JP3273305B2 - 耐震ドア枠 - Google Patents

耐震ドア枠

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JP3273305B2
JP3273305B2 JP11522696A JP11522696A JP3273305B2 JP 3273305 B2 JP3273305 B2 JP 3273305B2 JP 11522696 A JP11522696 A JP 11522696A JP 11522696 A JP11522696 A JP 11522696A JP 3273305 B2 JP3273305 B2 JP 3273305B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅,事務所
用ビル等の建築物の躯体の開口部に使用する耐震ドア枠
に関し、特に地震によって該開口部が変形したときに
も、そこに配設した扉を開閉自在に支持する耐震ドア枠
に関する。
【0002】
【従来の技術】事務所用ビル等の建築物の躯体1の開口
部には、扉3を開閉自在に蝶着したドア枠2が固定され
ている(図19)。
【0003】ドア枠2は、左右一対の縦枠4,5を互い
に平行となるようにして、それらの上下端部を横枠6,
7で連結したものであり、それら縦枠4,5及び横枠6
を、躯体1内に配筋したアンカー鉄筋8,9に溶接し
て、躯体1の開口部に固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】躯体1に変形を生じさ
せるような地震が生ずると、上記従来のドア枠2は、そ
れの縦枠4,5が左右に傾斜するように歪み、縦枠4や
横枠6の各内面に、それらに対向する扉3の側端面2a
や上端面2bが圧着されたりあるいは食い込んで、扉3
の開閉ができなくなるという欠点がある(図20)。
【0005】そこで本発明は、地震によって建築物の躯
体の開口部が変形したときにも、そこに配設した扉の開
閉を自在に行えるようにした耐震ドア枠を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明耐震ド
ア枠は、次の構成からなる。 (1)建築物の躯体開口部に固定する外枠の内側に、扉
用の内枠を、両者の間に所要の間隔を保持するとともに
外枠の変形による上記間隔の広狭変動を許容する枠支持
部材を介し配置してなる耐震ドア枠であること。 (2)外枠Bの内周に設けたガスケット支持片13a,
14aを、内枠Cの外周に設けた溝部24,25内に、
前者の内端と後者の底面24a′,25a′,25b′
との間に所要の間隔α,βをおいて挿入配置し、外枠B
に歪みを生じたとき、上記ガスケット支持片13a,1
4aが上記間隔α,βを広めあるいは狭める方向に変位
するようにしてなること。 (3)上記枠支持部材が、上記ガスケット支持片13
a,14aと上記溝部24,25の上記底面24a′,
25a′,25b′を除く内面との間に配置されたガス
ケット26であること。
【0007】請求項2,3の本発明は、上記枠支持部材
であるガスケット26が、上記溝部24,25の上記底
面24a′,25a′,25b′を除く内面と上記ガス
ケット支持片13a,14aの双方に固着されていると
ともに、上記間隔α,βが狭まるときまたは広がると
き、内枠Cに歪みを生じさせないように変形する請求項
1記載の耐震ドア枠である。
【0008】請求項4の本発明は、上記枠支持部材であ
るガスケット26が、上記溝部24,25の上記底面2
4a′,25a′,25b′を除く内面と上記ガスケッ
ト支持片13a,14aの双方に摺動可能に取り付けら
れているとともに、上記間隔α,βが狭まるとき、内枠
Cに歪みを生じさせないように該内枠Cに対し摺動する
請求項1記載の耐震ドア枠である。
【0009】請求項5の本発明は、上記枠支持部材であ
るガスケット26が、上記溝部24,25の上記底面2
4a′,25a′,25b′を除く内面と上記ガスケッ
ト支持片13a,14aの双方に摺動可能に取り付けら
れているとともに、上記間隔 α,βが広がるとき、内枠
Cに歪みを生じさせないように上記外枠Bに対し摺動す
る請求項1記載の耐震ドア枠である。
【0010】請求項6,7の本発明は、上記枠支持部材
であるガスケット26が、上記ガスケット支持片13
a,14aに固着されるとともに上記溝部24,25の
上記底面24a′,25a′,25b′を除く内面に対
して摺動可能に取り付けられており、上記間隔α,βが
狭まるときまたは広まるとき、内枠Cに歪みを生じさせ
ないように該内枠Cに対して摺動する請求項1記載の耐
震ドア枠である。
【0011】請求項8,9の本発明は、上記枠支持部材
であるガスケット26が、上記ガスケット支持片13
a,14aに摺動可能に取り付けられているとともに上
記溝部24,25の上記底面24a′,25a′,25
b′を除く内面に対して固着されており、上記間隔α,
βが狭まるときまたは広まるとき、内枠Cに歪みを生じ
させないように外枠Bに対し摺動する請求項1記載の耐
震ドア枠である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態としての耐震
ドア枠Aについて、図面を参照して説明する。Bは外枠
であり、左右一対の外縦フレーム10,11が互いに平
行になるようにして、それらの上端部を横フレーム12
で連結したものである。
【0013】外縦フレーム10,11と横フレーム12
は、前縁部を内方に折曲してガスケット支持片13aを
形成した断面L字形の前側部材13に、同じく前縁部を
内方に折曲してガスケット支持片14aを形成した断面
L字形の後側部材14を重合したものであり、両部材1
3,14のガスケット支持片13a,14aを所要の間
隔に保持して固定されている(図3〜6)。
【0014】Cは外枠Bの内側に配置された内枠であ
り、その構成は次の通りである。Dは前側フレームであ
る。それは、左右一対の内縦フレーム15,16が互い
に平行になるようにして、それらの上端部を上フレーム
17により、下端部を下フレーム18によりそれぞれ連
結したものであり、それらのうちの内縦フレーム16に
扉3を蝶着している(図7,8)。
【0015】内縦フレーム15,16と上下フレーム1
7,18には、躯体1の外面1aに平行となるようにし
た所要幅の前側化粧部15a〜18aが、それらの前縁
部に連続して形成されている。また、前側化粧部15a
〜17aには、その外縁部に沿って支持片15b〜17
bが連続して折曲形成されている。
【0016】内縦フレーム15,16と上下フレーム1
7,18の後縁部には、前側を開口した戸当り部15c
〜17c,18bが扉3の外周縁部に沿って連続して形
成されており、それには、扉3に弾接するパッキン19
が無端状に嵌入されている。
【0013】Eは後側フレームである。それは、左右一
対の内縦フレーム20,21が互いに平行となるように
して、それらの上端部を上フレーム22により、下端部
を下フレーム23によりそれぞれ連結したものである。
【0017】両内縦フレーム20,21と上下フレーム
22,23には、躯体1の外面1aに平行となるように
した所要幅の後側化粧部20a〜23aが、それらの後
縁部に連続して形成されており、さらに、後側化粧部2
0a〜22aには、それらの外縁部に沿って支持片20
b〜22bが折曲形成されている。
【0018】前側フレームDと後側フレームEとは、前
側フレームDの戸当り部15c〜17c,18bに、後
側フレームEの内縦フレーム20,21と上下フレーム
22,23の前縁部を栓溶接等により固着することによ
り連結されている。
【0019】24は、後述するガスケット26,26を
嵌合する、互いに同じ幅と深さにした断面コ字形の2つ
の溝部24a,24aを形成した溝付き板であり、前側
フレームDの上フレーム17の支持片17bと、後側フ
レームEの上フレーム22の支持片22bに、前縁部2
4bと後縁部24cをそれぞれ固着している(図4,
7)。
【0020】25,25は、同じくガスケット26,2
6を嵌合する、互いに同じ幅で深さの異なる断面コ字形
の2つの溝部25a,25bが形成された溝付き板であ
り、前側フレームDの内縦フレーム15,16の支持片
15b,16bと、後側フレームEの内縦フレーム2
0,21の支持片20b,21bに、前縁部25cと後
縁部25dをそれぞれ固着している(図5,7,8)。
【0021】内枠Cは、溝付き板24,25の溝部24
a,25a,25bの底面24a′,25a′,25
b′と、外枠Bのガスケット支持片13a,14aの内
端部との間に所要の間隔α,βを形成するようにして、
該外枠Bの内側に配置されている(図4,5)。
【0022】所要の間隔α,βは、開口部の変形に伴っ
て外枠Bが歪んだときにも、それのガスケット支持片1
3a,14aが、溝付き板24,25の溝部24a,2
5a,25bの底面24a′,25a′,25b′に当
接しないように設定している。
【0023】換言すると、外枠Bと内枠Cとは、外枠B
の内周に設けたガスケット支持片13a,14aを、内
枠Cの外周に設けた溝部24,25内に、前者の内端と
後者の底面24a′,25a′,25b′との間に所要
の間隔α,βをおいて挿入配置し、外枠Bに歪みを生じ
たとき、上記ガスケット支持片13a,14aが上記間
隔α,βを広めあるいは狭める方向に変位するようにし
ているものである。
【0024】26,26は、内枠Cを外枠Bに支持する
枠支持部材としてのガスケットであり、それの外周面の
全長にわたって形成された挿入スリット26a,26a
に、外枠Bのガスケット支持片13a,14aを挿入さ
せた状態で、内枠C側の溝付き板24,25の溝部24
a,25a,25bに嵌合されている(図3〜6)。
【0025】すなわち、ガスケット26は、内枠Cに歪
みを生じさせないようにして、外枠Bの歪みに従って変
形するゴム材あるいはプラスチック等から形成したもの
であり、ガスケット支持片13a,14a、溝付き板2
4,25の溝部24a、25a,25bに、それぞれ接
着剤等により固着している(図1〜5)。さらに具体的
には、上記枠支持部材すなわちガスケット26,26
は、外枠Bの上記ガスケット支持片13a,14aと内
枠Cの上記溝部24,25の上記底面24a′,25
a′,25b′を除く内面との間に配置されている。
【0026】これにより、ガスケット26は、外枠Bの
歪みに伴うガスケット支持片13a,14aと溝付き板
24,25の溝部24a、25a,25bの間隔の広狭
変動に従って、該ガスケット26が、内枠Cに歪みを生
じさせないようにして変形する。
【0027】上述した耐震ドア枠Aは、工場において外
枠B,ガスケット26,26及び内枠Cが予め組み立て
られる。さらに詳しくは、外枠Bのガスケット支持片1
3a,14aにガスケット26,26の挿入スリット2
6a,26aをそれぞれ挿入,固着させるとともに、そ
れらのガスケット26,26を内枠Cの溝付き板24,
25の溝部24a、25a,25bにそれぞれ嵌合,固
着することで、ガスケット26,26によって外枠Bの
内側に内枠Cを保持した構成の耐震ドア枠Aが組み立て
られる。
【0028】組み立てられた耐震ドア枠Aは施工現場に
運搬されるが、本耐震ドア枠Aの外枠Bと内枠Cとはガ
スケット26,26によって保持されているだけである
ので、これを輸送している最中に、外枠Bに対する内枠
Cの支持位置がずれてしまうことが考えられる。
【0029】そこで、そのような場合には、外枠Bと内
枠Cとの間、具体的には外枠Bの左右の外縦フレーム1
0,11と内枠Cの内縦フレーム20,21との間及び
外枠Bの横フレーム12と内枠Cの上フレーム22との
間に、それぞれ仮止め具27を取り付けて、それら外枠
Bと内枠Cとを固定し、この状態で、耐震ドア枠Aを施
工現場に輸送する。
【0030】そして、施工現場において、外枠Bの外縦
フレーム10,11と横フレーム12を、躯体1内に適
宜配置した複数のアンカー用の横筋8と縦筋9にそれぞ
れ溶接し、また、内枠Cの内縦フレーム15,16の下
端部を床に埋設されている縦筋9′に溶接することによ
り、本発明ドア枠Aを躯体1の開口部に固定している。
【0031】なお、28は外枠Bと躯体1の開口部内壁
との間に充填されたロックウール、29は該外枠Bと躯
体外面1aとの間隙に打設されたアクリルウレタン等の
コーキング材である。
【0032】次に、地震によって躯体の開口部が変形し
たときの、耐震ドア枠Aの挙動について、図9〜図13
を参照して説明する。
【0033】地震により、外枠Bの両外縦フレーム1
0,11が歪むと、該外枠Bと内枠Cとの間隔が部分的
に広狭変化する(図9)。
【0034】 <外枠と内枠との間隔が狭まる部分> 外枠Bと内枠Cとの間隔βが狭まると、外枠Bの各ガス
ケット支持片13a,14aが、これらに対向する内枠
Cの溝部25a,25bの底面25a′,25b′に接
近するように移動するが、それらの間には所要の間隔β
を形成しているので、ガスケット支持片13a,14a
が溝部25a,25bの底面25a′,25b′に当接
することはない。従って、外枠Bが歪んだときにも内枠
Cは歪むことがなく、扉3の開閉を自在に行える。
【0035】外枠Bと内枠Cとの間隔βが狭まると、ガ
スケット26,26には、ガスケット支持片13a,1
4aによって、内枠Cの溝付き板25の溝部25a,2
5b内に押し込められる方向に外力が加えられる。これ
により、ガスケット26,26は、内枠Cを外枠Bに支
持した状態のまま、該外力に従って、内枠Cに歪みを生
じさせないようにして変形する(図10,11)。
【0036】 <外枠と内枠との間隔が広がる部分> 外枠Bと内枠Cとの間隔βが広がると、外枠Bの各ガス
ケット支持片13a,14aが、これらに対向する内枠
Cの溝部25a,25bの底面25a′,25b′から
離れるように移動する。
【0037】外枠Bと内枠Cとの間隔βが広がると、ガ
スケット26には、ガスケット支持片13a,14aに
よって、内枠Cの溝付き板25の溝部25a,25b内
から抜き出される方向に外力が加わる。これにより、ガ
スケット26,26は、内枠Cを外枠Bに支持した状態
のまま、該外力に従って、内枠Cに歪みを生じさせない
ようにして変形する(図12)。
【0038】特に、外縦フレーム11が大きく傾斜した
場合には、溝部25a,25bに固着されているガスケ
ット26,26から、ガスケット支持片13a,14a
が引き剥されるようになる(図13)。
【0039】ガスケット26としては、外枠Bの歪みに
よっても変形しないゴム材あるいはプラスチック等から
形成してもよい。この場合、該ガスケット26を、ガス
ケット支持片13a,14aと溝付き板24,25の溝
部24a、25a,25bにそれぞれ摺動自在に取り付
ける(図14〜17)。
【0040】これにより、ガスケット26は、外枠Bの
歪みに伴うガスケット支持片13a,14aと溝付き板
24,25の溝部24a、25a,25bの間隔の広狭
変動に従って、内枠Cに歪みを生じさせないようにして
該内枠C又は外枠Bに対して摺動する。
【0041】次に、外枠Bの歪みによっても変形しない
ゴム材あるいはプラスチック等から形成したガスケット
26を、ガスケット支持片13a,14a、溝付き板2
4,25の溝部24a、25a,25bにそれぞれ摺動
自在に取り付けたときの、耐震ドア枠Aの挙動について
説明する。
【0042】 <外枠と内枠との間隔が狭まる部分> 外枠Bと内枠Cとの間隔βが狭まると、ガスケット2
6,26にはガスケット支持片13a,14aから内枠
Cの溝部25a,25b内に押し込められる方向に外力
が加わる。これにより、該ガスケット26,26は内枠
Cを外枠Bに支持した状態のまま、ガスケット支持片1
3a,14aの溝部25a,25b内への押し込みに従
って、該内枠Cに歪みを生じさせないようにして摺動す
る(図14,15)。
【0043】 <外枠と内枠との間隔が広がる部分> 外枠Bと内枠Cとの間隔βが広がると、外枠Bの各ガス
ケット支持片13a,14aが、これらに対向する内枠
Cの溝部25a,25bの底面25a′,25b′から
離れるように移動し、ガスケット26には、ガスケット
支持片13a,14aによって、内枠Cの溝付き板25
の溝部25a,25b内から抜き出される方向に力が加
わる。
【0044】これにより、ガスケット26,26が溝部
25a,25bに嵌合されたまま、ガスケット支持片1
3a,14aが、該ガスケット26,26の挿入スリッ
ト26a,26aから抜き出されるように摺動する(図
16)。
【0045】特に、外縦フレーム16が大きく歪んだ場
合には、溝部25a,25bに固着されているガスケッ
ト26,26の挿入スリット26a,26aからガスケ
ット支持片13a,14aが抜き出される(図17)。
【0046】なお、本発明は前述した実施形態に限るも
のではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能
である。 すなわち、上記では、ガスケット26を、ガス
ケット支持片13a,14aと溝付き板24,25の溝
部24a、25a,25bの双方に、固着あるいは摺動
可能に嵌挿した例について説明したが、該ガスケット
を、ガスケット支持片13a,14a又は溝付き板2
4,25の溝部24a、25a,25bのいずれか一方
に固着するとともに、他方に対して摺動可能に取り付け
るようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明耐震ドア枠は、建築物の躯体開口
部に固定する外枠の内側に、扉用の内枠を、両者の間に
所要の間隔を保持するとともに外枠の変形による上記間
隔の広狭変動を許容する枠支持部材を介し配置してなる
耐震ドア枠において、外枠Bの内周に設けたガスケット
支持片13a,14aを内枠Cの外周に設けた溝部2
4,25内に、前者の内端と後者の底面24a′,25
a′,25b′との間に所要の間隔α,βをおいて挿入
配置し、上記枠支持部材としてのガスケット26を、上
記ガスケット支持片13a,14aと溝部24,25の
底面24a′,25a′,25b′を除く内面との間に
配置して、外枠Bと内枠Cとの間には、上記所要の間隔
α,β、すなわち空間を確保している。
【0048】すなわち、空間である上記所要の間隔α,
βに対応する分の外枠Bの歪みは、内枠Cに伝達される
ことがなく、外枠Bにそのような歪みが生じても内枠C
内の扉の開閉に障害を与えない。また、内枠Cと外枠B
との間のガスケット26は、両者を所定の関係に保持す
るとともに、外枠Bに外力が加わり歪むときに、その動
きを無理に阻むようなことがないとともに、平常時の扉
の開閉時の衝撃を吸収させることができ、扉の開閉に伴
う音や衝撃を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明耐震ドア枠の一実施形態を躯体の開口部
に固定した斜視図である。
【図2】その耐震ドア枠とこれに蝶着した扉を断面にし
て示す斜視図である。
【図3】図2に示す包囲線Iの部分の拡大斜視図であ
る。
【図4】図1のII−II線に沿う一部省略した断面図
である。
【図5】図1のIII−III線に沿う一部省略した断
面図である。
【図6】外枠と枠支持部材の上半部を示す斜視図であ
る。
【図7】内枠の上半部の分解斜視図である。
【図8】内枠の下半部の分解斜視図である。
【図9】開口部が変形したときの、本発明耐震ドア枠の
外枠,内枠及び枠支持部材の挙動を示す概略正面図であ
る。
【図10】溝部とガスケット支持片の双方にガスケット
を固着した状態で、外枠が、該外枠と内枠の間隔が狭ま
るように歪んだ部分の断面図である。
【図11】該外枠がさらに大きく歪んだときの断面図で
ある。
【図12】溝部とガスケット支持片の双方にガスケット
を固着した状態で、外枠が、該外枠と内枠の間隔が広が
るように歪んだ部分の断面図である。
【図13】該外枠がさらに大きく歪んだときの断面図で
ある。
【図14】溝部とガスケット支持片の双方にガスケット
を摺動可能に嵌挿した状態で、外枠が、該外枠と内枠の
間隔が広がるように歪んだ部分の断面図である。
【図15】該外枠がさらに大きく歪んだときの断面図で
ある。
【図16】溝部とガスケット支持片の双方にガスケット
を摺動可能に嵌挿した状態で、外枠が、該外枠と内枠の
間隔が狭まるように歪んだ部分の断面図である。
【図17】外枠がさらに大きく歪んだときの断面図であ
る。
【図18】 従来のドア枠を躯体の開口部に固定した斜視
図である。
【図19】 そのドア枠が歪んだ状態の正面図である。
【符号の説明】
1 躯体 26 枠支持部材としてのガスケット B 外枠 C 内枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−48485(JP,A) 特開 平9−13828(JP,A) 特開 平9−13829(JP,A) 特開 平9−195631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 5/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の躯体開口部に固定する外枠の内側
    に、扉用の内枠を、両者の間に所要の間隔を保持すると
    ともに外枠の変形による上記間隔の広狭変動を許容する
    枠支持部材を介し配置してなる耐震ドア枠において、 外枠Bの内周に設けたガスケット支持片13a,14a
    を、内枠Cの外周に設けた溝部24,25内に、前者の
    内端と後者の底面24a′,25a′,25b′との間
    に所要の間隔α,βをおいて挿入配置し、外枠Bに歪み
    を生じたとき、上記ガスケット支持片13a,14aが
    上記間隔α,βを広めあるいは狭める方向に変位するよ
    うにしてなること、 上記枠支持部材が、上記ガスケット支持片13a,14
    aと上記溝部24,25の上記底面24a′,25
    a′,25b′を除く内面との間に配置されたガスケッ
    ト26であることを特徴とする耐震ドア枠。
  2. 【請求項2】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記溝部24,25の上記底面24a′,25a′,2
    5b′を除く内面と上記ガスケット支持片13a,14
    aの双方に固着されているとともに、上記間隔α,βが
    狭まるとき、内枠Cに歪みを生じさせないように変形す
    ることを特徴とする請求項1記載の耐震ドア枠。
  3. 【請求項3】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記溝部24,25の上記底面24a′,25a′,2
    5b′を除く内面と上記ガスケット支持片13a,14
    aの双方に固着されているとともに、上記間隔α,βが
    広がるとき、内枠Cに歪みを生じさせないように変形す
    ることを特徴とする請求項1記載の耐震ドア枠。
  4. 【請求項4】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記溝部24,25の上記底面24a′,25a′,2
    5b′を除く内面と上記ガスケット支持片13a,14
    aの双方に摺動可能に取り付けられているとともに、上
    記間隔α,βが狭まるとき、 内枠Cに歪みを生じさせな
    いように該内枠Cに対し摺動することを特徴とする請求
    項1記載の耐震ドア枠。
  5. 【請求項5】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記溝部24,25の上記底面24a′,25a′,2
    5b′を除く内面と上記ガスケット支持片13a,14
    aの双方に摺動可能に取り付けられているとともに、上
    記間隔α,βが広がるとき、内枠Cに歪みを生じさせな
    いように上記外枠Bに対し摺動することを特徴とする請
    求項1記載の耐震ドア枠。
  6. 【請求項6】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記ガスケット支持片13a,14aに固着されるとと
    もに上記溝部24,25の上記底面24a′,25
    a′,25b′を除く内面に対して摺動可能に取り付け
    られており、上記間隔α,βが狭まるとき、内枠Cに歪
    みを生じさせないように該内枠Cに対して摺動すること
    を特徴とする請求項1記載の耐震ドア枠。
  7. 【請求項7】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記ガスケット支持片13a,14aに固着されるとと
    もに上記溝部24,25の上記底面24a′,25
    a′,25b′を除く内面に対して摺動可能に取り付け
    られており、上記間隔α,βが広まるとき、内枠Cに歪
    みを生じさせないように該内枠Cに対して摺動すること
    を特徴とする請求項1記載の耐震ドア枠。
  8. 【請求項8】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記ガスケット支持片13a,14aに摺動可能に取り
    付けられているとともに上記溝部24,25の上記底面
    24a′,25a′,25b′を除く内面に対して固着
    されており、上記間隔α,βが狭まるとき、内枠Cに歪
    みを生じさせないように外枠Bに対し摺動することを特
    徴とする請求項1記載の耐震ドア枠。
  9. 【請求項9】上記枠支持部材であるガスケット26が、
    上記ガスケット支持片13a,14aに摺動可能に取り
    付けられているとともに上記溝部24,25の上記底面
    24 a′,25a′,25b′を除く内面に対して固着
    されており、上記間隔α,βが広まるとき、内枠Cに歪
    みを生じさせないように外枠Bに対し摺動することを特
    徴とする請求項1記載の耐震ドア枠。
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