JP3284266B2 - インバータ装置およびその起動方法 - Google Patents

インバータ装置およびその起動方法

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JP3284266B2
JP3284266B2 JP15667497A JP15667497A JP3284266B2 JP 3284266 B2 JP3284266 B2 JP 3284266B2 JP 15667497 A JP15667497 A JP 15667497A JP 15667497 A JP15667497 A JP 15667497A JP 3284266 B2 JP3284266 B2 JP 3284266B2
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政樹 江口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池等の独立し
た直流電源が発生する直流電力を交流電力に変換して、
家庭用とか事務用の―般交流負荷、あるいは既存の商用
電力系統に電力を供給するインバータ装置およびその起
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池が発生する直流電力を交流電力
に変換して、―般交流負荷、あるいは既存の商用系統電
源に電力を供給するインバータ装置の起動制御に関して
は、従来、太陽電池出力がインバータ装置を起動するの
に十分な出力を有しているかを確認することが必要であ
るとともに、インバータ装置の出力電圧を商用系統電源
の電圧値よりも十分高い電圧に制御しておく必要、もし
くはインバータ装置の入力電圧が商用系統電源電圧のピ
ーク電圧よりも高い電圧(系統電源とインバータ装置と
の間にトランスを有する場合はそのトランスの巻数比分
を換算した電圧)を確保しておく必要があった(特開平
1―107661号公報参照)。これは太陽電池出力が
十分でない状態でインバータ装置の起動すなわち系統電
源との連系運転を行うと系統電源からインバータ装置内
の入力側直流コンデンサに充電電流としての突入電流が
流れ込む、あるいは、これを防止しようとするとインバ
ータ装置が起動と停止とを繰り返してしまう結果、イン
バータ装置を商用系統電源と並列運転を開始する際に開
閉制御する連系用開閉器のチャタリング現象を引き起こ
すためである。
【0003】図7を参照して従来のインバータ装置につ
いて説明すると、1はインバータ装置、2は太陽電池、
3は系統電源である。インバータ装置1と系統電源3と
の間に負荷4が接続されている。インバータ装置1は、
直流コンデンサ5、逆流防止ダイオード6、インバータ
回路7、連系用開閉器8、リアクトル10、コンデンサ
11、出力電流検出器12および制御回路13を備えて
いる。制御回路13は、入力電圧検出部13a、系統電
圧検出部13b、起動制御部13c、インバータ出力電
流制御部13dおよびゲートドライブ信号生成部13e
を有している。そして、このインバータ装置1において
は起動の際は制御回路13内の入力電圧検出部13aに
よって太陽電池2の出力電圧つまりインバータ装置1へ
の入力電圧を検出する。この検出出力は制御回路13内
の起動制御部13cに与えられる。起動制御部13cは
その検出出力から入力電圧が設定値を上回ったと判定し
たときは、インバータ出力電流制御部13dおよびゲー
トドライブ信号生成部13eを制御することでインバー
タ回路7を起動させるとともに、連系用開閉器8を駆動
して閉じる。また、制御回路13内のインバータ出力電
流制御部13dは入力電圧検出部13aと、系統電圧検
出部13bと出力電流検出部12それぞれの検出出力か
らゲートドライブ信号生成部13eを制御することでイ
ンバータ回路7内の各スイッチ素子Q1〜Q4それぞれ
の動作を制御するようになっている。
【0004】このような従来のインバータ装置1におい
て上述のように起動するのは、起動によって連系用開閉
器8を閉じた場合には前記入力電圧が系統電源3電圧の
ピーク値より低い場合は、インバータ回路7内のスイッ
チ素子Q1〜Q4に並列の寄生ダイオードによって系統
電源3の電力が全波整流された直流電力に変換されるの
で、図8で示すようにその全波整流された直流の系統電
圧よりも前記入力電圧が低い部分について系統電源3側
からインバータ回路7側へすなわち直流コンデンサ5に
対してそれの充電電流として突入電流が流れてくること
になる。このような突入電流は好ましくないので、制御
回路13内の入力電圧検出部13aで検出した前記入力
電圧を起動電流制御部13cに入力し、起動電流制御部
13cにおいてはこの入力電圧が前記設定値としてイン
バータ回路7への入力電圧が系統電圧のピーク値を上回
るだけの最低電圧を上回っているかを判定し、この判定
に基づいて前記起動制御を行うことで連系用開閉器8を
閉じて系統電源3と連系運転を開始する際に系統電源3
からインバータ装置lヘの充電電流による前記突入電流
を防止できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽電
池2はその出力特性としてその起電力が小さくてもイン
バータ回路7が動作していない、つまり太陽電池2に負
荷が接続されていない状態での電圧つまり開放電圧Vo
pは上昇するので、上記起動制御の判定のように前記入
力電圧と設定値との比較によるだけの判定では、開放電
圧Vopが前記入力電圧として設定値を上回ったため
に、インバータ回路7が起動され、連系用開閉器8が閉
じられて系統電源3との連系運転を開始することになる
が、インバータ回路7が動作すると太陽電池2には負荷
が接続されたことになるので太陽電池2の出力電圧つま
り前記入力電圧が前記設定値以下に低下してしまうこと
になる。こうしたことは結局、特に朝夕とか低日射の続
く曇天時などの場合は太陽電池2の起電力が非常に小さ
いときに発生し、インバータ回路7は起動と停止とを繰
り返してしまう、つまりチャタリング現象を引き起こし
てしまいインバータ装置1としての動作の不安定をもた
らすという課題があった。
【0006】そこで、このようなチャタリング現象とい
う課題を解決するために設定値にヒステリシス幅を持た
せた方法や、タイマを設けてインバータ起動を遅らせる
従来技術があるが、こうした従来技術ではチャタリング
現象の回数を減らすことはできても完全には防止でき
ず、また太陽電池2に十分な出力があるにもかかわら
ず、インバータ回路7が起動しないか、起動しても起動
が遅れて太陽電池2の有効利用を行うことができないと
いうことが朝方とか夕方に限らず曇天時等の日射強度の
低い時に頻繁に生じ、インバータ装置1が一日に何度も
停止と起動とを繰り返すが、―旦インバータが停止する
と再び起動するまでにある程度のチャタリング防止のた
めの時間を要するなど低日射時における太陽電池出力の
有効利用の妨げとなっていた。
【0007】また、チャタリング現象を防止する他の従
来技術として太陽電池2の出力電圧がインバータ装置1
を起動するのに十分な出力があるかどうか、すなわち上
記起動によって系統との連系運転を開始しても前記入力
電圧が低下しないかどうかを判定しチエックする従来の
技術も特開昭60―83115号公報で提案されてい
る。この公報による従来技術の場合では、インバータ回
路7の出力側に交流スイッチと交流負荷とを設け、太陽
電池2出力電圧がインバータ回路7の動作しきい値電圧
以上になると交流スイッチを閉じてインバータ装置1を
運転し、交流負荷に電流を流す。そして太陽電池出力電
圧が低下せず、さらに高い連系しきい値電圧以上になる
と交流スイッチを開いて系統側と連系するという起動技
術である。しかしながら、このような同公報で提案の起
動技術ではインバータ回路7出力側に交流スイッチと交
流負荷とを設けているが、インバータ装置1を商用電力
系統に連系する前に起動用の交流スイッチを閉じた際
に、流れる電流がインバータ起動時の太陽電池の発電状
態によっては大きいものとなる可能性もあり、それに伴
って交流スイッチの容量も大きくなるため、損失が大き
く、部品コストを低く抑えられないという課題があっ
た。また何よりも起動時に以上のような繁雑な操作を行
わなくてはならないという課題もある。
【0008】さらにまた、チャタリング現象を防止する
他の従来技術として、太陽電池出力を短絡させて短絡電
流を検出する、すなわちインバータ回路7の動作停止時
に内部の4つのスイッチ素子のうちの少なくとも一組の
スイッチング素子を短絡させ、太陽電池出力を短絡させ
る短絡回路を形成し、その短絡回路を流れる電流を検出
することにより太陽電池出力を監視して起動する技術も
ある。しかしながら、この従来技術ではスイッチ素子群
を短絡させ、インバータ回路内に短絡電流が流れるが、
この短絡電流を制限する手段を設けていないため、太陽
電池出力の変化に伴い、短絡電流が大きくなり、スイッ
チ素子群が壊れる可能性があり、安全性の面で問題があ
るうえ、インバータ回路内を流れる短絡電流を検出する
ために直流入力電流検出器を設けているため、インバー
タの部品コスト増につながるという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では太陽電池等の
直流電源に並列に接続される直流コンデンサと、前記直
流電源からの直流電力を交流電力に変換する電力変換手
段と、インバータ出力を所定の電力系統と連系させる連
系用開閉器と、インバータの入力電圧を検出するインバ
ータ入力電圧検出手段と、前記直流コンデンサと前記電
力変換手段との間に設けられて、系統電圧のピーク値よ
りも入力電圧が低い場合に前記電力系統から前記直流コ
ンデンサに対して充電電流を流れ込むのを阻止可能でか
つ導通制御可能なダイオード等の制御素子とで構成した
ことで、上述の課題を解決している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
インバータ装置とその起動方法について詳しく説明す
る。
【0011】実施の形態1 図1は太陽電池2と所定の電力系統例えば商用電力系統
における系統電源3との間に接続された本発明の実施の
形態1のインバータ装置の回路構成を示している。本実
施の形態1のインバータ装置1は、太陽電池2から入力
される直流電力を交流電力に変換して、系統電源3と負
荷4とに電力供給を行うものであって、太陽電池2ある
いはこれに類した出力特性を有する直流電源に並列に接
続される直流コンデンサ5と、連系用開閉器8が閉じた
時に系統電源3から直流コンデンサ5への突入電流を防
止する制御素子の一例としての逆流防止ダイオード6
と、直流電力を交流電力に変換するため電力変換手段の
一例として4つのスイッチ素子Q1〜Q4からなるイン
バータ回路7と、機械的あるいは電子的に開閉可能に構
成されかつ系統電源3とインバータ装置1とを連系させ
る前記連系用開閉器8と、同様に機械的あるいは電子的
に開閉可能に構成されかつ逆流防止ダイオード6に並列
に設けられた制御開閉器としての第2の開閉器9と、イ
ンバータ回路7から出力された交流電力の高調波成分を
除去するための交流フィルタの役割を果たすリアクトル
10と、コンデンサ11と、インバータ装置1の出力電
流を検出する出力電流検出器12と、第2の開閉器9、
インバータ回路7内のスイッチ素子Q1〜Q4のスイッ
チング制御および連系用開閉器8の開閉制御を行う制御
回路13とから構成されて、太陽電池2と直流コンデン
サ5に貯えられた直流電力を交流電力に変換して連系用
開閉器8を介して系統電源3に同期されて接続されるよ
うになっている。
【0012】制御回路13はインバータ装置1への入力
電圧を検出する入力電圧検出部13aと、インバータ装
置1の出力電圧を検出する系統電圧検出部13bと、入
力電圧検出部13aからの検出出力の入力に応答してイ
ンバータ装置1の起動と停止の制御すなわちインバータ
回路7の駆動開始制御、駆動停止制御、あるいは連系用
開閉器8の開閉制御を行う起動停止制御部13c’と、
入力電圧倹出部13a、系統電圧検出部13b、出力電
流検出器12それぞれからの信号を受けて太陽電池出力
に合わせてインバータ装置1の出力制御を行う最大電力
追従制御、連系運転時のインバータ出力の同期制御、力
率制御、出力電流波形制御、連係時の保護協調を行うイ
ンバータ出力電流制御部13d、及びインバータ出力電
流制御部13dで決定されたデューティでインバータ回
路7内のスイッチ素子Q1〜Q4をオンオフ制御するゲ
ートドライブ信号生成部13eからなる。
【0013】インバータ装置1が停止している状態では
連系用開閉器8、第2の開閉器9は開放状態であり、イ
ンバータ回路7内のスイッチ素子Q1〜Q4すべてはオ
フ状態である。このオフ状態から日射強度が増大し、太
陽電池2からの出力が得られた場合、すなわち制御回路
13内の入力電圧検出部13aで検出された入力電圧が
インバータ装置1への最低入力電圧V0以上で最大入力
電圧以下の任意の設定電圧V1を上回った場台、インバ
ータ装置1の起動停止制御部13c’は連系用開閉器8
を閉じて、インバータ回路7内のスイッチ素子Q1〜Q
4それぞれのオンオフ制御を開始するようにインバータ
出力電流制御部13dおよびゲートドライブ信号生成部
13eに対して信号出力してインバータ装置1の起動を
行う。
【0014】この時インバータ装置1の最低入力電圧V
0とは、例えば系統電圧101V/202Vに対して、
そのピーク電圧よりも高い入力電圧(この入力電圧は、
該入力電圧と系統電源3との間にトランス等の昇圧手段
がある場合はこの昇圧比を換算した値となる。)もしく
はインバータ装置1が系統電源3の系統電圧101/2
02Vと連系運転を行う際に、インバータ装置1の出力
電流として50/60Hzの正弦波波形を供給できる最
低の入力電圧と定義する。
【0015】すなわち入力電圧が最低入力電圧V0を下
回ると、系統電圧のピーク値よりも入力電圧が低くなる
ため、インバータ出力電流制御部13dにおいてインバ
ータ出力電流の正弦波波形ピーク部分を供給できなくな
る入力電圧を最低入力電圧V0としている。
【0016】したがって、インバータ装置1は入力電圧
が最低入力電圧V0以下に低下すると、インバータ装置
1が出力する出力電流波形は50/60Hzの正弦波に
制御することができなくなるため、一般的にはこの場合
は系統電源3との連係運転を中断してインバータ装置1
を運転停止する。また、太陽電池2の出力電圧すなわち
入力電圧のみを検出して、連系用開閉器8を閉じる制御
を行うと、従来の技術のところで述べたように、インバ
ータ装置1の起動に必要な最低限の電力を太陽電池出力
が発電できない場合、インバータ装置1の入力電圧は起
動時に検出した電圧値を確保できずに低下することにな
る。このことによって系統電圧のピーク値よりも入力電
圧が低くなると、直流コンデンサ5の容量が非常に大き
いために、系統電源3からインバータ装置1に向かって
連系用開閉器8、リアクトル10、インバータ回路7内
のスイッチ素子Q1〜Q4に寄生するダイオードおよび
直流コンデンサ5という経路で直流コンデンサ5に突入
電流が流れようとする。この突入電流は逆流防止ダイオ
ード6によって阻止されて直流コンデンサ5ヘの突入電
流は防止できてもインバータ回路7の駆動に伴う電力消
費を太陽電池2の出力電力で賄おうとするため、太陽電
池2の出力電力で前記電力消費を補うことができない場
合がある。この時は上述したように太陽電池2の出力特
性曲線に沿って、動作電圧、すなわちインバータ入力電
圧は短絡電流側に移動して入力電圧は低下することにな
る。この場合は入力電圧が最低入力電圧V0以下に低下
した時にインバータ装置1は入力電圧検出部13aで検
出し、起動停止制御部13c’において、インバータ回
路7内のスイッチ素子Q1〜Q4のオンオフ制御を一旦
停止して該スイッチ素子Q1〜Q4のすべてをオフとす
る。この時は突入電流の心配がないため連系用開閉器8
を開く必要はなく、連系用開閉器8は閉じたままであ
る。
【0017】インバータ装置1がインバータ回路7内の
スイッチ素子Q1〜Q4の駆動を開始する前と停止した
後とで太陽電池2の出力に変化がなければ、つまり日射
強度に変化がなければ通常は各スイッチ素子Q1〜Q4
の駆動を停止すると、入力電圧は再びスイッチ素子Q1
〜Q4を駆動する前の電圧値に戻ることになる。そこ
で、インバータ装置1は起動停止制御部13c’で起動
をかける入力電圧の設定電圧V1に対して、起動を行っ
たが一度上述のように入力電圧が低下してスイッチ素子
群Q1〜Q4それぞれの駆動を停止した場合は前記設定
電圧に予め定めた電圧値VAを加えた電圧値V1+VA
に入力電圧が達した時に再度スイッチ素子Q1〜Q4を
駆動するようにする。同じく上記と同様、再度、停止し
た場合は、さらにVBを加えたV1+VA+VBの電圧
に達した時にスイッチ素子Q1〜Q4の駆動を行うよう
に制御する。この間、連系用開閉器8は閉じたままであ
るため該連系用開閉器8のチャタリング現象を防止でき
るし、スイッチ素子Q1〜Q4それぞれの駆動開始の設
定電圧をきめ細かく設定してやることで、起動時に電力
損失の少ない効率的な運転を行うことができる。これに
よって、本実施の形態1のインバータ装置1によれば、
太陽電池2の出力に見合った効率的な起動制御を行うこ
とができる。また、ここでスイッチ素子Q1〜Q4の駆
動開始電圧を徐々に高くしていくことは、図2で示すよ
うに太陽電池2の開放電圧Vopがその出力が大きくな
るほど高くなるという太陽電池2の出力特性を利用して
いる。
【0018】以上のような起動制御によってインバータ
装置1が運転を開始すると、太陽電池2の出力に見合っ
たインバータ出力を得ることができる。この場合インバ
ータ装置1におけるインバータ出力電流制御部13d
は、系統電圧を検出して、この系統電圧と同相で50/
60Hzの正弦波波形出力電流を出力するように、スイ
ッチ素子Q1〜Q4のオンオフ制御を行う。正確にはイ
ンバータ出力電流制御部13dは、スイッチ素子Q1〜
Q4をオンオフ制御するためのデューティの決定を行
い、パルス列信号を生成する。また、インバータ出力電
流制御部13dは、上記出力電流の正弦波波形の振幅
値、すなわち出力電流の大きさについては、イ入力電圧
検出部13a、系統電圧検出部13bそれぞれからの入
力電圧と出力電流との検出出力に基づいて太陽電池2の
最大出力が得られるようにその振幅値を制御する。
【0019】ここで、インバータ出力電流制御部13d
は、出力電流検出器12で検出した出力電流値が予め設
定しておいた設定値I1を上回った時に第2の開閉器9
を閉じる。こうしたインバータ出力電流制御部13dの
制御によって、インバータ装置1の運転状態において、
太陽電池2の出力が増大してきたときにインバータ装置
1内でダイオード6をバイパスして、太陽電池2からの
電力がスイッチ素子Q1〜Q4に供給されるために、太
陽電池出力がダイオード6を通過するときに生じるダイ
オード6の有する順方向電圧降下による電力損失をなく
すことができる。しかしながらダイオード6は太陽電池
2の出力が小さい時、あるいは太陽電池2が発電してい
ないときに、連系用開閉器8が閉じていると、直流コン
デンサ5に突入電流が流れ込むのを防止しているので、
太陽電池2の出力を出力電流検出器12で検出して、同
じく予め設定しておいた設定値I2(I1>I2)で開
く制御をインバータ出力電流制御部13dで行うこと
で、インバータ装置1の連系運転時におけるダイオード
6の電圧降下による電力損失を防止することができると
ともに、起動時および停止時における太陽電池2の出力
が小さいときにおいて系統電源3から直流コンデンサ5
に突入電流が流れ込むのを防止することかできる。ま
た、インバータ装置1が起動すると、太陽電池2の最大
電力点を追従しながら、その電力に見合ったインバータ
出力電流(これは50/60Hzの正弦波波形で系統電
圧波形と同じ位相に制御される)がインバータ装置1か
ら系統電源3あるいは負荷4に対して出力されることに
なる。
【0020】以上のようにしてインバータ装置1が運転
開始した後の運転制御において、インバータ装置1は上
述したように通常の制御として太陽電池2の最大電力点
追従制御を行って、常に太陽電池2の最大出力の得られ
る動作電圧で運転を行っているが、日射強度が小さくな
ってくると、太陽電池2の最大出力の得られる動作電圧
は図3に示すようにVop1からVop4へと低下する
ことになる。この時、インバータ装置1が太陽電池2の
最大出力の得られる動作電圧で運転していると、その動
作電圧がインバータ装置1の最低入力電圧値V0を下回
る場合も生じる。このような場合はインバータ装置1の
入力電圧が最低入力電圧V0より低下するためにインバ
ータ装置1を停止するのではなくて、低日射時における
太陽電池出力でも少しでも有効利用するために、入力電
圧検出部13aでインバータ装置1の入力電圧を検出
し、この電圧が最低入力電圧V0に達した場合には、イ
ンバータ出力電流制御部13dにおいて、インバータ装
置1の出力電流を最大にするように、すなわち太陽電池
2の最大出力が得られる動作電圧でインバータ装置1を
運転するように、スイッチ素子Q1〜Q4のデューティ
制御を行っていたのを、図4に示すように太陽電池2の
最大電力点における動作電圧をその開放電圧側にずらし
て、インバータ装置1の最低入力電圧値V0よりその動
作電圧が低下しないように、上述のデューティ制御を行
う。図4では日射強度がE2より低くなった場合であ
る。上記以外の場合はインバータ装置1は太陽電池2の
最大出力の得られる動作電圧値に制御されて運転を継続
する。この場合は図4中日射強度E1の時である。
【0021】さらに上述したようにインバータ装置1の
運転を最低入力電圧より低下しないように太陽電池2の
最大出力点電圧から、その動作電圧を太陽電池2の開放
電圧側にずらして運転を継続すると、日射強度が小さく
なり、太陽電池2の開放電圧が低下してきて、最終的に
太陽電池2の開放電圧がインバータ装置1の最低入力電
圧V0にほぼ等しくなると、インバータ装置1の動作電
圧は図4に示すようにほぼ太陽電池2の開放電圧でイン
バータ最低入力電圧V0で運転することになるこれは図
4で日射強度E4の時である。この時は、太陽電池2の
出力電力は非常に小さく、同じくインバータ出力電力も
零に近くなるか、あるいはインバータ装置1がスイッチ
素子Q1〜Q4を駆動するのに必要な電力消費を自身で
行っているためにマイナスになることになる。この時は
上述の起動制御で述べたように、太陽電池2の動作電圧
が開放電圧から低下する方向に引っ張られて、インバー
タ動作電圧は急激に低下しようとする。そしてインバー
タ最低入力電圧V0よりも低下した時点でスイッチ素子
Q1〜Q4の駆動を停止し、インバータ入力電圧を太陽
電池2の開放電圧まで戻す。
【0022】以上の制御を行うことで、インバータ装置
1の入力電圧範囲内で可能な限り、インバータ装置1を
運転することができ、特に、朝、夕あるいは曇天時の低
日射強度の時に太陽電池出力を有効に利用することがで
きる。
【0023】さらに連系用開閉器8を投入する手順は先
に述べたか、この連系用開閉器8を開放するのはインバ
ータ入力電圧がインバータ最低入力電圧V0よりも予め
設定した電圧値だけ低い電圧値V3に達した時、すなわ
ちスイッチ素子Q1〜Q4の駆動を停止した後、さらに
太陽電池2の出力が低下し、太陽電池2の開放電圧がさ
らに低下した時(ほとんど0V近辺)に起動停止制御部
13c’において連系用開閉器8を開放する。
【0024】実施の形態2 図5は本発明の実施の形態2に係るインバータ装置の構
成を示している。本実施の形態2のインバータ装置1は
太陽電池2と系統電源3との間に挿入され、太陽電池2
で発電される直流電力を60/50Hzの交流電力に変
換して、系統電源3に連系して負荷4に供給するととも
に系統電源3側へも電力の逆潮流を行う。本実施の形態
3のインバータ装置1の構成について説明すると、直流
コンデンサ5は日射変動による太陽電池出力変動によっ
てインバータ装置1の入力電圧の急変を抑制するために
設けられている。またインバータ装置1に入力された直
流電力はQ1〜Q4のスイッチ素子群で構成される高周
波インバータブリッジ14に導かれ直流から交流に電力
変換される。さらに該高周波インバータブリッジ14の
出力は高周波トランス15の1次側に供給されて、ここ
で電気的に絶縁される。高周波トランス15の二次側2
線はダイオードブリッジ16の交流入力端子に入力され
交流から直流に電力変換される。該ダイオードブリッジ
16の直流出力端子からの2線は、それぞれDCリアク
トル17、その後、Sl〜S4のスイッチ素子群で構成
される低周波インバータブリッジ18に入力され、再び
直流から交流に変換される。該低周波インバータ18の
出力2線は、連系用開閉器8およびフィルタ回路19を
介して系統電源3の単相3線式配電線に接続される構成
となっている。制御回路13は2つのゲートドライブ信
号生成部13e1、13e2を有しており、ゲートドラ
イブ信号生成部13e1は高周波インバータブリッジ1
4を、ゲートドライブ信号生成部13e2は低周波イン
バータブリッジ18をそれぞれ駆動する。
【0025】次に本実施の形態2のインバータ装置1の
動作について説明する。まず、高周波インバータブリッ
ジ14において、これを構成するスイッチ素子Q1〜Q
4のゲート端子をゲートドライブ信号生成部13e1か
らの高周波キャリア(20kHz)による正弦波PWM
変調を施したパルス列信号でもってオンオフ制御するこ
とによって、太陽電池2で発電された直流電力は高周波
交流(20kHz)に変換される。この高周波交流(2
OkHz)は高周波トランス15の1次側に供給され、
該高周波トランス15の巻数比に応じた電圧に変圧され
た高周波交流が該高周波トランス15の2次側に出力さ
れる。ここで該高周波トランス15は系統電源3と太陽
電池2とを電気的に絶縁するという働きと、入力電圧に
対する出力電圧を巻数比に応じた変圧比で変圧する働き
を有している。高周波トランス15出力は、次段のダイ
オードブリッジ16で整流され、さらにダイオードブリ
ッジ16の出力2線に直列に設けられたDCリアクトル
17によって図5のAに示すように、高周波リップル成
分が平滑化され、商用周波の正弦波を全波整流した直流
電圧波形となる。
【0026】さらに、この直流電圧は次段の低周波イン
バータブリッジ18に入力される。ここで該低周波イン
バータブリッジ18を構成するスイッチ素子S1〜S4
それぞれのゲート端子をゲートドライブ信号生成部13
e2により商用周波数でもってS1,S4と、S2,S
3とを交互にオンオフ制御する。すなわち図5のA点の
波形に示した線間電圧の電圧値の谷である0Vの点に同
期させて、S1,S4がオンの時はS2,S3はオフと
いうようにそれぞれ交互にオンオフ制御を行う。その結
果、図5のAに示した電圧、電流波形は、全波整流され
た形の各正弦波の山が1つ置き上下方向に対称に反転さ
れることになり、図5のBに示した電圧波形は商用周波
の正弦波交流波形に変換される。さらに、連系用開閉器
8を介し、ACフィルタ19によって高調波成分が除去
される。
【0027】以上の構成を有する本実施の形態2のイン
バータ装置1において、連系用開閉器8を閉じた場合
は、上述したダイオードブリッジ16は上述したよう
に、本来は高周波トランス15から出力された高周波交
流を全波整流するために設けられており、本実施の形態
2のインバータ装置1を構成するのに本来必要不可欠な
ものであるが、実施の形態1のダイオード6に相当する
働き、すなわち系統電源3から直流コンデンサ5に充電
電流を流すのを防止する役割を行うので、実施の形態1
におけるように、本実施の形態2ではダイオード6を付
加する必要はない。すなわち、連系用開閉器8が閉じた
時、同様にしてインバータ出力電圧が系統電圧よりも低
い場台は系統電源3からインバータ装置1に向かって、
連系用開閉器8を介して、スイッチ素子群に寄生するダ
イオードによって交流が直流に変換され、インバータ装
置1の入力側端の直流コンデンサ5に向かって突入電流
が流れようとするが、ここで回路内に挿入されているダ
イオードブリッジ16によって阻止されるために、系統
電源3からの突入電流は実施の形態1と同様に流れるこ
とはない。したがって、本実施の形態2のインバータ装
置1においても実施の形態のインバータ装置1と同様の
起動停止制御を行うことができる。
【0028】実施の形態3 図6は本発明の実施の形態3に係るインバータ装置の構
成を示している。本実施の形態3のインバータ装置1は
太陽電池2と系統電源3との間に挿入され、DC/DC
コンバータ34と、逆流防止ダイオード6と、PWMイ
ンバータ35と、連系用開閉器8と、インバータ出力電
流検出器12と、制御回路13と、ACフィルタ19と
を有している。DC/DCコンバータ34は、第1のス
イッチ素子群Q1〜Q4、高周波トランス15、整流用
のダイオードブリッジ16、DCリアクトル17および
直流コンデンサ33で構成されている。PWMインバー
タ35は、第2のスイッチ素子群S1〜S4で構成され
ている。
【0029】このような本実施の形態3のインバータ装
置1においては、図7で示される従来のインバータ装置
1における直流コンデンサ5と同様の働きをするコンデ
ンサとして、DCリアクトル17の後ろに直流コンデン
サ33が実装されている。図7の従来のインバータ装置
1とは直流コンデンサの実装位置が異なっている。これ
は第2のスイッチ素子群S1〜S4がPWMインバータ
35として動作するためであり、この第2のスイッチ素
子群S1〜S4が図7の従来のインバータ装置1ではス
イッチ素子群Q1〜Q4に相当するため、図6に示すD
C/DCコンバータ35を含めて図7における太陽電池
出力に相当する。従って本実施の形態3の直流コンデン
サ33はDC/DCコンバータ34の後段に位置して実
装されている。このことから本実施の形態3では直流コ
ンデンサ33と第2のスイッチ素子群S1〜S4とのあ
いだにダイオード6を挿入することで、系統電源3から
直流コンデンサ33ヘの突入電流を防止できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明によれば、当該インバータ装置が連系用開閉器を介し
て電力系統と連系して該電力系統から電力変換手段を通
して直流電源に接続された直流コンデンサに充電電流と
して突入電流が流れ込もうとするのを制御素子によって
防止でき、これによって、インバータ装置の入力電圧が
低下した時も電力系統側から直流コンデンサに充電電流
が流れ込まないから、結局、連系用開閉器は一度閉じた
後は、開放する必要がなくなり、従来の課題とされてい
た連系用開閉器のチャタリング現象は生じなくなる。し
たがって、これに伴い、インバータ装置の起動前に太陽
電池の発電電力を何らかの方法で検出して、十分な出力
があることを確認した上で、インバータ装置の起動を行
うという繁雑な制御を行う必要もなく、インバータ装置
の入力電圧を検出するだけで円滑に、しかも太陽電池出
力の有効利用が可能な効率的な起動、停止制御を実現で
きる。
【0031】請求項2に係る本発明のように構成した場
合においては、インバータ装置の入力電圧を検出して、
該入力電圧が例えばインバータ装置の最低入力電圧以上
で、最大入力電圧以下の任意の設定値電圧を上回ったと
ころで前記連系用開閉器を閉じ、スイッチ素子群を駆動
し、インバータ装置を起動させることで、スイッチ素子
群の駆動によってインバータ装置の入力電圧が低下して
も一旦閉じた前記連系用開閉器を再び開放する必要はな
く、このためにインバータ装置の起動前に太陽電池出力
が十分であるかをチェックする必要がなくなり、インバ
ータ装置の操作の手間が軽減される。
【0032】請求項3あるい4に係る本発明のように構
成した場合においては、インバータの入力あるいは出力
が予め設定した設定値(11)を上回った場合に、制御
開閉器を閉じて前記制御素子をバイパスする回路を形成
できるから、これによって、太陽電池出力が十分な電力
を供給できるようになると、電力系統側から直流コンデ
ンサヘの突入電流が流れ込むことはなくなるため、ダイ
オード等の制御素子は必要でなくなる一方、ダイオード
等の制御素子は、逆に太陽電池から系統電源に電力供給
する際にそれの電圧降下分だけ電力損失することにな
り、システムの利用効率を低下させる原因となるため、
太陽電池から一定以上の出力が得られることを検出でき
たら、制御開閉器を閉じてダイオードのような制御素子
をバイパスして太陽電池出力の有効利用を図れるものと
なる。また、ダイオードは太陽電池の出力が小さい時、
あるいは太陽電池が発電していないときに、連係用開閉
器が閉じていると、直流コンデンサに突入電流が流れ込
むのを防止しているので、太陽電池の出力を出力電流検
出器で検出して、予め設定しておいた設定値12(11
>12)で開くように制御することで、インバータ装置
の連係運転時におけるダイオードの電圧降下による電力
損失を防止できるとともに、起動時および停止時におけ
る太陽電池の出力が小さいときにおいて系統電源から直
流コンデンサに突入電流が流れ込むのを防止することが
できる。
【0033】請求項5に係る本発明によれば、インバー
タ装置の起動時にその出力を電力系統側と連系させるた
めの連系用開閉器を閉じた時に、前記直流電源の起電圧
が電力系統側出力を整流した電圧のピーク値よりも低い
時にも、該直流電源に並列に接続された直流コンデンサ
に電力系統側からの充電電流が流れ込まないように、イ
ンバータ装置内のダイオードブリッジを利用して、イン
バータ装置の入力電圧を検出して上記連系用開閉器の開
閉制御、スイッチ素子群の駆動制御を行うことができ
る。
【0034】請求項6に係る本発明のように構成した場
合においては、当該インバータ装置の起動後、朝、夕、
曇天日において日射強度が低下しても、すこしでも長く
インバータの運転を継続するために、インバータ装置の
入力電圧が第1の設定値としてインバータ装置の最低入
力電圧値に達した場合、インバータ装置は太陽電池の最
大出力が得られる動作電圧で運転を継続するように制御
されているが、日射強度が低下して、太陽電池の最大電
力が得られる動作電圧が同様にして低下することによっ
て、インバータ最低入力電圧に達した場合、太陽電池の
動作電圧を最大点における電圧値から太陽電池の開放電
圧側、すなわち高くなる方向ヘずらす制御を行うこと
で、インバータ入力電圧を最低入力電圧より下回らない
ように制御でき、結果として朝、夕、曇天日において日
射強度が低下しても、太陽電池の動作電圧を最大点にお
ける電圧値から太陽電池の開放電圧側、すなわち高くな
る方向へずらす制御を行うことで、インバータ入力電圧
を最低入力電圧より下回らないように制御して、少しで
も長くインバータの運転を継続することができるため、
繁雑な停止制御を行わなくとも、太陽電池出力を最後ま
で有効に利用することができる。
【0035】請求項7に係る本発明のように構成した場
合においては、太陽電池出力が非常に小さい出力のとき
から効率よくインバータの起動を行うことができ、太陽
電池出力を効率よくインバータ装置の出力として利用す
ることができる。
【0036】請求項8に係る本発明のように構成した場
合においては、太陽電池出力をぎりぎりまで有効に利用
できるとともに、開閉器のチャタリングを防止すること
ができる。
【0037】請求項9および10に係る本発明によれ
ば、太陽電池出力を最後まで有効に利用できる一方でイ
ンバータ装置を効率的に運転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るインバータ装置の
回路図。
【図2】太陽電池開放電圧と太陽電池出力の関係を示す
図。
【図3】日射強度と太陽電池最大出力が得られる動作電
圧の関係を示す図。
【図4】低日射時におけるインバータ入力電圧制御の関
係を示す図。
【図5】本発明の実施の形態2に係るインバータ装置の
回路図。
【図6】本発明の実施の形態3に係るインバータ装置の
回路図。
【図7】従来のインバータ装置の回路図。
【図8】系統電源の全波整流電圧波形と入力電圧の関係
を示す図。
【符号の説明】
1 インバータ装置 2 太陽電池 3 系統電源 4 負荷 5 直流コンデンサ 6 ダイオード 7 インバータ回路 8 連系用開閉器 9 第2の開閉器 10 リアクトル 13 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹林 司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−45374(JP,A) 特開 平8−242589(JP,A) 特開 平9−65657(JP,A) 特開 平7−28537(JP,A) 特開 平6−319269(JP,A) 実開 昭62−115789(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 G05F 1/67 H02J 3/38

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池等の直流電源に並列に接続される
    直流コンデンサと、 前記直流電源からの直流電力を交流電力に変換する電力
    変換手段と、 インバータ出力を所定の電力系統と連系させる連系用開
    閉器と、インバータの入力電圧を検出するインバータ入力電圧検
    出手段と、 前記直流コンデンサと前記電力変換手段との間に設けら
    れて、系統電圧のピーク値よりも入力電圧が低い場合に
    前記電力系統から前記直流コンデンサに対して充電電流
    を流れ込むのを阻止可能でかつ導通制御可能なダイオー
    ド等の制御素子と、 を具備したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載のインバータ装置におい
    て、前記インバータ入力電圧検出手段が当該インバータ
    装置の入力電圧を検出して、前記連系用開閉器の開閉制
    御、前記電力変換手段の駆動制御を行うことを特徴とす
    るインバータ装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1記載のインバータ装置におい
    て、前記制御素子に並列に制御開閉器を設け、インバー
    タの出力電流値が予め設定しておいた設定値(I1)を
    上回った時に、制御開閉器を閉じることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  4. 【請求項4】前記請求項3記載のインバータ装置におい
    て、インバータの出力電流値が予め設定しておいた設定
    値I2(I1>12)を上回った時に前記制御開閉器を
    開くことを特徴とするインバータ装置。
  5. 【請求項5】太陽電池等の直流電源に接続される直流コ
    ンデンサと、 前記直流電源の直流電力を交流電力に変換する第1のス
    イッチ素子群と、 前記直流電源と所定の電力系統とを電気的に絶縁すると
    ともに、入力電圧に対する出力電圧を巻数比に応じた変
    圧比で変圧する高周波トランスと、 前記高周波トランスの出力で高周波交流を整流するダイ
    オードブリッジと、 前記ダイオードブリッジの出力から高調波成分を除去す
    るDCリアクトルと、 前記DCリアクトルからの直流出力を再び交流に変換す
    る第2のスイッチ素子群と、 インバータ出力を前記電力系統と連系させる連系用開閉
    器とを具備し、 前記ダイオードブリッジによって、前記連系用開閉器を
    閉じた時に、前記電力系統から前記直流コンデンサに対
    して充電電流が流れ込むのを防止すると共に、当該イン
    バータ装置の入力電圧を検出して、前記連系用開閉器の
    開閉制御および前記スイッチ素子群の駆動制御を行うこ
    とを特徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】前記請求項1、2または5記載のインバー
    タ装置において、太陽電池の最大電力点における動作電
    圧が、当該インバータ装置の入力電圧に対する予め設定
    した第1の設定値よりも高い場合は通常の制御として太
    陽電池の最大電力追従制御で運転を行い、前記第1の設
    定値まで低下した場合は当該インバータ装置を停止せず
    に太陽電池の最大電力点における動作電圧からずらして
    所定の設定値で運転することを特徴とするインバータ装
    置。
  7. 【請求項7】前記請求項1、2または5記載のインバー
    タ装置において、前記入力電圧が前記予め設定した第1
    の設定値よりも低くなった時に、前記連系用開閉器は閉
    じた状態で、前記スイッチ素子群の駆動を停止する一
    方、インバータ入力電圧が前記第1の設定値よりも予め
    決められた設定電圧だけ高くなった時に前記スイッチ素
    子群を再度、駆動することを特徴とするインバータ装
    置。
  8. 【請求項8】前記請求項1、2または5記載のインバー
    タ装置において、インバータ装置の入力電圧が前記予め
    設定した第1の設定値よりも低い第2の設定値に達した
    時、前記連系用開閉器を開放することを特徴とするイン
    バータ装置。
  9. 【請求項9】太陽電池等の直流電源に並列に接続される
    直流コンデンサと、前記直流電源からの直流電力を交流
    電力に変換する電力変換手段と、インバータ出力を所定
    の電力系統と連系させる連系用開閉器と、インバータの
    入力電圧を検出するインバータ入力電圧検出手段と、前
    記直流コンデンサと前記電力変換手段との間に設けられ
    て、系統電圧のピーク値よりも入力電圧が低い場合に
    記電力系統から前記コンデンサに対して充電電流を流れ
    込むのを阻止可能でかつ導通制御可能な制御素子とを具
    備したインバータ装置の起動方法であって、
    当該インバータ装置の入力電圧を検出し、この検出した
    入力電圧によって前記連系用開閉器の開閉制御と前記電
    力変換手段の駆動制御とを行うとともに、前記連系用開
    閉器を閉じる側に制御しているときに前記制御素子によ
    って前記電力系統から充電電流が流れ込まないよう制御
    することを特徴とするインバータ装置の起動方法。
  10. 【請求項10】太陽電池等の直流電源に接続される直流
    コンデンサと、前記直流電源からの直流電力を交流電力
    に変換する第1のスイッチ素子群と、前記直流電源と所
    定の電力系統とを電気的に絶縁するとともに、入力電圧
    に対する出力電圧を巻数比に応じた変圧比で変圧する高
    周波トランスと、前記高周波トランスの出力で高周波交
    流を整流するダイオードブリッジと、前記ダイオードブ
    リッジの出力から高調波成分を除去するDCリアクトル
    と、前記DCリアクトルからの直流出力を再び交流に変
    換する第2のスイッチ素子群と、インバータ出力を前記
    電力系統と連系させる連系用開閉器とを具備したインバ
    ータ装置の起動方法であって、当該インバータ装置の入
    力電圧を検出し、この検出した入力電圧によって前記連
    系用開閉器の開閉制御とスイッチ素子群の駆動制御とを
    行うことを特徴とするインバータ装置の起動方法。
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