JP3280100B2 - 共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品 - Google Patents
共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品Info
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Description
を併せ持つ共重合体組成物および当該組成物を塗布した
樹脂製品に関するものであり、詳しくは、樹脂製品に対
して高い帯電防止性と撥水性とを長期的に付与すること
が出来、しかも、樹脂製品からのブリードアウトが少な
い共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品
に関するものである。
下、「樹脂基材」と言う)は、電気絶縁性に優れて帯電
し易いため、ホコリが付着し、外観が損なわれるばかり
か、静電気による様々なトラブルを惹起する。また、O
A機器などの電気製品に使用された場合には、蓄積した
静電気により誤動作が惹起され易い。
脂基材の表面に界面活性剤(帯電防止剤)を塗布する方
法が知られている。斯かる方法は、簡便で速効性を有す
るが、樹脂基材の面が粘着性を帯びる言う欠点があり、
また、容易に帯電防止剤が剥落して耐久性に欠けると言
う問題がある。
能を得る方法として、帯電防止剤を予め樹脂自体に練り
込む方法が採用されている。練り込み法は、上記の塗布
法と異なり、表面の帯電防止剤層が失われても、濃度勾
配によって内部の帯電防止剤が表面に拡散し、新たな帯
電防止剤層が形成されるため、帯電防止性能を長期的に
維持し得ると言われている。
が表面へブリードアウトすることを前提としているた
め、しばしば、塗布法の場合と同様の問題がある。すな
わち、帯電防止剤が練り込まれた樹脂基材の表面は汚染
され易いため、しばしば、樹脂基材の表面の水拭きを行
う必要があるが、斯かる水拭きにより表面の帯電防止剤
層が失われ、一時的にではあるが、帯電防止性が失われ
る。
を有するモノマーと種々のモノマー又はマクロモノマー
とを共重合した高分子量帯電防止剤を塗布する方法が提
案されている。しかしながら、従来の高分子量帯電防止
剤は、樹脂基材への密着性が不十分であって、相溶性と
帯電防止性とを高いレベルで両立させることは困難であ
り、更なる改良が望まれている。本発明者等は、先に、
ポリエステルマクロマーとビニル系単量体の共重合体を
提案した(特開平4−161415号)。この共重合体
は、高分子帯電防止剤として極めて有用であるが、樹脂
基材に対する接着性あるいは塗布性が十分ではない。
して、撥水剤としてシリコーン樹脂やフッソ樹脂などの
表面エネルギーの低いポリマーを塗料に添加して樹脂基
材の表面に塗布する方法が知られている。しかしなが
ら、斯かる方法では、十分な撥水性を得るために多量の
撥水剤を塗料に添加する必要があり、その結果、樹脂基
材表面の接着性が低下すると言う問題がある。更には、
帯電防止剤と撥水剤とを併用した場合、両者の相溶性が
低下して樹脂製品の外観が低下すると言う問題がある。
製品に対して高い帯電防止性と撥水性とを長期的に付与
することが出来、且つ、樹脂製品からのブリードアウト
が少なく、しかも、光学特性と機械的特性にも優れた共
重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品を提
供することにある。
の要旨は、(a)下記の一般式[I ]、[IIa]で表さ
れる繰り返し単位から成り、[I ]と[IIa]の比率が
重量比で10:90〜90:10の範囲にあり、且つ、
極限粘度ηinh が0.02以上の共重合体と、(b)下
記の一般式[I ]、[IIb]で表される繰り返し単位か
ら成り、[I ]と[IIb]の比率が重量比で10:90
〜90:10の範囲にあり、且つ、極限粘度ηinh が
0.02以上の共重合体と、(c)バインダー樹脂とを
含有する共重合体組成物であって、各成分の含有量が、
共重合体(a):10〜90重量%、共重合体(b):
0.1〜10重量%、バインダー樹脂(c):5〜90
重量%(但し、各成分の合計量は100重量%)である
ことを特徴とする共重合体組成物に存する。
ル基またはアラルキル基、R2 は脂肪族炭化水素基、R
4 は水素原子またはメチル基、nは2〜200の整数を
表し、R3 は下記に示される何れかの基を表し、これら
の基において、R5 は、炭素数1〜20のアルキル基、
水素原子またはハロゲン原子、mは1〜4の整数、l
(エル)は1〜10の整数を表す。そして、−CONH
−部は、一般式[I ]中の−CO−R2 −O−部の−O
−と隣接してウレタン結合を形成する。
たはメチル基、Xaは4級アンモニウム塩または金属塩
を有するイオン性残基を表し、Xbは炭素数4〜20の
パーフルオロアルキル基含有基を表す。
に係る共重合体組成物の塗膜を樹脂製品の表面に形成し
て成ることを特徴とする樹脂製品に存する。
発明の共重合体組成物について説明する。本発明の共重
合体組成物は、共重合体(a)、共重合体(b)及びバ
インダー樹脂(c)を含有する。そして、共重合体
(a)は高分子量帯電防止剤として、共重合体(b)は
高分子量撥水剤として作用する。
[IIa]で表される繰り返し単位から成り、[I ]と
[IIa]の比率が重量比で10:90〜90:10の範
囲にあり、且つ、極限粘度ηinh が0.02以上の共重
合体である。
I ]で表されるポリエステルマクロモノマーと下記一般
式[IVa]で表されるビニル系単量体をラジカル開始剤
の存在下に共重合させることによって得られる。
マクロモノマーについて)一般式[III ]中、R1 は、
炭素数1〜20のアルキル基またはアラルキル基、R2
は、脂肪族炭化水素基を表す。R2 としては、分岐また
は直鎖状の炭素数3〜8の脂肪族炭化水素基が好まし
く、具体的には、下記に記載の脂肪族炭化水素基が挙げ
られる。これらは、後述するラクトン化合物の開環重合
によるポリエステルの脂肪族炭化水素基に相当する。
何れかの基を表す。そして、これらの基において、R5
は、炭素数1〜20のアルキル基、水素原子またはハロ
ゲン原子、mは1〜4の整数、l(エル)は1〜10の
整数を表す。そして、−CONH−部は、一般式[I ]
中の−CO−R2 −O−部の−O−と隣接してウレタン
結合を形成している。
メチル基であり、前記のR3 が−CO−NH−基を有す
る基の場合は、R4 としてはメチル基が好ましい。ま
た、nは2〜200の整数を表し、ポリエステル構造の
重合度を表す。好ましいnは2〜100、特に好ましい
nは2〜50である。特に好適なポリエステルマクロモ
ノマーは、次の通りである。
クロモノマーは、通常、以下の2工程により製造され
る。 (1)第1工程 本工程において、R1 −OH(R1 は前記一般式[I ]
におけるのと同義)で表されるアルコール化合物を開始
剤とし、下記の一般式[V ]で表されるラクトン化合物
を開環重合して下記の一般式[VI]で表されるポリエス
テルアルコールを得る(各一般式におけるR1 は前記一
般式[I ]におけるのと同義、nは2〜約200の整
数)。
ール、n−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタ
ノール、2−エチルヘキサノール等が好ましい。また、
ラクトン化合物としては、炭素数3〜8のラクトンが好
ましく、特に、ε−カプロラクトン、β−メチル−δ−
バレロラクトン、βーエチル−δ−バレロラクトンが好
ましい。
れる。そして、触媒としては、ラクトンの開環重合に使
用される公知の触媒、例えば、硫酸、リン酸などの鉱
酸、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、n−ブチルリチウム等のアルキル金属化合物、チタ
ンテトラブトキシド等の金属アルコキシドを使用するこ
とが出来る。
に応じて溶媒を使用してもよい。溶媒としては、例え
ば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホル
ム、四塩化炭素などを使用することが出来る。反応温度
は通常0〜200℃、反応時間は通常10分から30時
間の範囲である。また、一般式[VI]中のnは、重合度
であり、開始剤とラクトン化合物のモル比によってコン
トロールすることが出来る。
I]で表されるポリエステルアルコールと下記の一般式
[VII ]で表される化合物または下記の一般式[VIII]
で表される化合物とを反応させる。
般式[I ]におけるのと同義であり、R7 は、下記に示
される何れかの基を表し、これらの基において、R5 、
m、l(エル)は、前記一般式[I ]におけるのと同義
である。
としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。
般式[I ]におけるのと同義であり、Yは、ハロゲン原
子、炭素数1〜8のアルコキシ基またはフェノキシ基を
表す。また、上記の一般式[VIII]で表される化合物の
具体例としては、例えば、下記の化合物が挙げられる。
ルアルコールと一般式[VII ]で表される化合物との反
応は、ウレタン結合生成反応であり、両者は等モルの割
合で反応させられる。反応は、無触媒でも進行するが、
反応速度を速めるため、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズジオクトエート、ジブチルスズメルカプチド
のようなスズ触媒を使用してもよい。
ルアルコールと一般式[VIII]で表される化合物との反
応は、縮合反応またはエステル交換反応であり、両者は
等モルの割合で反応させられる。縮合反応を採用する場
合は、ハロゲン化水素が副生するため、3級アミンのよ
うな脱酸剤の存在下または不活性ガス気流下に反応を行
なってもよい。エステル交換反応を採用する場合は、公
知のエステル交換触媒、例えば、塩酸や硫酸などの鉱
酸、亜鉛、カルシウム、マグネシウム等の金属塩、チタ
ンテトラブトキシド等の金属アルコキシドを使用しても
よい。
が、必要に応じて溶媒を使用してもよい。溶媒として
は、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などが挙げられる。そして、反
応温度は通常0〜200℃、反応時間は通常30分から
50時間の範囲である。
単量体について)一般式[IVa ]中、R6 は水素原子ま
たはメチル基を表し、Xa は4級アンモニウム塩または
金属塩を有するイオン性残基を表す。一般式[IVa ]で
表されるビニル単量体は、従来公知のラジカル重合性モ
ノマーである。斯かるビニル単量体としては、アニオン
性またはカチオン性のイオン性残基を有するビニル単量
体、または、重合後に容易にイオン性基を導入し得るビ
ニル単量体であれば特に制限はない。
は、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプ
ロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロ
ピルアミノ(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノビニルサルファイ
ド、ジエチルアミノエチルビニルエーテル、ビニルベン
ジル−N,N′−ジメチルアミン、ビニルピリジン、ビ
ニルキノリン等の含窒素モノマーの4級化物などが挙げ
られる。
第3級アミノ基に4級化剤を作用させて行うことが出来
る。4級化剤としては、塩化水素、臭化水素、硫酸など
の無機酸やベンジルクロライド、ベンジルブロマイド、
メチルクロライド、メチルブロマイド等が挙げられる。
4級化反応は、共重合の前後のいずれの段階で行っても
よい。
は、例えば、(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)
アクリル酸、ビニルスルホン酸、スルホン化スチレン、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
スルホメチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチル
(メタ)アクリレート、3−スルホエチル(メタ)アク
リレート、3−スルホプロピル(メタ)アクリレート、
アリルスルホン酸、1−フェニルビニルスルホン酸、ア
シッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−アミドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート等のカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基
を有するビニル系単量体、または、これらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、もしくは、ジメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン
塩、テトラブチルホスホニウム塩などが挙げられる。
して、金属塩または有機塩を使用する場合は、相当する
モノマーを直接重合に供してもよいが、重合した後に中
和を行ってもよい。
好ましい単量体は、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレートの4
級アンモニウム塩および(メタ)アクリル酸の金属塩で
ある。
マクロモノマーと一般式[IVa ]で表されるビニル系単
量体の共重合について)ポリエステルマクロモノマーと
ビニル系単量体とは、重量比で10:90〜90:10
の範囲、好ましくは、20:80〜80:20の範囲で
共重合させられる。ビニル系単量体の比率が10未満の
場合は、帯電防止性の優れた共重合体が得られず、ま
た、ビニル系単量体の比率が90を超える場合は、得ら
れる共重合体のバインダー樹脂への親和性が悪くなる。
容易に行うことが出来る。ラジカル重合開始剤として
は、アゾ化合物、過酸化物などが使用され、その使用割
合は、通常、0.1〜10重量%とされる。反応温度は
0〜200℃、反応時間は1〜24時間とされる。ま
た、重合度を調節するために、アルキルメルカプタン等
の連鎖移動剤を使用することも出来る。重合法は、ラジ
カル重合で通常採用される、塊状重合、溶液重合、乳化
重合、懸濁重合などの何れの重合法を採用してもよい。
メタノール(7/3)混合溶媒を使用し、濃度0.5g
/dl、温度25℃の条件下に測定した極限粘度ηinh
が0.02以上でなければならない。共重合体の極限粘
度が0.02より低い場合は、高分子量化したことによ
る利点が失われ、樹脂基材から共重合体がブリードアウ
トし易くなり帯電防止性能が低下する。
[IIb]で表される繰り返し単位から成り、[I ]と
[IIb]の比率が重量比で10:90〜90:10の範
囲にあり、且つ、極限粘度ηinh が0.02以上の共重
合体である。
I ]で表されるポリエステルマクロモノマーと下記一般
式[IVb]で表されるビニル系単量体をラジカル開始剤
の存在下に共重合させることによって得られる。
単量体について)一般式[IVb ]中、R6 は水素原子ま
たはメチル基を表し、Xb は炭素数4〜20のパーフル
オロアルキル基含有基を表す。一般式[IVb ]で表され
るビニル単量体は、従来公知のラジカル重合性モノマー
である。
体としては、例えば、下記のポリフルオロアルキル基含
有(メタ)アクリレートが挙げられる。
ル単量体としては、例えば、下記のポリフルオロアルキ
ル基含有ビニルエーテルが挙げられる。
ビニル単量体としては、例えば、下記のポリフルオロア
ルキル基置換(α−メチル)スチレン、CHF=C
F2 、CHCI=CFCl、CHF=CF2 、CF2 =
C(CF3 )2 、CF3 CH=CH2 、C3 F7 CH=
CH2 等の含フッ素ビニルモノマーが挙げられる。
ロアルキル基含有基ビニル単量体は下記のパーフルオロ
(メタ)アクリレートである。下記の式中、nは5〜1
0の整数を表す。
マクロモノマーと一般式[IVb]で表されるビニル系単
量体の共重合について)前記一般式[III ]で表される
ポリエステルマクロモノマーと前記一般式[IVb]で表
されるビニル系単量体の共重合は、前記一般式[III ]
で表されるポリエステルマクロモノマーと前記一般式
[IVa]で表されるビニル系単量体の共重合と同様に行
うことが出来る。そして、ポリエステルマクロモノマー
とビニル系単量体とは、重量比で10:90〜90:1
0の範囲、好ましくは、20:80〜80:20の範囲
で共重合させられる。ビニル系単量体の比率が10未満
の場合は、撥水性の優れた共重合体が得られず、また、
ビニル系単量体の比率が90を超える場合は、得られる
共重合体のバインダー樹脂への親和性が悪くなる。
メタノール(7/3)混合溶媒を使用し、濃度0.5g
/dl、温度25℃の条件下に測定した極限粘度ηinh
が0.02以上でなければならない。共重合体の極限粘
度が0.02より低い場合は、高分子量化したことによ
る利点が失われ、樹脂基材から共重合体がブリードアウ
トし易くなり撥水性能が低下する。
ウレタン硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂の中から選ばれ
る1種または2種以上のバインダー樹脂が好適である。
上記の熱可塑性樹脂としては、溶媒に可溶であれば特に
制限はなく、本発明の共重合体組成物を塗布する樹脂基
材の種類に応じて適宜選択すればよい。熱可塑性樹脂の
具体例としては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン等が挙
げられる。
などが要求される共重合体組成物の場合は、バインダー
樹脂として熱硬化性樹脂の使用が効果的である。すなわ
ち、ウレタン工業で一般に使用されるポリオール類に本
発明の共重合体組成物を混合し、更に、イソシアナート
化合物を含む硬化剤と混合させた後、樹脂基材に塗布
し、硬化、乾燥すれば、より耐摩耗性に優れた耐久性の
高い塗膜を形成させることが出来る。この際、ウレタン
工業で一般に使用される溶媒および硬化触媒などの添加
剤を使用してもよい。
が要求される共重合体組成物の場合は、バインダー樹脂
として紫外線硬化樹脂の使用が効果的である。すなわ
ち、公知の紫外線硬化型樹脂組成物に本発明の共重合体
組成物を配合し、樹脂基材に塗布後、常法に従って紫外
線で硬化させることにより、短時間で表面性のよい塗膜
を形成させることが出来る。紫外線硬化型樹脂として
は、特に制限はなく、例えば、ブチルアクリレート、テ
トラヒドロフルフリルアクリレート、ビニルピロリドン
等の単官能モノマー、ポリウレタンアクリレート、ポリ
エステルアクリレート等の多官能オリゴマーが挙げられ
る。
の含有量が、共重合体(a):10〜90重量%、共重
合体(b):0.1〜10重量%、バインダー樹脂
(c):5〜90重量%(但し、各成分の合計量は10
0重量%)であることが必要である。共重合体(a)の
含有量が10重量%未満の場合は十分な帯電防止性能が
得られず、共重合体(b)の含有量が0.1重量%未満
の場合は十分な撥水性が得られない。そして、共重合体
(a)及び(b)の含有量が上記の範囲を超える場合ま
たはバインダー樹脂(c)の含有量が上記の範囲未満の
場合は、塗膜形成能が劣り、割れ、シワを発生する。共
重合体(a)の好ましい含有量は、20〜70重量%の
範囲、共重合体(b)の好ましい含有量は、0.1〜5
重量%の範囲である。
る。本発明の樹脂製品は、前記の共重合体組成物の塗膜
を樹脂製品の表面に形成して構成される。共重合体組成
物の塗膜は、共重合体(a)及び(b)とバインダー樹
脂(c)に対して共通の溶媒に共重合体組成物を溶解し
て樹脂基材に塗布したのち乾燥させることにより形成さ
れる。塗布法は、公知の方法、例えば、スプレー法、バ
ーコート法、ロールコート法、スピンコートディッピン
グ法などを採用することが出来る。形成する塗膜の厚み
は0.1〜20μmの範囲がよい。塗膜の厚みが0.1
μm未満では帯電防止性能が劣り、20μmを超える場
合は得られる性能に対してコスト高となる。塗膜の厚み
は1〜10μmの範囲が好ましい。
塑性樹脂または熱硬化性樹脂の各種の製品、例えば、フ
ィルムやシート等が挙げられる。熱可塑性樹脂として
は、特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リスチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂、ABS樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル
酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
イロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイ
ロン12等が挙げられる。ポリエステル樹脂としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート等が挙げられる。熱硬化性樹脂
としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
(a)及び共重合体(b)は、種々のバインダー樹脂と
高い相溶性を示すため、均一な塗膜を形成する。従っ
て、斯かる塗膜を形成したフィルム又はシートは、粘着
性がなく、堅牢であり、耐久性に優れる。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、表面抵抗値の測
定は、横河−HEWLETT−PACKARD社の23
29A型絶縁抵抗計を使用し、測定電圧を100Vと
し、25℃、50%RHの条件下に測定した。
成) 攪拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−エチルヘキサノール
5.7gと金属ナトリウム0.1gを仕込、攪拌して金
属ナトリウムを溶解させた。次に、フラスコを40℃の
オイルバスに浸漬し、攪拌しながらβ−メチル−δ−バ
レロラクトン50gを滴下ロートより滴下した。1時間
後、攪拌を停止し、フラスコの内容物を取り出し、精製
したクロロホルム500mlに溶解した。得られた溶液
を500mlの脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、ク
ロロホルム層を分液した。斯かる洗浄をもう一度繰り返
した後、クロロホルム溶液から減圧下に溶媒を留去し、
無色透明のポリエステルアルコールを得た。ポリエステ
ルアルコールの水酸基価は、58.6KOHmg/g、
酸価は、0.03KOHmg/gであった。
合成) 攪拌翼、還流冷却器を備えた反応器に参考例Aで合成し
たポリエステルアルコール20.00g、m−イソプロ
ペニル−α,α′−ジメチルベンジルイソシアナート
4.25g、ジブチルスズジオクトエート(1重量%ト
ルエン溶液)0.12gを仕込み、80℃に加温して9
時間反応を行った。生成物のIRスペクトルとH−NM
Rの測定結果から、以下のような構造のポリエステルマ
クロモノマーが得られたことを確認した。
成) 参考例Aにおいて、β−メチル−δ−バレロラクトンを
ε−カプロラクトンに変更した以外、参考例Aと同様の
方法でポリエステルアルコールを得た。得られたポリエ
ステルアルコールの水酸基価は、56.78KOHmg
/g、酸価は、0.50KOHmg/gであった。
合成) 攪拌翼、還流冷却器を備えた反応器に参考例Cで合成し
たポリエステルアルコール20.00g、m−イソプロ
ペニル−α,α′−ジメチルベンジルイソシアナート
4.11g、ジブチルスズジオクトエート(1重量%ト
ルエン溶液)0.12gを仕込み、80℃に加温して9
時間反応を行い、カプロラクトンをベースとするマクロ
モノマーを合成した。
防止剤の合成) 攪拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに参
考例Bで合成したポリエステルマクロモノマー10.0
g、メタアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド10.0g、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.2g及びイソピロピルアルコール40gを仕込
み、窒素気流下、70℃で8時間重合した。重合後、反
応液をヘキサン中に投入し、生成物を析出させ乾燥し
た。収率は83%であった。得られた共重合体の極限粘
度ηinh は0.15dl/gであった。
防止剤の合成) 攪拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに参
考例Dで合成したポリエステルマクロモノマー40.0
g、メタクリル酸17.0g、アゾビスイソブチロニト
リル0.6g及びイソピロピルアルコール85gを仕込
み、窒素気流下、70℃で8時間重合した。重合後、イ
ソピロピルアルコールを留去し、減圧乾燥した。得られ
た共重合体の極限粘度ηinh は0.11dl/gであっ
た。上記の共重合体20gをメチルエチルケトン/メタ
ノールの9/1混合溶媒200gに溶解し、5重量%K
OHメタノール溶液41.6gを添加し、室温で1時間
攪拌した。反応後、溶媒を減圧で留去し、22gの共重
合体を得た。
考例Bで合成したポリエステルマクロモノマー10.0
g、パーフルオロヘキシルエチルアクリレート18.0
g、n−ブチルアクリレート4.4g、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート0.3g及び酢酸ブチ
ル32.3gを仕込み、窒素気流下、105℃で7時間
重合した。重合後、溶媒をエバポレータで除去し、更
に、65℃で減圧乾燥した。得られた共重合体の極限粘
度ηinh は0.13dl/gであった。
チルメタアクリレート10.0g、メタアクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0
g、アゾビスイソブチロニトリル 0.9gを仕込み、
更に、溶媒としてトルエン13gとn−ヘキサン7gを
加えて均一溶液とした後、窒素気流下、80℃で8時間
重合を行った。重合後、反応液をメタノール中に投入
し、生成物を析出させ、メタノールで十分洗浄したのち
乾燥した。収率は、ほぼ100%であった。
チルメタアクリレート10.0g、パーフルオロヘキシ
ルアクリレート18.0g、n−ブチルアクリレート
4.4g、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート0.3g及び酢酸ブチル32.3gを仕込み、窒素
気流下、105℃で8時間重合した。重合後、溶媒をエ
バポレータで除去し、更に、65℃で減圧乾燥した。収
率は、ほぼ100%であった。
タクリル酸メチル200g、メタクリル酸ブチル200
g、アゾビスイソブチロニトリル6.1g及びテトラヒ
ドロフラン1223gを仕込み、窒素気流下、65℃で
7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレータで除去
し、更に、65℃で減圧乾燥した。収率は、ほぼ100
%であった。
剤)3g、参考例Gで得られた共重合体(b)(高分子
量撥水剤)0.1g及び参考例Jで得られたバインダー
樹脂7gとを均一に混合して本発明の共重合体組成物を
得た。この共重合体組成物をメチルエチルケトン/メタ
ノールの9/1混合液に濃度10重量%となるように溶
解て塗布液を調整し、#8のバーコーターを使用してポ
リエチレンテレフタレートシート(三菱化成社製)上に
2mm厚さとなるように塗布し、120℃で2分間加熱
乾燥して塗膜を形成した。塗膜の表面抵抗値は、7.5
×108 Ω/□であり、この値は5分間の水洗後も変化
がなかった。また、塗膜の接触角は、118°であり、
この値は40℃の温水にて5時間洗浄後も変化がなかっ
た。
濃度10重量%)1.5gとウレタンアクリレート系紫
外線硬化型樹脂(50重量%メチルエチルケトン溶液、
三菱化成社製「PR−202」)3.5gを混合し、#
5のバーコーターでABS樹脂シート上(モンサント化
成社製)に塗布し、120W/cmの紫外線ランプを1
2秒間照射して硬化させて塗膜を形成した。塗膜の表面
抵抗値は7.0×108 Ω/□であり、接触角は、11
7°であった。
剤)3g、参考例Gで得られた共重合体(b)(高分子
量撥水剤)0.1g及び参考例Jで得られたバインダー
樹脂7gとを均一に混合して本発明の共重合体組成物を
得た。この共重合体組成物をメチルエチルケトン/メタ
ノールの9/1混合液に濃度10重量%となるように溶
解て塗布液を調整し、#8のバーコーターを使用してナ
イロンシート(三菱化成社製)上に2mm厚さとなるよ
うに塗布し、120℃で2分間加熱乾燥して塗膜を形成
した。塗膜の表面抵抗値は、8.0×108 Ω/□であ
り、接触角は、118°であった。
代わりに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂シート(油
化シェルエポキシ社製)を使用した以外は、実施例1と
同様の方法で塗膜を形成した。塗膜の表面抵抗値は、
7.8×108 Ω/□であり、接触角は、117°であ
った。
得られたランダム共重合体0.1g及び参考例Jで得ら
れたバインダー樹脂7gとを均一に混合して比較のため
の共重合体組成物を得た。この共重合体組成物を実施例
1と同様にしてポリエチレンテレフタレートシート(三
菱化成社製)上に2mm厚さとなるように塗布し、12
0℃で2分間加熱乾燥して塗膜を形成した。塗膜の表面
抵抗値は、4.0×1014であり、接触角は、95°で
あった。また、塗膜はやや白濁し
に対して高い帯電防止性と撥水性とを長期的に付与する
ことが出来、且つ、樹脂製品からのブリードアウトが少
なく、しかも、光学特性と機械的特性にも優れた共重合
体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品が提供さ
れる。本発明の樹脂製品は、電気製品のハウジング、床
材、各種フィルム製品など、静電気による弊害や水分の
付着を嫌うあらゆる製品に好適に使用出来る。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)下記の一般式[I ]、[IIa]で
表される繰り返し単位から成り、[I ]と[IIa]の比
率が重量比で10:90〜90:10の範囲にあり、且
つ、極限粘度ηinh が0.02以上の共重合体と、
(b)下記の一般式[I ]、[IIb]で表される繰り返
し単位から成り、[I ]と[IIb]の比率が重量比で1
0:90〜90:10の範囲にあり、且つ、極限粘度η
inh が0.02以上の共重合体と、(c)バインダー樹
脂とを含有する共重合体組成物であって、各成分の含有
量が、共重合体(a):10〜90重量%、共重合体
(b):0.1〜10重量%、バインダー樹脂(c):
5〜90重量%(但し、各成分の合計量は100重量
%)であることを特徴とする共重合体組成物。 【化1】 上記の一般式[I ]中、R1 は炭素数1〜20のアルキ
ル基またはアラルキル基、R2 は脂肪族炭化水素基、R
4 は水素原子またはメチル基、nは2〜200の整数を
表し、R3 は下記に示される何れかの基を表し、これら
の基において、R5 は、炭素数1〜20のアルキル基、
水素原子またはハロゲン原子、mは1〜4の整数、l
(エル)は1〜10の整数を表す。そして、−CONH
−部は、一般式[I ]中の−CO−R2 −O−部の−O
−と隣接してウレタン結合を形成する。 【化2】 【化3】 上記の一般式[IIa]、[IIb]中、R6 は水素原子ま
たはメチル基、Xaは4級アンモニウム塩または金属塩
を有するイオン性残基を表し、Xbは炭素数4〜20の
パーフルオロアルキル基含有基を表す。 - 【請求項2】 請求項1に記載の共重合体組成物の塗膜
を樹脂製品の表面に形成して成ることを特徴とする樹脂
製品。 - 【請求項3】 樹脂製品がフィルム又はシートである請
求項2に記載の樹脂製品。 - 【請求項4】 バインダー樹脂が熱硬化性樹脂である請
求項2に記載の樹脂製品。 - 【請求項5】 バインダー樹脂が紫外線硬化型樹脂であ
る請求項2に記載の樹脂製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33977492A JP3280100B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33977492A JP3280100B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157870A JPH06157870A (ja) | 1994-06-07 |
JP3280100B2 true JP3280100B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18330685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33977492A Expired - Lifetime JP3280100B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 共重合体組成物および当該組成物を塗布した樹脂製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280100B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP3982012B2 (ja) | 1997-01-30 | 2007-09-26 | ダイキン工業株式会社 | 新規組成物および処理剤 |
JP4456827B2 (ja) * | 2002-05-22 | 2010-04-28 | 共栄社化学株式会社 | 帯電防止コーティング剤組成物 |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP33977492A patent/JP3280100B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06157870A (ja) | 1994-06-07 |
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