JP3284081B2 - 車両座席用ヒンジ - Google Patents
車両座席用ヒンジInfo
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- JP3284081B2 JP3284081B2 JP13108497A JP13108497A JP3284081B2 JP 3284081 B2 JP3284081 B2 JP 3284081B2 JP 13108497 A JP13108497 A JP 13108497A JP 13108497 A JP13108497 A JP 13108497A JP 3284081 B2 JP3284081 B2 JP 3284081B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/235—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
- B60N2/2356—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls
- B60N2/236—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls linearly movable
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/20—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being tiltable, e.g. to permit easy access
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- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席背もたれの座
席本体に対する、水平軸のまわりの傾斜を調整可能にす
る車両座席用ヒンジに関する。
席本体に対する、水平軸のまわりの傾斜を調整可能にす
る車両座席用ヒンジに関する。
【０００２】このヒンジは、座席本体と座席背もたれに
それぞれ取付けられ、閉じたハウジングを形成し、軸の
まわりを相対的にピボット回転するように互いに取付け
られている第１のチークプレートおよび第２のチークプ
レートであって、第２のチークプレートには小さいロッ
キングピッチを有する一群の歯が取付けられており、該
一群の歯は軸を中心にした少なくとも１つの円弧に沿っ
て半径方向内側に向いている第１のチークプレートおよ
び第２のチークプレートと、ハウジング内にあり、第２
のチークプレートの歯と噛み合うのに適している外向き
の歯を備えている少なくとも１つのスラッグであって、
第１のチークプレートに取付けられている案内によって
案内されて、スラッグが第２のチークプレートの歯と協
働してヒンジを保持するロック位置と、スラッグが第２
のチークプレートの歯から外されているロック解除位置
との間を半径方向に滑動する少なくとも１つのスラッグ
と、ハウジング内にあり、スラッグの半径方向の滑動を
制御するために軸のまわりを回転するように取付けられ
ているカムであって、カムがスラッグをそのロック位置
に付勢する角静止位置に向かって弾性手段によって付勢
されるカムと、カムをその静止位置から、スラッグを掛
外し位置に向けて半径方向に滑動させることを可能にす
る作動位置へ移動させるように座席に座っている人が操
作することができる操作部材とを有している。
それぞれ取付けられ、閉じたハウジングを形成し、軸の
まわりを相対的にピボット回転するように互いに取付け
られている第１のチークプレートおよび第２のチークプ
レートであって、第２のチークプレートには小さいロッ
キングピッチを有する一群の歯が取付けられており、該
一群の歯は軸を中心にした少なくとも１つの円弧に沿っ
て半径方向内側に向いている第１のチークプレートおよ
び第２のチークプレートと、ハウジング内にあり、第２
のチークプレートの歯と噛み合うのに適している外向き
の歯を備えている少なくとも１つのスラッグであって、
第１のチークプレートに取付けられている案内によって
案内されて、スラッグが第２のチークプレートの歯と協
働してヒンジを保持するロック位置と、スラッグが第２
のチークプレートの歯から外されているロック解除位置
との間を半径方向に滑動する少なくとも１つのスラッグ
と、ハウジング内にあり、スラッグの半径方向の滑動を
制御するために軸のまわりを回転するように取付けられ
ているカムであって、カムがスラッグをそのロック位置
に付勢する角静止位置に向かって弾性手段によって付勢
されるカムと、カムをその静止位置から、スラッグを掛
外し位置に向けて半径方向に滑動させることを可能にす
る作動位置へ移動させるように座席に座っている人が操
作することができる操作部材とを有している。
【０００３】
【従来の技術】この種のヒンジが、例えば、１９９５年
１０月２７日に本出願人によって出願された仏国特許出
願第９５１２７２３号、特に車両の前部座席の背もたれ
の傾斜を調整するための出願に記載されている。
１０月２７日に本出願人によって出願された仏国特許出
願第９５１２７２３号、特に車両の前部座席の背もたれ
の傾斜を調整するための出願に記載されている。
【０００４】この種のヒンジにおいて、上記の「ロッキ
ングピッチ」は、第２のチークプレート上の歯が充分な
機械的強度を備えられるように、比較的に小さく、３°
程度である。
ングピッチ」は、第２のチークプレート上の歯が充分な
機械的強度を備えられるように、比較的に小さく、３°
程度である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】不都合なことに、例え
ば、車両の後部座席の背もたれの傾斜を調整するとき
に、比較的に小さくなければならない、ロッキングピッ
チよりかなり大きい、以下「キャッチピッチ」と称す
る、背もたれの傾斜のための調整ピッチを得ることが好
ましい場合が時々ある。この場合、このキャッチピッチ
はロッキングピッチの倍数である。
ば、車両の後部座席の背もたれの傾斜を調整するとき
に、比較的に小さくなければならない、ロッキングピッ
チよりかなり大きい、以下「キャッチピッチ」と称す
る、背もたれの傾斜のための調整ピッチを得ることが好
ましい場合が時々ある。この場合、このキャッチピッチ
はロッキングピッチの倍数である。
【０００６】本発明の目的は、可能な限り最も簡単で、
かつ費用のかからない方法で上述した問題を解決するこ
とにある。
かつ費用のかからない方法で上述した問題を解決するこ
とにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、以上において定義された一般的な種類の
ヒンジにおいて、前記第２のチークプレートは、半径方
向内側に向いている前記一群の歯と同軸に配置され、該
歯のロッキングピッチの倍数に等しいノッチピッチを有
するノッチの組を有していること、前記スラッグの少な
くとも１つは、前記スラッグの前記外向きの一群の歯が
前記第２のチークプレートの前記内向きの一群の歯と噛
み合うことができるように、前記ノッチの組と噛み合う
のに適している歯を有している。
に、本発明は、以上において定義された一般的な種類の
ヒンジにおいて、前記第２のチークプレートは、半径方
向内側に向いている前記一群の歯と同軸に配置され、該
歯のロッキングピッチの倍数に等しいノッチピッチを有
するノッチの組を有していること、前記スラッグの少な
くとも１つは、前記スラッグの前記外向きの一群の歯が
前記第２のチークプレートの前記内向きの一群の歯と噛
み合うことができるように、前記ノッチの組と噛み合う
のに適している歯を有している。
【０００８】上記した仏国特許出願第９５１２７２３号
に記載されているヒンジと同様に、本発明のヒンジに
は、例えば、互いに１２０°の角度間隔で配置されてい
る３つスラッグを含んでもよく、この場合、各スラッグ
は、第２のチークプレートのノッチと協動するのに適し
た歯を有している。
に記載されているヒンジと同様に、本発明のヒンジに
は、例えば、互いに１２０°の角度間隔で配置されてい
る３つスラッグを含んでもよく、この場合、各スラッグ
は、第２のチークプレートのノッチと協動するのに適し
た歯を有している。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【００１０】ヒンジの公知の部分は次の要素、すなわち
座席の座席本体の構造に取付けるのに適している第１の
チークプレートである固定チークプレート１と、座席の
背もたれの構造に取付けられており、座席背もたれの水
平回転軸Ｘのまわりをピボット回転することができ、固
定チークプレート１と共に円形のハウジングを形成し、
半径方向内側に向いており、かつハウジングの内側に配
置されている円形の一群の歯３を有する第２のチークプ
レートである可動プレート２と、ハウジングを閉じ、か
つ２つのチークプレート１，２の周辺を互い保持し合う
ように、固定チークプレート１の周辺に取付けられ、部
分的に可動チークプレート２に重ね合わされている板金
のリング４と、各々が可動チークプレート２の内向きの
歯３と協働するのに適している外向きの歯６を備え、固
定チークプレート１内に形成されている案内溝７の中を
半径方向に滑動するように案内され、その滑動方向は軸
Ｘのまわりを互いに１２０°の角度間隔とされている３
つの金属スラッグ５と、軸Ｘのまわりを回転可能で、３
つの全ての金属のスラッグ５に作用するカム８であっ
て、スラッグ５の外向きの歯６が可動チークプレート２
の内向きの歯３と協働、しそれによって可動チークプレ
ート２を所定の位置に保持するようにカム８がスラッグ
５をロック位置に向って付勢する静止位置と、カム８が
スラッグ５をスラッグ５の外向きの歯６が可動チークプ
レート２の内向きの歯３から外れている引込み位置に向
けて後退させることができる作動位置、すなわちロック
解除位置との間で角変位することができるカム８と、カ
ム８をヒンジがロックされる静止角度位置に向かって動
かす、この場合らせん巻きのブレードによって構成され
ている３つのばね９（簡単のために、図１で１つのみが
示されている）と、軸Ｘ上にあり、かつカム８に取付け
られ、座席に座っている人が操作可能な、図２では参照
番号１１で非常に概略的に示されているハンドルのよう
な操作部材に取付けられているシャフト１０とを有す
る。
座席の座席本体の構造に取付けるのに適している第１の
チークプレートである固定チークプレート１と、座席の
背もたれの構造に取付けられており、座席背もたれの水
平回転軸Ｘのまわりをピボット回転することができ、固
定チークプレート１と共に円形のハウジングを形成し、
半径方向内側に向いており、かつハウジングの内側に配
置されている円形の一群の歯３を有する第２のチークプ
レートである可動プレート２と、ハウジングを閉じ、か
つ２つのチークプレート１，２の周辺を互い保持し合う
ように、固定チークプレート１の周辺に取付けられ、部
分的に可動チークプレート２に重ね合わされている板金
のリング４と、各々が可動チークプレート２の内向きの
歯３と協働するのに適している外向きの歯６を備え、固
定チークプレート１内に形成されている案内溝７の中を
半径方向に滑動するように案内され、その滑動方向は軸
Ｘのまわりを互いに１２０°の角度間隔とされている３
つの金属スラッグ５と、軸Ｘのまわりを回転可能で、３
つの全ての金属のスラッグ５に作用するカム８であっ
て、スラッグ５の外向きの歯６が可動チークプレート２
の内向きの歯３と協働、しそれによって可動チークプレ
ート２を所定の位置に保持するようにカム８がスラッグ
５をロック位置に向って付勢する静止位置と、カム８が
スラッグ５をスラッグ５の外向きの歯６が可動チークプ
レート２の内向きの歯３から外れている引込み位置に向
けて後退させることができる作動位置、すなわちロック
解除位置との間で角変位することができるカム８と、カ
ム８をヒンジがロックされる静止角度位置に向かって動
かす、この場合らせん巻きのブレードによって構成され
ている３つのばね９（簡単のために、図１で１つのみが
示されている）と、軸Ｘ上にあり、かつカム８に取付け
られ、座席に座っている人が操作可能な、図２では参照
番号１１で非常に概略的に示されているハンドルのよう
な操作部材に取付けられているシャフト１０とを有す
る。
【００１１】さらに、中央のカム８がスラッグ５をロッ
クする位置以外の位置にあるとき、スラッグ５がロック
解除位置に保たれることを可能にする配置がなされてい
る。このために、例えばスラッグ５を半径方向内側に押
し続けるばねのような、適宜な手段を用いることができ
るが、先に触れた出願で既に述べたように、幾つかの欠
点が生じる恐れがある。本発明においては必須ではない
が、確実なロック解除手段を用いることが好ましい。こ
の目的のために、本発明では、オプションとしてではあ
るが、ヒンジにさらに以下の構成、すなわち、各スラッ
グ５にあってＸ軸の方向にスラッグ５から突出している
合いくぎ１３と、１つの合いくぎ１３が貫通しているス
ロット１５がくり抜かれている薄板１４を備えることが
できる。薄板１４はカムに取付けられている。
クする位置以外の位置にあるとき、スラッグ５がロック
解除位置に保たれることを可能にする配置がなされてい
る。このために、例えばスラッグ５を半径方向内側に押
し続けるばねのような、適宜な手段を用いることができ
るが、先に触れた出願で既に述べたように、幾つかの欠
点が生じる恐れがある。本発明においては必須ではない
が、確実なロック解除手段を用いることが好ましい。こ
の目的のために、本発明では、オプションとしてではあ
るが、ヒンジにさらに以下の構成、すなわち、各スラッ
グ５にあってＸ軸の方向にスラッグ５から突出している
合いくぎ１３と、１つの合いくぎ１３が貫通しているス
ロット１５がくり抜かれている薄板１４を備えることが
できる。薄板１４はカムに取付けられている。
【００１２】各スロット１５は軸Ｘのまわりに周方向に
細長く延びており、そのスロット１５の軸Ｘから最も遠
い縁には、斜のランプＲにより互いに連結されている異
なる直径の２つの円弧ＤおよびＥを有するように段が設
けられている（図３参照）。
細長く延びており、そのスロット１５の軸Ｘから最も遠
い縁には、斜のランプＲにより互いに連結されている異
なる直径の２つの円弧ＤおよびＥを有するように段が設
けられている（図３参照）。
【００１３】この円弧ＤおよびＥの直径は以下のように
定められている。大きい方の直径の円弧Ｄが、対応する
合いくぎ１３と半径方向において位置合わせされている
とき、この合いくぎ１３は半径方向の全行程を自由に移
動することができ（図３参照）、逆に、小さい方の直径
の円弧Ｅが合いくぎと位置合わせされているとき、この
合いくぎ１３が半径方向において押し付けられており、
この合いくぎを軸Ｘに最も近く、ヒンジのロックが解除
されている位置に保持する（図１参照）。
定められている。大きい方の直径の円弧Ｄが、対応する
合いくぎ１３と半径方向において位置合わせされている
とき、この合いくぎ１３は半径方向の全行程を自由に移
動することができ（図３参照）、逆に、小さい方の直径
の円弧Ｅが合いくぎと位置合わせされているとき、この
合いくぎ１３が半径方向において押し付けられており、
この合いくぎを軸Ｘに最も近く、ヒンジのロックが解除
されている位置に保持する（図１参照）。
【００１４】ランプＲは斜めになっているので、薄板１
４を単に回転させ、合いくぎ１３をランプＲ上で滑動さ
せることによって、合いくぎ１３をそのロック解除位置
に確実に移動させることができる。
４を単に回転させ、合いくぎ１３をランプＲ上で滑動さ
せることによって、合いくぎ１３をそのロック解除位置
に確実に移動させることができる。
【００１５】各スラッグ５が、その半径方向の全行程に
わたって確実に移動できるようにするために、穿孔され
た薄板１４に、充分に狭い部分１６ａを有するブリッジ
１６を各スラッグ５の合いくぎ１３と関連して設けるの
が妥当である。
わたって確実に移動できるようにするために、穿孔され
た薄板１４に、充分に狭い部分１６ａを有するブリッジ
１６を各スラッグ５の合いくぎ１３と関連して設けるの
が妥当である。
【００１６】チークプレート１および２によって形成さ
れた閉じたハウジングの内部には、穿孔され薄板１４
が、以下の要素、すなわち可動チークプレート２の内向
きの歯３と、外向きの歯６を備えているスラッグ５と、
案内溝７と、カム８と、ばね９とともに収容されている
ことに注目すべきであり、また、単に、板金のリング４
が、２つのチークプレート１および２の近接して並んで
いる周縁の環状の支持面に圧着されているために、上述
した全ての部分は、互いに対して最小の間隔できちんと
滑動するように、すき間なしに機械的に近接して並置さ
れていることに注目すべきである。
れた閉じたハウジングの内部には、穿孔され薄板１４
が、以下の要素、すなわち可動チークプレート２の内向
きの歯３と、外向きの歯６を備えているスラッグ５と、
案内溝７と、カム８と、ばね９とともに収容されている
ことに注目すべきであり、また、単に、板金のリング４
が、２つのチークプレート１および２の近接して並んで
いる周縁の環状の支持面に圧着されているために、上述
した全ての部分は、互いに対して最小の間隔できちんと
滑動するように、すき間なしに機械的に近接して並置さ
れていることに注目すべきである。
【００１７】本発明の特有の構成を詳細に参照すると、
歯３と同軸であり、そして半径方向（軸に向かう方向）
および軸方向に歯３からオフセットされている複数のノ
ッチ２０が第２のチークプレート２上に設けられてい
る。ノッチ２０のピッチは歯３のピッチの倍数である。
図１および図３から明瞭にわかるように、ノッチ２０
は、各スラッグ５と位置合わされている３つの切欠かれ
ている弧に分割され、かつ各側面において、適宜な角度
間隔をおいて、２つの半径方向の肩部２１によって形成
されているのが好ましい。各スラッグ５は、図３からわ
かるように、その外向きの歯６が第２のチークプレート
２の内向きの歯３に噛み合うことができるようにするた
めに、対応する切欠き弧２０に噛み合うのに適している
歯１２を有している。これにより座席背もたれの最大傾
斜を、歯１２に当たることになる肩部２１の一方または
他方によって、両方向において制限することができる。
歯３と同軸であり、そして半径方向（軸に向かう方向）
および軸方向に歯３からオフセットされている複数のノ
ッチ２０が第２のチークプレート２上に設けられてい
る。ノッチ２０のピッチは歯３のピッチの倍数である。
図１および図３から明瞭にわかるように、ノッチ２０
は、各スラッグ５と位置合わされている３つの切欠かれ
ている弧に分割され、かつ各側面において、適宜な角度
間隔をおいて、２つの半径方向の肩部２１によって形成
されているのが好ましい。各スラッグ５は、図３からわ
かるように、その外向きの歯６が第２のチークプレート
２の内向きの歯３に噛み合うことができるようにするた
めに、対応する切欠き弧２０に噛み合うのに適している
歯１２を有している。これにより座席背もたれの最大傾
斜を、歯１２に当たることになる肩部２１の一方または
他方によって、両方向において制限することができる。
【００１８】次に、ヒンジの動作について説明する。
【００１９】静止位置（図３）において、カム８は、ス
ラッグ５の歯６が可動チークプレート２の歯３に噛み合
っている、スラッグ５が半径方向において軸Ｘから最も
離れている角度位置にあり、したがって、座席の背もた
れは静止した状態に保たれている。本発明によって、座
席の背もたれのこの保持は、歯６と歯３の群間の協働に
よってのみ可能であろうよりもより少ない数の、背もた
れの傾斜位置においてのみ起こりうることに注目すべき
である。その理由は、これらの歯６，３の群は歯１２
と、歯３のピッチよりかなり大きいピッチを有するノッ
チ２０の対応する弧を相互に係合させることによっての
み互いに噛み合うことができるからである。それが意図
した目的である。
ラッグ５の歯６が可動チークプレート２の歯３に噛み合
っている、スラッグ５が半径方向において軸Ｘから最も
離れている角度位置にあり、したがって、座席の背もた
れは静止した状態に保たれている。本発明によって、座
席の背もたれのこの保持は、歯６と歯３の群間の協働に
よってのみ可能であろうよりもより少ない数の、背もた
れの傾斜位置においてのみ起こりうることに注目すべき
である。その理由は、これらの歯６，３の群は歯１２
と、歯３のピッチよりかなり大きいピッチを有するノッ
チ２０の対応する弧を相互に係合させることによっての
み互いに噛み合うことができるからである。それが意図
した目的である。
【００２０】背もたれの角度位置を変更するために、座
席の利用者はばね９の復帰力に抗してハンドル１１を動
かし、それによって以下の２つの結果を生じさせる。 (1) スラッグの歯６を歯３に噛み合わせるためにスラッ
グ５に押し付けられているカム８の半径方向に突出して
いる部分が角移動され、これによってスラッグ５を軸Ｘ
に向かって半径方向に移動させることが可能になる。 (2) このような移動は、薄板１４内のスロット１５と合
いくぎ１３との協働によってなされる。
席の利用者はばね９の復帰力に抗してハンドル１１を動
かし、それによって以下の２つの結果を生じさせる。 (1) スラッグの歯６を歯３に噛み合わせるためにスラッ
グ５に押し付けられているカム８の半径方向に突出して
いる部分が角移動され、これによってスラッグ５を軸Ｘ
に向かって半径方向に移動させることが可能になる。 (2) このような移動は、薄板１４内のスロット１５と合
いくぎ１３との協働によってなされる。
【００２１】すなわち、可動チークプレート２の一群の
歯３からスラッグ５の各群の歯６を半径方向に外すとい
う積極的な制御は、同じ可動チークプレート２のノッチ
２０からスラッグ５の歯１２の各々を外すことと共に観
察される。
歯３からスラッグ５の各群の歯６を半径方向に外すとい
う積極的な制御は、同じ可動チークプレート２のノッチ
２０からスラッグ５の歯１２の各々を外すことと共に観
察される。
【００２２】このとき背もたれは、座席本体に対して軸
Ｘのまわりを自由に回転する。
Ｘのまわりを自由に回転する。
【００２３】座席の利用者は、それから適宜なリターン
スプリングに抗して座席の背もたれを多少押すことによ
って、背もたれの傾斜を変えることができ、ノッチ２０
の組によって決定されるノッチのピッチに従って、所望
の新しい傾斜位置が得られたとき、利用者はハンドル１
１の動きに単に任せるだけでよい。すなわち、ばね９の
弾性復帰力はこのとき、カム８とこれに取付けられてい
る薄板１４とによって構成されている組立体をロッキン
グ位置に相当する初期の角度位置に戻し、この位置にお
いてカム８の両突出部分は半径方向に向かってスラッグ
５に再び押し付けられ、合いくぎ１３は、スロット１５
の半径方向に広い部分に位置することになり、これによ
ってスラッグ５を軸Ｘから最も遠い半径方向の位置に戻
すことができる。
スプリングに抗して座席の背もたれを多少押すことによ
って、背もたれの傾斜を変えることができ、ノッチ２０
の組によって決定されるノッチのピッチに従って、所望
の新しい傾斜位置が得られたとき、利用者はハンドル１
１の動きに単に任せるだけでよい。すなわち、ばね９の
弾性復帰力はこのとき、カム８とこれに取付けられてい
る薄板１４とによって構成されている組立体をロッキン
グ位置に相当する初期の角度位置に戻し、この位置にお
いてカム８の両突出部分は半径方向に向かってスラッグ
５に再び押し付けられ、合いくぎ１３は、スロット１５
の半径方向に広い部分に位置することになり、これによ
ってスラッグ５を軸Ｘから最も遠い半径方向の位置に戻
すことができる。
【００２４】各切欠き弧２０の半径方向の肩部２１の１
つは、後部座席の背もたれを座席本体まで下に傾斜させ
ることができるほど充分に、対応するスラッグの歯１２
から角度方向に離れて設けることができ、これはステー
ションワゴンまたは５ドアタイプの車両にとって有利に
なり得ることに注目すべきである。
つは、後部座席の背もたれを座席本体まで下に傾斜させ
ることができるほど充分に、対応するスラッグの歯１２
から角度方向に離れて設けることができ、これはステー
ションワゴンまたは５ドアタイプの車両にとって有利に
なり得ることに注目すべきである。
【図１】図２の断面における面I−Iで部分的に切断した
本発明による自動車座席用ヒンジの側面図である。
本発明による自動車座席用ヒンジの側面図である。
【図２】ヒンジが調整可能であるロック解除位置にある
図１のII−II線に沿った断面図である。
図１のII−II線に沿った断面図である。
【図３】ヒンジのロック位置を示すヒンジの側面図であ
る。
る。
１ 固定チークプレート（第１のチークプレート） ２ 可動チークプレート（第２のチークプレート） ３、６、１２ 歯 ４ リング ５ スラッグ ７ 案内（案内溝） ８ カム ９ ばね（弾性手段） １０ シャフト １１ ハンドル（操作部材） １３ 合いくぎ １４ 薄板 １５ スロット １６ ブリッジ １６ａ 狭い部分 ２０ ノッチ ２１ 肩部 Ｄ、Ｅ 円弧 Ｒ 傾斜ランプ Ｘ 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A47C 1/02 - 1/16 B60N 2/02 - 2/42
Claims (2)
- 【請求項１】 座席背もたれの座席本体に対する、水平
軸（Ｘ）のまわりの傾斜を調整可能にする車両座席用ヒ
ンジであって、 前記座席本体と前記座席背もたれにそれぞれ取付けら
れ、閉じたハウジングを形成し、軸（Ｘ）のまわりを相
対的にピボット回転するように互いに取付けられている
第１のチークプレートおよび第２のチークプレートであ
って、第２のチークプレートには小さいロッキングピッ
チを有する一群の歯（３）が取付けられており、該一群
の歯は軸（Ｘ）を中心にした少なくとも１つの円弧に沿
って半径方向内側に向いている第１のチークプレート
（１）および第２のチークプレート（２）と、 前記ハウジング内にあり、前記第２のチークプレートの
歯と噛み合うのに適している外向きの歯（６）を備えて
いる少なくとも１つのスラッグであって、前記第１のチ
ークプレートに取付けられている案内（７）によって案
内されて、前記スラッグが第２のチークプレートの歯と
協働して前記ヒンジを保持するロック位置と、前記スラ
ッグが第２のチークプレートの歯から外されているロッ
ク解除位置との間を半径方向に滑動する少なくとも１つ
のスラッグ（５）と、 前記ハウジング内にあり、前記スラッグの半径方向の滑
動を制御するために前記軸（Ｘ）のまわりを回転するよ
うに取付けられているカムであって、カムが前記スラッ
グをそのロック位置に付勢する角静止位置に向かって弾
性手段（９）によって付勢されるカム（８）と、 前記カム（８）をその静止位置から、前記スラッグを掛
外し位置に向けて半径方向に滑動させることを可能にす
る作動位置へ移動させるように座席に座っている人が操
作することができる操作部材（１１）とを有する車両座
席用ヒンジにおいて、 前記第２のチークプレート（２）は、半径方向内側に向
いている前記一群の歯（３）と同軸に配置され、該歯
（３）のロッキングピッチの倍数に等しいノッチピッチ
を有するノッチ（２０）の組を有しており、前記スラッ
グ（５）の少なくとも１つは、前記スラッグの前記外向
きの一群の歯（６）が前記第２のチークプレート（２）
の前記内向きの一群の歯（３）と噛み合うことができる
ように、前記ノッチ（２０）の組と噛み合うのに適して
いる歯（１２）を有していることを特徴とする車両座席
用ヒンジ。 - 【請求項２】 前記一群のノッチ（２０）は、対応する
スラッグ（５）の周囲にそれぞれある複数の切欠き弧に
分かれており、前記座席背もたれの傾斜を両方向におい
て制限するために、前記切り欠き弧は、対応する前記歯
（１２）に接するのに適している半径方向の肩部（２
１）によって、対応するスラッグ（５）の両側において
形成されている、請求項１記載の車両座席用ヒンジ。
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