JP3283419B2 - 車両用灯具のレンズ取付構造 - Google Patents
車両用灯具のレンズ取付構造Info
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- JP3283419B2 JP3283419B2 JP04979496A JP4979496A JP3283419B2 JP 3283419 B2 JP3283419 B2 JP 3283419B2 JP 04979496 A JP04979496 A JP 04979496A JP 4979496 A JP4979496 A JP 4979496A JP 3283419 B2 JP3283419 B2 JP 3283419B2
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- lamp body
- locking piece
- lamp
- locking
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S41/00—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
- F21S41/20—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
- F21S41/29—Attachment thereof
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は灯具ボディに別体に
形成したレンズを取着した構成の車両用灯具に関し、特
にレンズの取付け作業の簡易化を図った車両用灯具に関
する。
形成したレンズを取着した構成の車両用灯具に関し、特
にレンズの取付け作業の簡易化を図った車両用灯具に関
する。
【０００２】
【従来の技術】車両用灯具は一般に容器状に形成した灯
具ボディ内にリフレクタや光源用バルブを内装した上
で、灯具ボディの前面開口部にレンズを取着した構成が
とられている。図７（ａ），（ｂ）はその一例を示す斜
視図と断面図であり、灯具ボディ１の前面開口部に設け
られたシール溝１ａ内に、この開口部に取着されるレン
ズ１２の周縁に設けられたシール脚１２ａを挿入し、か
つシール溝１ａ内に充填した接着剤等のシール材１３に
より灯具ボディ１とレンズ１２との間のシール性を確保
している。また、このシール材のみでは十分な機械的強
度を得ることが難しいため、通常では、灯具ボディとレ
ンズの周縁部に沿った複数箇所にプレートスプリング３
０を配設し、このプレートスプリング３０のバネ力によ
って灯具ボディ１の開口縁部とレンズ１２の周縁部とを
機械的に挟持した構成がとられている。
具ボディ内にリフレクタや光源用バルブを内装した上
で、灯具ボディの前面開口部にレンズを取着した構成が
とられている。図７（ａ），（ｂ）はその一例を示す斜
視図と断面図であり、灯具ボディ１の前面開口部に設け
られたシール溝１ａ内に、この開口部に取着されるレン
ズ１２の周縁に設けられたシール脚１２ａを挿入し、か
つシール溝１ａ内に充填した接着剤等のシール材１３に
より灯具ボディ１とレンズ１２との間のシール性を確保
している。また、このシール材のみでは十分な機械的強
度を得ることが難しいため、通常では、灯具ボディとレ
ンズの周縁部に沿った複数箇所にプレートスプリング３
０を配設し、このプレートスプリング３０のバネ力によ
って灯具ボディ１の開口縁部とレンズ１２の周縁部とを
機械的に挟持した構成がとられている。
【０００３】前記プレートスプリング３０は、バネ性の
ある金属板材を曲げ加工等により製造したものであり、
全体をＣ字状に湾曲形成し、かつその両端３１を筒状に
曲げ加工することでこれらの両端部３１ａ，３１ｂを係
止部として形成している。そして、灯具の組立て工程に
おいて、作業者が手作業により一方の係止部３１ａを灯
具ボディ１のシール溝１ａの背面突起部１ｄに係止さ
せ、他方の係止部３１ｂをレンズ１２の周縁面１２ｂに
係止することで、両者をバネ力により挟持するものであ
る。
ある金属板材を曲げ加工等により製造したものであり、
全体をＣ字状に湾曲形成し、かつその両端３１を筒状に
曲げ加工することでこれらの両端部３１ａ，３１ｂを係
止部として形成している。そして、灯具の組立て工程に
おいて、作業者が手作業により一方の係止部３１ａを灯
具ボディ１のシール溝１ａの背面突起部１ｄに係止さ
せ、他方の係止部３１ｂをレンズ１２の周縁面１２ｂに
係止することで、両者をバネ力により挟持するものであ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このようなプレートス
プリング３０は、挟持力を高めるためにバネ力を強く形
成しているため、前記した組立時において、一方の係止
部３１ａを係止させた後、他方の係止部３１ｂを係止す
る際には、プレートスプリング３０を一端引き延ばす必
要があり、そのための作業に強い力が必要となるため、
プレートスプリングの装着作業が難しいものになるとい
う問題がある。また、この種のプレートスプリングは１
つの灯具について２〜４個程度設けられるため、灯具の
構成部品点数が増大されるとともに、全てのプレートス
プリングを装着する工程を含めて１つの灯具を組み立て
る作業が極めて難しいものとなる。
プリング３０は、挟持力を高めるためにバネ力を強く形
成しているため、前記した組立時において、一方の係止
部３１ａを係止させた後、他方の係止部３１ｂを係止す
る際には、プレートスプリング３０を一端引き延ばす必
要があり、そのための作業に強い力が必要となるため、
プレートスプリングの装着作業が難しいものになるとい
う問題がある。また、この種のプレートスプリングは１
つの灯具について２〜４個程度設けられるため、灯具の
構成部品点数が増大されるとともに、全てのプレートス
プリングを装着する工程を含めて１つの灯具を組み立て
る作業が極めて難しいものとなる。
【０００５】また、プレートスプリングは、バネ性が高
く、へたりの少ない金属材で形成する必要があり、かつ
通常この種の素材は加工に特殊な技術が要求されるた
め、製造コストを含めて、その単価が高くなり、灯具の
コスト高につながるという問題もある。
く、へたりの少ない金属材で形成する必要があり、かつ
通常この種の素材は加工に特殊な技術が要求されるた
め、製造コストを含めて、その単価が高くなり、灯具の
コスト高につながるという問題もある。
【０００６】本発明の目的は、プレートスプリングを用
いることなくレンズを灯具ボディに対して安定な状態接
に取着することを可能にした車両用灯具のレンズ取付構
造を提供することにある。
いることなくレンズを灯具ボディに対して安定な状態接
に取着することを可能にした車両用灯具のレンズ取付構
造を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、レンズを灯具
ボディに係止するための係止手段には、灯具ボディの開
口縁部に一体に形成され、その一部に設けられたヒンジ
部において常態から開口部の内側に向けて曲げ変形さ
れ、かつその曲げ変形位置に保持される係止片が設けら
れ、この係止片は内側に曲げ変形されたときにレンズの
周縁部に当接してその周縁部を開口縁部に押圧させるよ
うに構成されることを特徴とする。
ボディに係止するための係止手段には、灯具ボディの開
口縁部に一体に形成され、その一部に設けられたヒンジ
部において常態から開口部の内側に向けて曲げ変形さ
れ、かつその曲げ変形位置に保持される係止片が設けら
れ、この係止片は内側に曲げ変形されたときにレンズの
周縁部に当接してその周縁部を開口縁部に押圧させるよ
うに構成されることを特徴とする。
【０００８】このレンズ取付構造では、係止片は灯具ボ
ディと一体に樹脂等により成形されており、レンズを灯
具ボディに接着固定した後に係止片を曲げ変形すること
で、係止片がレンズの周縁部を灯具ボディの開口縁部に
向けて押圧し、係止片と開口縁部との間に挟持する。こ
のため、プレートスプリングが不要となり、灯具ボディ
とは別部品を用意し、かつこの別部品を取着する作業が
不要となる。
ディと一体に樹脂等により成形されており、レンズを灯
具ボディに接着固定した後に係止片を曲げ変形すること
で、係止片がレンズの周縁部を灯具ボディの開口縁部に
向けて押圧し、係止片と開口縁部との間に挟持する。こ
のため、プレートスプリングが不要となり、灯具ボディ
とは別部品を用意し、かつこの別部品を取着する作業が
不要となる。
【０００９】ここで、本発明においては、係止手段は、
灯具ボディの開口縁部に開口周方向に適宜間隔をおいて
対向配置した一対の柱と、これら柱間に形成された係止
片とで構成され、この係止片の中央部および前記各柱の
連結部がそれぞれヒンジ構造とされ、これらヒンジ部で
の回動動作により係止片の中央部を外側および外側に曲
げ変形可能とする。また、この場合、係止片の中央部に
は、この中央部の肉厚を増大させて灯具の開口内方向に
突出した押圧突起部が形成され、レンズ周縁部に当接さ
せる面積を大きくすることが好ましい。
灯具ボディの開口縁部に開口周方向に適宜間隔をおいて
対向配置した一対の柱と、これら柱間に形成された係止
片とで構成され、この係止片の中央部および前記各柱の
連結部がそれぞれヒンジ構造とされ、これらヒンジ部で
の回動動作により係止片の中央部を外側および外側に曲
げ変形可能とする。また、この場合、係止片の中央部に
は、この中央部の肉厚を増大させて灯具の開口内方向に
突出した押圧突起部が形成され、レンズ周縁部に当接さ
せる面積を大きくすることが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図１および図２は本発明を自動車のヘッ
ドランプに適用した第１の実施形態を示しており、図１
はその部分分解斜視図、図２はその組み立て状態の横断
面図である。灯具ボディ１は樹脂成形によって形成され
ており、全体が容器状に形成され、その内部は１つの灯
室２ａ，２ｂに区画されており、各灯室の背面部にはバ
ルブ挿通穴３ａ，３ｂが開設される。一方の小型の灯室
２ｂはフォグランプとして構成され、バルブ４を支持し
たリフレクタ５が内装される。ここでは、ハルブ４には
アンバー色のキャップ６が被せられており、アンバー色
光を発光するように構成される。また、他方の大型の灯
室２ａはヘッドランプとして構成され、内部にはリフレ
クタ８が内装される。そして、リフレクタ８の頂点部に
はバルブ９が挿通支持される。なお、前記各バルブ４，
９の各口金部と前記各バルブ挿通穴２ａ，２ｂとの間は
ゴム製のキャップ１０，１１により封止され、口金部に
設けた電極のみが露呈される。なお、この灯具はエイミ
ング機構によって車体に対するその光軸方向が調整可能
に構成されているが、この構成についてはその説明は省
略する。
して説明する。図１および図２は本発明を自動車のヘッ
ドランプに適用した第１の実施形態を示しており、図１
はその部分分解斜視図、図２はその組み立て状態の横断
面図である。灯具ボディ１は樹脂成形によって形成され
ており、全体が容器状に形成され、その内部は１つの灯
室２ａ，２ｂに区画されており、各灯室の背面部にはバ
ルブ挿通穴３ａ，３ｂが開設される。一方の小型の灯室
２ｂはフォグランプとして構成され、バルブ４を支持し
たリフレクタ５が内装される。ここでは、ハルブ４には
アンバー色のキャップ６が被せられており、アンバー色
光を発光するように構成される。また、他方の大型の灯
室２ａはヘッドランプとして構成され、内部にはリフレ
クタ８が内装される。そして、リフレクタ８の頂点部に
はバルブ９が挿通支持される。なお、前記各バルブ４，
９の各口金部と前記各バルブ挿通穴２ａ，２ｂとの間は
ゴム製のキャップ１０，１１により封止され、口金部に
設けた電極のみが露呈される。なお、この灯具はエイミ
ング機構によって車体に対するその光軸方向が調整可能
に構成されているが、この構成についてはその説明は省
略する。
【００１１】また、前記灯具ボディ１の前面開口部には
前記灯室２ａ，２ｂを画成するためのレンズ１２が取着
される。レンズ１２を灯具ボディに取着する構造は、こ
れまでと同様に、前記灯具ボディ１の開口部の周縁に沿
って断面が略コ字状をしたシール溝１ａが形成され、か
つレンズ１２の周縁に沿って設けたシール脚１２ａをシ
ール溝１ａ内に挿入し、かつシール溝１ａ内に接着剤等
のシール材１３（図４参照）を充填することで、両者間
のシールを確保し、かつレンズ１２を灯具ボディ１に接
着固定する構成がとられている。
前記灯室２ａ，２ｂを画成するためのレンズ１２が取着
される。レンズ１２を灯具ボディに取着する構造は、こ
れまでと同様に、前記灯具ボディ１の開口部の周縁に沿
って断面が略コ字状をしたシール溝１ａが形成され、か
つレンズ１２の周縁に沿って設けたシール脚１２ａをシ
ール溝１ａ内に挿入し、かつシール溝１ａ内に接着剤等
のシール材１３（図４参照）を充填することで、両者間
のシールを確保し、かつレンズ１２を灯具ボディ１に接
着固定する構成がとられている。
【００１２】ここで、前記灯具ボディ１の前面開口部に
は、前記シール溝１ａの周方向に沿った複数箇所、この
例では上縁部と下縁部のそれぞれ左右寄りの２箇所に、
係止部１４が一体的に形成されており、この係止部１４
において前記レンズ１２の周縁部を灯具ボディ１の前面
開口部のシール溝１ａとの間に挟持した状態に係止する
構成が採用されている。
は、前記シール溝１ａの周方向に沿った複数箇所、この
例では上縁部と下縁部のそれぞれ左右寄りの２箇所に、
係止部１４が一体的に形成されており、この係止部１４
において前記レンズ１２の周縁部を灯具ボディ１の前面
開口部のシール溝１ａとの間に挟持した状態に係止する
構成が採用されている。
【００１３】図３（ａ）〜（ｃ）はそれぞれ前記係止部
１４の斜視図、平面図、正面図である。灯具ボディ１の
前記シール溝１ａの外側壁には、周方向に所要の間隔を
おいて一対の柱１５がシール溝１ａの開口方向に向けて
立設されている。これら柱の高さ寸法はレンズ１２のシ
ール脚１２ａの寸法に対応して設計されており、各柱１
５の先端部には、両柱を連結するように板状の係止片１
６が形成されており、この係止片１６は灯具ボディ１の
外側に向けてその中央部が突出された「く」字状に曲げ
形成されている。これらの柱１５と係止片１６とは灯具
ボディ１と一体に樹脂成形されており、前記係止片１６
は両側の柱１５との連結部と、その中央部においてそれ
ぞれヒンジ部として柱の長さ方向に沿って断面形状がテ
ーパ状をした溝１７ａ〜１７ｃが形成される。この実施
例では、中央の溝１７ａはシール溝１ａ側の面に形成さ
れ、両端の溝１７ｂ，１７ｃはこれと反対側の面に形成
される。また、中央の溝１７ａを挟む係止片１６の内側
辺には、灯具ボディ１の背面方向に向けて微小寸法で突
出させた押圧突部１８が設けられている。
１４の斜視図、平面図、正面図である。灯具ボディ１の
前記シール溝１ａの外側壁には、周方向に所要の間隔を
おいて一対の柱１５がシール溝１ａの開口方向に向けて
立設されている。これら柱の高さ寸法はレンズ１２のシ
ール脚１２ａの寸法に対応して設計されており、各柱１
５の先端部には、両柱を連結するように板状の係止片１
６が形成されており、この係止片１６は灯具ボディ１の
外側に向けてその中央部が突出された「く」字状に曲げ
形成されている。これらの柱１５と係止片１６とは灯具
ボディ１と一体に樹脂成形されており、前記係止片１６
は両側の柱１５との連結部と、その中央部においてそれ
ぞれヒンジ部として柱の長さ方向に沿って断面形状がテ
ーパ状をした溝１７ａ〜１７ｃが形成される。この実施
例では、中央の溝１７ａはシール溝１ａ側の面に形成さ
れ、両端の溝１７ｂ，１７ｃはこれと反対側の面に形成
される。また、中央の溝１７ａを挟む係止片１６の内側
辺には、灯具ボディ１の背面方向に向けて微小寸法で突
出させた押圧突部１８が設けられている。
【００１４】このように構成されることにより、図４
（ａ），（ｂ）に示すように、灯具ボディ１の前面開口
部に沿って設けたシール溝１ａにレンズ１２のシール脚
１２ａを挿入し、シール材１３を充填した後に、灯具ボ
ディ１の外側に向けて曲げ形成されている係止片１６の
中央部をシール溝１ａ側に向けて押圧する。これによ
り、係止片１６は両端の溝１７ｂ，１７ｃにおいて内側
に向けてヒンジ状態で曲げ変形され、その中央部がシー
ル溝１ａ側に変形移動される。このとき、係止片１６は
中央溝１７ａによりその曲げ変形が容易とされる。そし
て、このように係止片１６の中央部が内側に変形移動さ
れると、この中央部はレンズ１２の周縁面１２ｂ上に進
出され、かつそのとき中央部の内側辺に設けた押圧突部
１８が周縁面１２ｂの前面に当接される。これにより、
押圧突部１８を介して係止片１６が周縁面をシール溝１
ａに向けて押圧し、レンズのシール脚１２ａがシール溝
１ａから脱落することを防止する。特に、この押圧突部
１８はレンズの周縁面１２ｂの平坦性に誤差が生じてい
る場合でも、この誤差を吸収してレンズ周縁面１２ｂに
対して確実に当接される。
（ａ），（ｂ）に示すように、灯具ボディ１の前面開口
部に沿って設けたシール溝１ａにレンズ１２のシール脚
１２ａを挿入し、シール材１３を充填した後に、灯具ボ
ディ１の外側に向けて曲げ形成されている係止片１６の
中央部をシール溝１ａ側に向けて押圧する。これによ
り、係止片１６は両端の溝１７ｂ，１７ｃにおいて内側
に向けてヒンジ状態で曲げ変形され、その中央部がシー
ル溝１ａ側に変形移動される。このとき、係止片１６は
中央溝１７ａによりその曲げ変形が容易とされる。そし
て、このように係止片１６の中央部が内側に変形移動さ
れると、この中央部はレンズ１２の周縁面１２ｂ上に進
出され、かつそのとき中央部の内側辺に設けた押圧突部
１８が周縁面１２ｂの前面に当接される。これにより、
押圧突部１８を介して係止片１６が周縁面をシール溝１
ａに向けて押圧し、レンズのシール脚１２ａがシール溝
１ａから脱落することを防止する。特に、この押圧突部
１８はレンズの周縁面１２ｂの平坦性に誤差が生じてい
る場合でも、この誤差を吸収してレンズ周縁面１２ｂに
対して確実に当接される。
【００１５】したがって、この第１の実施形態では灯具
ボディ１の前面開口の周囲４箇所に設けた係止部１４に
おいて係止片１６を常態から内側に向けて曲げ変形する
作業を行えば、この４箇所においてレンズ１２を灯具ボ
ディ１に押圧させて保持させ、その脱落を防止すること
ができる。このため、従来のようなプレートスプリング
を用いる必要がなく、部品点数が低減できるとともに、
プレートスプリングを装着するための面倒な作業が不要
となり、灯具の組立工数を削減することが可能となる。
ボディ１の前面開口の周囲４箇所に設けた係止部１４に
おいて係止片１６を常態から内側に向けて曲げ変形する
作業を行えば、この４箇所においてレンズ１２を灯具ボ
ディ１に押圧させて保持させ、その脱落を防止すること
ができる。このため、従来のようなプレートスプリング
を用いる必要がなく、部品点数が低減できるとともに、
プレートスプリングを装着するための面倒な作業が不要
となり、灯具の組立工数を削減することが可能となる。
【００１６】図５（ａ），（ｂ）は本発明の第２の実施
形態の係止部１４Ａの斜視図と正面図であり、前記第１
の実施形態の変形例を示している。この係止部１４Ａ
は、灯具ボディ１の前面開口部に設けられた一対の柱１
５間に、両柱１５を連結するように係止片１６Ａが形成
されており、灯具ボディ１と一体に樹脂形成されてい
る。この係止片１６Ａは、第１の実施形態と同様に、灯
具ボディ１の外側に向けてその中央部が突出された
「く」字状に曲げ形成されており、かつ前記シール溝１
ａに対向する側の面の中央位置と、これと反対側の面の
前記各柱１５との連結部とにおいてそれぞれヒンジ部と
して柱の長さ方向に沿って断面形状がテーパ状をした溝
１７ａ〜１７ｃが形成される。さらに、前記中央位置の
溝１７ａを挟む係止片１６Ａのシール溝１ａ側の面に
は、係止片１６Ａの板厚を部分的に略三角形状に増大さ
せた押圧突起部１８Ａが形成されている。
形態の係止部１４Ａの斜視図と正面図であり、前記第１
の実施形態の変形例を示している。この係止部１４Ａ
は、灯具ボディ１の前面開口部に設けられた一対の柱１
５間に、両柱１５を連結するように係止片１６Ａが形成
されており、灯具ボディ１と一体に樹脂形成されてい
る。この係止片１６Ａは、第１の実施形態と同様に、灯
具ボディ１の外側に向けてその中央部が突出された
「く」字状に曲げ形成されており、かつ前記シール溝１
ａに対向する側の面の中央位置と、これと反対側の面の
前記各柱１５との連結部とにおいてそれぞれヒンジ部と
して柱の長さ方向に沿って断面形状がテーパ状をした溝
１７ａ〜１７ｃが形成される。さらに、前記中央位置の
溝１７ａを挟む係止片１６Ａのシール溝１ａ側の面に
は、係止片１６Ａの板厚を部分的に略三角形状に増大さ
せた押圧突起部１８Ａが形成されている。
【００１７】このような構成の係止片１６Ａを備える係
止部１４Ａによれば、図６（ａ），（ｂ）に動作状態の
正面図と断面図を示すように、前記第１の実施形態と同
様に、灯具ボディ１の前面開口部に沿って設けたシール
溝１ａにレンズ１２のシール脚１２を挿入し、シール材
１３を充填した後に、灯具ボディ１の外側に向けて曲げ
形成されている係止片１６Ａの中央部をシール溝１ａ側
に向けて押圧する。これにより、係止片１６Ａは両端の
溝１７ｂ，１７ｃにおいて内側に向けてヒンジ状態で曲
げ変形され、その中央部がシール溝１ａ側に向けて変形
移動される。そして、係止片１６Ａの中央部が内側に変
形移動されてレンズ１２の周縁面１２ｂ上に進出され、
かつそのとき中央部に設けられた肉厚の押圧突起部１８
Ａが周縁面１２ｂの前面に当接される。これにより、押
圧突起部１８Ａを介して係止片１６が周縁面１２ｂをシ
ール溝１ａに向けて押圧し、レンズのシール脚１２ａが
シール溝１ａから脱落することを防止する。
止部１４Ａによれば、図６（ａ），（ｂ）に動作状態の
正面図と断面図を示すように、前記第１の実施形態と同
様に、灯具ボディ１の前面開口部に沿って設けたシール
溝１ａにレンズ１２のシール脚１２を挿入し、シール材
１３を充填した後に、灯具ボディ１の外側に向けて曲げ
形成されている係止片１６Ａの中央部をシール溝１ａ側
に向けて押圧する。これにより、係止片１６Ａは両端の
溝１７ｂ，１７ｃにおいて内側に向けてヒンジ状態で曲
げ変形され、その中央部がシール溝１ａ側に向けて変形
移動される。そして、係止片１６Ａの中央部が内側に変
形移動されてレンズ１２の周縁面１２ｂ上に進出され、
かつそのとき中央部に設けられた肉厚の押圧突起部１８
Ａが周縁面１２ｂの前面に当接される。これにより、押
圧突起部１８Ａを介して係止片１６が周縁面１２ｂをシ
ール溝１ａに向けて押圧し、レンズのシール脚１２ａが
シール溝１ａから脱落することを防止する。
【００１８】この場合、係止片１６Ａの肉厚の一部を増
大することにより形成された押圧突起部１８Ａがレンズ
周縁面１２ｂに当接されることになるため、押圧突起部
１８Ａが存在していない場合に比較してレンズ周縁面１
２ｂに対する当接面積が増大される。これにより、係止
片１６Ａとレンズ周縁面１２ｂとの接触面積が増大さ
れ、シール脚１２ａがシール溝１ａから外れることを有
効に防止することができる。また、押圧突起部１８Ａに
よって係止片１６Ａのヒンジ動作に伴うシール溝１ａ側
への突出量が大きくでき、レンズ周縁部１２ａにレンズ
反りが生じている場合でも、レンズ周縁面１２ｂに対す
る確実な当接が可能となり、レンズ係止の信頼性が向上
される。
大することにより形成された押圧突起部１８Ａがレンズ
周縁面１２ｂに当接されることになるため、押圧突起部
１８Ａが存在していない場合に比較してレンズ周縁面１
２ｂに対する当接面積が増大される。これにより、係止
片１６Ａとレンズ周縁面１２ｂとの接触面積が増大さ
れ、シール脚１２ａがシール溝１ａから外れることを有
効に防止することができる。また、押圧突起部１８Ａに
よって係止片１６Ａのヒンジ動作に伴うシール溝１ａ側
への突出量が大きくでき、レンズ周縁部１２ａにレンズ
反りが生じている場合でも、レンズ周縁面１２ｂに対す
る確実な当接が可能となり、レンズ係止の信頼性が向上
される。
【００１９】なお、係止部の形状は前記した実施形態の
構成以外にも種々の構成が考えられる。ただし、前記し
た各実施形態は係止部を灯具ボディと一体に樹脂成形す
る場合でも、係止部を成形するためにスライダを用いる
必要がなく、成形を容易に行うことができる利点を有す
る。
構成以外にも種々の構成が考えられる。ただし、前記し
た各実施形態は係止部を灯具ボディと一体に樹脂成形す
る場合でも、係止部を成形するためにスライダを用いる
必要がなく、成形を容易に行うことができる利点を有す
る。
【００２０】また、係止部は灯具ボディの周縁に沿って
任意の数として構成することが可能である。さらに、前
記実施形態では自動車のヘッドランプに適用している
が、従来プレートスプリングを必要としていた種々のラ
ンプに本発明を適用することが可能である。
任意の数として構成することが可能である。さらに、前
記実施形態では自動車のヘッドランプに適用している
が、従来プレートスプリングを必要としていた種々のラ
ンプに本発明を適用することが可能である。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、灯具ボデ
ィの開口部の内側に向けて曲げ変形されてその位置に保
持される係止片を有する係止部を灯具ボディに一体に有
しており、この係止片を内側に曲げ変形したときに、係
止片がレンズの周縁部を灯具ボディの開口縁部に向けて
押圧し、係止片と開口縁部との間に挟持するように構成
しているので、従来のプレートスプリングを用いなくと
もレンズを灯具ボディに安定に保持させることができ、
これによりプレートスプリングのような灯具ボティやレ
ンズとは別の部品を用意することが不要となり、かつこ
の別部品を取着する作業が不要となり、灯具の低コスト
化、組立容易化が実現できる。
ィの開口部の内側に向けて曲げ変形されてその位置に保
持される係止片を有する係止部を灯具ボディに一体に有
しており、この係止片を内側に曲げ変形したときに、係
止片がレンズの周縁部を灯具ボディの開口縁部に向けて
押圧し、係止片と開口縁部との間に挟持するように構成
しているので、従来のプレートスプリングを用いなくと
もレンズを灯具ボディに安定に保持させることができ、
これによりプレートスプリングのような灯具ボティやレ
ンズとは別の部品を用意することが不要となり、かつこ
の別部品を取着する作業が不要となり、灯具の低コスト
化、組立容易化が実現できる。
【図１】本発明の第１の実施形態における灯具の分解斜
視図である。
視図である。
【図２】図１の灯具の横断面図である。
【図３】係止部の拡大斜視図、平面図、正面図である。
【図４】係止部によりレンズを挟持した状態の斜視図と
断面図である。
断面図である。
【図５】本発明の第２の実施形態の係止部の斜視図と正
面図である。
面図である。
【図６】第２の実施形態の係止部の動作状態の正面図と
断面図である。
断面図である。
【図７】従来のプレートスプリングを用いた灯具の斜視
図とその挟持状態を示す断面図である。
図とその挟持状態を示す断面図である。
１ 灯具ボディ １ａ シール溝 １２ レンズ １２ａ シール脚 １３ シール材 １４，１４Ａ 係止部 １５ 柱 １６，１６Ａ 係止片 １８ 押圧突部 １８Ａ 押圧突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−147207（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−84105（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−109110（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−16003（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F21S 8/10 F21V 5/00 F21V 17/00
Claims (3)
- 【請求項１】 灯具ボディの開口縁部にレンズ周縁部を
接着固定し、かつこの灯具ボディの開口縁部に沿う一以
上の箇所において前記レンズの周縁部を係止手段により
灯具ボディの開口縁部に挟持させる構成の車両用灯具に
おいて、前記係止手段は、前記灯具ボディの開口縁部に
一体形成され、その一部に設けられたヒンジ部において
常態から開口部の内側に向けて曲げ変形され、かつその
曲げ変形位置に保持される係止片を有しており、この係
止片は内側に曲げ変形されたときに前記レンズの周縁部
に当接され、このレンズ周縁部を灯具ボディ開口縁部に
押圧させるように構成されることを特徴とする車両用灯
具のレンズ取付構造。 - 【請求項２】 係止手段は、灯具ボディの開口縁部にお
いて開口周方向に適宜間隔をおいて対向配置した一対の
柱と、これら柱間に形成された係止片とで構成され、こ
の係止片の中央部および前記各柱の連結部がそれぞれヒ
ンジ構造とされ、これらヒンジ部での回動動作により係
止片の中央部を外側および外側に曲げ変形可能とする請
求項１の車両用灯具のレンズ取付構造。 - 【請求項３】 係止片の中央部には、その中央部の肉厚
を増大させて灯具の開口内方向に突出した押圧突起部が
形成されてなる請求項２の車両用灯具のレンズ取付構
造。
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|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-03-07 JP JP04979496A patent/JP3283419B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1996-06-05 US US08/659,238 patent/US5765942A/en not_active Expired - Fee Related
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |