JP3279641B2 - グラフト共重合樹脂組成物 - Google Patents

グラフト共重合樹脂組成物

Info

Publication number
JP3279641B2
JP3279641B2 JP13386892A JP13386892A JP3279641B2 JP 3279641 B2 JP3279641 B2 JP 3279641B2 JP 13386892 A JP13386892 A JP 13386892A JP 13386892 A JP13386892 A JP 13386892A JP 3279641 B2 JP3279641 B2 JP 3279641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
monomer
graft copolymer
rubber
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13386892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05320461A (ja
Inventor
木 浩 樹 柏
賀 成 人 石
孝 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP13386892A priority Critical patent/JP3279641B2/ja
Publication of JPH05320461A publication Critical patent/JPH05320461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3279641B2 publication Critical patent/JP3279641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、グラフト共重合樹脂組
成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、乳化重合に
より、共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴム
に少割合のシアン化ビニル単量体および高割合の芳香族
ビニル単量体よりなる単量体混合物をグラフト反応させ
て得られる、優れた物性バランスおよび優れた耐薬品性
を有するグラフト共重合樹脂組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】耐衝撃性樹脂を得る方法の一つとしてグ
ラフト共重合は周知のものであって、たとえば、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体等からなるマトリックス
中にゴム弾性体粒子が分散した組成を有するゴム変性樹
脂は優れた耐衝撃性を示し、かつ、成形が容易であるの
で、電気器具、自動車その他の部品、筐体等の材料とし
て広く使用されている。この場合、ゴム弾性体として、
ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエ
ン共重合体(SBR)等の共役ジエン系重合体が広く採
用されている。
【0004】このようなグラフト共重合樹脂(たとえ
ば、ABS樹脂)は、アクリロニトリルをマトリックス
成分に含有することから耐薬品性に優れているが、近
年、その用途、応用の拡大とともに、なお一層の耐薬品
性の向上が要求されるようになった。
【0005】そのために、さらにマトリックス中のアク
リロニトリル含有量を増したいわゆるハイニトリル樹脂
が開発されるに至った。(たとえば、特公昭46−25
005号、特開昭47−5594号各公報等参照。)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクリ
ロニトリルの含有量の増大にともない、ハイニトリル樹
脂では、成形条件が限定され、生産性が悪くなったり、
黄味が強くなって、着色等に問題が生じている。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔発明の概要〕 本発明は上記の点に解決を与えることを目的とし、共役
ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴムラテックス
中で少割合のシアン化ビニル単量体および高割合の芳香
族ビニル単量体よりなる単量体混合物を乳化重合させた
グラフト共重合樹脂組成物によってこの目的を達成しよ
うとするものである。
【0008】<要旨> すなわち、本発明によるグラフト共重合樹脂組成物は、
下記の成分Iおよび成分IIを含んでなること、を特徴と
するものである。 成分I: 共役ジエン単量体20〜95重量%、炭素数が2〜12個である一価 アルコールとアクリル酸とのエステル化合物5〜80重量%、これらと共重合可 能なビニル単量体0〜30重量%、および多官能性ビニル単量体0〜3重量%の 単量体混合物を乳化重合させてなるゴム弾性体10〜70重量部のラテックスの 存在下にシアン化ビニル単量体10〜50未満重量%、芳香族ビニル単量体50 超過〜90重量%およびこれらと共重合可能なビニル単量体0〜30重量%より なる単量体混合物90〜30重量部(ただし、ゴム弾性体と単量体混合物の合計 を100重量部とする)乳化重合させて得られるグラフト共重合体 20〜100重量部 成分II: シアン化ビニル単量体10〜50未満重量%、芳香族ビニル単量体5 0超過〜90重量%、およびこれらと共重合可能なビニル単量体0〜30重量% よりなる単量体混合物の共重合体 0〜80重量部 (ただし、成分Iと成分IIの合計は100重量部であ
り、この組成物中のゴム弾性体の含有量は、5〜40重
量%である)
【0009】<効果>本発明によるグラフト共重合樹脂
組成物は、耐薬品性が良好である。また、耐衝撃性およ
び流動性も良好であって物性バランスが優れている。
【0010】〔発明の具体的説明〕 《成分I》<ゴム弾性体>本発明樹脂組成物の成分Iは
グラフト共重合体であって、その「幹」重合体としての
ゴム弾性体は共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合
体ゴムである。この共重合体ゴムは、具体的には、共役
ジエン単量体20〜95重量%、炭素数が2〜12個で
ある一価アルコールとアクリル酸とのエステル化合物5
〜80重量%、該共役ジエンおよびアクリル酸エステル
と共重合可能なビニル単量体0〜30重量%、および多
官能性ビニル単量体0〜3重量%の単量体混合物を乳化
重合して得られるものであって、本発明組成物を製造す
るにあってはそのラテックスとして使用する。
【0011】共役ジエン単量体が例えば20重量%未満
であると、グラフト共重合体に充分な衝撃強度を付与す
ることができないので望ましくない。また、共役ジエン
単量体が95重量%を超えると、目的とする耐薬品性を
付与することができないので好ましくない。
【0012】この共役ジエン−アクリル酸エステル系共
重合体ゴムは、乳化重合法により得られる合成ゴムラテ
ックスであり、本発明により得られるグラフト共重合体
に耐衝撃性および耐薬品性を付与する。
【0013】上記共役ジエン−アクリル酸エステル系共
重合体ゴムの製造に使用される共役ジエン単量体として
は、炭素数4〜6程度のものが好ましくは、具体的に
は、例えば、1,3‐ブタジエン、イソプレン、1,3
‐ペンタジエン、クロロプレン等があげられる。入手の
容易さおよび重合性の観点からは、1,3‐ブタジエン
およびイソプレンが好ましい。これらは、単独で用いて
も併用してもよい。
【0014】アクリル酸エステルとしては、アクリル酸
と炭素数が2〜12、好ましくは4〜8、の一価のアル
コールとのエステルが適当である。具体的には、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2‐エチルヘキシル等が好まし
い。アルコールの炭素数が上記範囲外であると、充分な
ゴム弾性が得られないので好ましくない。これらのエス
テルは一種でもよく、二種以上混合して用いてもよい。
【0015】成分Iのゴム弾性体はこれらの二単量体を
必須成分とするが、必要に応じて、これらと共重合可能
な第三の単量体を共重合させたものであってもよい。こ
の場合の第三の単量体は、それを共重合させて得られる
共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合ゴムの補強ゴ
ムとしての性質およびグラフト重合反応性等を改善向上
させる機能をもつビニル単量体が好ましい。そのような
ビニル単量体は、具体的には、シアン化ビニル単量体、
例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレ
ン、または核および(または)側鎖置換スチレン(置換
基は、ハロゲン、低級アルキル、ハロ低級アルキル
等)、たとえばα‐メチルスチレン、p‐ビニルトルエ
ンその他のビニルトルエン類、メタクリル酸アルキル例
えば上記のようなアルコールとのエステル、2‐クロロ
エチルビニルエーテル、モノクロル酢酸ビニル、アクリ
ル酸メトキシエチル等が挙げられる。
【0016】成分Iのゴム弾性体は、さらに、多官能性
ビニル単量体、すなわち、エチレン性不飽和結合を複数
個(好ましくは2個)持つ単量体を共重合させたもので
あってもよい。一般的には、多官能性ビニル単量体を用
いると、共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体の
分子間の架橋、マトリックスとのグラフト結合等が容易
となって、本反応に係わる組成物の耐衝撃性が向上す
る。
【0017】多官能のビニル単量体としては、ジビニル
ベンゼン、モノまたはオリゴエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジアリルマレート、トリアリルシア
ヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリル酸アリル等が挙げられる。
【0018】本発明において使用する上記共役ジエン−
アクリル酸エステル系共重合体ゴムのゴム粒子径は、
0.15〜0.65μm、好ましくは0.20〜0.5
0μm、のものである。ゴム粒子径が、例えば0.15
μm未満の小粒子径である場合は、その最終製品である
成形品を成形する場合の成形性(流動性)が低下すると
ともに、より重要な耐衝撃性が低下し、このためゴム添
加効率の悪化をもたらす。一方、ゴム粒子径が例えば
0.65μmを越える大粒子径である場合は、乳化グラ
フト重合の際、ラテックスの不安定化を招き、重合中の
スケール量が増大する等の問題が生じるので好ましくな
い。
【0019】なお、入手ないし製造したゴム弾性体ラテ
ックスが所定のゴム粒子径のものでないときは、それ自
身公知の粒径肥大法によって粒径を肥大させることがで
きる。このような比較的大粒子径のゴムラテックスは、
小粒子径のラテックスについて目的粒子径を得るために
粒径肥大という操作を行なって得たものであってもよ
い。
【0020】粒径肥大は、公知の方法、たとえば、ラテ
ックスを一度凍結させてから再溶解する方法、ラテック
スに鉱酸、有機酸等を添加して、ラテックスのpHを一
時的に低下させる方法、ラテックスに剪断力を加える方
法等(特開昭54−133588号、特開昭59−20
2211号各公報参照。)によって、行なうことができ
る。特に、ラテックスに、燐酸または無水酢酸を添加す
る方法が、粒子径の調整が容易であるので、好ましい。
【0021】上記のゴム粒子径は、グラフト共重合に供
するゴムラテックス中のゴム粒子の粒子径である。本発
明は樹脂組成物に関するものであって、組成物中のゴム
粒子の粒子径を特定しているが、ラテックス中のゴム粒
子径と樹脂組成物中のゴム粒子径とは大きく相異するこ
とはないので、0.15〜0.65μmというゴム粒子
径はラテックス中および樹脂組成物中のゴム粒子径のい
ずれに対しても適用するものとする。
【0022】ここで。ラテックス中のゴム粒子径は米国
コールター社製「ナノサイザー」によって測定した平均
粒子径であり、樹脂組成物中のゴム粒子径は組成物成形
品の超薄切片の電子顕微鏡写真から測定した平均粒子径
である。
【0023】<「枝」重合体用単量体>上記のような
「幹」重合体に対して「枝」重合体を構成する単量体
は、シアン化ビニル単量体および芳香族ビニル単量体を
必須成分とするものである。シアン化ビニル単量体の具
体例としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、α‐クロロアクリロニトリル等が挙げられる。これ
らは、一種または二種以上の混合物であってもよい。
【0024】シアン化ビニル単量体の単量体混合物中に
占める比率は、10〜50未満重量%でなければならな
い。10重量%未満であると、目的とする耐薬品性等の
物性をグラフト共重合体に付与することができないので
好ましくない。特に好ましくは、20〜45重量%以上
にするのがよい。また、50重量%以上では、グラフト
共重合体の成形加工法、加熱時着色性等の性質が低下す
るので好ましくない。
【0025】芳香族ビニル単量体としては、スチレン、
または核および(または)側鎖置換スチレン(置換基
は、低級アルキル、ハロゲン、ハロ低級アルキル、その
他)が好ましい。具体例としては、スチレン、α‐メチ
ルスチレン等のα‐アルキルスチレン、p‐メチルスチ
レン等の核置換アルキルスチレン、ハロゲン化スチレ
ン、ビニルナフタリン等が挙げられる。これらは、一種
または二種以上の混合物であってもよい。
【0026】芳香族ビニル単量体の単量体混合物中に占
める比率は、50超過〜90重量%でなければならな
い。この比率が上記の範囲を外れると、得られるグラフ
ト共重合体の性質が、目的の耐薬品性、ガス遮断性、成
形加工性、加熱時着色性等の性質が低下するので好まし
くない。
【0027】「枝」重合体は、上記二必須単量体の外
に、両単量体と共重合可能な第三の単量体との共重合体
であってもよい。第三の単量体として適当なビニル単量
体の具体例は、ゴム弾性体に対する第三の単量体として
例示したものに見出すことができる。なお、「枝」重合
体用単量体中のこの第三の単量体の含有量は0〜30重
量%である。
【0028】<グラフト共重合体(その一)>本発明に
よる樹脂組成物の成分Iは、上記の「幹」重合体および
「枝」重合体からなるグラフト共重合体である。
【0029】このようなグラフト共重合体は、「幹」重
合体の存在下に「枝」重合体用単量体を重合させること
により製造され、具体的には前者のラテックス中で後者
の重合、すなわち乳化重合、を行なうことによって得ら
れるが、そのような方法に従うところより、生成グラフ
ト共重合体は、「幹」重合体に「枝」重合体が結合した
理想的なグラフト共重合体の外に、枝とならない「枝」
重合体用単量体の重合体をも含んでなるものである。そ
のようなグラフト共重合体は耐衝撃性の樹脂と観念され
ていることからすれば、「グラフト共重合体」中には
「幹」重合体に「枝」として結合しない重合体はかなり
の量で存在するということができる。
【0030】したがって、必要に応じて本発明において
配合する成分II(詳細後記)とグラフト共重合体中に存
在する非「枝」重合体とは、事実上区別することができ
ない。
【0031】<グラフト共重合体(その二)>本発明に
よるグラフト共重合樹脂組成物での成分Iは前記の
「幹」重合体と「枝」重合体とからなるが、両者の合計
100重量部中の「幹」重合体、すなわち上記共役ジエ
ン−アクリル酸エステル系共重合体ゴム、の含有量は、
10〜70重量部でなければならない。
【0032】共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合
体ゴムの割合が、10重量部より少ないと、得られるグ
ラフト共重合体の耐衝撃性が低下して、目的とする物性
を持つ成形品が得られず、耐衝撃性付与剤としての用途
においては、効果が少なくなるので好ましくない。70
重量部を超えると、得られるグラフト共重合体のグラフ
ト率が小さくなり、ゴム粒子の分散性およびゴム効率す
なわち耐衝撃性等が低下するので好ましくない。
【0033】この成分Iは、慣用の乳化グラフト共重合
法によって、すなわち、「幹」重合体としてのゴム弾性
体のラテックス中で「枝」重合体用単量体を乳化重合さ
せる方法によって、製造することができる。
【0034】本発明で好ましい方法は、酸素を除去した
状態で約0〜100℃程度の温度で、単量体を別々にま
たは混合して、必要に応じて単量体以外の成分たとえば
乳化剤、分散剤、重合開始剤、分子量調節剤ないし連鎖
移動剤、pH調節剤、その他をもそのままあるいは乳化
状態で、一時に、あるいは回分式に、あるいは連続的
に、重合系に供給して、重合させることである。使用し
得る重合開始剤(または触媒)としては、過硫酸、過酢
酸、過フタル酸等の過酸触媒、過硫酸カリウム等の過酸
塩触媒、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、過酸化クロル
ベンゾイル、過酸化ナフチル、過酸化アセチル、過酸化
ベンゾイルアセチル、過酸化ラウリル、過酸化ジ‐t‐
ブチル、過酸化ジクミル、過酸化t‐ブチル、過酸化ナ
トリウム等の過酸化物触媒、ヒドロ過酸化t‐ブチル等
のヒドロ過酸化アルキル、アゾビスブチロニトリル等の
アゾ触媒があり、これらは単独であるいは2種以上の混
合で使用できる。これらは還元剤と組み合わせてレドッ
クス触媒として使用することもできる。
【0035】本発明で使用し得る乳化剤としては、脂肪
酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル
スルホコハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩、アルキルリン酸塩等がある。
【0036】本発明で使用し得る連鎖移動剤としては特
に制限はないが、たとえばn‐オクチルメルカプタン、
n‐ドデシルメルカプタン、t‐ドデシルメルカプタ
ン、等あるいはテルピノレン、α‐メチルスチレンリニ
アダイマー等が用いられる。
【0037】重合生成物はラテックスの形で得られ、従
来公知の方法、たとえば電解質または溶媒による凝集法
あるいは凍結法等、により重合体を凝固し、さらにこれ
を水洗、乾燥して重合体を得た後、混合、混練、脱揮、
ペレット化等の工程を、適宜組み合わせて行なうことに
より、成形用材料として用いることができる。
【0038】《成分II》成分IIは、本発明によるグラフ
ト共重合樹脂組成物のゴム弾性体の含有量を所定値、す
なわち5〜40重量%、とするために、あるいは樹脂成
分に所定の分子量を持たせるために、必要に応じて配合
される成分である。成分IIの具体的内容は、「枝」重合
体として前記したものと同じである。「枝」重合体と同
一または異なった組成のものを選定して、成分I20〜
100重量部に対して0〜80重量部の割合で配合して
合計100重量部とすればよい。
【0039】《グラフト共重合樹脂組成物》本発明によ
るグラフト共重合樹脂組成物は、成分Iおよび必要に応
じて成分IIを含んでなるものである。この組成物中のゴ
ム弾性体の含有量は、5〜40重量%、好ましくは10
〜30重量%、である。
【0040】成分Iに対する成分IIの配合において、一
方または双方がラテックスの状態のときには、ラテック
ス状態で混合を行ない、常法に従って凝固および洗滌を
行なうことができる。この種のグラフト共重合樹脂組成
物に慣用されているところにしたがって、本発明組成物
も可塑剤、安定剤、潤滑剤、染料および顔料、充填剤等
を配合することができる。なお、これらの補助成分は、
重合工程で配合することもできる。
【0041】
【実施例】下記の実施例および比較例は、本発明をさら
に具体的に説明するためのものである。本発明はその要
旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではな
い。以下の各実施例および比較例において、耐衝撃性ス
チレン系樹脂の物性は、次の方法によって測定した。 (1) アイゾット衝撃強度 JIS K7110にしたがって測定した。 (2) メルトフローレイト JIS K7210にしたがって220℃、10kgの
条件で測定し、10分間の流出g数で表示した。
【0042】(3) ラテックスの平均粒子径 ラテックスの平均粒子径は、米国コールター社製「ナノ
サイザー」によって、測定した。 (4) 耐薬品性 最終生成物をダンベル形に圧縮成形し、フロン123を
用いてin−situ発泡法で硬質ポリウレタンフォー
ムを接着させて、試験片とした。試験片を、23℃にて
引張り歪みをかけたまま治具に固定し、ただちに治具ご
と−20℃に冷却して17時間放置して、冷却放置後の
クレイズあるいはクラックの発生した試験片に対応する
下限歪値(臨界歪)を測定した。なお、ダンベルの形状
は、JIS−K6734に規定されている引張り試験用
の厚さ1mmのものとし、硬質ポリウレタンフォーム
は、その平行部分に、幅10mm、長さ40mm、厚さ
10mで接着させた。臨界歪が0.6%以上の値のと
き、耐薬品性が良好であると判断する。
【0043】実施例1 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 5LSUS製オートクレーブに脱イオン水(以後、単に
水と表記)2400g、高級脂肪酸石鹸(炭素数18を
主成分とする脂肪酸のナトリウム塩)64.0g、炭酸
水素ナトリウム16.0gを仕込み、窒素置換後、68
℃に昇温した。1,3‐ブタジエン(BD)800gと
アクリル酸ブチルエステル(BA)800gよりなる単
量体混合物のうち320gを仕込んだ後、過硫酸カリウ
ム2.16gを添加した、約数分で発熱が起こり、重合
の開始が確認された。過硫酸カリウムを添加後、1時間
後から単量体混合物1280gの連続仕込みを開始、5
時間の時点で終了した。単量体混合物添加終了後、温度
を80℃まで上げ、さらに1時間重合を進めた。固形分
濃度39.5%、転化率98%、平均粒径0.08μm
であった。
【0044】(2) グラフト共重合体の製造 上記(1)のラテックスを無水酢酸で平均粒径0.30
μmに粒径肥大したラテックス1646g(固形分65
0g)、水840gを、撹拌装置、還流冷却器、温度
計、助剤添加装置を備えた5Lガラス製フラスコに仕込
み、窒素気流下、撹拌しながら内温を80℃に昇温し
た。続いて、このフラスコに過硫酸カリウム(I)水溶
液(1.56gの過硫酸カリウムを含む。)を100g
添加し、同温度でアクリロニトリル195g、スチレン
455g、およびt‐ドデシルメルカプタン7.2gを
混合した単量体混合物の連続添加を始め、グラフト反応
を開始した。反応直後から2時間45分後まで、単量体
混合物を一定添加速度で、重合系に加えた。また、反応
を開始してから、40分後から2時間45分後までの
間、過硫酸カリウム(II)水溶液(3.64gの過硫酸
カリウムを含む。)を230g一定添加速度で、重合系
に連続して加えた。
【0045】反応を開始してから、2時間45分後に、
単量体混合物の添加を終了した後、さらに同一温度で1
5分反応を続けて、グラフト反応を完結終了した。得ら
れたラテックスの固形分濃度は、35重量%であった。
そして得られたグラフト重合体ラテックスに老化防止剤
15gを添加後、95℃に加熱した硫酸マグネシウム水
溶液中に撹拌しながら加えて凝固させた。凝固物を水
洗、乾燥して、白色粉末状の高ゴム含量樹脂組成物を得
た。
【0046】このようにして得られた樹脂組成物を、ゴ
ムを除いた同じ組成のスチレン−アクリロニトリル共重
合体(AN/St重量比30/70、メルトフローレイ
ト25g/10分(220℃、10kg))と、全組成
物中のゴム質重合体の含有率が20重量%となるように
押出機を用いて配合し、ペレット化したのち、射出成形
により各テストピースを作成して、各物性を上記の方法
で評価した。結果は、表1に示す通りであった。
【0047】実施例2 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載したのと同じ。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 アクリロニトリル 292.5g スチレン 357.5g t‐ドデシルメルカプタン 5.2g 得られたラテックスの固形分濃度は、35重量%であっ
た。グラフト共重合体の物性を測定した結果を表1に示
す。
【0048】実施例3 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 1,3‐ブタジエン 1200g アクリル酸ブチル 400g 転化率96%、平均粒径0.08μmであった。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載したものと同じ。グラフト共重合
体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0049】実施例4 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 1,3‐ブタジエン 400g アクリル酸ブチル 1200g 転化率99%、平均粒径0.07μmであった。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載したものと同じ。グラフト共重合
体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0050】実施例5 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 1,3‐ブタジエン 800g アクリル酸ブチル 792g メタクリル酸アリル 8g 転化率97%、平均粒径0.08μmであった。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載したものと同じ。グラフト共重合
体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0051】実施例6 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 1,3‐ブタジエン 640g アクリル酸ブチル 720g アクリロニトリル 80g スチレン 160g 転化率97%、平均粒径0.08μmであった。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載したものと同じ。グラフト共重合
体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0052】実施例7 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載したものと同じ。 (2) グラフト共重合体の製造 上記(1)のラテックスを無水酢酸で平均粒径0.40
μmに粒径肥大したラテックス1646g(固形分65
0g)、水260gを、撹拌装置、還流冷却器、温度
計、助剤添加装置を備えた5Lガラス製フラスコに仕込
み、窒素気流下、撹拌しながら内温を70℃に昇温し
た。昇温しながら、水590gに溶解したピロリン酸ナ
トリウム6.5g、デキストロース3.3gおよび硫酸
第一鉄を0.065gを添加する。70℃に達した時点
で、このフラスコにクメンハイドロパーオキサイド0.
49g、ロジン酸石鹸4.9g、水酸化カリウム1.3
g、水104gを添加した。15分後よりアクリロニト
リル195g、スチレン455g、t‐ドデシルメルカ
プタン7.2gを混合した単量体混合物の連続添加を始
めて、グラフト反応を開始した。反応直後から2時間4
5分後まで、単量体混合物を一定添加速度で、重合系に
加えた。
【0053】また、反応を開始してから、40分後から
2時間45分後までの間、クメンハイドロパーオキサイ
ド2.28g、ロジン酸石鹸11.4g、水256gを
添加した。添加終了後、さらに15分反応を続け、冷却
して、反応を終了した。得られたグラフト重合体ラテッ
クスに老化防止剤15gを添加後、95℃に加熱した硫
酸マグネシウム水溶液中に撹拌しながら加えて凝固させ
た。凝固物を水洗、乾燥して、白色粉末状の高ゴム含量
樹脂組成物を得た。
【0054】このようにして得られた樹脂組成物を、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体(AN/St重量比
30/70、メルトフローレイト20g/10分(22
0℃、10kg))と、全組成物中のゴム質重合体の含
有率が20重量%となるように押出機を用いて配合し、
ペレット化したのち、射出成形により各テストピースを
作成して、各物性を以下の方法で評価した。結果は、表
1に示す通りであった。
【0055】実施例8 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載したものと同じ。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載の例において、ゴム粒子径を0.
50μmと変更した他は、同例(2)と同様の手順とし
た。
【0056】比較例1 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 1,3‐ブタジエン 1400g スチレン 160g 転化率97%、平均粒径0.08μmであった。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載したものと同じ。グラフト共重合
体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0057】比較例2 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 1,3‐ブタジエン 80g アクリル酸ブチル 1520g 転化率99%、平均粒径0.07μmであった。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載したものと同じ。グラフト共重合
体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0058】比較例3 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載したものと同じ。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 アクリロニトリル 390 g スチレン 260 g t‐ドデシルメルカプタン 19.5g グラフト共重合体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0059】比較例4 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載したものと同じ。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載の例において、単量体混合物の組
成を、次に示すよう変更した他は、同例(2)と同様の
手順とした。 単量体混合物 アクリロニトリル 32.5g スチレン 617.5g t‐ドデシルメルカプタン 3.3g グラフト共重合体の物性を測定した結果を表1に示す。
【0060】比較例5 (1) 共役ジエン−アクリル酸エステル系共重合体ゴ
ムの製造 実施例1(1)に記載したものと同じ。 (2) グラフト共重合体の製造 実施例1(2)に記載の例において、ゴム粒子径0.7
5μmと変更した他は、同例(2)と同様の手順とし
た。グラフト共重合体の物性を測定した結果を表1に示
す。表1に示すように、本発明で規定する諸条件を充足
しないグラフト共重合樹脂組成物はいずれかの物性、特
に成形品の耐薬品性および(または)耐衝撃性および
(または)樹脂の流動性、において不満足であること、
換言すれば、本発明によるグラフト共重合樹脂組成物
は、特に成形品の耐薬品性および(または)耐衝撃性お
よび(または)樹脂の流動性において優れていること、
物性バランスにおいて優れていることが、明らかであ
る。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明によるグラフト共重合樹脂組成物
は、耐薬品性が優れ、耐衝撃性および流動性も良好であ
って、物性バランスが優れていることから、工業的に極
めて有用な素材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−80410(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 51/00 - 51/04 C08F 279/00 - 279/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分Iおよび成分IIを含んでなるこ
    とを特徴とする、グラフト共重合樹脂組成物。 成分I: 共役ジエン単量体20〜95重量%、炭素数が2〜12個である一価 アルコールとアクリル酸とのエステル化合物5〜80重量%、これらと共重合可 能なビニル単量体0〜30重量%、および多官能性ビニル単量体0〜3重量%の 単量体混合物を乳化重合させてなるゴム弾性体10〜70重量部のラテックス 存在下に シアン化ビニル単量体10〜50未満重量%、芳香族ビニル単量体50 超過〜90重量%およびこれらと共重合可能なビニル単量体0〜30重量%より なる単量体混合物90〜30重量部(ただし、ゴム弾性体と単量体混合物の合計 を100重量部とする)乳化重合させて得られるグラフト共重合体 20〜100重量部 成分II: シアン化ビニル単量体10〜50未満重量%、芳香族ビニル単量体5 0超過〜90重量%、およびこれらと共重合可能なビニル単量体0〜30重量% よりなる単量体混合物の共重合体 0〜80重量部 (ただし、成分Iと成分IIの合計は100重量部であ
    り、この組成物中のゴム弾性体の含有量は、5〜40重
    量%である)
  2. 【請求項2】ゴム弾性体粒子の平均粒径が0.15〜
    0.65μmである、請求項1記載のグラフト共重合
    樹脂組成物。
JP13386892A 1992-05-26 1992-05-26 グラフト共重合樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3279641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13386892A JP3279641B2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 グラフト共重合樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13386892A JP3279641B2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 グラフト共重合樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05320461A JPH05320461A (ja) 1993-12-03
JP3279641B2 true JP3279641B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=15114939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13386892A Expired - Fee Related JP3279641B2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 グラフト共重合樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3279641B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07144386A (ja) * 1993-09-28 1995-06-06 Denki Kagaku Kogyo Kk 合成樹脂複合体
KR100626954B1 (ko) * 2004-08-19 2006-09-20 주식회사 엘지화학 열가소성 투명수지 조성물 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05320461A (ja) 1993-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101223295B1 (ko) 고무질 중합체의 제조방법 및 이를 이용한 고무 강화 열가소성 수지 조성물
US3991136A (en) Method of producing ABS polyblends having a low residual monomer content
JP2019099698A (ja) グラフト共重合体、熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JPH02261813A (ja) グラフト共重合樹脂
JP3191942B2 (ja) 高衝撃強度を有する熱可塑性樹脂の製造方法
JP3279641B2 (ja) グラフト共重合樹脂組成物
JP3181718B2 (ja) グラフト共重合体の製造法
JP3181691B2 (ja) グラフト共重合体の製造法
JP2000103935A (ja) Abs系樹脂組成物
JP3181690B2 (ja) グラフト共重合体の製造法
JP3297689B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3177151B2 (ja) ゴム状重合体ラテックスの製造方法、それを用いたグラフト共重合体の製造方法およびグラフト共重合体を用いたabs系樹脂組成物
JPH05320273A (ja) グラフト共重合樹脂組成物
KR100419230B1 (ko) 백색도와내충격성이우수한열가소성수지의제조방법
KR100394735B1 (ko) 내후성,광택도및내충격성이우수한열가소성수지조성물의제조방법
JPS58204012A (ja) 熱可塑性成形組成物変性用グラフトゴム
KR20200111466A (ko) 그라프트 공중합체의 제조방법
KR100394904B1 (ko) 내후성 및 내충격성이 향상된 열가소성 수지조성물 및 그제조방법
JP3340631B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3270154B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
KR100775737B1 (ko) 전사성이 우수한 열가소성 수지 조성물
JP3015707B2 (ja) グラフト共重合体の製造方法
KR20090062488A (ko) 휘발성 유기화합물의 발생을 최소화한 그라프트 공중합체의제조방법
KR100567387B1 (ko) 내충격성 및 광택성이 향상된 열가소성 수지조성물 및 그 제조방법
JPH0578431A (ja) グラフト共重合樹脂の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees