JP3276601B2 - 洗浄処理方法及び洗浄処理装置 - Google Patents

洗浄処理方法及び洗浄処理装置

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JP3276601B2
JP3276601B2 JP00901198A JP901198A JP3276601B2 JP 3276601 B2 JP3276601 B2 JP 3276601B2 JP 00901198 A JP00901198 A JP 00901198A JP 901198 A JP901198 A JP 901198A JP 3276601 B2 JP3276601 B2 JP 3276601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば液晶表示
ディスプレイ(LCD)や半導体ウエハなどの基板を処
理する処理装置における洗浄処理方法及び洗浄処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、処理装置、例えばLCDガラス基
板などにレジスト膜を被膜処理するレジスト塗布装置な
どは、装置自体の小型化およびコスト低減と共に、装置
使用時のランニングコストを低く抑えることが急務にな
っている。
【0003】例えばLCDなどの製造工程において一般
に使用されているレジスト塗布装置は、ガラス基板(被
処理体)に対してレジスト塗布処理とその洗浄処理とを
行うものであり、スピンコーティング方式のものとスプ
レー方式のものとがある。
【0004】例えばスピンコーティング方式のレジスト
塗布装置は、ガラス基板を載置する昇降および回転自在
なスピンチャックと、ガラス基板の中心部にレジスト液
を滴下するレジスト液滴下部と、ガラス基板の表面洗浄
を行うための洗浄液噴射ノズルと、ガラス基板の周囲を
2重に取り囲むように配設され、スピンチヤックと共に
回転してガラス基板から流出および飛散したレジスト液
やシンナを受ける内側の回転カップとその外側のドレン
カップとを有している。
【0005】このレジスト塗布装置の場合、昇降および
回転自在なスピンチヤック上にガラス基板を載置し、こ
れを回転されながら中心部にレジスト液を滴下し遠心力
によってレジスト塗布を均一に行う。この時、ガラス基
板から流出または飛散したレジスト液の残液は、回転カ
ップに受けられて排出される。次の工程では、スピンチ
ヤックの高さを変えて洗浄液噴射ノズルから洗浄液をガ
ラス基板の端部に供給し、基板表面端部の洗浄を行いそ
の排液は、ドレンカップで受けられて排出される。洗浄
液としては、低公害で安全性が高いことから、シンナな
どの溶剤が使用されている。
【0006】このレジスト塗布装置の場合、洗浄後の洗
浄液(廃液)には、シンナの中に多量のレジスト材料
(成分)が溶け込んでいることから、ガラス基板への再
使用はできず、ドレンカップから廃液管を通じて廃液貯
留部に貯留し、この廃液貯留部の廃液がある程度溜まっ
た時点で廃棄するようにしている。
【0007】ところで、ドレンカップには、必ずレジス
ト成分の含まれたシンナが流されることから、洗浄処理
を繰り返すうちにレジスト成分がカップ内壁に付着して
堆積してゆく。カップ内壁にレジスト成分が付着し堆積
すると、いずれは目詰まりを引き起こすため、従来は、
ある期間毎にカップ自体の内壁を洗浄し堆積物を剥離し
ていた。これは、レジスト液自体を受ける回転カップも
同じことである。
【0008】しかしながら、従来のレジスト塗布装置の
場合、カップ内に配設したカップ内洗浄専用のノズルか
らカップ内壁面へ向けてシンナを吹き付けてカップ内の
堆積物を取り除く洗浄形態をとっているため、これに
は、多量のシンナが必要となる。
【0009】このように上述した従来のレジスト塗布装
置、つまり処理装置では、処理を繰り返すうちにカップ
内壁にレジストなどの汚れが付着し、これを洗浄する場
合に多量にシンナが必要となり、洗浄に要する費用がか
さむという問題があった。
【0010】また、一度使用した洗浄液は、被洗浄体で
あるガラス基板の洗浄処理に再使用することが不可能な
ため、廃液として廃棄しており、これもランニングコス
トがかかる原因になっていた。
【0011】更に、LCD基板等の被処理体の表面にス
ピンコーティング法によってレジスト液を塗布する処理
が行われるが、この塗布処理の際、LCD基板が矩形状
であるため、回転により空気流に乱れが生じ、レジスト
膜の膜厚の均一性が維持できないという問題がある。
【0012】そのため、従来では、LCD基板を保持す
る保持手段であるスピンチャックとLCD基板の側方及
び上、下部を蓋付回転カップで包囲し、この蓋付回転カ
ップ内のLCD基板の上方に整流板を取り付け、そし
て、蓋付回転カップの蓋部に設けられた給気孔から給気
される空気を整流板によって整流して回転カップの底部
に設けられた排気孔から排出して、空気流の乱れによる
レジスト膜の膜厚の乱れを防止している。また、蓋付回
転カップの側方及び下方を固定カップにて包囲して、回
転カップの回転により生じる空気流が回転カップ内に逆
流するのを防止している。
【0013】しかしながら、この種のスピンコーティン
グ法によってレジスト液を塗布するレジスト塗布装置に
おいては、遠心力によってレジスト液が外方へ飛散する
ため、回転カップの内側面や底面、蓋体の裏面、整流板
の下面等にレジストが付着する。
【0014】また、固定カップの内側面や底面にもレジ
ストが付着する虞れがある。このように回転カップ、固
定カップ内や蓋体、整流板等に付着したレジストは、乾
燥してパーティクルを発生するため、このパーティクル
がLCD基板に付着すると、回路パターン等に支障をき
たすばかりか歩留まりの低下を招くという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、被処理体の洗浄に供される洗浄液を有効に利用する
ようにした洗浄処理方法及び洗浄処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】本発明の第2の目的は、洗浄液を再利用す
ることのできる処理装置を提供することである。
【0017】また、本発明の第3の目的は、容器の洗浄
効率を向上することのできる処理装置を提供することで
ある。
【0018】さらに、本発明の第4の目的は、装置全体
のランニングコストの低減を図ることのできる処理装置
を提供することである。
【0019】本発明の第5の目的は、塗布機構における
回転カップと固定カップに付着する塗布液例えばレジス
トを除去して歩留まりの向上を図れるようにした洗浄装
置及び洗浄方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明の処理装置は、被処理体に処
理を施したときに流出または飛散する処理液を回収する
容器と、前記容器内に洗浄液を供給しその内壁面を洗浄
する洗浄手段と、前記洗浄手段にて前記容器の内壁面を
洗浄したときに前記容器から排出された排出液を回収し
前記洗浄手段に供給する循環系と、を有する処理装置で
あって、 前記循環系は、未使用の洗浄液を貯留する新洗
浄液貯留部と、前記容器から排出された排出液を貯留す
る排出液貯留部と、前記排出液貯留部に貯留された排出
液と前記新洗浄液貯留部に貯留された未使用の洗浄液の
うち、いずれかを選択または互いを混合して前記洗浄手
段に供給する洗浄液供給手段と、を有し、 前記洗浄液供
給手段は、前記各貯留部に貯留されている洗浄液または
排出液の液量を検知する検知手段と、前記検知手段によ
り検知された各液量を基に、前記各貯留部から摂取する
洗浄液または排出液の量を制御する制御手段とを具備し
ことを特徴とする。
【0021】請求項2記載の本発明の処理装置は、被処
理体に処理を施したときに流出または飛散する処理液を
回収する容器と、前記容器内に洗浄液を供給しその内壁
面を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段にて前記容器の
内壁面を洗浄したときに前記容器から排出された排出液
を回収し前記洗浄手段に供給する循環系と、を有する処
理装置であって、 前記循環系は、処置を施した前記被処
理体の少なくとも一部を洗浄したときに前記容器に集め
られて排出された第1の排出液を貯留する第1の排出液
貯留部と、前記容器内壁面を洗浄したときに前記容器に
集められて排出された第2の排出液を貯留する第2の排
出液貯留部と、前記第1の排出液貯留部に貯留された第
1の排出液と前記第2の排出液貯留部に貯留された第2
の排出液のうち、いずれかを選択または互いを混合して
前記洗浄手段に供給する洗浄液供給手段と、を有し、
記洗浄液供給手段は、前記各貯留部に貯留されている洗
浄液または排出液の液量を検知する検知手段と、前記検
知手段により検知された各液量を基に、前記各貯留部か
ら摂取する洗浄液または排出液の量を制御する制御手段
とを具備したことを特徴とする
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2記載の処
理装置において、前記洗浄液供給手段は、処置を施した
前記被処理体の少なくとも一部を洗浄するための未使用
の洗浄液を前記第1の排出液貯留部または前記第2の排
出液貯留部のうちの少なくとも一方に補充し、それぞれ
に貯留された排出液のうち、いずれかを選択または互い
を混合して前記洗浄手段の供給することを特徴とする
【0023】請求項4記載の本発明の処理装置は、被処
理体に処理を施したときに流出または飛散する処理液を
回収する容器と、前記容器内に洗浄液を供給しその内壁
面を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段にて前記容器の
内壁面を洗浄したときに前記容器から排出された排出液
を回収し前記洗浄手段に供給する循環系と、を有する処
理装置であって、 前記循環系は、未使用の洗浄液を貯留
する新洗浄液貯留部と、処理を施した前記被処理体の少
なくとも一部を洗浄したときに前記容器に集められて排
出された第1の排出液を貯留する第1の排出液貯留部
と、前記容器内壁面を洗浄したときに前記容器に集めら
れて排出された第2の排出液を貯留する第2の排出液貯
留部と、前記第1の排出液貯留部と前記第2の排出液貯
留部のうち、少なくとも一方に前記新洗浄液貯留部の未
使用の洗浄液を補充して前記洗浄手段に供給する洗浄液
供給手段と、を有し、 前記洗浄液供給手段は、前記各貯
留部に貯留されている洗浄液または排出液の液量を検知
する検知手段と、前記検知手段により検知された各液量
を基に、前記各貯留部から摂取する洗浄液または排出液
の量を制御する制御手段とを具備したことを特徴とす
【0024】請求項5記載の本発明の処理装置は、被処
理体に処理を施したときに流出または飛散する処理液を
回収する容器と、前記容器内に洗浄液を供給しその内壁
面を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段にて前記容器の
内壁面を洗浄したときに前記容器から排出された排出液
を回収し前記洗浄手段に供給する循環系と、を有する処
理装置であって、 前記循環系は、未使用の洗浄液を貯留
する新洗浄液貯留部と、処理を施した前記被処理体の少
なくとも一部を洗浄したときに前記容器に集められて排
出された第1の排出液を貯留する第1の排出液貯留部
と、前記容器内壁面を洗浄したときに前記容器に集めら
れて排出された第2の排出液を貯留する第2の排出液貯
留部と、前記第1の排出液貯留部に貯留された第1の排
出液と前記第2の排出液貯留部に貯留された第2の排出
液と前記新洗浄液貯留部の未使用の洗浄液との中から、
いずれかを選択またはそれぞれを混合して前記洗浄手段
に供給する洗浄液供給手段と、を有し、 前記洗浄液供給
手段は、前記各貯留部に貯留されている洗浄液または排
出液の液量を検知する検知手段と、前記検知手段により
検知された各液量を基に、前記各貯留部から摂取する洗
浄液または排出液の量を制御する制御手段とを具備した
ことを特徴とする
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】発明の場合、洗浄手段にて容器の内壁面
を洗浄したときに容器から排出された排出液は、循環系
により回収されて容器内を洗浄する洗浄手段に供給され
るので、洗浄液を再利用することができる。これにより
洗浄液の使用量を低減すると共に装置全体のランニング
コストの低減を図ることができる。
【0029】
【0030】また、請求項記載の本発明の場合、排出
液貯留部に貯留された排出液と新洗浄液貯留部に貯留さ
れた未使用の洗浄液のうち、いずれかを選択または互い
を混合して洗浄手段に供給するので、カップ洗浄に支障
をきたすことがなくなる。
【0031】
【0032】また、請求項記載の本発明の場合、第1
の排出液貯留部に貯留された第1の排出液と第2の排出
液貯留部に貯留された第2の排出液のうち、いずれかを
選択または互いを混合して洗浄手段に供給するので、一
度使用された洗浄液を効率よく利用することができる。
【0033】
【0034】また、請求項記載の本発明の場合、第1
または第2の排出液貯留部のうち、少なくとも一方に未
使用の洗浄液、つまり新液が補充され、各貯留部に貯留
されている排出液が薄められ、さらにこれらのうち、い
ずれかが選択または互いを混合して洗浄手段に供給され
るので、洗浄性能を劣化させることなく一度利用した洗
浄液を効率よく利用することができる。
【0035】
【0036】また、請求項記載の本発明の場合、第1
の排出液貯留部と第2の排出液貯留部のうち、少なくと
も一方に新洗浄液貯留部の未使用の洗浄液を補充して洗
浄手段に供給することにより、洗浄液の再利用を行う場
合にもカップ洗浄に支障をきたすことがない上、洗浄性
能を劣化せずにカップ洗浄の洗浄効率の向上が図れ、か
つカップ洗浄を行う上での信頼性を向上することができ
る。
【0037】
【0038】また、請求項記載の本発明の場合、第1
の排出液貯留部に貯留された第1の排出液と第2の排出
液貯留部に貯留された第2の排出液と新洗浄液貯留部の
未使用の洗浄液の中から、いずれかを選択またはそれぞ
れを混合して洗浄手段に供給するので、洗浄手段で容器
内を効率よく洗浄することができる。
【0039】また、本発明の場合、各貯留部に貯留され
ている洗浄液または排出液の液量が検知されると、制御
手段は各液量を基に各貯留部から摂取する洗浄液または
排出液の量を制御するので、各部に洗浄液を供給する上
での最適化を図ることができる。
【0040】更に請求項記載の本発明の他の処理装置
は、上記処理装置において、前記洗浄手段は、前記被処
理体近傍の容器内壁部に向けて洗浄液を射出する第1の
射出部と、前記被処理体から離れ排出印こ近い容器内壁
部に向けて洗浄液を射出する第2の射出部とを有し、前
記循環系は、使用済みの洗浄液である排出液を前記第2
の射出部に供給し、未使用の洗浄液を前記第1の射出部
に供給することを特徴としている。
【0041】この請求項記載の本発明の場合、使用済
みの洗浄液である排出液を第2の射出部に供給し、未使
用の洗浄液を第1の射出部に供給することにより、用途
毎に洗浄液を効率よく利用することができる。
【0042】更に請求項記載の本発明の他の処理装置
、前記容器の内壁面にフッ化エチレン系樹脂層を形成
したことを特徴とする
【0043】この請求項記載の本発明の場合、容器の
内壁面にフッ化エチレン系樹脂層を形成したことによ
り、被処理体に処理を施したときに流出または飛散した
処理液が容器の内壁面に付着することが少なくなる。
【0044】更に請求項記載の本発明の他の処理装置
は、上記処理装置において、前記フッ化エチレン系樹脂
層を、前記処理液を回収し得る前記容器内の回収経路上
に形成したことを特徴としている。この請求項記載の
本発明の場合、容器内において、フッ化エチレン系樹脂
層を形成する部分を限定することにより、フッ化エチレ
ン系樹脂の使用量を最小限にして処理液の付着が少なく
なるという効果を得ることができる。
【0045】
【0046】
【0047】この請求項記載の本発明の洗浄方法は、
被処理体を保持する保持手段及び被処理体の側方及び
上、下部を包囲する回転可能な蓋付回転カップと、この
蓋付回転カップの側方及び下方を包囲する固定カップ
と、上記蓋付回転カップ内に取り付けられて上記被処理
体の上方を覆う整流板とを具備する塗布機構を用い、
記蓋付回転カップを回転させた状態で、上記蓋付回転カ
ップの蓋部中央から上記整流板に向けて洗浄液を供給し
て遠心力により蓋部下面に供給すると共に、上記整流板
の外周下面、蓋付回転カップの内側面及び固定カップの
底面に向けて洗浄液を供給するカップ用洗浄方法であっ
て、 上記蓋付回転カップを第1の回転数で回転して、こ
の蓋付回転カップの蓋部中央から上記整流板に向けて洗
浄液を供給し、上記第1の回転数より速い第2の回転数
で回転して、上記整流板の外周下面及び上記蓋付回転カ
ップの内側面に向けて洗浄液を供給し、かつ上記第1の
回転数より遅い第3の回転数で回転して、上記蓋付回転
カップの底面に洗浄液を供給する、ことを特徴とする。
【0048】請求項10に記載したように、この発明の
洗浄方法において、上記蓋付回転カップの外周下面及び
上記固定カップの内側面に洗浄液を供給する方が好まし
い。また、請求項11に記載したように、例えば上記第
1の回転数を350〜650rpm、上記第2の回転数
を700〜1300rpm、上記第3の回転数を14〜
26rpmとすることができる。
【0049】この請求項11記載の本発明によれ
ば、蓋付回転カップを回転させた状態で、この回転カッ
プの蓋部中央から整流板に向けて洗浄液を供給すると共
に、整流板の外周下面、蓋付回転カップの内側面及び固
定カップの底面に向けて洗浄液を供給することにより、
回転カップの蓋部中央から供給される洗浄液が回転する
整流板の遠心力によって外方に飛散して蓋体の下面に付
着する塗布液を除去し、また、直接整流板の外周下面、
回転カップの内側面及び固定カップの底面に供給される
洗浄液によってこれらに付着する塗布液を除去すること
ができる。
【0050】また、蓋付回転カップの外周下面及び上記
固定カップの内側面に洗浄液を供給することにより、回
転カップの外周下面及び固定カップの内側面に付着する
塗布液を除去することができる。この場合、固定カップ
の内側面の下部を外方に向けて屈曲形成することで、回
転カップと固定カップ間を流れる空気の滞留部を形成す
ることができ、この滞留部にて外部に飛散する塗布液を
受け止めて上方への逆流を阻止することができ、かつ、
の固定カップの内側面の屈曲部に向けて第3の洗浄ノ
ズルから洗浄液を供給することによって固定カップに付
着する塗布液を除去することができる。
【0051】また、請求項11に記載したように、蓋付
回転カップを第1の回転数(例えば350〜650rp
m)で回転して、この蓋付回転カップの蓋部中央から整
流板に向けて洗浄液を供給することにより、回転カップ
の回転と共に回転する整流板の遠心力によって洗浄液を
蓋部の外周下面に衝突させて蓋部下面に付着した塗布液
を除去することができ、第1の回転数より速い第2の回
転数(例えば700〜1300rpm)で回転して、整
流板外周下面及び蓋付回転カップの内側面に向けて洗
浄液を供給することにより、整流板の外周下面及び回転
カップの内側面の広い面積に効率よく洗浄液を供給する
ことができ、かつ第1の回転数より遅い第3の回転数
(例えば14〜26rpm)で回転して、蓋付回転カッ
プの底面に洗浄液を供給することにより、洗浄液を回転
カップの底面の内周側から外周側に移動させて底面に付
着する塗布液を除去することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しで詳細に説明する。
【0053】図1は本発明の処理装置に係る第1の実施
形態のLCD基板の塗布・現像処理システム(以下LC
D基板処理システムと称す)の構成を示す図である。
【0054】同図に示すように、このLCD基板処理シ
ステムは、被処理体、例えば矩形状のLCDガラス基板
G(以下にガラス基板Gという)を搬入・搬出するロー
ダ部90と、ガラス基板Gを処理する第1処理部91
と、この第1処理部91と中継部93を介して連設され
た第2処理部92と、この第2処理部92と他の装置、
例えば露光装置95などとの間でガラス基板Gを授受す
るための受渡し部94とから構成されている。
【0055】ローダ部90には、カセットステージ98
が設けられている。このカセットステージ98の上に
は、複数個のカセット96,97が載置されている。カ
セット97には、複数枚の未処理ガラス基板Gが収容さ
れている。またこのローダ部90には、未処理ガラス基
板Gを搬入または搬出するための搬出入ピンセット99
が設けられている。
【0056】第1処理部91は、ブラシ洗浄装置12
0、ジェット水洗浄装置130、アドヒージョン処理装
置105、冷却処理装置106、2台のレジスト塗布・
塗布膜除去装置107,108などからなる。この第1
処理部91の中央通路には、80aが走行および停止自
在に設けられている。
【0057】第2処理部92は、複数の加熱処理装置1
09および二つの現像装置110を備えている。この第
2処理部92の中央通路にもメインアーム80bが走行
および停止自在に設けられている。この第2処理部92
には、ガラス基板Gを搬入および搬出するための搬出入
ピンセット112が設けられている。中継部93には、
ガラス基板Gを受け渡すための台93aが設けられてい
る。受渡し部94にもガラス基板G受渡し用の台113
が設けられている。露光装置95は、レジスト膜に所定
の微細パターンを露光するものである。
【0058】図2に示すように、各レジスト塗布・塗布
膜除去装置107,108は、ガラス基板Gの表面に塗
布液供給ノズル1aから塗布液、例えばレジスト液など
を供給してレジスト液を塗布する塗布機構1と、ガラス
基板Gの周縁部に塗布形成された不要な塗布膜を除去す
る縁部除去機構2とを隣接させ、例えば一体的に同一雰
囲気内に配設し、かつ縁部除去機構2に使用された洗浄
液、例えばレジスト液の溶剤であるシンナを回収し、そ
のシンナを塗布機構1のカップ洗浄用に循環させる循環
系としての洗浄処理装置4と、塗布機構1によってレジ
ストが塗布されたガラス基板Gを縁部除去機構2に搬送
する搬送機構3とを備えている。縁部除去機構2側に
は、XまたはY方向に延在するように設けられたガイド
レール53と、このガイドレール53に摺動自在に取り
付けられた複数のスライド部材54が設けられている。
スライド部材54は、ワイヤ、チェーン、ベルトボール
ねじやステッピングモータ、エアーシリンダなどを使用
した移動機構(図示せず)により、XまたはY方向に往
復移動可能に構成されている。各スライド部材54に
は、縁部除去機構2の一つの構成である除去ノズル51
が取り付けられている。また各ガイドレール53の交差
部近傍には、隣接する除去ノズル51どうしが互いに干
渉、つまり衝突しないように除去ノズル51の近接位置
を検知するセンサ55が設けられている。このセンサ5
5によって隣接する一方の除去ノズル51が他方の除去
ノズル51側に接近するのを検知し、その検知信号を後
述する制御部に伝達して、制御部からの制御信号によっ
て移動機構の駆動を停止することにより隣接する除去ノ
ズル51同士の干渉すなわち衝突を防止することができ
る。図2および図3に示すように、塗布機構1は、ガラ
ス基板Gを図示しない真空装置によって吸着保持すると
共に水平方向(θ方向)に回転するスピンチヤック10
と、このスピンチャック10の上部および外周部を包囲
する処理室20を有する上方部が開口した有低開口円筒
状の回転カップ12と、回転カップ12の開口部12a
を開閉可能に被着(着脱)し得る蓋体16と、回転カッ
プ12の外周側を取囲むように配置される中空リング状
のドレンカップ14とで主要部が構成されている。ドレ
ンカップ14は、回転カップ12から放出された廃物を
受け集めるためのものである。これら処理室20、回転
カップ12、蓋体16およびドレンカップ14などで処
理液および洗浄液などを回収するための容器を構成して
いる。
【0059】上記スピンチヤック10は、下方に配置し
た駆動モータ21の駆動によつて回転される回転軸22
を介して水平方向に回転(自転)可能になっており、ま
た回転軸22に連結される昇降シリンダ23の駆動によ
って上下方向に移動し得るようになっている。この場
合、回転軸22は、固定カラ−24の内周面にベアリン
グ25aを介して回転可能に装着される回転内筒26a
の内周面に嵌着されるスプライン軸受27に摺動可能に
連結されている。スプライン軸受27には従動プーリ2
8aが装着されており、従動プーリ28aには駆動モー
タ21の駆動軸21aに装着された駆動プーリ21bと
の間にベルト29aが掛け渡されている。したがって、
駆動モータ21の駆動によってベルト29aを介して回
転軸22が回転してスピンチャック10が回転される。
また、回転軸22の下部側は図示しない筒体内に配設さ
れており、筒体内において回転軸22は、バキュームシ
ール部30を介して昇降シリンダ23に連結され、昇降
シリンダ23の駆動によって回転軸22が上下方向に移
動し得るようになっている。
【0060】上記回転カップ12は、上記固定カラー2
4の外周面にベアリング25bを介して装着される回転
外筒26bの上端部に固定される連結筒31を介して取
り付けられており、回転カップ12の底部12bとスピ
ンチャック10の下面との間には、シール機能を有する
ベアリング32が介在されてスピンチャック10と相対
的に回転可能になっている。そして、回転外筒26bに
装着される従動プーリ28bと上記駆動モータ24に装
着される駆動プーリ21bに掛け渡されるべルト29b
によって駆動モータ21からの駆動が回転カップ12に
伝達されて回転カップ12が回転される。この場合、従
動プーリ28bの直径は、上記回転軸22に装着された
従動プーリ28aの直径と同一に形成され、同一の駆動
モータ21ベルト29a,29bが掛け渡されているの
で、回転カップ12とスピンチャック10は、同一回転
する。なお、固定カラー24と回転内筒28aおよび回
転外筒26bとの対向面には、ラビリンスシール部(図
示せず)が形成されて回転処理時に下部の駆動系から回
転カップ12内にごみが進入するのを防止している。な
お、上記従動プーリ28aと28bの直径を異ならせ、
異なる回転数で回転させるようにしてもよい。
【0061】また、図3および図4に示すように、回転
カップ12には、側壁の内側面が上側に向って縮径され
たテーパ面が形成されている。これは、蓋体46の中心
部側に設けられた給気孔34から供給される空気流が、
蓋体16の下方側に配置された整流板33上を通ってテ
ーパ面に沿って、下部周辺部、すなわち側壁の下部側の
周方向の適宜位置に般けられた排気孔35から排気され
るようにしたものである。
【0062】このように給気孔34と排気孔35を設け
ることにより、回転カップ42が回転する際に、給気孔
34から処理室20内に流れる空気が排気孔35から外
部に流れるので、回転カップ12の回転時に処理室20
内が必要以上に負圧になるのを防止することができる。
また、処理後に回転カップ12から蓋体16を開放する
際に大きな力を要することなく、蓋体16を容易に開放
することができる。
【0063】一方、図4に示すように、ドレンカップ1
4内部には、環状通路14aが設けられており、この環
状通路14aの外周壁の適宜箇所(例えば周方向の4箇
所)には、図示しない排気装置に接続する排気口36が
設けられると共に、ドレンカカップ14の内周側上方部
に排気口36と連通する放射状の排気通路37(図3参
照)が形成されている。
【0064】このようにドレンカップ14の外周部に排
気口36を設けると共に、ドレンカップ14の内周側上
方部に排気口36と連通する排気通路37を形成したこ
とにより、回転処理時に処理室20内で遠心力により飛
散し排気孔35を通ってドレンカップ14内に流れ込ん
だミストが回転カップ12の上部側へ舞い上がるのを防
止して、排気口36から外部に排出することができる。
【0065】上記環状通路14aは、ドレンカップ14
の底部から起立する壁44bとドレンカップ14の天井
部から垂下する壁14cとで迂回状に区画されて、排気
が均一に行えるようになっており、壁14bと壁14c
との間に位置する底部14dには、周方向に適宜間隔を
おいてドレン孔14eが設けられている。
【0066】上記蓋体16は、回転処理時に回転カップ
12の開口部12aに固定されて−体に回転する必要が
あるので、例えば回転カップ12の上部に突出する固定
ピン(図示せず)と、この固定ピンに嵌合する嵌合凹所
(図示せず)とを互いに嵌合させて蓋体16を回転カッ
プ12に固定することができる。
【0067】上記蓋体16を開閉する場合には、図3に
想像線で示したように、蓋体46の上面に突設された膨
隆頭部18の下にロボットアーム40を挿入し、膨隆頭
部18に設けられた係止溝18aにロボットアーム40
から突出する係止ピン41を係合させた後、ロボットア
ーム40を上下動させることによって行うことができ
る。なお、蓋体16を開放するときの膨隆頭部18の係
止溝18aとロボットアーム40の係止ピン41との位
置合せ、および蓋体16を閉じるときの固定ピンと嵌合
凹所の位置合せは、サーボモータなどにて形成される駆
動モータ21の回転角を制御することによって行うこと
ができる。
【0068】一方、図3および図4に示すように、処理
室20内には、回転カップ12の内壁面12cに向けて
洗浄液、例えば未使用にシンナなどを噴射(供給)する
第1の射出部としてのシンナ供給ノズル15dが取り付
けられている。また回転カップ12の下方側に延在する
ドレンカップ14の底部水平片14fには、回転カップ
12の外側下面およびドレンカップ14の内側壁14c
の内側面に向けてシンナを噴射(供給)する第2の射出
部としてのシンナ供給ノズル15cが取り付けられてい
る。またこのドレンカップ14の壁14cには、回転カ
ップ12の外側面に向けて洗浄液、例えばリサイクルさ
れたシンナなどを噴射(供給)する第2の射出部として
のシンナ供給ノズル15aが取り付けられている。また
ドレンカップ14の壁14bには、壁14cの外側面お
よび壁14bの内側面に向けて洗浄液、例えばリサイク
ルされたシンナを噴射(供給)する第2の射出部として
のシンナ供給ノズル15bが取り付けられている。これ
らシンナ供給ノズル15a,15b,15cは、円周方
向に適宜間隔をおいて複数取り付けられている。
【0069】回転カップ12やドレンカップ14など
は、例えばステンレス(SUS304)などの板材が用
ぃられている。なおこの板材は、下記に示すコーティン
グ材を被膜形成する上でSUS304を選択したが、コ
ーティング部分の基材として利用する上ではステンレス
以外の例えば樹脂や金属などでもよく、SUS304の
みに限定されるものではない。
【0070】図5に示すように、処理室20内や環状通
路14a内の処理液や洗浄液などが接する面(斜線
部)、つまり例えば回転カップ12の内壁面12a,4
2b、蓋体16の内面、整流板33の表裏面、ドレンカ
ップ14の環状通路14a内の壁面(壁14b,44c
の両面、底部14dの内面およびドレン孔14eの内面
など)には、フッ化エチレン系樹脂のコーティング材、
例えばポリテトラフロロエチレン(PTFE)などが例
えば60pm程度の厚さで被膜形成されている。
【0071】
【表1】
【表2】 表1は、板材とコーティング材との組み合わせ例(実施
例1〜実施例12)に対してそれぞれ粘着性試験(純水
の接触角)、レジスト付着試験、拭き取り試験(マジッ
ク汚染)、耐薬品性試験、硬度試験などを行い、それぞ
れの試験結果と価格を対応された表であり、この表1か
ら、板材とコーティング材との最良の組み合わせとし
て、実施例6を選択した結果である。
【0072】この実施例6は、板材としてのSUS30
4の表面にコーティング材としてPTFEを60μmの
厚さで被膜形成した例であり、この場合、純水の接触角
が125.3゜と最も大きく、しかもレジスト付着が4
−5粒程度と少なく、他の実施例に比べてレジストの粘
着性(密着性)が著しく低いことが確認できた。
【0073】また、この実施例6以外にも、実施例5の
ように、SUS304に対してPTFEとエチレンとの
共重合体樹脂(PTFE+PFA)などを例えば100
μm程度の厚さで被膜形成したものでも、粘着性試験
(純水の接触角)では実施例6にやや劣るもののレジス
ト付着試験、拭き取り試験(マジック汚染)では良い結
果が得られておりこれを使用しても良い。つまり、処理
室20内や環状通路14aなどの壁面にフッ化エチレン
系樹脂をコーティングしたものが、コーティング部分に
残存するレジストの量が少なく、よい結果が得られるこ
とが確認できた。図2に示した縁部除去機構2は、図示
しない真空装置によってガラス基板Gを吸着保持する載
置台50と、この載置台50によって保持されるガラス
基板Gの4辺の縁部の上下面に洗浄液、例えばレジスト
の溶剤、つまりシンナを噴射する4個の除去ノズル51
とを有している。
【0074】図6に示すように、載置台50の上面に
は、ガラス基板Gを保持する複数、例えば9個などの倣
い式のパッド52が取り付けられている。
【0075】図7に示すように、パッド52は、載置台
50に設けられたバキューム孔50aおよびこのバキユ
ーム孔50aの外周の段付凹部50b内にパッキング5
2aを介して押さリングねじ52bによって固定される
ほぼ王冠状のオイルシール52cと、このオイルシール
52cの王冠部52dに移動可能に嵌合される中心部に
吸引孔52fを有するトップパッド52eとから構成さ
れている。このように構成することにより、トップパッ
ド52e上にガラス基板Gが載置された状態で真空装置
が作動して吸引すると、トッブパッド52eがガラス基
板Gの傾斜や変形に追従して密着し、ガラス基板Gを確
実に吸着保持することができる。
【0076】図9に示すように、上記除去ノズル51
は、ガラス基板Gの縁部の上面を覆う上部水平片56a
と、上部水平片56aより外方に突出する下部水平片5
6bとからなる断面略コ字状の噴頭56とを備えてお
り、この噴頭56の上部水平片56aと下部水平片56
bとに、それぞれ表面のレジスト除去用のシンナ供給路
56cと裏面のレジスト除去用のシンナ供給路56dと
が設けられている。これらシンナ供給路56c,56d
には、それぞれ複数の表面洗浄用のノズル孔51aと裏
面洗浄用のノズル孔51bとが接続されている。また、
噴頭56の垂直部56eには、後述する回収管60に接
続する排液路56fが中心線Cに沿って設けられてい
る。この排液路56fの基板縁部側開口56gの開口幅
は、先端に向かって拡開するテーパ状に形成されてい
る。
【0077】また、ノズル孔51aは、除去ノズル51
の中心線Cと直交する直線位置に適宜間隔をおいて複数
配列されている。この場合、ノズル孔51aは、中心線
Cからずれた位置に配列され、かつ排液路56fの拡開
テーパ状開口56gの内側に配列されている。
【0078】一方、図10に示すように、ノズル孔51
bは、ノズル孔51aと対向する直線上にノズル孔51
aと互いに干渉しないずれた位置に適宜間隔をおいて、
拡開テーパ状開口56gより内側に複数配列されると共
に、先端延在部の中心線C上に適宜間隔をおいて配列さ
れている。ここで、ノズル孔51aとノズル孔51bと
をずらして設けた理由は、ノズル孔51a,51bから
噴射されるシンナがノズル近傍で衝突すると、この衝突
によって飛散したシンナがガラス基板Gの表面部のレジ
スト膜に付着してレジスト膜の膜厚を不均一にするなど
の悪影響を及ぼすのを防止するためである。また、ノズ
ル孔51a,51bを拡開テーパ状開口56gより内側
に配列することにより、ノズル51a,51bから噴射
(供給)されたシンナが外部に飛散することなく、効率
良く排液路56fから回収管60に回収することができ
る。
【0079】図11に示すように、上記洗浄処理装置4
は、除去ノズル51からレジスト膜が形成されたガラス
基板Gの縁部両面に向けて噴出されたシンナを、除去ノ
ズル51の排液路56fを通じで回収する回収管60
と、回収管60から切換弁75を介して接続された吸引
機構61と、この吸引機構61によって回収されたシン
ナと空気の混合液を気液分離する気液分離手段としての
ミストトラップ62と、このミストトラップ62から分
離された使用済み(リサイクル用)のシンナA1を貯留
する第1の排出液貯留部としてのエッジリムーバタンク
70(以下ERタンク70と称す)と、このERタンク
70に補充供給管63aを介して接続されたバルブ64
aと、このバルブ64aに接続され、未使用のシンナA
O(新液)を貯留した新液タンク71と、ERタンク7
0からバルブ64bを介してシンナ供給ノズル15a〜
15cへ使用済み(リサイクル用)のシンナA1を供給
するシンナ再供給管65と、新液タンク71から除去ノ
ズル51へ未使用のシンナAOを供給する新液供給管6
6と、ドレン孔14eから排出された使用済み(リサイ
クル用)にシンナA2(排出液)を貯留する第2の排出
液貯留部としてのDRタンク72と、このDRタンク7
2とバルブ64aとを接続し、新液タンク71から未使
用のシンナAO(新液)を補充する補充供給管63b
と、DRタンク72とシンナ再供給管65との間に介挿
されたバルブ64cと、上記各タンク70,71,72
に設けられ、それぞれに貯留されているシンナの液面を
検出する液面センサ74と、これら液面センサ74によ
り検知された液面の情報を基に各バルブ64a〜64c
や切換弁75などをそれぞれ制御して各タンク70,7
1,72からのシンナ摂取量を調節すると共に、除去ノ
ズル51の位置を検出したセンサ55などの検知情報を
基に図示しない移動機構を制御する制御部68とを備え
ている。
【0080】ERタンク70およびDRタンク72とカ
ップ洗浄用のシンナ供給ノズル15a〜15cとは、シ
ンナ再供給管65によって接続されており、図示しない
不活性ガス供給源から各タンク70,72内に供給され
る不活性ガス、例えば窒素ガス(以下N2 ガスと称す)
によってタンク70,72内のシンナA1,A2がバル
ブ64b,64cの開度によってシンナ供給ノズル15
a〜15cから処理室20の内部、回転カップ12の内
外壁およびドレンカップ14の各壁面に噴射(供給)さ
れる。なお、N2 ガスによらずポンプを用いて各タンク
70,72のシンナA1,A2をシンナ供給ノズル15
a〜15cに供給するようにしてもよい。
【0081】液面センサ74は、ERタンク70,DR
タンク72内のシンナ量が所定量以上および以下になっ
た時点でその液面情報を検知して液面検知信号として制
御部68へ送出し、制御部68は液面検知信号に基づい
て各パルブ64a〜84cの開度をそれぞれ制御する。
なお、制御部68は、切換弁75を制御して、縁部除去
機構2の除去ノズル51から回収し始めの使用済みシン
ナ(レジスト濃度が比較的高いシンナ)を排液管76か
ら排出した後、切換弁75を切り換えて吸引機構61側
へシンナを送り、再利用に適するもののみを回収するこ
とも行う。ここで、このLCD基板処理システムの概略
動作について説明する。
【0082】このLCD基板処理システムの場合、カセ
ット96内に収容された未処理のガラス基板Gは、ロー
ダ部90の搬出入ピンセット99によって取出された
後、第1処理部91の搬送路102を移動するメインア
ーム80aに受け渡され、そして、ブラシ洗浄装置12
0内に搬送される。このブラシ洗浄装置120内にてブ
ラシ洗浄されたガラス基板Gは、引続いてジェット水洗
浄装置130内にて高圧ジェット水により洗浄される。
この後、ガラス基板Gは、アドヒージョン処理装置10
5にて疎水化処理が施され、冷却処理装置106にて冷
却された後、各レジスト塗布・塗布膜除去装置107,
108の塗布機構1にてレジスト膜が塗布形成される。
引続きガラス基板Gは、隣接した縁部除去機構2側に移
送されて、縁部除去機構2によってガラス基板Gの辺部
の不要なレジスト膜が除去される。したがって、この
後、ガラス基板Gを搬出する際には、縁部のレジスト膜
は除去されているので、メインアーム80a,80bな
どにレジストが付着することもない。縁部除去機構2に
よって不要レジストの除去に使用され、レジストを含む
汚れた排出液は、上述したように回収管60を介してミ
ストトラップ62に回収され、ミストトラップ62にて
気液分離されて、液体成分のみ、つまりシンナがERタ
ンク70内に貯留される。その後、ERタンク70やD
Rタンクなどに貯留されたシンナは、洗浄処理装置4に
よりレジスト塗布・塗布膜除去装置107,108のカ
ップ洗浄に再利用される。
【0083】レジスト塗布・塗布膜除去装置107,1
08にて不要レジストが除去されたガラス基板Gは、加
熱処理装置109に移送され、加熱処理装置109にて
加熱されてベーキング処理が施された後、露光装置95
にてガラス基板G表面に所定のパターンが露光される。
そして、露光後のガラス基板Gは、第2処理部92の搬
送路102aを移動するメインアーム80bによつて受
けとられて現像装置110内へ搬送され、現像液により
現像された後にリンス液により現像液を洗い流し、現像
処理を完了する。現像処理された処理済みのガラス基板
Gは、ローダ部90のカセット97内に収容された後
に、搬出されて次の処理工程に向けて移送される。
【0084】次に、上記洗浄処理装置4の動作(洗浄お
よび循環作用)について説明する。まず、上記塗布機構
1で塗布処理されたガラス基板Gを搬送機構3によって
縁部除去機構2の載置台50上に搬送して載置し、真空
により吸着保持する。
【0085】次に、除去ノズル51の移動機構を駆動し
てガラス基板Gの各辺に沿う除去ノズル51をXまたは
Y方向に移動すると共に、新液タンク71から供給され
るシンナAOをノズル孔51a,51bから噴射(供
給)して、ガラス基板Gの縁部両面に付着した不要なレ
ジストを溶解して除去する。洗浄に供されたシンナは、
吸引機構61の吸引による空気流によって排液路56f
を通じて回収路60に流れ、切換弁75、吸引機構61
を通じてミストトラップ62に回収される。なおこの場
合、洗浄し始に使用されたシンナは、切換弁75の切り
換えによって排液管76から排出される。
【0086】ミストトラップ62に回収されたシンナ
(排出物)には、汚れたシンナと共に空気(ガス)が混
入しているため、ミストトラップ62の排気作用によっ
て空気(ガス)のみが外方に除去(排気)され、液体成
分のみが自重によってERタンク70内に貯留される。
【0087】そして、ERタンク70のシンナ貯留量が
多くなりシンナの液面がある程度上昇し、ERタンク7
0の上部に設けられた液面センサ74によって液面が検
知されると、それが制御部68に通知される。
【0088】すると、制御部68では、パルブ64bに
制御信号を送りバルブ64bが開放されると共に、図示
しないN2ガス供給源からERタンク70内にN2ガス
が供給され、このN2ガスのガス圧によってERタンク
70内のシンナA1がシンナ再供給管65を通じてシン
ナ供給ノズル15a〜15cに供給され、シンナ供給ン
ズル15a〜15cからそれぞれ回転カップ12の外側
面、ドレンカップ14の内側面に噴射(供給)され、カ
ップ洗浄が行われる。
【0089】これにより、レジストの塗布処理時に飛散
して処理室20、回転カップ12およびドレンカップ1
4の壁面に若干付着したレジストを溶解して除去するこ
とができる。なお、処理室20、回転カップ12および
ドレンカップ14の壁面には、予めPTFEが被膜され
ているので、従来よりもレジストが付着していないの
で、洗浄する間隔(期間)を長くすることができる。
【0090】そして、カップ洗浄したときシンナは、ド
レンカップ14のドレン孔14eから排出されてDRタ
ンク72に貯留される。
【0091】なお、ERタンク70やDRタンク72内
のシンナA1,A2の量が少なくなると、それぞれの液
面センサ74により検出され、制御部68によりバルブ
64aが制御されると共に、図示しないN2ガス供給源
がら供給されるN2ガスのガス圧によって新液タンク7
1内の未使用のシンナAOが補充供給管63a,63b
を通じてERタンク70やDRタンク72内に補充され
る。
【0092】これにより、カップ洗浄に支障をきたすこ
とがない上、カップ洗浄の洗浄効率の向上が図れ、かつ
洗浄処理装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0093】上記のようにこの第1の実施形態のLCD
基板処理システムによれば、縁部除去機構2によってガ
ラス基板Gの縁部に付着した不要レジストの除去に使用
したシンナA1をERタンク70に貯留し、カップ洗浄
に使用したシンナA2をDRタンク72に貯留し、これ
らタンク70,72に貯留したシンナA1,A2をカッ
プ洗浄に再利用することにより、従来廃棄していたシン
ナを有効に利用することができる。これにより、シンナ
の無駄を省きランニングコストの低廉化を図ることがで
きる。
【0094】また、レジスト塗布機構1と縁部除去機構
2の同一処理系において、縁部除去機構2で使用された
シンナを塗布機構1のカップ洗浄に再利用するので、配
管を共通にして配管系を少なくすることができ、装置の
小型化を図ることができる。さらに、ERタンク70,
DRタンク72に貯留されているシンナの液面が低くな
ると、これが液面センサ74により検知され、制御手段
68は液面センタ74からの通知を基に、新液タンク7
1から各タンク70,72へ新液を補充するようバルブ
64aを制御するので、カップ洗浄に支障をきたすこと
がなくなる。また使用済みシンナを再利用する上での最
適化を図ることができる。
【0095】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。
【0096】図4に示した第1の実施形態は、ドレンカ
ップ14の環状通路14aと回転カップ12の外周面か
ら外側に設けた容器の例であったが、これ以外にもさま
ざまな容器の形状が考えられる。
【0097】例えばドレンカップ14の環状通路14a
のうち、排気通路を回転カップ12の真下に設ける場合
もある。
【0098】この場合、図12に示すように、環状通路
14aは、ドレンカップ14の天井部から垂下する壁1
4cをドレン孔14eに繋げ、壁14cと回転カップ1
2の外周面との間に上部クリアランス14fを形成し、
ドレンカップ14の丘部14gと回転カップ12の底部
12bとの間にインナーリング17を設けることで回転
カップ12の底部12bとインナーリング17間にクリ
アランス14hを形成し、インナーリングとドレンカッ
プ14の丘部14gとの間に排気案内通路14iを形成
し、この排気案内通路14iの入口(上流側開口)にフ
ィルタ19を設け、シンナから分離された空気(ガス)
をこのフィルタ19を通じて排気通路14jへ排気する
ようにしたものである。この場合、インナーリング17
と丘部14eと壁14cとにそれぞれシンナ供給ノズル
15a,15b,15c,15dが設けられており、洗
浄対象の各壁面へ向けてシンナが噴射(供給)される。
フィルタ19は、例えばステンレス鋼のような耐蝕性ワ
イヤを網目状に配したものであり、排出物から気体と液
体とを分離し、ミストを排気通路14jへ排出し、シン
ナをドレン孔14eへ排出する。このように構成された
容器にも、排出液が接する壁面には、PTFEが60μ
m程度の厚さで被膜形成されている。
【0099】また図13に示すように、ドレンカップ1
4の外壁上部に排気口36aを設け、この排気口36a
の下の側壁部から突設した壁14kとドレンカップ14
の天井部から垂下する壁14cとで迂回状に区画して環
状通路14aと形成する一方、上広がりのテーパー形状
のドレン孔14lを設け、排出液の排出効率を向上する
よう構成したものもある。この場合、ドレンカップ14
内には、複数のシンナ供給ノズル15a,15b,15
c,15eが設けられており、洗浄対象の各壁面ヘ向け
てシンナが噴射(供給)される。このように構成された
容器にも、排出液が接する壁面には、PTFEが60μ
m程度の厚さで被膜形成されている。
【0100】さらに、図14に示すように、ドレンカッ
プ14の外壁上部に排気口36aを設け、ドレンカップ
14の底部14dから起立する壁14bとドレンカップ
14の天井部から垂下する壁14cとで環状経路14a
を迂回状に区画して二つの排出経路を形成する一方、壁
14bにより区画された二つ底部にそれぞれ上広がりの
テーパー形状のドレン孔14m,14nを設け、各ドレ
ン孔14m,14nから汚れ具合いの異なる排出液を排
出することにより各排出液を異なる用途に利用するよう
構成したものもある。この場合、ドレンカップ14内に
は、複数のシンナ供給ノズル15a,15b,15c,
158が設けられており、洗浄対象の各壁面へ向けてシ
ンナが噴射(供給)される。このように構成された容器
にも、排出液が接する壁面には、PTFEが60μm程
度の厚さで被膜形成されている。なお上記実施形態で
は、ガラス基板Gの縁部の不要レジストの除去に使用さ
れたシンナをレジスト塗布・塗布除去装置107,10
8の処理室20内、回転カップ12およびドレンカップ
14の洗浄に再利用する場合について説明したが、別の
形態のカップの洗浄にも再利用することができることは
言うまでもない。また、洗浄液の再利用の対象は、必し
もレジスト塗布・塗布除去装置107,108のカップ
である必要はなく、その他の装置、例えば現像装置など
のカップの洗浄あるいがカップ以外のもの、例えばメイ
ンアームや載置台などでもよい。
【0101】また、上記第1の実施形態では、この発明
をLCD基板の塗布・現像処理システムに適用した場合
について説明したが、LCD基板以外のもの、例えば半
導体ウエハなどを処理するシステムにも適用することが
できる。
【0102】図15を参照して、本発明に係る第2の洗
浄処理装置について説明する。図15は、LCD基板の
塗布・現像処理システムの構成を示す図である。
【0103】図15が、図11の実施例の洗浄処理装置
と異なる点は、新液タンク71からバルブ64aとバル
ブ64cを介して、シンナ再供給管65に接続されてい
る点である。ERタンク70内に使用済みのシンナA1
が存在しないとき、或いは液量が十分でないときには、
新液タンク内の未使用のシンナを直接回転カップ12及
びドレインカップ14の洗浄に使用する。
【0104】図16を参照して、本発明に係る第3の洗
浄処理装置について説明する。
【0105】この洗浄処理装置が図11の実施例の洗浄
処理装置と異なる点は、2個のERタンク70a、70
bが設けられている点と、除去ノズル51或いは回転カ
ップ12に未使用シンナA13を供給するERタンク7
0cが設けられている点である。
【0106】最初にミストトラップ62から3方向バル
ブ64dを介してERタンク70aに使用済みシンナA
11を回収する。このERタンク70aが一杯になる
と、バルブ64dを切り替えて、次にERタンク70b
に使用済みシンナA12を回収する。ERタンク70b
に使用済みシンナA12を回収している間に、ERタン
ク70aのシンナA11を用いて、回転カップ12及び
ドレインカップ14を洗浄する。次にERタンク70b
が一杯になると、バルブ64dを切り替えて、使用済み
シンナをERタンク70aに回収し、洗浄用としてER
カップ70bのシンナA12を使用する。このように2
個のERカップ70a、70bを交互に使用して、使用
済みシンナを連続的に洗浄用として用いることができ
る。
【0107】更にERカップ70cには、ERカップ7
0a、70bから供給された使用済みシンナA13が蓄
積されている。この使用済みシンナA13は、供給管6
3c、バルブ64eを介して、除去ノズル51に供給さ
れ、ガラス基板Gの縁部両面に噴出される。または、こ
の使用済みシンナA13は、供給管63c、バルブ64
fを介して、回転カップ12の内部を洗浄するのに使用
される。なお、このようにガラス基板Gの周辺部に塗布
された不要な塗布膜を除去するため、或いは回転カップ
12の内部を洗浄するためには、ERタンク70c内の
シンナA13に含まれるレジストの濃度を一定値以下に
希釈する必要がある。そのため、ERタンク70cには
濃度センサ77が設けられていて、シンナの濃度が一定
値以上の場合には新液タンク71からの未使用シンナA
OでシンナA13を希釈する。
【0108】この発明の他の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。ここでは、この発明に係る洗浄装置
を、LCD基板のレジスト塗布装置に適用した場合につ
いて説明する。
【0109】上記レジスト塗布装置は、図17に示すよ
うに、角形状の被処理体例えば矩形状のLCD基板G
(以下に基板という)の表面に塗布液供給ノズル301
aから塗布液例えばレジスト液を供給してレジスト液を
塗布する塗布機構301と、基板Gの周縁部に塗布形成
された不要な塗布膜を除去する縁部除去機構302と、
塗布機構301によって塗布された基板Gを縁部除去機
構302に搬送する搬送機構303とを具備してなる。
【0110】上記塗布機構301は、図17に示すよう
に、基板Gを図示しない真空装置によって吸着保持する
と共に水平方向(θ方向)に回転する保持手段であるス
ピンチャック310と、このスピンチャック310の上
部及び外周部を包囲する処理室320を有する上方部が
開口した有低開口円筒状の回転カップ312と、回転カ
ップ312の開口部312aを開閉可能に被着(着脱)
し得る蓋体316と、この蓋体316の下方に取り付け
られてスピンチャック310によって保持される基板G
の上方を覆う整流板317と、回転カップ312の外周
側を取囲むように配置される中空リング状の固定カップ
314とで主要部が構成されている。また、この塗布機
構301には、回転カップ312の内側面と底面、蓋体
316の裏面、整流板317の外周下面及び固定カップ
の内側面を洗浄する洗浄装置304が設けられている。
【0111】上記スピンチャック310は下方に配置し
た駆動モータ321の駆動によって回転される回転軸3
22を介して水平方向に回転(自転)可能になってお
り、また回転軸322に連結される昇降シリンダ323
の駆動によつて上下方向に移動し得るようになってい
る。この場合、回転軸322は、固定カラー324の内
周面にべアリング325aを介して回転可能に装着され
る回転内筒326aの内周面に嵌着されるスプライン軸
受327に摺動可能に連結されている。スプライン軸受
327には従動プーリ328aが装着されており、従動
プーリ328aには駆動モータ321の駆動軸321a
に装着された駆動プーリ321bとの間にベルト329
aが掛け渡されている。したがって、駆動モータ321
の駆動によってベルト329aを介して回転軸322が
回転してスピンチャック310が回転される。また、回
転軸322の下部側は図示しない筒体内に配設されてお
り、筒体内において回転軸322はバキュームシール部
330を介して昇降シリンダ323に連結され、昇降シ
リンダ323の駆動によって回転軸322が上下方向に
移動し得るようになっている。
【0112】上記回転カップ312は、上記固定カラー
324の外周面にベアリング325bを介して装着され
る回転外筒326bの上端部に固定される連結筒331
を介して取り付けられており、回転カップ312の底部
312bとスピンチャック310の下面との間には、シ
ール機能を有するベアリング332が介在されてスピン
チヤック310と相対的に回転可能になっている。そし
て、回転外筒326bに装着される従動プーリ328b
と上記駆動モータ321に装着される駆動プーリ321
bに掛け渡されるベルト329bによって駆動モータ3
21からの駆動が回転カップ312に伝達されて回転カ
ップ312が回転される。この場合、従動プーリ328
bの直径は上記回転軸322に装着された従動プーリ3
28aの直径と同一に形成され、同一の駆動モータ32
1にベルト329a,329bが掛け渡されているの
で、回転カップ342とスピンチャック310は同一回
転する。なお、固定カラ−324と回転内筒326a及
び回転外筒326bとの対向面にはラビリンスシール部
(図示せず)が形成されて回転処理時に下部の駆動系か
ら回転カップ312内にごみが進入するのを防止してい
る。なお、上記従動プーリ328aと328bの直径を
異ならせ、異なる回転数で回転させるようにしてもよ
い。
【0113】また、回転カップ312は、側壁の内側面
が上側に向って縮径されたテーパ面を形成してなり、こ
の回転カップ312の開口部312aにパッキング31
8を介して閉塞される蓋体316の中心部側に設けられ
た給気孔334から供給される空気流が、蓋体316の
下方側に配置された整流板317上を通ってテーパ面に
沿って、下部周辺部すなわち側壁の下部側の周方向の適
宜位置に設けられた排気孔335から排気されるように
構成されている。このように給気孔334と排気孔33
5を設けることにより、回転カップ312が回転する際
に、給気孔334から処理室320内に流れる空気が排
気孔335から外部に流れるので、回転カップ312の
回転時に処理室320内が必要以上に負圧になるのを防
止することができ、また、処理後に回転カップ312か
ら蓋体316を開放する際に大きな力を要することな
く、蓋体316を容易に開放することができる。
【0114】一方、上記固定カップ314内部には環状
通路314aが設けられており、この環状通路314a
の外周壁の適宜箇所(例えば周方向の4箇所)には図示
しない排気装置に接続する排気口336が設けられると
共に、固定カップ314の内周側上方部に排気口336
と連通する放射状の排気通路337が形成されている
(図18及び図19参照)。このように固定カップ31
4の外周部に排気口336を設けると共に、固定カップ
314の内周側上方部に排気口336と連通する排気通
路337を形成することにより、回転処理時に処理室3
20内で遠心力により飛散し排気孔335を通って固定
カップ314内に流れ込んだミストが回転カップ312
の上部側へ舞い上がるのを防止して、排気口336から
外部に排出することができる。
【0115】上記環状通路314aは、固定カップ31
4の底部から起立する外側壁314bと固定カップ31
4の天井部から垂下する内側壁314cとで迂回状に区
画されて、排気が均一に行えるようになっており、外側
壁314bと内側壁314cとの間に位置する底部31
4dには周方向に適宜間隔をおいてドレン孔314eが
設けられている。また、内側壁314cの下部側すなわ
ち回転カップ312の下部側と対向する部分には、外方
側に向かってクランク状に屈曲する屈曲部314gが下
方に開放した状態で設けられている。このように屈曲部
314gを設けることにより、レジスト塗布処理時に上
方から下方に流れる空気の滞留部を作ることができ、外
部に飛散されたレジストの上方への逆流を阻止すること
ができる。
【0116】上記蓋体316は回転処理時には回転カッ
プ312の開口部312aに固定されて一体に回転され
る必要があるので、例えば回転カップ312の上部に突
出する固定ピン(図示せず)と、この固定ピンに嵌合す
る嵌合凹所(図示せず)とを互いに嵌合させて蓋体31
6を回転カップ312に固定するように構成されてい
る。この蓋体を開閉は図示しないロボットアームによっ
て行われる。
【0117】一方、上記洗浄装置304は、図18及び
図19に示すように、上記蓋体316の中央部に設けら
れた給気孔334を供給孔としてこの供給孔334内に
隙間をおいて挿入し、上記整流板317の上面に洗浄液
例えばシンナBを噴射(供給)する第1の洗浄ノズル3
05と、上記スピンチャック310の回転軸322に装
着されるブラケット319に取り付けられて、それぞれ
整流板317の外周下面、回転カップ312の内側面又
は回転カップ312の底面に向かって洗浄液例えばシン
ナBを噴射(供給)する第2の洗浄ノズル306と、上
記固定カップ314の底部314dから内方側に延在す
る水平片314fに取り付けられて、上記回転カップ3
12の外周下面又は固定カップ314の内側面すなわち
内側壁314cに向かって洗浄液例えばシンナBを噴射
(供給)する第3の洗浄ノズル307を具備している。
これら第1〜第3の洗浄ノズル305,306,307
は、シンナタンク370、371に接続されており、N
2ガスのガス圧によってそれぞれ独立してシンナBが噴
射(供給)されるように構成されている。シンナタンク
370は、前記第1〜3洗浄処理装置で説明したERタ
ンクであり、回収された使用済みシンナA1が入ってい
る。シンナタンク371は新液の入ったタンクである。
ERタンク370内の濃度を検出するために濃度センサ
377が設けられている。この濃度センサ377により
ERタンク370内のレジストの濃度を測定し、そのノ
ードが一定値を超えた場合には、新液タンク371から
新液をERタンクに供給して、液を希釈化する。
【0118】このように構成することにより、第1の洗
浄ノズル305から整流板317の上に噴射されるシン
ナBは、回転する整流板317による遠心力によって放
射方向に飛散されて図20に示すように蓋体316の下
面に衝突し、蓋体316の下面に付着するレジストAを
溶解除去することができる。
【0119】また、上記第2の洗浄ノズル306は、図
21に示すように、整流板317の外周下面に向かって
シンナBを噴射するノズル孔306aを有するノズル体
306Aと、回転カップ312の内側面に向かってシン
ナBを噴射するノズル孔306bを有するノズル体30
6Bと、回転カップ312の底面の内周側部位に向かっ
てシンナBを噴射するノズル孔306cを有するノズル
体306Cの3種類にて構成されており、円周方向に適
宜間隔例えば120度の間隔をおいて配置されている。
これらノズル体306A,306B,306Cの各ノズ
ル孔306a,306b,306cから回転する整流板
317の外周下面方向(図20及び図21の(2)方
向)、回転カップ312の内側面方向(図20及び図2
1の(3)方向)及び回転カップ312の底面方向(図
20及び図21の(4)方向)にシンナ8を噴射するこ
とにより、それぞれの対応する部位に付着するレジスト
を溶解除去することができる。なお、第2の洗浄ノズル
306は少なくとも3種類のノズル体306A,306
B,306Cにて構成されていればよく、3種類のノズ
ル体306A,306B,306Cを複数組み配置する
ようにしてもよい。
【0120】また、第3の洗浄ノズル307は、図21
に示すように、回転カップ312の外周下面に向かって
シンナBを噴射するノズル孔307aを有するノズル体
307Aと、固定カップ314の内側壁314c(具体
的には屈曲部344g)に向かってシンナBを噴射する
ノズル孔307bを有するノズル体307Bの2種類に
て構成されており、円周方向に適宜間隔例えば180度
の間隔をおいて配置されている。これらノズル体307
A,307Bの各ノズル孔307a,307bから回転
カップ312の外周下面方向(図20及び図24の
(5)方向)及び固定カップ314の内側壁314f
(具体的には屈曲部314g)方向(図20及び図25
の(6)方向)にシンナBを噴射することにより、それ
ぞれの対応する部位に付着するレジストを溶解除去する
ことができる。なお、第3の洗浄ノズル307は少なく
とも2種類のノズル体307A,308Bにて構成され
ていればよく、2種類のノズル体307A,307Bを
複数組み配置するようにしてもよい。
【0121】なお、上記縁部除去機構302は、図17
に示すように、図示しない真空装置によって基板Gを吸
着保持する載置台350と、この載置台350によって
保持される基板Gの4辺の縁部の上下面に洗浄液例えば
レジストの溶剤(シンナ)を噴射する第1の洗浄液供給
手段である4個の除去ノズル351とで主要部が構成さ
れている。
【0122】上記除去ノズル351は、図17のX又は
Y方向に延在するように設けられたガイドレール353
に摺動自在に取り付けられたスライド部材354に取着
されている。このスライド部材354は、ワイヤ、チェ
ーン、ベルト、ボールねじやステッピングモータ、エア
ーシリンダ等を使用した移動機構(図示せず)により、
X又はY方向に往復移動可能に構成されている。また、
隣接する除去ノズル351が互いに干渉つまり衝突しな
いように、除去ノズル351の近接位置を検知するセン
サ355が設けられている。このセンサ355によって
隣接する一方の除去ノズル351が他方の除去ノズル3
51側に接近するのを検知し、その検知信号を図示しな
い制御部に伝達して、制御部からの制御信号によって移
動機構の駆動を停止することにより、隣接する除去ノズ
ル351同士の干渉すなわち衝突を防止することができ
る。
【0123】次に、上記洗浄装置304による洗浄作用
について説明する。まず、上記塗布機構301によって
基板Gのレジスト塗布を行った後、蓋体316を開放
し、スピンチャック310を上昇して、図示しない搬送
アームによって基板Gを取り出す。その後、蓋体316
を閉塞して、スピンチャック310と共に回転カップ3
12及び蓋体316を回転(例えば350〜630rp
mの回転数で回転)すると共に、供給孔334(給気
孔)に隙間をもって挿入される第1の洗浄ノズル305
から回転する整流板317の中心上面にシンナBを噴射
する。すると、整流板317の上に噴射されたシンナB
は遠心力によって放射方向に飛散されて、蓋体316の
外周下面に衝突し、蓋体316の外周下面に付着するレ
ジストAを溶解して除去する(図19及び図20の
(1)参照)。
【0124】次に、スピンチヤック310と回転カップ
312の回転を高速回転(例えば700〜1300rp
mの回転数で回転)すると共に、第2の洗浄ノズル30
6のノズル体306A,308Bから整流板317の外
周下面及び回転カップの内側面に向かってシンナBを噴
射する。すると、シンナBは回転する整流板317の外
周下面及び回転カップ312の内側面に衝突してこれら
に付着するレジストAを溶解して除去する(図19及び
図20の(2),(3)参照)。また、この整流板31
7の外周下面及び回転カップ312の内側面の洗浄と同
時に、第3の洗浄ノズル307のノズル体307A,3
07Bから回転カップ312の外周下面及び固定カップ
の内側面すなわち内側壁314f(具体的には屈曲部3
14g)に向かってシンナBを噴射することにより、回
転カップ312の外周下面及び固定カップの内側壁31
4f(具体的には屈曲部314g)に付着するレジスト
Aを溶解して除去する(図19及び図20の(5),
(6)参照)。
【0125】次に、スピンチャック310と回転カップ
312の回転を低速回転(例えば14〜26rpmの回
転数で回転)すると共に、第2の洗浄ノズル306のノ
ズル体306Cから回転する回転カップ312の底面に
シンナBを噴射する。すると、回転カップ312の底面
に噴射されたシンナBは遠心力によって回転カップ31
2の底面上の外周側に移動して底面に付着するレジスト
Aを溶解して除去し(図19及び図20の(4)参
照)、排気孔335を通って排出される際、排気孔33
5に付着するレジストAを溶解して除去する。
【0126】なお、上記実施形態では、蓋体316の外
周下面の洗浄(図20の(1))→整流板317の外周
下面、回転カップ312の内側面、回転カップ312の
外周下面及び固定カップ314の内側壁314f(具体
的には屈曲部314g)の洗浄(図19の(2),
(3),(5),(6)参照)→回転カップ312の底
面、排気孔335の洗浄(図20の(4)参照)の順で
洗浄を行う場合について説明したが、必しもこのような
順序で行う必要はなく、洗浄の順序を適宜選択すること
ができる。また、この洗浄作業のタイミングは任意であ
り、例えば所定数例えば1ロット等の基板Gのレジスト
塗布を行った後、定期的に行うようにすることができ
る。
【0127】上記実施形態では、この発明に係る洗浄装
置及び洗浄方法をLCD基板の塗布装置に適用した場合
について説明したが、塗布装置以外の処理装置例えば現
像装置においても同様に適用することができ、また、L
CD基板以外の例えば半導体ウエハ等の被処理体の塗布
装置や現像装置等のカップ洗浄にも適用することができ
る。
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】発明によれば、洗浄手段にて容器の内壁
面を洗浄したときに容器から排出された排出液は、循環
系により回収されて容器内を洗浄する洗浄手段に供給さ
れるので、洗浄液を再利用することができる。これによ
り洗浄液の使用量を低減すると共に装置全体のランニン
グコストの低減を図ることができる。また、本発明によ
れば、排出液貯留部に貯留された排出液と新洗浄液貯留
部に貯留された未使用の洗浄液のうち、いずれかを選択
または互いを混合して洗浄手段に供給するので、カップ
洗浄に支障をきたすことがなくなる。
【0133】請求項記載の本発明によれば、第1の排
出液貯留部に貯留された第1の排出液と第2の排出液貯
留部に貯留された第2の排出液のうち、いずれかを選択
または互いを混合して洗浄手段に供給するので、一度使
用された洗浄液を効率よく利用することができる。
【0134】請求項記載の本発明によれば、第1また
は第2の排出液貯留部のうち、少なくとも一方に未使用
の洗浄液、つまり新液が補充され、各貯留部に貯留され
ている排出液が薄められ、さらにこれらのうち、いずれ
かが選択または互いを混合して洗浄手段に供給されるの
で、洗浄性能を劣化させることなく一度利用した洗浄液
を効率よく利用することができる。
【0135】請求項記載の本発明によれば、第1の排
出液貯留部と第2の排出液貯留部のうち、少なくとも一
方に新洗浄液貯留部の未使用の洗浄液を補充して洗浄手
段に供給することにより、洗浄液の再利用を行う場合に
もカップ洗浄に支障をきたすことがない上、洗浄性能を
劣化せずにカップ洗浄の洗浄効率の向上が図れ、かつカ
ップ洗浄を行う上での信頼性を向上することができる。
【0136】請求項記載の本発明によれば、第1の排
出液貯留部に貯留された第1の排出液と第2の排出液貯
留部に貯留された第2の排出液と新洗浄液貯留部の未使
用の洗浄液の中から、いずれかを選択またはそれぞれを
混合して洗浄手段に供給するので、洗浄手段で容器内を
効率よく洗浄することができる。
【0137】また、本発明によれば、各貯留部に貯留さ
れている洗浄液または排出液の液量が検知されると、制
御手段は各液量を基に各貯留部から摂取する洗浄液また
は排出液の量を制御するので、各部に洗浄液を供給する
上での最適化を図ることができる。
【0138】請求項記載の本発明によれば、使用済み
の洗浄液である排出液を第2の射出部に供給し、未使用
の洗浄液を第1の射出部に供給することにより、用途毎
に洗浄液を効率よく利用することができる。
【0139】請求項記載の本発明によれば、容器の内
壁面にフッ化エチレン系樹脂層を形成したことにより、
被処理体に処理を施したときに流出または飛散した処理
液が容器の内壁面に付着することが少なくなる。
【0140】請求項記載の本発明によれば、容器内に
おいて、フッ化エチレン系樹脂層を形成する部分を限定
することにより、フッ化エチレン系樹脂の使用量を最小
限にして処理液の付着が少なくなるという効果を得るこ
とができる。
【0141】請求項11記載の本発明によれば、蓋
付回転カップを回転させた状態で、この回転カップの蓋
部中央から整流板に向けて洗浄液を供給すると共に、整
流板の外周下面、蓋付回転カップの内側面及び固定カッ
プの底面に向けて洗浄液を供給することにより、回転カ
ップの蓋部中央から供給される洗浄液が回転する整流板
の遠心力によって外方に飛散して蓋体の下面に付着する
塗布液を除去し、また、直接整流板の外周下面、回転カ
ップの内側面及び固定カップの底面に供給される洗浄液
によってこれらに付着する塗布液を除去することができ
る。
【0142】また、蓋付回転カップの外周下面及び上記
固定カップの内側面に洗浄液を供給することにより、回
転カップの外周下面及び固定カップの内側面に付着する
塗布液を除去することができる。この場合、固定カップ
の内側面の下部を外方に向けて屈曲形成することで、回
転カップと固定カップ間を流れる空気の滞留部を形成す
ることができ、この滞留部にて外部に飛散する塗布液を
受け止めて上方への逆流を阻止することができ、かつ、
の固定カップの内側面の屈曲部に向けて第3の洗浄ノ
ズルから洗浄液を供給することによって固定カップに付
着する塗布液を除去することができる。
【0143】また、請求項11に記載したように、蓋付
回転カップを第1の回転数(例えば350〜650rp
m)で回転して、この蓋付回転カップの蓋部中央から整
流板に向けて洗浄液を供給することにより、回転カップ
の回転と共に回転する整流板の遠心力によって洗浄液を
蓋部の外周下面に衝突させて蓋部下面に付着した塗布液
を除去することができ、第1の回転数より速い第2の回
転数(例えば700〜1300rpm)で回転して、整
流板外周下面及び蓋付回転カップの内側面に向けて洗
浄液を供給することにより、整流板の外周下面及び回転
カップの内側面の広い面積に効率よく洗浄液を供給する
ことができ、かつ第1の回転数より遅い第3の回転数
(例えば14〜26rpm)で回転して、蓋付回転カッ
プの底面に洗浄液を供給することにより、洗浄液を回転
カップの底面の内周側から外周側に移動させて底面に付
着する塗布液を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態のLCD基板処理シス
テムの構成を示す斜視図である。
【図2】LCD基板処理システムのレジスト塗布・塗布
膜除去装置の構成を示す図である。
【図3】レジスト塗布・塗布膜除去装置の塗布機構を示
す断面図である。
【図4】第3の塗布機構の容器(処理室、回転カップお
よびドレンカップ)部分を拡大した断面図である。
【図5】図4の容器内にフッ化エチレン系樹脂をコーテ
ィングした様子を示す図である。
【図6】載置台の上面を示す概略斜視図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】縁部除去機構を示す図である。
【図9】図8の縁部除去機構の表面用ノズル穴を示す平
面図である。
【図10】図8の縁部除去機構の裏面用ノズル穴を示す
平面図である。
【図11】第1の洗浄処理装置を示す図である。
【図12】容器の変形例を示す図である。
【図13】容器の別の変形例を示す図である。
【図14】容器の更に別の変形例を示す図である。
【図15】本発明の第2の洗浄処理装置を示す図であ
る。
【図16】本発明の第3の洗浄処理装置を示す図であ
る。
【図17】本発明に係る第4の洗浄装置を具備するレジ
スト塗布装置の概略平面図である。
【図18】本発明に係る第4の洗浄装置を示す概略断面
図である。
【図19】上記洗浄装置の要部洋舞を示す拡大断面図で
ある。
【図20】洗浄部を具体的に示す概略断面図である。
【図21】本発明における第2の洗浄ノズルの別の種類
を示す概略断面図である。
【図22】本発明における第2の洗浄ノズルの別の種類
を示す概略断面図である。
【図23】本発明における第2の洗浄ノズルの別の種類
を示す概略断面図である。
【図24】本発明における第3の洗浄ノズルの別の種類
を示す概略断面図である。
【図25】本発明における第3の洗浄ノズルの別の種類
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
G ガラス基板 60 回収管 62 ミストトラップ 64 バルブ 70 ERタンク 71 新液タンク 72 DRタンク 74 液面センサ 75 切換バルブ 16 蓋体 51 ノズル 56 シンナ供給路 12 回転カップ 14 ドレンカップ 120 ブラシ洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立山 清久 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成 272番地の4 東京エレクトロン九州株 式会社大津事業所内 (56)参考文献 特開 平9−1035(JP,A) 特開 平5−259060(JP,A) 特開 平5−220775(JP,A) 特開 平8−98764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に処理を施したときに流出また
    は飛散する処理液を回収する容器と、 前記容器内に洗浄液を供給しその内壁面を洗浄する洗浄
    手段と、 前記洗浄手段にて前記容器の内壁面を洗浄したときに前
    記容器から排出された排出液を回収し前記洗浄手段に供
    給する循環系と、 を有する処理装置であって、 前記循環系は、 未使用の洗浄液を貯留する新洗浄液貯留部と、 前記容器から排出された排出液を貯留する排出液貯留部
    と、 前記排出液貯留部に貯留された排出液と前記新洗浄液貯
    留部に貯留された未使用の洗浄液のうち、いずれかを選
    択または互いを混合して前記洗浄手段に供給する洗浄液
    供給手段と、 を有し、 前記洗浄液供給手段は、 前記各貯留部に貯留されている洗浄液または排出液の液
    量を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された各液量を基に、前記各貯
    留部から摂取する洗浄液または排出液の量を制御する制
    御手段とを具備したことを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理体に処理を施したときに流出また
    は飛散する処理液を回収する容器と、 前記容器内に洗浄液を供給しその内壁面を洗浄する洗浄
    手段と、 前記洗浄手段にて前記容器の内壁面を洗浄したときに前
    記容器から排出された排出液を回収し前記洗浄手段に供
    給する循環系と、 を有する処理装置であって、 前記循環系は、 処置を施した前記被処理体の少なくとも一部を洗浄した
    ときに前記容器に集められて排出された第1の排出液を
    貯留する第1の排出液貯留部と、 前記容器内壁面を洗浄したときに前記容器に集められて
    排出された第2の排出液を貯留する第2の排出液貯留部
    と、 前記第1の排出液貯留部に貯留された第1の排出液と前
    記第2の排出液貯留部に貯留された第2の排出液のう
    ち、いずれかを選択または互いを混合して前記洗浄手段
    に供給する洗浄液供給手段と、 を有し、 前記洗浄液供給手段は、 前記各貯留部に貯留されている洗浄液または排出液の液
    量を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された各液量を基に、前記各貯
    留部から摂取する洗浄液または排出液の量を制御する制
    御手段とを具備したことを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の処理装置において、 前記洗浄液供給手段は、処置を施した前記被処理体の少
    なくとも一部を洗浄するための未使用の洗浄液を前記第
    1の排出液貯留部または前記第2の排出液貯留部のうち
    の少なくとも一方に補充し、それぞれに貯留された排出
    液のうち、いずれかを選択または互いを混合して前記洗
    浄手段の供給することを特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理体に処理を施したときに流出また
    は飛散する処理液を回収する容器と、 前記容器内に洗浄液を供給しその内壁面を洗浄する洗浄
    手段と、 前記洗浄手段にて前記容器の内壁面を洗浄したときに前
    記容器から排出された排出液を回収し前記洗浄手段に供
    給する循環系と、 を有する処理装置であって、 前記循環系は、 未使用の洗浄液を貯留する新洗浄液貯留部と、 処理を施した前記被処理体の少なくとも一部を洗浄した
    ときに前記容器に集められて排出された第1の排出液を
    貯留する第1の排出液貯留部と、 前記容器内壁面を洗浄したときに前記容器に集められて
    排出された第2の排出液を貯留する第2の排出液貯留部
    と、 前記第1の排出液貯留部と前記第2の排出液貯留部のう
    ち、少なくとも一方に前記新洗浄液貯留部の未使用の洗
    浄液を補充して前記洗浄手段に供給する洗浄液供給手段
    と、 を有し、 前記洗浄液供給手段は、 前記各貯留部に貯留されている洗浄液または排出液の液
    量を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された各液量を基に、前記各貯
    留部から摂取する洗浄液または排出液の量を制御する制
    御手段とを具備したことを特徴とする処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理体に処理を施したときに流出また
    は飛散する処理液を回収する容器と、 前記容器内に洗浄液を供給しその内壁面を洗浄する洗浄
    手段と、 前記洗浄手段にて前記容器の内壁面を洗浄したときに前
    記容器から排出された排出液を回収し前記洗浄手段に供
    給する循環系と、 を有する処理装置であって、 前記循環系は、 未使用の洗浄液を貯留する新洗浄液貯留部と、 処理を施した前記被処理体の少なくとも一部を洗浄した
    ときに前記容器に集められて排出された第1の排出液を
    貯留する第1の排出液貯留部と、 前記容器内壁面を洗浄したときに前記容器に集められて
    排出された第2の排出液を貯留する第2の排出液貯留部
    と、 前記第1の排出液貯留部に貯留された第1の排出液と前
    記第2の排出液貯留部に貯留された第2の排出液と前記
    新洗浄液貯留部の未使用の洗浄液との中から、いずれか
    を選択またはそれぞれを混合して前記洗浄手段に供給す
    る洗浄液供給手段と、 を有し、 前記洗浄液供給手段は、 前記各貯留部に貯留されている洗浄液または排出液の液
    量を検知する検知手段と、 前記検知手段により検知された各液量を基に、前記各貯
    留部から摂取する洗浄液または排出液の量を制御する制
    御手段とを具備したことを特徴とする処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載の処理装置において、 前記洗浄手段は、前記被処理体近傍の容器内壁部に向け
    て洗浄液を射出する第1の射出部と、 前記被処理体から離れ排出口に近い容器内壁部に向けて
    洗浄液を射出する第2の射出部とを有し、 前記循環系は、使用済みの洗浄液である排出液を前記第
    2の射出部に供給し、未使用の洗浄液を前記第1の射出
    部に供給することを特徴とする処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項記載の処理装
    置において、 前記容器の内壁面に、フッ化エチレン系樹脂層を形成し
    たことを特徴とする処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項記載の処理装置において、 前記フッ化エチレン系樹脂層を、前記処理液を回収し得
    る前記容器内の回収経路上に形成したことを特徴とする
    処理装置。
  9. 【請求項9】 被処理体を保持する保持手段及び被処理
    体の側方及び上、下部を包囲する回転可能な蓋付回転カ
    ップと、 この蓋付回転カップの側方及び下方を包囲する固定カッ
    プと、 上記蓋付回転カップ内に取り付けられて上記被処理体の
    上方を覆う整流板と、を具備する塗布機構とを用い、 上記蓋付回転カップを回転させた状態で、上記蓋付回転
    カップの蓋部中央から上記整流板に向けて洗浄液を供給
    して遠心力により蓋部下面に供給すると共に、上記整流
    板の外周下面、蓋付回転カップの内側面及び固定カップ
    の底面に向けて洗浄液を供給するカップ用洗浄方法であ
    って、 上記蓋付回転カップを第1の回転数で回転して、この蓋
    付回転カップの蓋部中央から上記整流板に向けて洗浄液
    を供給し、 上記第1の回転数より速い第2の回転数で回転して、上
    記整流板の外周下面及び上記蓋付回転カップの内側面に
    向けて洗浄液を供給し、 かつ上記第1の回転数より遅い第3の回転数で回転し
    て、上記蓋付回転カップの底面に洗浄液を供給する、 ことを特徴とする洗浄方法。
  10. 【請求項10】 請求項記載の洗浄方法において、 上記蓋付回転カップの外周下面及び上記固定カップの内
    側面に洗浄液を洪給する、ことを特徴とする洗浄方法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の洗浄方法にお
    いて、 上記第1の回転数が350〜650rpm、上記第2の
    回転数が700〜1300rpm、上記第3の回転数が
    14〜26rpmである、 ことを特徴とする洗浄方法。
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