JP3477821B2 - トルクコンバータのロックアップ制御方法及び装置 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップ制御方法及び装置

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JP3477821B2 JP12980994A JP12980994A JP3477821B2 JP 3477821 B2 JP3477821 B2 JP 3477821B2 JP 12980994 A JP12980994 A JP 12980994A JP 12980994 A JP12980994 A JP 12980994A JP 3477821 B2 JP3477821 B2 JP 3477821B2
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトルクコンバータのロッ
クアップ制御装置に係り、特に、トルクコンバータの入
力側速度より出力側速度の方が速い、いわゆるコースト
状態におけるロックアップ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは自動クラッチとして
作動する他、トルクの増大作用をするもので、通常自動
変速機に接続されて、オートマチックトランスミッショ
ンを構成する。本発明を説明する図2において、トルク
コンバータ部分は従来と同様であるので、この図を従来
例の説明に援用する。
【0003】かようなトルクコンバータ4は、入力要素
としてポンプインペラ10と呼ばれる羽根車を有し、出
力要素としてタービンランナ11と呼ばれる羽根車を有
している。ポンプインペラ10はエンジンのクランクシ
ャフトによって駆動されている。タービンランナ11
は、自動変速機のインプットシャフト14に取り付けら
れる。そして、トルクコンバータ4の内部には作動油が
満たされている。
【0004】エンジンが回転すると、ポンプインペラ1
0が回転し、ポンプインペラ内のポンプ作用でタービン
ランナ11が回転する。その回転が自動変速機のインプ
ットシャフト14へと伝達される。
【0005】トルクコンバータ4は作動油を動力伝達の
媒介にしているため、すべりによる損失が大きく、機械
式クラッチに比較して10%程度動力伝達効率が悪い。
そこで、一定の車速以上になったらポンプインペラ10
とタービンランナ11とを機械的に直結するロックアッ
プ機構を備えるトルクコンバータが一般的となってき
た。
【0006】このロックアップ機構は、図2に示したよ
うに、インプットシャフト14に取付けられたタービン
ハブ13にロックアップピストン3を備えている。そし
て、このロックアップピストン3は、ポンプインペラ1
0と一体となったコンバータカバー10aの内面に対向
して、クラッチフェーシング3aを有する。
【0007】このロックアップピストン3は、オイルポ
ンプカバーに内蔵されたロックアップ制御バルブによる
油圧に応じ、タービンハブ13上を軸方向に移動し、コ
ンバータカバー10aとクラッチフェーシング3aとが
接続するようになっている。
【0008】通常、ロックアップ制御バルブによりトル
クコンバータの入力側の作動油はドレーンされている。
なお、トルクコンバータの入力側作動油の多くはドレー
ンされるが、オイルクーラやクラッチの潤滑へ流入され
る構成もある。そして、ロックアップピストン3は、コ
ンバータカバー10a側(入力側)の液圧PR とタービ
ンランナ側(出力側)の液圧PA を受けるが、ロックア
ップ制御により各液圧の関係がPR<PAとなると、ロッ
クアップピストン3はタービンハブ13上をエンジン側
へと移動し、クラッチフェーシング3a部がコンバータ
カバー10aに接続する。この結果、エンジンの動力
は、エンジン→コンバータカバー10a→クラッチフェ
ーシング3a→ロックアップピストン3→タービンハブ
13→インプットシャフト14へと直結状態で伝達され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トルクコン
バータにおいて、ロックアップさせる必要は、車速があ
る一定速度以上となった場合、すなわち、エンジン側
(入力側)の回転が出力側の回転より速い場合のみに限
らず、減速のためアクセル・ペダルの踏み込みを解放し
て慣性走行をしているとき、すなわち、トルクコンバー
タの出力側の回転が入力側より速い場合(コースト時)
にもある。例えばエンジンブレーキを効果的にしたい場
合や、燃費を向上させたい場合である。
【0010】後者については、説明を要する。すなわ
ち、通常のエンジン制御では、燃費向上を図るために、
アクセルオフに応じて燃料の供給量をカットすることが
行われる。この燃料カット制御は、アクセルをオフにし
たときのエンジン回転数から、ある所定回転数になるま
で継続され、その後再度燃料供給が開始される。従っ
て、燃料カットする時間が長いほど燃費は向上する。
【0011】このような制御を行う場合、コースト時す
なわちアクセルオフ時にロックアップされないと、エン
ジン回転数が上述した所定回転数にまで低下する時間が
短く、燃料カットされる時間幅が短くなって、燃費向上
の効果があまり発揮されない。
【0012】そこで、このような燃費向上のための制御
手段を備えた場合、ロックアップクラッチをコースト時
にも締結させることで、エンジン回転数の急激な低下を
防止して、燃料カットの時間幅を長くして燃費向上を図
る必要がある。
【0013】このように、コースト時にロックアップさ
せる必要性があるにもかかわらず、コースト時には、コ
ンバータの出力側の回転が速いので、コースト時にロッ
クアップさせようとしても、従来のトルクコンバータで
は、ロックアップは難しいという問題があった。
【0014】すなわち、コースト時では、出力側の回転
が入力側の回転より速いため、回転に伴って入力側の作
動油に加わる遠心力が出力側の作動油に加わる遠心力よ
り小さくなる。この遠心力の差はトルクコンバータの解
放圧と係合圧とに影響を与え、解放圧が係合圧より高く
なりロックアップクラッチが締結しにくくなる。
【0015】これを図8で説明すると、コースト時に
は、エンジン回転数(Ne){=コンバータカバー10
aの回転数(N1)}より、タービンランナ11の回転
数(Nt)の方が大きいので、それに応じてコンバータ
室20内の作動油に加わる遠心力F2も、ロックアップ
室21内の作動油に加わる遠心力F1より大きくなる。
よって、これら遠心力によるロックアップ室内の遠心油
圧P1より、コンバータ室内の遠心油圧P2の方が大きく
なる。これら、遠心油圧をロックアップ室、コンバータ
室の通常の液圧P0より差し引いた値がコースト時の解
放圧PR=P0−P1と係合圧PA=P0−P2を特定するこ
ととなる。P1<P2であるからPR>PAとなり、ロック
アップクラッチを締結させようとする場合、ロックアッ
プピストン3がコンバータ状態(ドライブ時)に比べて
カバー側へ動きにくい。
【0016】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、ロックアップ機構付きトルクコンバータにおいてコ
ースト時にも円滑にロックアップ可能とすることを第1
の課題とする。
【0017】特に、アクセルをオフにしたときのエンジ
ン回転数から、ある所定回転数になるまで、燃料供給を
カットする燃料カット手段を備えた車両において、コー
スト時にロックアップを可能にし燃料カット時間を長く
することを第2の課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、エンジンにより駆動される入力要素10
と、この入力要素によりかき回される流体によって駆動
される出力要素11と、入出力要素間の流体中にあって
係合圧と解放圧の差によって入力要素と出力要素とを係
脱するロックアップピストン3とを備えたロックアップ
機構付きトルクコンバータ4において、以下のような構
成とした。
【0019】(1)本発明の第1の課題を解決する第1
の特徴点は、車両の慣性走行状態(コースト状態)時
に、エンジンのドライブ時における係合圧以上に係合圧
を増圧することで、コースト時の係合圧と解放圧に対す
る遠心力影響にかかわらず、ロックアップピストンに加
わる係合圧をロックアップピストンに加わる解放圧以上
にする方法を提供する点にある。(請求項1に対応) (2)ここで、係合圧の増圧はロックアップクラッチが
締結するまでの間だけ行うのが好ましい。(請求項2に
対応)(3) 本発明では、入力要素の回転数(Ne)に対する
出力要素の回転数(Nt)から算出される速度比(e=
Nt/Ne)が大きいほど、係合圧を大きくすること
が、課題解決の上の好ましい。(請求項に対応)(4) この(3)において、入力要素の回転数(Ne)
に対する出力要素の回転数(Nt)から算出される速度
比(e=Nt/Ne)に対する、係合圧の増圧量を、車
速あるいは入力要素の回転数(Ne)か出力要素の回転
数(Nt)に比例して大きくすることが、車両の実際の
運行状態に適切に対応する上で望ましい。(請求項
対応)(5) 本発明で、コースト状態の検出は、入力要素の回
転数(Ne)に対する出力要素の回転数(Nt)から算
出される速度比(e=Nt/Ne)が1より大きいとき
これをコースト状態と判断する方法、アクセルペダルが
釈放されたときをコースト状態と判断する方法を例示で
きる。また、エンジンへの燃料供給用のスロットル開度
が小さくなったときをコースト状態と判定する方法でも
よい。(請求項5、6に対応)(6) 本発明の方法では、上記(1)を基本とし、これ
に(2)から(5)に示した構成を任意に選択して組み
合わせることが可能である。
【0020】(7)また、前記第2の課題を解決するた
めに、アクセルをオフにしたときのエンジン回転数から
ある所定回転数になるまで燃料供給をカットする燃料カ
ット手段を備えた車両に、上記(1)から(6)を適用
すると、コースト時にロックアップを可能にし燃料カッ
ト時間を長くすることが可能となる。
【0021】(8)本発明の第1の課題を解決する第2
の特徴点は、エンジン1により駆動される入力要素10
と、この入力要素によりかき回される流体によって駆動
される出力要素11と、入出力要素間の流体中にあっ
て、ロックアップクラッチを締結する方向に作用する係
合圧と、ロックアップクラッチを解放する方向に作用す
る解放圧の差によって入力要素と出力要素とを係脱する
ロックアップピストン3とを備えたロックアップ機構付
きトルクコンバータ4において、車両の慣性走行状態と
して定義される「コースト状態」か否かを検出するコー
スト状態検出手段42と、このコースト状態検出手段に
より「コースト状態」が検出されたとき、エンジンのド
ライブ時における係合圧以上に前記係合圧を増圧する
とで、コースト時の係合圧と解放圧に対する遠心力影響
にかかわらず、ロックアップピストンに加わる係合圧を
ロックアップピストンに加わる解放圧以上にする液圧制
御手段43とを備えたことを特徴とするトルクコンバー
タのロックアップ制御装置を提供する点にある。(請求
に対応)(9) 前記(8)において、コースト状態検出手段42
の例としては、トルクコンバータ4の入力要素側の回転
速度(Ne)と、トルクコンバータ4の出力要素側の回
転速度(Nt)とを比較し、前者が後者より遅くなった
ときこれをコースト状態として判断する手段を例示でき
る。(請求項に対応) トルクコンバータ4の入力要素側の回転速度としては例
えばエンジン回転速度であり、トルクコンバータ4の出
力要素側の回転速度としては、トルクコンバータ4の出
力要素を構成するタービンランナ11の回転速度やトル
クコンバータ4のタービンランナ11に接続される自動
変速機のインプットシャフト14の回転速度などであ
る。
【0022】また、コースト状態検出手段42の他の例
としては、アクセルペダルを踏んだときにオンあるいは
オフするペダルスイッチなどのアクセルセンサを例示で
きる。コースト時はアクセルペダルが釈放されるので、
このようなスイッチのオフあるいはオンにより、ペダル
釈放状態、すなわちコースト状態を検出できる。機械
的、電気的を問わず、エンジンの回転が減少する方向に
向かう現象を検出するセンサであれば本発明への適用は
可能である。
【0023】(10)前記(8)において、トルクコン
バータ(4)の入力要素側の回転速度(Ne)と、トル
クコンバータ(4)の出力要素側の回転速度(Nt)と
の比(Nt/Ne)を検出する入出力速度比検出手段
(41)を有し、この入出力速度比検出手段(41)に
よって検出した速度比(Nt/Ne)が1になったと
き、係合圧の増圧を終了するようにすることが可能であ
る。(請求項に対応)(11) 前記(8)から(10)において、液圧制御手
段43によるコースト時の係合圧の増圧は、トルクコン
バータ4の入力側と出力側との速度比に比例させるのが
好ましい。すなわち、速度比が大きいとき、係合圧を多
く増圧する。
【0024】 このために、トルクコンバータ4の入力
側と出力側との速度比を検出する入出力速度比検出手段
41を備えるととともに、液圧制御手段43は、速度比
に対応する液圧増圧の対応関係を適正液圧データテーブ
ル44に備えておくことが好ましい。液圧制御手段43
は、コースト状態検出手段42が「コースト状態」を検
出したとき、この適正液圧データテーブルを参照し、そ
の速度比に応じた最適な液圧となるように、トルクコン
バータ4の係合圧を増圧する。(請求項10に対応) 係合圧の増圧は、トルクコンバータ4へ供給されるアプ
ライ圧あるいはコンバータ圧と称される液圧を増圧する
ことによってもよいが、このアプライ圧(コンバータ
圧)は、通常、ライン圧と称される、液圧源からの液圧
に比例して増減するよう制御されることが多いので、こ
のライン圧を増圧することで、アプライ圧(コンバータ
圧)を増圧するようにしてもよい。
【0025】なお、液圧の増圧は、液圧回路に介在する
液圧制御用アクチュエータ34、51を液圧制御手段4
3で制御することなどにより行う。例えば、アクチュエ
ータとしてのソレノイドに印加される駆動電圧のデュー
ティー比を制御することにより、液圧の増圧を行うこと
ができる。
【0026】(12)ところで、本発明においては、車
両の速度も考慮に入れるとより好適な制御が可能とな
る。すなわち、車速センサなどの車速検出手段61を備
えて車速を検出し、その、車速に応じて、同じ速度比で
あるなら車速が速いほど係合圧が高くなるように、係合
圧を増圧あるいは解放圧を減圧するのが好ましい。この
ために、前記(11)において、適正液圧データの関係
を、車速検出手段61で検出した車速が速いほど、速度
比に対する適正液圧が高くなる方向へと修正する適正デ
ータ修正手段62を備える。(請求項11に対応) 車速が速いときはエンジン回転数やタービン回転数が大
きいのであるから、同じ速度比であるならエンジン回転
数やタービン回転数が大きいほど係合圧が高くなるよ
う、車速に代えて入力要素の回転数(Ne)か出力要素
の回転数(Nt)に応じて適正液圧が高くなる方向へと
修正するようにしてもよい。
【0027】なお、エンジン回転数とタービン回転数と
の回転差は本発明の速度比に直接代用できない。例えば
同じ100rpmの速度差でも、エンジン回転数が10
00rpmと2000rpmとでは速度比は異なるから
である。
【0028】(13)本発明の装置では、上記(8)
基本とし、これに(9)から(12)に示した構成を任
意に選択して組み合わせることが可能である。(14) また、前記第2の課題を解決するために、アク
セルをオフにしたときのエンジン回転数からある所定回
転数になるまで燃料供給をカットする燃料カット手段を
備えた車両に、上記(8)から(13)を適用すると、
コースト時にロックアップを可能にし燃料カット時間を
長くすることが可能となる。
【0029】
【作用】車両の走行中において、車両が慣性走行に移行
すると、トルクコンバータ4では、入力側の回転速度が
出力側の回転速度より下回ることとなる。
【0030】このため、トルクコンバータ4の入力側の
液圧が出力側の液圧より大きくなり、この液圧に妨げら
れてロックアップピストン3がカバー側へ移動しにくく
なり、ロックアップしにくくなる。
【0031】 このような場合に、前記した(1)の方
法、(8)の装置によれば、前記コースト状態検出手段
42によりコースト状態が検出されると、エンジンのド
ライブ時における係合圧以上に係合圧を増圧すること
で、コースト時の係合圧と解放圧に対する遠心力影響に
かかわらず、ロックアップピストンに加わる係合圧を解
放圧以上に制御するので、ロックアップピストン3はカ
バー側に容易に移動可能となる。
【0032】また、前記(2)、(11)によると、係
合圧の増圧はロックアップクラッチが締結するまでの間
だけ行われるので、必要かつ十分な制御動作ですむ。前
記(3)によれば、コースト時の係合圧をエンジンのド
ライブ時における係合圧以上にすることにより確実な動
作が期待できる。
【0033】前記(4)、(12)によれば、速度比
(e=Nt/Ne)が大きいほど、係合圧を大きくする
ので、ロックアップを確実に行うことが可能となる。さ
らに、前記(5)、(13)によれば、係合圧の増圧量
を車速等に比例して大きくするため、車両の実際の運行
状態に適切に対応しうる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 <実施例1>図1に本発明の原理図を示し、この原理図
に従って具体化した本発明方法を実現する本発明装置の
第1の実施例を、図2から図12に示す。
【0035】図2、図3に本実施例に係るロックアップ
機構付きトルクコンバータ4を示す。トルクコンバータ
4は自動クラッチとして作動する他、トルクの増加作用
をするもので、通常自動変速機に接続されて、オートマ
チックトランスミッションを構成する。このトルクコン
バータ4は、油圧回路、制御回路(コントロールユニッ
ト)により駆動制御される。 <トルクコンバータ>トルクコンバータ4は、図2、図
3に示したように、ポンプインペラ10(入力要素)、
タービンランナ11(出力要素)、ステータ12(反力
要素)の3つの羽根車を有している。
【0036】ポンプインペラ10はこれに連結したコン
バータカバー10aを介してエンジン1のクランクシャ
フトによって駆動されている。タービンランナ11は、
タービンハブ13に取り付けられ、このタービンハブ1
3は自動変速機のインプットシャフト14に連結してい
る。
【0037】ステータ12は、一方向クラッチ15を介
して、図3に示す中空固定軸16に取り付けられてい
る。この中空固定軸16の周囲は筒状軸17で包囲さ
れ、この中空固定軸16と筒状軸17との間に作動油供
給路18が設けられている。また、前記インプットシャ
フト14と中空固定軸16との間には、作動油戻り路1
9が設けられている。さらに、インプットシャフト14
の中心を通って作動油通路23が設けられている。トル
クコンバータ4の内部には、作動油供給路18から供給
された作動油が通流し、その後、作動油戻り路19から
排出される。 <ロックアップクラッチ>トルクコンバータ4には、ロ
ックアップクラッチ機構が設けられ、このロックアップ
機構は、図2及び図3に示したように、ロックアップピ
ストン3を有する。このロックアップピストン3は、環
状の円盤形で、その内周が前記タービンハブ13外周に
摺動自在に取り付けられている。
【0038】このロックアップピストン3は、ポンプイ
ンペラ10と一体となったコンバータカバー10aの内
面に対向してクラッチフェーシング3aを有する。そし
て、ロックアップピストン3とタービンランナ11との
間にコンバータ室20が画成され、ロックアップピスト
ン3とコンバータカバー10aとの間にロックアップ室
21が画成され、コンバータ室20とロックアップ室2
1とは、ロックアップピストン3の外周において連通し
ている。そして、前記作動油供給路18から作動油戻り
路19に至る作動油流通路の途中に設けた図示しない保
圧弁によりコンバータ室20とロックアップ室21の各
液圧は通常一定に保たれる。
【0039】ロックアップピストン3はさらにトーショ
ナルダンパ22を介して前記タービンランナ11に駆動
結合されている。そして、図示しないオイルポンプカバ
ーに内蔵されたロックアップ制御バルブ24により制御
された油圧(ロックアップクラッチを締結する方向に作
用する係合圧)がコンバータ室20に加わるが、この係
合圧が、ロックアップ室21内の油圧(ロックアップク
ラッチを解放する方向に作用する解放圧)より大きくな
ると、ロックアップピストン3はタービンハブ13上を
軸方向に移動し、これによりコンバータカバー10aと
クラッチフェーシング3aとが接続する。 <油圧回路>ここで、トルクコンバータ4制御のための
油圧回路を図3から図5に従って説明する。
【0040】図4、図5に示したように、油圧回路は、
各種油圧装置へと油圧(ライン圧)を供給する油圧源と
してのオイルポンプ30、このオイルポンプ30から供
給される作動油をトルクコンバータ4や図示しない変速
機の油圧制御装置へと配分するプレッシャレギュレータ
バルブ31、このプレッシャレギュレータバルブ31か
らトルクコンバータ4へ供給されるトルクコンバータ作
動圧(以下、アプライ圧あるいはコンバータ圧という)
を制御してロックアップ制御を行うロックアップ制御バ
ルブ24、このロックアップ制御バルブ24の作動制御
を行うロックアップソレノイド25、オイルポンプ30
から供給される油圧(ライン圧)を制御するライン圧ソ
レノイド34、トルクコンバータ4の作動油をドレーン
する逃がしバルブ35を備えている。
【0041】オイルポンプ30から供給される作動油
は、プレシャレギュレータバルブ31を介して、トルク
コンバータ4の作動油供給路18へと供給される。作動
油供給路18から供給される作動油はポンプインペラ1
0を通過し、タービンランナ11を回転させた後、作動
油戻り路19を通って逃がしバルブ35からドレーンさ
れる。
【0042】一方、タービンランナ11を通過した作動
油の一部は前記コンバータ室20を経由してロックアッ
プ室21へと至り、さらにはインプットシャフト14の
中心を通る作動油通路23を経て、図3に示したよう
に、ロックアップ制御バルブ24の側面に設けた第1ポ
ート24aへと至る。
【0043】ロックアップ制御バルブ24は、シリンダ
形状をしたバルブ本体の側面に、前記第1ポート24a
の他に、第2ポート24bとドレンポート24cを有
し、またバルブ本体の一端面に第1制御ポート24fを
有し、他端面に第2制御ポート24gを有する。
【0044】また、バルブ本体内部に、摺動自在のバル
ブピストン24dを有し、このバルブピストン24dの
周囲に、このバルブピストン24dの移動によって、第
1ポート24aと第2ポート24bとの接続、及び、第
1ポート24aとドレンポート24cとの接続を選択す
る連通溝24hを有する。
【0045】さらに、前記第1制御ポート24fは通路
24eを介して第1ポート24aと前記作動油通路23
とに接続されており、この第1制御ポート24fに印加
される油圧でバルブピストンが第1ポート24aとドレ
ンポート24cとを接続する側へと移動する。
【0046】前記第2制御ポート24gには、オイルポ
ンプ30からのライン圧を印加するバルブ制御路26が
接続され、この第2制御ポート24gにライン圧が印加
されるとき、第1ポート24aと第2ポート24bとを
接続する側へバルブピストン24dが移動する。第2制
御ポート24gへのライン圧の印加は、バルブ制御路2
6の途中から分岐したドレーン路29のオリフィスを前
記ロックアップソレノイド25で開閉することにより行
う。すなわち、ロックアップソレノイド25の可動プラ
ンジャ25aがドレーン路29を遮断すると、ライン圧
が第2制御ポート24gに印加され、可動プランジャ2
5aがドレーン路29を開放すると、ライン圧がドレー
ン路29からリリースされる。
【0047】一方オイルポンプ30から供給されるライ
ン圧はライン圧ソレノイド34で制御されることにより
増減される。その構成は、前記ロックアップソレノイド
25による制御と同様に、ドレーン路34aのオリフィ
ス開度調整により行う。このライン圧の増減に比例して
ロックアップ圧(及びアプライ圧)も増減する。 <コントロールユニット>前記ロックアップソレノイド
は、マイクロコンピュータを備えたコントロールユニッ
ト33によって駆動制御される。
【0048】コントロールユニット33は、図2に示し
たように、トルクコンバータ4への入出力速度比を算出
する入出力速度比検出手段41と、走行する車両がコー
スト状態(慣性走行)か否かを検出するコースト状態検
出手段42と、車両走行がコースト状態であると判定さ
れたときトルクコンバータ4のコンバータ室20へ供給
される作動油のアプライ圧を高くする液圧制御手段43
と、トルクコンバータ4の入出力速度比に対応した適正
アプライ圧を特定した適正液圧データテーブル44とを
有する。
【0049】前記入出力速度比検出手段41は、エンジ
ン回転数(Ne)(ポンプインペラ回転数)を検出する
第1のセンサ47とタービンランナ11の回転数(N
t)を検出する第2のセンサ48とに接続され、第1、
第2のセンサ47、48からの情報からトルクコンバー
タ4への入出力速度比(Nt/Ne)を算出する。な
お、エンジン回転数を検出する第1のセンサ47はエン
ジン1に接続されたクランクシャフトに設け、タービン
ランナ11の回転数(Nt)を検出する第2のセンサ4
8はトルクコンバータ4の出力軸であるインプットシャ
フト14に設けることができる。
【0050】前記コースト状態検出手段42は、入出力
速度比検出手段41で検出した速度比(Nt/Ne)が
1より大きいときコースト状態であると判定する。な
お、図示しないアクセルペダルに設けたスイッチ(アク
セルセンサの一種)によりアクセルペダルが釈放された
ことを検出することでコースト状態であると判断しても
よい。
【0051】前記液圧制御手段43は、コースト状態検
出手段42がコースト状態を検出結果と、前記入出力速
度比検出手段41からの速度比(Nt/Ne)情報とを
受け、コースト状態であるとき、前記適正液圧データテ
ーブル44を参照し、速度比の値に対応する適正アプラ
イ圧を導き、油圧回路のライン圧ソレノイド34を制御
してライン圧を増加することで当該適正アプライ圧をコ
ンバータ室20へと印加する。
【0052】なお、適正アプライ圧の制御は、ライン圧
ソレノイド34によらず、別途アプライ圧専用の制御用
アクチュエータを油圧回路に設けてこれを制御するよう
にしてもよい。
【0053】前記適正液圧データテーブル44には、図
6に示したような関係を有する、速度比対ライン圧デュ
ーティ比が記憶されている。このデューティ比に従って
ライン圧ソレノイド34を駆動することにより、ライン
圧が変化する。適正液圧データテーブル44の内容はリ
ードオンリーメモリ等の記憶素子に記憶させてなる。 <実施例の作用>以下、本実施例の作用について説明す
る。
【0054】<非ロックアップ時>通常、オイルポンプ
30からのライン圧は、ライン圧ソレノイド34により
一定のデューティ比でプレッシャレギュレータバルブ3
1を介し、アプライ圧(コンバータ圧)としてポンプイ
ンペラ10からタービンランナ11を経由し、コンバー
タ室20へと供給される。
【0055】ロックアップソレノイド25のプランジャ
25aがドレーン路29のオリフィスを閉じていると
き、ロックアップ制御バルブ24の第2制御ポート24
gに加わる制御圧Psはライン圧PLに等しくなり、バ
ルブピストン24dを図における左方に移動せしめる。
【0056】その結果、ロックアップ室21内のロック
アップ圧PL/Uは、コンバータ室20内のコンバータ圧
(アプライ圧)と等しくなる。このため、ロックアップ
ピストン3はコンバータカバー10aに押し付けられる
ことなく、トルクコンバータ4はいわゆるコンバータ状
態で動力伝達を行う。 <ロックアップの作動>規定車速以上になって、トルク
コンバータ4のいわゆる”すべり”による損失を少なく
する必要が生じた場合、コントロールユニット33から
の指令で、ロックアップソレノイド25のプランジャ2
5aがドレーン路29のオリフィスを開く。
【0057】すると、ロックアップ制御バルブ24の第
2制御ポート24gに加わる制御圧Psが0になるの
で、バルブピストン24dは第1制御ポート24fにて
受けているアプライ圧で図3における右方に移動する。
その結果、第1ポート24aとドレンポートとが接続
し、ロックアップ室21の作動油は、作動油通路23、
第1ポート24aを介してドレンポート24cから排出
される。
【0058】このため、ロックアップ室21内のロック
アップ圧PL/U は0になり、ロックアップピストン3は
コンバータ室20内のアプライ圧(コンバータ圧)でコ
ンバータカバー10a側へと押し付けられる。この結
果、ロックアップピストン3はタービンハブ13上の軸
上をエンジン1側へと移動し、クラッチフェーシング3
aがコンバータカバー10aに接続する。以後は、入力
要素と出力要素とが直結状態となって、エンジンの動力
は、エンジン1→コンバータカバー10a→クラッチフ
ェーシング3a→ロックアップピストン3→タービンハ
ブ13→インプットシャフト14へと直結状態で伝達さ
れる。この状態をいわゆるロックアップ状態という。
【0059】なお、ロックアップ前において、油圧回路
は図4の状態にあり、ロックアップ作動時に、油圧回路
は図5の状態にある。但し、図4、図5にあって、ロッ
クアップ制御バルブ24は、図3の場合と異なり、ライ
ン圧が印加されたとき、ロックアップ作動するようにし
てある。 <車両走行状態がロックアップ動作に与える影響>先
に、「非ロックアップ時」においては、ロックアップ室
21内のロックアップ圧PL/U とコンバータ室20内の
コンバータ圧(アプライ圧)とは等しい、と説明した。
【0060】しかし、厳密には、トルクコンバータ4の
ロックアップ室21内の油圧と、ロックアップ室21内
の油圧は、「非ロックアップ時」であっても車両の走行
状態によって異なる。これは、入出力要素10、11の
回転に伴って生じる遠心力による。この油圧の差異はそ
の後のロックアップ制御に影響を与える。
【0061】以下、アクセルペダルを踏んでエンジンを
駆動しているドライブ走行時と、アクセルペダルを釈放
して慣性走行しているコースト時とに分けて説明する。 {ドライブ走行時}図7は、ドライブ時におけるロック
アップ室21内のロックアップ圧PL/U とコンバータ室
20内のコンバータ圧(アプライ圧)とを比較した模式
図である。
【0062】ここで、コンバータカバー10aはエンジ
ン1の回転数(Ne)と同一の回転数(N1) で回転し
ているものとする。また、タービンランナ11の回転数
は(Nt)であるとする。
【0063】すると、コンバータ室20内の作動油には
Ntに起因する遠心力F2 が生起し、ロックアップ室2
1内の作動油には作動油の回転数の平均値(N1+N2
/2に起因した遠心力F1が生起している。これら遠心
力による圧力は、ロックアップ室21内のロックアップ
圧PL/U とコンバータ室20内のコンバータ圧(アプラ
イ圧)とを減圧する。
【0064】すなわち、ロックアップ室21内の作動油
に加わる遠心力により生起する圧力P1 は P1=(γ/2g)(ro 2−ri 2)〔(2π/60){(N1+N2)/2}〕2 γ :作動油の比重 ro: ロックアップピストンの直径 ri:ピストンの内径 であり、本来のロックアップ室21内圧力P0 からこの
1 を差し引いた値PRが遠心力の影響を受けたロック
アップ室21内の現実の油圧である。
【0065】これに対し、コンバータ室20内の作動油
に加わる遠心力により生起する圧力P2 は P2=(γ/2g)(ro 2−ri 2)〔(2π/60)N22 であり、本来のコンバータ室20内圧力P0 からこのP
2 を差し引いた値PAが遠心力の影響を受けたコンバー
タ室20内の現実の油圧である。
【0066】ドライブ時のロックアップ室21内油圧P
Rとコンバータ室20内油圧PAとを比較すると、ドライ
ブ時はエンジン回転数(Ne=N1)の方が、タービン
回転数(Nt=N2)より大きいので、 (N1+N2)/2 > N2 という関係式が成り立ち、よって、 P1>P2 とな
る。PR=P0−P1であり、PA=P0−P2 であるか
ら、PR<PAとなる。
【0067】このように、ドライブ走行時には、コンバ
ータ室20内の油圧の方が、ロックアップ室21内の油
圧より大きい。従って、前記のようにしてロックアップ
制御をする場合も、なんら問題なくロックアップピスト
ンをコンバータ室20側からロックアップ室21側へと
移動できる。
【0068】{コースト時}これに対し、図8は、アク
セルペダルを釈放して慣性走行に入った場合(コースト
状態)におけるロックアップ室21内のロックアップ圧
PL/U とコンバータ室20内のコンバータ圧(アプライ
圧)とを比較した模式図である。
【0069】コースト時のロックアップ室21内油圧P
Rとコンバータ室20内油圧PAとを比較すると、コース
ト時はタービン回転数(Nt=N2) の方がエンジン回
転数(Ne=N1)より大きいので、 (N1+N2)/2 < N2 という関係式が成り立ち、よって、 P1<P2 とな
る。PR=P0−P1であり、PA=P0−P2 であるか
ら、PR>PAとなる。
【0070】このように、コースト時には、ロックアッ
プ室21内の油圧の方がコンバータ室20内の油圧より
大きい。従って、前記ロックアップ制御をする場合、ド
ライブ時に比較して、ロックアップピストン3をコンバ
ータ室20側からロックアップ室21側へと移動するの
に、より大きな力と時間を要する。
【0071】すなわち、ロックアップは、ロックアップ
室21内のロックアップ圧PL/U をドレーンし、ロック
アップピストンをコンバータ室20内のアプライ圧(コ
ンバータ圧)でコンバータカバー10a側へと押し付け
ることにより行うのであるから、コースト時にも原則と
してロックアップ動作は可能である。
【0072】しかし、上記のようなPR>PAという関係
にあるので、ドライブ走行時に比較して、ロックアップ
により大きな力と時間を要するのである。
【0073】<コースト時の油圧制御>コースト時にお
ける油圧制御がどのように行われるのかを、図9のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0074】コントロールユニットは、コースト時か否
かに関わらず、各種センサから制御情報を常時読み込ん
でいる(ステップ100)。制御情報は、エンジン回転
数(Ne)、タービン回転数(Nt)の他、オーバード
ライブスイッチ、車速、セレクトバー位置、ギヤ位置な
どである。オーバードライブスイッチがオンであるこ
と、車速が設定車速以上で設定アクセル開度以下である
こと、セレクトバー位置がDレンジにあること、ギヤ位
置が4速であること、という条件がそろうとロックアッ
プ可能となる。
【0075】ステップ100で入力されたエンジン回転
数(Ne)とタービン回転数(Nt)とから入出力速度
比検出手段41は速度比を算出する(ステップ10
1)。次いで、コースト状態検出手段42は速度比が1
より大きいか否かを判定する(ステップ102)。速度
比が1以下であればドライブ状態と判定し、速度比が1
より大きいければコースト状態であると判定する。
【0076】ドライブ状態であれば、液圧制御手段43
は、ライン圧デューティ比を変更することなく(ステッ
プ104)、そのままのライン圧デューティ比で運転を
継続する。
【0077】これに対し、コースト状態であれば、液圧
制御手段43は、図6の適正液圧データテーブル44を
参照し、適正なライン圧デューティ比を得る(ステップ
103)。
【0078】そして、液圧制御手段43は、新たなライ
ン圧デューティ比をライン圧ソレノイド34へと出力す
る(ステップ105)。ライン圧デューティ比とライン
圧の関係は図10に示したように、ライン圧デューティ
比が大きいほどライン圧は大きくなる。ステップ105
で出力された新たなライン圧デューティ比は従前より大
きい値であるため、ライン圧が上昇し、その結果、アプ
ライ圧も上昇する。
【0079】<コースト時におけるロックアップ動作>
コースト時において、アプライ圧を非コースト時と同一
に維持した場合と、前記したコースト時油圧制御で予め
アプライ圧を増圧した場合とに分け、それぞれの場合の
ロックアップ動作の比較を図11、図12のタイムチャ
ートを使用して説明する。
【0080】{コースト時にアプライ圧を増圧しない場
合のロックアップ動作}まず、非コースト時からコース
ト時にかけてライン圧デューティ比を20%とした場合
のデータを図11に示す。
【0081】減速状態(コースト状態)からロックアッ
プ信号を立ち上げると、ロックアップ室21の作動油が
ドレーンされ、ロックアップ室21内の油圧すなわちリ
リース圧(PR)が低下しはじめると同時にコンバータ
室20へのアプライ圧(PA)が上昇する。
【0082】ロックアップ制御開始後t0 経過するとア
プライ圧がピークを迎える。その後、リリース圧がさら
に低下し、アプライ圧もやや低下するが、さらにt1
過してロックアップピストン3がコンバータカバー10
aに接触するとコンバータ室20からロックアップ室2
1への作動油の流れは無くなるので、アプライ圧は上昇
する。
【0083】ロックアップと同時に速度比eは実質的に
1となり、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntと
は一致する。なお、図示した時間t1 がロックアップピ
ストン3の動作時間と考えられる。
【0084】{コースト時にアプライ圧を増圧した場合
のロックアップ動作}次に、コースト時に、前記したコ
ースト時油圧制御で、予めアプライ圧を増圧しておいた
場合のロックアップ動作例を図12に示す。
【0085】図12において、ライン圧デューティ比は
98%に設定され、それに応じてアプライ圧も非コース
ト時より高く設定されている。動作特性は原則として図
11の場合と同一であるが、ロックアップピストン3の
作動時間t2 が速くなっている。ここでは、前記したコ
ースト時の油圧制御により、図12に示したように速度
比が高いほどライン圧を高くしている。速度比が高いほ
ど前記した遠心力の影響でロックアップしにくくなるか
らである。
【0086】このようにコースト時にライン圧を高くす
ることでアプライ圧を高くしてこの油圧でロックアップ
ピストン3をコンバータカバー10a側へと押し付ける
ことで、コースト時のロックアップの応答性がよくなっ
た。
【0087】但し、アプライ圧を不必要に高くすること
はロックアップ時のショックの悪化や他の必要個所への
オイル供給の減少が生じるため、増圧の程度は必要かつ
十分な適正範囲とされる。
【0088】ところで、エンジン1とトルクコンバータ
4の組み合わせで異なるが、車速が高い領域、例えば1
00km/h以上では高速ほど速度比が1.0に近く、
車速が低下し、例えば70km/h前後になると速度比
が最大となり、それより減速すると再び速度比が増大す
る傾向がある。
【0089】従来のロックアップ機構付きトルクコンバ
ータでは、速度比が大きくなるほどロックアップしにく
くなることがわかっており、速度比が所定値(例えば
1.3)以上でロックアップしない場合がある。これ
は、先に図8に示したように、コースト状態では、ロッ
クアップピストン3をコンバータカバー10aから離す
方向に差圧が生じるからである。100km/h程度で
ロックアップ応答が遅れると速度比はますます増大する
ことになり、よけいにロックアップしにくくなる。
【0090】この差圧力に打ち勝つだけの力をアプライ
圧の増圧によりロックアップピストン3に与えるのであ
る。本実施例では、減速時におけるロックアップ可能領
域も拡大している。 <実施例2>この実施例は、車速に応じて、同じ速度比
であるなら車速が速いほど係合圧が高くなるように、係
合圧を増圧するようにした例である。
【0091】すなわち、図13に示したように、車速セ
ンサ61を備えて車速を検出し、液圧制御手段43は、
車速センサからの情報に応じ、適正データ修正手段62
によりその車速対応の速度比−ライン圧データのテーブ
ルを参照する。
【0092】同じ車速でコースト状態に移っても、路面
勾配や積載重量、風損などにより速度比は異なる。すな
わち、下り勾配がきついほど同じ車速でも速度比は大き
くなるし、逆に、同じ速度比でも、下り勾配がきつくな
ればなるほど同じ速度比に達する車速は遅くなる。登り
坂では、勾配がきつくなればなるほど同じ速度比に達す
る車速は速くなる。例えば、100km/hで平地走行
しているときの速度比eが1.1であるとする。これに
対し、下り坂で100km/hで走行すると、速度比e
は1.3となる。この下り坂で速度比を1.1にするに
は80km/hに減速しなければならない。
【0093】そして、同じ速度比であってもエンジンや
タービンの絶対回転数によりトルクコンータ内に生じる
遠心力は異なるので、同じ速度比であっても車速が速い
ときすなわちエンジン回転数やタービン回転数が大きい
ときには遠心力による影響を少なくするために、車両速
度が速いほど、ライン圧を高くする。
【0094】このために、ライン圧デューティ対速度比
の関係式の傾きを、車速が高いほど大きくした。具体的
には、図14のように、基本的には、平坦路を考えて速
度比に対するライン圧増加量を図14のAに設定し、車
速が速くなったらBの傾きにし、車速が遅くなったらC
のように適正データ修正手段62で補正する。
【0095】なお、コンピュータを使用したコントロー
ルユニット33による制御の場合、具体的には、車速、
速度比、ライン圧の相互関係を記憶したテーブルにおい
て実現可能である。このような場合、適正データ修正手
段は観念されるだけで、物理的な装置として存在するわ
けではない。
【0096】なお、図3に示したトルクコンバータは、
作動油を3つの通路から出入させる3ウェイタイプであ
るが、作動油を2つの通路から出入させる2ウェイタイ
プでも同様に適用できることはいうまでもない。 <実施例3>実施例2において、車速が速いときはエン
ジン回転数やタービン回転数が大きいのであるから、同
じ速度比であるならエンジン回転数やタービン回転数が
大きいほど係合圧が高くなるように、係合圧を増圧する
ようにしてもよい。 すなわち、車速センサによらず、
エンジン回転数を検出する第1センサ47か、タービン
回転数を検出する第2センサ48を利用し、これら回転
数が大きいほど、ライン圧デューティ対速度比の関係式
の傾きを大きくするようにしても、実施例2と同様の効
果を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】前記した(1)の方法、(8)の装置に
よれば、トルクコンバータにおいて、慣性走行状態(コ
ースト状態)が検出されると、エンジンのドライブ時に
おける係合圧以上に係合圧を増圧することで、コースト
時の係合圧と解放圧に対する遠心力影響にかかわらず、
ロックアップピストンに加わる係合圧を解放圧以上に制
御するので、これによりロックアップピストンが入力側
に容易に移動でき、コースト時におけるロックアップが
円滑となる。これにより、コースト時にもエンジンブレ
ーキが可能となる。
【0098】また、アクセルをオフにしたときのエンジ
ン回転数から、ある所定回転数になるまで、燃料供給を
カットする燃料カット手段を備えた車両において、コー
スト時にロックアップを可能にし燃料カット時間を長く
することが可能となるので、燃費向上を図ることができ
る。
【0099】また、前記(2)、(10)によると、係
合圧の増圧を必要かつ十分にできる制御効率が高くな
る。前記(1)によれば、コースト時の係合圧をエンジ
ンのドライブ時における係合圧以上にすることにより確
実な動作が期待でき、ロックアップの応答性を高くでき
る。
【0100】 前記(3)(11)によれば、速度比
(e=Nt/Ne)が大きいほど、係合圧を大きくする
ので、ロックアップを確実にし、応答性を高くできる。
さらに、前記(4)(12)によれば、係合圧の増圧
量を車速等に比例して大きくするため、車両の実際の運
行状態に適切に対応し、必要なときに確実にロックアッ
プ可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本原理を示したブロック図
【図2】 実施例1のトルクコンバータと制御ブロック
を示した図
【図3】 トルクコンバータのロックアップ制御装置を
示す図
【図4】 非ロックアップ時の油圧回路を示す図
【図5】 ロックアップ時の油圧回路を示す図
【図6】 速度比対ライン圧デューティを示す図
【図7】 ドライブ時における遠心力が与える影響を示
す模式図
【図8】 コースト時における遠心力が与える影響を示
す模式図
【図9】 実施例の制御フローチャート
【図10】ライン圧デューティとライン圧との関係を示
すグラフ図
【図11】コースト時におけるロックアップ制御のタイ
ムチャート図(本発明による制御なし)
【図12】コースト時におけるロックアップ制御のタイ
ムチャート図(本発明による制御あり)
【図13】実施例2を示したブロック図
【図14】実施例2におけるライン圧−速度比の関係式
の補正状況を示すグラフ図
【符号の説明】
1・・・エンジン、 3・・・ロックアップピストン、 3a・・・クラッチフェーシング、 4・・・トルクコンバータ、 4・・・ロックアップ機構付きトルクコンバータ、 10・・・入力要素としてのポンプインペラ、 10a・・・コンバータカバー、 11・・・出力要素としてのタービンランナ、 12・・・ステータ、 13・・・タービンハブ、 14・・・インプットシャフト、 15・・・一方向クラッチ、 16・・・中空固定軸、 17・・・筒状軸、 18・・・作動油供給路、 19・・・作動油戻り路、 20・・・コンバータ室、 21・・・ロックアップ室、 22・・・トーショナルダンパ、 23・・・作動油通路、 24・・・ロックアップ制御バルブ、 24a・・・第1ポート、 24b・・・第2ポート、 24c・・・ドレンポート、 24d・・・バルブピストン、 24e・・・通路、 24f・・・第1制御ポート、 24g・・・第2制御ポート、 24h・・・連通溝、 25・・・ロックアップソレノイド、 25a・・・可動プランジャ、 26・・・バルブ制御路、 29・・・ドレーン路、 30・・・オイルポンプ、 31・・・プレッシャレギュレータバルブ、 33・・・コントロールユニット、 34・・・ライン圧ソレノイド(液圧制御用アクチュエ
ータ)、 34a・・・ドレーン路、 35・・・逃がしバルブ、 41・・・入出力速度比検出手段、 42・・・コースト状態検出手段、 43・・・液圧制御手段、 44・・・適正液圧データテーブル、 47・・・第1センサ、 48・・・第2センサ、 50・・・液路、 51・・・リリースバルブ、 52・・・リリース路、 61・・・車速センサ(車速検出手段)、 62・・・適正データ修正手段、 PR・・・ロックアップ室液圧(解放圧)、 PA・・・コンバータ室内液圧(係合圧)、 Ne・・・エンジン回転数、 Nt・・・タービン回転数、

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)により駆動される入力要
    素(10)と、 この入力要素によりかき回される流体によって駆動され
    る出力要素(11)と、 入出力要素間の流体中にあって、前記入力要素と出力要
    素とを直結状態にするロックアップクラッチを締結する
    方向に作用する係合圧と、ロックアップクラッチを解放
    する方向に作用する解放圧の差圧によって入力要素と出
    力要素とを係脱するロックアップピストン(3)とを備
    えたロックアップ機構付きトルクコンバータ(4)にお
    いて、 車両の慣性走行状態(コースト状態)時に、エンジンの
    ドライブ時における係合圧以上に係合圧を増圧すること
    で、コースト時の係合圧と解放圧に対する遠心力影響に
    かかわらず、ロックアップピストンに加わる係合圧をロ
    ックアップピストンに加わる解放圧以上にすることを特
    徴とするトルクコンバータのロックアップ制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、係合圧の増圧はロッ
    クアップクラッチが締結するまでの間だけ行うことを特
    徴とするトルクコンバータのロックアップ制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、入力要素の回転数
    (Ne)に対する出力要素の回転数(Nt)から算出さ
    れる速度比(e=Nt/Ne)が大きいほど、係合圧を
    大きくすることを特徴とするトルクコンバータのロック
    アップ制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項において、入力要素の回転数
    (Ne)に対する出力要素の回転数(Nt)から算出さ
    れる速度比(e=Nt/Ne)に対する、係合圧の増圧
    量を、車速あるいは入力要素の回転数(Ne)か出力要
    素の回転数(Nt)に比例して大きくすることを特徴と
    するトルクコンバータのロックアップ制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項において、コースト状態の検出
    は、入力要素の回転数(Ne)に対する出力要素の回転
    数(Nt)から算出される速度比(e=Nt/Ne)が
    1より大きいときこれをコースト状態と判断することに
    より行うことを特徴とするトルクコンバータのロックア
    ップ制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、コースト状態の検出
    は、アクセルペダルが釈放されたときをコースト状態と
    判断することにより行うことを特徴とするトルクコンバ
    ータのロックアップ制御方法。
  7. 【請求項7】 エンジン(1)により駆動される入力要
    素(10)と、 この入力要素によりかき回される流体によって駆動され
    る出力要素(11)と、 入出力要素間の流体中にあって、ロックアップクラッチ
    を締結する方向に作用する係合 圧と、ロックアップクラ
    ッチを解放する方向に作用する解放圧の差によって入力
    要素と出力要素とを係脱するロックアップピストン
    (3)とを備えたロックアップ機構付きトルクコンバー
    タ(4)において、車両の慣性走行状態として定義される「コースト状態」
    か否かを検出するコースト状態 検出手段(42)と、このコースト状態検出手段により「コースト状態」が検
    出されたとき、エンジンのドラ イブ時における係合圧以
    上に前記係合圧を増圧することで、コースト時の係合圧
    と解放圧に対する遠心力影響にかかわらず、ロックアッ
    プピストンに加わる係合圧をロックアップピストンに加
    わる解放圧以上にする液圧制御手段(43)と、を備えたことを特徴とするトルクコンバータのロックア
    ップ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、コースト状態検出手
    段(42)は、トルクコンバータ(4)の入力要素側の
    回転速度(Ne)と、トルクコンバータ(4)の出力要
    素側の回転速度(Nt)とを比較し、前者が後者より遅
    くなったときこれをコースト状態として判断することを
    特徴とするトルクコンバータのロックアップ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項において、トルクコンバータ
    (4)の入力要素側の回転速度(Ne)と、トルクコン
    バータ(4)の出力要素側の回転速度(Nt)との比
    (Nt/Ne)を検出する入出力速度比検出手段(4
    1)を有し、この入出力速度比検出手段(41)によっ
    て検出した速度比(Nt/Ne)が1になったとき、係
    合圧の増圧を終了することを特徴とするトルクコンバー
    タのロックアップ制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかにおい
    て、トルクコンバータ(4)の入力側と出力側との速度
    を検出する入出力速度比検出手段(41)を備えると
    ともに、速度比に対応する適正液圧データを特定した適
    正液圧データテーブル(44)を備え、前記液圧制御手
    段(43)は、コースト状態検出手段(42)が「コー
    スト状態」を検出したとき、適正液圧データテーブルを
    参照して、その時点の速度比に対応した適正液圧データ
    に従って係合圧を増圧することを特徴とするトルクコン
    バータのロックアップ制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、車速検出手段
    (61)を有し、速度比に対する適正液圧データの関係
    を、車速検出手段で検出した車速が速いほど、速度比に
    対する適正液圧が高くなる方向へと修正する適正データ
    修正手段(62)を備えたことを特徴とするトルクコン
    バータのロックアップ制御装置。
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