JP2591553B2 - 同期機の励磁制御装置 - Google Patents
同期機の励磁制御装置Info
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Description
置に関し、特に同期機の出力電圧を一定制御する自動電
圧調整装置の電圧設定手段の改良に関する。
号公報等に示された一般的な従来の同期機の励磁制御装
置を示す構成図である。図において、1は同期機、2は
その界磁巻線、3はこの界磁巻線に界磁電流を供給する
励磁機、4は上記同期機1の電圧を検出するための計器
用変圧器(以下PTと呼ぶ)である。
御するための自動電圧調整装置(以下AVR呼ぶ)で、
上記PT4の出力を検出する電圧検出器51、上記同期
機1の検出電圧に電圧設定増または減信号によって定ま
る所定の比率にかけて発電機電圧の設定値を定める電圧
設定器52、その設定値と基準電圧値(固定値)との差
をとって増幅し電圧制御の安定性を高めるための位相補
償を行う補償回路53、同期機1の運転状態を所定範囲
に制限すべく補償回路53の出力に低励磁制限装置54
及び過励磁制限装置55等の信号を加算する加算部5
6、この加算部56の出力、すなわちAVR出力と手動
設定器57の出力のいずれかの選択出力をさらに増幅し
励磁機3にパルス信号を送出するパルス発生器58を備
えている。
力電圧はPT4により降圧され、その信号はAVR5に
入力される。AVR5では、まずPT4の信号を電圧検
出器51にて増幅及び加算等が容易な例えば直流信号に
変換される。電圧検出器51の出力は電圧設定器52に
入力されて所定の比率がかけられ設定値として出力され
る。補償回路53ではその設定値と内蔵する基準値との
差をとり増幅する。
れば、同期機1の出力電圧が電圧設定器52で設定され
た値よりも低く、従って、AVR5としては励磁機3の
出力を上げる様な制御信号を出力することにより、界磁
巻線2に流れる電流を増し、同期機1の出力電圧を増す
ような動作を行う必要があることを意味する。
るために増幅出力に補償をかけ、加算部56ではこの補
償回路53の出力信号に低励磁及び過励磁制限装置5
4、55の出力を加えて増幅すると共に、励磁機3に対
し励磁機3の出力である界磁電流に比例した信号を出力
する。これらの一連の動作により、同期機1の出力電圧
はAVR53の内の電圧設定器52で設定された値にな
る様制御される。
は、図3に示すように、変圧比を変えられる変圧器と同
様な誘導形ポテンショメータを用い電動操作にて設定さ
れる。誘導形ポテンショメータは、固定子回路52aと
この固定子コイル52aによって作られる磁界の中にあ
る回転子コイル52bからなり、回転子と連動した回転
角度に応じた電圧が誘起され、これが電圧設定値とな
る。なお、回転子の角度をθとすると、誘起電圧はK・
sinθ(θは定数)で表わされ、回転子52bの誘起
電圧と固定子コイル52aの電圧の半分とを加え合わせ
たものが出力電圧となり、端子Y−B間あるいはY−R
間に表われる。
R自動モード時には、運転操作による電圧設定増または
減信号により所定の電圧設定値に設定され、AVR手動
モード時には手動設定器57の電圧にトラッキングする
よう動作する。そして、AVR5において、例えば、
今、補償回路53内部に持つ固定の基準値が1.0、電
圧検出器51の検出値が1.0、電圧設定器52の変圧
比が1:1であれば平衡状態である。従って、同期機1
の発電電圧を上げるために、電圧設定器52の変圧比を
1.1:1.0とすると、電圧検出器51の検出値=
1.1、電圧設定器52の出力=1.0、補償回路53
内部の基準値=1.0(固定値)で平衡状態となる。
御装置は以上のように構成されているので、電圧設定器
52に機械的に動く誘導形ポテンショメータを使用して
いたことにより、操作モータ用ブラシの定期的な点検や
保守が必要で、また、潤滑油の取り替え、歯車の保守、
摩擦クラッチの調整等機械的な保守が多いという問題点
があった。さらに、トラッキング回路等設定器を駆動す
る回路が複雑であった。
るためになされたもので、電圧設定手段の保守を無くす
ことができるとともに、設定誤差が小さく、かつ回路構
成を簡素化できる同期機の励磁制御装置を得ることを目
的とする。
励磁制御装置は、同期機の界磁巻線に界磁電流を供給す
る励磁機と、同期機の出力電圧を検出する電圧検出器
と、該検出電圧と電圧設定値とを比較し、その比較差に
基づいて上記励磁機への制御出力を供給する自動電圧調
整装置とを備えた同期機の励磁制御装置において、上記
自動電圧調整装置に、電圧設定手段として、電圧設定増
または減信号に基づいてカウント動作するカウンタと、
常時はカウンタ出力値を選択し、トラッキング指令入力
時に上記検出電圧値を選択して電圧設定値として出力す
る切換器とでなるアナログメモリを備えたものである。
動電圧調整装置内の電圧設定手段をアナログメモリによ
り構成し、ソフトウエアにより電圧設定値を設定するこ
とにより同期機の出力電圧を一定制御する。
する。図2と同一部分は同一符号を付して示す図1にお
いて、新たな構成として、59は入力部60を介して外
部から与えられる電圧設定増または減信号に基づいてカ
ウント動作するソフトウエアカウンタ59aと、通常時
つまりトラッキング指令C=0の時は、カウンタ出力値
Aを選択し、トラッキング指令Cの入力時(C=1)は
電圧検出器51の検出電圧値Bを選択して電圧設定値Y
として出力する切換器59bでなるアナログメモリであ
る。61はプロセス量として与えられる電圧検出器51
の検出電圧値Bとアナログメモリ59の出力Yに基づき
演算値Y−Bを得る演算器であり、この出力を受ける補
償回路62は演算出力を増幅し位相補償した出力を送出
する。
モード時にはアナログメモリ59の出力は外部から設定
された設定値により、電圧検出器51にて検出された同
期機1の発電電圧がこの設定値と等しくなるように励磁
機3を制御する。また、AVR手動モード時には、自動
投入時バンプレスとするため、アナログメモリ59の出
力は同期機1の発電電圧(電圧検出器51の信号)にト
ラッキングさせる。
整装置5内の電圧設定手段としてはソフトウエアのアナ
ログメモリ59で構成されるため、設定精度が高く、機
械的可動部は一切無く保守は不要である。また、AVR
手動モード時には、アナログメモリ59のトラッキング
入力を同期機1の発電電圧とするだけで、電圧設定値は
発電電圧に常時等しくなり複雑なトラッキング回路も不
要となる。
フトウエアのアナログメモリ59で構成した場合につい
て説明したが、手動設定器57についても同様に構成で
き、上記実施例と同様の効果を奏する。
圧調整装置内の電圧設定手段をソフトウエアのアナログ
メモリにて構成したので、設定精度が高く、機械的な可
動部が無いためモータ用ブラシ、潤滑油、歯車等の点検
及び保守が不要で、また、アナログメモリ自体にトラッ
キング機能が付いていることから設定器のトラッキング
回路が極めて簡素となるという効果を奏する。
置を示す構成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 同期機の界磁巻線に界磁電流を供給する
励磁機と、同期機の出力電圧を検出する電圧検出器と、
該検出電圧と電圧設定値とを比較し、その比較差に基づ
いて上記励磁機への制御出力を供給する自動電圧調整装
置とを備えた同期機の励磁制御装置において、上記自動
電圧調整装置に、電圧設定手段として、電圧設定増また
は減信号に基づいてカウント動作するカウンタと、常時
はカウンタ出力値を選択し、トラッキング指令入力時に
上記検出電圧値を選択して電圧設定値として出力する切
換器とでなるアナログメモリを備えたことを特徴とする
同期機の励磁制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336608A JP2591553B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 同期機の励磁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336608A JP2591553B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 同期機の励磁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168299A JPH05168299A (ja) | 1993-07-02 |
JP2591553B2 true JP2591553B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=18300921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336608A Expired - Lifetime JP2591553B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 同期機の励磁制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591553B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3336608A patent/JP2591553B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05168299A (ja) | 1993-07-02 |
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Legal Events
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