわを伸ばした
状態で裁断することができる。したがって、たとえば裁
断手段によって金属帯を多条裁断する際、湾曲ロールに
よって縦じわが形成されることが防がれ、多条裁断され
る金属帯の幅方向の精度を向上させることができる。
【0024】また本発明の払い出しリールと巻取リール
との間には圧延機が設けられ、この圧延機よりも前記通
板方向上流側には、前記圧延機に近接して前記湾曲ロー
ルが設けられることを特徴とする。本発明に従えば、湾
曲ロールは圧延機に近接して設けられるので、金属帯を
圧延する場合にしわを伸ばした状態で圧延することがで
きる。したがって、金属帯にしわが形成された状体で、
たとえば圧延機のワークロールに絞込まれるといったこ
とが防がれ、金属帯にロールマークが形成されることを
防止することができる。また圧延の直前に金属帯のしわ
が伸ばされるので、金属帯の破断、および破断によって
生じるワークロールの破損などを防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の第1の形態
であるしわ伸ばし装置20を示す正面図であり、図2は
しわ伸ばし装置20の平面図であり、図3はしわ伸ばし
装置20の右側面図であり、図4はしわ伸ばし装置20
を備えるピンチロール用スタンド28と、スリッタ54
を示す側面図である。
【0026】しわ伸ばし装置20は、湾曲ロール21
と、この湾曲ロール21を支持するロール軸支持手段2
2と、ロール軸支持手段22を昇降させる昇降手段24
と、昇降手段24を固定する基台23とから構成され、
ピンチロール用スタンド28に備えられる。
【0027】しわ伸ばし装置20は、薄い金属帯27が
コイル状に巻回される払い出しリール50と払い出しリ
ール50から払い出された金属帯27を緊張した状態で
巻取る巻取リール58との間で、裁断手段であるスリッ
タ54の直前に設けられる。湾曲ロール21は、払い出
しリール50から巻取リール58に向かって通板する金
属帯27の一表面(図1の下方)にその金属帯27の幅
方向両端部間にわたって弾発的に接触し、軸線方向中央
部が軸線方向両端部よりも金属帯27の通板方向A下流
側に凸に湾曲して回転自在に設けられ、金属帯27の縦
じわおよび横じわを延ばす。
【0028】スリッタ54は、通板ラインの中心線Bに
垂直な一平面内で、通板ライン42の上下で水平な一対
の軸線に沿って予め定める間隔をあけ、上下にそれぞれ
対を成して複数の上裁断刃43と下裁断刃44とが設け
られる。各上裁断刃43間および下裁断刃44間には、
前記予め定める間隔に対応した軸線方向長さを有する直
円筒状の金属製のスペーサが介在され、これらのスペー
サの外周にはゴムリングがそれぞれ装着される。このよ
うなスリッタ54に通板ライン42に沿って金属帯27
が通板され、金属帯27は通板方向Aに平行に多条に裁
断される。
【0029】湾曲ロール21は、剛性のロール軸26
と、ロール軸26のまわりに回転自在に設けられ、可撓
性および弾発性を有する材料から成るロール本体25と
を有し、ロール軸26の両端部はそれぞれロール軸支持
手段22によって支持される。
【0030】ロール軸26には、金属帯27の通板ライ
ン42の幅方向両端部間にわたって臨み、両端部がロー
ル軸26に支持されるガイドテーブル29が設けられ
る。このガイドテーブル29は、金属帯27の通板の開
始に金属帯27の始端部を案内し、金属帯27の始端部
を垂下がることなくスリッタ54の上裁断刃43と下裁
断刃44との間に導く。金属帯27が裁断されガイドテ
ーブル29が使用されない場合には、たとえばエア式ロ
ータリアクチュエータによってガイドテーブル29は金
属帯27に接触しないように角変位させられる。
【0031】各基台23は、ピンチロール53のピンチ
ロール用スタンド28の通板方向下流側の左右両端部
に、通板ライン42に臨んでそれぞれ固定され、各基台
23には昇降手段24が設けられる。昇降手段24は、
鉛直上方に伸びる案内レール31を有し、各基台23に
固定される支持部材30と、前記各レール31に沿って
鉛直方向に昇降可能に設けられる台車32と、各台車3
2を鉛直方向に昇降させる一対のねじジャッキ33とか
ら構成される。ねじジャッキ33は、各基台23に固定
される一対のハウジンング77と、各ハウジング77間
にわたって設けられ、把持部41を有するハンドル36
が一端部に固定される回転軸35と、各ハウジング77
に鉛直方向に挿通され、上端部に台車32がそれぞれ固
定され、回転軸35の回転に従って昇降するねじ軸34
とから構成される。
【0032】各台車32の上部にはそれぞれロール軸支
持手段22が固定され、たとえば操作者がハンドル36
を回転することによって各ロール軸支持手段22に支持
される湾曲ロール21を鉛直方向に昇降させることがで
きる。
【0033】ロール軸26の一端部26a(図1の右
側)には、第1歯車37が固定される。この第1歯車3
7には、第2歯車38が噛合し第2歯車38はモータ3
9によって回転駆動され、モータ39は固定部材40を
介して図1における右側の台車32に固定される。
【0034】図4に示すように、ピンチロール用スタン
ド28に備えられる一対のピンチロール53は、金属帯
27を挟持して回転し、金属帯27を通板方向A下流側
に通板する。しわ伸ばし装置20の通板方向A下流側に
は、しわ伸ばし装置20に近接してスリッタ54が配置
される。したがって、しわ伸ばし装置21は金属帯27
が裁断される直前において金属帯27を幅方向に伸ばす
ので、裁断された金属帯27の幅方向の精度を向上させ
ることができる。また、スリッタ54によって多条裁断
される直前において、金属帯27の縦じわはしわ伸ばし
装置20によって伸ばされるので、スリッタ54内のゴ
ムリングによって金属帯27が絞り込まれるといったこ
とが防がれる。
【0035】図5は、しわ伸ばし装置20を備えるスリ
ッタライン59の概略的構成を示す系統図である。払い
出しリール50にコイル状に巻回される金属帯27は、
上下一対のピンチロール51間を経て、ルーピングピッ
ト52内で下方に凸に湾曲され、ピンチロール53を経
て本発明のしわ伸ばし装置20によってしわが伸ばされ
た後、スリッタ54によって多条に裁断され、形状検査
用テーブル55上で多条裁断された幅細状の金属帯部分
の平坦度、幅、刃口切断面の形状などの検査が行われ、
上下一対のブライドルベルト56を経て、再び検査テー
ブル57上で前記平坦度、幅、刃口切断面の形状に加え
て汚れなどの検査が行われ、巻取リール58によって各
金属帯部分は巻取られる。
【0036】金属帯27は、たとえばステンレス鋼から
成り、この金属帯27の厚みは、薄ものと呼ばれる1m
m以下でかつ0.3mm以上、または極薄ものと呼ばれ
る0.3mm未満でかつ0.05mm以上に選ばれる。
金属帯27の幅はたとえば600〜1290mmに選ば
れ、金属帯27の通板速度は、たとえば75m/min
または150m/minに選ばれる。
【0037】図6は湾曲ロール21を示す断面図であ
り、図7は図6の切断面線VII−VIIから見た断面
図である。湾曲ロール21は、可撓性および弾発性を有
する材料、たとえばシリコンゴムなどから成るロール本
体25と、ロール本体25を支持し、たとえば炭素鋼な
どから成る剛性のロール軸26と、ロール本体25とロ
ール軸26との間に介在されロール本体25をロール軸
26の軸線Cまわりに回転自在に支持する軸受65とか
ら構成される。ロール本体25の軸線方向の長さL1
は、たとえば1500mmに選ばれ、ロール軸26の軸
線方向の長さL2は、たとえば1990mmに選ばれ、
ロール本体25の外形D1は、たとえば100mm選ば
れる。
【0038】図8は湾曲ロール21を示す簡略化した断
面図であり、図9は図8の切断面線IX−IXから見た
断面図である。なお、図8ではガイドテーブル29は省
略してある。
【0039】ロール軸26の軸線C方向両端部付近を支
持する各ロール軸支持手段22は、ロール軸26の軸線
C方向両端部に同軸に固定される各嵌合部材66と、こ
の嵌合部材66を角変位自在に支持する支持部材67
と、台車32に固定され、支持部材67を軸受け69を
介して回転自在に支持するハウジング68とから構成さ
れる。
【0040】嵌合部材66の、支持部材67の内周面6
7aに対向する外周面66aは、ロール軸26の軸線C
と、通板ライン42の中心線Bに垂直な一平面内で水平
な仮想一直線Mとの交点Gを中心とする球面の一部分が
形成されており、この外周面66aにはロール軸26の
軸線Cを含む一平面に沿って突出する一対の突条70が
形成される。支持部材67の内周面67aは、前記交点
Gを中心とし嵌合部材66の外周面66aに摺動する球
面の一部が形成され、この内周面67aには、前記突条
70が嵌まり込む一対の凹溝71が形成され、嵌合部材
66は突条70が凹溝71に嵌まり込み、支持部材67
の内周面67aに沿って角変位可能に支持される。支持
部材67の外周面67bは直円筒状に形成され、支持部
材67が挿入されるハウジング68の直円筒状の挿入孔
72内に軸受69を介して、前期仮想一直線Mまわりに
回転自在に支持される。
【0041】ロール軸26の両端部は、各嵌合部材66
に同軸に挿通して固定されるので、湾曲ロール21はロ
ール軸支持手段22によって仮想一直線Mまわりに傾動
自在に支持される。
【0042】図10は、図8の切断面線X−Xから見た
断面図である。第1歯車37は、前記仮想一直線Mが回
転中心となるようにロール軸26に固定される。第2歯
車38は第1歯車37に噛合し、モータ39の出力軸7
3に固定される。モータ39は固定部材40を介して台
車32に固定され、たとえばステップモータなどで実現
される。したがってモータ39によって第2歯車38を
角変位させて第2歯車38に噛合する第1歯車37を角
変位させることによって、湾曲ロール21を仮想一直線
Mまわりに傾動させることができる。
【0043】このような構成によって湾曲ロール21を
仮想一直線Mに関して傾動させることができるので、通
板される金属帯27の厚みまたは金属帯27の通板速度
に対応して湾曲ロール21の傾動角を変位させることが
できる。たとえば金属帯27の厚みが薄く、湾曲ロール
21がスムーズに回転しない場合には、湾曲ロール21
の中央部と金属帯27との接触面積が両端部における接
触面積より大きくなるように湾曲ロール21を傾動させ
ることによって、湾曲ロール21を金属帯27に従って
スムーズに回転させることができる。
【0044】図11は、昇降手段24のねじジャッキ3
3の内部構成を示す簡略化した斜視図である。ねじジャ
ッキ33はハウジング77と回転軸35とウォームホイ
ール76とねじ軸34とから構成される。ハウジング7
7は基台23に固定され、水平に回転軸35がその軸線
まわりに回転自在に挿通され、この回転軸35のハウジ
ング77内には、ウォーム75が固定される。ねじ軸3
4は、ハウジング77に軸線方向に変位可能に鉛直に挿
通され、外周面に外ねじが形成される。このねじ軸34
の上端部34aには台車32が固定されて、ねじ軸34
の軸線まわりの回転が阻止される。このねじ軸34のハ
ウジング77内には、ねじ軸34の外ねじに螺合する内
ねじを有するウォームホイール76が螺合して挿通さ
れ、このウォームホイール76は、前記ウォーム75に
螺合する。このウォームホイール76は、ハウジング7
7内でねじ軸34に螺合した状態で、鉛直方向への変位
が規制されて設けられる。
【0045】このような一対のねじジャッキ33はそれ
ぞれ一対の基台23に固定され、回転軸35を共通に有
して設けられる。この回転軸35の軸線方向一端部には
把持部41を有するハンドル36が固定される。したが
って、このハンドル36を回転させることによって、各
ねじジャッキ33のねじ軸34を昇降させ、ロール軸2
6の両端部を昇降させることによって湾曲ロール21を
昇降させることができる。
【0046】図12は、湾曲ロール21によって金属帯
27の通板方向の張力Fと幅方向の力T1,T2との関
係を示す模式図であり、図13は図12の切断面線XI
II−XIIIから見た状態を示す模式図である。湾曲
ロール21は、ロール軸26の軸線Cを含む平面が水平
となるように配置され、金属帯27に下方から接触す
る。図12に示すように通板ラインの中心線Bと金属帯
27の幅方向の中心線Hとは一致して金属帯27は通板
されるので、ロール本体25の軸線方向中央における点
Jは、通板ラインの中心線Bに一致する。点P1はロー
ル軸25の、前記点Jからずれた位置に位置し、点P2
は、点P1の通板ラインBに関して対称となる位置に位
置する。なお、切断面線XIII−XIIIは、点P1
を含み、通板方向Aに平行かつ鉛直な一平面である。
【0047】図13において巻付角θは、ロール本体2
5の表面の点P1が鉛直上方に位置した状態において、
ロール軸26の軸線Cに対して、金属帯27がロール本
体25に巻付いた角度を指し、押上量Yは、スリッタ5
4の上裁断刃43と下裁断刃44との間の裁断部49を
有する水平面と、ロール本体25の上端との間の距離を
指す。
【0048】金属帯27は、払い出しリール50と巻取
リール58との間で緊張した状態にあるので、金属帯2
7には通板方向Aに一様に張力Fがかかる。図13よ
り、金属帯27が水平面と成す角は角θ/2と成るの
で、金属帯27の通板方向Aに平行な張力Fと点P1に
おいて金属帯27が湾曲ロール21に作用する垂直荷重
N1との関係は次式(a)で表される。
【0049】 N1=2×Fsin(θ/2) …(a) また、金属帯27とロール本体25との間の摩擦係数を
μとすると、点Pにおける金属帯27に作用する摩擦力
の大きさはμN1となり、向きは図12に示すように、
点P1を含みロール軸26の軸線Cに垂直な平面と金属
帯27の下面との成す交線に沿い、通板方向A上流側に
向く。したがって点P1に作用する摩擦力の方向と通板
方向Aの逆方向との成す角を角αとすると、点P1にお
いて金属帯27の幅方向に作用する力T1は点P1から
通板ラインの中心線Bに向かい、大きさは次式で表され
る。
【0050】 T1=μNsinα =μ×2Fsin(θ/2)×sinα …(b) また、角θはロール本体25に金属帯27が巻付いたと
きの成す角度を示すので角θは、0≦θ<180°に選
ばれ、角θ/2は、 0≦θ/2<90° …(c) に選ばれる。また図13より角θは、押上量Yが大きく
なるにつれて大きくなるので、 θ=f(Y) …(d) とすると、(b),(d)式より幅方向に作用する力T
1は、 T1=2μFsinα×sin(f(Y))/2 …(e) となる。
【0051】点P2は、通板ラインの中心線Bに関して
点P1に対称の位置にあるので、点P2には、大きさが
力T1に等しく向きが反対方向、すなわ点P2から点P
1に向かう向きに力T2が発生する。このような力は点
P1,P2のみに生じるだけでなく、ロール本体25の
中央からずれた位置における、金属帯27とロール本体
25とが接触するすべての領域において生じる。
【0052】したがって、湾曲ロール21の直前(湾曲
ロール21の通板方向A上流側)において、金属帯27
には湾曲ロール21によって金属帯27を幅方向中央に
向かう向きに力が働くが、金属帯27は巻取リール58
によって通板方向A下流側に張力Fの力で一様に引っ張
られている。したがって、金属帯27の幅方向中央に向
かう力と通板方向A下流側に向かう張力Fとの差によっ
て、金属帯27の湾曲ロール21の直後(通板方向A下
流側)において、金属帯27を幅方向両端部に伸ばす向
きに力が作用し、湾曲ロール21の直後において金属帯
27の縦じわは伸ばされる。
【0053】また、角αは金属帯27の幅方向両端部に
近接するにつれて大きくなるので、金属帯27の縦じわ
を伸ばす力は、金属帯27の両端部で最も大きくなる。
【0054】前述の(e)式より、押上げ量Yが大きい
ほど力T1が大きくなるが、しわが矯正される力としわ
が伸ばされる力との相関関係が現段階では明確でないた
め、押上げ量Yの最大仕様値は、事前テストによる効果
確認を行った上で30mmの設計とする。
【0055】図14は、金属帯27が左方に蛇行した状
態を示す模式図である。金属帯27湾曲ロール21に接
触する面積のうち、図14における通板ラインの中心線
Bに関して左方側を接触面積S1とし、右方側を接触面
積S2とし、接触面積S1側の金属帯27が湾曲ロール
21によって受ける力をΣμN1とし、接触面積S2側
の金属帯27が湾曲ロール21から受ける力をΣμN2
としたとき、接触面積S1側において通板ライン中心線
Bに向かう力T1と接触面積S2側の力T2とは、 T1=ΣμN1sinα T2=ΣμN2sinα である。角αおよび垂直荷重μNは通板ライン中心線B
に関して常に左右が同じ大きさとなるので、図12に示
すように通板ラインの中心線Bに金属帯27の中心線H
とが一致した状態では接触面積S1と接触面積S2とが
S1=S2となるので、力T1と力T2との関係は、 T1=T2 となり、金属帯27の右方側の力T1と左方側の力T2
とが釣合い状態となる。しかしながら図14に示すよう
に金属帯27が左方に蛇行し、接触面積S1と接触面積
S2とが、 S1>S2 であるとき、各力T1,T2の関係は、 T1>T2 となり、金属帯27には全体として幅方向右方への力T
1が大きくなり、金属帯27には右向きの力が作用し、
金属帯27の左方への変位が抑制される。また金属帯2
7が図14において右方に蛇行したとしても同様の作用
によって左方に向かう力が増加し、右方への変位が抑制
される。このようにして金属帯27の蛇行は湾曲ロール
21によって防がれる。
【0056】図15は、本発明の実施の第2の形態であ
るしわ伸ばし装置81を示す簡略化した断面図である。
なお、本発明の実施の第1の形態であるしわ伸ばし装置
20に対応する部分には同一の参照符号を付す。湾曲ロ
ール21のロール軸26の軸線方向両端部には、相互に
平行にかつロール軸26の軸線Cに垂直な回転軸線Iを
有するウォームホイール82が設けられ、各ウォームホ
イール82にはウォーム83が噛合し、これらのウォー
ム83には各ウォーム83を回転駆動する回転駆動手段
86が設けられる。回転駆動手段86は、各ウォーム8
3の回転軸線に同軸に固定される回転軸84と、この回
転軸84の軸線方向一端部に固定されるハンドル85と
から構成される。各ウォームホイール82に噛合する各
ウォーム83は、ねじ状の歯車が互いに反対向きに形成
されているので、回転軸84によって各ウォーム83が
同一方向に回転した場合、各ウォームホイール82はそ
れぞれ逆向きに角変位する。
【0057】したがってハンドル85を回転させること
によって、各ウォームホイール82を角変位させ、湾曲
ロール21を、湾曲ロール21の軸線C方向中央部が軸
線C方向両端部よりも凸に湾曲させることができる。こ
のようにハンドル85を回転させることによって、湾曲
ロール21の湾曲率を変位させて、湾曲ロール21が金
属帯27に作用する力を調節することができる。
【0058】図16は、本発明の実施の第3の形態であ
るしわ伸ばし装置90の湾曲ロール91を示す簡略化し
た断面図である。なお本発明の第1の実施の形態である
しわ伸ばし装置20に対応する部分には同一の参照符号
を付す。湾曲ロール91のロール本体92は、可撓性お
よび弾発性を有し、たとえばシリコンゴムなどから成
り、軸線方向中央から軸線方向両端部に近接するにつれ
て小径となる略回転楕円体に形成され、ロール軸26に
軸受け65を介して回転自在に設けられる。このような
湾曲ロール91を湾曲させて金属帯27に、金属帯27
の幅方向両端部間にわたってロール本体92を弾発的に
接触させることによって、金属帯27のしわを伸ばすこ
とができる。この際、ロール本体92は軸線方向中央部
が大径に形成されているので、金属帯27の通板に従っ
て回転するロール本体92と金属帯27との接触面積
は、ロール本体92の両端部よりも中央部の方が大きく
なるので、ロール本体92の軸線方向中央部は金属帯2
7に対して滑りにくくなり、確実に従動回転してロール
本体92の両端部を回転させ、しわを伸ばすことができ
る。
【0059】図17は、本発明の実施の第4の形態であ
るしわ伸ばし装置95の湾曲ロール96を示す断面図で
ある。なお、第1の実施の形態であるしわ伸ばし装置2
0に対応する部分には同一の参照符号を付す。しわ伸ば
し装置95の湾曲ロール96は、可撓性および弾発性を
有する材料、たとえばシリコンゴムなどから成るロール
本体97と、このロール本体97の両端部に軸線Cと同
軸に設けられる一対の剛性のロール軸98と、各ロール
軸98のロール本体97側の端部に設けられ、ロール本
体97を軸線Cまわりに回転自在に支持する一対の軸受
99とから構成される。
【0060】湾曲ロール96のロール本体97内には剛
性のロール軸98が挿通されていないので、湾曲ロール
96を容易に湾曲させることができる。したがって、た
とえば図15に示すように、ウォームホイール82とウ
ォーム83などによって強制的に湾曲させる手段は必要
なく、金属帯27の厚み、または通板速度などによって
湾曲ロール96の湾曲率を容易に変位させることができ
る。
【0061】図18は、本発明の実施の第5の形態であ
るしわ伸ばし装置101を示す簡略化した側面図であ
る。なお、第1の実施形態のしわ伸ばし装置20に対応
する部分には同一の参照符号を付す。しわ伸ばし装置2
0では湾曲ロール21は金属帯27に対して下方から接
触させたけれども、しわ伸ばし装置101では湾曲ロー
ル21を金属帯27に対して上方から接触させる。この
ように上方から湾曲ロール21を接触させたとしても、
金属帯27の縦じわおよび横じわを解消させることがで
きる。
【0062】図19は、本発明の実施の第6の形態であ
るしわ伸ばし装置105を示す簡略化した側面図であ
る。なお本発明の第1の実施の形態であるしわ伸ばし装
置20と対応する部分には同一の参照符号を付す。しわ
伸ばし装置105では湾曲ロール21は、金属帯27の
通板ライン42に関して金属帯27の厚み方向両側に配
置される。図19に示すように、通板方向A上流側に配
置される湾曲ロール21aは、通板ライン42の上方に
配置され、湾曲ロール21aの通板方向A下流側に配置
される湾曲ロール21bは、通板ライン42の下方に配
置され、この湾曲ロール21bの通板方向A下流側に設
けられる湾曲ロール21cは、スリッタ54の直前に、
通板ライン42の上方に配置される。これらの湾曲ロー
ル21a〜21cはそれぞれ金属帯び27に接触し、金
属帯27は図19に示すように波状に湾曲するので、通
板方向A方向の張力Fが増加し、横じわが確実に伸ばさ
れる。さらにこのように通板方向A方向の張力Fが増加
することによって、各湾曲ロール21a〜21cが金属
帯27から受ける垂直荷重Nが増加し、これによって各
湾曲ロール21a〜21cが金属帯27に作用する幅方
向への力Tが増加し、縦じわを確実に伸ばすことができ
る。このような湾曲ロール21a〜21cにそれぞれ昇
降手段24を設け、各湾曲ロール21a〜21cを昇降
させることによって、金属帯27の通板方向Aの張力F
および幅方向の力Tを調整してもよい。
【0063】図20は、本発明の実施の第7の形態であ
るしわ伸ばし装置110を示す簡略化した側面図であ
る。なお本発明の第1の実施の形態であるしわ伸ばし装
置20に対応する部分には同一の参照符号を付す。しわ
伸ばし装置110では図19のしわ伸ばし装置105と
ほぼ同様の構成であり、湾曲ロール21の配列が異な
る。湾曲ロール21は、最も通板方向A上流側に設けら
れる湾曲ロール21dは通板ライン42の下方に設けら
れ、湾曲ロール21eは通板ライン42の上方に設けら
れ、スリッタ54の直前の湾曲ロール21fは通板ライ
ン42の下方に設けられる。このように構成したとして
も、図19におけるしわ伸ばし装置105と同様の効果
が得られる。またこのような湾曲ロール21は3つに限
らずさらに多くの湾曲ロール21を通板ライン42に沿
って通板ライン42の金属帯27の厚み方向両側に交互
に配置してもよい。
【0064】以上のようなしわ伸ばし装置20,81,
90,95,101,105,110は上述のスリッタ
ライン59に限らず、多条切り金属帯巻取リールの通板
方向A上流側に近接して、または冷間、熱間ならびに調
質圧延ラインにおける各圧延機の通板方向A上流側に近
接して本発明のしわ伸ばし装置を設け、金属帯のしわを
伸ばしてもよい。
【0065】巻取リールの直前にしわ伸ばし装置を配置
することによって、金属帯にしわが形成された状態で巻
取られ、金属帯が絞り込まれることが防がれる。また、
圧延機の直前でしわ伸ばし装置によってしわを伸ばすこ
とによって金属帯の絞り込みまたは破断などを防ぎ、こ
れによって圧延機のワークロールの破損を防止すること
ができる。特に、極薄ものの金属帯の場合には、800
〜1000m/min程度の速度で高速圧延されるの
で、通板方向Aの張力Fが大きくなり、本発明のしわ伸
ばし装置によって効果的にしわを伸ばすことができる。
【0066】昇降手段24の回転軸35は、ハンドル3
6によって手動で回転させたけれどもこのハンドル36
に代えて、モータなどによって回転駆動させてもよく、
さらに、昇降手段35のねじジャッキ33に代えて油圧
または空気圧シリンダーによって昇降させてもよい。
【0067】上述の本発明の各実施の形態では、金属帯
としてステンレス鋼帯について説明したけれども、金属
帯はこれに限るものではなく、その他の金属帯、たとえ
ば鉄帯またはアルミニウム合金帯などに対しても本発明
のしわ伸ばし装置を好適に実施することができる。
【0068】金属帯を幅方向および通板方向に緊張した
状態で機械加工を行う部位の通板方向上流側の直前に本
発明のしわ伸ばし装置を設けることは、当業者にとって
容易に想定し得るであろう。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、湾曲ロー
ルは軸線方向中央部か軸線方向両端部よりも金属帯の通
板方向下流側に凸に湾曲して、金属帯の幅方向にわたっ
て回転自在に設けられるので、金属帯の縦じわおよび横
じわを確実に伸ばすことができる。また金属帯には湾曲
ロールによって、湾曲ロールの軸線方向中央と通板され
る金属帯の幅方向中央とが常に一致するように力が作用
するので、金属帯の蛇行を防ぐことができる。
【0070】ロール軸の軸線方向両端部にはロール軸を
傾動自在に支持するロール軸支持手段が設けられるの
で、湾曲ロールを、たとえば湾曲ロールの軸線方向中央
部側が軸線方向両端部側に比べて金属帯との接触面積が
大きくなるように傾動させることによって、湾曲ロール
の軸線方向中央部を金属帯に対して滑ることなく確実に
従動回転させることによって、金属帯の縦じわを確実に
伸ばすことができる。
【0071】またロール軸支持手段は嵌合部材、第1歯
車および第2歯車によって傾動自在に保持されるので、
第2歯車を回転駆動することによって湾曲ロールの傾動
を調整することができる。したがって、金属帯の厚みま
たは通板速度に応じて湾曲ロールを傾動させることがで
きる。
【0072】また各ロール軸支持手段には昇降手段が設
けられているので、昇降手段よって湾曲ロール21を垂
直方向に昇降させて、湾曲ロールと金属帯との接触面積
を変位させることができる。したがって接触面積を変位
させることによって、金属帯に作用する通板方向の張力
および幅方向の力を調整することができる。
【0073】湾曲ロールには、ロール軸の軸線方向両端
部において相互に平行に、かつロール軸の軸線に垂直な
回転軸線を有するウォームホイールが設けられるので、
このウォームホイールを角変位させることによって容易
に湾曲ロールの湾曲率を変位させることができる。した
がって、たとえば金属帯の厚みまたは通板速度などに応
じて湾曲ロールの湾曲率を変位させることができる。
【0074】また湾曲ロールは、金属帯の通板ラインに
関して両側に配置されるので、金属帯の通板方向の張力
を増加させ、横じわを確実に伸ばすことができる。また
金属帯が湾曲ロールに作用する力は、通板ラインの反対
側に配置される湾曲ロールによって大きくなるので、縦
じわをさらに確実に伸ばすことができる。
【0075】また金属帯の厚みは1mm以下でかつ0.
3mm以上に選ばれるので、金属帯の縦じわおよび横じ
わを確実に伸ばすことができる。
【0076】また金属帯の厚みは0.3mm未満でかつ
0.05mm以上に選ばれるので、金属帯の縦じわおよ
び横じわをさらに確実に伸ばすことができる。
【0077】また湾曲ロールは巻取リールの通板方向上
流側に近接して設けられるので、巻取リールにしわが形
成された状態で巻取られ、金属帯が絞り込まれるといっ
たことが防がれ、金属帯の製品としての品位が向上す
る。
【0078】湾曲ロールは、裁断手段の通板方向上流側
に近接して設けられるので、裁断する直前において金属
帯を幅方向両端部に緊張した状態で裁断して、裁断され
た金属帯の幅方向の精度が向上される。
【0079】また湾曲ロールは圧延機よりも通板方向上
流側に圧延機に近接して設けられるので、金属帯の絞り
込みまたは破断といったことが防がれ、圧延機のワーク
ロールなどの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態であるしわ伸ばし装
置20を示す正面図である。
【図2】しわ伸ばし装置20の平面図である。
【図3】しわ伸ばし装置20の右側面図である。
【図4】しわ伸ばし装置20を備えるピンチロール用ス
タンド28とスリッタ54を示す側面図である。
【図5】しわ伸ばし装置20を備えるスリッタライン5
9の概略的構成を示す系統図である。
【図6】湾曲ロール21を示す断面図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】湾曲ロール21を簡略化して示す断面図であ
る。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】図8の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。
【図11】昇降手段24のねじジャッキ33の内部構成
を簡略化して示す斜視図である。
【図12】湾曲ロール21によって金属帯27の通板方
向の張力Fと幅方向の力T1,T2との関係を示す模式
図である。
【図13】図12の切断面線XIII−XIIIから見
た状態を示す模式図である。
【図14】金属帯27が左方に蛇行したときの状態を示
す模式図である。
【図15】本発明の実施の第2の形態であるしわ伸ばし
装置81を簡略化して示す断面図である。
【図16】本発明の実施の第3の形態であるしわ伸ばし
装置90の湾曲ロール91を簡略化して示す断面図であ
る。
【図17】本発明の実施の第4の形態であるしわ伸ばし
装置95の湾曲ロール96を示す簡略化した断面図であ
る。
【図18】本発明の実施の第5の形態であるしわ伸ばし
装置101を簡略化して示す側面図である。
【図19】本発明の実施の第6の形態であるしわ伸ばし
装置105を簡略化して示す側面図である。
【図20】本発明の実施の第7の形態であるしわ伸ばし
装置110を簡略化して示す側面図である。
【図21】典型的な先行技術であるしわ伸ばし部材2を
有するスリッタ1を簡略化して示す断面図である。
【図22】従来のしわ伸ばし装置である張力付与手段1
3の使用状態を示す簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
20,81,90,95,101,105,110 し
わ伸ばし装置 21,91,96 湾曲ロール 22 ロール軸支持手段 23 基台 24 昇降手段 25,92,97 ロール本体 26,98 ロール軸 27 金属帯 28 ピンチロール用スタンド 30 支持手段 37 第1歯車 38 第2歯車 39 モータ 42 通板ライン 43 上裁断刃 44 下裁断刃 50 払い出しロール 51 ピンチロール 54 スリッタ 58 巻取リール 65,69,99 軸受 66 嵌合部材 67 支持部材 75,83 ウォーム 76,82 ウォームホイール 86 回転駆動手段 A 通板方向 B 通板ラインの中心線 C ロール軸26の軸線 F 金属帯27に作用する張力 H 金属帯27の中心線 I ロール軸26の軸線Cに垂直な回転軸線 M 仮想一直線 T1,T2 金属帯27の幅方向に作用する力

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄い金属帯がコイル状に巻回される払い
    出しリールと、 払い出しリールから払い出された金属帯を、緊張した状
    態で巻取る巻取リールと、 払い出しリールと巻取リールとの間で、払い出しリール
    から巻取リールに向かって通板する金属帯の少なくとも
    一表面に、その金属帯の幅方向両端部間にわたって弾発
    的に接触し、軸線方向中央部が軸線方向両端部よりも金
    属帯の通板方向下流側に凸に湾曲して回転自在に設けら
    れる湾曲ロールとを含むことを特徴とする金属帯のしわ
    伸ばし装置。
  2. 【請求項2】 前記湾曲ロールは、可撓性および弾発性
    を有する材料から成るロール本体と、ロール本体を支持
    する剛性のロール軸と、ロール本体とロール軸との間に
    介在される軸受とを含み、 ロール軸の軸線方向両端部は、金属帯の通板ラインの中
    心線に垂直な一平面内で水平な仮想一直線に関して前記
    ロール軸の軸線方向両端部を傾動自在に支持するロール
    軸支持手段によってそれぞれ支持されることを特徴とす
    る請求項1記載の金属帯のしわ伸ばし装置。
  3. 【請求項3】 前記各ロール軸支持手段は、 ロール軸の軸線方向両端部が同軸に挿通して固定される
    一対の嵌合部材と、 この嵌合部材をロール軸の軸線まわりに回動が阻止され
    た状態で、ロール軸を前記仮想一直線に関して傾動自在
    に支持する支持部材と、 前記仮想一直線を回転軸線としてロール軸に固定される
    第一歯車と、 この第1歯車に噛合する第2歯車とを含むことを特徴と
    する請求項2記載の金属帯のしわ伸ばし装置。
  4. 【請求項4】 各ロール軸支持手段は、昇降手段によっ
    て前記通板ラインに垂直な一平面に沿って鉛直方向に昇
    降可能に設けられることを特徴とする請求項2または3
    に記載の金属帯のしわ伸ばし装置。
  5. 【請求項5】 前記ロール軸の軸線方向両端部には、相
    互に平行に、かつロール軸の軸線に垂直な回転軸線を有
    するウォームホイールとが設けられ、 各ウォームホイールにはそれぞれウォームが噛合し、 各ウォームは、回転駆動手段によって回転駆動されるこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の金
    属帯のしわ伸ばし装置。
  6. 【請求項6】 湾曲ロールは、金属帯の通板ラインに関
    して金属帯の厚み方向両側に配置されることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1つに記載の金属帯のしわ伸
    ばし装置。
  7. 【請求項7】 金属帯の厚みは、1mm以下でかつ0.
    3mm以上であることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1つに記載の金属帯のしわ伸ばし装置。
  8. 【請求項8】 金属帯の厚みは、0.3mm未満でかつ
    0.05mm以上であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1つに記載の金属帯のしわ伸ばし装置。
  9. 【請求項9】 湾曲ロールは、前記巻取リールの通板方
    向上流側に近接して設けられることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれか1つに記載の金属帯のしわ伸ばし装
    置。
  10. 【請求項10】 払い出しリールと巻取リールとの間に
    は、通板ラインの中心線に垂直な一平面内で水平な軸線
    に沿って予め定める間隔をあけ、通板ラインの上下に各
    対を成して配置される複数の裁断刃を備える裁断手段が
    設けられ、この裁断手段の通板方向上流側で、前記裁断
    手段に近接して、前記湾曲ロールが設けられることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の金属帯の
    しわ伸ばし装置。
  11. 【請求項11】 払い出しリールと巻取リールとの間に
    は圧延機が設けられ、この圧延機よりも前記通板方向上
    流側には、前記圧延機に近接して前記湾曲ロールが設け
    られることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つ
    に記載の金属帯のしわ伸ばし装置。
JP31561795A 1995-12-04 1995-12-04 金属帯のしわ伸ばし装置 Withdrawn JPH09151002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31561795A JPH09151002A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 金属帯のしわ伸ばし装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31561795A JPH09151002A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 金属帯のしわ伸ばし装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09151002A true JPH09151002A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18067524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31561795A Withdrawn JPH09151002A (ja) 1995-12-04 1995-12-04 金属帯のしわ伸ばし装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09151002A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102513412A (zh) * 2011-12-13 2012-06-27 重庆工具厂有限责任公司 拉刀校直装置
CN102825107A (zh) * 2012-08-20 2012-12-19 天津绿博特环保设备制造股份公司 异型开口桶整形装置
CN109049096A (zh) * 2018-07-03 2018-12-21 湖北中科技股份有限公司 铜箔分切机放料系统
KR102345768B1 (ko) * 2021-06-09 2021-12-31 김승훈 자동 곡률조절장치를 구비한 익스팬더 롤
CN117361204A (zh) * 2023-12-06 2024-01-09 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜生产用防褶皱收卷机构

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102513412A (zh) * 2011-12-13 2012-06-27 重庆工具厂有限责任公司 拉刀校直装置
CN102825107A (zh) * 2012-08-20 2012-12-19 天津绿博特环保设备制造股份公司 异型开口桶整形装置
CN109049096A (zh) * 2018-07-03 2018-12-21 湖北中科技股份有限公司 铜箔分切机放料系统
CN109049096B (zh) * 2018-07-03 2020-05-08 湖北中一科技股份有限公司 铜箔分切机放料系统
KR102345768B1 (ko) * 2021-06-09 2021-12-31 김승훈 자동 곡률조절장치를 구비한 익스팬더 롤
CN117361204A (zh) * 2023-12-06 2024-01-09 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜生产用防褶皱收卷机构
CN117361204B (zh) * 2023-12-06 2024-02-09 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜生产用防褶皱收卷机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007229746A (ja) 鋼帯巻き取り装置及び鋼帯巻き取り方法
JPH09151002A (ja) 金属帯のしわ伸ばし装置
JPH08215747A (ja) 薄板製造・処理ラインのピンチロール設備
KR101984372B1 (ko) 평탄화가 가능한 리코일러 장치
JP6850418B2 (ja) 金属条の製造方法
JPH08192224A (ja) 表面処理金属ストリップ用の巻取装置とその巻取方法
JPH05213502A (ja) 薄ウエブの蛇行修正方法および装置
JP2691392B2 (ja) 金属ストリップ用の送給制御装置
JP3199079B2 (ja) 長尺体の巻取方法及びその装置
JPH06320492A (ja) ウエブの分断方法とウエブの分断装置
JPH04294813A (ja) 通板中の極薄金属帯に発生する座屈波やしわ等の防止ロールとその使用方法
JP3838497B2 (ja) 金属帯の巻き出し装置
JPH0538614A (ja) 金属帯のサイドトリミング方法及び装置
JP2010240704A (ja) 金属帯の巻取設備および巻取方法
TW409081B (en) Rotor coiler
JP2009220991A (ja) ロール紙の巻替装置
JP2000280023A (ja) スリット材の巻取り方法及び蛇行防止装置
JPH0576934A (ja) テンシヨンローラレベラ
TW200416078A (en) Coiler device for rolled steel strip
JP2968467B2 (ja) 金属箔帯の巻取り装置
JP2002192232A (ja) 薄板の反り矯正装置
JP2001071026A (ja) ストリップの巻取方法
JPH11188594A (ja) 金属管の内面研磨方法
JP2002160009A (ja) ストリップの搬送ローラテーブル
JPH08132138A (ja) スリッティングラインにおける矯正用テンション装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204