JPH02167799A - カードの製造方法 - Google Patents

カードの製造方法

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JPH02167799A
JPH02167799A JP1215923A JP21592389A JPH02167799A JP H02167799 A JPH02167799 A JP H02167799A JP 1215923 A JP1215923 A JP 1215923A JP 21592389 A JP21592389 A JP 21592389A JP H02167799 A JPH02167799 A JP H02167799A
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克之 大嶋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は染料受容シート、カードの製造方法及びカード
に関し、更に詳しくは昇華転写方式を主体として顔写真
等の複雑な画像が容易に形成出来るポリ塩化ビニル製染
料受容シート、該受容シートを用いるカードの製造方法
及びカードに関する。
(従来の技術) 従来、身分証明書、運転免許証、会員証等の多くのカー
ドが使用され、これらのカードには所有者の身分等を明
らかにする各種情報が記録されている。特にIDカード
等においては顔写真が最も重要である。
(発明が解決しようとしている問題点)各種カード類に
顔写真を付与する古典的な方法は、顔写真をカード基材
の所定の部分に接着剤を用いて貼着する方法であるが、
この方法はその操作が非常に煩雑であると共に、カード
表面に凹凸が生じて平滑性が失われるという欠点がある
上記の顔写真の貼着方法の欠点を解決する方法として、
昇華転写方法による画像形成方法が開発されている。
この昇華転写方法は、基材フィルムの表面に熱によって
昇華転写する染料を含む層を設けた昇華型熱転写シート
とカード基材とを重ねて、昇華転写シートの背面からサ
ーマルヘッドにより加熱してカード基村上で顔写真を再
現する方法であり、簡便な熱転写プリンターで実施出来
るという利点がある。
しかしながら、上記昇華転写方式を用いる場合には、カ
ード基材は昇華性染料に対して十分な染着性を有してい
ることが要求される。
これに対して従来のカード基材の大部分は昇華性染料に
対して十分な染着性を有していない為、そのままでは画
像形成が出来ない。この様な欠点を解決する方法として
、カード基材の表面に予め昇華性染料の染着性の良好な
ポリエステル樹脂層を染料受容層として形成しておく方
法が行われているが、この様な染料受容層の形成は煩雑
であるばかりでなく、カード基材にカールの問題や染料
受容層の剥離といった問題を生じ易いという欠点がある
従って本発明の目的は、染料受容層を予め設ける必要が
なく、直ちに昇華転写方式によって顔写真等の画像を形
成することが出来、カード基材等として有用な染料受容
シート、該染料受容シートを用いるカードの製造方法及
びカードを提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成された。
即ち、本発明は、ポリ塩化ビニルを主剤としてなる染料
受容シートにおいて、少なくとも染料受容面がポリ塩化
ビニル100重量部当り0.1乃至10重量部の可塑剤
を含有することを特徴とする染料受容シート、該染料受
容シートをカード基材とし、その染料受容面に熱移行性
染料を使用した熱転写シートを重ね、画像を形成するこ
とを特徴とするカードの製造方法及び該方法で得られる
カードである。
(作  用) ポリ塩化ビニル樹脂を主体としてなる染料受容シートの
少なくとも染料受容面を特定量の可塑剤を含むポリ塩化
ビニルによって形成することによって、何らの染料受容
層を形成することなく、そのままの状態で昇華転写方式
によって任意の画像を容易に形成することが出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明において染料受容シートの形成に使用するポリ塩
化ビニル樹脂それ自体は公知のものでよい。
本発明では、常法に従ってポリ塩化ビニルからカード基
材等に有用な染料受容シートを作成するに際して、少な
くともその染料受容面にポリ塩化ビニル100重量部当
り0.1乃至10重量部の可塑剤を包含させることによ
って、該染料受容面が昇華性染料に対して十分な染着性
を有することを見い出した。
本発明で使用する可塑剤としては、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジ(2−エチルヘキ
シル)、フタル酸ジノニル、フタル酸ジラウリル、フタ
ル酸ブチルラウリル、フタル酸ブチルベンジル、アジピ
ン酸ジ(2−エチルヘキシル)、セパチン酸ジ(2−エ
チルヘキシル)、リン酸トリクレジル、リン酸トリ(2
−エチルヘキシル)、ポリエチレングリコールエステル
、エポキシ脂肪酸エステル等従来公知の可塑剤はいずれ
も使用出来る。
これら可塑剤の使用量は染料受容面を形成するポリ塩化
ビニル100重量部当り0.1乃至10重量部であり、
特に好ましい範囲は3乃至5重量部である。可塑剤の使
用量が少なすぎると昇華性染料に対する染着性が不十分
であり、一方、多すぎると染料受容面の剛性が不足し柔
らかくなり、熱転写時に熱転写シートの染料層がそのま
ま転写するという異常転写が発生し、又、保存中に印字
画像に滲みが生じ、鮮明な画像が得られないので好まし
くない。
又、本発明の好ましい態様では、上記可塑剤に加えて、
更に染料受容面を形成するポリ塩化ビニル100重量部
当りO,l乃至5重量部の滑剤を包含させることによっ
て、可塑剤を比較的多量に、例えば、5乃至10重量部
の割合でポリ塩化ビニルに包含させても、転写時に熱転
写シートのブロッキングが無く、又、得られる染料受容
面の昇華性染料による染着性が更に向上することを見い
出した。
この様な滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸アミド、ワック
ス、パラフィン等従来公知のいずれの滑剤も使用するこ
とが出来る。これらの滑剤の使用量は少なすぎると添加
による効果がなく、又、多すぎると得られる染料受容面
の表面荒を生じるので好ましくない。又、これらの滑剤
を使用することによって、昇華性染料の染着性が向上す
るのみならず、昇華転写時に比較的高い温度を用いても
昇華型熱転写シートと染料受容面との融着が少なく、よ
り高濃度の画像を更に効率的に形成することが出来る。
以上の如き染料受容シートの染料受容面は更に適当な軟
化点、例えば、JIS K 6734で70℃以下、好
ましくは50乃至70℃の軟化点を有する様に調製する
ことが好ましい。これらの軟化点は上記の可塑剤及び滑
剤の添加量によって調製することが出来る。軟化点が7
0℃を越える場合には、染料の染着性が不十分で高濃度
画像が形成出来ず、エンボス処理も困難となり、又、軟
化点が低すぎるとエンボス処理は容易であるものの画像
に滲み等が生じ画像保存性が不十分となる。
本発明の染料受容シートの染料受容面の主要成分は以上
の通りであるが、勿論本発明においては、更に着色顔料
、白色顔料、体質顔料、充填剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、熱安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤等も任意に使
用することが出来る。
本発明の染料受容シートは上記の如き必要な成分をブレ
ンドし、このブレンド物をカレンダー法、押出法等の如
き周知の形成方法によって、例えば、0.05乃至1m
m程度の厚みのシート状に成形することによって得られ
、いわゆるカードサイズに裁断する前のシート及びカー
ドサイズに裁断したものの両方を本発明は包含する。
第1図及び第2図は本発明の好ましい染料受容シート1
の基本的形態を示すものであり、これは厚みが約0.1
乃至1mmのシート状である。この染料受容シート1の
表面に公知の昇華型熱転写シートAの染料層2を対向し
て重ね、昇華型熱転写シートAの背面からサーマルヘッ
ド3等により加熱することによって、染料受容シートl
の染料受容面に所望の画像4が形成される。勿論、この
様な染料受容シートは予めその面に必要なエンボス模様
5や他の印刷模様6を予め形成しておいてもよいし、又
、昇華転写後にこれらのエンボス5や印刷模様6を設け
てもよい。
特に本発明方法より形成される画像は従来の貼着した写
真画像とは異なり、画像面に直接エンボス処理が可能で
ある為、偽造防止性に一層優れる。
更にこれらの画像の耐久性向上の為にその表面に透明保
護層7を全面又は一部に形成してもよいのは当然である
第3図示の例は本発明の別の好ましい態様の染料受容シ
ート11の断面を示すものであり、この例の染料受容シ
ー)11はポリ塩化ビニルシートを複数枚(この例では
3枚)積層したもので、白色顔料を含むセンターコア1
2(例えば、厚み0.1乃至0.8mmの白色硬質ポリ
塩化ビニル樹脂等であって、ポリ塩化ビニル樹脂に限定
されない)の少なくとも一方の面に透明なポリ塩化ビニ
ル層13,13°をラミネートしたものである。
この様に複数枚のポリ塩化ビニルシートを積層すること
によって、画像形成時又はその他の時の染料受容シート
のカールを良好に防止することが出来、特に図示の様に
センターコア12の両面に透明層13.13°を積層す
ることによって良好なカール防止性が得られる。又、少
なくとも染料受容面を透明層13とすることによって、
画像の深み、立体感がよく、更に顔料を含まないことか
ら艶がよく、ザラツキを感じさせない。
この透明層13.13’の少なくとも一方13(染料受
容面)は前述の如く特定量の可塑剤(及び滑剤)を含有
しており、染料に対して良好な染着性を有している。こ
の例においてはセンターコア12は必ずしも所定量の可
塑剤を含む必要はなく、又、センターコア12と透明層
13.13゜との間に予め各種の印刷模様14を形成し
ておくことが出来る。又、この例ではセンクコア12が
透明@13,13°によってサンドウィッチされている
が、これらの透明層は片面のみでもよい。
以上本発明の染料受容シートの特徴部分を説明したが、
本発明の染料受容シートをカード基材として使用する場
合には、予め或は事後にその表面に他の記録、例えば、
磁気記録層、光メモリ−サイン、ICメモリー、バーコ
ード等を設けておくことも出来る。
次に上記染料受容シートをカード基材として使用する本
発明のカード製造方法を説明する。
本発明方法は基本的には、第1乃至3図を参照して説明
した通りであるが、昇華性熱転写シートで、カードを作
成する場合、顔写真や風景等の階調性画像の形成は容易
であり且つ美麗であるが、文字やバーコード等の記号等
の画像は濃度及びシャープさが不足し、赤外線で読み取
り可能なOCR文字やバーコード等が形成出来ないとい
う問題がある。
本発明ではこの様な欠点を、昇華タイプの熱転写シート
に加えて溶融インキ転写タイプの熱転写シートを併用す
ることによって解決することが出来る。
昇華タイプの熱転写シート及び溶融タイプの熱転写シー
トの構成は、夫々後述する好ましい態様の複合熱転写シ
ートの昇華タイプの熱転写シートの部分及び溶融タイプ
の熱転写シートの部分と同様であるのでここでは説明は
省略する。
上記2種の熱転写シートは夫々別のものを使用してもよ
いが、この方法では操作が煩雑であるという問題がある
為、連続した1枚の基材フィルム上に、昇華タイプの熱
転写層と溶融インキ転写タイプの熱転写層とを面順次に
設けた熱転写シートを使用することが好ましい。この様
な複合熱転写シートによれば、顔写真等の階調画像と文
字や記号等の単調画像が同時に良好に形成することが可
能となる。この複合熱転写シートの構成も後述の保護層
を含む複合熱転写シートの構成と同様であるので詳細は
省略する。
又、上記複合タイプの熱転写シートを使用したとしても
、例えば、IDカードの如く各種の耐久性、特に耐摩擦
性が要求される用途では、画像の耐久性が不足するとい
う問題があり、本発明では、この様な問題は第2図示の
如く画像の表面に透明保護層を積層することによって解
決することが出来る。保護層の積層は透明塗料の塗布及
び乾燥、透明フィルムのラミネート、更には保護層熱転
写シートを使用することによって行うことが出来る。保
護層熱転写シートの構成も後述の複合熱転写シートの保
護層部分と同様であるにでここでは説明は省略する。
本発明の好ましい実施態様では、基材フィルム上に、少
なくとも1色の昇華性染料層、少なくとも1色の熱溶融
性インキ層及び剥離保護層を面順次に設けてなる熱転写
シートを使用することによって、階調性画像、単調性画
像及び透明保護層を同一の熱転写シートで形成すること
が出来る。
次に特に好ましい実施態様を添付図面を参照して更に具
体的に説明する。第4図は好ましい1実施例の複合熱転
写シートの断面を図解的に示す図であり、第6図はその
平面図である。
この実施例の複合熱転写シートは、基材フィルム1上に
イエクー、マゼンタ及びシアンの各色相領域からなる昇
華性染料N2Y、2M及び2C1黒色の熱溶融性インキ
層3及び剥離保護層4が面順次に形成されている。
共通部分について先ず説明すると、複合熱転写シートの
基材フィルム1としては、従来の熱転写シートに使用さ
れていると同じ基材フィルムがそのまま用いることが出
来ると共に、その他のものも使用することが出来、特に
制限されない。
好ましい基材フィルム1の具体例としては、例えば、グ
ラシン紙、コンデンサ紙、パラフィン紙等の薄葉紙が有
用であり、その他に、例えば、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、セロハン、ポリカーボネート、酢酸セルロース
、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイ
ロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー
等のプラスチック或いはこれらと前核紙とを複合した基
材フィルム等が挙げられる。この基材フィルム1の厚さ
は、その強度及び耐熱性等が適切になる様に、材料に応
じて適宜変更することが出来るが、その厚さは、好まし
くは、3乃至100μmである。
又、6は背面層であり、プリンターのサーマルヘッドの
粘着を防止する作用を有している。この層6も基材フィ
ルムlの耐熱性やスリップ性が良好である場合には不要
である。
又、7は接着改良層であって、基材フィルムlに対する
昇華性染料層2及び剥離層5の密着性を良好にする作用
を有する。
又、接着改良層7は、剥離保護層4と基材フィルム1と
の接着性を改良して剥離保護層4の箔切れを良くする作
用を有する。この層7を設けずに基材フィルム1と剥離
保護層4との接着性が悪いと、熱転写の際に加熱部分以
外の保護層4が加熱部分の保護層4とともに剥離してし
まい、箔切れが悪くなる。
接着改良層7としては、基材フィルムlと染料M2、剥
離N5及び剥離保護層4との接着をより強固にするもの
であればよく、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリルポ
リオール樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体等を単
独若しくは混合して塗布乾燥して形成する。又、必要に
応じてポリイソシアネート等の反応性硬化剤を添加して
もよく、更にチタネート及びシラン系のカップリング剤
を使用してもよい。更に必要に応じて2層以上積層して
もよい。
又、8,8°は感熱接着剤層を示し、熱溶融性インキ層
3及び/又は剥離保護層4の染料受容シートへの転写性
を容易にする作用を有する。
この感熱接着剤層8,8°は、染料受容シートがポリ塩
化ビニル製であることから、塩化ビニル樹脂と接着性の
よい感熱接着剤、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル/塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂等の如く、熱時接着性の良好な樹脂の溶液
を塗布及び乾燥することによって、好ましくは0.5乃
至10μm程度の厚みに形成する。
これらの樹脂の中では特に塩化ビニル樹脂との接着性が
良好で、箔切れが良いものは塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、アクリル/塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
アクリル樹脂、ポリアミド樹脂である。
次に各熱転写層について説明する。
染料層2は、昇華性染料を任意のバインダー樹脂で上記
基材フィルム1(接着改良層7)上に担持させた層であ
る。
使用する染料としては、従来公知の昇華タイプの熱転写
シートに使用される染料はいずれも本発明に有効に使用
可能であり、特に限定されない。
例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料とし
て、MS Red G%Macrolex Red V
iolet RlCeres Red 7B、 Sam
aron Red HBSL、 SKルピン5EGL等
が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリア
ントイエロー S−6GL 、 PTY−52、マクロ
レックスイエロー5−6G等が挙げられ、又、青色染料
としては、カヤセットブルーフ14、ワクソリンブルー
AP−FW 、ホロンブリリアントブルーS−R1MS
ブルー100、グイトープルーNo、1等が挙げられる
上記の如き染料を担持する為のバインダーとしては、従
来公知のものがいずれも使用出来、好ましいものを例示
すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪
酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
アミド等のビニル系樹脂等が挙げられるが、特にポリビ
ニルアセタールやポリビニルブチラール等が耐熱性や染
料の熱移行性等の点から好ましいものである。
染料層2は基本的には上記の材料から形成されるが、そ
の他必要に応じて従来公知の各種の添加剤も包含するこ
とが出来る。
この様な染料層2は、好ましくは適当な溶剤中に前記の
染料、バインダー樹脂、その他の任意成分を加えて各成
分を溶解又は分散させて染料層形成用インキを調製し、
これをグラビア印刷法等により上記の基材フィルム1上
に印刷及び乾燥させて形成する。
勿論、この印刷に際しては単色印刷でもよいが、本発明
の目的にはカラー画像が形成出来る様にイエロー、マゼ
ンタ及びシアンの3色又はブラックを加えた4色の多色
印刷が好ましい。
この様にして形成する染料層2は、0.2乃至5.0u
m、好ましくは0.4乃至2.0μm程度の厚さであり
、又、染料層2中の染料は、染料層の重量の5乃至90
重量%、好ましくは10乃至70重量%の量で存在する
のが好適である。
上記染料層2に隣接して熱溶融性インキ層3を必要な材
料を配合したインキから形成する。
この熱溶融性インキ層形成用のインキは、着色剤とビヒ
クルとからなり、更に必要に応じて種々の添加剤を加え
たものでもよい。上記着色剤としては、有機又は無機の
顔料若しくは染料のうち、記録材料として良好な特性を
有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、
温度等により変褪色しないものが好ましい。着色剤とし
ては、シアン、マゼンタ、イエロー等も使用出来るが、
本発明の目的には高濃度で明瞭な文字や記号を印字出来
るブラックの着色剤が好ましい。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワッ
クスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導
体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナウバワックス、パラフィンワックス等があ
る。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分
子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタ
ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワッ
クス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エス
テル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
しかしながら、ポリ塩化ビニル製の染料受容シートへの
接着性、耐スクラッチ性の観点から、以下の樹脂バイン
ダーを使用することがより好ましい。
■アクリル樹脂 ■アクリル樹脂+塩化ゴム ■アクリル樹脂生塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 ■アクリル樹脂+セルロース系樹脂 ■塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂基材フィルムl
上又はその上に予め設けた剥離層5上に熱溶融性インキ
層3を形成する方法としては、ホットメルトコートの外
、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリ
バースコート、ロールコートその他多くの手段で上記イ
ンキを塗布する方法等が挙げられる。形成されるインキ
層の厚さは、必要な濃度と熱感度との調和がとれる様に
決定すべきであって、例えば、通常はインキ層の厚みが
約0.2乃至10μmの範囲が好ましい。
上記熱溶融性インキ層の形成に先立って、該インキ層の
剥離を容易にする為に、基材フィルム1の接着改良層7
の面に剥離層5を形成することが好ましい。かかる剥離
層5は前記の如きワックス類、シリコーンワックス、シ
リコーン樹脂、弗素樹脂、アクリル樹脂、セルロース樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、硝化面樹脂等
の剥離剤から形成する。形成方法は前記昇華性染料層や
熱溶融性インキ層の形成方法と同様でよく、その厚みは
0.1乃至5μm程度で十分である。又、転写後に艶消
し印字や艶消し保護層が望ましい場合には、剥離層5中
に各種の粒子を包含させて、表面マット状にすることが
出来る。
尚、前記層5乃至8は、本発明において必須ではないが
、接着改良層7を設ける場合には剥離層5を設けること
が好ましい。
又、接着改良層7上にワックス含有透明樹脂層よりなる
剥離保護層4及び感熱接着剤層8°を剥離可能に設ける
接着改良層7上に設ける剥離保護層4は透明樹脂とワッ
クスとの混合物から形成するのが好ましい。
透明樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、変性セルロース樹脂
、ポリビニルアセクール樹脂、シリコーン樹脂、弗素樹
脂等が挙げられ、特に好ましいものは、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、弗素樹脂である。これらの樹脂は透明
性に優れており、比較的強靭な被膜を形成する。又、転
写時における膜切れも十分である。しかしながら、滑性
が不十分であるので表面摩擦によって傷が付き易い。本
発明ではこれらの透明樹脂にワックスを混合することに
よって保護層4の滑性が良好になる。
本発明で使用するワックスの代表例としては、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナウバワックス、パラフィ
ンワックス等がある。更にフィッシャートロプシュワッ
クス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、
鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キ
ャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワック
ス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等の種々のワックス
が用いられる。
上記ワックスの使用量は、前記透明樹脂100重量部当
り0.5乃至20重量部の範囲が好ましく、ワックスの
使用量が少なすぎると、保護層4の耐摩耗性が不十分と
なり、一方、多すぎると。
保護層4の耐久性、透明性が不十分になるので好ましく
ない。
上記透明樹脂とワックスとの混合方法は、両者を溶融混
合する方法や、両者を溶解する適当な有機溶剤中に溶解
して混合する方法等、その混合方法は特に限定されない
特に好ましくは、透明樹脂を分散液(又は乳化液)とし
て使用し、一方、ワックスを溶液又は分散液(乳化液)
として使用し、両者を混合することが好ましい。この様
な分散液(乳化液)を使用し、基材フィルムに塗工した
後、これらの樹脂粒子の少なくとも一部が残る様に、比
較的低温で乾燥して成膜する。この様に形成された被膜
は樹脂粒子が残っているので表面が粗く、一部白濁して
いるが、熱転写時に熱及び圧力によって表面が平滑にな
り透明被膜として転写させることが出来る。
剥離保護層4を形成する方法としては、グラビアコート
、グラビアリバースコート、ロールコートその他多くの
手段で上記樹脂とワックスとからなるインキを塗布及び
乾燥する方法等が挙げられる。
剥離保護層4を樹脂とワックスとの混合分散液から形成
する場合には、塗工後の乾燥は樹脂粒子の溶融点以下の
温度、例えば、50乃至100℃程度の比較的低温で行
うことが好ましい。この様な温度で乾燥することによっ
て、樹脂粒子が残ったまま成膜されるので、熱転写時の
保護層4の膜切れが著しく向上し、保護層の滑性が保持
される。
又、剥離保護層4には実質的に透明な無機又は有機の微
粒子を混合させることが出来る。この様な微粒子を混合
させることによって、剥離保護層の箔切れ、耐摩耗性等
を更に向上させることが出来る。又、保護層4の表面光
沢を抑え、マットな表面を得ることができる°。この様
な微粒子の好ましい例としては、シリカ、テフロンパウ
ダー、ナイロンパウダー等の比較的透明性の高いものが
挙げられる。これら微粒子の添加量は保護層4の樹脂に
対して1乃至30重量%であることが好ましい。添加量
が多すぎると保護層の透明性及び耐久性が低下する。
又、上記剥離保護層4及び/又は感熱接着剤層8゛には
、紫外線吸収剤、酸化防止剤、は蛍光増白剤等の添加剤
を含有させることによって、被覆される各種画像の光沢
、耐光性、耐候性、白色度等を向上させることが出来る
上記の如き保護層を含む熱転写シートを用いて保護する
画像は、前記染料受容シート上に形成された昇華型熱転
写方法による階調画像又は溶融インク型熱転写方法によ
る文字やバーコード等の記号等の単調画像が好ましいが
、これらの画像に限定されない。特に昇華転写画像に適
用する場合には、該画像の保護層が形成されるとともに
、転写時の熱によって画像を形成している染料が再発色
処理されるので、画像が一層鮮明になるという効果があ
る。
以上の如くして複合熱転写シートが提供されるが、形成
方法はこれらの方法に限定されず、昇華性染料層、熱溶
融性インキ層、剥離保護層等の形成順序は特に限定され
ない。又、昇華性染料層、熱溶融性インキ層、剥離保護
層は夫々被転写材の転写画像を形成すべき箇所に対応す
る基材フィルムの特定位置にパターン状に設けてもよく
、例えば、第7図示の様に、被転写材の転写画像を形成
すべき箇所に対応して昇華性染料層2、熱溶融性インキ
層3及び剥離保護M4を特定位置に塗り分ることも出来
る。この様にすれば、染料受容シートの地汚れが防止出
来ると共に、これらの層の使用されない部分を除くこと
が出来、経済的である。
上記複合熱転写シートを用いるカードの製造例を第5図
を参照して説明する。
先ず、カード基材9の表面に、熱転写シートの染料層2
Yを重ね、色分解信号に従って作動するサーマルプリン
ターによりイエロー画像2Yを転写する。同様に同一領
域にマゼンタ画像2M及びシアン画像2Cを転写して所
望のカラー画像10を形成する。
次に熱溶融性インキ層3を用いて同様に所望の文字、記
号等3を印字する。更に転写保護N4を用いて上記カラ
ー画像10及び/又は文字等の画像3上に保護層4を転
写して保護層4を形成する。この様にして所望のカード
が得られる。
上記の転写に際しては、サーマルプリンターは、昇華転
写用、熱溶融性インキ転写用、保護層転写用と別々に(
好ましくは連続して)設定してもよいし、又、これらの
転写は、共通のプリンターで夫々印字エネルギーを適切
に調整して行ってもよい。
以上本発明を複合熱転写シートを用いる好ましい態様に
よって説明したが、本発明はこの例に限定されず、階調
性画像、単調性画像及び保護層は夫々側々に形成しても
よいのは当然である。
(効  果) 以上の如き本発明によれば、ポリ塩化ビニル製染料受容
シートの染料受容面にに特定量の可塑剤(及び滑剤)を
包含させておくことによって、その表面に何ら特別の染
料受容層を形成する必要無く、昇華転写方式によって任
意の画像を形成出来るので、顔写真の貼着や染料受容層
形成の煩雑性が解消された。
又、好ましい実施態様では、染料受容シートを積層タイ
プとすることによって、優れた画像が形成できる共に、
カールを有効に防止することができる。
又、本発明の方法によれば、簡便にカードが提供できる
共に、階調性画像と短調性画像が同時に形成でき、更に
これらの画像に容易に透明保護層を付与することが出来
る。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのない
限り重量基準である。
実施例1乃至7及び比較例1乃至3 下記第1表の組成により本発明及び比較例の染料受容シ
ート(白色のカード基材)(厚み0゜2 mm、サイズ
10X10X20を作成した。
PVA:安定剤等の添加剤を約10%含有するポリ塩化
ビニル(重合度800)コンパウンド 顔料二酸化チタン 可塑剤:DOP 滑剤ニステアリン酸アミド 下記組成の3色の昇華性染料を夫々含む3色のインキを
調製した。
イエローインキ 分散染料(Macrolex Yellow 6G、バ
イエル社製、C,1,Disperse  Yello
w 201)   5.5部ポリビニルブチラール樹脂
(エスレックBX−1゜積木化学製)        
   4.5部メチルエチルケトン/トルエン(重量比
1/1)89.0部 マゼンタインキ 染料としてマゼンタ分散染料(C,1,Dispers
eRed  60)を使用した他はイエローインキと同
様。
シアンインキ 染料としてシアン分散染料(C,L 5olvent 
Blue63)を使用した他はイエローインキと同様。
上記インキ組成物をグラビアコート方法により、背面に
耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、且つ表面にポ
リウレタン系樹脂からなる接着改良層層(厚み0.5μ
m)を形成しである厚さ4.5μmのポリエステルフィ
ルムの表面に、塗布量が約3g/rdになる様に、夫々
イエロー、マゼンタ及びシアンの順に面順次に幅15c
mに繰返し塗布及び乾燥して3色の昇華性染料層を含む
熱転写シートを形成した。
前記のカード基材の面に上記昇華熱転写シートを重ね、
顔写真を色分解して得た電気信号に連結したサーマルヘ
ッドで熱エネルギーを付与し、シアン、マゼンタ及びイ
エローの順に昇華転写を行い、フルカラーの顔写真を形
成した。
次に上記と同様のポリエステルフィルムの表面に下記の
組成の剥離層用インキを固形分基準で1g/rrrの割
合でグラビアコート方法により塗布及び乾燥して剥離層
を形成した。
剋基(囲ト仁Zヱ アクリル系樹脂           20部メチルエ
チルケトン        100部トルエン    
         100部次に、上記剥離層の表面に
塗布量が約3g/rrrになる様にグラビアコート法に
より下記インキを塗布及び乾燥して熱溶融性インキ層を
形成し、熱溶融型の熱転写シートを作成した。
悠澄殿住ヱ之ま アクリル/塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系樹脂  
              20部カーボンブラック
           10部トルエン       
        35部メチルエチルケトン     
    35部前記の顔写真を形成したカードの画像余
白部分に上記昇華熱転写シートを重ね、数字、漢字等文
字及びバーコード等の記号画像を形成した。
上記で得られた本発明及び比較例のカードの顔写真の発
色濃度、鮮明性及び昇華転写時の転写シートのブロッキ
ングの状態を調べ下記第2表の結果を得た。
*l;熱転写シートの染料層がそのまま部分的に転移し
解像度が著しく不良。
*2;画像に滲みが生じ、解像度が不良。
発色濃度は肉眼で比較し、最も高濃度のものを0、中程
度のものを○、劣るものを×で表した。
鮮明性は肉眼で比較し、最も鮮明なものを0、中程度の
ものを○、劣るものを×で表した。
耐ブロッキング性は、昇華転写後転写シートの剥離が容
易であるものを0.やや困難なものを○、剥離困難で染
料層自体がカード基材に転移するものを×とした。
実施例8乃至14及び比較例4乃至6 下記の組成により白色のカード基材コア(厚み0.2m
m、サイズ30X30cm)を作成した。
安定剤等の添加剤を約10%含有するポリ塩化ビニル(
重合度800)コンパウンド100部 白色顔料(酸化チタン)      15部次に下記第
3表の組成により透明シート(厚み0.15mm)を作
成し、上記白色コアの両面に熱圧着させて実施例及び比
較例のカード基材を作成した。
(以下余白) 上記のカード基材の面に実施例1と同様にして階調画像
及び単調転写画像を形成し同様な性能を調べたところ、
第2表と同様な結果が得られた。
実施例15乃至19及び比較例7乃至8下記の組成によ
り白色のカード基材コア(厚み670部m、サイズ30
X30cm)を作成した。
安定剤等の添加剤を約10%含有するポリ塩化ビニル(
重合度800)コンバウンド100部 白色顔料(酸化チタン)       15部次に下記
第4表の軟化温度(JIS K 6734)を有する透
明シート(厚み60μm)を作成し、上記白色コアの両
面に熱圧着させて実施例及び比較例のカード基材を作成
し、夫々のカード基材の面に実施例1と同様にして階調
及び単調画像を形成し、同様に性能を調べたところ、下
記第4表の結果が得られた。
I:軟化温度 ■:異常転写 ■:染料染着性■:印字
後の画像の滲み V:エンボス適性実施例20 背面に耐熱スリップ層を形成し、且つ表面にポリエステ
ル系樹脂からなる接着改良層(厚み0.1μm)を形成
しである厚さ4.5μmのポリエステルフィルムの表面
に、下記組成の剥離保護層用インキを用いて固形分基準
で4 g/rrrの割合でグラビアコート方法により塗
布及び乾燥して剥離保護層を形成した。
親歴保護里里ヱ2ま アクリル系樹脂(三菱レイヨン■製、BR−83)  
            20部ポリエチレンワックス
         1部メチルエチルケトン     
    50部トルエン              
50部次に上記剥離保護層の表面に、下記組成の接着剤
層用インキを固形分基準で1 g/ni’の割合で塗工
及び乾燥して接着剤層を形成し、保護層熱転写シートを
形成した。
遺隻剋置且り之ま アクリル/塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(昭和イン
ク■製、HS−32G)   20部メチルエチルケト
ン        100部トルエン        
     100部次に上記保護層熱転写シートを用い
て実施例1で得られたカードの画像の表面に熱転写方式
で保護層を転写した。
実施例21 実施例20の剥離保護層及び接着剤層に代えて下記イン
キを夫々使用して保護層熱転写シートを作成し、同様に
実施例1で得られたカードの画像の表面に熱転写方式で
保護層を転写した。
剋並蓬護厘里ヱ2ま(乾燥時塗布量2g/ポ)アクリル
系樹脂(三菱レイヨン■製、BR−85)      
        20部ポリエチレンワックス    
     1部微粒子シリカ(日本エアロジル■製、R
−972)               1部メチル
エチルケトン        100部トルエン   
           100部遺髪剋置装ヱ2ま(乾
燥時塗布量1g/耐)ナイロン樹脂(東亜合成化学■製
、FS175)              20部メ
チルエチルケトン        100部トルエン 
            100部比較例9 実施例20の剥離保護層に代えて下記インキを使用して
保護層を形成し、接着剤層を形成することなく比較例の
保護層熱転写シートを作成し、同様に実施例1で得られ
たカードの画像の表面に熱転写方式で保護層を転写した
凱跋蓬踵置里ヱ2ま(乾燥時塗布量4g/ボ)ポリビニ
ルブチラール樹脂(種水化学■製、エスレックBX−1
)          20部メチルエチルケトン  
       50部トルエン           
   50部比較例10 実施例20の剥離保護層及び接着剤層に代えて下記イン
キを夫々使用して保護層及び接着剤層を形成し比較例の
保護層熱転写シートを作成し、同様に実施例1で得られ
たカードの画像の表面に熱転写方式で保護層を転写した
剋肚区且星里ヱ2ま(乾燥時塗布量4g/rr?)ポリ
スチレン樹脂(電気化学工業■製、TP−5X301)
            20部メチルエチルケトン 
        50部トルエン          
    50部遺養剋亘里ヱ2ま(乾燥時塗布量1g/
ポ)エチレン/エチルアクリレート樹脂(三井デュポン
ボリケイミカル■製、A−704)20部メチルエチル
ケトン        100部トルエン      
       ioo部比較例11 保護層を設けない実施例1のカード。
以上の実施例20乃至21及び比較例9乃至11におけ
る保護層の転写性、得られた画像の耐摩擦性を評価して
下記第5表の結果を得た。
(以下余白) 11」L1箋 0:カード表面に対し良好な接着性を示し、保護層の箔
切れがシャープである。
Δ:カード表面に対し良好な接着性を示すが、保護層の
箔切れが悪くエツジが乱れている。
×:カード表面に対し接着性が劣り転写不良である。
紅呈且且:ゲート適性試験機(立方電気■製:NAW2
)にて1ooo回及び3000回ゲートを通し、肉眼観
察で評価した。
0:摩擦による染料画像の滲みも保護層の曇りもない。
○:摩擦による染料画像の滲みはなかったが、傷により
保護層がやや曇る。
Δ:摩擦により染料画像が滲み、又、スリップ性が不足
して傷による保護層の曇りが激しく画像が観察しづらい
×:摩擦により染料画像が滲み、観察不能となった。
実施例22 実施例1で使用したと同じ昇華性染料を含む3色のイン
キを調製し、このインキ組成物をグラビアコート方法に
より、背面に耐熱スリップ層(厚み1μm)を形成し、
且つ表面にポリウレタン系樹脂からなる接着改良層(厚
み0.5μm)を形成しである厚さ6,0μmのポリエ
ステルフィルム(商品名「ルミラー」東し■製)(この
代わりの予め易接着処理しであるポリエステルフィルム
を用いてもよい)の表面に、塗布量が約3g/rr?に
なる様に、夫々イエロー、マゼンタ及びシアンの順に面
順次に幅15cmに繰返し塗布及び乾燥して3色の昇華
性染料層を形成した。尚、上記3色を1セツトとし、夫
々のセット間は30cmの間隔を空けておいた。
次に、上記1セツトの染料層に隣接して15cmの幅で
、塗布量が約o、5g/rrfになる様にグラビアコー
ト法により実施例1で使用したと同様の熱溶融性インキ
を塗布及び乾燥して熱溶融性インキ層を形成した。
次に上記基材フィルムの未塗布部分(幅15cm)に下
記インキを固形分基準で1 glrdの割合で塗工及び
乾燥して転写性保護層を形成した。
剋亙蔦1υ4仁Zヱ アクリル樹脂            20部メチルエ
チルケトン         50部トルエン    
          50部ポリエチレンワックス  
       1部次に上記熱溶融性インキ層及び転写
性保護層の表面に、下記組成のインキを固形分基準で3
g/dの割合で塗工及び乾燥して接着剤層を形成して、
昇華染料層、溶融性インキ層及び保護層な含む複合熱転
写シートを得た。
度髪剋置里ヱ2ま 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体   10部メチルエ
チルケトン        100部トルエン    
          100部安定剤等の添加剤を約1
0%含有するポリ塩化ビニル(重合度800)コンパウ
ンド100部、白色顔料(酸化チタン)10部及び可塑
剤(D。
P)0.5部からなるカード基材の面に、上記複合熱転
写フィルムの昇華性染料層を重ね、顔写真を色分解して
得た電気信号に連結したサーマルヘッドで熱エネルギー
を付与してフルカラー顔写真を形成し、次に熱溶融性イ
ンキ層を用いて文字及び記号を転写形成し、更に保護層
を用いて各画像部分に転写性保護層を転写させ、顔写真
と各種必要情報を有するカードを得た。
上記カードの表面をイソプロピルアルコールを含浸させ
たガーゼで100回擦ったところ、ガーゼは全く汚染し
なかった。これに対して保護層を転写させなかった場合
には、ガーゼが黒褐色に著しく汚染された。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図は本発明の染料受容シートの断面及び画
像形成後の断面を図解的に説明する図であり、第4図は
本発明で使用する複合熱転写フィルムの断面を図解的に
説明する図であり、第5図は本発明で作成したカードの
断面を図解的に説明する図であり、第6図は第1図の平
面図であり、第7図は他の例の複合熱転写フィルムの平
面図であり、この第7図は被転写材の転写画像を形成す
べき箇所に対応して昇華性染料層2、熱溶融性インキ層
3及び転写性保護層を特定位置に塗り分けた例を示す。 箋よΔ主1勝: へ二昇華熱転写シート l:染料受容シート(カード基材) 2:染料層 3:サーマルヘッド 4;転写画像 5:エンボス模様 6:印刷模様 7:透明保護層 11:染料受容シート(カード基材) 12:センターコア 13.13“ :透明層 翌31□LL図: 1:基材フィルム 2:昇華性染料層 3:熱溶融性インキ層 4:保護層 5:剥離層 6:背面層 7:接着改良層 8:感熱接着剤層 9:カード基材 10:カラー画像 第1図 第2図

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリ塩化ビニルを主剤としてなる染料受容シート
    において、少なくとも染料受容面がポリ塩化ビニル10
    0重量部当り0.1乃至10重量部の可塑剤を含有する
    ことを特徴とする染料受容シート。
  2. (2)染料受容面が更にポリ塩化ビニル100重量部当
    り0.1乃至5重量部の滑剤を含有する請求項1に記載
    の染料受容シート。
  3. (3)染料受容面が実質的に有色顔料を含まない透明層
    である請求項1乃至2に記載の染料受容シート。
  4. (4)複数枚のポリ塩化ビニルシートの積層体からなる
    請求項1乃至3に記載の染料受容シート。
  5. (5)不透明コアとその少なくとも一方の面に積層され
    た透明ポリ塩化ビニル層とからなる請求項1乃至4に記
    載の染料受容シート。
  6. (6)染料受容面のJISK6734による軟化温度が
    70℃以下である請求項1乃至5に記載の染料受容シー
    ト。
  7. (7)請求項1乃至6項に記載の染料受容シートをカー
    ド基材とし、その染料受容面に熱移行性染料を使用した
    熱転写シートを重ね、画像を形成することを特徴とする
    カードの製造方法。
  8. (8)画像がフルカラー階調性画像である請求項7に記
    載のカードの製造方法。
  9. (9)熱溶融型熱転写シートを併用して単調画像を併記
    する請求項7乃至8に記載のカードの製造方法。
  10. (10)形成された画像面に保護層を形成する請求項7
    乃至9に記載のカードの製造方法。
  11. (11)保護層を熱転写方式で形成する請求項10に記
    載のカードの製造方法。
  12. (12)階調画像、単調画像及び保護層を夫々別の熱転
    写シート又は同一の熱転写シートで形成する請求項7乃
    至11に記載のカードの製造法。
  13. (13)保護層がカード基材に接着性の感熱接着剤層と
    剥離保護層とからなる請求項10乃至12に記載のカー
    ドの製造方法。
  14. (14)剥離保護層が滑剤及び/又は透明微粒子を含む
    請求項10乃至13に記載のカードの製造方法。
  15. (15)カード基材が不透明コアとその少なくとも一方
    の面に積層された透明ポリ塩化ビニル層とからなり、上
    記コアと透明層との間に印刷層が存在する請求項7乃至
    14に記載のカードの製造方法。
  16. (16)画像形成前又は後にエンボス処理を施す請求項
    7乃至15に記載のカードの製造方法。
  17. (17)請求項7乃至16項に記載の方法で得られたカ
    ード。
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