JPS5918561Y2 - ランプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シールドビーム形照明装置のための電球ユニ
ットに関する。

シールドビーム形照明装置、特に構造全体をガラス製と
することのできない装置を製造する場合、適当な、密封
密閉された光源アセンブリイが得られないという問題が
ある。

普通タイプの電球キャップは、十分に密封してシールド
ビーム形照明装置を構成するには適していない。

電気接点を普通に嵌め込んである、電球バルブから離れ
た側のキャップ端部は、コンタクト部材を適所に保持す
る絶縁ガラス（ヴイトライト）（Ｖｉｔｒｉｔｅ）また
は絶縁プラスチック材で充填されているのが一般的であ
る。

このような材料は、コンタクト部材及びキャップを一般
に構成する材料になじまないから、結果として得られる
接着力はかなり貧弱である。

従ってコンタクト部材を、コネクタ挿入時の外部印加圧
に十分耐は得る強度で適所に保持することができない。

更に、充填材、コンタクト部材及びキャップは熱膨張特
性が整合しない。

このようなわけで、部品間では、動作条件の両極端に亙
って電球が経１験する温度変化の全範囲に対して、確実
な密封密閉を維持することができない 従来の白熱マイラメン１〜電球では、長年に亙りコンタ
クト部材を物理的にも且つ密封上からも確実なものにす
るという問題があったが、この問題はより現代的な光源
、例えば白熱タングステン・ハロゲン・ランプまたは高
強度放電形電球等では、ますます厳しいものになってい
る。

現代の新しい光源は、普通のフィラメント電球より単位
容積当たりのパワーがはるかに大きい条件下で使用され
るから、周囲温度と最大使用温度間の変化幅は一層大き
なものになる。

従って、このような電球を具備する照明装置を機械的に
強く且つ密封密閉状態に構成することは、これまでより
一層困難なものになっている。

本考案では、供電縁付光源を収容する外包体と、供電線
を通す外包体内のピンチ・シールと、供電線を通す気密
シールを備えた電球キャップとから成り、支持体により
フランジに対し所定位置に維持したことと、該フランジ
をキャップと一体化し而もその周辺部に配置したことを
特徴とする電球ユニットが提供される。

その構造は、外包体をシールドビーム形照明装置の反射
鏡内の開口部から挿通し、フランジを反射鏡に対して密
封式に密閉した場合、装置内に空気が流入できないよう
になっている。

本考案に係る電球ユニットでは、光源のフランジに対す
る位置、即ち両者間の所定距離を予め知ることができる
ため、設計者は、シールドビーム形照明装置の光学部品
の設計に際し、フランジが取付けられる当該照明装置の
取付面に対する位置関係のみを考慮するだけでよい。

望ましくは、フランジは電球ユニットの中心を通る縦軸
を中心として対称とし、また概ね平面とするとよい。

しかし、場合によっては、フランジはその他の構成とし
てもよい。

例えば、彎曲状反射鏡と相補関係を有するようにしても
よい。

望ましい構造として、キャップは、外包体シール端部を
収容するフランジ付カップを具備する。

供電線をキャップ内で密閉し、また支持体をピンチ・シ
ール部びキャップに固着する。

電球ユニット組立中に上記所定距離の設定を行なった後
、半田付けて固着する。

供電線は各々カップ内の小開口部で密閉すると共に、供
電線及びキャップと熱膨張率の整合するガラス製または
プラスチック製密封材により当該小開口部の周縁と電気
的に絶縁しである。

該供電線は、キャップに固着した絶縁材に取付けられた
端子に接続しである。

さて、添付図面を参照して、本考案の実施例を説明する
。

第１図示の電球ユニットは、シールドビーム形照明装置
の製造に使用することを目的としている。

当該ユニットは、光源を関連の照明装置内で正確に位置
付けることができる実施例である。

本実施例は白熱光源に関して図示並びに記載しであるが
、代わりに放電光源を使用できることもまた十分理解で
きる所である。

このような光源では、その外包体の中に、一対の放電電
極と気体状または蒸発金属状充填材とが設けられている
。

第１図について説明する。

電球ユニットはガラス製外包体１１を有し、該外包体１
１は１本または２本以上のフィラメントを具備し、且つ
ピンチ・シール１２で終端している。

供電線１３はピンチ・シール１２を貫通して外部電源に
接続するようになっている。

該ピンチ・シール１２には、その片面に凹部を形づくる
顎部を形成してあり、この凹部は、概ね通常のキャッピ
ング・ボックス１４を外包体１１内のフィラメント光源
に対して正しく位置付けるのに適している。

第１図のＡ−Ａ線から見た断面を第２図に示す。

キャッピング・ボックス１４は薄い板金を曲げて作っで
ある。

ボックス１４には、内方に曲がったフランジ１６を設け
てあり、該フランジ１６はピンチ・シール凹部内に入り
込んで該フランジ１６の先端がピンチ・シール１２を押
さえ、外包体１１がキャッピング・ボックス１４に対し
て動かないようにする。

キャッピング・ボックス１４の円曲り舌部１７がピンチ
・シール１２部をフランジ１６方向に付勢し、もって、
ピンチ・シール１２の固定を確実なものにしている。

金属製電球キャップ１８を支持体２０によりキャッピン
グ・ボックス１４に固定してあり、該キャップ１８は、
シール１２の端部を収容する包囲体を構成する。

第１図のＢ−Ｂ線から見た断面図を第３図に示し、支持
体２０の斜視図を第４図に示す。

キャップ１８はカップ１９及び一体フランジ２１を具備
しており、該フランジ２１は、照明装置への組込時に、
光源を関連の光学部品に対し位置付けるための手段とし
て機能する。

支持体２０の上端部２２は、フランジ２１に対するフィ
ラメントの縦方向位置を調節した後キャッピング・ボッ
クス１４．に半田付けしである。

支持体２０の下側周囲部は、カップ１９の内部に嵌入す
る弧状脚部２８を具備し、支持体２０にはその上端部２
２と脚部２８との間に円錐形部２７を形成して、支持体
としての機械的強度を高めている。

フランジ２１の中心軸に対する光源の横方向位置を調節
した後、その脚部２８を該キャップ１８に半田ろう付は
又は溶接により固着する。

これにより、フランジを光源に対して所定の距離に設定
できる。

脚部２８．２８の間の空隙により、この固着作業を容易
に行なうことができる。

キャップ１８の基部には、打ち抜きにより複数の小開口
部３０を形威しである。

小開口部３０の数は供電線１３の数に等しい。

電球ユニットの組立ての際は、外包体１１と電球キャッ
プ１８との嵌合を２段階で行なうと便利である。

第１段階では、キャッピング・ボックス１４をピンチ・
シール１２に被せ、支持体２０を該ボックス１４に被せ
る。

第２段階では、供電線１３をキャップ１８の開口部３０
に挿通し、キャップ１８と支持体２０を固着する。

ピンチ・シール１２端部から延びている供電線１３（１
本のみ図示）は、支持体２０をキャップ１８に挿入した
際に対応の開口部３０内を通るように構成しである。

ジグを用いて支持体２０をカップ１９内に位置付けるこ
とにより、フランジ２１を光源に対して横方向の所定の
距離に設定し、この位置で２つの部分１９と２０を半田
付けする。

次に、該組立体を図の位置から回転し、供電線１３及び
キャップ１８と整合する熱膨張率を有するカ゛ラスまた
はプラスチックの電気絶縁材のビープを供電線１３の端
部に流入させ、キャップ１８内の開口部３０を取巻く凹
部３３内に位置させる。

次いで、該組立体を加熱炉に通し、ビープを溶かして開
口部３０を貫通する供電線１３に対するシール３１を形
成する。

該炉には下情性大気を内蔵させて、露出金属表面の酸化
を防止する。

端子３６ 、３６を具備する絶縁材３５をキャップ１８
の基部に結合する。

各端子３６ 、３６はその端部間に間隙を有し、且つそ
の関連の供電線１３と接触するように端部を折曲げであ
る。

絶縁材３５には大きな凹部を設けて折曲げ用工具の接近
を可能にしである。

電球ユニット完成時には、密閉部材５２をこの凹部に嵌
入する。

上記タイプの完成電球ユニットは、シールドビーム形照
明装置にいつでも組込める態勢にある。

該照明装置としては、後方に開口部を有する反射鏡に結
合されたレンズを前面に配設してなる光学系を備えるの
がよい。

本考案に係る電球ユニットをシールドビーム形照明装置
に組込んだ例の断面図を第５図に示す。

電球ユニットのフランジ２１は反射鏡６０に取付けられ
る。

該電球ユニットを適所に固定する際、外包体１１を開口
部から挿入し、そのフランジ２１を、エポキシ樹脂のよ
うな接着剤で接着するか、あるいは反射鏡６０が金属製
の場合半田付けによって反射鏡背面に接合する。

本考案に係る電球ユニットを使用すると、フランジ２１
を反射鏡６０に突き合わせるだけで、光源をレンズ６２
及び反射鏡６０の両要素部材の光学形状に対して所定の
位置に配置できると同時に、７ランジ２１と反射鏡６０
との間を密封することにより、当該シールドビーム形照
明装置を確実に気密にすることができる。

標準サイズを有し且つフランジが光源から所定の距離位
置に設定された電球ユニットを使用すると、シールドビ
ーム形照明装置の製造を簡単化することができる。

つまり、適当な電球製造機を備えた工場内の成る作業現
場で電球ユニットを製作し、次に別の作業現場に輸送し
、即ち別の工場でシールドビーム形装置に組込むことが
できる。

これによって、シールドビーム形照明装置の製作業者は
電球ユニットを自社で製作する必要がなくなる。

本考案に係る電球ユニットでは、外包体１１から外方に
延びた供電線１３が、キャップ１８の開口部３０におい
て密封密閉されているので、電球の使用時、つまり点灯
時においても該開口部３０の部分を通って空気、特に湿
った空気が外包体１１側に流入することが無い。

従って、シールドビーム形照明装置に組込んだ場合には
、フランジ２１と該照明装置用の反射鏡とを密閉するこ
とにより、該照明装置の内部な完全に気密に保つことが
できる。

その結果、該照明装置の点灯、消滅を繰り返しても、該
照明装置内に湿った空気、水滴等が流入する二とか無く
、これにより、光出力の急激な劣化、電球の破壊といっ
た事態をよく防ぐことができる。

また、開口部３０における密封は、キャップ１８及び供
電線１３の熱膨張率に整合する熱膨張率の絶縁性材料を
使い、而もその領域が狭いので、高エネルギーの電球で
ある場合にも当該密封の悪化することが無い シールドビーム装置の組立法の代替例では、キャップの
フランジを反射鏡の前面と同じ形状とし、電球ユニット
を反射鏡の前方から挿入してもよい。

電球ユニットの構造の変更例では、プレス・シールから
延びている供電線を端子線に接続し、これを小開口部３
０内を通すと共に密封密閉して電球用導線を構成する。

以上の説明は望ましい実施例についてのものであって、
これによって実用新案登録請求の範囲を制限的に理解さ
れるものではない。

すなわち実用新案登録請求の範囲に記載された考案の要
旨に関してその変化例５発展例が設計変更によってなさ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電球ユニットの一実施例を示す断
面側面図である。 第２図は第１図のＡ−Ａ線から見た断面図である。 第３図は第１図のＢ−Ｂ線から見た断面図である。 第４図は支持体の外観斜視図である。 第５図は本考案に係る電球ユニットをシールドビーム形
照明装置に組込んだ状態の断面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シールドビーム型照明装置に組込んで用いるシールドビ
   ーム用電球ユニットであって、 光源を内鼻し、該光源へ電力を供給する供電線をピンチ
   シール部を介して外部に露出させた外包体１１と、 当該ピンチシール部を囲むキャッピングボックス１４に
   一端を固着した板状で金属製の外包体支持部材２０と、 シールドビーム型照明装置内部を密閉すべく組込状態で
   当該照明装置の構成部材に密着固定される金属製キャッ
   プ１８であって、当該外包装から延びる前記供電線が貫
   通する小開口と、シールドビーム型照明装置への組込状
   態でその反射鏡その他の構成部材上に置かれる外周フラ
   ンジ２１とを具備すると共に、当該外包体支持部材２０
   の他端を固定支持するキャップ１８と、 当該金属製キャップ１８を支持し、前記小開口部を貫通
   する供電線に接続する端子を具備する絶縁体 とからなり、支持部材２０の一端とキャッピングボック
   スとの結合位置の調節によりフランジに対する光源の高
   さを所定値に調節し、支持部材２０の他端と金属製キャ
   ップ１８との結合位置の調節によりユニット中心に対す
   る光源の横方向位置を所定位置に調節すると共に、当該
   供電線の貫通する当該小開口部をビーブその他の絶縁性
   材料で密閉することを特徴とするシールドビーム用電球
   ユニット。