JP3278805B2 - 引戸のレール - Google Patents
引戸のレールInfo
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Description
懸吊し戸袋の内外に出し入れするように移動させる引戸
のレールに関するものである。
戸を隣接位置に設けた戸袋に出し入れするように移動さ
せるために使用されるレールは、通常、一端を戸袋内に
挿入し他端を戸袋から延出して引戸の巾方向に延び引戸
の上端に配設した移動支持体を該巾方向に移動させて引
戸の移動を案内するレール本体と、一端を戸袋内に挿入
し他端を戸袋から延出して前記レール本体に沿って延び
る位置に固定されてレール本体を保持する別体のフレー
ムとからなり、それらレール本体とフレームとを戸袋の
内外を問わず多数箇所をねじ止めすることにより固定し
ている。
ものであると、多数のねじを使用するためにレール本体
のフレームへの着脱作業に時間を要するばかりでなく、
コストが増大する。特に、戸袋が間仕切り壁を兼ねてい
ると、間仕切り壁を分解、解体等しなければレール本体
のメンテナンスや交換ができず、事実上困難であるとい
う不具合を抱えていた。
不具合に鑑みて、少なくとも戸袋内において、ねじ止め
によらずにレール本体をフレームに着脱することがで
き、レール本体の交換やメンテナンスが容易な引戸のレ
ールを構成することとした。
は、上吊り式の引戸の上端に沿ってその上方に配設さ
れ、該引戸をその隣接位置に配設した戸袋に収納した開
成位置と戸袋から引き出した閉止位置との間で巾方向に
移動可能に懸吊し得るものであって、水平壁を備え一端
を戸袋内に挿入し他端を戸袋から延出して引戸の巾方向
に延び引戸の上端に配設した移動支持体を該巾方向に移
動させて引戸の移動を案内するレール本体と、少なくと
も引戸の巾方向に延び前記レール本体の水平壁を載置す
る底壁を備え一端を戸袋内に挿入し他端を戸袋から延出
して前記レール本体に沿って延びる位置に固定されてレ
ール本体を着脱可能に保持するフレームとからなり、レ
ール本体とフレームとの間の少なくとも戸袋内への挿入
位置に着脱可能なスライド係合部を形成して、該スライ
ド係合部の係合解除によりレール本体を戸袋から引き出
し得るように構成していることを特徴とする。
内においてはねじを使用することなくレール本体をフレ
ームに取付けられるので、ねじの使用本数を減らし、レ
ール本体の着脱作業に要する時間や費用を有効に削減す
ることができる。さらに、戸袋内でレール本体とフレー
ムとの間に着脱可能なスライド係合部を形成しており、
また、このスライド係合部の係合を解除してレール本体
を引き出し得るようにしているので、レール本体をフレ
ームに対してスライドさせるだけで簡単にフレームに着
脱することができ、レール本体の交換やメンテナンスを
極めて容易にすることが可能となる。
なうことなく、より確実にレール本体をフレームに取付
け、且つ着脱が容易なものとするためには、少なくとも
前記レール本体とフレームとが戸袋から延出する位置
に、ねじ止めにより前記スライド係合部の係合解除を禁
止する止着部を形成することが望ましい。また、前記ス
ライド係合部をより簡単に構成するためには、このスラ
イド係合部を、レール本体又はフレームの一方に設けた
係合爪と、該係合爪にスライド係合する他方に設けた係
合孔とからなるものとすることが望ましい。
合状態を実現するためのスライド係合部の具体例として
は、前記係合爪をフック状のものとし、前記係合孔を、
この係合爪を遊挿し得る巾広部と、該巾広部に連続し係
合爪と緊密に係合し得る巾狭部とを具備する長孔状のも
のとしたもの、或いは、前記係合爪を段付ピン状のもの
とし、前記係合孔を、この係合爪を遊挿し得る大径部
と、該大径部に連続し係合爪と緊密に係合し得る小径部
とを具備するダルマ孔状のものが挙げられる。
びフレームの支持強度を高めるために好適なこれら部材
の具体的な構成としては、フレームを、引戸の巾方向に
延びる前記底壁と、該底壁の後端に沿って起立する起立
壁とを具備するものとし、レール本体を、引戸の巾方向
に延び前記フレームの底壁に載置される前記水平壁と、
該水平壁の前端に沿って起立する前壁と、水平壁の後端
に沿って起立しフレームの起立壁に添接する後壁とを具
備するものとして、前記起立壁と後壁との間に前記スラ
イド係合部を配設し、レール本体をこのスライド係合部
を介してフレームの面と直交する方向に取付けるように
したものが挙げられる。
おいて、レール本体をより簡単に戸袋から引き出し、ま
た、戸袋内に挿入してフレームに取付けることができる
ようにするためには、前記レール本体の前壁及び後壁の
高さ寸法を、前記フレームの底壁の前端と戸袋の前壁と
の間に形成される隙間の前後方向の寸法よりも小さく設
定することが望ましい。その他、前記レール本体の後壁
の高さ寸法を、前記フレームの底壁の前端と戸袋の前壁
との間に形成される隙間の前後方向の寸法以上に設定し
ている場合には、レール本体を回転して、該レール本体
の前壁、水平壁及び後壁により形成される開口にフレー
ムの底壁を飲み込ませながら、レール本体を後壁から前
記隙間を通過させれば、レール本体の戸袋からの引き出
し作業や着脱を容易に行うことができる。
引戸をよりスムーズに移動し得るものとするためには、
前記移動支持体を水平支軸に枢支されたローラとし、該
ローラを、前記レール本体の前壁の上端に沿って転動さ
せることが有効である。その場合、レール本体の前壁に
対して前方へ回動する方向に作用する引戸の荷重に対し
て、レール本体に十分な強度を付与するためには、前記
レール本体を、アルミ押出し材を成形してなるものとす
ることが望ましい。
照して説明する。この引戸のレールAは、図1に示すよ
うに、間仕切り壁Wに配設した出入口Eを開閉し得る上
吊り式の引戸3を懸吊し、この引戸3を隣接位置に設け
た戸袋4内に収納して出入口Eを開成する同図に想像線
で示す開成位置Oと戸袋4から引き出して出入口Eを閉
止する同図に実線で示す閉止位置Cとの間で巾方向に移
動させるためのもので、レール本体1と、このレール本
体1を着脱可能に取付けて保持するするフレーム2とを
具備してなるものである。
その一部を大きく略矩形に開口し、その開口の両側部に
起立する支柱61、62と、その上端61a、62a間
に両端63aを支持させた横架材63とを配設してお
り、両方の支柱61、62のそれぞれ内側に側枠材7
1、73を立設するとともに、横架材63の長手方向の
略中央の位置に中枠材72を立設している。そして、一
方の側枠材71から中枠材72までを前記出入口Eと
し、中枠材72から他方の側枠材73までを前記戸袋4
として、引戸3をレールAにより移動可能に配設してい
る。また、図1〜図4に示すように、側枠材73及び中
枠材72に間仕切り壁Wの表面と同様に表面を仕上げた
パネル板Pを支持させて、戸袋4の内部の構造を隠蔽し
ている。さらに、側枠材71と中枠材72との間におけ
る引戸3の上端3aと横架材63との間を欄間部5とし
て、この欄間部5及び戸袋4内の欄間部5に連続する高
さ位置に本実施例のレールAを配設するとともに、欄間
部5の前縁5aに目隠し板51を取付け、後縁5bに前
記パネル板Pを延出させて、欄間部5の内部を隠蔽して
いる。
すように、前記出入口Eの欄間部5より下の形状に略一
致する大きさの略矩形をなす板状のもので、上端3aの
厚み方向略中心部の2箇所に水平支軸mを具備する取付
部材31を配設し、その水平支軸mを中心に回動可能な
本発明の移動支持体たるローラ32をその厚み方向の中
心が引戸3の厚み方向の中心部と略一致するように取付
けて、このローラ32により引戸3の全荷重を安定的に
支持するようにした上吊り式のものである。また、この
ローラ32には、厚み方向の略中心部に全周に亘って溝
32aを形成している。さらに、側枠材71に離接する
引戸3の側端3c近傍の前後両側に、該引戸3の厚み方
向に向けて把手33を突設している。
3の閉止位置Cにおいて該引戸3の引き込み側の側端3
dに隣接する位置に配設されるもので、側枠材73と、
中枠材72と、これら側枠材73と中枠材72との間に
配設されたパネル板Pとから構成したものである。この
中枠材72は、引戸3の前方及び後方位置で相互に引戸
3の厚み寸法よりも広く離間して立設する2本の枠材か
らなり、この位置で戸袋4が引戸3を収納し得るように
出入口E側に開口部41を形成している。また、この戸
袋4は、図1及び図4に示すように、引戸3を開成位置
Oまで引き込んだ際に把手33を出入口Eに引き残す程
度に巾寸法を設定している。
示すように、前記欄間部5の内部及びそれに連続する高
さ位置の戸袋4内において、一端1aを戸袋4内に挿入
し他端1bを戸袋4から延出して引戸3の上端3aに沿
ってその上方に配設した前記引戸3を懸吊支持するレー
ル本体1と、一端2aを戸袋4内に挿入し他端2bを戸
袋4から延出する位置に固定されてレール本体1を着脱
可能に保持するフレーム2とからなる。
に示すように、側枠材71と戸袋4側の側枠材73との
間に亘って延び戸袋4の前後方向の内法寸法の略半分の
前後巾寸法を有する底壁21と、底壁21の後端21a
に沿って起立する起立壁22と、起立壁22の上端22
aに沿って延び戸袋4の前後方向の内法寸法と略等しい
前後巾寸法を有する上壁23と、上壁23の前端23a
に沿って垂下する垂下壁24とを金属折曲げ加工により
形成したものである。そして、上壁23及び起立壁22
の長手方向の両端を、それぞれ側枠材71、73に取着
したブラケット64にねじ止めにより止着している。さ
らに、戸袋4の開口部41において、垂下壁24と起立
壁22とをそれぞれ前後の中枠材72にねじ止めにより
止着している。また、起立壁22の下端22bに沿って
戸袋4内外の数ヵ所に挿通孔25を穿設し、その挿通孔
25に、起立壁22に後方から添接させた裏当て材26
から突出するフック状の係合爪27を挿通している。こ
の係合爪27は、フック状の先端27aを戸袋4側から
出入口E側に向けて略水平に延出するものである。
及び図6に示すように、前記フレーム2よりも長手方向
の寸法が若干短く引戸3を閉止位置Cと開成位置Oとの
間で移動させるべく戸袋4内から欄間部5まで引戸3の
上端3aに沿って延びる位置に配設されるもので、前記
フレーム2の前後巾略一杯に載置される前後巾寸法を有
する水平壁11と、水平壁11の前端11aに沿って起
立する前壁12と、水平壁11の後端11bに沿って起
立する後壁13とを、アルミ材を押出し一体成形したも
のである。この前壁12は、その上端12aと前記ロー
ラ32の外周に形成した溝32aとを係合させてローラ
32を転動させるために、厚巾にするとともに上端12
aに丸みを持たせている。また、この前壁12の高さは
後壁13よりも低く、しかも後壁13の高さ寸法を前記
フレーム2の底壁21の前端21bと戸袋4の前壁とな
る前側のパネル板Pとの間に形成した隙間Sよりも小さ
く設定している。このように前壁12及び後壁13の高
さ寸法を設定するのは、次のような理由による。すなわ
ち、引戸3及びローラ32の厚み方向の中心とフレーム
2の上壁23の中心とを略対応させて引戸3の安定保持
を図るためには、レール本体1の水平壁11の前端11
a及びフレーム2の底壁21の前端21bを前記上壁2
3の中心と略対応する位置まで延出する必要があり、そ
のために底壁21が障害となってレール本体1をそのま
まの姿勢で前記隙間Sから引き出すのが困難となる。そ
こで、前壁12及び後壁13の高さ寸法を隙間Sの前後
巾寸法よりも小さく設定することにより、レール本体1
を長手方向を軸に図8に拡大して矢印で示すように略9
0°回転させて、該隙間Sにレール本体1を通過させる
ことができるようにしている。また、前記前壁12から
降したローラ32をこの隙間Sを通過させて引戸3を着
脱し得るようにもしている。
すように、水平壁11をフレーム2の底壁21に載置し
たときに前記係合爪27の配設位置と対応する後壁13
に、該係合爪27と係合してスライド係合部Xを形成す
る長孔状の係合孔14を穿設している。この係合孔14
は、係合爪27を遊挿し得るように上下及び左右寸法を
大きくした巾広部14aと、この巾広部14aに連続し
係合爪27と緊密に係合するように係合爪27の厚み寸
法と略等しい上下巾寸法を有する巾狭部14bとからな
るものである。そして、図7に示すように、巾広部14
aに係合爪27を遊挿させるようにレール本体1をフレ
ーム2に載置し、同図に矢印で示すように、レール本体
1をスライドして巾狭部14bと係合爪27の基端27
bとを緊密に係合することによりスライド係合部Xの係
合を完了し、レール本体1をフレーム2に取付けるよう
にしている。さらに、このスライド係合部Xの係合状態
で戸袋4の外に延出したレール本体1とフレーム2との
間の相互に対応する数ヵ所に、レール本体1にはねじ挿
通孔15を、フレーム2にはタップ孔28をそれぞれ穿
設し、これらねじ挿通孔15及びタップ孔28にタップ
ねじNを螺入して、スライド係合部Xの係合解除を禁止
する止着部Yを形成している。したがって、止着部Yの
タップねじNを外し、フレーム2に対してレール本体1
をスライドしスライド係合部Xの係合を解除すれば、レ
ール本体1をフレーム2から取り外し、前記隙間Sを通
過させて戸袋4から引き出すことができる。また、レー
ル本体1をフレーム2に取付ける際には、以上の手順を
逆に行えばよい。
図2に示すように、引戸3の下端3bに巾方向に延びる
下向きの連続開口34を形成するとともに、中枠材72
の下端72aの近傍に配設したガイドローラ取付部42
に鉛直軸n回りに回動するガイドローラ43を上向きに
突設し、引戸3の移動時に、このガイドローラ43が引
戸3の連続開口34内に収容され連続開口34の内側壁
34aに添接して回動するように図ることで、引戸3の
厚み方向への揺動を抑制している。
のレールAは、上吊り式の引戸3を戸袋4に対して開成
位置Oと閉止位置Cとの間で移動支持体たるローラ32
を介して移動可能に懸吊するレール本体1と、このレー
ル本体1を着脱可能に保持するフレーム2とから構成さ
れ、これらレール本体1及びフレーム2の一端1a、2
aを戸袋4内に挿入し他端1b、2bを戸袋4から延出
するとともに両者の間の少なくとも戸袋4内への挿入位
置に着脱可能なスライド係合部Xを形成しているので、
少なくとも戸袋4内ではねじを使用せずに、レール本体
1をフレーム2に対してスライドさせるだけで容易に着
脱することができる。そのため、レール本体1をフレー
ム2に全てねじ止めにより止着していた従来のものと比
べて、ねじの使用本数を減らし、着脱作業に要する時間
や費用を有効に削減できる。さらに、そのスライド係合
部Xの係合を解除することにより戸袋4を解体せずにレ
ール本体1を戸袋4内から引き出し得るようにしている
ので、レール本体1の交換やメンテナンスを極めて容易
にすることができる。
ム2の戸袋4からの延出位置に、ねじ止めによりスライ
ド係合部Xの係合解除を禁止する止着部Yを形成してい
るので、レール本体1の着脱の容易性を損なわずに、よ
り確実にレール本体1をフレーム2に固定することがで
きる。さらに、フレーム2に係合爪27を突設し、レー
ル本体1に係合爪27とスライド係合する係合孔14を
設けて、これら係合爪27と係合孔14とで前記スライ
ド係合部Xを構成しているので、このスライド係合部X
を簡素な構成のものとすることができる。特に、本実施
例では、係合爪27をフック状のものとし、係合孔14
を係合爪27を遊挿し得る巾広部14aと係合爪27に
緊密に係合する巾狭部14bとからなる長孔状のものと
しているので、係合爪27と係合孔14とを確実且つ容
易に係合し、係合解除も容易なものとすることが可能で
ある。
びる底壁21と、底壁21の後端21aに沿って起立す
る起立壁22とを具備するものであり、レール本体1
が、引戸3の巾方向に延びる水平壁11と、該水平壁1
1の前端11aに沿って起立する前壁12と、水平壁1
1の後端11bに沿って起立する後壁13とを具備する
ものであって、レール本体1の水平壁11をフレーム2
の底壁21に載置した状態で後壁13と起立壁22とを
添接させるとともに、スライド係合部Xを、懸吊した引
戸3の荷重が作用するフレーム2の起立壁22とこれに
添接するレール本体1の後壁13との間においてこれら
起立壁22及び後壁13と直交する方向に設けているの
で、引戸3の荷重に対するレール本体1及びフレーム2
の支持強度を有効に高めることができる。
成において、レール本体1の前壁12及び後壁13の高
さ寸法を、フレーム2の底壁21の前端21bと戸袋4
の前側のパネル板Pとの間に形成される隙間Sの前後方
向寸法よりも小さく設定しているために、レール本体1
を長手方向を軸に90°回転させれば、レール本体1が
この隙間Sを通過でき、レール本体1を戸袋4外に簡単
に引き出すことができる。また逆に、レール本体1を戸
袋4内に挿入してフレーム2に取付けることも容易であ
る。
m回りに回動するローラ32として、このローラ32
を、前記レール本体1の前壁12の上端12aを転動さ
せているので、上記のようなレール本体1の構成を有効
に利用して、引戸3をよりスムーズに移動することが可
能である。さらに、レール本体1をアルミ押出し成形に
より形成しているので、レール本体1の強度を高め、ロ
ーラ32を介して前壁12に対して前方へ回動する方向
に作用する引戸3の荷重を有効に支持することができ
る。
法は、上記実施例に限られない。例えば、図9に示すよ
うに、レール本体101の後壁113の高さ寸法を、前
記隙間Sの前後方向の巾寸法以上に設定した場合には、
スライド係合部Xの係合を解除し、同図に想像線で示す
ように、レール本体101を約180°回転させ、レー
ル本体101の前壁112、水平壁111及び後壁11
3により形成される開口にフレーム2の底壁21を飲み
込ませるようにして、前記後壁113から隙間Sを通過
させるようにすれば、レール本体101をフレーム2か
ら降ろして戸袋4外へ簡単に引き出すことができる。
段付ピン状のものとし、係合孔を該係合爪を遊挿し得る
大径部と係合爪に緊密に係合する小径部とからなるダル
マ孔としたものであっても、上記実施例と同様の効果が
得られる。その他、各部の具体的構成についても上記実
施例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能である。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の引戸のレールは、上吊り式の引戸の上端に
沿って配設され、引戸を戸袋に対して開成位置と閉止位
置との間で移動可能に懸吊し得るものであって、引戸の
上端に配設した移動支持体を移動させて引戸の移動を案
内するレール本体と、このレール本体に沿って延びる位
置に固定されてレール本体を着脱可能に保持するフレー
ムとからなるものとし、これらレール本体及びフレーム
の一端を戸袋内に挿入し他端を戸袋から延出するととも
に両者の間の少なくとも戸袋内への挿入位置に着脱可能
なスライド係合部を形成しているので、少なくとも戸袋
内ではねじを使用せずに、レール本体をフレームに対し
てスライドさせるだけで容易に着脱することができる。
そのため、ねじの使用本数を減らし、着脱作業に要する
時間や費用を有効に削減できる。さらに、そのスライド
係合部の係合を解除することによりレール本体を戸袋か
ら引き出し得るようにしているので、戸袋を解体、分解
等せずにレール本体の交換やメンテナンスを極めて容易
にすることが可能である。
の戸袋からの突出位置に、ねじ止めにより前記スライド
係合部の係合解除を禁止する止着部を形成すれば、上記
のようなレール本体の着脱の容易性を損なわずに、より
確実にレール本体をフレームに取付け、且つ容易に取り
外すことができる。さらに、レール本体又はフレームの
一方に係合爪を設け、他方に係合爪にスライド係合する
係合孔を設けて、これら係合爪と係合孔とで前記スライ
ド係合部を構成している場合には、スライド係合部を簡
素なものとすることができる。
の係合爪と、係合爪を遊挿し得る巾広部と係合爪をスラ
イドして緊密に係合し得る巾狭部とを具備する長孔状の
係合孔とから構成したり、或いは、段付ピン状の係合爪
と、係合爪を遊挿し得る大径部と係合爪をスライドして
緊密に係合し得る小径部とを具備するダルマ孔状の係合
孔とから構成すれば、係合爪と係合孔とが確実に係合し
且つ係合解除も容易なものとすることが可能となる。
底壁と、該底壁の後端に沿って起立する起立壁とを具備
するものとし、レール本体を、引戸の巾方向に延びる水
平壁と、該水平壁の前端に沿って起立する前壁と、水平
壁の後端に沿って起立する後壁とを具備するものとし
て、レール本体の水平壁をフレームの底壁に載置した状
態で後壁と起立壁とを添接させるとともに、これら後壁
と起立壁との間にスライド係合部を配設した構成にして
いる場合には、懸吊した引戸の荷重が作用するフレーム
の起立壁とこれに添接するレール本体の後壁との間にこ
れらと直交する方向にスライド係合部を設けていること
になるので、引戸の荷重に対する支持強度を有効に高め
ることができる。
央と引戸の厚み方向の中央とを略一致させて引戸の安定
保持を実現するために、レール本体の水平壁とフレーム
の底壁とをフレームの前後巾寸法の少なくとも半分の前
後巾寸法を有するものとする必要がある。したがって、
レール本体の前壁及び後壁の高さ寸法を、フレームの底
壁の前端と戸袋の前壁との間に形成される隙間の前後方
向寸法よりも小さく設定しておくと、この隙間を通して
戸袋外にレール本体を簡単に引き出すことができ、また
逆に、戸袋内に挿入してフレームに取付けることも容易
となる。その他、レール本体の後壁の高さ寸法を、前記
隙間の前後巾寸法よりも大きく設定している場合には、
レール本体を約180°回転させ、レール本体の前壁、
水平壁及び後壁により形成される開口にフレームの底壁
を飲み込ませるようにして、前記後壁から先に前記隙間
を通過させれば、レール本体をフレームから降ろして戸
袋外へ引き出すことが容易となるとともに、レール本体
に十分な強度が得られ、係合孔の位置や形状等の設計変
更も容易となる。
ーラを、前記レール本体の前壁の上端を転動させるよう
にしておくと、上記のようなレール本体の構成を有効に
利用して、引戸をよりスムーズに移動することが可能で
ある。その場合、アルミ押出し成形によりレール本体を
形成すると、前壁に対して前方へ回動する方向に作用す
る引戸の荷重を有効に支持することができる。
示す正面図。
図。
面図。
図。
面図。
Claims (10)
- 【請求項1】上吊り式の引戸の上端に沿ってその上方に
配設され、該引戸をその隣接位置に配設した戸袋に収納
した開成位置と戸袋から引き出した閉止位置との間で巾
方向に移動可能に懸吊し得るものであって、水平壁を備え 一端を戸袋内に挿入し他端を戸袋から延出
して引戸の巾方向に延び引戸の上端に配設した移動支持
体を該巾方向に移動させて引戸の移動を案内するレール
本体と、少なくとも引戸の巾方向に延び前記レール本体
の水平壁を載置する底壁を備え一端を戸袋内に挿入し他
端を戸袋から延出して前記レール本体に沿って延びる位
置に固定されてレール本体を着脱可能に保持するフレー
ムとからなり、レール本体とフレームとの間の少なくと
も戸袋内への挿入位置に着脱可能なスライド係合部を形
成して、該スライド係合部の係合解除によりレール本体
を戸袋から引き出し得るように構成していることを特徴
とする引戸のレール。 - 【請求項2】少なくとも前記レール本体とフレームとが
戸袋から延出する位置に、ねじ止めにより前記スライド
係合部の係合解除を禁止する止着部を形成していること
を特徴とする請求項1記載の引戸のレール。 - 【請求項3】前記スライド係合部を、レール本体又はフ
レームの一方に設けた係合爪と、該係合爪にスライド係
合する他方に設けた係合孔とから構成していることを特
徴とする請求項1又は2記載の引戸のレール。 - 【請求項4】前記係合爪がフック状のものであり、前記
係合孔が、この係合爪を遊挿し得る巾広部と、該巾広部
に連続し係合爪と緊密に係合し得る巾狭部とを具備する
長孔状のものであることを特徴とする請求項3記載の引
戸のレール。 - 【請求項5】前記係合爪が段付ピン状のものであり、前
記係合孔が、この係合爪を遊挿し得る大径部と、該大径
部に連続し係合爪と緊密に係合し得る小径部とを具備す
るダルマ孔状のものであることを特徴とする請求項3記
載の引戸のレール。 - 【請求項6】フレームが、前記底壁と、該底壁の後端に
沿って起立する起立壁とを具備するものであり、レール
本体が、前記水平壁と、該水平壁の前端に沿って起立す
る前壁と、水平壁の後端に沿って起立しフレームの起立
壁に添接する後壁とを具備するものであって、前記起立
壁と後壁との間に前記スライド係合部を配設しているこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の引戸
のレール。 - 【請求項7】前記レール本体の前壁及び後壁の高さ寸法
を、前記フレームの底壁の前端と戸袋の前壁との間に形
成される隙間の前後方向の寸法よりも小さく設定してい
ることを特徴とする請求項6記載の引戸のレール。 - 【請求項8】前記レール本体の後壁の高さ寸法を、前記
フレームの底壁の前端と戸袋の前壁との間に形成される
隙間の前後方向の寸法以上に設定し、レール本体を回転
して、該レール本体の前壁、水平壁及び後壁により形成
される開口にフレームの底壁を飲み込ませながら、レー
ル本体を後壁から前記隙間を通過させ得るようにしてい
ることを特徴とする請求項6記載の引戸のレール。 - 【請求項9】前記移動支持体が水平支軸に枢支されたロ
ーラであり、該ローラを、前記レール本体の前壁の上端
に沿って転動させていることを特徴とする請求項6、7
又は8記載の引戸のレール。 - 【請求項10】前記レール本体が、アルミ押出し材を成
形してなるものであることを特徴とする請求項9記載の
引戸のレール。
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JP09014999A JP3278805B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 引戸のレール |
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JP09014999A JP3278805B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 引戸のレール |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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