JP3279631B2 - 高湿室付き冷蔵庫 - Google Patents

高湿室付き冷蔵庫

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JP3279631B2 JP10428192A JP10428192A JP3279631B2 JP 3279631 B2 JP3279631 B2 JP 3279631B2 JP 10428192 A JP10428192 A JP 10428192A JP 10428192 A JP10428192 A JP 10428192A JP 3279631 B2 JP3279631 B2 JP 3279631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫では、室内を高湿にする高
湿室は、特に水分蒸散量の多い野菜類などの保存におい
て、鮮度、ビタミンCの減少を防ぐために、野菜容器の
上にカバーをして高湿に保つ構造を採用しており、この
種の従来例には、例えば特開昭62−299680号公
報記載のものが知られている。
【0003】また、冷蔵室に保存する食品においても、
半調理食品、盛りつけ済み食品の一時貯蔵、あるいは家
族の食事時間帯のズレによる一時貯蔵など、乾燥を防ぐ
ためにラップすることが、ほぼ一般に常識化しており、
ラップの使い捨ての不経済感、面倒感などから、冷蔵庫
本体を高湿に保つ冷蔵庫などが開発されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、冷蔵室の冷蔵室
全体を高湿に保つ構造においては、全体を間接冷却構造
とする必要があり、構造的に複雑となり、コスト的に高
価となってしまう。したがって、コストの問題および半
調理食品などの一時保存の面を考慮すると、冷蔵室の一
部に、高湿に保つ高湿室を、例えば棚上に装備すること
が得策となる。この場合、特に冷蔵室の一部の小さな高
湿室室内に異なった食品を入れることから臭い移りにつ
いて考慮する必要があり、高湿室内に脱臭剤を収納して
防止する必要があった。
【0005】このとき、脱臭剤の設置場所によって高湿
室内の容積が減ってしまう。あるいは、トレイ形状の一
部に凹部を生じ、食品収納性が悪くなったり、外観状体
裁の悪いトレイ形状となってしまうなどの問題があっ
た。また、脱臭剤として活性炭あるいはマンガンなどの
多孔質体を置くが、脱臭剤を容器内に設置する場合は、
収納食品によっては脱臭剤への水分付着の問題を生じ、
容器内の汚れ等を落すための水洗いができなくなるとい
う問題があった。
【0006】また、冷蔵庫扉を開放して食品もしくは収
納物を出し入れする際、庫内の冷気が逃げて庫内温度が
必要以上に上昇し、この庫内温度の上昇分だけ冷蔵庫の
冷却運転時間が長くなり、その分冷蔵庫の電気代が高く
なっていた。さらに、脱臭剤の設置場所によっては、特
に冷やされる位置にある場合、脱臭剤が吸湿し、脱臭効
果の低下、および凍結による破損を生じたり、また、高
湿室内の空気対流の関係で脱臭剤部分への空気量が少な
くなったりして、効果的な食品の脱臭ができなという問
題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、第1の室に収納した容器の食
品収納容積を変えないで大容量の第1の室を確保でき、
かつ脱臭効果も得られる冷蔵庫を提供することを、その
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の冷蔵庫は、上面を開口した容器及びこの容
器の開口を塞ぐ容器カバーを収納する第1の室と、この
第1の室の上に配置された第2の室と、前記第1の室と
前記第2の室との間に配置された仕切部材と、前記第1
の室及び前記第2の室とに設けられた扉の各々のパッキ
ン部が密着する前面横仕切とを有し、前記容器カバー
が、この容器カバーの上面と前記仕切部材の下面との間
に挟まれた空間にあって前記前面横仕切の下端面高さよ
り高い上端部を有する窪み部と、この窪み部に具備され
た脱臭装置とを備えたものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】本発明の冷蔵庫によれば、第1の室に収納した
容器の食品収納容積を変えないで大容量の第1の室を確
保でき、かつ脱臭効果も得られる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る高
湿室付き冷蔵庫の縦断面図、図2は、図1の冷蔵庫の要
部横断面図、図3は、図1の冷蔵庫の要部縦断面拡大図
である。
【0021】図1において、1は冷凍室、2は冷蔵室、
3は高湿室、4は野菜室で、各室にはそれぞれ扉5,
6,7,8を有している。2aは、冷蔵室2内にある氷
温室である。ここで、高湿室3は、容器カバー15を備
えた高湿室容器14より構成されている。9は冷却器、
10は冷気送風ファンで圧縮機11の運転により冷却器
で生成された冷気を各室に送風し、再び冷却器9に帰還
する(図示せず)。そのとき、庫内の水分は霜となって
冷却器9に付着することから、通常庫内は20〜40%
と低湿度となり、ラップなしで食品を保存すると食品が
乾燥してしまうことがある。12は冷気ダクトで、庫内
の各棚毎に冷気を吐出して冷却している。
【0022】また、図2,3において、冷気ダクト12
は、冷蔵室背面部ほぼ中央部に設けられ、冷蔵室2内の
各段に放射状に冷気を吐出して温度分布が均一になるよ
うに配慮している。図3に示す13は高湿室の吐出口
で、高湿室3の背面中央部で容器開口周縁とほぼ同一平
面上に位置しており、その吐出開口の大きさは左右幅方
向に長く、開口高さ寸法は比較的短くして、冷却運転中
に当該吐出口13からの冷気が高湿室容器14の全幅
に、かつ、該容器外周の全体を間接冷却できるように配
慮されている。
【0023】また、吐出口13からの冷気は、冷蔵室2
底面の仕切板18と容器カバー15との間に直接吐出さ
れないように構成されているもので、例えば、図3に示
す如く、当該吐出口13の開口上端面は高湿室容器14
の開口周縁とほぼ同一平面上もしくは下方に位置するよ
うになっている。また、他の例としては容器カバー15
の背面近傍に冷気を遮断する遮蔽板(図示せず)等を設
置する手段もある。
【0024】このように容器カバー上部への冷気吐出を
遮断するのは、該容器カバー15の窪み部15aに収納
した脱臭剤16や殺菌剤(図示せず)への吸湿防止や凍
結による破損などを防止するためのものであるととも
に、該容器カバー15を必要以上に冷却すると高湿室扉
7を引き出したとき、前記容器カバー15の内壁面およ
び外壁面が高湿室空気と触れて該容器カバー15表面に
結露もしくは曇り現象が起り、扉開閉後の冷却運転で結
露した水分の凍結等が起こるのを防止させるためであ
る。
【0025】また14bは、高湿室容器14の背面外壁
板に取付けた結露防止用の容器背面断熱材で、この取付
け位置は前記吐出口13とほぼ対向するように、もしく
は容器背面の全幅に設けられている。この断熱材取付部
分は、先の高湿室の吐出口13と近接した位置関係にあ
って特に冷却され易く、高湿室容器14内の背面壁に局
部的に異常露付が発生したり、さらに高湿多湿条件下で
の扉開閉で外気空気が侵入して、前記背面壁に先の高湿
多湿の空気が触れたとき容器壁面部に異常結露および凍
結などの現象が起りやすいので、これらを未然に防止す
る策として結露防止用の容器背面断熱材14bを取り付
けるものである。
【0026】この容器背面断熱材14bの形状の一例と
しては、図3に示す如く高湿室容器14の背面に、上方
側は厚く下方側は薄くなるような三角断面に近く形成す
る。あるいは、冷気が直接当たる傾斜面は背面側から円
弧を描くような流線形の形状にすると良く、このような
形状にすることで先の吐出口13からの冷気をスムーズ
に循環させることができる。
【0027】前述の高湿室3は、上面に容器カバー15
を備えた密閉された室を形成し、その室内にはフラット
形状のトレイ14aを載置してあり、該高湿室3は冷気
ダクト12に突当たるまでの奥行き寸法を有している。
また、該容器カバー15には反容器側に部分的に窪んだ
窪み部15a(容器カバー15の上面からみれば突起
部)を有し、この窪み部15a内に脱臭剤16あるいは
脱臭剤の上,下いずれかに抱き合わせた殺菌剤(図示せ
ず)を収納し、さらに、この脱臭剤16を覆って脱臭剤
カバー17が重なるように設けられている。この脱臭剤
カバー17は容器カバー15に着脱自在に取り外しが可
能で、脱臭剤16のサービス交換性を考慮した構造とな
っている。ここで、上記殺菌剤は脱臭剤と一体化されて
構成されたものであり、サービス性も配慮された構造に
なっていることは勿論である。
【0028】脱臭剤カバー17は、先の脱臭剤16の投
影部分に対向する部分はスリット等の穴は開口せず該脱
臭剤16の周縁部を保持もしくは包むが如く反容器側に
突き出る保持用リブ16aを設けた構成をなし、振動,
運搬移動等で生じる該脱臭剤16からの破損粉等がこの
リブ16a内に溜まるようになっている。すなわち、冷
却運転中に脱臭剤16からの粉等が高湿室容器14内へ
落ちないように配慮された構造となっている。
【0029】脱臭剤カバー17の脱臭剤投影部分を除く
周囲には空気対流用の通気孔17aが開口している。そ
こで、高湿室3内の空気は室内の空気対流で脱臭剤16
を通過できるように工夫されている。さらに、上記脱臭
剤16の周囲には空気対流用の通風路を形成し、該脱臭
剤16部分での空気抵抗をできるだけ小さくなるように
構成されている。この脱臭剤16の一部分には振動等に
よる破損を防止するための部材(図示せず)が備えてあ
る。
【0030】脱臭剤16を収納している容器カバーの窪
み部15aは、冷気ダクト12より離した位置に設置
し、直接冷気が当らないように配慮されている。また、
高湿室3の冷却は冷気ダクト12からの吐出冷気により
高湿室容器14の外周壁面および容器カバー15の壁面
からの熱伝導による間接冷却であり、この密閉容器内は
食品の自己蒸発により高湿となり、通常庫内湿度より高
く80〜90%程度になっている。
【0031】また、図3に示すごとく、高湿室容器14
の上面に具備された容器カバー15には当該容器の開口
フランジに当接し、ほぼ密閉状態に保持するシール部材
15cが全周に設けられており、このシール部材15c
により容器14内を高湿に保つことが可能となる。な
お、図3に示すシール部材15cの例は、断面形状が四
角状のものであるが、別の例としてパッキン等(図示せ
ず)を容器カバー側に設ける場合もある。
【0032】また、図3に示すように、容器カバー15
は、カバー前後両側にフランジ15bを有している。容
器カバー15は、高湿室扉7引き出し時に高湿室容器1
4とともに引き出されない構造である。なお、本実施例
では、容器カバー15は高湿室容器14とともに引き出
されない例を説明したが、容器カバー15は、高湿室容
器14とともに引き出される構成とすることも可能であ
る。
【0033】また、図3に示す前記脱臭剤カバー16は
容器カバー15下面とほぼ同一平面上に位置させている
ので、前述の扉開閉時に容器内食品物と当らないことは
勿論であり、容器カバーの窪み部15aの位置は、冷蔵
室2と高湿室3とを区画する前面横仕切りの背面部投影
空間内にのぞむように設けられている。また、前記窪み
部15aの上端面は上部仕切部材18の下面よりわずか
に低くなっており、容器カバー15が前方に引き出され
ても前記仕切部材18に当らないように配慮されてい
る。
【0034】また、図3において、18は、冷蔵室2と
高湿室3を区画する冷蔵室底部仕切板であり、この仕切
板内に保温用の断熱材18aを備えている。この断熱材
18aは、高湿室3および高湿室容器14の周囲空間か
ら上部の冷蔵室2への熱漏洩をできるだけ抑制するため
のものである。19は、高湿室3と下部の野菜室4とを
区画する野菜室上部仕切板であり、この野菜室上部仕切
板19内に保温用の断熱材19aを備えている。この断
熱材19aは前述の断熱材18aと同様に高湿室3から
下部の野菜室4への熱漏洩をできるだけ抑制するための
ものである。
【0035】これら断熱材18a,19aの厚さは高湿
室3の設定温度、あるいは上部の冷蔵室2、下部の野菜
室4の各設定温度などの関係によって決まる。一般に各
室間の設定温度との温度差が大きいほど断熱材の厚さを
大きくすれば理想的であるが、上記高湿室上下の断熱材
を必要以上に大きくした場合には庫内の内容積が逆に減
少し、かつ原価高となるため、これら断熱材18a,1
9aの厚さはおのずから制限される。
【0036】なお、本実施例では、高湿室3の上部に冷
蔵室2、下部に野菜室4のある例を説明したが、本発明
はこれに限らず、冷凍室やボトル収納室が上下の室とな
ることもありうるものである。さらに、上記仕切部材1
8,19のいずれかには高湿室3と上下室間の温度設定
の関係で、この仕切部材に各室との冷気対流ができる通
風穴(図示せず)を開口する場合もありうる。
【0037】また、本実施例の場合には高湿室3の冷却
方式を、主に容器背部より容器の下部壁面と両側壁面等
に冷却循環用の空間を設けて該高湿室3を間接的に冷却
するようにしたものであり、逆に、容器カバー15側に
おいては脱臭剤16の吸湿,凍結を考慮して冷却冷気が
直接当たらないようになっている。したがって、冷却運
転における高湿室3の上下空間との平均温度は高湿室容
器の下部空間が容器上部空間より低くなるので、該高湿
室3の上下空間温度をできるだけ抑制し、かつ、高湿室
3内を含め効率良く温度制御するためには高湿室3と野
菜室4との仕切板19内の保温用の断熱材19aの断熱
厚さを高湿室上部の断熱材18aより厚くすることが理
想であり、こうすることによって高湿室3内を所望の設
定温度に制御できるものである。しかし、高湿室の上下
室の設定温度、あるいは冷気循環方式によっては前記仕
切板の断熱材を不要とすることもありうるものである。
【0038】また、脱臭剤16の形状について述べる
と、該脱臭剤16の厚さ寸法はできるただけ薄くするこ
とが好ましい。そうすることによって容器カバー15の
窪み部15aの高さを小さくできるとともに、冷蔵室底
部仕切部材18と容器カバー15との隙間寸法が小さく
なるので、この小さくなった寸法分だけ庫内容積を大き
くすることができる。
【0039】さらに、脱臭剤16の大きさは平面状の薄
板に、例えば幅寸法は容器カバーの幅に近く、奥行き寸
法は容器カバーの奥行きの半分程度にすることにより高
湿容器内の脱臭効果も大きくなるものである。なぜなら
ば、高湿室容器14内の冷却方式は自然対流であり容器
内の空気は容器内壁面から徐々に冷却される。この冷却
された空気が収納食品を上下左右に対流しながら冷却
し、その後先の冷却された空気が容器カバー15内壁の
全体を沿うように空気対流が行われるものであり、した
がって、単位時間当りの容器内空気の脱臭剤16を通過
する空気量は脱臭剤の面積を大きくした方が空気量を増
加させることができることは当然のことである。
【0040】このような観点から考えると、脱臭剤16
は容器カバー15の内壁全体にあることが望ましいが、
必要以上に配設することは原価高の冷蔵庫を招くので実
際には、奥行寸法が小さく、幅寸法の大きい横長脱臭剤
を容器カバー内壁に1ヵ所もしくは複数個設けることに
よって高湿室3内の脱臭を効果的に行うことができる。
【0041】次に、図3において、20は、高湿室容器
14を引き出しする前面開口縁の上部の横仕切部であ
り、扉閉時には上部の冷蔵室扉6と高湿室扉7とに備え
たパッキン部が各々該横仕切部20の表面に密着される
ものである。該横仕切部20内には外気からの熱侵入を
防止するための断熱材(図示せず)を備えており、この
断熱材の庫内側に横仕切裏面20aを有している。脱臭
剤16を収納する窪み部15aは、該容器カバー15の
背部投影空間にのぞむように設けてある。ここで高湿室
容器14を引き出したとき、前記容器カバー15は特に
移動しない構造になっている。しかし前記容器カバー1
5を前面に引き出した場合には前記の窪み部15aが横
仕切裏面20aに当接するように配慮されている。
【0042】これによって、高湿室容器14の開口周縁
の位置を変えず、かつ、容器カバー15の開閉もスムー
ズにできるとともに、高湿室3内の食品脱臭もできるも
のである。さらに、このような構造においては、高湿室
扉7の引き出し時に、脱臭剤16を収納した窪み部15
aが直接見えないので容器カバー15の外観体裁も良く
顧客に不快感を与えることがない。
【0043】次に、高湿室内の調湿について説明する。
図2において、14cは、容器カバー15に設けた調湿
用微小孔である。この調湿用微小孔14cは直径1〜2
mmのもので、その数は容器の内容積により異なり、例
えば、容器内容積40リットル当り約200〜300個
位設けられている。高湿室3内は、食品の自己蒸発によ
り高湿化を図っているため、密閉容器の状態で食品が多
量に収納されたときには、高湿室容器14や容器カバー
15の内側に露付きを生じてしまう。調湿用微小孔14
cはこの露付きを防止するものである。
【0044】これによって、高湿室容器14内を通常8
0〜90%程度にでき、露付きを防止することができ
る。なお、図2に示す例では、調湿用微小孔14cを容
器カバー15の後部に設けた例を説明したが、本発明は
これに限らず、容器カバー15の全面に設けても差し支
えない。また、容器カバー15の後部窪み部あるいは窪
み部周囲および高湿室容器14の背面部の両者に設けて
も差し支えない。また、図示しないが、調湿用微小孔に
替えて、少なくとも容器カバー15の後部または高湿室
容器14の背面部のいずれかに多孔質樹脂よりなる調湿
材を設けても同様の効果が得られる。
【0045】上記各実施例によれば、下記に列挙するご
とき作用,効果が得られる。 (1)引き出し式扉の内側に容器カバー付きの容器より
なる高湿室を設け、その高湿室の上下室間に仕切部材を
配設したので、高湿室の上下室の温度設定を高湿室も含
めて希望する温度帯に制御可能となるものである。
【0046】(2)容器カバー15に、容器の開口周縁
より上方に位置し該容器カバーの反容器側に部分的に窪
み部15aを設け、その窪み内に脱臭剤16あるいは殺
菌剤を収納し、その脱臭剤16を覆うように脱臭剤カバ
ー17を設けて容器カバー下面とほぼ同一平面上に位置
させたので、高湿室内の食品物出し入れの際、上記収納
食品が脱臭剤カバー17に当らないようしてあるととも
に、脱臭剤16への衝撃および振動等を最小限にできる
ので脱臭剤自身の破損等を未然に防止できる。また、容
器内の空気が通りやすい容器カバー15の内側位置に脱
臭剤16を設置し、先の脱臭剤カバー17の周囲には空
気対流用の通気孔17aを備えているため、密閉容器内
の臭いは容器内空気対流の際この通気孔17aから該脱
臭剤16を通過させることができるので、密閉容器内食
品の効果的な脱臭あるいは殺菌を行うことができる。
【0047】(3)脱臭剤16の周囲には空気対流用の
通風路を形成させているので、容器カバー15側に収納
した脱臭剤部分の空気抵抗が小さくなり、脱臭剤16を
通過する容器内対流空気量が最大限になるように工夫さ
れている。 (4)高湿室3内の脱臭剤16を容器カバー15側の窪
み部15a内に収納するようにしたので、高湿室容器1
4内が汚れた場合などには必要に応じて水洗いできる。
また、容器カバー15の窪み部15a内の脱臭剤16を
覆うようにした脱臭剤カバー17を該容器カバー下面と
ほぼ同一に位置させたので容器カバー15を前後にスラ
イドさせた場合においても高湿室3内の食品物に当るこ
とがなく、使いやすい構造になっている。
【0048】(5)高湿室3内に食品間の臭い移りを防
止する脱臭剤16を収納するとともに、脱臭剤16の設
置スペースを高湿室容器カバー15の窪み部15aに収
納することにより、高湿室内のトレイ14aがフラット
にでき、食品収納性および外観状体裁良くなる。また、
脱臭剤16を収納する容器カバー窪み部15aを庫内を
冷却する冷気ダクトの冷気吐出口より離した位置に配置
し、冷蔵室の底面を形成する仕切板18と容器カバー間
に冷気が直接吐出されないようにしたことにより、脱臭
剤16が吸湿することがないから、脱臭能力の低下およ
び吸湿,凍結による破損などを防止できる効果がある。
さらに、半調理食品の一時保存など、ラップをしないで
食品を保存できる脱臭装置付きの高湿室3を冷蔵庫内の
一部に設置することにより、低廉な高湿室付き冷蔵庫を
市場に提供することができる。
【0049】(6)脱臭剤16を収納する窪み部(突
部)15aは冷蔵室と高湿室とを区画する前面横仕切の
背部投影空間内にのぞむように位置させたので、高湿室
容器14の食品収納容積を変えないで大容量の高湿室を
確保でき、かつ脱臭効果も得られる。 (7)脱臭剤を平面状の薄板とすることで冷蔵室底面の
仕切部材18と容器カバー15との間の寸法を短縮でき
るので、この短縮した高さ寸法の減少分の容積が冷蔵庫
内の食品収納容積として活用できる利点がある。
【0050】(8)高湿室3の上下には、冷蔵室底部と
野菜室上部に形成された上下仕切部材に断熱材が配設さ
れているので高湿室内の熱が上下仕切部材を介して移動
する熱漏洩量をできるだけ保温抑制できる。したがっ
て、高湿室3は所望の設定温度に制御することができ
る。 (9)高湿室容器を上面開口形となし、容器カバーには
前記容器の開口フランジに当接し略密封状態に保持する
シール部材を具備させるようにしたので、容器カバー付
き容器内は一定以上の湿度を保つことが可能になる。
【0051】(10)高湿室3の容器カバー15または
容器の背面に調湿材を具備するか、あるいは調湿用微小
孔14cを設けたので、容器内に食品が多量に収納され
たときの露付きを防止し、高湿室3の湿度を80〜90
%程度に保つことができる。 (11)容器カバー15は高湿室容器14を取り外した
のち簡単に取り外しができ掃除等が容易に行なえるもの
である。また容器カバー窪み部15aの脱臭剤16は脱
臭剤カバー17とともに着脱自在に取り外しが可能であ
り、脱臭剤16のサービス作業性に対しても優れてい
る。
【0052】(12)高湿室の上方に位置する室と高湿
室とを区画する前面横仕切の上面と仕切部材の上面とを
略同一面とすることにより、高湿室上方の室への食品の
出し入れがスムーズにできるとともに、扉開放時の内装
見栄え(スッキリ感)が向上するものである。 (13)高湿室は、冷蔵室底部と野菜室上部との間に形
成され、かつ引き出し式となっているので、食品の出し
入れがスムーズにできるものである。さらに、引き出し
式なので食品の収納状態を一目で見られる利点もある。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、第1の室に収納した容器の食品収納容積を変え
ないで大容量の第1の室を確保でき、かつ脱臭効果も得
られる冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高湿室付き冷蔵庫の縦
断面図である。
【図2】図1の冷蔵庫の要部横断面図である。
【図3】図1の冷蔵庫の要部縦断面拡大図である。
【符号の説明】
1 冷凍室 2 冷蔵室 3 高湿室 4 野菜室 7 高湿室扉 13 吐出口 14 高湿室容器 14b 容器背面断熱材 14c 調湿用微小孔 15 容器カバー 15a 窪み部 15b フランジ 15c シール部材 16 脱臭剤 17 脱臭剤カバー 17a 通気孔 18 冷蔵室底部仕切部材 19 野菜室上部仕切部材 18a,19a 断熱材 20 前面横仕切 20a 横仕切裏面
フロントページの続き (72)発明者 久富 良一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 山崎 進 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (56)参考文献 特開 平4−36576(JP,A) 特開 平2−195181(JP,A) 特開 平1−123981(JP,A) 特開 平2−298776(JP,A) 実開 昭63−19188(JP,U) 実開 昭64−53888(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/02 F25D 23/00 302 F25D 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面を開口した容器及びこの容器の開口を
    塞ぐ容器カバーを収納する第1の室と、この第1の室の
    上に配置された第2の室と、前記第1の室と前記第2の
    室との間に配置された仕切部材と、前記第1の室及び前
    記第2の室とに設けられた扉の各々のパッキン部が密着
    する前面横仕切とを有し、 前記容器カバーが、この容器カバーの上面と前記仕切部
    材の下面との間に挟まれた空間にあって前記前面横仕切
    の下端面高さより高い上端部を有する窪み部と、この窪
    み部に具備された脱臭装置とを備えた 冷蔵庫。
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