JP3284888B2 - 内燃機関の油通路構造 - Google Patents

内燃機関の油通路構造

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JP3284888B2 JP17351496A JP17351496A JP3284888B2 JP 3284888 B2 JP3284888 B2 JP 3284888B2 JP 17351496 A JP17351496 A JP 17351496A JP 17351496 A JP17351496 A JP 17351496A JP 3284888 B2 JP3284888 B2 JP 3284888B2
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムシャフトを軸
支するためにシリンダヘッドに設けられた第1の軸受け
部部と、第1の軸受け部と協働してカムシャフトを軸支
する第2の軸受け部とを備え、カムシャフトの周面と軸
受け部の軸受け面との間の第1の油溝とカムシャフト内
の第1の油通路とを連通すると共に、カムシャフトの周
面と軸受け部の軸受け面との間の第2の油溝とカムシャ
フト内の第2の油通路とを連通するようにし、第1の油
通路及び第2の油通路では圧力差を生じる内燃機関の油
通路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の油通路構造が特開平6−330
712号公報に開示されている。カムシャフトの中心軸
線に沿った油圧通路は進角側油圧室に連通しており、カ
ムシャフト内の別の油圧通路は遅角側油圧室に連通して
いる。進角側油圧室と遅角側油圧室とは油圧ピストンに
よって隔てられており、進角側油圧室と遅角側油圧室と
の油圧ピストンを介した圧力差に応じて油圧ピストンが
カムシャフトの軸線方向へ移動する。カムシャフト上の
油圧ピストンの位置変位に応じてカムシャフトがプーリ
に対して進角側又は遅角側に相対回動し、バルブタイミ
ングを変更することができる。
【0003】カムシャフト内の前記一対の油圧通路は、
カムシャフトの周面上の環状溝を介して制御弁に接続し
ており、前記一対の油圧室の油圧制御は制御弁内のスプ
ール弁の位置制御によって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カムシャフト内の一対
の油圧通路の間では圧力差が生じるため、前記一対の環
状溝間ではカムシャフトの周面に沿った油洩れのおそれ
がある。このような油洩れは前記バルブタイミング変更
の制御性の低下をもたらす。油洩れを防止するにはカム
シャフトとその軸受け部との間のクリアランスを小さく
することも考えられるが、このような小クリアランス化
はカムシャフトと軸受け部との間の焼き付きの原因にな
る。あるいは一対の環状溝を離間させることも考えられ
るが、これは軸受け部のカムシャフトの軸方向の長大化
を要し、エンジンが大型化する。
【0005】本発明は、前記した焼き付き、エンジン大
型化を回避しながら前記した油洩れを防止することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、カムシャフトを軸支するためにシリンダヘッド
に設けられた第1の軸受け部と、第1の軸受け部と協働
してカムシャフトを軸支する第2の軸受け部とを備え、
カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け面との間の第1
の油溝とカムシャフト内の第1の油通路とを連通すると
共に、カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け面との間
の第2の油溝とカムシャフト内の第2の油通路とを連通
するようにし、第1の油通路及び第2の油通路では圧力
差を生じる内燃機関の油通路構造において、前記第1の
軸受け部及び第2の軸受け部のいずれか一方の軸受け面
に第1の油溝を設けると共に、他方の軸受け面に第2の
油溝を設け、第1の油溝及び第2の油溝をカムシャフト
の軸方向の異なる位置に配置した。
【0007】第1及び第2の油溝はカムシャフトの軸方
向にずれていて対向せず、第1の油溝と第2の油溝との
間で最短距離となる部位は油溝の周端のみである。この
ような油通路構造は、隣合う油溝がカムシャフトの軸方
向に見て重なり合う従来の油通路構造に比して油洩れ防
止作用が高い。
【0008】また、第1の軸受け部及び第2の軸受け部
のいずれか一方の軸受け面に第1の油溝を設けると共
に、他方の軸受け面に第2の油溝を設けたため、第1の
軸受け部側の油溝と第2の軸受け部側の油溝とを繋ぐ構
成ではな、別々の油溝を繋いで1つの油溝とする場合
に必要な高い加工精度は要求されない。請求項2の発明
では、カムシャフトを軸支するためにシリンダヘッドに
設けられた第1の軸受け部と、第1の軸受け部に対向し
て設けられてカムシャフトを軸支する第2の軸受け部と
を備え、カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け面との
間の第1の油溝とカムシャフト内の第1の油通路とを連
通すると共に、カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け
面との間の第2の油溝とカムシャフト内の第2の油通路
とを連通するようにし、第1の油通路及び第2の油通路
では圧力差を生じる内燃機関の油通路構造において、前
記第1及び第2の軸受け部の対向部には前記各軸受け面
が円周面形状に凹設されており、前記第1の油溝及び第
2の油溝はそれら凹設された一対の軸受け面の両方にわ
たって形成され、第1の油溝及び第2の油溝をカムシャ
フトの軸方向の異なる位置に配置すると共に、カムシャ
フトの軸方向に見て重なり合わない位置に配置した。第
1及び第2の油溝はカムシャフトの軸方向にずれている
と共に、カムシャフトの軸方向に見て重なり合わない位
置にあり、第1の油溝と第2の油溝との間で最短距離と
なる部位は油溝の周端のみである。このような油通路構
造は、隣合う油溝がカムシャフトの軸方向に見て重なり
合う従来の油通路構造に比して油洩れ防止作用が高い。
【0009】請求項3の発明では、第1の油通路のカム
シャフト周面上のポートと、第2の油通路のカムシャフ
ト周面上のポートとをカムシャフトの周方向の異なる位
置に配置した。
【0010】第1の油通路のポートと第2の油通路のポ
ートとはカムシャフトの軸方向に見て重なり合わない。
従って、カムシャフトが回転しているときの第1の油通
路のポートと第2の油溝との距離が最短距離になるのは
一瞬であり、カムシャフトが回転しているときの第2の
油通路のポートと第1の油溝との距離が最短距離になる
のも一瞬である。このような油通路構造は、油洩れ防止
の上で有効である。
【0011】請求項4の発明では、第1の油圧室の油圧
力と第2の油圧室の油圧力との駆動体を介した圧力対抗
によって駆動体を位置変位させ、この位置変位によって
カムシャフトの回転位相を変更するバルブタイミング変
更手段を備え、第1の油圧室と第1の油通路とを連通す
ると共に、第2の油圧室と第2の油通路とを連通した。
【0012】第1の油圧室の圧力が第2の油圧室の圧力
よりも高い場合には、駆動体がカムシャフトの回転位相
を進角方向及び遅角方向のいずれか一方に変更するよう
に位置変位する。第2の油圧室の圧力が第1の油圧室の
圧力よりも高い場合には、駆動体がカムシャフトの回転
位相を他方に変更するように位置変位する。このような
カムシャフトの回転位相の変更では第1の油通路と第2
の油通路との間で圧力差が生じる。
【0013】請求項5の発明では、駆動源からカムシャ
フトに回転駆動力を伝達する際にカムシャフトに特定方
向のラジアル荷重を与える駆動力伝達手段を備えた内燃
機関を対象とし、カムシャフトの回転位相を進ませるた
めの油圧室に連通する油溝を前記ラジアル荷重の荷重方
向に位置する軸受け面に設けた。
【0014】駆動源からカムシャフトに回転駆動力を伝
達しているときには駆動力伝達手段がカムシャフトに対
して特定方向のラジアル荷重を与える。前記荷重の付与
方向側の軸受け面とカムシャフトの周面との間のクリア
ランスは、前記荷重の付与によって小さくなる。前記荷
重の付与方向側の軸受け面とカムシャフトの周面との間
からの油洩れは、前記荷重付与による小クリアランス化
によって一層効果的に抑制される。このような油洩れ防
止効果の高い部位となる軸受け面上にカムシャフトの回
転位相を進ませるための油圧室に連通する油溝を設けた
構成は、進角制御の応答性を高める上で有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0016】図1及び図4に示すように、第1の軸受け
部となるシリンダヘッド11には第2の軸受け部となる
カムキャップ12が一対のボルト13により締め付け固
定されている。シリンダヘッド11とカムキャップ12
との対向部には円周面形状の軸受け面14,15が凹設
されており、カムシャフト16が軸受け面14,15に
て回転可能に軸支されている。
【0017】図2及び図4に示すように、シリンダヘッ
ド11の軸受け面14には第1の油溝141が半円周の
全体にわたって形成されている。図3に示すように、カ
ムキャップ12の軸受け面15には第2の油溝151が
半円周の全体にわたって形成されている。油溝141と
油溝151とはカムシャフト16の軸方向にずらされて
いる。
【0018】図1及び図2に示すように、カムシャフト
16の中心軸線上には第1の油通路161が形成されて
いる。油通路161の内端部からは複数の連通路162
(本実施の形態では2本)が等角度間隔で半径方向に延
びてカムシャフト16の周面上に露出している。カムシ
ャフト16の回転に伴うカムシャフト16の周面上の連
通路162のポート163の回転軌跡は、第1の油溝1
41に一致している。カムシャフト16の回転時には一
対のポート163が油溝141に交互に連通し、一対の
ポート163の一方が必ず油溝141に連通している。
【0019】カムシャフト16の中心軸線から外れた位
置には一対の第2の油通路164が油通路161と平行
に形成されている。一対の油通路164はカムシャフト
16の中心軸線を中心とした180°の回転対称位置に
ある。各油通路164の内端部からは連通路165が互
いに逆方向の半径方向に延びてカムシャフト16の周面
上に露出している。カムシャフト16の回転に伴うカム
シャフト16の周面上の連通路165のポート166の
回転軌跡は、第2の油溝151に一致している。ポート
166はポート163に対して90°の角度間隔をおい
た位置にある。カムシャフト16の回転時には一対のポ
ート166が油溝151に交互に連通し、一対のポート
166の一方が必ず油溝151に連通している。
【0020】図1及び図4に示すように、油溝141は
油通路17を介して油圧制御弁18に通じている。図1
及び図3に示すように、油溝151は油通路19を介し
て油圧制御弁18に通じている。オイルパン20内の油
はオイルポンプ21の作動により油圧制御弁18を介し
て油溝141又は油溝151へ送られる。油溝141又
は油溝151に対する油供給は油圧制御弁18のスプー
ル弁181の位置変更によって変えられる。スプール弁
181の位置変更はソレノイド部182の励消磁制御に
よって行われる。油圧制御弁18が第1の油溝141へ
油を供給する状態にある場合には、第2の油溝151内
の油が油圧制御弁18を介してオイルパン20へ還元さ
れる状態にある。油圧制御弁18が第2の油溝151へ
油を供給する状態にある場合には、第1の油溝141内
の油が油圧制御弁18を介してオイルパン20へ還元さ
れる状態にある。
【0021】図1に示すように、カムシャフト16の先
端部にはプーリ22が止着されており、プーリ22には
タイミングベルト23が巻き掛けられている。プーリ2
2には大径筒24が止着されており、大径筒24とカム
シャフト16との間にはピストン25がカムシャフト1
6の軸方向にスライド可能に収容されている。ピストン
25は大径筒24内を第1の油圧室26と第2の油圧室
27とに区画する。ピストン25の小径部の外面には外
歯ヘリカルスプライン251が形成されており、小径部
の内面には内歯ヘリカルスプライン252が形成されて
いる。大径筒24の内面には内歯ヘリカルスプライン2
41が形成されている。外歯ヘリカルスプライン251
と内歯ヘリカルスプライン241とは噛合している。
【0022】カムシャフト16の先端には小径筒28が
止着されている。小径筒28の外面には外歯ヘリカルス
プライン281が形成されている。外歯ヘリカルスプラ
イン281は内歯ヘリカルスプライン252に噛合して
いる。
【0023】タイミングベルト23はエンジンの回転駆
動力をプーリ22に伝達する。プーリ22に伝達された
回転駆動力は、内歯ヘリカルスプライン241と外歯ヘ
リカルスプライン251との噛合を介してピストン25
へ伝達される。ピストン25へ伝達された回転駆動力は
内歯ヘリカルスプライン252と外歯ヘリカルスプライ
ン281との噛合を介してカムシャフト16に伝達され
る。
【0024】第1の油圧室26は第1の油通路161に
連通しており、第2の油圧室27は第2の油通路164
に連通している。油圧制御弁18が第1の油溝141へ
油を供給する状態にある場合には、第1の油圧室26の
圧力が第2の油圧室27の圧力よりも高くなる。この圧
力差によりピストン25がプーリ22側へ移動する。こ
の移動変位は、内歯ヘリカルスプライン241と外歯ヘ
リカルスプライン251との噛合及び内歯ヘリカルスプ
ライン252と外歯ヘリカルスプライン281との噛合
を介してカムシャフト16の回転に変換される。この回
転方向はプーリ22に対するカムシャフト16の回転位
相を進ませる方向である。油圧制御弁18が第2の油溝
151へ油を供給する状態にある場合には、第2の油圧
室27の圧力が第1の油圧室26の圧力よりも高くな
る。この圧力差によりピストン25がプーリ22から離
間する方向へ移動する。この移動変位は、内歯ヘリカル
スプライン241と外歯ヘリカルスプライン251との
噛合及び内歯ヘリカルスプライン252と外歯ヘリカル
スプライン281との噛合を介してカムシャフト16の
回転に変換される。この回転方向はプーリ22に対する
カムシャフト16の回転位相を遅らせる方向である。
【0025】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)第1の油溝141及び第2の油溝151はカム
シャフト16の軸方向の異なる位置に配置してある。従
って、第1の油溝141及び第2の油溝151はカムシ
ャフト16の軸方向にずれていて対向せず、第1の油溝
141と第2の油溝151との間で最短距離となる部位
は油溝141,151の周端のみである。隣合う油溝が
カムシャフトの軸方向に見て重なり合う従来の油通路構
造では、一方の油溝のいずれの部位も他方の油溝に対し
て最短距離となる。このような従来の油通路構造に比べ
て本実施の形態の油通路構造は油洩れ防止作用が高い。 (1-2)第1の油通路161のカムシャフト16周面上
のポート163と、第2の油通路164のカムシャフト
16周面上のポート166とはカムシャフト16の周方
向の異なる位置に配置してある。従って、第1の油通路
161のポート163と第2の油通路164のポート1
66とはカムシャフト16の軸方向に見て重なり合わな
い。カムシャフト16が回転しているときの第1の油通
路のポート163と第2の油溝164との距離、及び第
2の油通路164のポート166と第1の油溝163と
の距離が最短距離になるのは一瞬である。このような油
通路構造は、油洩れ防止の上で有効である。 (1-3)第1の油溝141と第2の油溝151とはシリ
ンダヘッド11側とカムキャップ12側とに分かれてい
るため、別々の油溝を繋いで1つの油溝とする場合に必
要な高い加工精度は要求されない。 (1-4)駆動体となるピストン25は、第1の油圧室2
6の油圧力と第2の油圧室27の油圧力とのピストン2
5を介した圧力対抗によって位置変位する。ピストン2
5の位置変位によってカムシャフトの回転位相を変更す
るバルブタイミング変更手段を構成する第1の油圧室2
6は第1の油通路161に連通しており、バルブタイミ
ング変更手段を構成する第2の油圧室27は第2の油通
路164に連通している。第1の油圧室26の圧力が第
2の油圧室27の圧力よりも高い場合には、ピストン2
5がカムシャフト16の回転位相を進角方向に変更する
ように位置変位する。第2の油圧室27の圧力が第1の
油圧室26の圧力よりも高い場合には、ピストン25が
カムシャフト16の回転位相を遅角方向に変更するよう
に位置変位する。このようなカムシャフト16の回転位
相の変更のために第1の油通路161と第2の油通路1
64との間で圧力差を発生させるバルブタイミング制御
装置に本発明を適用するのは好適である。 (1-5)カムシャフト16の駆動源となるエンジンから
カムシャフト16に回転駆動力を伝達しているときに
は、駆動力伝達手段となるタイミングベルト23の張力
がプーリ22を介してカムシャフト16に対してカムキ
ャップ12側からシリンダヘッド11側へという特定方
向のラジアル荷重を与える。このラジアル荷重の付与方
向側の軸受け面14とカムシャフト16の周面との間の
クリアランスは、前記ラジアル荷重の付与によって小さ
くなる。前ラジアル荷重の付与方向側の軸受け面14と
カムシャフト16の周面との間からの油洩れは、ラジア
ル荷重付与による小クリアランス化によって一層効果的
に抑制される。カムシャフト16の回転位相を進ませる
進角制御は、第1の油圧室26の油圧力がカムシャフト
16の回転反力に打ち勝つようにして行われる。そのた
め、第1の油圧室26へ油を供給して進角制御を行なう
場合には、第2の油圧室27へ油を供給して遅角制御を
行なう場合に比べて油洩れの影響が大きい。カムシャフ
ト16の回転位相を進ませるための油圧室26に連通す
る油溝141を油洩れ防止効果の高い部位となる軸受け
面14上に設けた構成は、進角制御の応答性を高める上
で有効である。
【0026】次に、図5の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、軸受け面14上の油溝1
42の両端がカムキャップ12に対するシリンダヘッド
11の合わせ面に達していない。又、軸受け面15上の
油溝152の両端がシリンダヘッド11に対するカムキ
ャップ12の合わせ面に達していない。油通路161に
接続する連通路162の数及び油通路164に接続する
連通路165の数が第1の実施の形態の場合よりも増や
してある。4本の連通路162のポート163は等角度
間隔に配置されており、4本の連通路165のポート1
66は等角度間隔に配置される。又、ポート163とポ
ート166とは45°の角度間隔をもって周方向にずら
してある。カムシャフト16の回転に伴って複数のポー
ト163が油溝142に交互に連通し、複数のポート1
63の1つが必ず油溝141に連通している。同様に、
カムシャフト16の回転に伴って複数のポート166が
油溝152に交互に連通し、複数のポート166の1つ
が必ず油溝152に連通している。
【0027】この実施の形態では、第1の油溝142と
第2の油溝152との間で最短距離となる部位は第1の
実施の形態と同様に油溝142,152の周端のみであ
るが、この最短距離は第1の実施の形態の場合よりも短
い。シリンダヘッド11とカムキャップ12との合わせ
面にの間においてもクリンアランスがあるが、油溝14
2,152はこのクリアランスには達していない。従っ
て、油洩れ防止効果が第1の実施の形態の場合よりも一
層高くなる。
【0028】次に、図6の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、第2の油圧室27に連通
する油通路164の内端が第1の油圧室26に連通する
油通路161の内端よりも奥側にある。油溝141の形
成位置及び油溝151の形成位置は第1の実施の形態の
場合に対してカムシャフト16の軸方向に互いに入れ替
わっている。この実施の形態においても第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。
【0029】次に、図7の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、第1の油圧室26に連通
する第1の油溝29及び第2の油圧室27に連通する第
2の油溝30がシリンダヘッド11の軸受け面14及び
カムキャップ12の軸受け面15の両方にわたって形成
されている。油溝29,30はカムシャフト16の軸方
向に見て重なり合わない。
【0030】この実施の形態においても第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。前記した実施の形態から把握
できる請求項記載以外の発明について以下にその効果と
共に記載する。 (1)請求項において、第1の軸受け部と第2の軸受
け部との合わせ面から離れた位置に第1及び第2の油溝
の周端を配置した内燃機関の油通路構造。
【0031】油洩れ防止効果が高くなる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、前記第
1の軸受け部及び第2の軸受け部のいずれか一方の軸受
け面に第1の油溝を設けると共に、他方の軸受け面に第
2の油溝を設け、第1の油溝及び第2の油溝をカムシャ
フトの軸方向の異なる位置に配置した。また、第1及び
第2の軸受け部の対向部には各軸受け面が円周面形状に
凹設されており、第1の油溝及び第2の油溝はそれら凹
設された一対の軸受け面の両方にわたって形成され、第
1の油溝及び第2の油溝をカムシャフトの軸方向の異な
る位置に配置すると共に、カムシャフトの軸方向に見て
重なり合わない位置に配置した。これらの発明により
カムシャフトと軸受け部との間の焼き付き、エンジン大
型化を回避しながら油洩れを防止し得るという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側断面図。
【図2】要部分解斜視図。
【図3】図1のA−A線拡大断面図。
【図4】図1のB−B線拡大断面図。
【図5】第2の実施の形態を示す要部分解斜視図。
【図6】第3の実施の形態を示す要部分解斜視図。
【図7】第4の実施の形態を示す縦断面図。
【符号の説明】
11…第1の軸受け部となるシリンダヘッド、12…第
2の軸受け部となるカムキャップ、14,15…軸受け
面、141,142,151,152…油溝、16…カ
ムシャフト、161,164…油通路、163,166
…ポート、23…駆動力伝達手段となるタイミングベル
ト、25…駆動体となるピストン、26…第1の油圧
室、27…第2の油圧室、29,30…油溝。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムシャフトを軸支するためにシリンダヘ
    ッドに設けられた第1の軸受け部と、第1の軸受け部と
    協働してカムシャフトを軸支する第2の軸受け部とを備
    え、カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け面との間の
    第1の油溝とカムシャフト内の第1の油通路とを連通す
    ると共に、カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け面と
    の間の第2の油溝とカムシャフト内の第2の油通路とを
    連通するようにし、第1の油通路及び第2の油通路では
    圧力差を生じる内燃機関の油通路構造において、前記第1の軸受け部及び第2の軸受け部のいずれか一方
    の軸受け面に第1の油溝を設けると共に、他方の軸受け
    面に第2の油溝を設け 、第1の油溝及び第2の油溝をカ
    ムシャフトの軸方向の異なる位置に配置した内燃機関の
    油通路構造。
  2. 【請求項2】カムシャフトを軸支するためにシリンダヘ
    ッドに設けられた第1の軸受け部と、第1の軸受け部に
    対向して設けられてカムシャフトを軸支する第2の軸受
    け部とを備え、カムシャフトの周面と軸受け部の軸受け
    面との間の第1の油溝とカムシャフト内の第1の油通路
    とを連通すると共に、カムシャフトの周面と軸受け部の
    軸受け面との間の第2の油溝とカムシャフト内の第2の
    油通路とを連通するようにし、第1の油通路及び第2の
    油通路では圧力差を生じる内燃機関の油通路構造におい
    て、 前記第1及び第2の軸受け部の対向部には前記各軸受け
    面が円周面形状に凹設されており、前記第1の油溝及び
    第2の油溝はそれら凹設された一対の軸受け面の両方に
    わたって形成され、第1の油溝及び第2の油溝をカムシ
    ャフトの軸方向の異なる位置に配置すると共に、カムシ
    ャフトの軸方向に見て重なり合わない位置に配置した
    燃機関の油通路構造。
  3. 【請求項3】第1の油通路のカムシャフト周面上のポー
    トと、第2の油通路のカムシャフト周面上のポートと
    は、カムシャフトの周方向の異なる位置に配置されてい
    る請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の内燃機
    関の油通路構造。
  4. 【請求項4】第1の油圧室の油圧力と第2の油圧室の油
    圧力との駆動体を介した圧力対抗によって駆動体を位置
    変位させ、この位置変位によってカムシャフトの回転位
    相を変更するバルブタイミング変更手段を備え、第1の
    油圧室と第1の油通路とを連通すると共に、第2の油圧
    室と第2の油通路とを連通した請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載の内燃機関の油通路構造。
  5. 【請求項5】駆動源からカムシャフトに回転駆動力を伝
    達する際にカムシャフトに特定方向のラジアル荷重を与
    える駆動力伝達手段を備え、カムシャフトの回転位相を
    進ませるための油圧室に連通する油溝を前記ラジアル荷
    重の荷重方向に位置する軸受け面に設けた請求項4に記
    載の内燃機関の油通路構造。
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