JP3276553B2 - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JP3276553B2
JP3276553B2 JP02463696A JP2463696A JP3276553B2 JP 3276553 B2 JP3276553 B2 JP 3276553B2 JP 02463696 A JP02463696 A JP 02463696A JP 2463696 A JP2463696 A JP 2463696A JP 3276553 B2 JP3276553 B2 JP 3276553B2
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    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置及び処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被処理体、例えば半導体基板や
ガラス基板等の処理工程においては、基板上に、例えば
回路や電極パターン等を形成するために、フォトリソグ
ラフィ技術を用いて回路パターン等を縮小してフォトレ
ジストに転写し、これを現像処理する一連の処理が施さ
れる。このような処理においては、基板を洗浄した後基
板表面の水分を完全に除去するために基板を加熱した後
に、これを例えば常温などの所定の目標にまで急速に冷
却するために、冷却装置が用いられている。この種の冷
却装置の一例として、実公平6−2262号が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷却装置においては、基板を冷却すせるために目標温度
に維持された冷媒を用いて制御しようとしても、図12
の(a)に示すように、目標温度に近づいた後、完全に
目標温度に達するまでに時間がかかってしまうという問
題があった。さらに前述のフォトリソグラフィ工程にお
いては、基板の冷却処理工程が数回必要であるため、ス
ループットを向上させるには、係る冷却処理時間の短縮
化が重要な課題の一つであった。
【0004】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、被処理体を所定の目標温度に
する際に、その到達時間を短縮できる処理方法及び処理
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被処
理体を載置台に載置し、この被処理体を所定の目標温度
に設定する処理装置において、前記載置台に設けられ前
記載置台を前記目標温度に設定する冷却部と、この冷却
部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記目標温度
と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する冷媒供給
手段と,前記切替を制御する制御手段とを有し,前記制
御手段は,前記載置台上に前記被処理体が搬入される前
に、前記冷却部に前記第2の冷媒を供給することによっ
て前記載置台を前記目標温度としておき、前記載置台上
に被処理体を搬入するときと同時に、または、前記載置
台上に被処理体を搬入するときから所定時間が経過した
ときに、前記冷却部に前記第1の冷媒を供給して前記被
処理体を冷却し、前記載置台が前記目標温度以下となっ
た後、再び前記冷却部に前記第2の冷媒を供給して前記
被処理体を前記目標温度にするように,前記制御を行う
ものであることを特徴とする。また請求項2の発明は,
被処理体を載置台に載置し、この被処理体を所定の目標
温度に設定する処理装置において、前記載置台に設けら
れ前記載置台を前記目標温度に設定する冷却部と、この
冷却部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記目標
温度と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する冷媒
供給手段と,前記切替を制御する制御手段と,前記載置
台の上方において被処理体を受け取り,その受け取った
被処理体を下降により載置台上に載置する受け渡し手段
とを有し,前記制御手段は,前記受け渡し手段が下降す
る前に、前記冷却部に前記第2の冷媒を供給することに
よって前記載置台を前記目標温度としておき、前記受け
渡し手段が下降するときと同時に、または前記受け渡し
手段が下降するときから所定時間が経過したときに、前
記冷却部に前記第1の冷媒を供給して前記被処理体を冷
却し、前記載置台が前記目標温度以下となった後、再び
前記冷却部に前記第2の冷媒を供給して前記被処理体を
前記目標温度にするように,前記制御を行うものである
ことを特徴としている。 さらに請求項3の発明は,被処
理体を載置台に載置し、この被処理体を所定の目標温度
に設定する処理装置において、前記載置台に設けられ前
記載置台を前記 目標温度に設定する冷却部と、この冷却
部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記目標温度
と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する冷媒供給
手段と,前記載置台の上方において被処理体を受け取
り,その受け取った被処理体を下降により載置台上に載
置する受け渡し手段と,前記切替を制御する制御手段と
を有し,前記制御手段は,前記載置台上に前記被処理体
が搬入される前に、前記冷却部に前記第2の冷媒を供給
することによって前記載置台を前記目標温度としてお
き、前記載置台上に被処理体を搬入するときと同時に、
または前記載置台上に被処理体を搬入するときから所定
時間が経過したときに、前記冷却部に前記第1の冷媒を
供給して前記被処理体を冷却するように前記制御を行
い,さらに前記制御手段は、前記載置台が前記目標温度
以下となった後、前記受け渡し手段を上昇させて被処理
体を前記載置台上より離し、前記目標温度と略同温の雰
囲気中で前記被処理体を前記目標温度にするように,前
記受け渡し手段の制御を行うものであることを特徴とし
ている。 そして請求項4の発明は,被処理体を載置台に
載置し、この被処理体を所定の目標温度に設定する処理
装置において、前記載置台に設けられ前記載置台を前記
目標温度に設定する冷却部と、この冷却部に前記目標温
度より低温の第1の冷媒と前記目標温度と略同温の第2
の冷媒とを切り替えて供給する冷媒供給手段と,前記載
置台の上方において被処理体を受け取り,その受け取っ
た被処理体を下降により載置台上に載置する受け渡し手
段と,前記切替を制御する制御手段とを有し,前記制御
装置は,前記受け渡し手段が下降する前に、前記冷却部
に前記第2の冷媒を供給することによって前記載置台を
前記目標温度としておき、前記受け渡し手段が下降する
ときと同時に、または前記受け渡し手段が下降するとき
から所定時間が経過したときに、前記冷却部に前記第1
の冷媒を供給して前記被処理体を冷却するように前記制
御を行い,さらにこの制御手段は,前記載置台が前記目
標温度以下となった後、前記受け渡し手段を上昇させて
被処理体を前記載置台上より離し、前記目標温度と略同
温の雰囲気中で前記被処理体を前記目標温度にするよう
に前記受け渡し手段の制御を行うものであることを特徴
としている。
【0006】前記載置台に貫通孔が形成され、前記貫通
孔内には上下動可能な支持ピンが設けられ、前記貫通孔
を介してN ガスが被処理体に対して吹き付けられるよ
うに構成されていてもよい。 また前記載置台には貫通孔
が形成され、前記受け渡し手段は前記貫通孔内に設けら
れた上下動可能な支持ピンであって,さらに前記貫通孔
を介してN ガスが被処理体に対して吹き付けられるよ
うに構成されていてもよい。この場合,N ガスの吹き
付けは、支持ピンに被処理体が支持された後に行われる
ものであってもよい。 そして以上の各処理装置におい
て,前記第1の冷媒を、冷凍機、もしくは冷凍機と熱交
換器を用いて作り出すように構成してもよい。また前記
載置台の載置面に、前記被処理体を浮かせた状態で保持
する接触部材を設けてもよい。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】請求項10の発明は、搬送手段によって載
置台上に被処理体を搬入し、前記載置台に設けられた冷
媒通路に所定の目標温度よりも低温の第1の冷媒と前記
目標温度と略同温の第2の冷媒とを選択的に供給するこ
とによって前記被処理体を前記目標温度に冷却する方法
において、前記載置台上に前記被処理体が搬入される前
に、前記冷媒通路に前記第2の冷媒を供給することによ
って前記載置台を前記目標温度としておき、前記載置台
上に被処理体を搬入するときと同時に、または、前記載
置台上に被処理体を搬入するときから所定時間が経過し
たときに、前記冷媒通路に前記第1の冷媒を供給して前
記被処理体を冷却し、前記載置台が前記目標温度以下と
なった後、再び、前記冷媒通路に前記第2の冷媒を供給
して前記被処理体を前記目標温度にすることを特徴とす
る。
【0012】請求項11の発明は、載置台の上方におい
て受け渡し手段により被処理体を受け取りその受け取っ
た被処理体を前記受け渡し手段の下降により載置台上に
載置し、前記載置台に設けられた冷媒通路に所定の目標
温度よりも低温の第1の冷媒と前記目標温度と略同温の
第2の冷媒とを選択的に供給することによって前記被処
理体を前記目標温度に冷却する方法において、前記受け
渡し手段が下降する前に、前記冷媒通路に前記第2の冷
媒を供給することによって前記載置台を前記目標温度と
しておき、前記受け渡し手段が下降するときと同時に、
または、前記受け渡し手段が下降するときから所定時間
が経過したときに、前記冷媒通路に前記第1の冷媒を供
給して前記被処理体を冷却し、前記載置台が前記目標温
度以下となった後、再び、前記冷媒通路に前記第2の冷
媒を供給して前記被処理体を前記所目標温度にすること
を特徴とする。
【0013】
【0014】請求項12の発明は、搬送手段によって載
置台上に被処理体を搬入し、前記載置台に設けられた冷
媒通路に所定の目標温度よりも低温の冷媒を供給するこ
とによって前記被処理体を前記目標温度に冷却する方法
において、前記載置台上に前記被処理体が搬入される前
に、前記載置台を前記目標温度としておき、前記載置台
上に被処理体を搬入するときと同時に、または、前記載
置台上に被処理体を搬入するときから所定時間が経過し
たときに、前記冷媒通路に前記冷媒を供給して前記被処
理体を冷却し、前記載置台が前記目標温度以下となった
後、前記被処理体を前記載置台上より離し、前記目標温
度と略同温の雰囲気中で前記被処理体を前記目標温度に
することを特徴とする。
【0015】請求項13の発明は、載置台の上方におい
て受け渡し手段により被処理体を受け取りその受け取っ
た被処理体を前記受け渡し手段の下降により載置台上に
載置し、前記載置台に設けられた冷媒通路に所定の目標
温度よりも低温の冷媒を供給することによって前記被処
理体を前記目標温度に冷却する方法において、前記受け
渡し手段が下降する前に、前記載置台を前記目標温度と
しておき、前記受け渡し手段が下降するときと同時に、
または、前記受け渡し手段が下降するときから所定時間
が経過したときに、前記冷媒通路に前記冷媒を供給して
前記被処理体を冷却し、前記載置台が前記目標温度以下
となった後、前記被処理体を前記載置台上より離し、前
記目標温度と略同温の雰囲気中で前記被処理体を前記目
標温度にすることを特徴とする。
【0016】以上のように構成される請求項1〜1
本発明によれば、載置台上に被処理体を載置した状態
で、先ず目標温度よりも低温の第1の冷媒を冷媒通路に
供給することにより被処理体を急速に冷却する。その
後、冷媒を切り替えて目標温度と略同温の第2の冷媒を
冷媒通路に供給することにより、もしくは、被処理体を
載置台上より離して目標温度と略同温の雰囲気中におく
ことにより、被処理体を目標温度にする。このように被
処理体の冷却を途中で切り替えて段階的に行うことによ
り、被処理体の冷却時間を短縮することができるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、レジスト塗布・現像装置に用いられる冷却装置に
適用して説明する。先ず、本発明の実施の形態に係る処
理装置、例えば冷却装置に係る塗布現像装置の全体構成
について図1を参照しながら簡単に述べる。図1中、5
は被処理体、例えばLCD用のガラス基板Gを複数枚収
納可能に構成された収納容器としてのキャリア6を載置
可能に構成されるとともに前記キャリア6をこの装置に
対して搬入或いは搬出するためのキャリアステ−ジであ
る。そして、7は前記キャリア6に対してガラス基板G
を搬入或いは搬出する搬送機構である。さらに8、9は
各プロセスステーションへ基板を搬送する搬送手段とし
てのメインアーム、10は前記プロセスステーション間
でガラス基板Gの授受を行うための中継部である。前記
キャリア6内のガラス基板Gは、搬送機構7及びメイン
ア−ム8を介して洗浄装置11に搬送され、この洗浄装
置11でブラシにより水洗された後、必要に応じてジェ
ット水洗装置12にてジェット水洗される。その後加熱
処理部13にてガラス基板Gは乾燥され、前記処理部1
3の下段側に設けられた冷却装置14に搬送されて所定
の目標温度、例えば常温に冷却される。更にアドヒージ
ョン処理部15にてガラス基板Gは疎水化処理が施さ
れ、下段に設けられた冷却装置16にて再び目標温度に
冷却された後、塗布装置17にてフォトレジスト膜すな
わち感光膜が回転塗布形成される。そしてこのフォトレ
ジスト膜が前記加熱処理部13にて加熱されてプリベー
キング処理が施された後、この装置の右側に配置された
図示しない露光装置にて所定のパターンが露光される。
そして、露光後のガラス基板Gは現像処理部内へ搬送さ
れ、現像液により現像された後、メインア−ム8、9及
び搬送機構7を通じて例えば元のキャリア6内に戻され
るよう構成されている。
【0018】次に前述の冷却装置14、16の構成を図
2を参照にして説明する。なお、冷却装置14、16
は、基本的には同様の構成を備えているので、代表して
冷却装置14について説明する。
【0019】冷却装置14は、ガラス基板Gを載置して
冷却する冷却手段としての載置台21を備えている。こ
の載置台21は、後述する冷媒との熱の授受を速やかに
行えるように、例えばアルミニウム等の金属などの熱伝
導性の良好な物質で形成されている。また、載置台21
には、貫通孔22が複数箇所、例えば三箇所に設けられ
ており、これら貫通孔22内にはその内部を上下動可能
な支持ピン23がそれぞれ設けられている。これら支持
ピン23の上下動は、この支持ピン23を昇降板24上
に設け、この昇降板24を例えば駆動モータの如き昇降
手段によって上下動させることにより行われている。そ
して、駆動モータの稼働によってこれら支持ピン23の
上端が載置台21の上面よりも突出された状態で、先に
説明したメインアーム8、9で保持されたガラス基板G
が冷却装置14内に搬入されて、そのガラス基板Gが載
置台21の上方において支持ピン23の上端に受け渡さ
れる。その後、再び、駆動モータ25の稼働により支持
ピン23上端が載置台21の上面と同じか、もしくは載
置台21の上面よりも低い位置に下降させられることに
よって、支持ピン23上端で保持していたガラス基板G
を載置台21の上面に受け渡すように構成されている。
【0020】図3に示すように、載置台21の上面に
は、ガラス基板Gを所定の位置に位置決めするためのガ
イドピン27がガラス基板Gの大きさに対応して配置さ
れている。これらガイドピン27は、上方に行くほど細
くなるテーパ形状を有しており、そのテーパ面でガラス
基板Gの周縁部をガイドすることにより、ガラス基板G
を所定の位置に位置決めするように構成されている。ま
た、これらガイドピン27は、載置台21の上面に形成
された挿入孔(図示せず)に差し込むことによって載置
台21の上面に取り外し自在に固定されている。従っ
て、ガラス基板Gの大きさが異なっても、ガイドピン2
7を前記ガラス基板Gの大きさに対応した挿入孔に差し
込むことで大きさの異なるガラス基板Gの位置決めにも
対応することが可能である。
【0021】さらに図3、4に示すように、載置台21
の上面には、載置台21上面からガラス基板Gを僅かに
浮かせた状態で保持することによって、載置台21上面
のゴミがガラス基板Gに付着するのを防止すると共に、
ガラス基板Gの電荷の帯電を抑制するための接触部材2
6が設けられている。この接触部材26は、基板Gへの
熱伝導が均等に行われるようにガラス基板Gの大きさに
対応して載置台21の上面の複数箇所、少なくとも4箇
所、例えば10箇所以上に、各々が適宜の間隔、例えば
等間隔に配置されている。これら接触部材26は、載置
台21からの熱の伝達を良くするための導電性部材、例
えば金属導体、例えばアルミニウムで構成することがで
きる。或いはまた、これら接触部材26は、載置台21
と基板Gとの間隙での熱の輻射及び対流による熱伝導を
速やかに行うために可能な限り薄い部材、例えば、0.
1mm以下で形成された絶縁部材、例えばポリイミドフ
ィルムなどで構成しても良い。更に、これら接触部材2
6は、熱伝導を良くするために、例えばポリイミドフィ
ルムなどの絶縁部材に例えばアルミニウム等の導電性膜
をコーティングした構成とすることもできる。
【0022】また、前記載置台21の内部には、図2に
示すように、例えば冷却水の如き冷媒を流通循環させる
ための冷媒流通経路、例えば冷却部としての冷媒通路2
8と配管29が設けられている。この冷媒通路28に
は、配管29を介して冷却水を供給するため第1の冷媒
供給手段30と、第2の冷媒供給手段31が接続されて
いる。これら第1の冷媒供給手段30と第2の冷媒供給
手段31の供給経路には、冷媒通路28に供給する冷媒
を第1の冷媒30と第2の冷媒とに選択的に切り替える
手段としての電磁弁32、33、34、35が設けられ
ている。これらの電磁弁32、33、34、35は制御
手段(CPU)37によって、開閉操作されるようにな
っている。そして、この制御手段37からの指令によ
り、電磁弁32、33が開、電磁弁34、35が閉にな
ると、載置台21内部の冷媒通路28に配管29を介し
て第1の冷媒が供給される。一方、制御手段37からの
指令により、電磁弁32、33が閉、電磁弁34、35
が開になると、載置台21内部の冷媒通路28に配管2
9を介して第2の冷媒が供給される。
【0023】そして、第1の冷媒供給手段30は、前記
冷媒通路28に対して前記ガラス基板Gを冷却する目標
温度よりも低い温度の冷媒を供給するように構成されて
いる。即ち、例えばガラス基板Gの冷却目標の温度が2
3℃であれば、この第1の冷媒供給手段30において利
用される冷媒としては、例えば18℃程度の温度を有す
る水の他、市水、その他の液体を適宜選択可能である。
また、冷凍機に循環しているフロンなどの冷媒を冷媒通
路28に直接供給して載置台21を蒸発器として作用さ
せ、潜熱を利用した冷却を行う構成とすることも可能で
ある。
【0024】例えば、図5は冷凍機50と熱交換器51
によって第1の冷媒供給手段30を構成した例を示すも
のである。即ち、載置台21内部の冷媒通路28に配管
29を介して循環させている第1の冷媒を熱交換器51
の一次側コイル52に供給すると共に、冷凍機50で作
り出した低温度の冷媒を熱交換器51の二次側コイル5
3に供給し、両者の間で熱交換させて目標温度よりも低
温にした第1の冷媒を載置台21内部の冷媒通路28に
再び戻す構成となっている。なお、第1の冷媒の過冷却
を防ぐために、熱交換器51内には補助ヒータ54を設
けている。この図5に示す例によれば、熱交換器51に
おける熱交換と補助ヒータ54による加熱で作り出した
第1の冷媒を用いてガラス基板Gを冷却することが可能
となる。
【0025】また例えば、図6は冷凍機60の冷媒を配
管29を介して載置台21内部に直接循環供給するよう
に構成した例を示すものである。但し、この図6に示す
例では、冷媒通路28を載置台21内部において空洞状
に形成した構成になっている。また、載置台21の過冷
却を防ぐために、冷媒通路28内に補助ヒータ61を設
けている。この図6に示す例によれば、第1の冷媒を目
標温度よりも相当に低温にすることができ、ガラス基板
Gを高速度で冷却することが可能となる。また、図6に
示したように、冷媒通路28を載置台21内部において
空洞状に形成して第1の冷媒を封入させることによっ
て、自然対流が生じて熱拡散が均一になり、ガラス基板
G全体を均一に冷却できるといった特徴がある。
【0026】なお、以上のように第1の冷媒供給手段3
0として種々の構成が考えられるが、冷却装置のおかれ
ている雰囲気が高湿度である場合は、第1の冷媒供給手
段30からあまり低温の冷媒を載置台21内に供給する
と、例えば載置台21の外面や配管29の外側に結露が
発生する心配が生ずる。そのように結露が発生すると、
蒸発熱等の影響により正確な温度制御が困難となるの
で、高湿度雰囲気である場合は、第1の冷媒供給手段3
0からは、載置台21の外面や配管29の外側に結露を
発生させない程度の低温度、例えば目標温度が23℃で
あれば、略18℃程度の冷媒を供給し循環させるのが良
い。
【0027】一方、図2に示すように、第2の冷媒供給
手段31は、前記冷媒通路28に対して前記ガラス基板
Gを冷却する目標温度と略等しい温度の冷媒を供給する
ものである。即ち、例えばガラス基板Gの冷却目標の温
度が23℃であれば、この第2の冷媒供給手段31は略
23℃の冷媒、例えば23℃の恒温水を配管29を介し
て前記冷媒通路28に供給するとともに循環させる。
【0028】そして、前記載置台21の内部で基板載置
面(上面)の近傍部には少なくとも1箇所に温度検出手
段、例えば熱電対などからなる温度センサ36が設けら
れている。この温度センサ36は載置台21表面近傍の
温度分布を正確に測定するために少なくとも基板載置面
の中央部と周縁部に設けられるのが好ましい。そして、
それらの温度センサ36で検出した温度情報は、電気信
号として制御手段37に伝達されるよう構成されてい
る。
【0029】次に、冷却装置16の基本的な構成は、以
上に説明した冷却装置14と同じ構成を備えている。従
って、その説明は省略する。但し、先に図3、4で説明
したように、冷却装置14においては、載置台21の上
面に接触部材26を設けて、載置台21上面からガラス
基板Gを僅かに浮かせた状態で保持しているのに対し
て、冷却装置16においては、載置台21の上面に接触
部材26に相当するものがなく、図7に示すように、載
置台21上面にガラス基板Gを直接載置させる構成とな
っている点が異なる。この図7に示すように、冷却装置
16ではガラス基板Gを載置台21上に直接接触させる
ことにより、冷却ムラなく基板全体を均一に冷却できる
構成となっている。
【0030】次に、この実施の形態にかかる冷却装置の
作用について、図8〜11に示す流れ図を参照しながら
説明する。
【0031】まず、図1で説明した処理装置1全体にお
いては、ガラス基板Gをキャリア6から取り出してメイ
ンアーム8により保持し、洗浄装置11に搬送する。そ
して、ブラシにより水洗し、必要に応じてジェット水洗
装置12にてジェット水洗した後、加熱処理部13へ搬
送する。この加熱処理部13で約90℃以上の温度で加
熱処理されたガラス基板Gを、メインアーム9によって
加熱処理部13から搬出した後、前述の冷却処理装置1
4に搬送する。そして、図2に示すように、予めプログ
ラムされた手順により載置台21上に突出して待機して
いる支持ピン23の上端にガラス基板Gを受け渡す。メ
インアーム9は支持ピン23に基板Gを受け渡した後、
冷却処理装置14から後退し退避する。
【0032】そして、冷却処理装置14においては、図
8〜11に示す流れ図に従って、例えば次のような処理
が行われる。先ず、図8に示す処理工程を説明すると、
S10において、昇降手段24が短縮稼働することによ
り、支持ピン23上端で支持していたガラス基板Gが載
置台21上に載置される。この時の載置台21の温度
は、ガラス基板Gを冷却する所定の目標温度(例えば2
3℃の常温)に維持されている。
【0033】次いで、S11において、温度センサ36
により載置台21の表面近傍の温度を間欠的あるいは連
続的に検出する。そして、S12においてその検出され
た温度検出信号に基づき、ガラス基板Gを載置したこと
によって載置台21の表面の温度が変化したか否かを制
御手段37が判断する。温度変化が生じていない場合
は、制御手段37はガラス基板Gの温度が常温であった
と判断して冷却処理を中止し、ガラス基板Gを次の処理
工程へと搬送する。
【0034】一方、載置台21の表面の温度が上昇した
場合は、S13において冷却処理を開始する。すなわ
ち、温度検出信号を受けた制御手段37からの制御信号
により、電磁弁34、35を閉じた後、または同時に、
電磁弁32、33を開放し、ガラス基板Gを冷却する目
標の温度(例えば23℃の常温)よりも低温の(例えば
18℃の)第1の冷媒を、配管29を介して載置台21
内部の冷媒通路28に供給する。これにより、急速な冷
却処理が可能となる。
【0035】さらに、S14の工程において、載置台2
1表面の温度検出がなされた後、S15において、その
温度が目標温度以下(例えば23℃以下)に下がったか
どうかを制御手段37が判断する。載置台21表面の温
度が目標温度以下でないときは、冷却処理が十分でない
と制御手段37が判断し、目標温度以下になるまで冷却
処理を継続する。一方、目標温度以下であると制御手段
37が判断した場合は、同時に、または所定の時間経過
後、S16において制御手段37は電磁弁32〜35へ
制御信号を伝達して、第1の冷媒の供給を停止し、目標
温度と略等しい温度(例えば23℃の常温)の第2の冷
媒の供給を開始する。このように第1の冷媒から第2の
冷媒に切り替えたことにより、ガラス基板Gを速やかに
目標温度(例えば23℃)に冷却することが可能とな
る。
【0036】そして、前記S17の工程において、温度
検出がなされた後、S18において、温度検出信号を受
けた制御手段37が目標温度(例えば23℃)に達した
か否かの判断を行い、目標温度に達していなかった場合
は、継続して第2の冷媒による冷却を行う。一方、目標
温度に達していた場合は、冷却が終了したと判断する。
そして、所定温度に冷却されたガラス基板Gを、搬送手
段としてのメインアーム9によって冷却処理装置14か
ら搬出し、後述の、例えばアドヒージョン処理工程へと
移行する。
【0037】また、図9に示す処理工程を説明すると、
先ず、ガラス基板Gを載置台21上に載置する前に、S
20において、予め載置台21の冷媒通路28に、第2
の冷媒供給手段31から例えば23℃の如き所定の目標
温度と略等温の冷媒を供給することによって載置台21
を目標温度としておく。そして、S21において、支持
ピン23を下降させガラス基板Gを載置台21上に載置
する。次いで、S22において、温度センサ36が載置
台21上面の温度を検出し、S23において、制御手段
37が載置面の温度変化が生じたかどうかを判断する。
温度変化がない場合は、冷却処理を中止し、ガラス基板
Gを次の処理工程へと搬送する。一方、温度上昇したと
きは、S24において、電磁弁34、35を閉じ、電磁
弁32、33を開放し、第1の冷媒供給手段30から例
えば18℃の如き目標温度以下の冷媒を載置台21の冷
媒通路28に供給する。このS24において冷媒の供給
の切換を行うタイミングは、例えば、載置台21上への
ガラス基板Gの搬入により、載置台21の温度が変化し
たときと同時に冷媒供給の切換を行っても良く、あるい
はまた、載置台21の温度変化を検知したときから一定
時間が経過してから冷媒供給の切換を行うようにしても
良い。
【0038】この図9に示す処理工程によれば、載置台
21の温度変化をトリガとして同時か、或いは一定時間
が経過したタイミングで冷媒通路28に第1の冷媒を供
給することにより、ガラス基板Gを急速に冷却すること
が可能となる。そして、S26において、ガラス基板G
が目標温度以下、例えば23℃以下に下がった場合は、
S27において、電磁弁34、35を開け、電磁弁3
2、33を閉じて、第2の冷媒供給手段30から例えば
23℃の如き目標温度の冷媒を載置台21の冷媒通路2
8に供給する。そして、S29において、ガラス基板G
が所定の目標温度になったと判断された場合は、冷却が
終了したことが検知される。こうして、所定温度に冷却
されたガラス基板Gは、搬送手段としてのメインアーム
9によって冷却処理装置14から搬出されて、後述の、
例えばアドヒージョン処理工程へと移行される。
【0039】また、図10に示す処理工程を説明する
と、この処理工程の場合も先の図9に示した処理工程と
同様に、先ず、ガラス基板Gを載置台21上に載置する
前に、S30において、予め載置台21の冷媒通路28
に、第2の冷媒供給手段31から例えば23℃の如き所
定の目標温度の冷媒を供給することによって載置台21
を目標温度としておく。そして、S31において、搬送
手段であるメインアーム9によって載置台21上方にガ
ラス基板Gを搬入し、支持ピン23に受け渡す。その
後、支持ピン23は下降し、ガラス基板Gを載置台21
上に載置する。一方、こうしてメインアーム9による冷
却処理装置14へのガラス基板Gの搬入が行われると、
S32において、電磁弁34、35を閉じ、電磁弁3
2、33を開放し、第1の冷媒供給手段30から例えば
18℃の如き目標温度以下の冷媒が載置台21の冷媒通
路28に供給される。このS32において冷媒の供給の
切換を行うタイミングは、例えば、投光・受光センサな
どを用いてガラス基板Gの載置台21上方への搬入を検
知し、その検知と同時に冷媒供給の切換を行っても良
く、あるいはまた、ガラス基板Gの載置台21上方への
搬入を検知したときから一定時間が経過してから冷媒供
給の切換を行うようにしても良い。また、例えば、搬送
手段であるメインアーム9に対して、冷却処理装置14
へのガラス基板G搬入の指令が出たときと同時に冷媒供
給の切換を行っても良く、あるいはまた、冷却処理装置
14へのガラス基板G搬入の指令が出たときときから一
定時間が経過してから冷媒供給の切換を行うようにして
も良い。
【0040】こうして、この図10に示す処理工程によ
ればガラス基板Gの搬入と同時に、或いは搬入から一定
時間が経過したタイミングで冷媒通路28に第1の冷媒
を供給することにより、載置台21上に載置されたガラ
ス基板Gを急速に冷却することが可能となる。そして、
S34において、ガラス基板Gが目標温度以下、例えば
23℃以下に下がった場合は、S35において、電磁弁
34、35を開け、電磁弁32、33を閉じて、第2の
冷媒供給手段30から例えば23℃の如き目標温度の冷
媒を載置台21の冷媒通路28に供給する。そして、S
37において、ガラス基板Gが目標温度になったと判断
された場合は、冷却が終了したことが検知される。こう
して、目標の温度に冷却されたガラス基板Gは、搬送手
段としてのメインアーム9によって冷却処理装置14か
ら搬出されて、後述の、例えばアドヒージョン処理工程
へと移行される。
【0041】また、図11に示す処理工程を説明する
と、この処理工程の場合も先の図9、10に示した処理
工程と同様に、先ず、ガラス基板Gを載置台21上に載
置する前に、S40において、予め載置台21の冷媒通
路28に、第2の冷媒供給手段31から例えば23℃の
如き所定の目標温度の冷媒を供給することによって載置
台21を目標温度としておく。そして、S41におい
て、搬送手段であるメインアーム9から受け渡されたガ
ラス基板Gを、支持ピン23の下降によって、載置台2
1上に載置する。一方、こうして支持ピン23の下降に
よる載置台21上へのガラス基板Gの載置が行われる
と、S42において、電磁弁34、35を閉じ、電磁弁
32、33を開放し、第1の冷媒供給手段30から例え
ば18℃の如き目標温度以下の冷媒が載置台21の冷媒
通路28に供給される。このS42において冷媒の供給
の切換を行うタイミングは、例えば、支持ピン23に対
して、下降動作の開始指令が出たときと同時に冷媒供給
の切換を行っても良く、あるいはまた、下降動作の開始
指令が出たときから一定時間が経過してから冷媒供給の
切換を行うようにしても良い。また、支持ピン23やガ
ラス基板Gの下降動作を、例えば適当なセンサを用いて
検知し、それと同時に、または一定時間が経過してから
冷媒供給の切換を行うことも可能である。
【0042】こうして、この図11に示す処理工程によ
れば支持ピン23の下降と同時に、或いは下降から一定
時間が経過したタイミングで冷媒通路28に第1の冷媒
を供給することにより、載置台21上に載置されたガラ
ス基板Gを急速に冷却することが可能となる。そして、
S44において、ガラス基板Gが目標温度以下、例えば
23℃以下に下がった場合は、S45において、電磁弁
34、35を開け、電磁弁32、33を閉じて、第2の
冷媒供給手段30から例えば23℃の如き目標温度の冷
媒を載置台21の冷媒通路28に供給する。そして、S
47において、ガラス基板Gが目標温度になったと判断
された場合は、冷却が終了したことが検知される。こう
して、目標温度に冷却されたガラス基板Gは、搬送手段
としてのメインアーム9によって冷却処理装置14から
搬出されて、後述の、例えばアドヒージョン処理工程へ
と移行される。
【0043】かくして、以上の図8〜11に示す何れか
の工程に従って、所定の目標温度にまで冷却されたガラ
ス基板Gは、搬送手段としてのメインアーム9によって
冷却処理装置14から搬出され、次いで、このガラス基
板Gに対して、フォトリソグラフィーの一連の処理工程
の一つとしての例えばアドヒージョン処理が行われる。
前記ガラス基板Gをアドヒージョン処理部15へメイン
アーム8により搬送し、疎水化処理を施す。
【0044】その後、前述の冷却装置16に搬送し、図
8〜11で説明したのと同様の工程に従う冷却処理を行
う。なお、この冷却装置16においては、前述のように
ガラス基板Gを載置台21の載置面に直接載置し、冷却
装置14よりもさらにガラス基板Gの温度分布が均一に
される。これは、次工程である塗布工程において、ガラ
ス基板Gの温度分布が悪いと塗布膜が均一に形成できな
いためである。前述の冷却装置14では接触部材26を
用いて載置台21に付着したコンタミネーションがガラ
ス基板Gに付着するのを抑制しつつ、冷却していたが、
塗布工程の前の冷却処理工程に用いられる前記冷却装置
16では、温度分布の均一性を良くするため、ガラス基
板Gを直接に載置台21の載置面に載置している。
【0045】また、冷却装置16の載置台21のコンタ
ミネーションが基板Gに付着するのを抑制するには基板
Gを載置台21に載置する前に載置台21の基板載置面
にエアー或いはN2 ガス等を吹きつけ、コンタミネーシ
ョンを除去する手段を設けることが好ましい。
【0046】そして所定温度に設定された後、ガラス基
板Gは図1に示すメインアーム8によって冷却装置16
から搬出され、所定のプログラムに従って図1に示す他
の装置、11、12、13、15、17に搬入され、適
宜処理される。
【0047】次に、以上の冷却装置14、16の効果を
説明する。図12は、ガラス基板Gを冷却開始温度K1
から所定の目標温度K2に冷却した場合の載置台21表
面の温度変化を示したグラフである。図12において、
曲線aは従来の構成による冷却装置によるガラス基板G
の冷却効果を経時的に示したものであり、曲線bは本発
明の実施の形態の冷却装置14、16によるガラス基板
Gの冷却効果を経時的に示したものである。
【0048】本発明のように目標温度よりの低温の第1
の冷媒と、目標温度に等しい第2の冷媒を用いて冷却し
た場合、載置台21表面の温度は、図12の曲線bのよ
うに温度K2以下に維持された第1の冷媒によって急速
に冷却され、温度K2以下になった後、温度K2に維持
された第2の冷媒により温度調節されて温度K2とな
る。これにより、本発明の冷却装置14、16によれ
ば、載置台21上に載置したガラス基板Gを急速に冷却
することが可能である。一方、従来の冷却装置のように
温度K2の第2の冷媒のみを用いて冷却を行った場合
は、図12の曲線aのように、載置台21表面の温度は
なかなか温度K2にまで下がらず、従って、ガラス基板
Gを急速に冷却することができない。曲線aと曲線bを
比較して明らかなように、本発明の冷却装置14、16
によれば、基板Gの冷却時間を(T3−T2)だけ短縮
できることがわかる。
【0049】以上のように、まず所定の目標温度以下の
第1の冷媒にて載置台21を冷却し、ガラス基板Gを急
速に冷却した後、電磁弁32、33、34、35によっ
て、所定の目標温度と略同温の第2の冷媒に切り替えて
供給することにより、ガラス基板Gを所定の目標温度に
短時間で設定できるので、一連のフォトリソグラフィー
工程における多くの冷却工程にかかる時間を短縮でき、
スループットを大幅に向上することができるようにな
る。
【0050】また、冷却装置14の載置台21上には、
ガラス基板Gとの間に熱伝導性の良好な材質で構成され
た接触部材26を、少なくとも複数箇所、等間隔に設け
ているので、冷却処理工程において、ガラス基板Gをム
ラなく均一に冷却することができ、ガラス基板Gの処理
の品質の向上、さらには歩留りの向上に寄与することが
できる。
【0051】また、前記接触部材26を、導電性部材例
えば金属導体、例えばアルミニウム等で形成した場合
は、ガラス基板Gに載置台の冷熱を効率よく伝導でき、
ガラス基板Gの冷却効果が向上する。また、前記接触部
材26を、絶縁性部材例えばポリイミドフィルムで形成
した場合は、その厚さは可能な限り薄く、例えば0.1
mm以下で形成されているので、前記載置台21と、前
記ガラス基板Gとの間の輻射及び対流による熱伝導が速
やかに行うことができ、冷却処理工程がより短縮される
ので、スループットの向上に寄与することができる。
【0052】また、塗布工程の前の冷却処理工程では、
冷却装置16の載置台21の基板載置面上にガラス基板
Gを直接載置させるので、冷却処理における温度分布の
均一性が良くなり、次の処理工程である塗布工程におい
て、塗布膜が均一に形成でき、その後の工程における種
々の処理、例えば露光等に好結果を与えることとなり、
歩留りを向上することができる。
【0053】次に、以上に説明した冷却装置14、16
とは異なる他の実施の形態を図13、14にて説明す
る。なお、図13中、前述の図2で説明した冷却装置1
4、16と同一の構成要素については同一符号を付けて
説明を省略する。
【0054】この図13に示す冷却装置14’は、冷媒
冷却手段と切り替え手段が、ガラス基板Gの冷却目標温
度以下、例えば略18℃に維持された冷媒を載置台21
の内部の冷媒通路28に供給するとともに循環させる冷
媒供給手段30と、その開閉手段である例えば電磁弁3
2、33で構成されている。冷媒としては、例えば先に
図5、6で説明したような冷却水や冷媒が用いられる。
【0055】そして、この冷却装置においては、次に示
すような処理工程が行われる。まず、図1に示す処理装
置1において、先と同様に、ガラス基板Gがキャリア6
から搬送機構7、メインアーム8を介して搬出され、そ
のガラス基板Gが洗浄装置11にてブラシ水洗、必要に
よりジェット水洗装置12にてジェット水洗され、加熱
処理部13で約90℃以上の温度で加熱処理される。こ
のガラス基板Gを、メインアーム9にて加熱処理部13
から搬出し、冷却処理装置14に搬入する。そして、冷
却処理装置14において、図14に示すように、予めプ
ログラムされた手順により載置台21上に突出して待機
している支持ピン23上にそのガラス基板Gが受け渡さ
れる。メインアーム9は支持ピン23にガラス基板Gを
受け渡した後、冷却処理装置14から後退し退避する。
【0056】そして、冷却処理装置14においては、図
14に示す流れ図に従って、次のように処理される。即
ち、S50において、支持ピン23が下降し、基板Gが
載置台21上に載置される。この時、載置台21の温度
は、所定の目標温度としての例えば23℃(常温)に維
持されている。次いで、S51において、温度センサ3
6が載置台21上の載置面の温度を間欠的あるいは連続
的に検出する。そして、S52において、その検出され
た温度検出信号に基づいて、制御手段37が基板Gを載
置したことによる載置面21の温度変化が生じたかどう
かを判断する。温度変化が生じていない場合は、制御手
段37は、ガラス基板Gの温度が目標温度であったと判
断し、冷却処理を中止して、ガラス基板Gの冷却を終了
する。
【0057】一方、温度上昇が生じた場合は、S53に
おいて冷却処理を開始する。すなわち、温度検出信号を
受けた制御手段37からの制御信号により、電磁弁3
2、33を開放し、例えば18℃の目標温度以下に維持
された冷媒を載置台21の内部の冷媒通路28に供給す
る。これにより、急速な冷却処理が可能となる。
【0058】さらに、S54の工程による温度検出がな
された後、S55において、載置台21表面の温度が目
標温度以下、例えば23℃以下に下がったかどうかを制
御手段37が判断する。載置台21表面の温度が23℃
以下になっていないときは、冷却処理が十分でないと制
御手段37が判断し、23℃以下になるまで冷却処理を
続ける。
【0059】一方、載置台21表面の温度が23℃以下
である場合は、同時に、または所定の時間経過後、S5
6において、制御手段37は切り替え手段32、33へ
制御信号を伝達して、冷媒の供給を停止する。また、S
56において、制御手段37が駆動モータに上昇駆動さ
せる制御信号を伝達し、これにより上昇した支持ピン2
3がガラス基板Gを載置台21から離間させる。こうし
て、ガラス基板Gは例えば23℃の室温雰囲気中にさら
されて、目標温度となる。この後、基板Gの温度変化特
性を先験情報として記憶している制御手段37が、S5
7において、その情報により基板Gが23℃になったと
判断すると、冷却処理が終了する。このように、ガラス
基板Gを23℃以下まで冷却した後、23℃雰囲気中に
さらすことにより、速やかな温度制御を行うことがで
き、スループットを向上することができるようになる。
【0060】なお、この図13で説明した冷却装置につ
いても、先に図9で説明したように、載置台21上への
ガラス基板Gの搬入により、載置台21の温度が変化し
たときと同時に、または変化したときから所定時間が経
過したタイミングで冷媒通路28に前記冷媒を供給する
他、例えば先に図10で説明した場合と全く同様に、載
置台21上にガラス基板Gを搬入するときと同時に、ま
たは搬入したときから所定時間が経過したタイミングで
冷媒通路28に冷媒を供給しても良く、また、例えば先
に図11で説明した場合と全く同様に、支持ピン23が
下降するときと同時に、または下降したときから所定時
間が経過したタイミングで冷媒通路28に冷媒を供給す
るようにしても良い。そのようにしてガラス基板Gを載
置台21上において冷却した後、更に目標温度の雰囲気
中にガラス基板Gを曝すことによって、ガラス基板Gを
急速に所定の目標温度にすることが可能である。
【0061】なお、以上に示した実施の形態では、被処
理基板としてガラス基板Gを例にして説明したが、本発
明はこれに限らず、半導体ウェハ、プリント基板、ガラ
スマスクなどにも適用することができる。
【0062】また、前述のメインアーム9によって加熱
処理部13から冷却処理装置14にガラス基板Gを搬送
する間や、メインアーム9によってガラス基板Gを冷却
処理装置14の支持ピン23に受け渡した後において、
適当なノズルなどを用いてガラス基板Gの表面にN2
ス等を吹き付けて、載置台21上での冷却前にガラス基
板Gの温度を予め下げておくことによってスループット
を向上させることも可能である。この場合、N2ガス
は、載置台21に設けられている支持ピン23用の貫通
孔22などを介して供給するようにしても良い。
【0063】更に、ガラス基板Gを載置台21上から剥
がす際には、ガラス基板Gと載置台21上の間にN2ガ
スを送り込んで残圧をなくすと、剥がしやすくなる。こ
の場合も、N2ガスは、例えば載置台21に設けられて
いる支持ピン23用の貫通孔22などを介して載置台2
1表面に供給するようにすることが可能である。
【0064】また、ガラス基板Gと載置台21上の間に
供給するN2ガス中に、例えばイオナイザで作り出した
イオンを混入させると、ガラス基板Gを載置台21上か
ら剥がす際に静電気が発生することを防止できる。
【0065】更に、載置台21上に載置されたガラス基
板Gを冷却するために、インバータ式の冷却装置やイン
バータ式以外の冷却装置などを併用しても良い。その場
合、冷却温度を精度良く制御するためにヒータを補助的
に用いることが有効である。その他、冷却器などを載置
台21に密着或いは近接させて急速冷却を行う方法も考
えられる。冷却器を載置台21に近接させる場合、その
距離を調節することによって、冷却温度や冷却速度を制
御することができる。
【0066】そして、特に載置台21の上面に接触部材
26を備えている冷却処理装置14にあっては、ガラス
基板Gのように薄い板形状の被処理体を冷却する場合
は、ガラス基板Gのたわみが生じやすく、載置台21表
面との間隔が一定に定まらず、冷却が不均一になった
り、充分な冷却ができなくなる心配も生ずる。そこで、
かような不都合を解消するために、例えばガラス基板G
のたわみを予め考慮に入れ、載置台21表面をこのたわ
みに合わせた湾曲した形状にすることも可能である。
【0067】但し、載置台21表面を湾曲した形状にす
ると、加工精度やコスト上昇などといった間題が残る。
そこで、載置台21の上面に接触部材26に相当するも
のがない冷却装置16においては、ガラス基板Gを載置
台21表面に載置して冷却している間に、ガラス基板G
の裏側を高真空にすることにより、ガラス基板Gの表側
にかかっている大気圧を利用して、載置台21の表面に
ガラス基板Gを密着させると都合がよい。このように、
ガラス基板Gの裏側を高真空にしてガラス基板Gを載置
台21表面に密着させることによって、例えば大型かつ
薄型のガラス基板の冷却を効率よく行うことが可能とな
る。
【0068】その他、前述の載置台21上にガラス基板
Gが載置される前に、予めガラス基板Gの温度を検出
し、例えば、載置台21の冷媒通路28に目標温度(例
えば23℃)よりも低温の冷媒を供給する必要があるか
否かを判断するようなことも可能である。このように、
予めガラス基板Gの温度を検出してその結果に基づいて
後の冷却処理を制御することにより、更に冷却時間を短
縮してスループットの向上をはかることができるように
なる。なお、この場合、載置台21上に載置する前にガ
ラス基板Gの温度を検出できるように、例えばメインア
ーム9や支持ピン23の上端に熱電対等の温度センサを
装着しても良い。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば次の効
果がある。すなわち、所定の目標温度以下の第1の冷媒
にて載置台を冷却し、その後、切り替え手段によって第
1の冷媒から所定の目標温度と実質的に同温の第2の冷
媒に切り替えることにより、載置台を所定の目標温度に
設定するので、被処理体を所定の目標温度に短時間に到
達させることが可能となり、冷却処理工程にかかる時間
を短縮できる。これにより、スループットを向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る冷却装置を含む塗布
現像装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】冷却装置の実施の形態を示す概略説明図であ
る。
【図3】冷却装置の概略平面図である。
【図4】冷却装置の載置台の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図5】冷凍機と熱交換器を用いて構成された第1の冷
媒供給手段の説明図である。
【図6】冷凍機を用いて構成された第1の冷媒供給手段
の説明図である。
【図7】接触部材を備えていない載置台の要部を示す拡
大断面図である。
【図8】冷却装置の作用を説明する流れ図である。
【図9】ガラス基板の搬入をトリガとする流れ図であ
る。
【図10】搬送手段によるガラス基板の搬入をトリガと
する流れ図である。
【図11】受け渡し手段の下降をトリガとする流れ図で
ある。
【図12】従来の装置と本発明の実施の形態における処
理の作用を示す表である。
【図13】本発明の他の実施の形態を示す概略説明図で
ある。
【図14】本発明の他の実施の形態の作用を説明する流
れ図である。
【符号の説明】
G 被処理体(ガラス基板) 14 冷却装置 16 冷却装置 21 載置台 26 接触部材 28 冷媒通路 30 第1の冷却手段 31 第2の冷却手段 32、33、34、35 切り替え手段 36 温度検出手段 37 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立山 清久 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東 京エレクトロン九州株式会社熊本事業所 内 (56)参考文献 特開 平6−283493(JP,A) 特開 平5−36877(JP,A) 実開 平4−136090(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を載置台に載置し、この被処理
    体を所定の目標温度に設定する処理装置において、 前記載置台に設けられ前記載置台を前記目標温度に設定
    する冷却部と、 この冷却部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記
    目標温度と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する
    冷媒供給手段と,前記切替を制御する制御手段とを有し, 前記制御手段は, 前記載置台上に前記被処理体が搬入される前に、前記冷
    却部に前記第2の冷媒を供給することによって前記載置
    台を前記目標温度としておき、 前記載置台上に被処理体を搬入するときと同時に、また
    は、前記載置台上に被処理体を搬入するときから所定時
    間が経過したときに、前記冷却部に前記第1の冷媒を供
    給して前記被処理体を冷却し、前記載置台が前記目標温
    度以下となった後、再び前記冷却部に前記第2の冷媒を
    供給して前記被処理体を前記目標温度にするように,前
    記制御を行うものである ことを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理体を載置台に載置し、この被処理
    体を所定の目標温度に設定する処理装置において、 前記載置台に設けられ前記載置台を前記目標温度に設定
    する冷却部と、 この冷却部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記
    目標温度と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する
    冷媒供給手段と,前記切替を制御する制御手段と, 前記載置台の上方において被処理体を受け取り,その受
    け取った被処理体を下降により載置台上に載置する受け
    渡し手段とを有し, 前記制御手段は, 前記受け渡し手段が下降する前に、前記冷却部に前記第
    2の冷媒を供給することによって前記載置台を前記目標
    温度としておき、 前記受け渡し手段が下降するときと同時に、または前記
    受け渡し手段が下降するときから所定時間が経過したと
    きに、前記冷却部に前記第1の冷媒を供給して前 記被処
    理体を冷却し、前記載置台が前記目標温度以下となった
    後、再び前記冷却部に前記第2の冷媒を供給して前記被
    処理体を前記目標温度にするように,前記制御を行うも
    のである ことを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理体を載置台に載置し、この被処理
    体を所定の目標温度に設定する処理装置において、 前記載置台に設けられ前記載置台を前記目標温度に設定
    する冷却部と、 この冷却部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記
    目標温度と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する
    冷媒供給手段と, 前記載置台の上方において被処理体を受け取り,その受
    け取った被処理体を下降により載置台上に載置する受け
    渡し手段と, 前記切替を制御する制御手段とを有し, 前記制御手段は, 前記載置台上に前記被処理体が搬入される前に、前記冷
    却部に前記第2の冷媒を供給することによって前記載置
    台を前記目標温度としておき、前記載置台上に被処理体
    を搬入するときと同時に、または前記載置台上に被処理
    体を搬入するときから所定時間が経過したときに、前記
    冷却部に前記第1の冷媒を供給して前記被処理体を冷却
    するように前記制御を行い, さらに前記制御手段は、前記載置台が前記目標温度以下
    となった後、前記受け渡し手段を上昇させて被処理体を
    前記載置台上より離し、前記目標温度と略同温の雰囲気
    中で前記被処理体を前記目標温度にするように,前記受
    け渡し手段の制御を行うものであることを特徴とする
    理装置。
  4. 【請求項4】 被処理体を載置台に載置し、この被処理
    体を所定の目標温度に設定する処理装置において、 前記載置台に設けられ前記載置台を前記目標温度に設定
    する冷却部と、 この冷却部に前記目標温度より低温の第1の冷媒と前記
    目標温度と略同温の第2の冷媒とを切り替えて供給する
    冷媒供給手段と, 前記載置台の上方において被処理体を受け取り,その受
    け取った被処理体を下降 により載置台上に載置する受け
    渡し手段と, 前記切替を制御する制御手段とを有し, 前記制御装置は, 前記受け渡し手段が下降する前に、前記冷却部に前記第
    2の冷媒を供給することによって前記載置台を前記目標
    温度としておき、前記受け渡し手段が下降するときと同
    時に、または前記受け渡し手段が下降するときから所定
    時間が経過したときに、前記冷却部に前記第1の冷媒を
    供給して前記被処理体を冷却するように前記制御を行
    い, さらに前記制御手段は, 前記載置台が前記目標温度以下となった後、前記受け渡
    し手段を上昇させて被処理体を前記載置台上より離し、
    前記目標温度と略同温の雰囲気中で前記被処理体を前記
    目標温度にするように前記受け渡し手段の制御を行うも
    のである, ことを特徴とする 処理装置。
  5. 【請求項5】 前記載置台には貫通孔が形成され、前記
    貫通孔内には上下動可能な支持ピンが設けられ、前記貫
    通孔を介してNガスが被処理体に対して吹き付けられ
    るように構成されたことを特徴とする、請求項に記載
    の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記載置台には貫通孔が形成され、前記
    受け渡し手段は前記貫通孔内に設けられた上下動可能な
    支持ピンであり, さらに前記貫通孔を介してN ガスが被処理体に対して
    吹き付けられるように構成されたことを特徴とする、請
    求項2,3又は4に記載の 処理装置。
  7. 【請求項7】 前記N ガスの吹き付けは、支持ピンに
    被処理体が支持された後に行われるものであることを特
    徴とする、請求項6に記載の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の冷媒を、冷凍機、もしくは冷
    凍機と熱交換器を用いて作り出すように構成したことを
    特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7のい
    ずれかに記載の処理装置。
  9. 【請求項9】 前記載置台の載置面に、前記被処理体を
    浮かせた状態で保持する接触部材を設けたことを特徴と
    する,請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいず
    れかに記載の処理装置。
  10. 【請求項10】 搬送手段によって載置台上に被処理体
    を搬入し、前記載置台に設けられた冷媒通路に所定の目
    標温度よりも低温の第1の冷媒と前記目標温度と略同温
    の第2の冷媒とを選択的に供給することによって前記被
    処理体を前記目標温度に冷却する方法において、 前記載置台上に前記被処理体が搬入される前に、前記冷
    媒通路に前記第2の冷媒を供給することによって前記載
    置台を前記目標温度としておき、 前記載置台上に被処理体を搬入するときと同時に、また
    は、前記載置台上に被処理体を搬入するときから所定時
    間が経過したときに、前記冷媒通路に前記第1の冷媒を
    供給して前記被処理体を冷却し、 前記載置台が前記目標温度以下となった後、再び、前記
    冷媒通路に前記第2の冷媒を供給して前記被処理体を前
    記目標温度にすることを特徴とする処理方法。
  11. 【請求項11】 載置台の上方において受け渡し手段に
    より被処理体を受け取りその受け取った被処理体を前記
    受け渡し手段の下降により載置台上に載置し、前記載置
    台に設けられた冷媒通路に所定の目標温度よりも低温の
    第1の冷媒と前記目標温度と略同温の第2の冷媒とを選
    択的に供給することによって前記被処理体を前記目標温
    度に冷却する方法において、 前記受け渡し手段が下降する前に、前記冷媒通路に前記
    第2の冷媒を供給することによって前記載置台を前記目
    標温度としておき、 前記受け渡し手段が下降するときと同時に、または、前
    記受け渡し手段が下降するときから所定時間が経過した
    ときに、前記冷媒通路に前記第1の冷媒を供給して前記
    被処理体を冷却し、 前記載置台が前記目標温度以下となった後、再び、前記
    冷媒通路に前記第2の冷媒を供給して前記被処理体を前
    記目標温度にすることを特徴とする処理方法。
  12. 【請求項12】 搬送手段によって載置台上に被処理体
    を搬入し、前記載置台に設けられた冷媒通路に所定の目
    標温度よりも低温の冷媒を供給することによって前記被
    処理体を前記目標温度に冷却する方法において、前記載置台上に前記被処理体が搬入される前に、 前記載
    置台を前記目標温度としておき、前記載置台上に被処理体を搬入するときと同時に、また
    は、前記載置台上に被処理体を搬入する ときから所定時
    間が経過したときに、前記冷媒通路に前記冷媒を供給し
    て前記被処理体を冷却し、 前記載置台が前記目標温度以下となった後、前記被処理
    体を前記載置台上より離し、前記目標温度と略同温の雰
    囲気中で前記被処理体を前記目標温度にすることを特徴
    とする処理方法。
  13. 【請求項13】 載置台の上方において受け渡し手段に
    より被処理体を受け取りその受け取った被処理体を前記
    受け渡し手段の下降により載置台上に載置し、前記載置
    台に設けられた冷媒通路に所定の目標温度よりも低温の
    冷媒を供給することによって前記被処理体を前記目標温
    度に冷却する方法において、前記受け渡し手段が下降する前に、前記載置台を前記目
    標温度としておき、 前記受け渡し手段が下降するときと同時に、または、前
    記受け渡し手段が下降する ときから所定時間が経過した
    ときに、前記冷媒通路に前記冷媒を供給して前記被処理
    体を冷却し、 前記載置台が前記目標温度以下となった後、前記被処理
    体を前記載置台上より離し、前記目標温度と略同温の雰
    囲気中で前記被処理体を前記目標温度にすることを特徴
    とする処理方法。
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