JP3284663B2 - ランバーサポート装置 - Google Patents

ランバーサポート装置

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JP3284663B2 JP12599893A JP12599893A JP3284663B2 JP 3284663 B2 JP3284663 B2 JP 3284663B2 JP 12599893 A JP12599893 A JP 12599893A JP 12599893 A JP12599893 A JP 12599893A JP 3284663 B2 JP3284663 B2 JP 3284663B2
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根 秀 利 中
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、両端が支持される支持
軸部材を有するいわゆる両持ち式のランバーサポート装
置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のランバーサポート装置と
ししては、実開平3−29049号公報に示されるもの
が知られている。これは、シートバツクフレームに回転
自在に支持された駆動シヤフトと、一端がシートバツク
フレームに回転自在に支持され且つ他端がセクタギヤ及
びピニオンギヤを介して駆動シヤフトに連係された支持
軸部材とを有するものであつた。この従来装置では、駆
動シヤフトを回転操作することによりピニオンギヤ及び
セクタギヤを介して支持軸部材が回転する。これによ
り、支持軸部材に固定されたランバープレートによる着
座者腰椎の支持具合が調整されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
装置であると、支持軸部材に荷重が加わつた際の逆転作
動を防止するために、駆動シヤフトを分割して構成され
るスプリングカツプラ装置等のブレーキ機構を別個に必
要とする。このため、部品点数が増え、シートバツク幅
方向において大型化することとなる。
【0005】故に、本発明は、ブレーキ機構を別個に必
要としないランバーサポート装置を提供することを、そ
の技術的課題とするものである。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本考案において講じた技術的手段は、シートバ
ツクフレームに回転自在に支持されたスクリユシヤフト
と、該スクリユシヤフトに螺合され外周にテーパ面を有
し前記スクリユシヤフトの軸方向のみに摺動するナツト
部材と、一端が前記シートバツクフレームに回転自在に
支持され且つ他端が前記ナツト部材のテーパ面に係合さ
れた支持軸部材とを有したことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段によれば、スクリユシヤフトを
回転操作することにより、ナツト部材が移動して支持軸
部材の他端とテーパ面との係合により支持軸部材が回転
させられる。これにより、支持軸部材による着座者腰椎
の支持具合が調整されることとなる。又、支持軸部材に
荷重が加わつた際の逆転作動の防止はナツト部材とスク
リユシヤフトとの螺合によるナツト部材の移動規制によ
つて行われる。つまり、支持軸部材を回転させる調整機
構で逆転作動の防止がなされることとなる。よつて、ブ
レーキ機構を別個に必要としない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0010】図1に示されるように、シートバツク1を
構成する対のシートバツクフレーム1a,1bの一方1
aにはコ字形状のブラケツト2が対向する側壁2a,2
bのの一方2aで固定されている。一方のシートバツク
フレーム1aには駆動シヤフト3がブラケツト2の側壁
2a,2bにより回転自在にされている。この駆動シヤ
フト3の一端は、シートバツク1の側部より外方に突出
しており、この突出した一端には操作ハンドル4が固着
されている。又、駆動シヤフト3のブラケツト2間に位
置する部位にはネジ部3aが形成されている。ブラケツ
ト2の側壁2a,2b間にはナツト部材5が配置されて
おり、このナツト部材5は駆動シヤフト3のネジ部3a
に螺合されている。ナツト部材5の外周には駆動シヤフ
ト3の軸方向に傾斜するテーパ面5aが形成されてい
る。
【0011】図1及び図2に示されるように、シートバ
ツクフレーム1a,1b間にはトーシヨンバー6が配置
されている。このトーシヨンバー6の中央部分6cはそ
の両端6a,6bに対してオフセツトするように屈曲形
成されており、一端6aは他方のシートバツクフレーム
1bに回転自在に支持され、他端側はブラケツト2の他
方の側壁2bに回転自在に支持されている。又、トーシ
ヨンバー6の他端6bは駆動シヤフト3の軸方向に対し
て直角につまりナツト部材4の径方向に屈曲させられナ
ツト部材5のテーパ面5aに係合している。尚、トーシ
ヨンバー6の代わりに剛性のあるロツドでもよい。
【0012】次に作動について説明する。
【0013】操作ハンドル4を一方向に回転操作する
と、駆動シヤフト3が一方向に回転してナツト部材5が
ネジ部3aとの螺合により駆動シヤフト3の軸方向に一
方側(図1示左方向つまり図2示実線の状態から図2示
点線の状態)に移動する。これにより、トーシヨンバー
6がテーパ面5aの作用により一方向(図2示実線の状
態から図2示点線の状態)にシートバツクフレームへの
支持部位を中心に回転する。結果、トーシヨンバー6の
中央部分6cがシートバツク1の厚方向に押し出される
こととなつて、シートバツク1にもたれかかる着座者腰
椎の支持具合が調整される。又、操作ハンドル4を他方
向に回転操作すると、ナツト部材5が前述とは逆方向に
移動し、トーシヨンバー6が前述とは逆方向に回転す
る。結果、トーシヨンバー6の中央部分6cがシートバ
ツク1の厚方向に引き戻されることとなつて、シートバ
ツク1にもたれかかる着座者腰椎の支持具合が調整され
る。
【0014】トーシヨンバー6に荷重が加わつた場合、
ナツト部材5はトーシヨンバー6側から移動させられる
こととなるが、ネジ部3aとの螺合によつてこのナツト
部材5の移動は規制される。これにより、逆転作動が防
止される。
【0015】上記したように、トーシヨンバー6に荷重
が加わつた場合の逆転作動の防止は、ナツト部材5と駆
動シヤフト3のネジ部3aとの螺合によるナツト部材5
の移動規制によつて行われる。つまり、トーシヨンバー
6を回転させる調整機構で逆転作動の防止がなされるこ
ととなる。よつて、スプリングカツプラ装置等のブレー
キ機構を別個に必要とせず、部品点数が削減され、シー
トバツク1の幅方向において小型化が図られる。又、ナ
ツト部材5のテーパ面5aにトーシヨンバー6の他端6
bを係合させるという簡単な構成でナツト部材5の移動
をトーシヨンバー6の回転に変換するので、トーシヨン
バー6の支持及びナツト部材5とトーシヨンバー6との
係合構造を複雑なものせずに、両持ちのランバーサポー
ト装置が実現される。更に、ナツト部材6のテーパ面5
aの傾斜具合によつてトーシヨンバー6からナツト部材
6に加わる荷重を軽減することができ、簡単な構造でよ
り確実な逆転作動の防止が可能となる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、ナツト部材とスクリユ
シヤフトの螺合を利用することで、支持軸部材に荷重が
加わつた場合の逆転作動の防止を支持軸部材を回転させ
る調整機構で行うことができる。よつて、スプリングカ
ツプラ装置等のブレーキ機構を別個に必要とせず、部品
点数が削減され、シートバツクの幅方向における小型化
が図ることができる。又、ナツト部材のテーパ面に支持
軸部材の他端を係合させるという簡単な構成でナツト部
材の移動を支持軸部材の回転に変換するので、支持軸部
材の支持及びナツト部材と支持軸部材との係合構造を複
雑なものせずに、両持ちのランバーサポート装置を実現
することができる。更に、ナツト部材のテーパ面の傾斜
具合によつて支持軸部材からナツト部材に加わる荷重を
軽減することができ、簡単な構造でより確実な逆転作動
の防止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランバーサポート装置の平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
3 駆動シヤフト(スクリユシヤフト) 5 ナツト部材 6 トーシヨンバー(支持軸部材) 1a,1b シートバツクフレーム 5a テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバツクフレームに回転自在に支持
    されたスクリユシヤフトと、該スクリユシヤフトに螺合
    され外周にテーパ面を有し前記スクリユシヤフトの軸方
    向のみに摺動するナツト部材と、一端が前記シートバツ
    クフレームに回転自在に支持され且つ他端が前記ナツト
    部材のテーパ面に係合された支持軸部材とを有するラン
    バーサポート装置。
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