JPH0632824A - 被膜形成可能なキレート形成性樹脂 - Google Patents

被膜形成可能なキレート形成性樹脂

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JPH0632824A
JPH0632824A JP20729192A JP20729192A JPH0632824A JP H0632824 A JPH0632824 A JP H0632824A JP 20729192 A JP20729192 A JP 20729192A JP 20729192 A JP20729192 A JP 20729192A JP H0632824 A JPH0632824 A JP H0632824A
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JP20729192A
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Hideo Kogure
英雄 木暮
Jun Suzuno
純 鈴野
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄、亜鉛、銅、アルミニウム等の、腐食によ
って+2価又は+3価の金属イオンを発生する金属に対
して優れた防食性を付与することができ、しかも無公害
なキレート形成性樹脂を得る。 【構成】 下記式[1]で表わされるキレート形成基を
分子中に少なくとも1個有する被膜形成可能なキレート
形成性樹脂。 【化6】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属表面に強固な金属
キレート錯体を形成して、金属の腐食を防止できるキレ
ート形成性樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、金属の腐食を防止す
るために、(1)リン酸塩やクロム酸塩等の無機質被膜
を金属素材表面に形成する金属表面処理、(2)エポキ
シ樹脂やフェノール樹脂等の有機質被膜を金属表面に形
成する塗膜防食の技術、等が利用されてきた。
【0003】しかしながら、金属表面処理の場合、重金
属廃液による環境汚染公害の発生、酸・アルカリ・シア
ン等の劇毒物の使用、複雑な工程を要する、といった欠
点がある。
【0004】また、塗膜防食の場合、金属との結合力が
腐食反応を完全に抑える程強固ではないといった問題が
ある。
【0005】従って、現在、無公害で実用性があり、優
れた防食性を示す防食技術が確立されておらず、その開
発が待たれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の現
状に鑑み、リン酸塩やクロム酸塩等の無機質表面処理剤
に代えて無公害の表面処理剤として使用でき、かつエポ
キシ樹脂やフェノール樹脂等より優れた防食性を示す新
規で無公害な樹脂を得るために界面化学・熱力学・電気
化学・錯体化学等を総合的に応用して研究を行なってき
た。
【0007】その結果、キレート錯体を形成し得る高分
子化合物がエポキシ樹脂やフェノール樹脂等の樹脂より
遥かに強固に金属と結合することに着目し、キレート錯
体を形成し得る高分子化合物について検討を進めた。そ
の結果、被膜形成可能な樹脂分子中に、8−キノリノー
ル基を5位を介して結合させることによって、樹脂分子
中に5位を介して結合した8−キノリノール基と金属と
の結合エネルギーが腐食反応エネルギーを上回ること、
また該基が金属イオンの電荷を中和できること、また金
属とのキレート形成によって架橋が進行すること等か
ら、この8−キノリノール基を5位を介して結合させて
なる被膜形成可能なキレート形成性樹脂による被膜が優
れた防食性を示すこと等を見出し本発明を完成するに至
った。
【0008】即ち、本発明は、下記式[1]で表わされ
るキレート形成基を分子中に少なくとも1個有する被膜
形成可能なキレート形成性樹脂を提供するものである。
【0009】
【化2】
【0010】本発明樹脂において、上記式[1]で表わ
されるキレート形成基は+2価又は+3価の金属イオン
と非イオン性分子内錯塩型の安定な5員環のキレート錯
体を形成する部分である。
【0011】上記キレート形成基を下記式[2]のよう
に略記して、形成されるキレート錯体をモデル的に示す
と下記の通りである。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】上記のように+3価の金属イオンに対して
は3組のキレート形成基が結合し、また+2価の金属イ
オンに対しては2組のキレート形成基が結合して、金属
イオンの電荷がオキシドイオンによって中和された5員
環のキレート錯体を形成する。形成されたキレート錯体
は電荷が中和されており、非イオン性であるため金属の
腐食に対して腐食電流が流れにくくなり、また5員環を
形成しているため構造的に安定である。
【0015】本発明樹脂は、上記キレート形成基を1分
子中に少なくとも1個、好ましくは2〜700個有する
ことが必要であり、キレート形成基を1分子中に複数個
有することによってキレート形成した際に樹脂被膜の3
次元化が進行し、樹脂被膜の架橋密度が増大し、防食性
の点でより好ましい。
【0016】樹脂中に上記キレート形成基を導入して本
発明のキレート形成性樹脂を得る方法としては、 (a)基体部分を形成する樹脂の末端又は側鎖に重合性
二重結合を有せしめ、この二重結合に5−アミノ−8−
キノリノールのアミノ基を付加反応させる方法。
【0017】(b)基体部分を形成する樹脂の末端又は
側鎖に酸クロリド基を有せしめ、この酸クロリド基と5
−アミノ−8−キノリノールのアミノ基とを脱塩酸、酸
アミド化反応させる方法。
【0018】(c)5−アミノ−8−キノリノールのア
ミノ基と、エーテル化されたシラノール基及び重合性二
重結合を有するシラン化合物又は樹脂の重合性二重結合
とを付加させる方法。またこの方法によって得られる前
記式[1]の構造部分とエーテル化されたシラノール基
とを有する化合物又は樹脂を部分縮合させるか、又はエ
ーテル化されたシラノール基を有する他のシラン化合物
と部分共縮合させる方法。
【0019】(a)の方法において、末端又は側鎖に重
合性二重結合を有する樹脂としては、特に限定されるも
のではなく公知の方法によって得られる多種の樹脂が使
用できる。例えばグリシジル(メタ)アクリレート、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリ
レート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有
重合性不飽和モノマーと他の重合性モノマーとの共重合
体や、ビスフェノール型等各種エポキシ樹脂等の末端又
は側鎖にエポキシ基を有する樹脂に(メタ)アクリル酸
等のカルボキシル基含有重合性不飽和化合物を付加させ
てエポキシ基を開環し、樹脂中に重合性不飽和基を導入
することによって得られる。この付加反応は、両者を例
えば第4級アンモニウム塩などの反応触媒やハイドロキ
ノンなどの重合禁止剤の存在下に例えば約50〜115
℃で30分〜8時間程度加熱することによって行なうこ
とができる。
【0020】また、水酸基を有するアクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂中
の水酸基にイソシアナトエチル(メタ)アクリレート、
m−イソプロペニルフェニルイソシアネート、m−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート
等の重合性不飽和基含有イソシアネート化合物を反応さ
せて重合性不飽和基を導入することによっても得られ
る。この付加反応は例えば両者をジブチル錫オクチレー
ト等の錫系触媒の存在下で20〜100℃で約1〜10
時間反応させることによって行なうことができる。
【0021】上記のようにして得られる末端又は側鎖に
重合性二重結合を有する樹脂は、5−アミノ−8−キノ
リノールとの反応によって、樹脂中に前記式[1]で示
されるキレート形成基が導入される。樹脂中の重合性二
重結合への5−アミノ−8−キノリノールの付加反応
は、両者を例えば酢酸などの酸触媒の存在下に通常約2
0〜100℃で約1〜24時間反応させることによって
行なうことができる。
【0022】前記(b)の方法において、末端又は側鎖
に酸クロリド基を有する樹脂としては、特に限定される
ものではなく公知の方法によって得られる多種の樹脂が
使用できる。例えばアクリル酸クロリド、メタクリル酸
クロリド等の酸クロリド基含有重合性不飽和モノマーと
他の重合性不飽和モノマーとの共重合体などを挙げるこ
とができる。
【0023】上記共重合体を得るための他の重合性不飽
和モノマーとしては、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸のC1 〜C18アルキルエステル;2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレートの如き(メタ)アクリル
酸のC2 〜C8 ヒドロキシアルキルエステル及びアリル
アルコール等の水酸基含有不飽和単量体;スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化
合物;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレートなどの第2級もしくは
第3級アミノ基を有する重合性不飽和モノマー;アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの酸基含有不飽和
単量体;酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、(メ
タ)アクリロニトリル、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミドブチルエーテル等のモノマーを挙げることがで
き、これらはそれぞれ単独で又は2種以上併用すること
ができる。
【0024】酸クロリド基含有重合性不飽和モノマーと
上記他の重合性不飽和モノマーとの共重合は、公知の共
重合方法によって行なうことができ、例えば上記の成分
を重合触媒及び好ましくは有機溶剤の存在下で加熱反応
させることによって行なうことができる。
【0025】上記のようにして得られる、末端又は側鎖
に酸クロリド基を有する樹脂は、5−アミノ−8−キノ
リノールとの脱塩酸、酸アミド化反応によって、樹脂中
に前記式[1]で示されるキレート形成基が導入され
る。樹脂中の酸クロリド基と5−アミノ−8−キノリノ
ールとの脱塩酸、アミド化反応は、両者を例えばピリジ
ンなどの塩基性溶媒の存在下に通常、室温〜約70℃で
約1〜24時間反応させることによって行なうことがで
きる。
【0026】前記(c)の方法において、重合性二重結
合とエーテル化されたシラノール基とを有するシラン化
合物又は樹脂の望ましいものとして、下記一般式[4]
で示されるシラン化合物、これらのシラン化合物の一種
又は二種以上を部分縮合した樹脂、及びこれらのシラン
化合物とエーテル化されたシラノール基を有する他のシ
ランとの部分共縮合物が挙げられる。
【0027】
【化5】
【0028】[式中、Aは不飽和炭化水素基又は不飽和
カルボニルオキシアルキル基を示し、Xは水素原子、炭
素数1〜18個の炭化水素基、炭素数1〜18個のアル
コキシル基、炭素数6〜8個のアリールオキシ基又は炭
素数5〜8個の脂環式炭化水素オキシ基を示す。Y及び
Zはそれぞれ同一又は異なって炭素数1〜18個のアル
コキシル基、炭素数6〜8個のアリールオキシ基又は炭
素数5〜8個の脂環式炭化水素オキシ基を示し、Xと同
一であってもよい。]上記Aの好ましい例としては、ビ
ニル基、アリル基、メタクリロイルオキシエチル基、ア
クリロイルオキシエチル基、メタクリロイルオキシプロ
ピル基、アクリロイルオキシプロピル基等が挙げられ
る。
【0029】上記X、Y及びZにおいて、炭素数1〜1
8個のアルコキシル基、炭素数6〜8個のアリールオキ
シ基、炭素数5〜8個の脂環式炭化水素オキシ基のう
ち、好ましいものとして、例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキソキシ、オクトキシ、
メトキシエトキシ基等の炭素数1〜8個のアルコキシル
基、フェノキシ基、シクロヘキシルオキシ基等が挙げら
れる。
【0030】上記Xにおいて、炭素数1〜18個の炭化
水素基のうち、好ましいものとしては、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘ
キシル等の炭素数1〜6個のアルキル基;フェニル、メ
チルフェニル、エチルフェニル等の炭素数6〜8個のア
リール基;シクロペンチル、シクロヘキシル基の炭素原
子数5〜8個の脂環式炭化水素基が挙げられる。
【0031】上記一般式[3]で示されるシラン化合物
の代表例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリス(n−プロポキシ)
シラン、アリルトリメトキシシラン、β−アクリロイル
オキシエチルトリメトキシシラン、γ−アクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイル
オキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイ
ルオキシプロピル(メチルジエトキシ)シラン、γ−メ
タクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルトリス(n−ブトキシ)
シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリス(イ
ソプロポキシ)シラン等が挙げられる。
【0032】上記式[3]で示されるシラン化合物と部
分共縮合させることができるエーテル化されたシラノー
ル基を有する他のシラン化合物としては、2個以上のエ
ーテル化されたシラノール基を有するシラン化合物が使
用でき、例えばテトラエトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン等のシラン化合物、及びこれらのシラン化合物の部分
共縮合物等が挙げられる。
【0033】上記式[3]で示されるシラン化合物の部
分縮合及び上記式[3]で示されるシラン化合物とエー
テル化されたシラノール基を有する他のシラン化合物と
の部分共縮合は、従来公知のエーテル化シラン化合物の
縮合方法に従って行なうことができ、一般に、酢酸等の
有機酸、塩酸等の無機酸等の酸、及び水の存在下に常温
乃至沸点以下の温度、好ましくは50〜90℃に加熱す
ることによって行うことができる。水の量は縮合させる
程度に応じて適宜増減させればよい。
【0034】上記重合性二重結合とエーテル化されたシ
ラノール基とを有するシラン化合物又は樹脂の重合性二
重結合と5−アミノ−8−キノリノールのアミノ基とを
付加させることによって前記式[1]のキレート形成基
とエーテル化されたシラノール基とを有するシラン化合
物又は樹脂が得られる。上記付加反応は、両者を、例え
ば酸触媒の存在下に通常約20〜100℃で約1〜24
時間反応させることによって行うことができる。この方
法によって得られた樹脂は本発明の樹脂に包含される。
【0035】上記付加反応によって得られたシラン化合
物又は樹脂を部分縮合させるか又はエーテル化されたシ
ラノール基を有する他のシラン化合物と部分共縮合させ
ることによっても本発明樹脂が得られる。上記エーテル
化されたシラノール基を有する他のシラン化合物として
は、前記式[3]のシラン化合物と部分共縮合させるこ
とができる他のシラン化合物として示したものを用いる
ことができる。部分縮合及び部分共縮合は、前記、部分
(共)縮合方法と同様に行うことができる。これら
(c)の方法によって得られる本発明樹脂は、エーテル
化されたシラノール基を有しており、この基が空気中の
水分と反応し、加水分解してシラノール基を形成し架橋
反応していく、いわゆる湿気硬化型となり得る。
【0036】また、上記(a)又は(b)の方法で得ら
れた樹脂についても樹脂中にエーテル化されたシラノー
ル基を導入することによって湿気硬化型とすることがで
きる。本発明樹脂は、上記(a)〜(c)の方法、これ
らの変性方法以外の方法によって得られたものであって
もよい。
【0037】本発明樹脂は、被膜形成能を有しているこ
とが必要であり、数平均分子量が約500〜500,0
00の範囲が好ましく更に好ましくは約1,000〜2
00,000の範囲内にあることが適当である。また本
発明樹脂は分子中に上記したキレート形成基を少なくと
も1個、好ましくは2個以上有するものであり、樹脂
1,000g中に該キレート形成基を0.2〜3.5モ
ル、更には0.3〜3.0モル有することが好ましい。
【0038】本発明樹脂では、基体樹脂としては、上記
した様に各種のものを用いることができるが、被膜形成
性などの点からアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、アルキド系樹脂、ケイ素含有樹脂が好
ましい。
【0039】本発明樹脂は、有機溶剤で希釈して用いて
もよいし、水性化して用いてもよい。水性化する場合に
は樹脂中にアミノ基などの塩基性基やカルボキシル基な
どの酸基を導入し、これらの基を中和することによって
樹脂を水中に分散乃至は溶解させればよい。アミノ基な
どの塩基性基を中和する場合には、樹脂中のアミノ基の
量を、例えばアミン価が30〜130mgKOH/g 樹脂とな
るように調節し、アミノ基を酸、例えばギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、乳酸などの有機酸や、例えば塩酸、硫酸、
リン酸などの無機酸で中和すればよい。またカルボキシ
ル基などの酸基を中和する場合には酸基の量を、例えば
酸価が30〜130mgKOH/g 樹脂となるように調節し、
酸基を有機アミン、アンモニア等の塩基で中和すればよ
い。
【0040】上記、樹脂中にアミノ基を導入して中和す
る場合の、樹脂中へのアミノ基導入方法としては、例え
ば、樹脂中に重合性不飽和基を導入しておき、この重合
性不飽和基に第1級アミンを付加する方法、樹脂中にア
ルコール性水酸基を導入しておき、第3級アミノアルコ
ールとジイソシアネートとの反応によって得られる第3
級アミノイソシアネートを樹脂中のアルコール性水酸基
と付加反応させる方法、および樹脂がラジカル共重合体
樹脂である場合に、モノマー成分の一部として第2級又
は第3級アミノ基を有する重合性不飽和モノマー、例え
ばN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N−
メチルアミノプロピルアクリルアミドなどを使用する方
法などが利用できる。
【0041】上記、樹脂をアニオン化する場合、樹脂中
へ導入する酸基としては、カルボキシル基、スルホン酸
基、リン酸基などが挙げられる。これらの酸基を樹脂中
に導入するには、例えば、樹脂がラジカル共重合体樹脂
である場合に、モノマー成分の一部としてアクリル酸や
メタクリル酸などの酸基含有重合性不飽和モノマーを使
用する方法などが利用できる。
【0042】本発明樹脂は有機溶剤系、水系(カチオン
系、アニオン系)のいずれにもすることができ、これら
の系において、単独で、又は架橋剤、ビニルモノマー、
光重合開始剤等と併用し、常温硬化型、湿気硬化型、熱
硬化型又は活性光線硬化型とすることができ、さらに必
要に応じて顔料、表面調整剤、酸化剤等を配合すること
によって金属の表面処理剤や防食用塗料等として使用で
きる。これらの表面処理剤や防食用塗料等は基材上にス
プレー塗装、ハケ塗り、ロール塗装、浸漬塗装、カチオ
ン電着塗装、アニオン電着塗装、浸漬自動析出、シルク
スクリーン印刷等の方法に従い乾燥膜厚で通常0.1〜
50μm となるように塗布され、ついで乾燥、硬化され
る。表面処理剤として用いる場合、乾燥膜厚0.1〜5
μm 程度が好ましく、防食用塗料として使用する場合、
乾燥膜厚1〜50μm 程度が好ましい。塗布される基材
としは、鉄、亜鉛、銅、アルミニウム等の金属、これら
の金属表面にリン酸塩処理やクロメート処理などの表面
処理を施したものなどが挙げられる。
【0043】
【発明の効果】本発明樹脂は、鉄、亜鉛、銅、アルミニ
ウム等の腐食によって+2価又は+3価の金属イオンを
発生する金属に対して優れた防食性を付与することがで
き、しかも無公害である。このため、本発明樹脂は、金
属の表面処理剤又は防食用塗料用として極めて有用であ
る。
【0044】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、以下、「部」および%」は特に断らない限
り、重量基準によるものとする。 実施例1 フラスコ中に、イソプロピルアルコール20部および酢
酸ブチル25部を配合し、85℃に加熱し同温度に保持
した。この中に下記のモノマー等の混合物を2時間かけ
て滴下した。 グリシジルメタクリレート 50部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 30部 スチレン 20部 およ
び アゾビスバレロニトリル 2部 の混合物。滴下終了後、85℃で更に1時間保持した
後、100℃に加熱、保持し、この中にアゾビスバレロ
ニトリル2部と酢酸ブチル20部との混合物を1時間か
けて滴下し、滴下終了後さらに2時間同温度に保持し
た。ついで、脱溶剤を行ない44部の溶剤を留去して固
形分80%の樹脂溶液Aを得た。
【0045】別のフラスコにn−ブチルアルコール29
部、臭化テトラエチルアンモニウム1部、アクリル酸2
5部およびハイドロキノン0.1部を配合し、空気吹込
み下にて110℃に加熱保持し、この中に上記で得た樹
脂溶液125部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、
同温度にて3時間保持し、重合性不飽和基を有する固形
分約70%のアクリル樹脂溶液Bを得た。このアクリル
樹脂溶液Bを50℃に冷却し、この中に5−アミノ−8
−キノリノール二酢酸塩97.2部、ハイドロキノン
0.2部およびジメチルホルムアミド22部を配合し、
空気吹込み下、50℃で8時間反応させた後、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル124.1部を加え固
形分約50%のキレート形成性樹脂溶液を得た。
【0046】実施例2 フラスコ中にアクリル酸72部を配合し、空気吹込み下
で110℃に保持し、この中に、プロピレングリコール
モノメチルエーテル91.8部、エピコート1001
(シェル化学社製エポキシ樹脂、エポキシ当量約47
0)235部、デナコールEX521(長瀬化成(株)
製、ポリオールポリグリシジルエーテル、平均分子量約
1,200、エポキシ当量約200)100部、臭化テ
トラエチルアンモニウム6.0部およびN−ニトロソジ
フェニルアミン4.0部の混合物を2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、同温度で2時間保持して、固形分約8
0%の重合性不飽和基を有するアクリル樹脂溶液Cを得
た。上記アクリル樹脂溶液Cを70℃に保持し、空気吹
込み下でこの中にプロピレングリコールモノメチルエー
テル48.3部、5−アミノ−8−キノリノール二酢酸
塩140.0部、ジエタノールアミン52.5部および
N−ニトロソジフェニルアミン4.0部を配合し、70
℃で2時間反応を行なった後、酢酸30部および脱イオ
ン水565部を加えて水性化し、固形分約40%のキレ
ート形成性樹脂水性液を得た。
【0047】実施例3 フラスコにメチルイソブチルケトン68.6部、エピコ
ート180S90(油化シェルエポキシ(株)製、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量約220)220
部および臭化テトラエチルアンモニウム4.4部を配合
し、空気吹込み下で110℃に保持し、この中にアクリ
ル酸72部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温
度で2時間保持した。ついで50℃に冷却、保持して、
この中に固形分90%の、イソホロンジイソシアネート
のメチルエチルケトオキシムモノブロック化物139.
2部およびジブチル錫ジアセテート2.0部を配合し3
時間反応を行なった。さらに、この中に5−アミノ−8
−キノリノール二酢酸塩140部、ジエタノールアミン
52.5部、99%蟻酸46.5部、N−ニトロソジフ
ェニルアミン5.9部およびエチレングリコールモノエ
チルエーテル205.8部を配合し、空気吹込み下、5
0℃で4時間反応を行なった後、脱イオン水500部を
加えて固形分約40%のキレート形成性樹脂水性液を得
た。
【0048】実施例4 フラスコにトルエン392部、5−アミノ−8−キノリ
ノール152部およびギ酸46部を配合、溶解し、この
中にγ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキ
シシラン232部を配合し60℃で5時間反応させた。
このものにメチルトリメトキシシラン12.2部および
脱イオン水43.6部を配合し、還流下にて4時間加熱
し、加水分解、縮合反応を行なった。更に、内容物にメ
チルイソブチルケトン50部を配合し、2時間かけて脱
溶剤、脱水を行ない299.8部を留去させた後、メタ
ノール523.3部を加えて固形分約30%の湿気硬化
型キレート形成性樹脂溶液を得た。
【0049】実施例5 フラスコ中に酢酸ブチル40部およびトルエン30部を
配合し、80℃に加熱し同温度に保持した。この中に下
記のモノマー等の混合物を3時間かけて滴下した。メタ
クリル酸クロライド20部、n−ブチルアクリレート6
0部、スチレン20部、アゾビスバレロニトリル2部お
よびメチルイソブチルケトン10部の混合物。滴下終了
後、100℃に昇温し、同温度に1時間保持した後、ア
ゾビスバレロニトリル2部をメチルイソブチルケトン1
0部に溶解させた液12部を1時間かけて滴下し、次い
で100℃に1時間保持した後、50℃まで冷却し、こ
の中に、5−アミノ−8−キノリノール30部をプロピ
レングリコールモノメチルエーテル37部に溶解した液
67部を配合し、50℃で2時間反応させた。更に、こ
の内容物にトリエチルアミン25部および脱イオン水2
5部を配合した後、還流下にて2時間脱溶剤を行ない5
7部を留去させて固形分約50%のキレート形成性樹脂
溶液を得た。
【0050】応用例1 実施例1で得た固形分50%のキレート形成性樹脂溶液
4部にスミマールM55(メラミン樹脂、住友化学
(株)製)0.7部、メチルイソブチルケトン60部、
エタノール25部、水9.8部およびクエン酸0.5部
を配合し表面処理組成物Aを得た。
【0051】応用例2 実施例1で得た固形分50%のキレート形成性樹脂溶液
35部にスミマールM55 11部、メチルイソブチル
ケトン24部、イソプロパノール28部および水2部を
配合し塗料組成物Bを得た。
【0052】応用例3 濃度7%のギ酸水溶液74.5部と塩素酸ナトリウム
0.5部との混合物中に、撹拌下にて実施例2で得た固
形分40%のキレート形成性樹脂水性液20部および固
形分約60%のメチルエチルケトオキシムブロック化イ
ソホロンジイソシアネートのメチルエチルケトン溶液5
部を徐々に添加し、均一に混合して自動析出型表面処理
組成物Cを得た。
【0053】応用例4 実施例2で得た固形分40%のキレート形成性樹脂水性
液50部と固形分約60%のメチルエチルケトオキシム
ブロック化イソホロンジイソシアネートのメチルエチル
ケトン溶液14部とを脱イオン水30部中に徐々に添加
し、均一に混合して塗料組成物Dを得た。
【0054】応用例5 実施例3で得た固形分約40%のキレート形成性樹脂水
性液7部を脱イオン水93部中に徐々に添加し、均一に
混合して表面処理組成物Eを得た。
【0055】応用例6 実施例3で得た固形分約40%のキレート形成性樹脂水
性液70部を脱イオン水30部中に徐々に添加し、均一
に撹拌して塗料組成物Fを得た。
【0056】応用例7 実施例4で得た固形分約30%の湿気硬化型キレート形
成性樹脂溶液10部にイソブチルアルコール70部、エ
タノール5部およびトルエン15部を配合し表面処理組
成物Gを得た。
【0057】応用例8 フラスコ中にトルエン30部、メチルイソブチルケトン
40部および酢酸ブチル30部を配合し、100℃に加
熱保持した。この中にγ−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン20部、メチルメタクリレート6
0部、イソブチルメタクリレート20部および2,2´
−アゾビスイソブチロニトリル2部の混合物を2時間か
けて滴下した。滴下終了後、同温度に2時間保持した
後、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル1部を添加
し、さらに1時間100℃に保持して固形分50%の湿
気硬化型アクリル樹脂溶液を得た。得られた湿気硬化型
アクリル樹脂溶液10部にチタン白100部、エタノー
ル30部、メチルイソブチルケトン20部およびトルエ
ン15部を配合し、分散して、固形分60%の白顔料ペ
ーストを得た。上記で得た白顔料ペースト105部、実
施例4で得た固形分40%のキレート形成性樹脂溶液1
25部、上記で得た湿気硬化型アクリル樹脂溶液94
部、エタノール50部、メチルイソブチルケトン75部
およびトルエン51部を均一に混合して塗料組成物Hを
得た。
【0058】応用例9 実施例5で得た固形分約50%のキレート形成性樹脂溶
液8部にメチルイソブチルケトン60部、トルエン20
部、エタノール10部および1%蟻酸水溶液2部を配合
し表面処理組成物Iを得た。
【0059】応用例10 実施例5で得た固形分約50%のキレート形成性樹脂溶
液50部にメチルケトン20部、イソブタノール20
部、エタノール9部および0.5%クエン酸水溶液1部
を配合し塗料組成物Jを得た。
【0060】試験例1〜5 応用例1、3、5、7および9で得た表面処理組成物
A、C、E、GおよびIのそれぞれを表1に示すように
各種素材上に乾燥膜厚が0.5μm となるように塗布
し、風乾させた。なお、表面処理組成物Cを使用する試
験例2においては、素材を組成物C中に浸漬し、自動析
出させることにより表面処理膜を形成した。試験例1、
2、4および5においては、バーコータによって各表面
処理組成物を塗布した。
【0061】ついで得られた表面処理膜上に、上塗塗料
を塗布、乾燥させて上塗塗膜を形成した。試験例1、
2、3および5においてはエポキシ・メラミン系塗料
(表1では「EP/ME」と略記する。)を乾燥膜厚が
約40μm となるよう塗布し、140℃で30分間焼付
け硬化させた。また試験例4においては、ウレタン系白
エナメル塗料(表1中では「ウレタン」と略記する。)
を乾燥膜厚が20μm となるように塗布し、室温で5日
間乾燥させた。
【0062】試験例6〜10 応用例2、4、6、8および10で得た塗料組成物B、
D、F、HおよびJのそれぞれを表2に示す条件にて各
種素材上に塗布、乾燥させた。試験例6、7および8に
おいては得られた塗装板上に、上塗塗料として、アクリ
ル・メラミン系白エナメル塗料(表2中では「アクリ
ル」と略記する。)を使用し、乾燥膜厚が20μm とな
るように塗装し、140℃で30分間焼付けた。
【0063】比較試験例1〜3 素材にキレート形成性表面処理を行なうかわりにリン酸
亜鉛処理板(例1)、クロム酸処理板(例2)又は無処
理板(例3)を使用し、この上に上塗塗料としてエポキ
シ・メラミン系塗料を乾燥膜厚が40μm となるよう塗
装し、140℃で30分間焼付けた。
【0064】比較試験例4 各種素材に試験例6で使用したアクリル・メラミン系白
エナメル塗料を乾燥膜厚が20μm となるように塗装
し、140℃で30分間焼付けた。
【0065】比較試験例5 各種素材にエポキシ・ポリアミン系白エナメル塗料(表
2では「EP/PA」と略記する。)を乾燥膜厚が30
μm となるように塗布し、室温で1日乾燥させた後、こ
の上に試験例6で使用したアクリル・メラミン系白エナ
メル塗料を乾燥膜厚が20μm となるように塗装し、1
40℃で30分間焼付けた。
【0066】試験例1〜10および比較試験例1〜5で
得た塗板にクロスカットを入れ、これらの塗板について
耐塩水噴霧試験、耐糸錆び発生試験及び屋外バクロ試験
を行なった。試験結果を表1および表2に示す。
【0067】試験方法 耐塩水噴霧試験(SST):塗板にクロスカットを入れ
JIS Z 2371(1988)に準じて試験を行な
った。塩水噴霧時間は1000時間とした。
【0068】耐糸錆び発生試験(FCT):12N塩酸
を入れたビーカーの上部にクロスカットを入れた塗板の
塗面を下に向け塩酸蒸気が塗面に当たるようにして密封
して1時間蒸気にさらした後、50±2℃、98±2%
RHの条件で湿潤試験を1000時間行なった。
【0069】屋外バクロ試験(EPT):クロスカット
を入れた塗板についてJIS K5400 9.9(1
990)に準じて、南面30°の条件で千葉県千倉の海
岸べりで1年間試験を行なった。
【0070】それぞれの試験後の塗板についてクロスカ
ット部の片側のハクリ幅、発錆巾の最大長さを求め、こ
れを表1及び2に示す。
【0071】後記表1及び2から明らかなように、本発
明樹脂、及び本発明樹脂と架橋剤とを組合せた組成物
は、様々な素材に対して、従来の表面処理組成物や塗料
に比較して良好な耐腐食能を付与することができる。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23F 11/00 C 8414−4K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[1]で表わされるキレート形成
    基を分子中に少なくとも1個有する被膜形成可能なキレ
    ート形成性樹脂。 【化1】
JP20729192A 1992-07-10 1992-07-10 被膜形成可能なキレート形成性樹脂 Pending JPH0632824A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11128830A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Nkk Corp 耐食性に優れた表面処理鋼板
WO2004106389A1 (ja) * 2003-06-02 2004-12-09 Nippon Light Metal Company, Ltd. 発光性有機高分子金属錯体及び湿式製膜可能な発光性有機高分子金属錯体組成物並びにその製造方法
WO2011096321A1 (ja) * 2010-02-03 2011-08-11 住友大阪セメント株式会社 有機無機複合体及び有機無機複合体形成用組成物並びにインク

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