JP3278388B2 - 電磁波シールド用ガスケット - Google Patents
電磁波シールド用ガスケットInfo
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Description
スケットに係り、詳しくは、導電性部材の間隙に配設さ
れて、当該間隙を通過しようとする電磁波を遮蔽する電
磁波シールド用ガスケットに関するものである。
どに開示されるように、弾性金属薄板の一方の長手辺に
沿って複数の接触突片が一定間隔おきに形成され、その
接触突片が弾性金属薄板の片面側に折り曲げられて薄板
バネを構成する電磁波シールド用ガスケットが知られて
いる。尚、このような電磁波シールド用ガスケットは、
スティック状の接触突片が並列配置されて外観が指状を
呈することから、一般にスティックフィンガーと呼ばれ
ている。
ば、導電性筺体の本体部に各接触突片の基部側の弾性金
属薄板が接続固定され、各接触突片が導電性筺体の蓋部
に接触するように、本体部と蓋部との間に挿入される。
そして、導電性筺体の本体部に対して蓋部が閉じられ、
本体部と蓋部との間で電磁波シールド用ガスケットが押
圧されると、薄板バネによるバネ力により各接触突片が
蓋部側を圧接して、本体部と蓋部とを導通可能に接続す
る。ここで、各接触突片の間隔は狭く形成されているた
め、導電性筺体の本体部と蓋部との間隙は各接触突片に
よってほぼ埋め尽くされることになり、その間隙を通過
しようとする電磁波を遮蔽することができる。
の本体部に対して蓋部を閉じる際に、本体部と蓋部とを
ボルトなどで強く締めすぎると、各接触突片が過度に押
しつぶされて不要に変形し、薄板バネのバネ特性が失わ
れて元の形状に復元しなくなってしまうおそれがあっ
た。薄板バネの復元力が失われると、導電性筺体の蓋部
を開けて再び閉じた際に本体部と蓋部とが導通可能に接
続されず、本体部と蓋部との間隙を通過しようとする電
磁波を遮断できなくなる。
示されるように、導電性筺体の本体部と蓋部とに一定の
隙間を形成させるための手段を配置し、電磁波シールド
用ガスケットに対して一定の押圧力を作用させ得るよう
にして固定を行う技術が提案されている。尚、同公報に
は、導電性筺体の本体部と蓋部とに一定の隙間を形成さ
せるための手段の具体例として、本体部と蓋部とを接続
固定するネジにはめ込まれたカラーからなるスペーサし
か記載されていない。
では、電磁波シールド用ガスケットとは別部品としてス
ペーサを用意しなければならず、電磁波シールド用ガス
ケットの取付施工業者にとっては、当該スペーサを保管
管理するためのコストを要するという問題があった。ま
た、電磁波シールド用ガスケットの取り付け作業とは別
にスペーサの取り付け作業が必要となり、電磁波シール
ド用ガスケットの取付施工業者にとっては、作業工数が
増えるという問題もあった。さらに、導電性筺体の本体
部および蓋部にスペーサを取り付けるためのスペースを
設けなければならず、そのスペース分だけ導電性筺体が
大型化して、近年の電機電子機器に対する小型化の要求
に反するという問題があった。
間隙を通過しようとする電磁波を遮断するだけでなく、
その間隙を塞いで密閉することが要求されることがあ
る。例えば、屋外に設置される電機電子機器の筺体につ
いては、筺体内への風雨や塵埃の浸入を防止する必要が
あるため、筺体の気密性を高めることが不可欠である。
との間隙を塞いで密閉するための密閉用ガスケットを、
電磁波シールド用ガスケットとは別個に取り付ける方法
がとられていた。そのため、電磁波シールド用ガスケッ
トの取付施工業者にとっては、別部品である密閉用ガス
ケットを保管管理するためのコストを要する上に、密閉
用ガスケットの取り付け作業分だけ作業工数が増えると
いう問題があった。
れたものであって、その目的は、導電性部材の間隙を通
過しようとする電磁波に対して高い電磁波シールド効果
を維持することが可能で、取付スペースが小さくて低コ
ストな電磁波シールド用ガスケットを提供することにあ
る。また、本発明の別の目的は、上記目的を達成した上
で、導電性部材の間隙を密閉することが可能で、低コス
トな電磁波シールド用ガスケットを提供することにあ
る。
になされた請求項1に記載の発明は、導電性と弾性とを
有する薄板の一方の長手辺に沿って複数の突片が形成さ
れ、各突片が薄板の片面側に鋭角を成して折り曲げられ
て構成された薄板バネ部材と、当該薄板バネ部材の各突
片とは反対側の基部と各突片との間に付設され、各突片
を内側から付勢する付勢部材とを備えた電磁波シールド
用ガスケットにおいて、前記薄板バネ部材を形成する突
片は接触突片および嵌合突片からなり、前記嵌合突片の
先端部は前記付勢部材に係着され、且つ前記嵌合突片の
長さは前記接触突片の長さよりも短く設定されているこ
とを特徴とする。
導電性部材の間隙に配設して導電性部材間で薄板バネ部
材を押圧すると、薄板バネによるバネ力により各突片お
よび基部が導電性部材を圧接し、導電性部材の間隙を通
過しようとする電磁波を遮蔽する。また、導電性筐体の
本体部に薄板バネ部材の基部が接するように配置して、
導電性筐体の蓋部を閉じると、本体部と蓋部との間で各
接触突片が押圧され、薄板バネによるバネ力により各接
触突片が蓋部側を圧接して、導電バネ部材を介して本体
部と蓋部とが導通可能に接続される。導電性筺体の本体
部と蓋部との間隙をさらに狭くすると、各接触突片だけ
でなく各嵌合突片についても蓋部に当接し、各突片が全
て蓋部と接触する。
も、各突片を内側から付勢する付勢部材が設けられてい
るため、導電性部材から各突片にかかる圧力に対して付
勢部材による付勢力が抗することから、各突片が過度に
押しつぶされて不要に変形するのを防止することができ
る。従って、薄板バネ部材のバネ特性が失われることは
なく、導電性部材の間隙が広げられると、各突片は元の
形状に復元される。その結果、導電性部材の間隙が何度
も広げられたり狭められたりした場合でも、薄板バネ部
材の復元力を安定に保持することが可能になり、高い電
磁波シールド効果を維持することができる。また、本発
明によれば、嵌合突片の先端部が付勢部材が係着される
ため、付勢部材が変形しても、各突片から付勢部材が外
れるのを防止することができる。
設され、一部品としての電磁波シールド用ガスケットを
構成している。そのため、電磁波シールド用ガスケット
の取付施工業者にとっては、付勢部材を電磁波シールド
用ガスケットとは別部品として保管管理する必要がな
く、付勢部材のみを取り付ける作業も必要ないことか
ら、それらに関するコストを削減することができる。そ
して、導電性部材に付勢部材のみを取り付けるためのス
ペースが必要ないことから、導電性部材を小型化するこ
とができる。
に記載の電磁波シールド用ガスケットにおいて、前記付
勢部材は弾性材料によって形成されたことをその要旨と
する。従って、本発明によれば、付勢部材の弾性力によ
り各突片に対して付勢力を均一に付加することが可能に
なり、各突片の不要な変形を防止して請求項1に記載の
発明の効果をさらに高めることができる。
または請求項2に記載の電磁波シールド用ガスケットに
おいて、前記薄板バネ部材は導電性部材の間隙に配設さ
れて当該間隙を通過しようとする電磁波を遮蔽し、当該
間隙を塞いで密閉する密閉部材が前記付勢部材に連設さ
れたことをその要旨とする。
勢部材に連設され、一部品としての電磁波シールド用ガ
スケットを構成している。そのため、電磁波シールド用
ガスケットの取付施工業者にとっては、密閉部材を電磁
波シールド用ガスケットとは別部品として保管管理する
必要がなく、密閉部材のみを取り付ける作業も必要ない
ことから、それらに関するコストを削減することができ
る。
に記載の電磁波シールド用ガスケットにおいて、前記密
閉部材は前記付勢部材と同一材質によって一体形成され
たことをその要旨とする。従って、本発明によれば、密
閉部材を容易に製造することが可能になり、低コストな
電磁波シールド用ガスケットを得ることができる。
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「付勢部材」はフランジ部材12およびスペーサ
部材13に相当する。
形態を図面と共に説明する。本実施形態の電磁波シール
ド用ガスケット1について、図2(a)に平面図、図2
(b)に正面図、図2(c)に底面図、図1に図2
(b)におけるA−A線断面図を示す。
ックフィンガー部材2および保持部材3から構成されて
いる。スティックフィンガー部材2は、矩形の導電性弾
性薄板4の一方の長手辺に沿って複数の接触突片5およ
び嵌合突片6が一定間隔おきに形成され、各突片5,6
が導電性弾性薄板4の片面側に鋭角θを成して折り曲げ
られて構成される薄板バネによって形成されている。
抜き加工によって一体形成される。そして、各突片5,
6の幅および間隔は全て同じに設定され、各突片5,6
の先端部5a,6aは前記した導電性弾性薄板4の鋭角
θを成した折り曲げ方向と同一方向に湾曲され、嵌合突
片6の長さは接触突片5のそれよりも短く設定されてい
る。尚、各突片5,6の末端部間の導電性弾性薄板4に
は丸く打ち抜かれた部分7があるが、この部分7は、導
電性弾性薄板4を打ち抜き加工する際に各突片5,6に
かかる応力を分散させ、各突片5,6に歪みや傾きが生
じるのを防止するために設けられている。
性とを有する適宜な材料から成り、そのような材料とし
ては、弾性に富んだ金属材料(ベリリウム銅、ステンレ
スバネ材,燐青銅など)や、弾性を有する導電性プラス
チック材料などがある。また、金属材料を用いて導電性
弾性薄板4を形成した場合、その表面にメッキ処理を施
せば、耐腐食性を向上させることができる。
材12,スペーサ部材13から構成されている。密閉部
材11は、長手方向に沿って断面四角形の貫通孔11a
が形成された四角筒状を成し、その上面部には長手方向
に沿って2つの突起11bが形成されている。フランジ
部材12は、密閉部材11の長手方向に沿って突設され
ている。スペーサ部材13はフランジ部材12の長手方
向に沿った先端部に鋭角θを成して突設されており、各
部材12,13間には凹部13aが形成されている。ま
た、各部材12,13の肉厚は、密閉部材11のそれよ
りも若干薄く設定されている。
材料によって一体形成され、そのような弾性材料として
は、高分子材料(クロロプレン、ネオプレン、サンプト
プレン、ポリウレタンなど)をスポンジ状に発泡させた
発泡材料や、シリコンゴムなどの各種弾性ゴムを含むエ
ラストマーなどがある。
た導電性弾性薄板4の形状に合致するように形成されて
いる。そして、導電性弾性薄板4における基部8の内壁
面にフランジ部材12が嵌合すると共に、各突片5,6
の内壁面にスペーサ部材13が嵌合した状態において、
嵌合突片6の湾曲した先端部6aがスペーサ部材13に
係着し離脱不能に固定するようになっている。また、導
電性弾性薄板4と各部材12,13とが嵌合した状態に
おいて、基部8から密閉部材11の突起11bまでの高
さh1は、基部8から接触突片5の最上端部までの高さ
h2よりも高く設定されている。さらに、密閉部材11
の一端部11cは、導電性弾性薄板4の基部8から露出
している。尚、導電性弾性薄板4と各部材12,13と
は密着して嵌合し、その嵌合面は接着剤にて接着固定さ
れている。
も短いため、嵌合突片6と密閉部材11との間からはフ
ランジ部材12が露出し、その露出したフランジ部材1
2には透孔12aが形成されている。また、基部8に
は、透孔12aと連通する透孔8aが形成されている。
粘着テープ14が貼着されている。両面粘着テープ14
の表面には剥離紙15が貼着されている。尚、両面粘着
テープ14の幅は基部8の幅よりも小さく設定され、基
部8の先端側(各突片5,6側)は両面粘着テープ14
から露出している。
ド用ガスケット1の使用方法について、図3および図4
を用いて説明する。図3に示すように、導電性筺体の本
体部21aに、導電性弾性薄板4の基部8が接するよう
に配置する。このとき、導電性筺体の本体部21aに形
成された雌ねじ23と各透孔8a,12aとが合致する
ように位置合わせを行う。そして、剥離紙15を剥がし
た両面粘着テープ14により、電磁シールド用ガスケッ
ト1を導電性筺体の本体部21aに接着固定する。次
に、各透孔12a,8aに雄ねじ22をはめ込んで雌ね
じ23に螺合し、フランジ部材12を導電性筺体の本体
部21aに螺着することにより、電磁シールド用ガスケ
ット1を導電性筺体の本体部21aに強固に固定する。
形成されているため、フランジ部材12の不要な変形を
防止して導電性筺体の本体部21aに確実に螺着するに
は、座金付の雄ねじ22を用いるか又はワッシャーを併
用するのが望ましい。この状態において、両面粘着テー
プ14から露出した基部8の先端側は導電性筺体の本体
部21aに密着し、基部8と導電性筺体の本体部21a
とは導通可能に接続される。そのため、両面粘着テープ
14の幅および基部8における貼着位置は、基部8と導
電性筺体の本体部21aとが十分な面積にて確実に密着
可能なように設定しておく必要がある。
ら露出したフランジ部材12に透孔12aが形成されて
いるため、各透孔12a,8aに雄ねじ22をはめ込ん
で雌ねじ23に螺合する作業はきわめて容易である。次
に、図4に示すように、導電性筺体の蓋部21bを矢印
B方向に閉じると、本体部21aと蓋部21bとの間で
各接触突片5が押圧され、薄板バネによるバネ力により
各接触突片5が蓋部21b側を圧接して、導電性弾性薄
板4を介して本体部21aと蓋部21bとが導通可能に
接続される。ここで、各突片5,6の間隔は狭く形成さ
れているため、導電性筺体の本体部21aと蓋部21b
との間隙は各突片5,6によってほぼ埋め尽くされるこ
とになり、その間隙を通過しようとする電磁波を遮蔽す
ることができる。
1aと蓋部21bとの間で密閉部材11が押圧され、密
閉部材11が変形して本体部21aと蓋部21bとの間
隙を塞いで密閉する。ここで、密閉部材11には貫通孔
11aおよび各突起11bが形成され、密閉部材11の
一端部11cは導電性弾性薄板4の基部8から露出して
いる。そのため、導電性筺体の本体部21aと蓋部21
bとの間で密閉部材11が押圧されると、貫通孔11a
が押しつぶされると共に、各突起11bの間の部分が貫
通孔11a側へ鋭角的に折り曲げられ、一端部11cが
外側へ膨らみ、導電性筺体の本体部21aおよび蓋部2
1bの面形状に沿って密閉部材11が自在に変形して密
着する。従って、導電性筺体の本体部21aおよび蓋部
21bの面形状が平滑でない場合でも、その間隙を確実
に密閉して導電性筺体の高い気密性を得ることができ
る。
触突片の高さh2との比、密閉部材11の材質および肉
厚、貫通孔11aの断面形状および断面積については、
導電性筺体の本体部21aおよび蓋部21bの面形状と
間隙の幅とに対応し、密閉部材11が変形して本体部2
1aおよび蓋部21bに対して確実に密着可能なように
設定しておく必要がある。
21bとの間隙を図4に示す状態よりさらに狭くする
と、各接触突片5だけでなく各嵌合突片6についても蓋
部21bに当接し、各突片5,6が全て蓋部21bと接
触する。その結果、各嵌合突片6と導電性筺体の蓋部2
1bとの間を通過しようとする電磁波をも遮蔽すること
が可能になり、電磁波シールド効果をさらに高めること
ができる。
る際に、本体部21aと蓋部21bとをボルトなどで強
く締めた場合には、本体部21aと蓋部21bとの間隙
がさらに狭くなる。しかし、各突片5,6の内壁面には
スペーサ部材13が嵌合しており、スペーサ部材13と
フランジ部材12との間には凹部13aが形成されてい
るため、各突片5,6が押圧されて撓むと、スペーサ部
材13が変形してフランジ部材12側へ倒れ込み、凹部
13aが押しつぶされて各部材12,13が一体化す
る。そのため、一体化した各部材12,13により各突
片5,6が内側より付勢され、導電性筺体の蓋部21b
から各突片5,6にかかる圧力に当該付勢力が抗するこ
とから、各突片5,6が過度に押しつぶされて不要に変
形するのを防止することができる。従って、導電性弾性
薄板4のバネ特性が失われることはなく、導電性筺体の
蓋部21bを開けば、各突片5,6は元の形状に復元さ
れる。その結果、導電性筺体の蓋部21bの度重なる開
閉に際しても、導電性弾性薄板4からなる薄板バネの復
元力を安定に保持することが可能になり、高い電磁波シ
ールド効果を維持することができる。ここで、各部材1
2,13は弾性材料によって形成されているため、その
弾性力により各突片5,6に対して付勢力を均一に付加
することが可能になり、各突片5,6の不要な変形を確
実に防止することができる。
嵌合し、一部品としての電磁波シールド用ガスケット1
を構成している。そのため、電磁波シールド用ガスケッ
ト1の取付施工業者にとっては、各部材12,13を電
磁波シールド用ガスケット1とは別部品として保管管理
する必要がなく、各部材12,13のみを取り付ける作
業も必要ないことから、それらに関するコストを削減す
ることができる。そして、導電性筺体の本体部21aお
よび蓋部21bに各部材12,13のみを取り付けるた
めのスペースが必要ないことから、導電性筺体を小型化
することができる。
凹部13aの形状については、各突片5,6の不要な変
形を防止して導電性弾性薄板4からなる薄板バネの復元
力を保持することが可能なように設定しておく必要があ
る。また、嵌合突片6の湾曲した先端部6aがスペーサ
部材13を離脱不能に固定しているため、スペーサ部材
13が変形しても、各突片5,6からスペーサ部材13
が外れるのを防止することができる。
を介して導電性弾性薄板4に取り付けられ、一部品とし
ての電磁波シールド用ガスケット1を構成している。そ
のため、電磁波シールド用ガスケット1の取付施工業者
にとっては、密閉部材11を電磁波シールド用ガスケッ
ト1とは別部品として保管管理する必要がなく、密閉部
材11のみを取り付ける作業も必要ないことから、それ
らに関するコストを削減することができる。
のではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることが
できる。 (1)上記実施形態においては各突片5,6の幅および
間隔が全て同じに設定されているが、その幅および間隔
は各突片5,6毎に異なっていてもよい。例えば、嵌合
突片6の幅を接触突片5の幅よりも狭くしてもよい。こ
の場合、短い嵌合突片6から導電性筺体の蓋部21bへ
加えられる圧接力は、長い接触突片5のそれに比べて小
さいため、嵌合突片6と蓋部21bとの間には隙間がで
きやすいが、嵌合突片6の幅を狭くすることにより、そ
の隙間の面積を少なくして電磁シールド効果を向上させ
ることができる。
性筺体の本体部21aに取り付けるには、上記実施形態
のように、両面粘着テープ14による接着固定と、各透
孔12a,8aに雄ねじ22をはめ込むことによる螺着
固定とを併用してもよく、いずれか一方のみを用いても
よい。尚、両面粘着テープ14による接着だけを行う場
合には、各透孔12a,8aを省いてもよい。
に限らず、密閉部材11が変形して本体部21aおよび
蓋部21bに対して確実に密着可能であればどのような
形状であってもよく、例えば、円筒状、楕円筒状、半円
筒状、四角形以外の多角形の筒状などの形状でもよい。
また、同様の理由により、貫通孔11aの断面形状につ
いても四角形に限らず、例えば、円形、楕円形、半円
形、四角形以外の多角形の筒状、星形など、どのような
形状であってもよい。さらに、同様の理由により、貫通
孔11aを省いてもよい。
1bとの間隙を密閉することが要求されない場合には、
電磁シールド用ガスケット1から密閉部材11を省いて
もよく、そのようにした電磁シールド用ガスケット31
の断面図を図5に示す。尚、電磁シールド用ガスケット
31は、密閉部材11が省かれている以外は電磁シール
ド用ガスケット1と同じ構成であるため、図示の符号を
等しくしてその説明を省略する。
て導電性弾性薄板4からなる薄板バネの復元力を保持す
ることが可能であれば、フランジ部材12とスペーサ部
材13との間に形成された凹部13aを省いてもよく、
そのようにした電磁シールド用ガスケット41の断面図
を図6に示す。尚、電磁シールド用ガスケット41は、
凹部13aが省かれている以外は電磁シールド用ガスケ
ット1と同じ構成であるため、図示の符号を等しくして
その説明を省略する。
混入することにより、磁界における電磁波シールド効果
を向上させる。(7)上記実施形態においては各部材1
2,13が弾性材料によって形成されているが、各突片
5,6が過度に押しつぶされて不要に変形するのを防止
することが可能なように各部材12,13の形状を設定
した場合には、各部材12,13を弾性力のない固体材
料によって形成してもよい。
面図。
スケットの平面図、図2(b)は同じく正面図、図2
(c)は同じく底面図。
用方法を説明するための説明図。
用方法を説明するための説明図。
断面図。
断面図。
材 12…フランジ部材 13…スペーサ部材
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性と弾性とを有する薄板の一方の長
手辺に沿って複数の突片が形成され、各突片が薄板の片
面側に鋭角を成して折り曲げられて構成された薄板バネ
部材と、 当該薄板バネ部材の各突片とは反対側の基部と各突片と
の間に付設され、各突片を内側から付勢する付勢部材と
を備えた電磁波シールド用ガスケットにおいて、 前記薄板バネ部材は、複数の接触突片および嵌合突片か
らなり、前記嵌合突片の先端部は前記付勢部材に係着さ
れ、且つ前記嵌合突片の長さは前記接触突片の長さより
も短く設定されている ことを特徴とする電磁波シールド
用ガスケット。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電磁波シールド用ガス
ケットにおいて、 前記付勢部材は弾性材料によって形成されたことを特徴
とする電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2 に記載の電磁波
シールド用ガスケットにおいて、 前記薄板バネ部材は導電性部材の間隙に配設されて当該
間隙を通過しようとする電磁波を遮蔽し、当該間隙を塞
いで密閉する密閉部材が前記付勢部材に連設されたこと
を特徴とする電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項4】 請求項3 に記載の電磁波シールド用ガス
ケットにおいて、 前記密閉部材は前記付勢部材と同一材質によって一体形
成されたことを特徴とする電磁波シールド用ガスケッ
ト。
Priority Applications (1)
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JP28202897A JP3278388B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 電磁波シールド用ガスケット |
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JP28202897A JP3278388B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 電磁波シールド用ガスケット |
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JPH11121965A JPH11121965A (ja) | 1999-04-30 |
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