JP3272621B2 - 海苔から得られるペプチド混合物 - Google Patents

海苔から得られるペプチド混合物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海苔から得られる種
々の有効な薬理作用を有する新規なペプチド混合物に関
し、さらにこのペプチド混合物の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】海苔はわが国において長い間一般に愛用
されている食品であり、近年特に健康食品として注目さ
れている。しかし、一般には海苔は板海苔として食する
か、あるいは多少の加工をして食するのが従来の利用方
法であって、海苔の機能や成分を他の食品形態や食品以
外の利用法にまで広げたものは少ない。その一つとし
て、あまのり属海藻から血管新生阻害活性を有するネオ
アガロオリゴ糖を製造したもの(特開平7−16092
号)等がある程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】海苔の健康に有益な機
能性としては一般に、高血圧症、骨粗鬆症、高コレステ
ロール症等に対する効果や改善がいわれているが、本発
明者は海苔のこのような作用に着目し、海苔成分の中に
これらの活性を有するものを見出すべく努めた。すなわ
ち、本発明は、海苔の中の上記の機能性に寄与する成分
を見出し、これをより高めた状態で取り出して、海苔を
より効果的に健康の向上に利用するようにすることを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、海
苔を50℃前後で12時間以上ペプシン分解して得られ
アンジオテンシン変換酵素阻害活性を有し、かつ下記
の性質を有するペプチド混合物に関する。 (A)平均鎖長:2〜5 (B)分子量:200〜20,000 (C)溶剤に対する溶解性:水に易溶であるが、エタノ
ール、アセトン、ヘキサンにほとんど溶解しない。
【0005】本発明のペプチド混合物は上記したように
平均鎖長が2〜5の範囲(トリニトロベンゼンスルホン
酸法による)で、ペプチドとして次の4種のうち少なく
とも2種を含む。 イソロイシン−チロシン メチオニン−リジン−チロシン ロイシン−アルギニン−チロシン アラニン−リジン−チロシン−セリン−チロシン 分子量に関しては、後記実施例1の(2)で得られたペ
プチド混合物のGS−320HQカラムを用いたHPL
Cカラムクロマトグラムを図1に示す。また、図2にそ
の紫外線吸収スペクトルを示す。
【0006】また、本発明は、上記ペプチド混合物また
は上記ペプチド混合物を含む海苔蛋白分解物の用途に関
するもので、上記ペプチド混合物を有効成分とする血圧
降下剤、および上記ペプチドまたは上記ペプチドを含む
海苔蛋白分解物を食品に混入してなる健康食品に関す
る。
【0007】本発明のペプチド混合物を製造するには、
海苔をペプシンで50℃前後で12時間以上酵素分解
し、得られた分解液の上清を採取して粉末化するか、あ
るいはこれをさらに精製して得る。ただし、平均鎖長が
2〜5の範囲に収まり、かつイソロイシン−チロシン、
メチオニン−リジン−チロシン、ロイシン−アルギニン
−チロシン、アラニン−リジン−チロシン−セリン−チ
ロシンの4種類のヘプチドのうち最低2種類は含まれる
ような分解条件を選択する必要がある。実験的には酵素
分解反応は12時間以上が好ましい。原料に用いる海苔
は、どのような海苔を用いても構わないが、乾海苔を用
いると得られるペプチド混合物も多い。通常、食品とし
て流通している、乾海苔を焙焼して製される焼海苔を原
料に用いた場合、ペプチド混合物の収率の低下、本ペプ
チド混合物が有する生理活性の一つであるアンジオテン
シンI変換酵素阻害活性の低下が認められる。但し、焙
焼されていない海苔であれば、品種、グレード等の差は
収率に若干の影響を及ぼすのみで大きな問題にはならな
い。
【0008】ペプチド混合物またはペプチド混合物を含
む海苔蛋白分解物を製造する工程において、通常考えら
れる手法として、酸、アルカリによる分解や種々の酵素
による分解が考えられるが、酸、アルカリによる分解は
反応が急速に進み過ぎて制御が難しい。一方、酵素分解
においては、用いる酵素により、得られるペプチドも様
々である。そのなかで、生理活性の一つであるアンジオ
テンシンI変換酵素阻害活性が高く、収率が高かったの
は、ペプシンによる分解であった。したがって、本発明
においては、ペプシンで分解することが必須条件とな
る。
【0009】本発明のペプチド混合物を種々の用途に用
いる場合には、海苔蛋白分解物をそのまま用いても構わ
ないが、ペプチド以外のものも含まれているので、必要
に応じ限外濾過、吸着剤処理、その他適宜の方法でペプ
チド以外の成分を除去するのが好ましい。また、さらに
必要により、単独もしくは澱粉、デキストリン等の賦形
剤や他の食品素材あるいは食品添加物とともにスプレー
ドライ、凍結乾燥等適宜の方法により乾燥して用いる。
【0010】本発明のペプチド混合物は血圧降下作用を
示し、血圧降下剤として使用することができる。血圧降
下作用は、アンジオテンシンI変換酵素(アンジオテン
シンIを血圧上昇をもたらすアンジオテンシンIIに変換
する酵素)を抑制することによって行われる。アンジオ
テンシンI変換酵素阻害剤としては、既に種々の物質が
見出されており、例えば合成物ではカプトプリル、エナ
プリル、アラセプリル等が、その高い阻害活性から現在
経口降圧剤として実用に供されている。また天然物由来
の阻害剤として、蛇毒ペプチドあるいは魚肉、カゼイン
等を酵素分解して得られるペプチド等が知られている。
本発明のペプチド混合物もアンジオテンシンI変換酵素
阻害活性が認められ、動物試験においても、血圧低下作
用を示した。
【0011】また、本発明のペプチド混合物または該ペ
プチドを含む海苔蛋白分解物は、カルシウム沈殿阻止作
用、Trp−P−1、AF−2等の変異原に対する抗変
異原活性、血漿コレステロール低下作用、免疫賦活作用
等を有し、本発明のペプチド混合物または該ペプチド混
合物を含む海苔蛋白分解物を食品に添加することによっ
て、これらの作用に基づく健康食品を得ることができ
る。
【0012】カルシウム吸収促進作用はカルシウム沈殿
阻止作用によってもたらされ、CPPのカルシウム吸収
促進のメカニスムである。このような作用を有する食品
を摂取することで、骨粗鬆症の予防が期待できる。
【0013】また近年、食品中にガンを誘発する物質で
ある変異原物質が数多く存在することが明らかにされて
いる。例えば焼き魚のこげにふくまれるTrp−P−1
などがある。一方、食品中には、逆にガン予防の可能性
を秘めた成分も発見されてきている。その一つに上記の
Trp−P−1等の変異原を無毒化する作用を有するも
ので抗変異原性物質と称するものがあり、ガン予防の食
品として期待されている。例えば、野菜の煮汁、食物繊
維等が抗変異原活性がある事がすでに確認されている。
本発明のペプチド混合物もTrp−P−1、AF−2等
の変異原に対して抗変異原活性を示した。
【0014】血漿コレステロールを低下させる食品とし
ては、大豆蛋白質の酵素処理物、キトサンなどが開発さ
れ、特定保健用食品として実用化されている。本発明の
ペプチド混合物も血漿コレステロール低下作用を示して
いる。
【0015】免疫賦活作用は、体内の免疫系を積極的に
高めることにより、細菌、ウイルス等に対する抵抗力を
より高めたり、もともと人間が有する制癌作用を高める
という作用で、予防医学では重要な要素である。従来
は、インターフェロン産生増強物質として、リン脂質、
塩基性蛋白質、キトサン誘導体が、抗体産生増強物質と
してラクトフェリンが、食細胞の活性化物質として、海
藻由来の硫酸多糖、カゼインペプチド、大豆ペプチド等
が知られている。本発明のペプチド混合物もTNF(腫
瘍壊死因子)活性の上昇を指標とした試験において活性
が確認された。
【0016】本発明のペプチド混合物は非常に簡単な製
造方法で得られ、しかも食品として汎用されていた天然
物から得られるものであるので、毒性や副作用の問題が
ない。したがって、医薬としてまたは健康食品として非
常に有用である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれにより何等制限さ
れるものではない。 (実施例1) (1)海苔蛋白分解物の調製 乾海苔を高速粉砕機にて35meshに微粉化したもの
50gを、HCl−KCl緩衝液(PH=2.0)95
0mlに混濁し、ペプシン(天野製薬製)2gを加え、
攪拌下50℃で24時間反応させた。得られた分解液を
NaOHの1N溶液にて中和し、14000rpmで2
0分間遠心分離し、上清をグラスフィルターにて濾過し
た。その後、直ちに沸騰浴中に20分間保持して酵素を
失活させた。保存のために凍結乾燥を行い、粉末化し
た。
【0018】比較試験として、原料に焼海苔、酵素とし
てプロテアーゼP(天野製薬製)、ビオプラーゼSP−
4およびデナチームAP(ナガセ生化学工業製)をそれ
ぞれ用いて、海苔蛋白分解物を同様に調製した。それぞ
れの収量結果を表に示し、ペプシン分解より得られた
海苔蛋白分解物の一般成分分析値を表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】(2)ペプチド混合物の調製 上記(1)で得られた海苔蛋白分解物の粉末を蒸留水7
00mlに溶解し、HClで置換したバイオラッド社製
Dowex−50(H+)カラム(φ4.5cm×43
cm)に負荷し、5リットルの蒸留水で洗浄後、2Nア
ンモニア水にて吸着しているペプチドを溶出し、エバポ
レーターにてアンモニアを除去した後、凍結乾燥にてペ
プチド混合物16gを得た。ペプチド混合物の一般成分
分析値を表に示す。
【0022】
【表3】
【0023】(試験例) 試験例1:アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活
性の測定 試験管に所定濃度に溶解した実施例1(1)の海苔蛋白
分解物および比較試験分解物をそれぞれ50μl入れ、
次いで酵素基質としてL−ヒプリルヒスチジルロイシン
(ペプチド研究所製)を12.5mMの濃度になるよう
に、1.0M塩化ナトリウムを含む硼酸緩衝液(PH=
8.3)に溶解して、これを上記試験管に100μl添
加し、最後に25mU/mlになるように蒸留水に溶か
したアンジオテンシンI変換酵素溶液を100μl加え
て37℃にて1時間反応させた。
【0024】その後、HClの0.5N溶液250μl
を加えて反応を停止し、5分間放置後、酢酸エチル1.
5mlを管壁に伝わらせながら加え、激しく攪拌後、遠
心分離(3000rpm、10min)を行い、上層
(酢酸エチル層)0.5mlを採取し、乾熱器にて12
0℃、30分間で酢酸エチルを蒸発させた後、生成した
馬尿酸を1.0M塩化ナトリウム3mlにて溶解し、2
28nmにて吸光度を測定した。
【0025】サンプルでの吸光度をEs、サンプルの代
わりに蒸留水を加えた時の値をEc、予め反応停止液を
加えて反応させた時の値をEbとして、阻害率(%)=
{(Ec−Es)/(Ec−Eb)}×100で表し
た。アンジオテンシン変換酵素阻害の阻害活性IC50
値は、アンジオテンシン変換酵素を50%阻害するため
に必要なサンプル濃度である。結果を表に示した。
【0026】
【表4】
【0027】 試験例2:ラットへの投与時の降圧効果 日本チャールズリバー(株)より15週令雄性高血圧自
然発症ラット(SHR)を購入し、1週間の予備飼育
後、収縮期血圧が190mmHg以上(体重280−3
30g)の動物3匹1群として用い、実施例1(2)の
ペプチド混合物を50mg経口投与した。血圧は非観血
的尾動脈血圧測定装置((株)理研開発製、PS−10
0型)を用い、tail−cuff法により、投与前、
投与後1時間、2時間、3時間、4時間、5時間のSH
R尾動脈の収縮期血圧(SBP)、平均血圧(MB
P)、拡張期血圧(DBP)の測定を測定時間毎に5回
行い、得られた測定値の最高値と最低値を棄却し、3回
の平均値をもって各時間の測定値とした。結果を図3に
示す。
【0028】 試験例3:カルシウム沈殿阻止能の測定 リン酸緩衝液中における、ペプチド混合物共存下での塩
化カルシウムの沈殿阻止能を測定した。すなわち、サン
プルとして所定の濃度に蒸留水に溶解した実施例1
(2)のペプチド混合物溶液3mlと20mM塩化カル
シウム溶液1mlを混和後、5mMリン酸緩衝液(PH
7.0)4mlを加え、37℃で2時間放置し、遠心分
離後(3000×g、10分)の上清中に溶けているカ
ルシウムを測定した。尚、比較のためにCPPを用いて
同様の実験を行った。結果を図4に示す。
【0029】試験例4:抗変異原活性の測定 抗変異原活性の測定は、Salmonella typ
himurium菌の突然変異に関与しているumu遺
伝子の発現を、β−ガラクトシダーゼ活性を指標として
測定するumu−testを用いて行った。すなわち変
異原としてTrp−P−1、AF−2とを用い、実施例
1(2)のペプチド混合物を添加しないものをコントロ
ールとし、β−ガラクトシダーゼ活性を発色基質X−g
alの発色により測定し比較した。結果を図5および図
6に示す。
【0030】 試験例5:ラットへの投与時の血漿コレステロール濃度
低下効果 実験動物として4週令の雄性Wistar系STラット
を市販固形飼料で1週間予備飼育し、5匹1群として3
週間の飼育実験を行った。試験飼料は、実施例1(2)
のペプチド混合物をMF粉末飼料(オリエンタル酵母工
業製)に7%(粗蛋白質量として6.9%)配合したも
のとし、対照区の飼料はMF粉末飼料のみとした。飼料
は毎日交換し、飲料水とともに自由摂取させた。動物飼
育室は室温25℃、湿度50±5%に保ち、12時間ご
との明暗サイクル(午前8時点灯、午後8時消灯)に調
製した。試験終了後、ラットを断頭して血液を採取後、
直ちに血漿脂質成分(総コレステロール、遊離コレステ
ロール、トリグリセリド、リン脂質)の定量を酵素法に
より行った。それぞれの測定値を表に示す。
【0031】
【表5】
【0032】 試験例6:腫瘍壊死因子(TNF)レベルの上昇作用の
測定 7週令の雄性C3H/HCマウスに、実施例1(2)の
ペプチド混合物を経口投与し、3時間後に0.3mgの
ピシバニール(OK−432)を静脈内投与し、その2
時間後に血液を得、血中の腫瘍壊死因子活性をC928
細胞に対する阻害活性で検定した。結果を表に示す。
【0033】
【表6】
【0034】(実施例2) 実施例1(1)で調製した海苔蛋白分解物を5重量%に
なるように溶かした鶏卵にてとき卵を50g調製し、食
塩6g、醤油3g、グラニュー糖3g、風味調味料(か
つお、椎茸、昆布)2g、水150gにて調製したスー
プストックと合わせ、それぞれ50gづつトレイに充填
し、凍結乾燥を行い、たまごスープを作製した。
【0035】(実施例3) 実施例1(2)で調製したペプチド混合物5g、塩化ナ
トリウム9g、クロロブタノール5g、炭酸水素ナトリ
ウム1gを、蒸留水1000mlに溶解し、これを2本
の点滴ビンに分注し、抗高血圧用輸液を得た。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の海苔をペ
プシン分解して得られるペプチド混合物は血圧低下作用
があり、血圧降下剤として有用である。また、このペプ
チド混合物またはこれをを含む海苔蛋白分解物は、カル
シウム沈殿阻止、抗変異原性、血漿コレステロール低
下、免疫賦活の生理活性を有し、これらを添加した食品
は健康食品として優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペプチド混合物の分子量分布を示すH
PLCクロマトグラムを示す図。
【図2】本発明のペプチド混合物の紫外線吸収スペクト
ルを示す図。
【図3】本発明のペプチド混合物をラットに経口投与し
たときの血圧降下効果を示す図。
【図4】本発明のペプチド混合物およびCPPのカルシ
ウム沈殿阻止作用測定値を示す図。
【図5】本発明のペプチド混合物のTrp−P−1に対
する抗変異原活性測定値を示す図。
【図6】本発明のペプチド混合物のAF−2に対する抗
変異原活性測定値を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 37/04 C07K 5/062 C07K 5/062 5/083 5/083 7/06 ZNA 7/06 ZNA A61K 37/02 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 1/00 - 17/14 A61K 38/00 A23J 1/00 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔を50℃前後で12時間以上ペプシ
    ン分解して得られるアンジオテンシン変換酵素阻害活性
    を有し、かつ下記の性質を有するペプチド混合物。 (A)平均鎖長が2〜5の範囲で、ペプチドとして次の
    4種のうち少なくとも2種を含む。 イソロイシン−チロシン メチオニン−リジン−チロシン ロイシン−アルギニン−チロシン アラニン−リジン−チロシン−セリン−チロシン (B)分子量:200〜20,000 (C)溶剤に対する溶解性:水に易溶であるが、エタノ
    ール、アセトン、ヘキサンにほとんど溶解しない。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のペプチド混合物を有効成
    分とする血圧降下剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のペプチド混合物またはこ
    れを含む海苔蛋白分解物を食品に添加した健康食品。
  4. 【請求項4】 健康食品がカルシウム沈殿阻止作用、抗
    変異原活性、血漿コレステロール低下作用、免疫賦活作
    用に基づく請求項3記載の健康食品。
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