JP3285102B2 - 直流電動機の界磁電流制御方法 - Google Patents
直流電動機の界磁電流制御方法Info
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- JP3285102B2 JP3285102B2 JP00961593A JP961593A JP3285102B2 JP 3285102 B2 JP3285102 B2 JP 3285102B2 JP 00961593 A JP00961593 A JP 00961593A JP 961593 A JP961593 A JP 961593A JP 3285102 B2 JP3285102 B2 JP 3285102B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、特に分巻直流電動機
の制御に使用して好適な界磁電流制御方法に関する。
の制御に使用して好適な界磁電流制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の制御方式として例えば図
２に示すようなものが知られている。これは、直流電源
１から直流を供給されている直流電動機（以下、単にモ
ータともいう）２に対し、速度調節器（ＡＳＲ）１１，
電機子電流調節器（ＡＣＲ）１２，界磁電流調節器（Ａ
ＣＲ）４などを設け、界磁電流調節器（ＡＣＲ）４の出
力をチョッパ３（ＣＨ）に与え、このチョッパ３を介し
てモータ２の界磁電流をフィードバック制御することに
より、回転速度一定制御を実現するものである。なお、
７は速度設定器、９は界磁電流検出器、１３は電機子電
流検出器、１４は速度検出器（ＴＧ）をそれぞれ示す。
２に示すようなものが知られている。これは、直流電源
１から直流を供給されている直流電動機（以下、単にモ
ータともいう）２に対し、速度調節器（ＡＳＲ）１１，
電機子電流調節器（ＡＣＲ）１２，界磁電流調節器（Ａ
ＣＲ）４などを設け、界磁電流調節器（ＡＣＲ）４の出
力をチョッパ３（ＣＨ）に与え、このチョッパ３を介し
てモータ２の界磁電流をフィードバック制御することに
より、回転速度一定制御を実現するものである。なお、
７は速度設定器、９は界磁電流検出器、１３は電機子電
流検出器、１４は速度検出器（ＴＧ）をそれぞれ示す。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では速度検出器が何らかの理由で故障すると、
電動機が過速度となりやがては破損に到るという問題が
ある。このため、速度検出器が故障しても安全となるよ
うな故障対策を施すようにすると、システム全体が大型
化し、コスト高になるという難点がある。したがって、
この発明の課題は比較的簡単な構成で、速度検出器の故
障に対処し得るようにすることにある。
うな構成では速度検出器が何らかの理由で故障すると、
電動機が過速度となりやがては破損に到るという問題が
ある。このため、速度検出器が故障しても安全となるよ
うな故障対策を施すようにすると、システム全体が大型
化し、コスト高になるという難点がある。したがって、
この発明の課題は比較的簡単な構成で、速度検出器の故
障に対処し得るようにすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、この発明では、直流電源を供給される直流電動
機に、その界磁電流をフィードバック制御する電流調節
器を設け、この電流調節器により界磁電流を制御して直
流電動機の回転速度をほぼ一定となるように制御する直
流電動機の界磁電流制御方法において、前記直流電動機
の回転速度設定値に直流電源の電圧変動分を加減算した
値を、前記電流調節器に対し界磁電流指令値として与え
て直流電動機を制御することを特徴としている。
るため、この発明では、直流電源を供給される直流電動
機に、その界磁電流をフィードバック制御する電流調節
器を設け、この電流調節器により界磁電流を制御して直
流電動機の回転速度をほぼ一定となるように制御する直
流電動機の界磁電流制御方法において、前記直流電動機
の回転速度設定値に直流電源の電圧変動分を加減算した
値を、前記電流調節器に対し界磁電流指令値として与え
て直流電動機を制御することを特徴としている。
【０００５】
【作用】速度設定値を界磁電流設定値として用い、これ
に電源電圧の変動分を加減算したものを界磁電流指令値
として用いて界磁電流のフィードバック制御を行なうこ
とにより、電源電圧変動による回転速度変動を抑制す
る。
に電源電圧の変動分を加減算したものを界磁電流指令値
として用いて界磁電流のフィードバック制御を行なうこ
とにより、電源電圧変動による回転速度変動を抑制す
る。
【０００６】
【実施例】図１はこの発明の実施例を示すブロック図で
ある。同図からも明らかなように、この実施例は図２に
示す従来例からＡＳＲ１１，ＡＣＲ１２，電機子電流検
出器１３および速度検出器１４などを省略し、代わりに
演算器５，偏差演算器６，電圧設定器８および電圧検出
器１０などを付加して構成される。つまり、速度検出器
の故障による影響を回避するために、これを用いないよ
うにする。その代わり、設定器７に設定される速度設定
値を界磁電流設定値として、界磁電流一定のフィードバ
ック制御を実現するものである。
ある。同図からも明らかなように、この実施例は図２に
示す従来例からＡＳＲ１１，ＡＣＲ１２，電機子電流検
出器１３および速度検出器１４などを省略し、代わりに
演算器５，偏差演算器６，電圧設定器８および電圧検出
器１０などを付加して構成される。つまり、速度検出器
の故障による影響を回避するために、これを用いないよ
うにする。その代わり、設定器７に設定される速度設定
値を界磁電流設定値として、界磁電流一定のフィードバ
ック制御を実現するものである。
【０００７】しかしながら、このようにすると次のよう
な問題が発生する。この点について以下に説明する。す
なわち、界磁電流一定制御における電動機速度，電源電
圧および界磁電流の間には次式の関係が成立する。 Ｎ＝（Ｅ−Ｉａ・Ｒａ）／ＫΦ …（１） ここに、Ｎは回転速度、Ｅは電源電圧、Φは磁束、Ｉａ
は電機子電流、Ｒａは電機子抵抗、Ｋは定数であり、Ｋ
Φは界磁電流Ｉｆと比例関係にある。
な問題が発生する。この点について以下に説明する。す
なわち、界磁電流一定制御における電動機速度，電源電
圧および界磁電流の間には次式の関係が成立する。 Ｎ＝（Ｅ−Ｉａ・Ｒａ）／ＫΦ …（１） ここに、Ｎは回転速度、Ｅは電源電圧、Φは磁束、Ｉａ
は電機子電流、Ｒａは電機子抵抗、Ｋは定数であり、Ｋ
Φは界磁電流Ｉｆと比例関係にある。
【０００８】上記（１）式からも明らかなように、界磁
電流Ｉｆ（またはこれと等価なＫΦ）を一定に制御する
ときに、電源電圧Ｅが上昇すると回転速度Ｎが上昇し、
電源電圧Ｅが低下すると回転速度Ｎも低下する。つま
り、界磁電流Ｉｆを一定にし回転速度Ｎを略一定となる
ように制御しようとしても、電源電圧Ｅの影響をまとも
に受けてしまうことになる。そこで、この実施例では直
流電源１の電圧を検出する検出器１０を設け、これと設
定器８に設定される基準電圧との差ΔＥを偏差演算器６
にて求め、その出力を設定器７からの速度設定値（界磁
電流設定値）に加減算して、界磁電流調節器４に対する
電流指令値を得る演算器５を設けるようにしている。
電流Ｉｆ（またはこれと等価なＫΦ）を一定に制御する
ときに、電源電圧Ｅが上昇すると回転速度Ｎが上昇し、
電源電圧Ｅが低下すると回転速度Ｎも低下する。つま
り、界磁電流Ｉｆを一定にし回転速度Ｎを略一定となる
ように制御しようとしても、電源電圧Ｅの影響をまとも
に受けてしまうことになる。そこで、この実施例では直
流電源１の電圧を検出する検出器１０を設け、これと設
定器８に設定される基準電圧との差ΔＥを偏差演算器６
にて求め、その出力を設定器７からの速度設定値（界磁
電流設定値）に加減算して、界磁電流調節器４に対する
電流指令値を得る演算器５を設けるようにしている。
【０００９】このとき、設定器７には上記基準電圧相当
の界磁電流値を設定しておくものとする。したがって、
電源電圧Ｅが基準電圧のときは偏差演算器６の出力は０
（ΔＥ＝０）で、界磁電流調節器４には設定器７の設定
値がそのまま界磁電流指令値として与えられることにな
る。一方、電源電圧Ｅが基準電圧以上（以下）になる
と、偏差演算器６においてその偏差が求められ、これが
設定器７の設定値に対して加算（減算）されるので、界
磁電流指令が増加（減少）し、これによって界磁電流お
よび速度がほぼ一定に制御されることになる。
の界磁電流値を設定しておくものとする。したがって、
電源電圧Ｅが基準電圧のときは偏差演算器６の出力は０
（ΔＥ＝０）で、界磁電流調節器４には設定器７の設定
値がそのまま界磁電流指令値として与えられることにな
る。一方、電源電圧Ｅが基準電圧以上（以下）になる
と、偏差演算器６においてその偏差が求められ、これが
設定器７の設定値に対して加算（減算）されるので、界
磁電流指令が増加（減少）し、これによって界磁電流お
よび速度がほぼ一定に制御されることになる。
【００１０】
【発明の効果】この発明によれば、界磁電流一定制御を
行なうようにしたので、電圧検出信号が消失しても過速
度になるおそれはなく、安全な運転が可能となる。ま
た、速度検出器や速度調節器などが不要となるので構成
が簡単となり、信頼性も向上するという利点が得られ
る。
行なうようにしたので、電圧検出信号が消失しても過速
度になるおそれはなく、安全な運転が可能となる。ま
た、速度検出器や速度調節器などが不要となるので構成
が簡単となり、信頼性も向上するという利点が得られ
る。
【図１】この発明の実施例を示すブロック図である。
【図２】直流電動機の界磁電流制御方式の従来例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
１…直流電源、２…直流電動機（モータ：Ｍ）、３…チ
ョッパ（ＣＨ）、４…界磁電流調節器（ＡＣＲ）、５…
演算器、６…偏差演算器、７…速度設定器、８…電圧設
定器、９…界磁電流検出器、１０…電圧検出器、１１…
速度調節器（ＡＳＲ）、１２…電機子電流調節器（ＡＣ
Ｒ）、１３…電機子電流検出器、１４…速度検出器（Ｔ
Ｇ）。
ョッパ（ＣＨ）、４…界磁電流調節器（ＡＣＲ）、５…
演算器、６…偏差演算器、７…速度設定器、８…電圧設
定器、９…界磁電流検出器、１０…電圧検出器、１１…
速度調節器（ＡＳＲ）、１２…電機子電流調節器（ＡＣ
Ｒ）、１３…電機子電流検出器、１４…速度検出器（Ｔ
Ｇ）。
Claims (1)
- 【請求項１】 直流電源を供給される直流電動機に、そ
の界磁電流をフィードバック制御する電流調節器を設
け、この電流調節器により界磁電流を制御して直流電動
機の回転速度をほぼ一定となるように制御する直流電動
機の界磁電流制御方法において、 前記直流電動機の回転速度設定値に直流電源の電圧変動
分を加減算した値を、前記電流調節器に対し界磁電流指
令値として与えて直流電動機を制御することを特徴とす
る直流電動機の界磁電流制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00961593A JP3285102B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 直流電動機の界磁電流制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00961593A JP3285102B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 直流電動機の界磁電流制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06225569A JPH06225569A (ja) | 1994-08-12 |
| JP3285102B2 true JP3285102B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=11725202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00961593A Expired - Fee Related JP3285102B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 直流電動機の界磁電流制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3285102B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP00961593A patent/JP3285102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06225569A (ja) | 1994-08-12 |
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