JP3588917B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電力変換装置に関し、さらに詳細にいえば、太陽電池、燃料電池などの直流電力源と商用電源系統とを併用して家庭内負荷などに電源を供給するに当って、直流電力源による発電量が多い場合に直流電力源の余剰電力を商用電源系統に供給するために好適な電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、太陽電池、燃料電池などの直流電力源を分散電源として導入することが強く要望されるようになってきている。
この場合に、図1に示すように、家庭内負荷など(以下、負荷機器という)への電力供給形態としては、直流電力源100の出力をPWMインバータ101を用いて交流に変換し、商用周波数トランス102を介して商用電源系統103に接続し、商用電源系統103の屋内配電線を介して負荷機器104への電力供給を行うことが一般的である(以下、この形態を系統連系という)。なお、図1には、電気的構成と共にこの構成の各部における電圧波形を示してある。
【0003】
一方、負荷機器についてみると、インバータの普及によって、交流を直流に変換した後、インバータで電力を供給するようにしたものが増加してきているので、直流電力源100からの出力を直接用いる方が高効率に負荷機器104に電力を供給することができる。例えば、空気調和装置用インバータ105に直流電力を供給する方式として、例えば、図2に示すように、直流電力源100に対して直接に空気調和装置用インバータ105を接続するものが提案されているが、夜間、降雨時などのように直流電力源100の発生電力が少なくなる場合には、商用電源系統103からの電力供給を行うことになるので、商用周波数トランス102による機器効率の低下が問題になる。また、商用周波数トランスは体積、重量が著しく大きいのであるから、最近では、商用周波数トランスを用いる代わりに、高周波で絶縁する方式が主流になりつつある。
【0004】
ここで、絶縁が求められるのは直流電力源と商用電源系統との間のみであるから、最近では、図3に示すように、DC/DCコンバータ106を用いた系統連系インバータが用いられており、高周波で絶縁することに起因してトランス107の小形化を可能にしている。なお、図3には、電気的構成と共にこの構成の各部における電圧波形(瞬時波形及び平均値)を示してある。
【0005】
この場合にも、直流部(トランス107とPWMインバータ101との接続部)に空気調和装置用インバータ105を接続すれば、交流で連系する場合と比較して、PWMインバータ101および空気調和装置用インバータ負荷の整流部の損失を排除できることに起因して、直流電力源100から空気調和装置104への電力供給効率を改善することができる。また、商用電源系統103のみで直流負荷を駆動する場合には、トランス107が介在していないので、図2の構成を採用する場合と比較して電力供給効率を改善することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図3の構成を採用した場合には、高周波で動作するDC/DCコンバータ106とPWMインバータ101とを用い、これらが直流電力源100と商用電源系統103との間に介在されているのであるから、直流電力源100から商用電源系統103への電力供給効率が低くなってしまう。
【0007】
ここで、住宅用システムにおいては、契約電力相当と発電容量とが大きく設定され(例えば、30Aの場合は3kW、50Aの場合は5kW)、在室数の少ない日中時は売電を積極的に行い、夜間は買電により終日収支が零になるような運用形態が取られるのであるから、上述のような商用電源系統への電力供給効率の悪化は終日の電力利用率を低下させることになってしまう。
【0008】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、日中時に負荷の小さい住宅用の、直流電力源を含む分散電源において、商用電源系統および直流負荷への電力供給効率を改善することができる高周波絶縁型の電力変換装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の電力変換装置は、商用電源系統に対して商用周波数で動作し、かつ脈流電圧を生成する単相インバータを接続し、直流電力源に対してDC/DCコンバータを接続し、単相インバータとDC/DCコンバータとをトランスを介して接続し、単相インバータとトランスとの接続点に、直流負荷に電力を供給するための昇圧チョッパ回路を接続してある。
【0010】
【作用】
請求項1の電力変換装置であれば、商用電源系統に対して商用周波数で動作し、かつ脈流電圧を生成する単相インバータを接続し、直流電力源に対してDC/DCコンバータを接続し、単相インバータとDC/DCコンバータとをトランスを介して接続し、単相インバータとトランスとの接続点に、直流負荷に電力を供給するための昇圧チョッパ回路を接続してあるので、直流電力源から直流負荷に電力を供給する場合には昇圧チョッパ回路による損失が増加する。しかし、直流電力源から商用電源系統に電力を供給する場合には、単相インバータにおいて脈流電圧を商用交流電圧に変換するだけでよいからPWM制御によるスイッチング損失分を改善することができる。そして、両者の増減はほぼ等しい値になる。したがって、日中時に売電を主体とする住宅用の分散電源において終日総合効率の改善を達成することができる。また、日中時に負荷の大きい空気調和装置などを直流電力源側に接続することにより、交流連系と比較して高効率に電力利用を行うことができる。
【0011】
さらに、商用電源系統から直流負荷に電力を供給する場合には、図3に示す従来例と同等の電力変換効率を達成することができ、夜間、降雨時などにおいても機器効率の低下を少なくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面によってこの発明の実施の態様を詳細に説明する。
図4はこの発明の電力変換装置の一実施態様を示す電気回路図である。
なお、図4には、構成各部の電圧波形(瞬時波形及び平均値)をも示してある。
【0013】
この電力変換装置は、太陽電池からなる直流電力源1と並列にコンデンサ1aを接続してあるとともに、直流電力源1の両端子間にDC/DCコンバータ2を接続している。このDC/DCコンバータ2は、直流電力源1の両端子間に互いに直列接続した電力用スイッチングトランジスタ(以下、単にスイッチングトランジスタという)2a,2bと直流電力源1の両端子間に互いに直列接続したスイッチングトランジスタ2c,2dとを互いに並列接続してなるものであり、スイッチングトランジスタ2a,2bの接続点とスイッチングトランジスタ2c,2dの接続点との間に高周波絶縁用のトランス4の一方の巻線を接続している。また、商用電源系統3の両端子間に単相インバータ5を接続し、単相インバータ5の両出力端子間にコンデンサ5hを接続するとともに、リアクトル5fを介してダイオードブリッジ5gを接続し、ダイオードブリッジ5gの両出力端子間に前記高周波絶縁用のトランス4の他方の巻線を接続している。前記単相インバータ5は、商用電源系統3の両端子間に互いに直列接続したスイッチングトランジスタ5a,5bと互いに直列接続したスイッチングトランジスタ5c,5dとを互いに並列接続してなるものである。
【0014】
また、前記単相インバータ5の両出力端子間にリアクトル6aを介して昇圧チョッパ回路6を接続し、昇圧チョッパ回路6の両出力端子間に空気調和装置用のインバータ(直流負荷)8を接続してある。前記昇圧チョッパ回路6は、リアクトル6aと直列に接続されたスイッチングトランジスタ6bと、スイッチングトランジスタ6bに対して逆極性で直列接続されたダイオード6cと、スイッチングトランジスタ6bとダイオード6cとの直列回路と並列に接続されたコンデンサ6dとからなるものである。
【0015】
この電力変換装置は、直流電力源1の端子間電圧Vdc1、第1直流部電圧指令Vdc1*、空気調和装置用のインバータ8の入力電圧Vdc2、第2直流部電圧指令Vdc2*、商用電源系統3の電圧Vs、リアクトル5fに流れる電流I1、リアクトル6aに流れる電流I2を入力として、単相インバータ5のスイッチングトランジスタ5a,5b,5c,5dに対するスイッチング信号sync、DC/DCコンバータ2のスイッチングトランジスタに対するスイッチング信号pwm1、昇圧チョッパ回路6のスイッチングトランジスタ6bに対するスイッチング信号pwm2を出力する電力制御部7を有している。
【0016】
なお、第1直流部電圧指令Vdc1*は直流電力源1の最大出力が得られる電圧値であり、第2直流部電圧指令Vdc2*は空気調和装置用のインバータ8が必要とする直流電圧値である。
図5はこの電力制御部7を示すブロック図である。
この電力制御部7においては、商用電源系統3から検出された電圧波形Vsを入力として、極性判別部7aにより方形波のスイッチング信号syncを生成し、単相インバータ5に供給する。そして、単相インバータ5は、このスイッチング信号syncに基づいて各相を逆極性でON−OFFすることにより商用電源系統3の正弦波を脈流電圧に変換する。
【0017】
また、第1直流部電圧指令Vdc1*と直流電力源1の端子間電圧Vdc1との偏差を減算器7b1により得、この偏差をPI(比例、積分)補償器7b2を介して乗算器7b3に供給するとともに、前記電圧波形Vsを絶対値部7dに供給することにより得られる脈流波形をも乗算器7b3に供給して電流指令I1*を得、この電流指令I1*とリアクトル5fに流れる電流I1との偏差を減算器7b4により得、この偏差をP(比例)補償器7b5に供給し、さらにパルス幅変調部7b6に供給することにより、DC/DCコンバータ2のスイッチングトランジスタ2a,2b,2c,2dをスイッチングさせるためのスイッチング信号pwm1を生成する。
【0018】
また、第2直流部電圧指令Vdc2*と空気調和装置用のインバータ8の入力電圧Vdc2との偏差を減算器7c1により得、この偏差をPI補償器7c2を介して乗算器7c3に供給するとともに、前記電圧波形Vsを絶対値部7dに供給することにより得られる脈流波形をも乗算器7c3に供給して電流指令I2*を得、この電流指令I2*とリアクトル6aに流れる電流I2との偏差を減算器7c4により得、この偏差をP(比例)補償器7c5に供給し、さらにパルス幅変調部7c6に供給することにより、昇圧チョッパ回路6のスイッチングトランジスタ6bをスイッチングさせるためのスイッチング信号pwm2を生成する。
【0019】
次に、図4の電力変換装置の動作を説明する。ただし、直流電力源1として太陽電池を採用し、太陽電池は、最大出力が得られる動作電圧がほぼ一定値となるため、DC/DCコンバータ2の直流電圧制御は定電圧制御を行うものと仮定する。
直流電圧制御は、商用電源系統3の電源波形Vsを整流した脈流の基準信号と、直流電圧の偏差信号とを乗算することにより電流指令の振幅を決定し、直流電圧が一定になるように出力電流を制御することにより達成される。ここで、直流負荷がない場合には、得られた電流は単相インバータ5により、商用電源系統3の半周期毎に極性が反転され、商用電源電圧に同期した力率1の電流波形が得られる。
【0020】
また、昇圧チョッパ回路6についても、DC/DCコンバータ2の場合と同じ構成(電力制御部7の構成)にて、直流負荷が必要とする直流電圧値となるように脈流波形に同期した電流を直流負荷に供給する。
ここで、発電電力(直流電力源1の出力電力)が直流負荷電力よりも大きい場合には、余剰電力が、上述のように、単相インバータ5により商用電源系統3に供給される。逆に、発電電力が直流負荷よりも小さい場合には、発電電力の不足分を補うように単相インバータのダイオード部を通して脈流電流が供給される。この場合において、DC/DCコンバータ2、昇圧チョッパ回路6共に商用電源系統3の電源波形と同期して電流制御されるのであるから、商用電源系統3から流れ込む電流も力率1の波形になる。
【0021】
したがって、単相インバータ5を商用電源系統3の電源周期に同期して動作させれば、脈流部の発電電力と直流負荷の需給関係により、無制御で順変換、逆変換を切り代えることができる。
次いで、図3に示す従来装置と比較しながら図4の電力変換装置の動作をさらに説明する。
【0022】
(1)商用電源系統から直流負荷へ電力変換を行う場合
図3に示す装置において、PWMインバータのスイッチングトランジスタをONすれば、図6中(A)に導通経路のみを示すように、ダイオードを通してリアクトルと商用電源系統とが短絡され、電力を蓄積する。逆に、PWMインバータのスイッチングトランジスタをOFFすれば、図6中(B)に導通経路のみを示すように、商用電源系統と空気調和装置用のインバータに直流電圧を与えるためのコンデンサとの電位差によりリアクトルには逆電圧が印加され、電力をコンデンサに供給する。なお、図6において実線矢印は電圧を、破線矢印は電流をそれぞれ示している。
【0023】
図4に示す装置においても、昇圧チョッパ回路のスイッチングトランジスタをONすれば、図6中(A)に導通経路のみを示すように、ダイオードを通してリアクトルと商用電源系統とが短絡され、電力を蓄積する。逆に、PWMインバータのスイッチングトランジスタをOFFすれば、図7中(B)に導通経路のみを示すように、商用電源系統と空気調和装置用のインバータに直流電圧を与えるためのコンデンサとの電位差によりリアクトルには逆電圧が印加され、電力をコンデンサに供給する。なお、図6において実線矢印は電圧を、破線矢印は電流をそれぞれ示している。
【0024】
図6と図7とを比較すると、図7の方が、各状態において導通する素子の数が1だけ多いことが分かる。ここで、各素子での電圧降下を比較すると、図3に示す装置においては、インバータをPWM制御しているので、高速なスイッチングトランジスタおよびダイオードを用いており、電圧降下は共に2V程度である。これに対して、図4の装置においては、インバータを電源周波数でスイッチングするため低速なスイッチングトランジスタが用いられる。この場合、半導体素子のスイッチング速度と飽和電圧とは比例関係にあるため、スイッチングトランジスタに内蔵されるダイオードの電圧降下は1V程度と低くなる。このため、何れの状態での電圧降下も共に4V程度であり、ON損失は同等である。さらに、転流動作についても、何れの装置も共に1つのスイッチングトランジスタとダイオードの導通状態が切り替わるだけであるから、スイッチングによる損失も同じである。
【0025】
(2)直流電力源から商用電源系統へ電力変換を行う場合
図3に示す装置において、PWMインバータのスイッチングトランジスタをONすれば、図8中(A)に導通経路のみを示すように、リアクトルを介して直流部(ダイオードブリッジの出力をコンデンサで平滑化した部分)と商用電源系統とが短絡され、リアクトルに電力を蓄積する。逆に、PWMインバータのスイッチングトランジスタをOFFすれば、図8中(B)に導通経路のみを示すように、直流部とリアクトルとが切り離され、電力を商用電源系統に供給する。なお、図8において実線矢印は電圧を、破線矢印は電流をそれぞれ示している。
【0026】
図4に示す装置においては、図9に導通経路のみを示すように、脈流部にて電流制御を行うのであるから、直交変換部のスイッチング動作が不要になる。
また、直流電力源から空気調和装置用のインバータ(直流負荷)への電力変換については、図3の装置が直流部に直流負荷を直接接続することにより行われるのに対して、図4の装置は昇圧チョッパ回路による昇圧動作が必要である。
【0027】
図6と図7との発生損失を比較すると、PWM動作に伴う損失は、図8、図9に示すようにスイッチングトランジスタ1組の導通状態が切り替わるのであるから、同等であることが分かる。また、直交変換部において電源半周期にわたって導通状態になる素子は、図3の装置が1つのスイッチングトランジスタであるのに対し、図4の装置が2つのスイッチングトランジスタになる。しかし、前述した飽和電圧の相違により発生損失は同等になる。
【0028】
以上のように、電力変換部の総損失は図3の装置と図4の装置とでは互いに同等であるが、PWMインバータでのスイッチング損失を昇圧チョッパ回路を用いて直流変換部に損失分布を移すことにより、売電における効率の改善を達成することができる。
図10は電力変換装置の変換効率を示す図である。
【0029】
図10は、直流電力源1として3kWの太陽電池を採用し、直流負荷として消費電力が500Wの空気調和装置用のインバータが接続された場合を示している。
また、図10中(A)は交流連系方式の従来装置を示し、図10中(B)は直流連系方式の従来装置(図3参照)を示し、図10中(C)は図4の装置を示している。なお、電力変換各部の効率ηは、3kWクラスでの代表的な値を採用している。
【0030】
図10中(A)の場合には、総損失が350W、総合効率が86%であり、図10中(B)の場合には、総損失が290W、総合効率が88.4%であり、図10中(C)の場合には、総損失が220W、総合効率が91.2%である。したがって、図4の電力変換装置を採用することにより、従来の交流連系システムと比較して5%以上、従来の直流連系システムと比較して3%程度の効率の改善効果が得られることが分かる。
【0031】
前記図4の電力変換装置において、図11に示すように、DC/DCコンバータ2の一次側および二次側を共にハーフブリッジで構成してもよい。ただし、一次側、二次側の何れか一方のみをハーフブリッジで構成してもよい。
また、電力回生のあるような直流負荷が接続される場合には、昇圧チョッパ回路6に代えて、図12に示すように、電流可逆チョッパ回路(電流を双方向に流すことが可能なチョッパ回路)を採用することが好ましく、回生電力を商用電源系統に逆変換することによって電力の利用率を向上させることができる。
【0032】
さらに、系統連系においては、供給される電気方式と同じ方式での接続が求められるが、図13に示すように、高周波絶縁用のトランス4として商用電源系統側の巻線が中間タップを有するトランスを採用し、コンデンサ5hに代えて1対のコンデンサの直列接続回路を採用し、単相インバータ5の各出力端子とダイオードブリッジ5gとの間にそれぞれリアクトルを接続し、単相三線式商用電源系統の共通線を前記中間タップおよび前記1対のコンデンサの接続点と接続する構成を採用することによって、単相三線式の商用電源系統に対しても接続することが可能になる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、日中時に売電を主体とする住宅用の分散電源において終日総合効率の改善を達成することができ、また、日中時に負荷の大きい空気調和装置などを直流電力源側に接続することにより、交流連系と比較して高効率に電力利用を行うことができ、さらに、商用電源系統から直流負荷に電力を供給する場合には、直流連系の従来例と同等の電力変換効率を達成することができ、夜間、降雨時などにおいても機器効率の低下を少なくすることができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の交流連系の電力変換装置の構成を示す電気回路図である。
【図2】従来の直流連系の電力変換装置の構成を示す電気回路図である。
【図3】従来の、高周波絶縁、かつ直流連系の電力変換装置の構成を示す電気回路図である。
【図4】この発明の電力変換装置の一実施態様を示す電気回路図である。
【図5】図4の電力変換装置のうち、電力制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】図3の電力変換装置の、商用電源系統から直流負荷への電力変換を行う場合の導通状態を示す電気回路図である。
【図7】図4の電力変換装置の、商用電源系統から直流負荷への電力変換を行う場合の導通状態を示す電気回路図である。
【図8】図3の電力変換装置の、直流電力源から商用電源系統への電力変換を行う場合の導通状態を示す電気回路図である。
【図9】図4の電力変換装置の、直流電力源から商用電源系統への電力変換を行う場合の導通状態を示す電気回路図である。
【図10】従来の電力変換装置と図4の電力変換装置との変換効率を示す概略図である。
【図11】DC/DCコンバータの他の構成例を示す電気回路図である。
【図12】昇降圧チョッパ回路の構成例を示す電気回路図である。
【図13】単相三線式商用電源系統への適用例を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 直流電力源 2 DC/DCコンバータ
3 商用電源系統 4 高周波絶縁用のトランス
5 単相インバータ 6 昇圧チョッパ回路
8 空気調和装置用のインバータ

Claims (1)

  1. 商用電源系統(3)に対して商用周波数で動作し、かつ脈流電圧を生成する単相インバータ(5)を接続し、直流電力源(1)に対してDC/DCコンバータ(2)を接続し、単相インバータ(5)とDC/DCコンバータ(2)とをトランス(4)を介して接続し、単相インバータ(5)とトランス(4)との接続点に、直流負荷(8)に電力を供給するための昇圧チョッパ回路(6)を接続してあることを特徴とする電力変換装置。
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