JPS6313964Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車用ライセンスプレートランプ
に関するものである。

従来この種の自動車用ライセンスプレートラン
プとして、第１図に断面図で示したような灯具が
一般に用いられている。これは灯具ハウジング１
にソケツト２を介してバルブ３が装着され、さら
にハウジング１前面にバルブ３を覆う如くレンズ
４が装着され、パツキン５を介して車体パネル６
に取付けられているものである。ハウジング１は
BPCまたはナイロン樹脂で成形されたものであ
る。またバルブ３はＧ球（例えばＧ−19タイプ）
が用いられている。レンズ４の内面にはシエード
７が設けられており、このシエード７の先端部と
ハウジング１の先端部との隙間８から光線がライ
センスプレート（図示せず）の方向に投光され
る。

このような従来のライセンスプレートランプに
おいては、バルブにＧ球が用いられており、これ
に伴つてソケツトもこの種小形灯具としては大き
なものが使用され、このため灯具のサイズが大き
なものとなる。その上別部品としてのパツキンを
要する等により部品点数も多い。これらのため灯
具のコストが高くなる欠点があつた。

本考案はこのような従来のライセンスプレート
ランプの欠点を解消し、灯具全体を小形化し、部
品点数を減少せしめ、低コストで性能のすぐれた
ライセンスプレートランプを提供することを意図
してなされたものである。すなわち本考案におい
ては、バルブにウエツジベースバルブを用い、ハ
ウジングを軟質合成樹脂製として車体への組付の
際パツキンを兼用せしめ、かつシエードとリフレ
クターを一体に設けた金属板体をハウジングに圧
入してライセンスプレートランプを形成せしめ
る。以下、図面に基き本考案の構成を説明する。

第２図は本考案の自動車用ライセンスプレート
ランプの１実施例を示した断面図である。図中１
１は中央の凹部にバルブ１２を装着した軟質合成
樹脂、例えばオレフイン系黒色合成樹脂製のハウ
ジングで、その前面にレンズ１３が装着されてい
る。本考案においてはバルブ１２には公知のウエ
ツジベースバルブが使用されるので、従来のＧ球
の如くソケツトを必要とせず、ハウジング１１の
凹部に設けられたコンタクト１４に嵌挿するだけ
でよい。１５は電源コードである。またハウジン
グ１１の中央前面（図の上方）には、後述のシエ
ードとリフレクターを一体に設けた金属板体１６
が圧入されている。

第３図はハウジング１１の平面図、第４図はそ
の側断面図で、前記の如くハウジング１１は軟質
合成樹脂で形成され、中央部に前記ウエツジベー
スバルブ１２が嵌入する凹部１７を、またその両
側方に後述金属板体１６の脚部が圧入される凹部
１８，１８を有している。

第５図乃至第７図は金属板体１６を示したもの
で、第５図は平面図、第６図は正面図、第７図は
側断面図である。この金属板体１６は普通鋼等の
金属板材をプレス加工により折曲げ成形し、ユニ
クロームめつき等の光輝表面処理を施したもの
で、中央部に前記バルブ１２が挿通し得る透孔１
９が設けられている。その周縁部に設けられた３
個の突片がそれぞれ上方に折曲げられて、シエー
ド部２０と２個のリフレクター部２１，２１を形
成している。シエード部２０はレンズ内面に沿う
如く、またリフレクター部２１，２１はバルブの
発する光線を所要方向に反射する如く、それぞれ
基面に対して所要の角度をもつて折曲げられてい
る。また周縁部と透孔１９の内縁部とに設けられ
た突片がそれぞれ下方に直角に折曲げられ、脚部
２２，２２を形成している。これは前記ハウジン
グ１１の凹部１８，１８に圧入され、金属板体１
６をハウジング１１に固定するもので、その両側
縁は凹部１８，１８内面に係止し易いように第６
図に見られる如く鋸歯状をなしている。また基面
に設けられた孔２３，２３はハウジング表面の突
部２４，２４（第３図参照）に係合するものであ
る。

上記のように形成された金属板体１６をハウジ
ング１１に圧入し、バルブ１２、レンズ１３を装
着して車体取付面に取付けるが、第８図はレンズ
装着前の平面図、第９図は車体に取付けた状態の
断面図である。ハウジング１１はレンズ１３とと
もに取付孔２５，２５にスクリユー２６，２６
（第２図参照）を通して車体に取付けられるが、
ハウジング１１自体が軟質合成樹脂で形成されパ
ツキン性を有するので、従来の如く別個のパツキ
ンを必要としない。また前記金属板体１６のハウ
ジング１１への圧入も、ハウジング１１が軟質で
あるから軽く押し込むだけでよい。

以上の説明より明らかなとおり、本考案の自動
車用ライセンスプレートランプはバルブにウエツ
ジベースバルブを使用するので灯具を小型化する
ことができる。また、ソケツトを要しないこと、
別個のパツキン要しないこと等により部品点数が
少なくなり、シエードおよびリフレクターの組付
けもハウジングに軽圧するだけでよいから工数も
少なくてすみ、低コストで所要目的に適する灯具
を提供することができたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車用ライセンスプレートラ
ンプの断面図、第２図は本考案の自動車用ライセ
ンスプレートランプの１実施例の断面図、第３図
は本考案に使用されるハウジングの平面図、第４
図はその側断面図、第５図は本考案に使用される
金属板体の平面図、第６図はその正面図、第７図
はその側断面図、第８図は本考案の灯具のレンズ
装着前の平面図、第９図は本考案の灯具の車体取
付状況の断面図である。 １……ハウジング、２……ソケツト、３……バ
ルブ、４……レンズ、５……パツキン、６……車
体パネル、７……シエード、１１……ハウジン
グ、１２……バルブ、１３……レンズ、１４……
コンタクト、１５……コード、１６……金属板
体、１７，１８……凹部、１９……透孔、２０…
…シエード部、２１……リフレクター部、２２…
…脚部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部にウエツジベースバルブが嵌入する凹部
   を有する軟質合成樹脂製ハウジングと、中央部に
   該バルブが挿通する通孔が設けられ周縁部に上方
   に折曲げられたシエード部とリフレクター部を有
   しかつ下方に折曲げられた脚部が前記ハウジング
   の凹部周辺に設けられた別の凹部に圧入される金
   属板体と、この金属板体を覆うように前記ハウジ
   ングに取付けられたレンズとを備えたことを特徴
   とする自動車用ライセンスプレートランプ。