JP2976517B2 - 共重合体およびその製造方法 - Google Patents
共重合体およびその製造方法Info
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Description
として有用な、エステル系共重合体に関する。
やブロックポリマー等の共重合体が、機能性材料として
注目されている。たとえば、グラフトポリマーは、主鎖
と側鎖に全く異なる構造を導入することにより、樹脂改
質剤、接着剤、相溶化剤、分散剤等として有用である。
しかしながら、このような機能を最大限に発揮させるた
めには、主鎖および側鎖の構造を、その用途に応じて的
確に設計し、厳密に重合を制御する技術が必要となる。
その一つの有力な手段として、末端に重合性の官能基を
有する高分子量の単量体を合成し、他の単量体と共重合
する方法が知られている。この手法を用いた例として、
現在までに、ポリエチレンオキシドなどのポリエーテル
類ないしはメタクリル酸エステルなどのビニル重合体類
からなる高分子量単量体を用いたグラフト共重合体は知
られているが、これまでのところ、明確に制御された構
造を有し、その主鎖が、種々の官能性基を有するビニル
系単量体よりなり、かつ側鎖がポリエステル骨格よりな
る共重合体という系は知られていない。
すぐれ、目的とする用途に応じた主鎖構造を選択するこ
とができる、種々の官能性基を有するビニル系単量体よ
り誘導される成分を主鎖としポリエステル成分を側鎖と
する新規な共重合体およびその製造方法に関する。
果、側鎖として下記一般式〔I〕で示されるポリエステ
ル構造を有し、主鎖が下記一般式〔II〕で示されるよう
な、種々の官能基を有する繰返し単位より構成され、
〔I〕と〔II〕の比率が重量比で10対90ないし90対10で
あり、数平均分子量が1000以上、もしくは、極限粘度
〔η〕が0.02以上である共重合体を開発した。
基、 R2は脂肪族炭化水素基、 R3は、 (ここでR5は炭素数1〜20のアルキル基、水素原子また
はハロゲン原子を示し、m=1〜4の整数、=1〜10
の整数)、R3中の −O−と隣接してウレタン結合を形成する。
ンモニウム塩、金属塩を含有するイオン性残基、ピロリ
ドンないしは重合度1〜200のポリエチレンオキシドか
らなるノニオン性親水基、炭素数4〜20のパーフルオロ
アルキル基、重合度1〜200のポリシロキサン、加水分
解性シリル基、ベンゾトリアゾール、ヒンダードアミ
ン、ベンゾフェノン、ヒンダードフェノール、リン酸エ
ステル、芳香族スルホニル、芳香族イミン、芳香族窒素
ないしは芳香族ハロゲンのいずれかより選ばれる特性基
を有する置換基である。〕 以下、本発明をさらに詳しく説明する。
ポリエステルマクロモノマーと下記一般式〔IV〕で表さ
れるビニル系単量体を通常のラジカル重合開始剤の存在
下で共重合体させることによって得られる。
ル基である。R2は、脂肪族炭化水素基であり、好ましく
は分岐、または直鎖の炭素数3〜8の脂肪族炭化水素基
である。具体的には、後述するラクトン化合物の開環重
合によるポリエステルの脂肪族炭化水素基に相当し、好
ましくは、 が挙げられる。
ステル構造の重合度を表すnは、通常2〜200である
が、好ましくは2〜100さらに好ましくは2〜50であ
る。
ち好ましいものとしては、以下のものが挙げられる。
常、以下の2工程よりなる。
(I)と同義)で示されるアルコール化合物を開始剤と
して、 (R2は、前記一般式〔I〕と同義)で示されるラクトン
化合物を開環重合して、下記のポリエステルアルコール
を得る。
n−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール等が挙げられる。また、ラ
クトン化合物としては、炭素数3〜8のラクトンが好ま
しく、ε−カプロラクトン、β−メチル−δ−バレロラ
クトン、β−エチル−δ−バレロラクトンが特に好まし
い。
しては、ラクトンの開環重合に用いられる公知の触媒、
例えば硫酸、リン酸等の鉱産、リチウム、ナトリウム、
カリウム等のアルカリ金属、n−ブチルリチウム等のア
ルキル金属化合物、チタンテトラブトキシドのような金
属アルコキシドなどを用いることができる。
を用いても良い。
トン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、
クロロホルム、四塩化炭素などが使用できる。反応条件
は、0℃から200℃の間の温度で10分から30時間の反応
時間で好適に行なえる。
モル比によってコントロールすることができ、2〜約20
0程度である。
ルと以下に示す〔V〕あるいは〔VI〕とを反応させる工
程よりなる。
る。) R4は水素原子あるいはメチル基である。〕 (R4は水素原子あるいはメチル基、Yはハロゲン原子あ
るいは炭素数1〜8のアルコキシ基またはアシロキシ基
である。) 上記一般式(V)の具体例としては、たとえば 等を挙げることができ、また上記一般式(VI)の具体例
としては、たとえば 等を挙げることができる。
ウレタン結合生成反応であり、これらを等モル反応させ
ればよい。反応は無触媒でも進行するが、反応速度を速
めるため、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジ
オクトエート、ジブチルスズメルカプチドのようなスズ
触媒を用いてもよい。
応は縮合反応あるいはエステル交換反応であり、やはり
これらを等モル反応させればよい。縮合反応を採用する
場合ハロゲン化水素が副性するため、3級アミンのよう
な脱酸剤を用いてもよく、不活性ガス気流下で行なって
もよい。エステル交換反応を採用する場合は塩酸や硫酸
等の鉱酸、亜鉛、カルシウム、マグネシウム等の金属
塩、チタンテトラブトキシド等の金属アルコキシドなど
公知のエステル交換触媒を用いてもよい。
ルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、四塩
化炭素などが使用できる。反応条件は0℃から200℃の
間の温度で30分から50時間の反応時間で好適に行える。
ラジカル重合性モノマーである。式中のR6は水素原子ま
たはメチル基であり、Xは、4級アンモニウム塩、金属
塩等を含有するイオン性残基、ピロリドンないしは重合
度1〜200ポリエチレンオキシドからなるノニオン性親
水基、炭素数4〜20のパーフルオロアルキル基、重合度
1〜200のポリシロキサン、加水分解性シリル基、ベン
ゾトリアゾール、ヒンダードアミン、ベンゾフェノン、
ヒンダードフェノール、リン酸エステル、芳香族スルホ
ニル、芳香族イミン、芳香族窒素、芳香族ハロゲンのい
ずれかより選ばれる特性基を有する置換基である。
ては、カチオン性基を有するジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジイソプロピルアミノ(メタ)アクリレート、ジブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノビニ
ルサルファイド、ジエチルアミノエチルビニルエーテ
ル、ビニルベンジル−N,N′−ジメチルアミン、ピニル
ピリジン、ビニルキノリン等の含窒素モノマーの4級化
物などがある。この4級化は、公知の手法により、第3
級アミノ基に、塩化水素、臭化水素、硫酸等の無機酸や
ベンジルクロライド、ベンジルブロマイド、メチルクロ
ライド、メチルブロマイド等の4級化剤を作用させて行
うことができる。4級化の工程は、共重合の前のモノマ
ーの段階、ないしは、共重合後、いずれの段階において
おこなってもよい。また、アニオン性基を有するモノマ
ーとしては、(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)
アクリル酸、ビニルスルホン酸、スルホン化スチレン、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
スルホメチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチル
(メタ)アクリレート、3−スルホエチル(メタ)アク
リレート、3−スルホプロピル(メタ)アクリレート、
アリルスルホン酸、1−フェニルビニルスルホン酸、ア
シッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−アミドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート等のカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基
を有するビニル系単量体あるいは、これらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、ないしは、ジメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン
塩、テトラブチルホスホニウム塩である。これらの内、
金属塩ないしは有機塩を使用する場合は、相当するモノ
マーを直接重合に用いても、また有機酸モノマーの段階
で重合した後、中和をおこなってもよい。
はいずれも、樹脂に塗布ないしは混合することにより、
帯電防止性が期待できるが、好ましくは、4級アンモニ
ウム塩を含有する単量体より合成される共重合体であ
る。
は、N−ビニルピロリドン、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、下記一般式〔VII〕で表されるエチレングリコール
(メタ)アクリレートが挙げられる。
メチル基、nは1〜200の整数を表す。
樹脂に塗布ないしは混練することにより、親水性を付与
することが期待される。
は、下記のような構造が挙げられる。
ト、 CF3(CF2)8CH2CH2OCH2CH2OCH=CH2, (CF3)2CF(CF7)CH2CH2OCH=CH2, (CF3)2CF(CF2)7CH2CH2OCH2CH2OCH=CH2, CF3(CF2)5CH2CH2OCH=CH2, H(CF2)10CH2CH2OCH=CH2 等のポリフルオロアルキル基含有ビニルエーテル のようなパーフルオロアルキル基置換(α−メチル)ス
チレン、 また、CHF=CF2,CHCl=CFCl,CHF=CF2,CF2=C(C
F3)2,CF3CH=CH2,C3C7CH=CH2等の含フッ素ビニルモノ
マーも使用できる。
キサン単量体から合成される本発明の共重合体は、いず
れも樹脂に混練ないしは塗布することにより、基材に撥
水性を付与することが期待されるが、特に好ましいの
は、下記のパーフルオロ(メタ)アクリレートないしは
シロキサン(メタ)アクリレートである。
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルジメトキシメチルシラン、ビニルジエトキシ
メチルシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルメ
チルジアセトキシシラン、3−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシランなどが挙げられる。これらの単量体
から合成される本発明の共重合体はいずれも、樹脂に混
練することにより、無機充填剤の分散性を高め、また、
金属などへの接着性を改良しうることが期待されるが、
好ましくは、3−メタクリロキシプロピルメチルジメト
キシシランおよび3−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシランである。
ノンを有する単量体の例としては、それぞれ以下のごと
き構造が挙げられる。
いずれも紫外線吸収能を有し、樹脂に添加された場合、
一般の低分子量の添加剤と異なり、ブリードアウトのお
それがなく、長期間その性能を維持する。
族スルホニル、芳香族イミンを含有する単量体として
は、以下のような構造を挙げることができる。
いずれも、抗酸化性を有し、樹脂に添加された場合、一
般の低分子量の添加剤と異なり、ブリードアウトのおそ
れがなく、長期間その性能を維持する。
単量体としては、以下のような構造を挙げることができ
る。
抗菌性を有し、樹脂に添加ないしは塗布することにより
基材へのカビの発生を長期にわたって抑制するなどの効
果が期待できる。
体〔IV〕との共重合は、通常のラジカル重合法で容易に
行うことができる。すなわち、ポリエステルマクロモノ
マー〔III〕とビニル系単量体〔IV〕に、アゾ化合物な
いしは、過酸化物等のラジカル重合開始剤を通常、0.1
〜10重量%添加し、0℃〜200℃の温度で1時間〜24時
間で好適に行うことができる。
カプタン等の連鎖移動剤を添加してもよい。重合法とし
ては、ラジカル重合で通常採用される、塊状重合、溶液
重合、乳化重合懸濁重合等のいずれを用いてもよい。
ビニル系単量体(IV)の比率は、重量比で10対90ないし
は90対10、好ましくは、20対80ないし80対20の範囲とす
る。ビニル系単量体〔IV〕の比率が、10より小さくなる
と、帯電防止性などのビニル系単量体固有の期待しうる
性能が発現しにくくなる。また、ポリエステルマクロモ
ノマー〔III〕の比率が10より小さいと、他の樹脂と混
合する際、親和性が悪くなり、均一に分散できないばか
りでなく、期待しうる性能を発現するためには、より多
量の共重合体を添加せざるをえなくなるため、好ましく
ない。
ルマクロモノマーとビニル系単量体の一部を他の単量体
で置き換えることができる。他の単量体の例としては、
スチレン、酢酸ビニル、炭素数1〜20のアルコールより
誘導される(メタ)アクリル酸エステル等をあげること
ができる。置換しうる量としては、全体の50重量%以
下、好ましくは40重量%以下である。この比率が50重量
%を超えると、本発明の共重合体の特徴であるところの
種々の機能及び他の樹脂への相溶性が損なわれるため好
ましくない。
ないしは溶液粘度の測定がおこなわれているが、本発明
の共重合体においては、主鎖に親油性から親水性までの
さまざまな置換基を有するため、分子量の測定にあたっ
て、すべての共重合体について単一の溶媒でGPCないし
は溶液粘度測定をおこなうことは不可能である。よっ
て、本発明の共重合体の分子量としては、GCP法による
推定分子量ないしは極限粘度の値のいずれかをもって規
定される。すなわち、本発明の共重合体の分子量として
は、テトラヒドロフランを溶媒とするGPC法によるポリ
スチレン換算数平均分子量で、1000以上、好ましくは20
00以上、もしくは、25℃における極限粘度(溶媒はN−
メチルピロリドン、メタノール/メチルエチルケトン混
合溶媒等から適宜選定される。)で、0.02以上、好まし
くは、0.05以上である。
鎖を側鎖に有する共重合体は、種々の熱可塑性樹脂との
親和性に優れ、目的とする用途に応じた主鎖構造を選択
することができるため、樹脂改質剤、分散剤、相溶化剤
などとして幅広い用途に利用することでき、工業上きわ
めて重要である。
が、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限
定されるものではない。
を乾燥窒素で十分置換した後、2−エチルヘキサノール
5.7gと金属ナトリウム0.1gを仕込、攪拌して金属ナトリ
ウムを溶解させた。次にこのフラスコ40℃のオイルバス
に浸積し、攪拌しながらβ−メチル−δ−バレロラクト
ン50gを滴下ロートより滴下した。1時間後、攪拌を停
止し、フラスコの内容物を取り出し、精製したクロロホ
ルム50mlに溶解した。この溶液を500mlの脱イオン水中
に投入し、洗浄を行い、クロロホルム層を分液した。こ
の洗浄をもう一度繰り返した後、クロロホルム溶液から
減圧下溶媒を留去し、無色透明のポリエステルアルコー
ルを得た。この物の水酸基価は、58.6KOHmg/g、酸価
は、0.03KOHmg/gであった。
シアネート 4.25g ジブチルスズジオクトエート(1%トルエン溶液)0.12
g を仕込み、80℃に加温して、9時間反応を行った。生成
物のIRスペクトルとH−NMRを測定したところ以下のよ
うな構造のポリエステルマクロモノマーが得られたこと
を確認した。
ンとする以外、参考例Aと同様の方法で、ポリエステル
アルコールを得た。この物の水酸基価は、56.78KOHmg/
g、酸価は、0.50KOHmg/gであった。
ソシアネートの仕込み量を4.11gとする以外、参考例B
と同様の方法によって、ポリエステルマクロモノマーを
合成した。
(チッソ(株)製、平均分子量1,000) 10.0g メチルメタクリレート 10.0g アゾビスイソブチロニトリル 0.9g を仕込み、さらに溶媒としてトルエン13gとn−ヘキサ
ン7gを加え、均一溶液とした後、窒素気流下で、80℃で
8時間重合した。
出させ、メタノールで十分洗浄し、乾燥した。収率は、
48%であった。また、GPCによるポリスチレン換算数平
均分子量は、16,000であった。得られたポリマーのIRを
測定したところ、700cm-1及び1050cm-1にSi−O、800cm
-1にSi−C、3400cm-1に−NH−による吸収があり、また
NMRから0ppmにSi−CH3のHのピーク、7.2ppmにベンゼン
環のHのピーク、3.8〜4.2ppmに−COOCH2−,3.6ppmに−
COOCH3に由来するピークがそれぞれ検出され、生成物が
ポリエステルマクロモノマー、シリコーン系マクロモノ
マー及びメチルメタクリレートの三元共重合体であるこ
とが確認された。
メチルジシロキサン 5.0g アゾビスイソブチロニトリル 0.03g 及びトルエン7gを仕込み、均一溶液とした後、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、反応液をメタノ
ール中に投入し、生成物を析出させ、メタノールで十分
洗浄し、乾燥した。収率は、78%であった。また、GPC
によるポリスチレン換算数平均分子量は、16,000であっ
た。得られたポリマーのIRを測定したところ、700cm-1
及び1050cm-1にSi−O、3400cm-1に−NH−による吸収が
あり、またNMRから0ppmにSi−CH3のHのピーク、7.2ppm
にベンゼン環のHのピーク、3.8〜4.2ppmに−COOCH2−
に由来するピークがそれぞれ検出され、生成物がポリエ
ステルマクロモノマー、(3−メタクリロキシプロピ
ル)−1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキサンの共重合
体であることが確認された。
メチルジシロキサン 5.0 g メチルメタクリレート 5.0 g アゾビスイソブチロニトリル 0.045g 及びトルエン7gを仕込み、均一溶液とした後、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、実施例1と同様
に後処理を行い生成物を得た。収率は、85%であった。
また、GPCによるポリスチレン換算数平均分子量は、25,
000であった。得られたポリマーのIRを測定したとこ
ろ、700cm-1及び1050cm-1にSi−O、3400cm-1に−NH−
による吸収があり、またNMRから0ppmにSi−CH3のHのピ
ーク、7.2ppmにベンゼン環のHのピーク、3.8〜4.2ppm
に−COOCH2に由来するピークがそれぞれ検出され、生成
物がポリエステルマクロモノマー、(3−メタクリロキ
シプロピル)−1,1,3,3,3−ペンタメチルジシロキサン
及びメチルメタクリレートとの三元共重合体であること
が確認された。
流下で、70℃で8時間重合した。重合後、実施例1と同
様に後処理を行い生成物を得た。収率は、80%であっ
た。また、GPCによるポリスチレン換算数平均分子量
は、20,300であった。生成物のIRを測定したところ、70
0cm-1及び1060cm-1にSi−O、823cm-1にSi−O−CH3、3
400cm-1に−NH−による吸収があり、またNMRから0ppmに
Si−CH3のHのピーク、7.2ppmにベンゼン環のHに由来
するピークがそれぞれ検出され、生成物がポリエステル
マクロモノマーと3−メタクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシランとの共重合体であることが確認された。
流下で、70℃で8時間重合した。重合後、実施例1と同
様に後処理を行い生成物を得た。収率は、87%であっ
た。また、GPCによるポリスチレン換算数平均分子量
は、230,000であった。生成物のIRを測定したところ、8
23cm-1にSi−O−CH3、3600cm-1に−NH−による吸収が
あり、またNMRから0ppmにSi−CH3のHのピーク、7.2ppm
にベンゼン環のHのピーク、3.8〜4.2ppmに−COOCH2−
に由来するピークがそれぞれ検出され、生成物がポリエ
ステルマクロモノマーと3−メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン及びメチルメタクリレートとの三
元共重合体であることが確認された。
下で、70℃で8時間重合した。重合後、実施例1と同様
に後処理を行い生成物を得た。収率は、75%であった。
また、GPCによるポリスチレン換算数平均分子量は、17,
000であった。生成物のIRを測定したところ、660cm-1、
830cm-1にC−F、3460cm-1に−NH−による吸収があ
り、またNMRから7.2ppmにベンゼン環のHのピーク、3.9
〜4.2ppmに−COOCH2−のプロトンに由来するピークがそ
れぞれ検出され、生成物がポリエステルマクロモノマー
と(2−パーフロオロオクチルエチル)メタクリレート
との共重合体であることが確認された。
流下で、70℃で8時間重合した。重合後、実施例1と同
様に後処理を行い生成物を得た。生成物は、テトラヒド
ロフランには不溶であったが、N−メチルピロリドンに
は溶解した。N−メチルピロリドン溶液で測定した
〔η〕は、0.35(25℃)であった。生成物のIRを測定し
たところ、3300cm-1にOH基に基づく大きな吸収が認めら
れ、またNMRから7.3ppmにベンゼン環のHのピーク、3.8
ppmに水酸基のH、3.2ppmに−N−CH−のH、2.3ppmに
−COCH2−のH、4.0〜4.2ppmに−COOCH2−のHに由来す
るピークがそれぞれ検出されたことから、この生成物が
ポリエステルマクロモノマーとN−メチルピロリドン及
び2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの三元共重合
体であることが確認された。
ンゾフェノン 10.0g アゾビスイソブチロニトリル 0.2g n−ドデシルメルカプタン 0.2g 及びテトラハイドロフラン20gを仕込み、窒素気流下
で、70℃で8時間重合した。重合後、実施例1と同様に
後処理を行い生成物を得た。収率は91%であった。ま
た、GPCによるポリスチレン換算数平均分子量は、28,40
0であった。生成物のIRを測定したところ、3300cm-1に
−NH基、−OH基に基づく吸収が認められ、またNMRから
6.3ppm、7.1ppm及び7.4〜8.6ppmにベンゼン環のHのピ
ーク、3.9〜4.2ppmに−COOCH2−のHに由来するピーク
がそれぞれ検出されたことから、この生成物がポリエス
テルマクロモノマーと4−メタアクリロイルオキシエチ
ル−2−ヒドロキシベンゾフェノンとの三元共重合体で
あることが確認された。
ート 10.0g メチルメタクリレート 10.0g アゾビスイソブチロニトリル 0.2g n−ドデシルメルカプタン 0.2g 及びトルエン20gを仕込み、窒素気流下で、70℃で7時
間重合した。重合後、実施例1と同様に後処理を行い生
成物を得た。収率は60%であった。また、GPCによるポ
リスチレン換算数平均分子量は、3,000であった。生成
物のIRを測定したところ、3400cm-1に−NH基に基づく吸
収が、また2800cm-に−N−CH3による吸収が認められ、
またNMRから7.2ppmにベンゼン環のHのピーク、3.9〜4.
2ppmに−COOCH2−のH、3.6ppmに−COOCH3のH、1.2ppm
に−N−CH3のHに由来するピークがそれぞれ検出され
たことから、この生成物がポリエステルマクロモノマー
と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリ
レートとメチルメタクリレートとの三元の共重合体であ
ることが確認された。
(株)製 ブレンマー PE−200) 15.0 g アゾビスイソブチロニトリル 0.15g 及びトルエン20gを仕込み均一溶液とした後、窒素気流
下で、70℃で9時間重合した。反応液のGPCから、原料
であるポリエステルマクロモノマー及びポリエチレング
リコールメタクリレートに相当するピークはほとんど検
出されなかった。さらに、生成物のNMRからも、原料で
あるポリエステルマクロモノマーの分子末端のイソプロ
ペニル基のβ位のプロトン、またビニルモノマーのメタ
アクリロイル基のβ位のプロトンに由来するピークがほ
とんど認められなかった。以上の結果から、重合率はほ
ぼ100%であることが確認された。ポリエステルマクロ
モノマーの末端の官能基であるイソプロペニルベンゼン
が、この重合温度では、単独重合をしないことは公知の
事実であるので、この生成物はポリエステルマクロモノ
マーとポリエチレングリコールメタクリレートとの共重
合体である。なおGPCから、この共重合体のポリスチレ
ン換算数平均分子量は、63,000であった。
クロライド 10.0g アゾビスイソブチロニトリル 0.2g n−ドデシルメルカプタン 0.4g 及びイソプロピルアルコール40gを仕込み、窒素気流下
で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合した。重合
後、イソプロパノールを留去し、減圧乾燥した。
ノマーの分子末端のイソプロペニル基のβ位のプロトン
に由来する5.1ppmと5.3ppmのピークが、またビニルモノ
マーのメタアクリロイル基のβ位のプロトンに由来する
5.7ppm及び6.2ppmのピークがわずかに認められたが、そ
れらのピークとベンゼン環のHのピーク(7.3ppm)及び
アンモニウムメチレンのHのピーク(4.5ppm)の積分強
度比を比較することによって、重合率は約95%であるこ
とが確認された。この共重合体のメタノール/メチルエ
チルケトン=3/7混合溶媒中で測定した〔η〕は、0.1
(30℃)であった。
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式〔I〕で示される繰り返し単位
及び下記一般式〔II〕で示される繰り返し単位を有す
る、〔I〕と〔II〕の比率が重量比で10対90ないし90対
10であり、数平均分子量が1000以上または極限粘度
〔η〕が0.02以上であることを特徴とする共重合体。 〔式中R1は炭素数1〜20のアルキル基またはアラルキル
基、 R2は脂肪族炭化水素基、 R3は、 (ここでR5は炭素数1〜20のアルキル基、水素原子また
はハロゲン原子を示し、m=1〜4の整数、=1〜10
の整数)、R3中の −O−と隣接してウレタン結合を形成する。 R4は水素原子またはメチル基、 nは2〜200である。〕 〔式中R6は水素原子またはメチル基であり、Xは、4級
アンモニウム塩、金属塩を含有するイオン性残基、ピロ
リドンないしは重合度1〜200のポリエチレンオキシド
からなるノニオン性親水基、炭素数4〜20のパーフルオ
ロアルキル基、重合度1〜200のポリシロキサン、加水
分解性シリル基、ベンゾトリアゾール、ヒンダードアミ
ン、ベンゾフェノン、ヒンダードフェノール、リン酸エ
ステル、芳香族スルホニル、芳香族イミン、芳香族窒素
ないしは芳香族ハロゲンのいずれかより選ばれる特性基
を有する置換基である。〕 - 【請求項2】下記一般式〔III〕で示されるポリエステ
ルマクロモノマー及び下記一般式〔IV〕で示されるビニ
ル系単量体を、〔III〕と〔IV〕の重量比が10対90ない
し90対10の比率で、ラジカル重合開始剤の存在下に、ラ
ジカル重合することを特徴とする共重合体の製造方法。 〔式中R1,R2,R3,R4,R6,Xおよびnは、特許請求の範囲第
1項と同じ。〕
Priority Applications (1)
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JP2286695A JP2976517B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 共重合体およびその製造方法 |
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JPH04161415A JPH04161415A (ja) | 1992-06-04 |
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ES2494930T3 (es) | 2007-05-25 | 2014-09-16 | Lubrizol Limited | Copolímero de injerto y composiciones del mismo |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP2286695A patent/JP2976517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04161415A (ja) | 1992-06-04 |
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