JP3284819B2 - 過電流保護装置 - Google Patents

過電流保護装置

Info

Publication number
JP3284819B2
JP3284819B2 JP07519195A JP7519195A JP3284819B2 JP 3284819 B2 JP3284819 B2 JP 3284819B2 JP 07519195 A JP07519195 A JP 07519195A JP 7519195 A JP7519195 A JP 7519195A JP 3284819 B2 JP3284819 B2 JP 3284819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load current
overcurrent
signal
set value
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07519195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08275373A (ja
Inventor
靖一 波多野
秀利 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusan Denki Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP07519195A priority Critical patent/JP3284819B2/ja
Publication of JPH08275373A publication Critical patent/JPH08275373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3284819B2 publication Critical patent/JP3284819B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源から電動機や電磁
ソレノイド等に過電流が流れたときに該過電流を遮断し
て負荷を保護する過電流保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源から電動機や電磁ソレノイ
ド等の電気負荷に定格電流を超える過電流が流れ続ける
と、該負荷の温度上昇が大きくなって絶縁破壊や焼損が
生ずる恐れがある。そのためこのような恐れがある場合
には、負荷に過電流が流れたときに該過電流を遮断して
負荷を保護する過電流保護装置が設けられている。
【0003】従来のこの種の過電流保護装置としては、
過電流の大きさに対応して生ずる電磁力で接点を開いて
負荷回路を開放するようにした電磁式の遮断器や、バイ
メタル等の感温素子を用いて、過電流が流れてから該過
電流を遮断するまでの遮断動作時間を過電流の増大に伴
って短くする反限時特性をもたせたものが知られてい
る。
【0004】感温素子としてバイメタルを用いた過電流
保護装置では、過電流によって発生する熱でバイメタル
を加熱して該バイメタルを変位させ、この変位により直
接あるいは電磁式の遮断器と組み合わせて負荷回路を開
放するようにしている。また、実公昭48-11604号に見ら
れるように、ある温度に達すると透磁率が急激に低下す
るフェライトからなっていて過電流により生じる熱を感
知するように設けられた感温素子と、該フェライトを通
して所定の磁力が与えられているときに閉成状態を維持
する接点とを備えた過電流保護装置も知られている。こ
の過電流保護装置では、過電流により生じる熱により感
温素子を構成するフェライトを通して与えられる磁力が
減少したときに接点が開き、この接点の開放により負荷
回路が電源から切り離されて過電流が遮断される。
【0005】図9は、バイメタル等の感温素子を用いて
遮断動作時間に反限時特性をもたせた従来の過電流保護
装置の一般的な過電流遮断特性を示したものである。同
図から明らかなように、この種の過電流保護装置におい
ては、負荷電流の大きさが過電流域の下限を与える設定
値i1 を超えると、負荷電流の増大に伴って遮断動作時
間Tが短くなっていき、負荷電流の大きさが過電流の設
定値i2 を超えると遮断動作時間Tはほとんど零になっ
て、過電流は瞬時に遮断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の過電流保護装置
では、温度に応じて変位する部分等、機械的に動作する
部分が多いため、過電流遮断特性のばらつきが大きいと
いう問題があった。また従来の過電流保護装置では、遮
断動作が行われる過電流の下限値や、過電流の大きさと
遮断動作時間との関係を表わす反限時特性の傾きなどの
特性値を容易に変更することができないという問題があ
った。
【0007】更に、負荷が例えば電動機であって、該電
動機の起動時に短時間大きな突入電流が流れるような場
合に従来の過電流保護装置を用いると、負荷の起動時に
生じる突入電流によって遮断動作が生ずることがあるの
で、これを防止するために突入電流に対しては遮断動作
が行われないようにする特別な装置を付加することが必
要になって装置が高価になったり、あるいは突入電流に
よって遮断動作が行なわれないように、遮断動作時間を
全体的に長くすることが必要になって、負荷の特性に適
合した最適な過電流遮断特性を得ることができなくなっ
たりするという問題があった。
【0008】本発明の目的は、バイメタル等の感温素子
を用いることなく、かつ過電流遮断特性を必要に応じて
容易に変更することができるようにするとともに、突入
電流等の大きな過電流が短時間だけ流れる場合には該過
電流により負荷回路が不必要に開かれることがないよう
にした過電流保護装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源から負荷
に流れる電流が過大になったときに該電流を遮断して負
荷を過電流から保護する過電流保護装置に係わるもの
で、本発明に係わる過電流保護装置は、遮断指令信号が
与えられたときに電源から負荷を通して流れる過電流を
遮断するように設けられたスイッチ回路と、過電流の大
きさが過電流域の下限を与える第1の設定値i1 から該
第1の設定値i1 よりも大きい第2の設定値i2 までの
範囲にあるときには、過電流が流れてから該過電流を遮
断するまでの遮断動作時間を過電流の増大に伴って短く
する反限時特性をもたせ、過電流が第2の設定値を超え
たときには遮断動作時間を一定にする定限時特性をもた
せて過電流を遮断するべく、過電流の大きさに応じてス
イッチ回路に遮断指令信号を与える遮断制御回路とを備
えている。
【0010】上記遮断制御回路は、負荷電流を検出して
該負荷電流が前記第2の設定値以下のときには負荷電流
にほぼ比例して変化し、該負荷電流が前記第2の設定値
を超える範囲では一定値を保持する負荷電流検出信号を
出力する負荷電流検出回路と、負荷電流検出信号を第1
の設定値に相当する大きさを有する基準信号と比較し
て、該負荷電流検出信号の大きさが基準信号の大きさ未
満のときに第1の状態をとり、該負荷電流検出信号の大
きさが基準信号の大きさ以上になったときに第2の状態
をとる負荷電流判別信号Vinを出力する負荷電流判別回
路と、負荷電流判別信号Vinを入力として、該負荷電流
判別信号が第1の状態にあるときには一定値を保持し、
負荷電流判別信号が第2の状態にあるときには時間の経
過とともにほぼ直線的にレベルが低下する積分信号を出
力する積分回路と、積分信号を負荷電流検出信号と比較
して、積分信号が負荷電流検出信号よりも小さくなった
ときに遮断時期検出信号を出力する遮断時期検出回路
と、遮断時期検出信号が発生したときにスイッチ回路に
遮断指令信号を与える遮断指令信号発生回路とにより構
成できる。
【0011】上記の構成では、過電流の大きさが過電流
域の下限を与える第1の設定値i1から該第1の設定値
i1 よりも大きい第2の設定値i2 までの範囲にあると
きに反限時特性をもたせ、過電流が第2の設定値を超え
たときには定限時特性をもたせて過電流を遮断するよう
に遮断制御回路を構成しているが、過電流の大きさが過
電流域の下限を与える第1の設定値i1 から第1の設定
値i1 よりも大きい第2の設定値i2 までの範囲にある
ときには、過電流が流れてから該過電流を遮断するまで
の遮断動作時間を過電流の増大に伴って第1の割合で短
くする第1の反限時特性をもたせ、過電流が第2の設定
値を超えたときには遮断動作時間を過電流の増大に伴っ
て第1の割合よりも小さい第2の割合で短くする第2の
反限時特性をもたせて過電流を遮断するべく、過電流の
大きさに応じてスイッチ回路に遮断指令信号を与えるよ
うに遮断制御回路を構成することもできる。この場合、
負荷電流検出回路は、負荷電流が第2の設定値以下のと
きに負荷電流にほぼ比例して第1の変化率で変化する負
荷電流検出信号を出力し、負荷電流が第2の設定値を超
える範囲では負荷電流にほぼ比例して第1の変化率より
も小さい第2の変化率で変化する負荷電流検出信号を出
力するように構成する。
【0012】
【作用】本発明の過電流保護装置では、負荷電流の大き
さが過電流域の下限を与える第1の設定値i1 より大き
い状態になると、積分回路から時間の経過とともにほぼ
直線的にレベルが低下する積分信号が発生し、この積分
信号が負荷電流検出信号の大きさより小さい値まで低下
したときに遮断時期検出回路から遮断時期検出信号が出
力される。これにより遮断指令信号発生装置からスイッ
チ回路に遮断指令信号を与えて該スイッチ回路を開き、
過電流を遮断する。
【0013】過電流の大きさが第1の設定値i1 から第
2の設定値i2 までの範囲にあるときには、負荷電流検
出信号が負荷電流の大きさにほぼ比例して変化するの
で、遮断動作時間は過電流の増大に伴ってほぼ直線的に
短くなる反限時特性をもつ。
【0014】過電流の大きさが第2の設定値i2 を超え
る範囲で負荷電流検出信号が一定値を保持するように負
荷電流検出回路を構成した場合には、過電流が第2の設
定値i2 を超える範囲で遮断動作時間が一定になる。従
ってこの場合には、負荷の突入電流等による過電流の大
きさが第2の設定値i2 を超えても、第2の設定値i2
を超えている時間が前記一定の遮断動作時間より短い限
り、該突入電流等によりスイッチ回路が開かれることは
ない。
【0015】また、過電流の大きさが第2の設定値i2
を超える範囲における負荷電流検出信号が、第2の設定
値i2 以下における負荷電流検出信号の変化率(第1の
変化率)よりも小さい第2の変化率で負荷電流にほぼ比
例して変化するように負荷電流検出回路を構成した場合
には、過電流の大きさが第2の設定値i2 を超える範囲
における遮断動作時間が、第1の設定値i1 から第2の
設定値i2 までの範囲における遮断動作時間の変化の割
合(第1の割合)よりも小さい第2の割合で過電流の増
大に伴って短くなる第2の反限時特性をもって変化す
る。従ってこの場合には、負荷の突入電流等による過電
流の大きさが第2の設定値i2 を超えても、該過電流の
継続時間が上記第2の反限時特性で定まる遮断動作時間
よりも短い限り、該突入電流等によりスイッチ回路が開
かれることはない。
【0016】過電流の大きさと遮断動作時間との間の関
係を与える過電流遮断特性は、遮断制御回路の回路定数
により定まるため、バイメタルを用いたもののように大
きなばらつきが生じることはない。また上記過電流遮断
特性は、制御回路の回路定数の一部を変えるだけで容易
に変更することができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の全体的な構成を示したブロッ
ク図で、同図において、1は電源、2は電源1により負
荷電流iが供給される負荷、3はスイッチ回路、4は負
荷2の起動及び停止用の操作スイッチ、5は過電流の大
きさに応じてスイッチ回路3に遮断指令信号を与える遮
断制御回路である。
【0018】遮断制御回路5は、負荷電流iを検出して
負荷電流検出信号Vo を出力する負荷電流検出回路6
と、負荷電流検出信号Vo を基準電圧と比較して負荷電
流判別信号Vinを出力する負荷電流判別回路7と、負荷
電流判別信号Vinを入力として該負荷電流判別信号が第
1の状態にあるときに一定値を保持し、負荷電流判別信
号が第2の状態にあるときに時間の経過とともにほぼ直
線的にレベルが低下する積分信号を出力する積分回路8
と、積分信号Vout を負荷電流検出信号Vo と比較して
遮断時期検出信号St を出力する遮断時期検出回路9
と、遮断時期検出信号St が発生したときに遮断指令信
号Sb をスイッチ回路3に与える遮断指令信号発生回路
10とにより構成されている。
【0019】図2は、図1の各部の回路構成を具体的に
した本発明の実施例を示したものである。
【0020】この実施例において、電源1は負極側が接
地されたバッテリ等からなる直流電源であり、また負荷
2は電源1から電源スイッチSW及びスイッチ回路3を
通して負荷電流が供給されて回転する直流モータであっ
て、該直流モータは印加される電圧の極性を反転させる
ことにより回転方向が反転させられる。
【0021】スイッチ回路3は、ダイオードD1 が並列
接続された第1の励磁コイル31と該励磁コイル31が
励磁されたときに可動接点32aが一方の固定接点32
bから他方の固定接点32cに切替接続される第1の切
替スイッチ32とを備えた第1の電磁スイッチと、ダイ
オードD2 が並列接続された第2の励磁コイル33と該
励磁コイルが励磁されたときに可動接点34aが一方の
固定接点34bから他方の固定接点34cに切替接続さ
れる第2の切替スイッチ34とを備えた第2の電磁スイ
ッチと、アノードが電源スイッチSWを介して直流電源
1の正極側出力端子に接続され、カソードが第1及び第
2の励磁コイル31及び33のそれぞれの一端に共通に
接続されたダイオードD3 とにより構成されている。
【0022】第1及び第2の切替スイッチ32及び34
のそれぞれの可動接点32a及び34aは、負荷(直流
モータ)2の一方の入力端子及び他方の入力端子にそれ
ぞれ接続されている。両切替スイッチ32及び34のそ
れぞれの一方の固定接点32b及び34bは、遮断制御
回路5に設けられた負荷電流検出用抵抗R1 を通して接
地され、他方の固定接点32c及び34cは、電源スイ
ッチSWを介して直流電源1の正極側出力端子に共通に
接続されている。
【0023】起動停止用操作スイッチ4は、この例で
は、第1及び第2の励磁コイル31及び33のそれぞれ
の他端と接地間に接続された第1の操作スイッチ41及
び第2の操作スイッチ42からなっている。第1の操作
スイッチ41を閉じると、励磁コイル31が励磁されて
切替スイッチ32の可動接点32aが固定接点32c側
に切替えられるため、直流モータ2が一方の方向に回転
する。逆に第2の操作スイッチ42を閉じると、励磁コ
イル33が励磁されて切替スイッチ34の可動接点34
aが固定接点34c側に切替えられるため、直流モータ
2は他方の方向に回転する。第1及び第2の操作スイッ
チ41及び42の双方が閉じられると、励磁コイル31
及び33は共に励磁されるので、直流モータ2への負荷
電流は遮断された状態となる。
【0024】本実施例で用いる負荷電流検出回路6は、
負荷電流iが流れる負荷電流検出用抵抗R1 と、演算増
幅器61、ダイオードD4 及び抵抗R2 ないしR5 から
なる増幅回路とからなり、負荷電流検出用抵抗R1 の両
端の電圧が演算増幅器61の正相入力端子に入力されて
いる。演算増幅器61の出力端子にはダイオードD4の
カソードが接続され、ダイオードD4 のアノードと演算
増幅器61の逆相入力端子との間に抵抗R3 が、また演
算増幅器61の逆相入力端子と接地間に抵抗R2 がそれ
ぞれ接続されている。またダイオードD4 のアノードと
図示しない直流電源の正極端子との間及び該ダイオード
D4 のアノードと接地間にそれぞれ抵抗R4 及びR5 が
接続され、抵抗R4 及びR5 の直列回路の両端に直流定
電圧Eが印加されている。
【0025】この負荷電流検出回路6は、負荷電流iが
過電流域の下限を与える第1の設定値i1 よりも大きい
第2の設定値i2 以下であってダイオードD4 に順方向
電圧が加わっているときに、負荷電流iに比例して変化
する負荷電流検出信号Vo =iR1 (R2 +R3 )/R
2 を出力する。負荷電流iが第2の設定値i2 を越えた
ときには、ダイオードD4 に逆方向電圧が加わるため、
負荷電流検出信号Voは一定値V1 に保持される。図3
は負荷電流iと負荷電流検出信号Vo との関係を図示し
たものである。ここで一定値V1 の大きさは、抵抗R2
ないしR5 からなる回路における抵抗R5 の両端間の電
圧であり、V1 =E・R5 (R2 +R3)/{R4 (R2
+R3 +R5 )+R5 (R2 +R3 )}で与えられ
る。負荷電流の第2の設定値i2 はi2 =V1 R2 /R
1 (R2 +R3 )で与えられる。
【0026】負荷電流判別回路7は、オープンコレクタ
出力の比較器71と抵抗R7 及びR8 とからなる比較回
路と、演算増幅器72及び抵抗R9 ,R10からなるイン
ピーダンス変換回路とにより構成されている。比較器7
1の非反転入力端子には負荷電流検出回路6から出力さ
れる負荷電流検出信号Vo が入力され、該比較器71の
反転入力端子には定電圧Eを抵抗R7 及びR8 で分圧す
ることにより得た基準電圧Vr1=E・R7 /(R7 +R
8 )が入力されている。基準電圧Vr1の大きさは、過電
流域の下限を与える第1の設定値i1 に相当する大きさ
i1 R1 (R2+R3 )/R2 に等しい値に設定されて
いる。従って負荷電流の過電流域の下限を与える第1の
設定値i1 は、i1 =R2 R7 E/R1 (R2 +R3 )
(R7 +R8 )で表わされる。抵抗R9 とR10とは互い
に直列に接続されて分圧回路を構成し、この分圧回路の
両端には直流定電圧Eが印加されている。この分圧回路
の分圧点は比較器71の出力端子と演算増幅器72の正
相入力端子とに接続され、比較器71の出力段がオープ
ン状態にあるときに、抵抗R9 及びR10からなる分圧回
路の分圧点に電圧V2 =ER10/(R9 +R10) が得ら
れるようになっている。演算増幅器72の逆相入力端子
は該演算増幅器の出力端子に接続され、演算増幅器72
によりボルテージホロワ回路が構成されている。
【0027】上記の負荷電流判別回路7は、比較器71
により負荷電流検出信号Vo と基準電圧Vr1とを比較し
て、演算増幅器72から負荷電流判別信号Vinを出力す
る。負荷電流iが第1の設定値i1 未満でVo <Vr1の
ときには、比較器71の出力段のトランジスタがオン状
態になるため、負荷電流判別信号Vinが第1の状態(V
in=0)となり、負荷電流iが第1の設定値i1 以上で
Vo ≧Vr1のときには、比較器71の出力段のトランジ
スタがオフ状態となるため、負荷電流判別信号Vinが第
2の状態(Vin=V2 )となる。
【0028】積分回路8は、抵抗R12及びR13の直列回
路からなっていて直流定電圧Eの分圧電圧V3 =ER12
/(R12+R13)を出力する分圧回路と、分圧電圧V3
が正相入力端子に入力された演算増幅器81と、演算増
幅器81の逆相入力端子と負荷電流判別回路7の出力端
子との間に接続された抵抗R11と、演算増幅器81の逆
相入力端子と出力端子との間に接続されたコンデンサC
1 と、アノードを互いに接続して直列に接続されたダイ
オードD5 及びツェナーダイオードZD1 とからなり、
ダイオードD5 のカソード及びツェナーダイオードZD
1 のカソードはそれぞれ演算増幅器81の逆相入力端子
及び出力端子に接続されている。演算増幅器81の正相
入力端子に入力される分圧電圧V3 の大きさは、V3 <
V2 となるように(例えばV2 =2[V],V3 =1
[V]に)選定されている。
【0029】積分回路8は、負荷電流判別信号Vinを入
力として積分信号Vout を出力する。負荷電流iの大き
さが第1の設定値i1 未満(i<i1 )であって負荷電
流判別信号Vinが第1の状態(Vin=0の状態)にある
ときには、積分信号Vout がツェナーダイオードZD1
によりクランプされて、Vout =Vx =V3 +Vz (V
z はツェナーダイオードZD1 のツェナー電圧)とな
り、図4に直線aで示すように一定値Vx に保持され
る。負荷電流iの大きさが第1の設定値i1 以上(i≧
i1 )あって、負荷電流判別信号Vinが第2の状態(V
in=V2 の状態)にあるときには、積分信号Vout がV
out =Vx −{(V2 −V3 )/C1 R11}t(tは時
間)で与えられ、図4に直線bで示すように時間tの経
過とともにほぼ直線的に低下する信号となる。
【0030】遮断時期検出回路9はオープンコレクタ出
力の比較器91からなり、該比較器91の反転入力端子
には負荷電流検出回路6から出力される負荷電流検出信
号Vo が、また非反転入力端子には積分信号Vout がそ
れぞれ入力されている。
【0031】比較器91は積分信号Vout と負荷電流検
出信号Vo とを比較して、Vout >Vo の状態にあると
きにその出力段のトランジスタをオフ状態にし、Vout
≦Vo の状態になったときに該出力段のトランジスタを
オン状態にする。本実施例では、比較器91の出力段の
トランジスタがオン状態となって該比較器の出力端子の
電位が零になった状態を遮断時期検出信号St が発生し
ている状態としている。即ち、本実施例では、積分信号
Vout が低下していって、Vout =Vo となったときに
遮断時期検出信号St を発生させ、この遮断時期検出信
号が発生したときに後述する遮断指令発生回路10から
遮断指令信号を発生させて負荷電流の遮断を行なわせ
る。
【0032】遮断指令信号発生回路10は、トランジス
タTr1と、該トランジスタTr1のベースと遮断時期検出
回路9の比較器91の出力端子との間に接続された抵抗
R14と、トランジスタTr1のコレクタに一端が接続され
た抵抗R15と、抵抗R15の他端と接地間に接続された抵
抗R16と、抵抗R16に並列に接続されたコンデンサC2
と、カソードが接地されゲートがコンデンサC2 の非接
地側端子に接続されたサイリスタTh と、該サイリスタ
のアノードにカソードが共通接続されたダイオードD6
及びD7 とにより構成されている。トランジスタTr1の
エミッタには直流定電圧Eが印加され、ダイオードD6
及びD7 のそれぞれのアノードはスイッチ回路3の第1
及び第2の励磁コイル31及び33の他端にそれぞれ接
続されている。
【0033】この遮断指令信号発生回路10は、遮断時
期検出回路9から遮断時期検出信号St が入力されたと
きにスイッチ回路3に遮断指令信号Sb を与えるととも
に、該遮断指令信号を保持する保持回路を兼ねている。
【0034】遮断時期検出回路9から遮断時期検出信号
St が発生する(比較器91の出力端子の電位が零にな
る)と、トランジスタTr1にベース電流が流れて該トラ
ンジスタが導通する。これによりサイリスタTh にゲー
ト電流が与えられて該サイリスタが導通し、スイッチ回
路3の第1及び第2の励磁コイル31及び33の他端が
それぞれダイオードD6 及びD7 とサイリスタTh とを
通して接地されるため、該第1及び第2の励磁コイルが
共に励磁される。この例では、サイリスタThが導通し
て励磁コイル31及び33の他端を該サイリスタを通し
て接地した状態を遮断指令信号Sb が発生している状態
としている。
【0035】遮断指令信号が与えられて励磁コイル31
及び33が共に励磁状態になる(但し負荷2が動作して
いるときには操作スイッチ41または42が閉じられて
いるので、いずれか一方の励磁コイルは既に励磁状態に
ある)と、切替スイッチ32及び34の可動接点32a
及び34がそれぞれ固定接点32c側及び34c側に切
替えられた状態になるため、負荷2に流れていた過電流
が遮断される。
【0036】負荷電流iが遮断されて負荷電流検出信号
Vo が零になると、遮断時期検出回路9の比較器91内
の出力トランジスタがオフ状態となってトランジスタT
r1は非導通となるが、サイリスタTh は導通状態を保持
しているため負荷電流の遮断状態は保持される。負荷2
を再駆動する場合には、電源スイッチSWを一度切って
サイリスタTh を流れている電源を保持電流以下にして
該サイリスタを非導通状態にした後、電源スイッチSW
を再び閉じればよい。
【0037】本実施例において、負荷電流iの大きさが
第1の設定値i1 未満である場合には、図4に示した直
線aのように、積分信号Vout が一定値Vx を保持し、
比較回路9は遮断時期検出信号St を発生しないため、
遮断指令信号は発生せず、負荷2は連続的に駆動され
る。負荷電流iの大きさが第1の設定値i1 以上(i≧
i1 になって、負荷電流判別信号Vinが第2の状態(V
in=V2 の状態)になると、図4の直線bのように、積
分信号Vout のレベルが時間tの経過とともに低下する
状態になる。この場合、i=i1 であってVo =Vr1の
とき(直線c)には、遮断時期(Vout =Vo となる時
間)が、T1 =(Vx −Vr1)C1 R11/(V2 −V3
)で与えられる。またi>i2 の範囲では、Vo =V1
=一定(直線d)となるため、遮断時期は、T2 =
(Vx −V1 )・C1 R11/(V2 −V3 )[=一定]
で与えられる。i1 ≦i≦i2 の範囲では、Vo =iR
1 (R2+R3 )/R2 であるため、遮断時期はT=
{Vx −iR1 (R2 +R3 )/R2 }C1 R11/(V
2 −V3 )で与えられ、遮断時期Tは負荷電流iの増大
に伴ってほぼ直線的に短くなる。(なお図4にはi1 ≦
i≦i2 のときの負荷電流検出信号Vo を直線eで代表
して示してある。) 図5は負荷電流iの大きさと過電流が流れてから該過電
流を遮断するまでの遮断動作時間Tとの関係を示したも
ので、同図において斜線を施した側の領域は過電流を遮
断する領域を表わしている。遮断動作時間Tは遮断時期
検出回路9から遮断時期検出信号が出力される時間であ
り、過電流の大きさが第1の設定値i1から第2の設定
値i2 までの範囲にあるときの遮断特性は、遮断動作時
間Tが過電流の増大に伴ってT1 からT2 までほぼ直線
的に短くなる反限時特性となる。また過電流の大きさが
第2の設定値i2 を超える範囲での遮断特性は定限時特
性(遮断動作時間T=T2 )となる。
【0038】上記のように、過電流の大きさが第2の設
定値i2 を超える範囲で遮断動作時間が一定値T2 とな
るようにすると、過電流の大きさが負荷の起動時の突入
電流等によって上記第2の設定値i2 を超えることがあ
っても、該突入電流等が第2の設定値i2 を超えている
時間が一定値T2 より短い場合には、遮断動作によって
負荷電流が遮断されることはない。
【0039】上記の実施例において、過電流域の下限を
与える第1の設定値i1 の大きさは、図2に示した回路
における負荷電流判別回路7の分圧抵抗R7 ,R8 の抵
抗値を変えて基準信号Vr1の大きさを変えることにより
適宜に調整することができる。過電流の大きさが第1の
設定値i1 から第2の設定値i2 までの範囲にあるとき
の遮断動作時間の反限時特性直線の傾きは、積分回路8
の積分時定数R11・C1 の値を変えることにより調整す
ることができる。また過電流の大きさが第2の設定値i
2 を超える範囲における遮断動作時間T2 (一定)の長
さは、負荷電流検出回路6の抵抗R4 またはR5 の抵抗
値を変えて、負荷電流検出信号の大きさV1 の値を変え
ることにより変更することができる。
【0040】上記の実施例では、負荷電流が第2の設定
値i2 以下のときに負荷電流にほぼ比例して負荷電流検
出信号を変化させ、負荷電流が第2の設定値i2 を超え
る範囲では負荷電流検出信号を一定値に保持させて、過
電流の大きさが第1の設定値i1 から第2の設定値i2
までの範囲にあるときには遮断動作時間に反限時特性を
もたせ、過電流の大きさが第2の設定値i2 を超えたと
きには遮断動作時間に定限時特性をもたせるように遮断
制御回路を構成したが、過電流の大きさが第1の設定値
i1 から第2の設定値i2 までの範囲にあるときに遮断
動作時間を過電流の増大に伴って第1の割合で短くする
第1の反限時特性をもたせ、過電流の大きさが第2の設
定値i2 を超えたときには遮断動作時間を過電流の増大
に伴って前記第1の割合よりも小さい第2の割合で短く
する第2の反限時特性をもたせて過電流を遮断するよう
に遮断制御回路を構成することもできる。このように構
成するには、負荷電流が第2の設定値i2 以下のときに
負荷電流検出信号を負荷電流にほぼ比例して第1の変化
率で変化させ、負荷電流が第2の設定値i2 を超える範
囲では負荷電流検出信号を負荷電流に比例して第1の変
化率よりも小さい第2の変化率で変化させるように負荷
電流検出回路を構成すればよい。
【0041】図6は、上記のように過電流域で第1の反
限時特性と第2の反限時特性とをもたせるようにした実
施例の負荷電流検出回路6の部分の構成例を示したもの
で、この実施例において負荷電流検出回路6以外の部分
の構成は図2の実施例と同様である。
【0042】図6に示した負荷電流検出回路6は、一端
が接地されて負荷電流iが通電される負荷電流検出用抵
抗R1 と、演算増幅器61、ツェナーダイオードZD2
及び抵抗R2 ,R3 ,R6 からなる増幅回路とにより構
成されている。抵抗R1 の非接地側端子は演算増幅器6
1の正相入力端子に接続され、該演算増幅器の逆相入力
端子と接地間に抵抗R2 が接続されている。抵抗R3 は
演算増幅器61の出力端子と逆相入力端子との間に接続
され、該抵抗R3 の両端に、カソードを演算増幅器61
の出力端子側に向けたツェナーダイオードZD2 と抵抗
R6 との直列回路が並列に接続されている。
【0043】この負荷電流検出回路では、ツェナーダイ
オードZD2 が非導通状態にあるときは、演算増幅器6
1の出力端子に得られる負荷電流検出信号Vo がVo =
iR1 (R2 +R3 )/R2 で与えられ、該負荷電流検
出信号Vo は、負荷電流iにほぼ比例して第1の変化率
[=R1 (R2 +R3 )/R2 ]で変化する。
【0044】負荷電流iが増大して抵抗R3 の両端の電
圧の大きさiR1 R3 /R2 がツェナーダイオードZD
2 のツェナー電圧Vz を超えると、該ツェナーダイオー
ドが導通する。この実施例では、負荷電流iの大きさが
第2の設定値i2 のときにi2 =Vz R2 /R1 R3 の
関係が成立するように抵抗R2 ,R3 の抵抗値とツェナ
ー電圧Vz の値とが選定されていて、負荷電流の大きさ
が第2の設定値i2 を超えて負荷電流検出信号Vo がi
2 R1 (R2 +R3 )/R2 =V1 を超えたときにツェ
ナーダイオードZD2 が導通するようになっている。
【0045】負荷電流iの大きさが第2の設定値i2 を
超えてツェナーダイオードZD2 が導通状態になってい
る範囲では、負荷電流検出信号Vo がVo =V1 +(i
−i2 )R1 {R2 +R3 /(1+R3 /R6 )}/R
2 で与えられ、負荷電流検出信号Vo は前記第1の変化
率よりも小さい第2の変化率[=R1 {R2 +R3 (1
+R3 /R6 )}/R2 ]で負荷電流iに比例して変化
する。
【0046】図7は負荷電流iと負荷電流検出信号Vo
との関係を図示したもので、負荷電流検出信号Vo は、
負荷電流iが第2の設定値i2 以下のときに直線aの実
線部分で示す第1の変化率で変化し、負荷電流iが第2
の設定値i2 を超えたときには直線bの実線部分で示す
第2の変化率で変化する。この第2の変化率は、抵抗R
6 の抵抗値を変えることにより適宜に変更することがで
きる。
【0047】本実施例において、負荷電流検出回路6以
外の各回路は図2の実施例と同様であり、遮断時期検出
回路9は積分回路8から入力される積分信号Vout と負
荷電流検出信号Vo とを比較して、Vout <Vo の状態
になると遮断時期検出信号St を出力する。この遮断時
期検出信号St が発生したときに、遮断指令信号発生回
路10からスイッチ回路3に遮断指令信号を与えて過電
流を遮断する。
【0048】負荷電流の大きさが過電流域の下限を与え
る第1の設定値i1 以上になっているときには、積分信
号Vout は図2の実施例と同様の式Vout =Vx −
{(V2−V3 )/C1 R11}tで与えられるので、過
電流の大きさが第1の設定値i1から第2の設定値i2
までの範囲にあるときには、遮断動作時間TはT={V
x−iR1 (R2 +R3 )/R2 }C1 R11/(V2 −
V3 )で与えられ、遮断動作時間は過電流の増大に伴っ
て第1の割合R1 (R2 +R3 )C1 R11/R2 (V2
−V3 )で短くなる第1の反限時特性をもつ。過電流の
大きさが第2の設定値i2 を超えたときには、遮断動作
時間TはT=[(Vx −V1 )−(i−i2)R1 {R2
+R3 /(1+R3 /R6 )}/R2 ]・C1 R11/
(V2 −V3)で与えられ、遮断動作時間は過電流の増
大に伴って前記第1の割合よりも小さい第2の割合R1
{R2 +R3 /(1+R3 /R6 )}C1 R11/R2
(V2 +V3 )で短くなる第2の反限時特性をもつ。
【0049】図8は本実施例における負荷電流iと遮断
動作時間Tとの関係を図示したもので、同図において斜
線を施した側の領域は過電流を遮断する領域を表わして
いる。遮断動作時間Tは、過電流の大きさが第1の設定
値i1 から第2の設定値i2までの範囲にあるときに直
線aで示す第1の反限時特性をもち、過電流の大きさが
第2の設定値i2 を超える範囲では直線bで示す第2の
反限時特性をもつ。
【0050】上記のように、負荷電流が第2の設定値i
2 を超える範囲で第1の割合よりも小さい第2の割合で
遮断動作時間が短くなるようにすると、負荷の突入電流
等の継続時間が第2の反限時特性で示される遮断動作時
間よりも短い限り、スイッチ回路が遮断されることがな
い。
【0051】過電流の大きさが第2の設定値i2 を超え
る範囲での遮断動作時間の変化割合(第2の割合)、即
ち第2の反限時特性の傾きの大きさは、負荷電流検出回
路6の抵抗R6 の抵抗値を変えることにより適宜に変更
することができる。
【0052】上記の実施例では、回転方向を反転させる
ことができるようにした直流モータを負荷2としている
が、一方向にのみ回転させられる直流モータや電磁ソレ
ノイド等を負荷とする場合のように、負荷に印加される
電圧の極性を反転させる必要がない場合には、起動停止
用スイッチとして、第1の操作スイッチ41または第2
の操作スイッチ42のいずれか一方のみを備えたものを
用いればよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、負荷電
流を検出して該負荷電流が過電流域の下限を与える第1
の設定値を超えているときに積分回路から時間の経過と
ともにほぼ直線的にレベルが低下する積分信号を発生さ
せ、この積分信号が負荷電流検出信号よりも小さくなっ
たときにスイッチ回路に遮断指令信号を与えて過電流を
遮断するようにしたので、バイメタル等の感温素子を用
いることなく、遮断動作時間を過電流の増大に伴って短
くする反限時特性をもたせて過電流を遮断することがで
きる。
【0054】また本発明においては、負荷電流の大きさ
が第1の設定値よりも大きい第2の設定値を超えたとき
に、遮断動作時間に定限時特性をもたせるか、あるいは
過電流が第2の設定値以下のときよりも小さい割合で過
電流の増大に伴って遮断動作時間を短くする反限時特性
をもたせるようにしたので、負荷の突入電流等により第
2の設定値を超える過電流が短時間流れた場合に、無用
な遮断動作が行なわれるのを防ぐことができる。
【0055】更に本発明では、遮断制御回路の回路定数
の一部を変えるだけで過電流遮断特性を必要に応じて容
易に変更することができるので、従来の装置に比べて高
精度でかつ負荷の特性に合わせて過電流遮断特性の設定
を容易に行なうことができる過電流保護装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示したブロック図
である。
【図2】図1の各部を具体的にして本発明の実施例を示
した回路図である。
【図3】図2の実施例における負荷電流と負荷電流検出
信号との関係を示した線図である。
【図4】図2の実施例における積分信号と負荷電流検出
信号との時間経過を比較して示した線図である。
【図5】図2の実施例における負荷電流と遮断動作時間
との関係を示した線図である。
【図6】本発明の他の実施例で用いる負荷電流検出回路
の構成を示した回路図である。
【図7】図6の実施例で用いる負荷電流検出回路におけ
る負荷電流と負荷電流検出信号との関係を示した線図で
ある。
【図8】図6の実施例における負荷電流と遮断動作時間
との関係を示した線図である。
【図9】従来の装置における負荷電流と遮断動作時間と
の間の一般的関係を示した線図である。
【符号の説明】
1 電源 2 負荷(直流モータ) 3 スイッチ回路 31 第1の励磁コイル 32 第1の切替スイッチ 33 第2の励磁コイル 34 第2の切替スイッチ 4 起動停止用操作スイッチ 5 遮断制御回路 6 負荷電流検出回路 61 演算増幅器 7 負荷電流判別回路 71 比較器 72 演算増幅器 8 積分回路 81 演算増幅器 9 遮断時期検出回路 91 比較器 10 遮断指令信号発生回路 Tr1 トランジスタ Th サイリスタ D1 〜D7 ダイオード ZD1 ,ZD2 ツェナーダイオード C1 ,C2 コンデンサ R1 負荷電流検出用抵抗 R2 〜R16 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/08 - 3/253

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮断指令信号が与えられたときに電源か
    ら負荷に流れる過電流を遮断するように設けられたスイ
    ッチ回路と、 過電流の大きさが過電流域の下限を与える第1の設定値
    (i1 )から該第1の設定値(i1 )よりも大きい第2
    の設定値(i2 )までの範囲にあるときには、過電流が
    流れてから該過電流を遮断するまでの遮断動作時間を過
    電流の増大に伴って短くする反限時特性をもたせ、過電
    流が前記第2の設定値を超えたときには前記遮断動作時
    間を一定にする定限時特性をもたせて過電流を遮断する
    べく、過電流の大きさに応じて前記スイッチ回路に遮断
    指令信号を与える遮断制御回路とを備え、 前記遮断制御回路は、 負荷電流を検出して該負荷電流が前記第2の設定値以下
    のときには負荷電流にほぼ比例して変化し、該負荷電流
    が前記第2の設定値を超える範囲では一定値を保持する
    負荷電流検出信号を出力する負荷電流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を前記第1の設定値に相当する大
    きさを有する基準信号と比較して、該負荷電流検出信号
    の大きさが基準信号の大きさ未満のときに第1の状態を
    とり、該負荷電流検出信号の大きさが基準信号の大きさ
    以上になったときに第2の状態をとる負荷電流判別信号
    (Vin)を出力する負荷電流判別回路と、 前記負荷電流判別信号(Vin)を入力として、該負荷電
    流判別信号が第1の状態にあるときには一定値を保持
    し、前記負荷電流判別信号が第2の状態にあるときには
    時間の経過とともにほぼ直線的にレベルが低下する積分
    信号を出力する積分回路と、 前記積分信号を前記負荷電流検出信号と比較して、積分
    信号が負荷電流検出信号よりも小さくなったときに遮断
    時期検出信号を出力する遮断時期検出回路と、 前記遮断時期検出信号が発生したときに前記スイッチ回
    路に遮断指令信号を与える遮断指令信号発生回路とを具
    備したことを特徴とする過電流保護装置。
  2. 【請求項2】 遮断指令信号が与えられたときに電源か
    ら負荷を通して流れる過電流を遮断するように設けられ
    たスイッチ回路と、 過電流の大きさが過電流域の下限を与える第1の設定値
    (i1 )から該第1の設定値(i1 )よりも大きい第2
    の設定値(i2 )までの範囲にあるときには、過電流が
    流れてから該過電流を遮断するまでの遮断動作時間を過
    電流の増大に伴って第1の割合で短くする第1の反限時
    特性をもたせ、過電流が前記第2の設定値を超えたとき
    には前記遮断動作時間を過電流の増大に伴って前記第1
    の割合よりも小さい第2の割合で短くする第2の反限時
    特性をもたせて過電流を遮断するべく、過電流の大きさ
    に応じて前記スイッチ回路に遮断指令信号を与える遮断
    制御回路とを備え、 前記遮断制御回路は、 負荷電流を検出して該負荷電流が前記第2の設定値以下
    のときには負荷電流にほぼ比例して第1の変化率で変化
    し、該負荷電流が前記第2の設定値を超える範囲では負
    荷電流にほぼ比例して前記第1の変化率よりも小さい第
    2の変化率で変化する負荷電流検出信号を出力する負荷
    電流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を前記第1の設定値に相当する大
    きさを有する基準信号と比較して、該負荷電流検出信号
    の大きさが基準信号の大きさ未満のときに第1の状態を
    とり、該負荷電流検出信号の大きさが基準信号の大きさ
    以上になったときに第2の状態をとる負荷電流判別信号
    (Vin)を出力する負荷電流判別回路と、 前記負荷電流判別信号(Vin)を入力として、該負荷電
    流判別信号が第1の状態にあるときには一定値を保持
    し、前記負荷電流判別信号が第2の状態にあるときに時
    間の経過とともにほぼ直線的にレベルが低下する積分信
    号を出力する積分回路と、 前記積分信号を前記負荷電流検出信号と比較して、積分
    信号が負荷電流検出信号よりも小さくなったときに遮断
    時期検出信号を出力する遮断時期検出回路と、 前記遮断時期検出信号が発生したときに前記スイッチ回
    路に遮断指令信号を与える遮断指令信号発生回路とを具
    備したことを特徴とする過電流保護装置。
JP07519195A 1995-03-31 1995-03-31 過電流保護装置 Expired - Fee Related JP3284819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07519195A JP3284819B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 過電流保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07519195A JP3284819B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 過電流保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08275373A JPH08275373A (ja) 1996-10-18
JP3284819B2 true JP3284819B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=13569068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07519195A Expired - Fee Related JP3284819B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 過電流保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3284819B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005110825A1 (ja) * 2004-05-19 2005-11-24 Bridgestone Corporation シーリング・ポンプアップ装置及びポンプアップ装置
JP4615571B2 (ja) * 2008-01-18 2011-01-19 中部電力株式会社 低圧電力契約用遮断器
JP5289071B2 (ja) * 2009-01-19 2013-09-11 中国電力株式会社 過電流継電装置
JP5289070B2 (ja) * 2009-01-19 2013-09-11 中国電力株式会社 過電流継電装置
JP2012253848A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Toshiba Corp 太陽光発電システム
JP2013128343A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 過電流保護回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08275373A (ja) 1996-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10150354A (ja) 電力fet及び短絡認識部を有するスイツチ装置
EP2372856A1 (en) Load circuit protection device
JP2000253570A (ja) 電気自動車のモータ起電力制御システム
JP3284819B2 (ja) 過電流保護装置
JPH06303728A (ja) 電池の過電流保護回路
US7369391B2 (en) Drive circuit of direct-current voltage-driven magnetic contactor and power converter
JP4263685B2 (ja) 保護回路
JP4051182B2 (ja) 過電流検出装置
JP2004506371A (ja) 二端子スイッチ回路及び電圧閾値応答回路構成要素
JPH08126304A (ja) スイッチング電源
JP2001195136A (ja) バッテリー駆動される装置における入力電圧制限回路ならびに動作方法
US6400545B1 (en) Fuseless dc-dc converter
JP2000315588A (ja) 電源供給制御装置
JP2002118958A (ja) 電源逆接続保護装置
JP2001095240A (ja) 入力過電圧制限機能を備えた突入電流防止回路
JP2851485B2 (ja) 回路遮断器の電源装置
JP2000299925A (ja) 電源供給制御装置
JPH0538139A (ja) スイツチング電源装置の突入電流抑制回路
JP2000299940A (ja) 充電装置
KR910002600B1 (ko) 전동기의 과부하 방지회로
JPH0756581Y2 (ja) 電動機用過電流遮断装置
JPH0139118Y2 (ja)
JPH08228427A (ja) 過電流保護装置
KR0120545B1 (ko) 직류서보 전동기의 과부하 보호회로
JP3448797B2 (ja) 単相モータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020205

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090308

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090308

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100308

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110308

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees