JP3282422B2 - ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの制御装置 - Google Patents

ロックアップクラッチ付きトルクコンバータの制御装置

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JP3282422B2
JP3282422B2 JP33354494A JP33354494A JP3282422B2 JP 3282422 B2 JP3282422 B2 JP 3282422B2 JP 33354494 A JP33354494 A JP 33354494A JP 33354494 A JP33354494 A JP 33354494A JP 3282422 B2 JP3282422 B2 JP 3282422B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップクラッチ
付きトルクコンバータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチ付きトルクコンバ
ータとして、例えば、特開平60−143267号公報
に記載されたトルクコンバータが知られている。
【0003】このトルクコンバータについて簡単に説明
すると、このトルクコンバータは、流体圧で結合力を加
減されるクラッチを介し入出力要素間のスリップ量を設
定値に制御しうるようにしたクラッチ制御手段と、クラ
ッチの結合力加減のために流体圧を調整する流体圧制御
用の電磁弁ソレノイドとを有し、この電磁弁ソレノイド
に印加されるパルス信号のデューティ比を可変すること
で流体圧を制御している。
【0004】前記クラッチがロックアップクラッチと称
されるものであり、車両の走行状態がロックアップ領域
に入った時にロックアップクラッチを締結状態にして入
出力要素を直結し、非ロックアップ領域に入った時にロ
ックアップクラッチを解除して入出力要素をコンバータ
状態にする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロックアップ付きトルクコンバータにおいては、コース
ト状態(タービン回転数がエンジン回転数よりも大きい
状態)からアクセルを踏み込んでロックアップ作動(即
ち、ロックアップピストンによる入出力要素の直結)を
する時、条件によっては締結ショックが大きくなること
があり、それは以下の理由による。
【0006】コースト状態からアクセルを踏み込んでロ
ックアップ状態に移行する時には、トルクコンバータ内
でのポンプとタービンの間の作動液の流れが反対方向に
変化する過渡状態であり、ロックアップピストンに作用
する力が不安定な状態にある。それにも関わらず、通常
の安定的なドライブ状態からロックアップ作動する場合
と同じ方法でロックアップ制御を行っている。
【0007】即ち、図9のタイムチャートの実線で示す
ように、コースト状態からアクセルが踏み込まれると、
アイドルスイッチが切れた瞬間に、流体圧制御用の電磁
弁ソレノイドに対するデューティ比を所定値まで立ち上
げ、その後はほぼ一定の速度でデューティ比を増大させ
ている。
【0008】ところが、ロックアアップクラッチのロッ
クアップピストンとコンバータカバーとのクラッチ隙間
δは、アプライ圧PAとリリース圧PRの差圧△Pの関数
であるとともに、時間tとの関数でもある〔即ち、δ=
f(△P,t)〕。
【0009】そのため、図12に示すようにデューティ
比をステップ的に0%から100%に変化しても、クラ
ッチ隙間δは滑らかに変化し、遅れを生じる。したがっ
て、必要以上にデューティ比を速く変化させても、デュ
ーティ比の変化にピストンの動きが追いつかない。
【0010】このような構成のために、コースト状態か
らアクセルを踏み込んでロックアップ作動すると、前述
したように踏み込み開始直後からデューティ比が増大し
ているにも関わらず、踏み込みが小さい時は、トルクコ
ンバータがドライブ状態(タービン回転数がエンジン回
転数よりも小さいか等しい状態)にならないとロックア
ップピストンは動き出さないことが多い。そのため、実
際にロックアップピストンがコンバータカバーに接触し
た時には、デューティ比が大きく(D0)、アプライ圧
とリリース圧との差圧△Pが必要以上に大きくなり(△
0)、締結ショックが大きくなる。
【0011】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、コースト状態からアクセルを踏み込んでロックアッ
プが作動した場合にも、ロックアップクラッチがスムー
ズに締結して殆どショックを感じないようにすることを
課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、以下の手段を採用した。 (1) 本発明は、図1に示すように、エンジンにより
回転駆動される入力要素と、前記入力要素の回転に伴っ
て流動する流体によって従動回転され、自動変速機の入
力軸に接続される出力要素と、前記入出力要素間の流体
中にあって、両面に受ける流体液圧の差圧により入力要
素と出力要素とを締結あるいは解除するロックアップピ
ストンと、前記ロックアップピストンを間に挟んで両側
に配されたコンバータ室とロックアップ室のいずれか一
方の液圧もしくはこれら両室の差圧を制御可能な液圧制
御用アクチュエータと、車両の走行状態に基いて前記ロ
ックアップピストンにより入出力要素を締結すべきとす
る制御信号、或いは入出力要素を解放すべきとする制御
信号を前記液圧制御用アクチュエータに出力する液圧制
御部と、を有するロックアップクラッチ付きトルクコン
バータの制御装置において、前記出力要素の回転数が入
力要素の回転数を上回るコースト状態を検出するコース
ト状態検出部と、アクセルの踏み込みを検出するアクセ
ル踏み込み検出部と、前記コースト状態検出部でコース
ト状態が検出された後、前記アクセル踏み込み検出部で
アクセルの踏み込みが検出され、且つ、車両の走行状態
が前記ロックアップ制御領域に入った時に、入出力要素
を締結すべきとする制御信号を液圧制御部から液圧制御
用アクチュエータに出力するタイミングを遅延せしめる
ロックアップ遅延制御部とを備え、前記ロックアップ遅
延制御部は、遅延開始後にエンジン回転数の変化率が所
定値以下になった時に、入出力要素を締結すべきとする
制御信号を液圧制御部から液圧制御用アクチュエータに
出力することを特徴とする。
【0013】(2)また、エンジンにより回転駆動され
る入力要素と、前記入力要素の回転に伴って流動する流
体によって従動回転され、自動変速機の入力軸に接続さ
れる出力要素と、前記入出力要素間の流体中にあって、
両面に受ける流体液圧の差圧により入力要素と出力要素
とを締結あるいは解除するロックアップピストンと、前
記ロックアップピストンを間に挟んで両側に配されたコ
ンバータ室とロックアップ室のいずれか一方の液圧もし
くはこれら両室の差圧を制御可能な液圧制御用アクチュ
エータと、車両の走行状態に基いて前記ロックアップピ
ストンにより入出力要素を締結すべきとする制御信号、
或いは入出力要素を解放すべきとする制御信号を前記液
圧制御用アクチュエータに出力する液圧制御部と、を有
するロックアップクラッチ付きトルクコンバータの制御
装置において、前記出力要素の回転数が入力要素の回転
数を上回るコースト状態を検出するコースト状態検出部
と、アクセルの踏み込みを検出するアクセル踏み込み検
出部と、前記コースト状態検出部でコースト状態が検出
された後、前記アクセル踏み込み検出部でアクセルの踏
み込みが検出され、且つ、車両の走行状態が前記ロック
アップ制御領域に入った時に、入出力要素を締結すべき
とする制御信号を液圧制御部から液圧制御用アクチュエ
ータに出力するタイミングを遅延せしめるロックアップ
遅延制御部とを備え、前記ロックアップ遅延制御部は、
遅延開始後にアクセル開度の変化率が所定値以下になっ
た時に、入出力要素を締結すべきとする制御信号を液圧
制御部から液圧制御用アクチュエータに出力することを
特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】前記(1)の構成によれば、コースト状態が検
出された後、アクセル踏み込みが検出され、且つ、車両
の走行状態がロックアップ制御領域に入った時からエン
ジン回転数の変化率が所定値以下になった時にロックア
ップ作動を開始する。このため、トルクコンバータ内の
作動液の流れが確実に安定してから、ロックアップ作動
を開始することができるので締結ショックが従来よりも
低減する。
【0017】また、前記(2)の構成によれば、コース
ト状態が検出された後、アクセル踏み込みが検出され、
且つ、車両の走行状態がロックアップ制御領域に入った
時からアクセル開度の変化率が所定値以下になった時に
ロックアップ作動を開始するようにする。このため、ト
ルクコンバータ内の作動液の流れが確実に安定してか
ら、ロックアップ作動を開始することができるので締結
ショックが従来よりも低減する。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本実施例のロックアップクラッチ付きトルクコン
バータの制御装置は、トルクコンバータ、トルクコンバ
ータに組み込まれたロックアップクラッチ、油圧回路、
マイクロコンピュータからなるコントロールユニットを
備えており、これらは従来の構成と基本的に同一であ
る。本発明の特徴部分は、コントロールユニットのメモ
リに組み込まれたソフトウェアに従って実現される。以
下、各部構成を順次説明する。
【0020】<トルクコンバータ>トルクコンバータ4
は、図2に示したように、ポンプインペラ10(入力要
素)、タービンランナ11(出力要素)、ステータ12
の3つの羽根車を有している。
【0021】ポンプインペラ10はこれに連結したコン
バータカバー10aを介して図示しないエンジンのクラ
ンクシャフトによって駆動されている。タービンランナ
11は、タービンハブ13に取り付けられ、このタービ
ンハブ13は自動変速機のインプットシャフト(入力
軸)14に連結している。
【0022】ステータ12は、一方向クラッチ15を介
して、図2に示す中空固定軸16に取り付けられてい
る。この中空固定軸16の周囲は筒状軸17で包囲さ
れ、この中空固定軸16と筒状軸17との間に作動油供
給路18が設けられている。また、前記インプットシャ
フト14と中空固定軸16との間には、作動油戻り路1
9が設けられている。さらに、インプットシャフト14
の中心を通って作動油通路23が設けられている。トル
クコンバータ4の内部には、作動油供給路18から供給
された作動油が通流し、その後、作動油戻り路19から
排出される。
【0023】<ロックアップクラッチ>トルクコンバー
タ4には、ロックアップクラッチ機構1が設けられ、こ
のロックアップ機構1は、図2に示したように、ロック
アップピストン3を有する。このロックアップピストン
3は、環状の円盤形で、その内周が前記タービンハブ1
3外周に摺動自在に取り付けられている。
【0024】このロックアップピストン3は、ポンプイ
ンペラ10と一体となったコンバータカバー10aの内
面に対向してクラッチフェーシング3aを有する。そし
て、ロックアップピストン3とタービンランナ11との
間にコンバータ室20が画成され、ロックアップピスト
ン3とコンバータカバー10aとの間にロックアップ室
21が画成され、コンバータ室20とロックアップ室2
1とは、ロックアップピストン3の外周において連通し
ている。そして、前記作動油供給路18から作動油戻り
路19に至る作動油流通路の途中に設けた図示しない保
圧弁によりコンバータ室20とロックアップ室21の各
液圧は通常一定に保たれる。
【0025】ロックアップピストン3はさらにトーショ
ナルダンパ22を介して前記タービンランナ11に駆動
結合されている。
【0026】そして、図示しないオイルポンプカバーに
内蔵されたロックアップ制御バルブ24により制御され
た油圧(ロックアップクラッチを締結する方向に作用す
る係合圧:アプライ圧)がコンバータ室20に加わる
が、この係合圧が、ロックアップ室21内の油圧(ロッ
クアップクラッチを解放する方向に作用する解放圧:リ
リース圧)より大きくなると、ロックアップピストン3
はタービンハブ13上を軸方向に移動し、これによりコ
ンバータカバー10aとクラッチフェーシング3aとが
接続する。
【0027】<油圧回路>ここで、トルクコンバータ4
制御のための油圧回路を図2から図4に従って説明す
る。
【0028】図3、図4に示したように、油圧回路は、
各種油圧装置へと油圧(ライン圧)を供給する油圧源と
してのオイルポンプ30、このオイルポンプ30から供
給される作動油をトルクコンバータ4や図示しない変速
機の油圧制御装置へと配分するプレッシャレギュレータ
バルブ31、このプレッシャレギュレータバルブ31か
らトルクコンバータ4へ供給されるトルクコンバータ作
動圧(以下、アプライ圧あるいはコンバータ圧という)
を制御してロックアップ制御を行うロックアップ制御バ
ルブ24、このロックアップ制御バルブ24の作動制御
を行うロックアップソレノイド(液圧制御用アクチュエ
ータ)25、オイルポンプ30から供給される油圧(ラ
イン圧)を制御するライン圧ソレノイド34、トルクコ
ンバータ4の作動油をドレーンする逃がしバルブ35を
備えている。
【0029】オイルポンプ30から供給される作動油
は、プレシャレギュレータバルブ31を介して、トルク
コンバータ4の作動油供給路18へと供給される。作動
油供給路18から供給される作動油はポンプインペラ1
0を通過し、タービンランナ11を回転させた後、作動
油戻り路19を通って逃がしバルブ35からドレーンさ
れる。
【0030】一方、タービンランナ11を通過した作動
油の一部は前記コンバータ室20を経由してロックアッ
プ室21へと至り、さらにはインプットシャフト14の
中心を通る作動油通路23を経て、図2に示したよう
に、ロックアップ制御バルブ24の側面に設けた第1ポ
ート24aへと至る。
【0031】ロックアップ制御バルブ24は、シリンダ
形状をしたバルブ本体の側面に、前記第1ポート24a
の他に、第2ポート24bとドレンポート24cを有
し、またバルブ本体の一端面に第1制御ポート24fを
有し、他端面に第2制御ポート24gを有する。
【0032】また、バルブ本体内部に、摺動自在のバル
ブピストン24dを有し、このバルブピストン24dの
周囲に、このバルブピストン24dの移動によって、第
1ポート24aと第2ポート24bとの接続、及び、第
1ポート24aとドレンポート24cとの接続を選択す
る連通溝24hを有する。
【0033】さらに、前記第1制御ポート24fは通路
24eを介して第1ポート24aと前記作動油通路23
とに接続されており、この第1制御ポート24fに印加
される油圧でバルブピストンが第1ポート24aとドレ
ンポート24cとを接続する側へと移動する。
【0034】前記第2制御ポート24gには、オイルポ
ンプ30からのライン圧を印加するバルブ制御路26が
接続され、この第2制御ポート24gにライン圧が印加
されるとき、第1ポート24aと第2ポート24bとを
接続する側へバルブピストン24dが移動する。第2制
御ポート24gへのライン圧の印加は、バルブ制御路2
6の途中から分岐したドレーン路29のオリフィスを前
記ロックアップソレノイド25で開閉することにより行
う。すなわち、ロックアップソレノイド25の可動プラ
ンジャ25aがドレーン路29を遮断すると、ライン圧
が第2制御ポート24gに印加され、可動プランジャ2
5aがドレーン路29を開放すると、ライン圧がドレー
ン路29からリリースされる。可動プランジャ25aの
ドレーン路29の遮断の程度は印加される電圧のデュー
ディ比で決定される。
【0035】一方オイルポンプ30から供給されるライ
ン圧はライン圧ソレノイド34で制御されることにより
増減される。その構成は、前記ロックアップソレノイド
25による制御と同様に、ドレーン路34aのオリフィ
ス開度調整により行う。このライン圧の増減に比例して
ロックアップ圧(及びアプライ圧)も増減する。
【0036】<コントロールユニット>前記ロックアッ
プソレノイド25は、マイクロコンピュータを備えたコ
ントロールユニット33によって駆動制御される。
【0037】コントロールユニット33は、図1に示し
たように、車両の走行状態に応じてロックアップ制御を
行うロックアップ指令部40と、ロックアップソレノイ
ド25への印加電圧(ゲイン)を変更してトルクコンバ
ータ4のコンバータ室20へ供給される作動油の係合圧
(アプライ圧)を調整する液圧制御部41と、踏み込み
ロックアップ制御状態を示す制御フラグ管理部42と、
コースト状態を検出するコースト状態検出部43と、ア
クセルが踏み込まれているか否かを検出するアクセル踏
み込み検出部44と、踏み込みロックアップ時における
ロックアップ作動の開始タイミングを制御するロックア
ップ遅延制御部45、とを有する。
【0038】ここで、ロックアップ作動とは、コンバー
タカバー10aとロックアップピストン3とを締結し
て、結果的にポンプインペラ10とタービンランナ11
とを直結することをいい、コースト状態とは、タービン
ランナ11の回転数がポンプインペラ10の回転数より
も大きい状態をいい、踏み込みロックアップとは、コー
スト状態からアクセルを踏み込んでロックアップ作動す
ることをいう。
【0039】また、コントロールユニット中のメモリに
は、図7に示した車速とアクセル開度からロックアップ
制御領域と非ロックアップ制御領域とを定めたマップM
1と、図8に示したフラグ管理テーブル46とが格納さ
れている。
【0040】フラグ管理テーブル46には、踏み込みロ
ックアップ制御中か否かを示すFLフラグ(FLFR
G)と、ロックアップ遅延制御中か否かを示すLフラグ
(LFRG)の状態を格納する。
【0041】尚、FLフラグ(FLFRG)は踏み込み
ロックアップ制御中の時に1を立て、Lフラグ(LFR
G)はロックアップ遅延制御を行っていない時に1を立
てる。
【0042】コースト状態検出部43は、エンジン回転
数(ポンプインペラ回転数)Neを検出する第1のセン
サ47と、タービンランナ11の回転数Ntを検出する
第2のセンサ48とに接続され、第1、第2のセンサ4
7,48の情報からコースト状態か否かを検出する。
【0043】尚、エンジン回転数を検出する第1のセン
サ47はエンジンに接続されたクランクシャフトに設
け、タービンランナ11の回転数を検出する第2のセン
サ48はトルクコンバータ4の出力軸であるインプット
シャフト14に設けることができる。
【0044】アクセル踏み込み検出部44はアイドルス
イッチ49に接続されており、アイドルスイッチ49か
らの情報によりアクセルが踏み込まれている状態か否か
を検出する。アイドルスイッチ49がONの場合はアク
セルが踏み込まれていない状態であり、OFFの場合は
アクセルが踏み込まれている状態である。
【0045】ロックアップ遅延制御部45はタイマ50
に接続されている。タイマ50は、踏み込みロックアッ
プ時に車両の走行状態がロックアップ制御領域に入った
時(即ち、踏み込みロックアップ制御が開始された時
点)から現時点までの経過時間Tを計測する。
【0046】ロックアップ遅延制御部45は、コースト
状態検出部43、アクセル踏み込み検出部44、タイマ
50からの情報を受けるとともに、図7のマップ及び図
8のフラグを参照して、踏み込みロックアップ制御時の
ロックアップ作動の開始タイミングを決定する。
【0047】液圧制御部41は、図7のマップを参照
し、ロックアップ指令部40からの情報を受けて、ロッ
クアップソレノイド25に供給される駆動電流のデュー
ティ比を変化させる。そして、車両の走行状態がロック
アップ制御領域に入った時にはロックアップピストン3
とコンバータカバー10aを締結すべきとする制御信号
を前記液圧制御用アクチュエータに出力し、車両の走行
状態が非ロックアップ制御領域に入った時には前記ロッ
クアップピストン3とコンバータカバー10aの締結を
解除すべきとする制御信号をロックアップソレノイド2
5に出力する。
【0048】<実施例の作用>以下、本実施例の作用に
ついて説明する。
【0049】<非ロックアップ時>通常、オイルポンプ
30からのライン圧は、ライン圧ソレノイド34により
一定のデューティ比でプレッシャレギュレータバルブ3
1を介し、アプライ圧(コンバータ圧)としてポンプイ
ンペラ10からタービンランナ11を経由し、コンバー
タ室20へと供給される。
【0050】ロックアップソレノイド25のプランジャ
25aがドレーン路29のオリフィスを閉じていると
き、ロックアップ制御バルブ24の第2制御ポート24
gに加わる制御圧Psはライン圧PLに等しくなり、バ
ルブピストン24dを図における左方に移動せしめる。
【0051】その結果、ロックアップ室21内のロック
アップ圧PL/Uは、コンバータ室20内のコンバータ圧
(アプライ圧)と等しくなる。このため、ロックアップ
ピストン3はコンバータカバー10aに押し付けられる
ことなく、トルクコンバータ4はいわゆるコンバータ状
態で動力伝達を行う。
【0052】<通常時のロックアップの作動>トルクコ
ンバータ4のいわゆる”すべり”による損失を少なくす
る必要が生じた場合、コントロールユニット33からの
指令で、直ちにロックアップソレノイド25に対するデ
ューティ比を増大し、ロックアップソレノイド25のプ
ランジャ25aがドレーン路29のオリフィスを開く。
【0053】すると、ロックアップ制御バルブ24の第
2制御ポート24gに加わる制御圧Psが0になるの
で、バルブピストン24dは第1制御ポート24fにて
受けているアプライ圧で図2における右方に移動する。
その結果、第1ポート24aとドレンポート24cとが
接続し、ロックアップ室21の作動油は、作動油通路2
3、第1ポート24aを介してドレンポート24cから
排出される。
【0054】このため、ロックアップ室21内のロック
アップ圧PL/U は0になり、ロックアップピストン3は
コンバータ室20内のアプライ圧(コンバータ圧)でコ
ンバータカバー10a側へと押し付けられる。この結
果、ロックアップピストン3はタービンハブ13上の軸
上をエンジン側へと移動し、クラッチフェーシング3a
がコンバータカバー10aに接続する。以後は、入力要
素と出力要素とが直結状態となって、エンジンの動力
は、エンジン→コンバータカバー10a→クラッチフェ
ーシング3a→ロックアップピストン3→タービンハブ
13→インプットシャフト14へと直結状態で伝達され
る。この状態をいわゆるロックアップ状態という。
【0055】なお、ロックアップ前において、油圧回路
は図3の状態にあり、ロックアップ作動時に、油圧回路
は図4の状態にある。但し、図3、図4にあって、ロッ
クアップ制御バルブ24は、図2の場合と異なり、ライ
ン圧が印加されたとき、ロックアップ作動するようにし
てある。
【0056】〈本発明によるロックアップ制御例〉以上
の説明は、通常時のロックアップ制御であるが、本発明
では、コースト状態からアクセルを踏み込んでロックア
ップ作動する場合、即ち、踏み込みロックアップ時に
は、アクセルが踏み込まれてから所定時間経過後に、ロ
ックアップソレノイド25に供給する駆動電流のデュー
ティ比を立ち上げるようにしている。以下、踏み込みロ
ックアップ時のロックアップ制御を「踏み込みロックア
ップ制御」と称す。この踏み込みロックアップ制御の例
を以下に説明する。
【0057】〈第1実施例〉図5は本発明の踏み込みロ
ックアップ制御に入るか否かを判断するフローチャート
を示している。
【0058】まず制御に必要な各種情報として、エンジ
ン回転数Neやタービンの回転数Ntなどを読み込む
(ステップ101)。
【0059】次に、FLフラグ(FLFRG)が立って
いるか否かをチェックし、今現在踏み込みロックアップ
制御に入っているか否かをチェックする(ステップ10
2)。
【0060】FLフラグ(FLFRG)=1、即ち、F
Lフラグ(FLFRG)が立っていれば既に踏み込みロ
ックアップ制御が行われているので、ステップ109へ
進み、本フローを終了する。
【0061】FLフラグ(FLFRG)が立っていない
場合には、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntを
比較してどちらが大きいかをチェックする(ステップ1
03)。
【0062】その結果、エンジン回転数Neの方が大き
ければドライブ状態であるので、ステップ108でFL
フラグ(FLFRG)をクリアして、ステップ109に
進み、本フローを終了する。
【0063】ドライブ状態では別のルーチン(図示せ
ず)で通常のロックアップ制御を実行する。
【0064】一方、エンジン回転数Neがタービン回転
数Ntよりも小さければコースティング状態であるの
で、アクセルが踏まれているか否かをチェックする(ス
テップ104)。
【0065】アイドルスイッチ49がONであれば、踏
み込みロックアップ制御ではないのでステップ108で
FLフラグ(FLFRG)をクリアしてステップ109
に進み、本フローを終了する。
【0066】アイドルスイッチ49がOFFであればア
クセルが踏み込まれているので、アクセル踏み込み量と
車速から図7のマップM1を参照して、ロックアップ制
御領域にあるか否かをチェックする(ステップ10
5)。
【0067】図7において のようなアクセル踏み込
みの場合には、本発明の踏み込みロックアップ制御が作
動する。そして、FLフラグ(FLFRG)=1とし
(ステップ106)、次のルーチンにおけるステップ1
02でこの判断ルーチンを飛ばすようにする。
【0068】一方、図7において のようなアクセル
踏み込みの場合には、ロックアップ領域から外れるので
ロックアップ制御を行わず、ステップ108でFLフラ
グ(FLFRG)をクリアしてステップ109に進み、
本フローを終了する。
【0069】次に、踏み込みロックアップ制御の方法を
図6のフローチャートに従って説明する。まず、FLフ
ラグ(FLFRG)をチェックし(ステップ121)、
これが立っていれば踏み込みロックアップ制御に入るこ
ととなる。
【0070】次に、Lフラグ(LFRG)をチェックす
る(ステップ122)。Lフラグ(LFRG)が立って
いればロックアップ遅延制御中ではないので、通常のロ
ックアップ制御を行う(ステップ125)。
【0071】Lフラグ(LFRG)が立っていなければ
ロックアップ遅延制御中であるので、タイマ50を進め
る(ステップ123)。尚、本フローチャートを例えば
10ms毎にマイコン制御で実行した場合には、1回目
10ms、2回目20ms、3回目30ms・・・とい
うように、タイマ50が遅延時間を計測する。
【0072】そして、タイマ50で計測した遅延時間T
が予め設定しておいた所定時間T0に達したか否かをチ
ェックする(ステップ124)。タイマ50が所定時間
0に達していない場合には、ステップ128に進んで
今回のルーチンを終了し、ロックアップ制御は待機状態
となる。
【0073】タイマ50で計測した遅延時間Tが所定時
間T0に達している場合には、通常のロックアップ制御
を行い(ステップ125)、次回のルーチンのためにL
フラグ(LFRG)=1とし、タイマ50をクリアす
る。
【0074】尚、ステップ121でFLフラグ(FLF
RG)が立っていなければ、踏み込みロックアップ制御
に入る条件になっていないので、ステップ127で他の
制御(図示せず)を行い、本フローを終了する。
【0075】前記所定時間T0の値は固定値で十分であ
り、その大きさは、通常のドライバーがアクセルを踏み
込む時のスピードを基準にして設定する。尚、極めてゆ
っくりアクセルを踏み込んだ場合は、定常的であるの
で、通常のロックアップ制御で問題は生じない。
【0076】図9のタイムチャートにおいて一点鎖線
は、本発明の踏み込みロックアップ制御を実施した場合
を示している。本発明の踏み込みロックアップ制御の場
合には、アクセルの踏み込みが完了し、トルクコンバー
タ内の作動油の流れが安定してからデューティ制御を開
始している。そして、デューティ制御開始から所定時間
4秒後にロックアップピストン3が動き始め、所定時
間t2秒後にコンバータカバー10aに接触するように
なり、接触する時のデューティ比D1は従来のデューテ
ィ比D0に比べて小さく、アプライ圧PAとリリース圧P
Rの差圧は△P1となり、従来の差圧△P0よりも小さく
なって、締結ショックが小さくなる。
【0077】つまり、本発明の踏み込みロックアップ制
御では、アクセルを踏み込んでエンジン回転数が上昇し
ている時にはロックアップ制御を行わず、制御対象が安
定してからロックアップ制御を開始するようにしている
ので、遅れを最小限に抑え、締結ショックを小さくでき
る。
【0078】尚、締結に要する時間は、本発明の場合で
も大きな増大はなく、燃費効果に問題を生じることはな
い。
【0079】〈第2実施例〉図10は第2実施例におけ
る踏み込みロックアップ制御のフローチャートであり、
図11は踏み込みロックアップ制御に入るか否かを判断
するフローチャートである。
【0080】第1実施例では、タイマ50により遅延時
間を計測して制御対象の安定状態を判定し、ロックアッ
プ制御の開始タイミングを決定したが、第2実施例で
は、タイマ50で遅延時間を計測する代わりに、図10
に示すように、エンジン回転数Neの変化率△Neが所
定値Y以下か否かをチェックし(ステップ140)、変
化率△Neが所定値Y以下であれば制御対象が安定状態
になったのであるから、ロックアップ制御を開始する
(ステップ125)。
【0081】また、エンジン回転数Neの変化率△Ne
をチェックするために、図11の踏み込みロックアップ
制御に入るか否かを判断するフローチャートにおいて、
ステップ106の後に踏み込みロックアップ制御が始ま
る時点の速度比E0を記憶する(ステップ107)。こ
こで、速度比E0とはトルクコンバータ4の入出力速度
比(Nt/Ne)である。
【0082】この第2実施例によれば、制御対象が安定
状態になる時点を正確に判断することができ、ロックア
ップ作動の開始タイミングを適正に決定することができ
る。
【0083】〈第3実施例〉前記第2実施例において、
エンジン回転数Neの変化率△Neをチェックする代わ
りに、アクセル開度の変化率をチェックすることによ
り、制御対象の安定状態を判定することも可能である。
その場合には、アクセル開度の変化率が所定値以下であ
れば制御対象が安定状態にあると判断し、ロックアップ
制御を開始する。尚、アクセル開度はアクセル開度セン
サによって検出すればよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エンジンにより回転駆動される入力要素と、前記入
力要素の回転に伴って流動する流体によって従動回転さ
れ、自動変速機の入力軸に接続される出力要素と、前記
入出力要素間の流体中にあって、両面に受ける流体液圧
の差圧により入力要素と出力要素とを締結あるいは解除
するロックアップピストンと、前記ロックアップピスト
ンを間に挟んで両側に配されたコンバータ室とロックア
ップ室のいずれか一方の液圧もしくはこれら両室の差圧
を制御可能な液圧制御用アクチュエータと、車両の走行
状態に基いて前記ロックアップピストンにより入出力要
素を締結すべきとする制御信号、或いは入出力要素を解
放すべきとする制御信号を前記液圧制御用アクチュエー
タに出力する液圧制御部と、を有するロックアップクラ
ッチ付きトルクコンバータの制御装置において、前記出
力要素の回転数が入力要素の回転数を上回るコースト状
態を検出するコースト状態検出部と、アクセルの踏み込
みを検出するアクセル踏み込み検出部と、前記コースト
状態検出部でコースト状態が検出された後、前記アクセ
ル踏み込み検出部でアクセルの踏み込みが検出され、且
つ、車両の走行状態が前記ロックアップ制御領域に入っ
た時に、入出力要素を締結すべきとする制御信号を液圧
制御部から液圧制御用アクチュエータに出力するタイミ
ングを遅延せしめるロックアップ遅延制御部、とを備
え,ロックアップ作動の開始タイミングを、エンジン回
転数の変化率が所定値以下になった時にするか、アクセ
ル開度の変化率が所定値以下になった時にして、踏み込
みロックアップ時のロックアップ作動開始タイミングを
より適正に決定することにより、ロックアップクラッチ
の締結ショックを従来よりも低減することができる、と
いう効果が得られる。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概要を示す基本構成図
【図2】 トルクコンバータの例を示す図
【図3】 非ロックアップ時の油圧回路を示す図
【図4】 ロックアップ時の油圧回路を示す図
【図5】 本発明の第1実施例において、踏み込みロッ
クアップ制御に入る条件を判断するフローチャート図
【図6】 本発明の第1実施例による踏み込みロックア
ップ制御例を示したフローチャート図
【図7】 車速とアクセル開度からロックアップ制御領
域と非ロックアップ制御領域とを定めたマップ
【図8】 フラグ管理テーブルを示した図
【図9】 本発明の実施例による踏み込みロックアップ
制御例と従来の制御例とを対比して示したタイムチャー
ト図
【図10】 本発明の第2実施例による踏み込みロック
アップ制御例を示したフローチャート図
【図11】 本発明の第2実施例において、踏み込みロ
ックアップ制御に入る条件を判断するフローチャート図
【図12】 デューティ比とクラッチ隙間との関係を示
した図
【符号の説明】
3・・・ロックアップピストン、 3a・・・クラッチフェーシング、 4・・・トルクコンバータ、 10・・・ポンプインペラ(入力要素)、 10a・・・コンバータカバー、 11・・・タービンランナ(出力要素)、 12・・・ステータ、 13・・・タービンハブ、 14・・・自動変速機のインプットシャフト(入力
軸)、 15・・・一方向クラッチ、 16・・・中空固定軸、 17・・・筒状軸、 18・・・作動油供給路、 19・・・作動油戻り路、 20・・・コンバータ室、 21・・・ロックアップ室、 22・・・トーショナルダンパ、 23・・・作動油通路、 24・・・ロックアップ制御バルブ、 24a・・・第1ポート、 24b・・・第2ポート、 24c・・・ドレンポート、 24d・・・バルブピストン、 24e・・・通路、 24f・・・第1制御ポート、 24g・・・第2制御ポート、 24h・・・連通溝、 25・・・ロックアップソレノイド(液圧制御用アクチ
ュエータ)、 25a・・・プランジャ、 25a・・・可動プランジャ、 26・・・バルブ制御路、 29・・・ドレーン路、 30・・・オイルポンプ、 31・・・プレッシャレギュレータバルブ、 33・・・コントロールユニット、 34・・・ライン圧ソレノイド、 34a・・・ドレーン路、 35・・・バルブ、 40・・・ロックアップ指令部、 41・・・液圧制御部、 42・・・制御フラグ管理部、 43・・・コースト状態検出部、 44・・・アクセル踏み込み検出部 45・・・ロックアップ遅延制御部、 46・・・フラグ管理テーブル、 47・・・エンジン回転数センサ、 48・・・タービン回転数センサ、 49・・・アイドルスイッチ、 50・・・タイマ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより回転駆動される入力要素
    と、 前記入力要素の回転に伴って流動する流体によって従動
    回転され、自動変速機の入力軸に接続される出力要素
    と、 前記入出力要素間の流体中にあって、両面に受ける流体
    液圧の差圧により入力要素と出力要素とを締結あるいは
    解除するロックアップピストンと、 前記ロックアップピストンを間に挟んで両側に配された
    コンバータ室とロックアップ室のいずれか一方の液圧も
    しくはこれら両室の差圧を制御可能な液圧制御用アクチ
    ュエータと、 車両の走行状態に基いて前記ロックアップピストンによ
    り入出力要素を締結すべきとする制御信号、或いは入出
    力要素を解放すべきとする制御信号を前記液圧制御用ア
    クチュエータに出力する液圧制御部と、 を有するロックアップクラッチ付きトルクコンバータの
    制御装置において、 前記出力要素の回転数が入力要素の回転数を上回るコー
    スト状態を検出するコースト状態検出部と、 アクセルの踏み込みを検出するアクセル踏み込み検出部
    と、 前記コースト状態検出部でコースト状態が検出された
    後、前記アクセル踏み込み検出部でアクセルの踏み込み
    が検出され、且つ、車両の走行状態が前記ロックアップ
    制御領域に入った時に、入出力要素を締結すべきとする
    制御信号を液圧制御部から液圧制御用アクチュエータに
    出力するタイミングを遅延せしめるロックアップ遅延制
    御部、とを備え、 前記ロックアップ遅延制御部は、遅延開始後にエンジン
    回転数の変化率が所定値以下になった時に、入出力要素
    を締結すべきとする制御信号を液圧制御部から液圧制御
    用アクチュエータに出力することを特徴とするロックア
    ップクラッチ付きトルクコンバータの制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンにより回転駆動される入力要素
    と、 前記入力要素の回転に伴って流動する流体によって従動
    回転され、自動変速機の入力軸に接続される出力要素
    と、 前記入出力要素間の流体中にあって、両面に受ける流体
    液圧の差圧により入力要素と出力要素とを締結あるいは
    解除するロックアップピストンと、 前記ロックアップピストンを間に挟んで両側に配された
    コンバータ室とロックアップ室のいずれか一方の液圧も
    しくはこれら両室の差圧を制御可能な液圧制御用アクチ
    ュエータと、 車両の走行状態に基いて前記ロックアップピストンによ
    り入出力要素を締結すべきとする制御信号、或いは入出
    力要素を解放すべきとする制御信号を前記液圧制御用ア
    クチュエータに出力する液圧制御部と、 を有するロックアップクラッチ付きトルクコンバータの
    制御装置において、 前記出力要素の回転数が入力要素の回転数を上回るコー
    スト状態を検出するコースト状態検出部と、 アクセルの踏み込みを検出するアクセル踏み込み検出部
    と、 前記コースト状態検出部でコースト状態が検出された
    後、前記アクセル踏み込み検出部でアクセルの踏み込み
    が検出され、且つ、車両の走行状態が前記ロックアップ
    制御領域に入った時に、入出力要素を締結すべきとする
    制御信号を液圧制御部から液圧制御用アクチュエータに
    出力するタイミングを遅延せしめるロックアップ遅延制
    御部、とを備え、 前記ロックアップ遅延制御部は、遅延開始後にアクセル
    開度の変化率が所定値以下になった時に、入出力要素を
    締結すべきとする制御信号を液圧制御部から液圧制御用
    アクチュエータに出力することを特徴とするロックアッ
    プクラッチ付きトルクコンバータの制御装置。
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