JP3275922B2 - 保護層転写フイルム及び印画物 - Google Patents

保護層転写フイルム及び印画物

Info

Publication number
JP3275922B2
JP3275922B2 JP18291092A JP18291092A JP3275922B2 JP 3275922 B2 JP3275922 B2 JP 3275922B2 JP 18291092 A JP18291092 A JP 18291092A JP 18291092 A JP18291092 A JP 18291092A JP 3275922 B2 JP3275922 B2 JP 3275922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
protective layer
resin layer
transfer film
transparent resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18291092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH061076A (ja
Inventor
克之 大嶋
剛史 上野
英武 高原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP18291092A priority Critical patent/JP3275922B2/ja
Publication of JPH061076A publication Critical patent/JPH061076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3275922B2 publication Critical patent/JP3275922B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保護層転写フイルムに関
し、更に詳しくは熱転写画像に優れた耐光性、耐候性、
耐摩擦性、耐薬品性、耐溶剤性等の耐久性を与えること
が出来る保護層転写フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、簡便な印刷方法として熱転写方法
が広く使用される様になった。これらの熱転写方法で
は、各種の画像が簡便に形成されるので、印刷枚数が比
較的少なくてもよい印刷物、例えば、身分証明書等のI
Dカードの作成等に利用される様になっている。又、顔
写真等の如くカラー画像が好ましい場合には、連続した
基材フイルム上に、例えば、イエロー、マゼンダ及びシ
アン(更に必要に応じてブラック)の着色熱転写層を面
順次に繰返し多数設けた長尺熱転写フイルムを用いる熱
転写方法が行なわれている。この様な熱転写フイルムは
大別すると、それらの熱転写層が加熱によって軟化して
画像状に被熱転写材に熱転写される、所謂溶融転写タイ
プの熱転写フイルムと、加熱によって熱転写層中の染料
が昇華(熱移行)して染料のみが画像状に被熱転写材上
に熱転写する、所謂昇華タイプの熱転写フイルムとに大
別される。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】以上の如き熱転
写フイルムで、身分証明書等のIDカードを作成する場
合、溶融転写タイプの熱転写フイルムの場合は、文字や
数字等の如き画像の形成は容易であるが、これらの画像
は耐久性、特に耐摩擦性が劣るという欠点がある。一
方、昇華転写型の熱転写フイルムの場合には、顔写真等
の階調性画像を形成することが出来るが、形成された画
像は通常の印刷インキとは異なり、ビヒクルが無い為、
耐光性、耐候性、耐摩擦性等の耐久性に劣るという問題
がある。上記問題を解決する方法として、本発明者は以
前に画像面に紫外線吸収剤等の耐光化剤を含む透明樹脂
層を転写する方法を提案した。この方法によれば、優れ
た耐久性の画像が提供されるが、上記耐光化剤等は有機
物であり、それ自体紫外線によって分解される為、その
効果の持続期間が短く、長期間の間には画像が褪色或は
変色するという問題がある。従って本発明の目的は、上
記従来技術の問題点を解決し、熱転写画像の各種耐久
性、特に耐光性等が長期間維持される保護層転写フイル
ムを提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材フイルム上
に、該基材フイルムに接する第一の透明樹脂層と、その
上に形成された第二の透明樹脂層と、該第二の透明樹脂
層の上に形成されたヒートシール層とからなる転写性樹
脂層を設けてなる保護層転写フイルムにおいて、上記第
二の透明樹脂層が、粒子径0.1μm以下の超微粒子無
機顔料を含有して紫外線遮断層とされていることを特徴
とする熱転写画像を保護するための保護層転写フイルム
及びこれによって得られる印画物である。
【0005】
【作用】保護層転写フイルムを上記構成とすることによ
って、熱転写画像の各種耐久性、特に耐光性が長期間維
持される保護層転写フイルム及び印画物が提供される。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を図解的に
示す添付図面を参照して本発明を更に具体的に説明す
る。第1図は本発明の好ましい1実施態様の保護層転写
フイルムの断面を図解的に示す図であり、この実施例の
保護層転写フイルムは、基材フイルム1上に剥離可能な
第一の透明樹脂層3、第二の透明樹脂層である紫外線遮
断層4及びヒートシール層5が設けられている。ここで
紫外線遮断層4とは、透明樹脂層を2層積層構成とし、
図示のように内側の層を第一の透明樹脂層3とし、外側
の第二の透明樹脂層4に粒子径0.1μm以下の超微粒
子無機顔料を含有させて紫外線遮断層としたものであ
る。尚、図中の2は離型層であり、第一の透明樹脂層3
と基材フイルム1との接着性を低くして転写性樹脂層の
転写を容易にする作用を有する。この層2は基材フイル
ムと第一の透明樹脂層との剥離性が優れている場合は不
要である。又、6は背面層であり、プリンターのサーマ
ルヘッドの粘着を防止する作用を有している。この層6
も基材フイルムの耐熱性やスリップ性が良好である場合
には不要である。
【0007】次に使用材料及び形成方法等により本発明
の保護層転写フイルムを更に詳しく説明する。本発明で
用いられる基材フイルムとしては、従来の熱転写フイル
ムに使用されていると同じ基材フイルムがそのまま用い
ることが出来ると共に、その他のものも使用することが
出来、特に制限されない。好ましい基材フイルムの具体
例としては、例えば、グラシン紙、コンデンサ紙、パラ
フイン紙等の薄葉紙が有用であり、その他に、例えば、
ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボ
ネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、アイオノマー等のプラスチック或いはこれら
と前記紙とを複合した基材フイルム等が挙げられる。こ
の基材フイルムの厚さは、その強度及び耐熱性等が適切
になる様に、材料に応じて適宜変更することが出来る
が、その厚さは、好ましくは、3〜100μmである。
【0008】上記基材フイルム上に設ける第一の透明樹
脂層は、耐摩擦性、耐薬品性、透明性、硬度等に優れた
種々の樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン
樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレ
タン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂及びこれ
らの各樹脂の混合物等が挙げられる。これらの樹脂は透
明性に優れているが、比較的強靭な被膜を形成する傾向
があるので、転写時における膜切れが十分とは言えない
ので、これらの透明樹脂にシリカ、アルミナ、炭酸カル
シウム、プラスチックピグメント等の透明性の高い微粒
子やワックス等を樹脂の透明性を害さない程度に添加し
てもよい。基材フイルム上又はその上に予め設けた離型
層上に第一の透明樹脂層を形成する方法としては、グラ
ビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート、
その他多くの手段で上記樹脂を含むインキを塗布及び乾
燥する方法等が挙げられる。第一の透明樹脂層の厚みは
好ましくは、0.1〜50μm程度であり、好ましくは
1〜10μm程度である。又、上記第一の透明樹脂層の
形成に際しては、該透明樹脂層に、滑剤等の添加剤を含
有させることによって、被覆される各種画像の耐スクラ
ッチ性、光沢等を向上させることが出来る。上記第一の
透明樹脂層の形成に先立って、基材フイルムの面に形成
してもよい離型層は、ワックス類、シリコーンワック
ス、シリコーン樹脂、弗素樹脂、アクリル樹脂等の剥離
剤から形成する。形成方法は前記第一の透明樹脂層の形
成方法と同様でよく、その厚みは0.1〜2μm程度で
十分である。又、転写後に艶消し保護層が望ましい場合
には、離型層中に各種の粒子を包含させるか或は離型層
側表面をマット処理した基材フイルムを使用することに
より、表面マット状にすることも出来る。
【0009】更に上記の第一の透明樹脂層の表面には、
第二の透明樹脂層である紫外線遮断層を設ける。この紫
外線遮断層は、上記の第一の透明樹脂層と同様な樹脂か
ら同様な方法で形成するが、該層は、超微粒子酸化亜鉛
等の無機顔料を含有して紫外線遮断層とされていること
を特徴としている。これらの超微粒子無機顔料としては
酸化亜鉛が最も好ましいが、その他酸化錫系導電性微粉
末(例えば、SN−100、石原産業製)、導電性酸化
チタン、TiO2・SnO2(Sbドープ)、硫酸バリウ
ム系導電性粉末等も使用することが出来る。これらの超
微粒子酸化亜鉛等の無機顔料は極めて微細な粒子であ
り、その粒子径は0.1μm以下である。酸化亜鉛等の
無機顔料は通常白色顔料として使用されているが、この
白色顔料としての酸化亜鉛等の無機顔料は通常0.5〜
5μm程度の粒子径を有し、高い隠蔽性を有している。
これに対して本発明で使用する超微粒子酸化亜鉛等の無
機顔料は上記の様に超微粒子であり、白色度は低く、隠
蔽力は殆どないが、優れた紫外線遮断効果を有してい
る。かかる超微粒子酸化亜鉛等の無機顔料は紫外線遮断
層を形成する樹脂100重量部当たり、5〜200重量
部の割合で使用すること出来、高い割合で使用しても、
画像面に転写後、画像を隠蔽することがない。形成方法
自体は従来公知の方法でよく、厚みとしては0.1〜5
μm程度であり、この厚みに反比例して超微粒子無機顔
料の使用量を選択することが好ましい。
【0010】以上の各層の転写性を良好にする為に、最
上層としてヒートシール層5を設ける。これらのヒート
シール層は、例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン
樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂の溶液を塗布及び
乾燥することによって、好ましくは0.1〜5μm程度
の厚みに形成する。以上の如き第一及び第二の透明樹脂
層を含む転写性樹脂層の厚みは全体として0.5〜50
μm程度が好ましい。
【0011】以上が本発明の保護層転写フイルムの構成
であるが、かかる保護層転写フイルムの転写性樹脂層は
基材フイルム上に単独で設けてもよいし、昇華型染料層
やワックスインキ層と面順次に設けてもよいのは当然で
ある。上記の如き保護層転写フイルムを用いて保護する
画像は、昇華型熱転写方法及び/又はワックス型熱転写
方法による画像が好ましいが、これらの画像に限定され
ない。特に昇華転写画像に適用する場合には、該画像の
保護層が形成されると共に、転写時の熱によって画像を
形成している染料が再発色処理されるので、画像が一層
鮮明になるという効果がある。又、昇華転写画像及び/
又は溶融転写タイプ転写画像は、いずれの被転写材上に
形成されたものでもよいが、本発明において特に好まし
いのは、ポリエステル樹脂や塩化ビニル樹脂等からなる
カード基材に形成された画像である。勿論、これらのカ
ード基材には、エンボス、サイン、ICメモリー、磁気
層、他の印刷等が設けられていてもよいし、保護層転写
後にエンボス、サイン、磁気層等を設けることも可能で
ある。
【0012】上記本発明の保護層転写フイルムを用いる
カードの製造例を第2図を参照して説明する。先ず、カ
ード基材21の表面に、昇華型熱転写シートのイエロー
染料層を重ね、色分解信号に従って作動するサーマルプ
リンターによりイエロー画像Yを転写する。同様に同一
領域にマゼンタ画像M及びシアン画像Cを転写して所望
のカラー画像22を形成する。次にワックスインキ型熱
転写シートを用いて同様に所望の文字、記号等23を印
字する。昇華型熱転写領域と溶融型熱転写領域が異なる
場合はワックスインキを転写した後に昇華画像を形成し
てもよい。更に本発明の保護層転写フイルムを用いて上
記カラー画像22及び/又は文字等の画像23上に透明
樹脂層を含む転写性樹脂層を転写して保護層24を形成
する。この様にして所望のカードが得られる。上記の転
写に際しては、サーマルプリンターは、昇華転写用、ワ
ックスインキ転写用、保護層転写フイルム用と別々に
(好ましくは連続して)設定してもよいし、又、これら
の転写は、共通のプリンターで夫々印字エネルギーを適
切に調整して行ってもよい。尚、本発明では加熱手段と
してサーマルプリンターに限定されず、その他熱板、熱
ロール、アイロン等でもよいのは当然である。
【0013】
【実施例】次に参考例、実施例及び使用例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とある
のは特に断りのない限り重量基準である。 参考例1 下記組成の3色の昇華性染料を含むインキを調製した。 (イエローインキ) ・分散染料(Macrolex Yellow6G、バイエル社製) 5.5部 ・ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、積水化
学製) 4.5部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 89.0部 (マゼンタインキ) 染料としてマゼンタ分散染料(Disperse Red 60)を使
用した他はイエローインキと同様。 (シアンインキ) 染料としてシアン分散染料(Solvent Blue 63)を使用
した他はイエローインキと同様。上記インキ組成物をグ
ラビアコート方法により、背面に耐熱スリップ層(厚み
1μm)を形成し、且つ表面にポリウレタン系樹脂から
なるプライマー層(厚み0.5μm)を形成してある厚
さ6.0μmのポリエステルフイルム(商品名「ルミラ
ー」東レ製)の表面に、塗布量が約3g/m2になる様
に、夫々イエロー、マゼンタ及びシアンの順に面順次に
幅15cmに繰返し塗布及び乾燥して3色の昇華性染料
層を形成し、昇華型熱転写シートを作成した。
【0014】参考例2 下記ワックスインキ組成物を温度100℃で加熱し、ホ
ットメルトによるロールコート法にて、実施例1と同一
の基材フイルムであって、プライマー層の無いフイルム
に、塗布量が約4g/m2になる様に塗布して溶融転写
タイプの熱転写シートを作成した。 (ワックスインキ) ・アクリル/塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系 樹脂 20部 ・カーボンブラック 10部 ・トルエン 35部 ・メチルエチルケトン 35部
【0015】実施例1 参考例2と同一の基材フイルムに下記組成のインキを固
形分基準で3g/m2の割合で塗工及び乾燥して第一の
透明樹脂層を形成した。 (透明樹脂層用インキ) ・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン製) 20部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部 次に上記樹脂層の表面に、下記組成のインキを固形分基
準で1g/m2の割合で塗工及び乾燥して第二の透明樹
脂層である紫外線遮断層を形成及び積層した。 (紫外線遮断層用インキ) ・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン製) 20部 ・超微粒子酸化亜鉛(ZnO−100、平均粒径 0.05μm、住友セメント製) 20部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部 次に上記紫外線遮断層の表面に、下記組成のインキを固
形分基準で1g/m2の割合で塗工及び乾燥して接着剤
層を形成して、本発明の保護層転写フイルムを作成し
た。 (接着剤層用インキ) ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(1000ALK、電気化
学工業製) 20部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部
【0016】実施例2 実施例1において超微粒子酸化亜鉛に代えて酸化錫系導
電性微粉末(SN−100、石原産業製、平均粒径0.
1μm)を使用した以外は実施例1と同様にして本発明
の保護層転写フイルムを得た。
【0017】比較例1 実施例1において使用した紫外線遮断層用インキに代え
て下記のインキを使用した以外は実施例1と同様にして
比較例の保護層転写フイルムを得た。 (紫外線遮断層用インキ) ・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン製) 20部 ・紫外線吸収剤(チヌビン P、チバガイギー製) 1部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部 比較例2 実施例1において使用した紫外線遮断層用インキに代え
て下記のインキを使用した以外は実施例1と同様にして
比較例の保護層転写フイルムを得た。(紫外線遮断層用
インキ) ・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン製) 20部 ・酸化チタン(CR−50、石原産業製、粒子径0.2
〜0.3μm) 5部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部 比較例3 実施例1において使用した紫外線遮断層用インキに代え
て下記のインキを使用した以外は実施例1と同様にして
比較例の保護層転写フイルムを得た。 (紫外線遮断層用インキ) ・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン製) 20部 ・白色顔料(亜鉛華、平均粒子径1.0μm) 10部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80部
【0018】使用例 安定剤等の添加剤を約10%含有するポリ塩化ビニル
(重合度800)コンパウンド100部、白色顔料(酸
化チタン)10部及び可塑剤(DOP)0.5部からな
るカード基材の面に、参考例1の昇華型熱転写フイルム
の昇華性染料層を重ね、顔写真を色分解して得た電気信
号に連結したサーマルヘッドで熱エネルギーを付与して
フルカラー顔写真像を形成し、次に参考例2の溶融転写
タイプの熱転写フイルムを用いて文字及び記号を転写形
成し、更に上記実施例及び比較例の保護層転写フイルム
を用いて各画像部分に透明樹脂層を含む層を同一のサー
マルヘッドで転写させ、顔写真と各種必要情報を有する
カードを得た。以上で得られたカードの画像は、耐摩擦
性及び耐薬品性はいずれも優れたものであったが、耐光
性及び画像の鮮明性(透明性)に関しては下記表1の通
りであった。
【0019】
【表1】
【0020】 耐光性: ○:良好 △:劣る 画像鮮明性: ○:保護層が透明で画像が濁らず、画像
濃度が高い。 △:保護層が幾分不透明で画像濃度が低下している。 ×:保護層が不透明で画像濃度が著しく低下している。
【0021】
【効果】以上の如き本発明によれば、保護層転写フイル
ムにおいて、請求項1に記載の構成とすることによっ
て、熱転写画像の各種耐久性、特に耐光性が長期間維持
される保護層転写フイルム及び印画物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の保護層転写フイルムの断面を図解的
に説明する図。
【図2】 本発明の保護層転写フイルムを使用して得ら
れた印画物の断面を図解的に説明する図。
【符号の説明】
1:基材フイルム 2:離型層 3:透明樹脂層 4:紫外線遮断層 5:ヒートシール層 6:背面層 21:カード基材 22:染料カラー画像 23:インキ画像 24:透明樹脂層を含む転写性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高原 英武 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−45391(JP,A) 特開 平1−127379(JP,A) 特開 平5−92670(JP,A) 特開 平5−12436(JP,A) 特開 平3−199121(JP,A) 特開 平2−75683(JP,A) 実開 平5−88996(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フイルム上に、該基材フイルムに接
    する第一の透明樹脂層と、その上に形成された第二の透
    明樹脂層と、該第二の透明樹脂層の上に形成されたヒー
    トシール層とからなる転写性樹脂層を設けてなる保護層
    転写フイルムにおいて、上記第二の透明樹脂層が、粒子
    径0.1μm以下の超微粒子無機顔料を含有して紫外線
    遮断層とされていることを特徴とする熱転写画像を保護
    するための保護層転写フイルム。
  2. 【請求項2】 基材フイルムと第一の透明樹脂層との間
    に離型層が設けられている請求項1に記載の保護層転写
    フイルム。
  3. 【請求項3】 少なくとも染料画像を有する印画物の面
    の少なくとも一部に、請求項1又は2に記載の保護層転
    写フイルムの転写性樹脂層が転写積層されていることを
    特徴とする印画物。
JP18291092A 1992-06-18 1992-06-18 保護層転写フイルム及び印画物 Expired - Fee Related JP3275922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18291092A JP3275922B2 (ja) 1992-06-18 1992-06-18 保護層転写フイルム及び印画物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18291092A JP3275922B2 (ja) 1992-06-18 1992-06-18 保護層転写フイルム及び印画物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH061076A JPH061076A (ja) 1994-01-11
JP3275922B2 true JP3275922B2 (ja) 2002-04-22

Family

ID=16126526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18291092A Expired - Fee Related JP3275922B2 (ja) 1992-06-18 1992-06-18 保護層転写フイルム及び印画物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3275922B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11105437A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シートおよび印画物
KR101458987B1 (ko) * 2013-06-11 2014-11-07 주식회사 디지털프린팅솔루션 열전사 기록용 재전사 필름
CN104608517A (zh) * 2015-01-12 2015-05-13 江苏学泰印务有限公司 一种香味持久的转印膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPH061076A (ja) 1994-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0333873B1 (en) Thermal transfer sheet
EP1386752B1 (en) Protective layer thermal transfer sheet and matted print
JP2925699B2 (ja) 熱転写カバーフイルム
JP3395090B2 (ja) 保護層転写シート及び印画物
JP3052249B2 (ja) 熱転写フイルム及びカードの製造方法
JP3440103B2 (ja) 保護層転写フイルム及び印画物
JP3275922B2 (ja) 保護層転写フイルム及び印画物
JP3096691B2 (ja) 熱転写カバーフイルム
JPH07156567A (ja) 保護層転写フィルム及び印画物
JP2999515B2 (ja) 熱転写カバーフイルム
WO1991007286A1 (en) Image-receiving medium
EP1736322B1 (en) Method of thermal transfer printing, print, and vehicle licence plate
JP3231146B2 (ja) 熱転写フイルム及びカード作製方法
JP2967538B2 (ja) 熱転写シート及びカードの製造方法
JP3114977B2 (ja) 熱転写シート
JP3314056B2 (ja) 保護層形成方法
JPH02167799A (ja) カードの製造方法
JPH0483685A (ja) 熱転写方法
JP3009101B2 (ja) カード
JPH03187787A (ja) 熱転写カバーフイルム
JP3325817B2 (ja) カード
JP3336023B2 (ja) 印画物
JP2001219654A (ja) 熱転写記録媒体及び画像形成方法
JPH0218092A (ja) 熱転写用受像体
JPH04294195A (ja) 画像記録体及び画像記録体製造方法並びに画像記録体製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees