JP2002291452A - イソロイシルチロシン含有飲料 - Google Patents

イソロイシルチロシン含有飲料

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拓 佐藤
Yuji Sakamoto
雄二 坂元
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Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料本来の風味が損なわれることがなく、飲
料本来の色調が維持され、保存時の沈殿の生成が抑制さ
れ、かつ、血圧降下作用を有する機能性飲料を提供する
こと。 【解決手段】 お茶系飲料や保健用飲料等の飲料に、イ
ソロイシルチロシン(Ile-Tyr)又はイソロイシルチロ
シン含有物を添加して、機能性飲料とする。添加量は、
イソロイシルチロシンとして、0.00001〜5.0
w/v%程度が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジペプチドである
イソロイシルチロシン(Ile-Tyr)、あるいはイソロイ
シルチロシン含有物(但し、ブナハリタケ子実体の抽出
物は除く)を添加してなるお茶系飲料、保健用飲料等の
機能性飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジペプチドを含む飲料としては、
水和コロイド状ポリサッカライド(例えば、キサンタム
ガム、ペクチン)と、サッカリン塩、そしてジペプチド
甘味料(例えば、アスパルチルフェニルアラニンメチル
エステル)を含有する飲料用組成物(特開平6−907
21)や、強力ジペプチド甘味料(α−L−アスパルテ
ーム−L−フェニルアラニンメチルエステル)およびカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストラン、
アルギン、アラビアガム、カラギナン、キサンタンガ
ム、グアガム、ヒドロキシ−プロピルメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ペクチン、ロカストビーンガ
ム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル、カラメルおよびその混合物から成る安
定化流動剤を含む貯蔵安定性、水性甘味料サスペンジョ
ン等(WO95/15697、WO95/17104)
が知られている。他方、イソロイシルチロシンはアンジ
オテンシンI転換酵素(ACE)阻害活性を有する公知
のジペプチドであり、例えば紅藻類Porphyra yezoensis
の加水分解物をイオン交換やゲル濾過することにより
得られる画分に含まれることが報告(J.Mar.Biotechno
l.1998 Aug;6(3):163-7)されている。
【0003】また、さまざまな食品の抽出液がACE阻
害活性を有していることが報告されている(川岸舜朗
「生物化学実験法38食品中の生体機能調節物質研究
法」学会出版センター、116〜119頁、199
6)。ACEは不活性なアンジオテンシンIのC末端H
is−Leuを切断し、血管収縮などの強い血圧上昇作
用を有するアンジオテンシンIIを生じさせ、一方では、
強い血管拡張作用を有するブラジキニンを分解する働き
をしている昇圧系酵素である。このACEを阻害するこ
とにより高血圧症の治療を行うことが可能である。そし
てまた、キノコ類から得られる薬理作用を有する抽出液
や抽出物を用いて、機能性飲料にしようとする試みも提
案されている。例えば、特公昭59−29221号公報
にはマイタケエキス含有健康飲料が、特開平7−257
74号公報には鹿茸エキス含有ドリンク剤が、特開平8
−23938号公報にはアガリクスエキス飲料がそれぞ
れ開示されている。そして、これらの先行技術を見ても
わかるように、キノコの有効成分を効率的に抽出する方
法は、原料キノコの種類、有効成分の物性、抽出目的等
により種々異なっている。特に、抽出エキス等を含む飲
料に加工する場合には、保存時のフロックの発生や褐変
等を有効に防止する必要があり、また、キノコの抽出エ
キスには特有の香味があるため、使用する他の原材料に
よっては嗜好性を損なうという問題もあり、飲料用抽出
エキスの調製には様々な工夫がなされている。
【0004】他方、ブナハリタケ(Mycoleptodonoides
aitchisonii)(地方名カミハリタケ)は自然界におい
て9〜11月上旬、ブナ、ミズナラの倒木、立ち枯れ木
に重なり合って生え、傘の直径は3〜10cm、半円形
で白色、後に黄色味を帯び、裏面は白く針状で、表面同
様、後に黄色味を帯び、肉は白くて軟らかく吸水性があ
り、独特の香気をもつことが知られ、また、このキノコ
はコクを有し非常に美味なキノコとしても知られてい
る。そして、ブナハリタケの人工栽培方法として、「長
野県林試研究報告」第3号、32〜37頁(1987)
及び「福島県林試研報」第23号、81〜101頁(1
990)には、ブナ、サクラ等の原木を用いた栽培に関
する研究の報告が、「食品流通技術」Vol.18,N
o.1,17〜21頁(1989)には原木栽培とオガ
クズを利用した栽培方法の研究が報告されているが、こ
れら報告によると、原木栽培では子実体に成長させるこ
とができるものの、多くの原木を供給しなければならな
い上に、菌糸の腐朽力が強いために木片で種駒を培養す
ることが難かしいという問題があり、他方、オガクズを
利用した容器栽培では奇形が多く、またオガクズを利用
した袋栽培では子実体に成長させることが難しく、いず
れにしても現段階の技術では菌床栽培は無理であるとさ
れている。また、天然に自生するブナハリタケのメタノ
ール抽出エキスが抗炎症作用を有すると報告(食衛誌.
VOL.40,NO.5,P368-374,1999)されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、飲料
本来の風味が損なわれることがなく、飲料本来の色調が
維持され、保存時の沈殿の生成が抑制され、かつ、血圧
降下作用を有する機能性飲料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先に品質
が安定したブナハリタケの子実体を周年安定的に得るこ
とができる人工栽培法(菌床栽培法)を開発した(特開
2000−300066号公報)。また、高血圧自然発
症ラット(SHR)を用いた実験で、前記人工栽培法に
より得られたブナハリタケ子実体の熱水抽出物に、SH
Rへの単回経口投与では血圧降下作用を示すが、健常ラ
ットでは血圧降下作用を示さず、長期投与において血圧
上昇抑制作用がある血圧降下作用成分が含まれているこ
とを見い出し、かかる成分を含有する薬理用組成物を添
加した高血圧症の予防及び/又は症状改善用のお茶系飲
料、保健用飲料、果物・野菜系飲料、炭酸飲料、低カロ
リー飲料、アルコール性飲料等の機能性飲料についても
提案した(特願2000−261356号)。そして、
ブナハリタケ子実体の熱水抽出物から上記血圧降下作用
を示す成分を分離・精製し、血圧降下活性の原因物質と
してイソロイシルチロシンを同定した。そして、イソロ
イシルチロシンをお茶系飲料に添加したところ、お茶系
飲料本来の風味に何らの影響を与えることなく、お茶系
飲料の褪色や沈殿生成を抑制・防止しうることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、イソロイシルチロシン
又はイソロイシルチロシン含有物(但し、ブナハリタケ
子実体の抽出物は除く)を添加してなる機能性飲料(請
求項1)や、イソロイシルチロシンとして、0.000
01〜5.0w/v%含有されていることを特徴とする
請求項1記載の機能性飲料(請求項2)や、お茶系飲
料、保健用飲料、果物・野菜系飲料、炭酸飲料、低カロ
リー飲料、アルコール性飲料のいずれかであることを特
徴とする請求項1又は2記載の機能性飲料(請求項3)
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の機能性飲料としては、イ
ソロイシルチロシン又はイソロイシルチロシン含有物
(但し、ブナハリタケ子実体の抽出物は除く)を添加し
たものであればどのような飲料でもよく、ここで機能性
飲料とは、血圧降下作用等の高血圧症の予防及び/又は
症状改善作用を有する飲料を意味する。上記イソロイシ
ルチロシンとしては、市販のイソロイシルチロシン製
品、遺伝子操作により製造した組換えイソロイシルチロ
シン、ブナハリタケ子実体等のイソロイシルチロシン含
有物から分離・精製されたイソロイシルチロシン等を用
いることができ、また、上記イソロイシルチロシン含有
物としては、イソロイシルチロシンを含むものであれ
ば、ブナハリタケ子実体の抽出物を除き、特に制限され
るものではなく、例えば前記紅藻類 Porphyra yezoensi
s の加水分解物をイオン交換やゲル濾過することにより
得られる画分等を例示することができる。
【0009】また、飲料に対する上記イソロイシルチロ
シンやイソロイシルチロシン含有物の添加量としては特
に制限されるものではなく、例えば、飲料の種類にもよ
るが、イソロイシルチロシンとしての含有量が、0.0
0001〜5.0w/v%、好ましくは0.0005〜
0.5w/v%、より好ましくは0.05〜0.5w/
v%となるような添加量を好適に例示することができ、
0.00001w/v%未満であると、飲料の褪色抑制
効果や血圧降下作用が充分でなく、5.0w/v%を超
えると、飲料の褪色抑制効果や血圧降下作用は充分とい
えるが経済的に不利となる。
【0010】本発明の機能性飲料の種類としては、公知
の飲料であれば特に制限されるものではなく、お茶系飲
料、保健用飲料、果物・野菜系飲料、炭酸飲料、低カロ
リー飲料、アルコール性飲料等の飲料を具体的に例示す
ることができる。また、各種機能性飲料の調製に際して
は、通常の各種飲料の処方設計に用いられる糖類、香
料、食品添加物類などどのようなものでも使用すること
ができ、その他、オタネニンジンエキス、エゾウコギエ
キス、ユーカリエキス、杜仲茶エキスなど他の機能性素
材と併用してもよい。また、各種機能性飲料の製造法等
については、既存の参考書、例えば「改訂新版、ソフト
ドリンクス」(株式会社光琳)等を参考にすることがで
きるが、以下、代表的な飲料について説明する。
【0011】お茶系飲料;イソロイシルチロシンやイソ
ロイシルチロシン含有物を、緑茶、半発酵茶(ウーロン
茶)、発酵茶(紅茶)などいずれのお茶に添加した場合
であっても、お茶本来の風味・香味を損なうことがな
く、中でも中国茶、特に黄金桂茶やジャスミン茶の茶葉
を用いると、その褪色や沈殿生成が抑制される。また、
上記茶葉は単独で使用してもよく、また、杜仲茶、柿の
葉茶、熊笹茶、ギャバロン茶、コーン茶、ハブ茶、菊花
茶などの健康増進効果の期待できる茶葉などと併用して
もよい。茶葉抽出液の製法としては特に制限されるもの
ではないが、0.6重量%以上の茶葉を用いることが望
ましい。そして、イソロイシルチロシンやイソロイシル
チロシン含有物は、通常茶葉抽出液に添加・配合され
る。
【0012】保健用飲料;保健用飲料は、イソロイシル
チロシンやイソロイシルチロシン含有物を、保健用飲料
の製造に通常用いられる成分と同時又は前後して添加・
配合することにより製造することができ、保健用飲料は
イソロイシルチロシンの添加により、その風味・香味が
影響されることがなく、またその褪色や沈殿生成が抑制
されたものとなる。
【0013】果物・野菜系飲料;果物・野菜系飲料は、
オレンジ、りんご、ぶどう、もも、いちご、バナナ、レ
モンなどの果汁や、トマト、ニンジン、キャベツ、セロ
リなどの野菜汁の中から1種ないし2種以上選択した上
で、イソロイシルチロシンやイソロイシルチロシン含有
物を添加・配合することにより製造することができ、か
かるイソロイシルチロシン含有果物・野菜系飲料は、本
来の風味・香味を損なうことがなく、またその褪色や沈
殿生成が抑制される。
【0014】炭酸飲料;炭酸飲料は、イソロイシルチロ
シンやイソロイシルチロシン含有物を、炭酸飲料の製造
に通常用いられる成分と同時又は前後して添加・配合す
ることにより製造することができ、炭酸は通常の炭酸飲
料と同程度の炭酸圧(0.1〜0.4Mpa)になるよ
うにすればよい。炭酸飲料は一般に後味がシャープであ
るという特徴を有しているが、イソロイシルチロシンを
添加してもシャープな後味が損われることがなく、着色
炭酸飲料においてはその褪色が抑制される。
【0015】低カロリー飲料;高糖濃度飲料は肥満を引
き起こすというイメージがあり、そのイメージを払拭す
るためにステビア、アスパルテーム、スクラロースなど
の高甘味度甘味料や、エリスリトール、マルチトールを
初めとする糖アルコールなどの低カロリー甘味料を用い
て低カロリーとした低カロリー飲料にイソロイシルチロ
シンやイソロイシルチロシン含有物を添加・配合するこ
とができる。イソロイシルチロシンやイソロイシルチロ
シン含有物の添加・配合は任意の工程で行うことがで
き、また、低カロリー飲料が着色低カロリー飲料の場合
は、その褪色を抑制することができる。
【0016】アルコール性飲料;アルコール性飲料は、
発泡酒やウイスキーやリキュール類等のアルコール性飲
料製造の任意の工程にイソロイシルチロシンやイソロイ
シルチロシン含有物を添加・配合することにより製造す
ることができるが、かかる発泡酒やウイスキーやリキュ
ール類等のアルコール性飲料を醸造した後、イソロイシ
ルチロシンやイソロイシルチロシン含有物を添加・配合
することにより製造することが好ましい。かかるイソロ
イシルチロシン含有アルコール性飲料は、本来の風味・
香味が損われておらず、またその褪色が抑制される。
【0017】本発明のイソロイシルチロシン含有機能性
飲料は、飲料本来の風味が損なわれることがなく、飲料
本来の色調が維持され、沈殿の生成が抑制され、かつ、
血圧降下作用を有する優れた機能性飲料であるが、栄養
学的にも有用である。イソロイシンやチロシンは必須ア
ミノ酸であり、栄養学的に不可欠なものであり、特に、
チロシンは神経伝達物質の前駆体であり、脳機能維持に
不可欠なものである。しかし、イソロイシンやチロシン
は苦味を示すため、飲料原料としては適さなかった。こ
れに対して、イソロイシルチロシンは苦味を呈すること
がなく、飲料では大きな問題である沈殿が生じない。
【0018】
【実施例】以下に実施例・参考例等を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明の技術的範囲はかかる実施例
・参考例等により何ら限定されるものではない。 参考例1(ブナハリタケ子実体中の血圧降下活性物質の
同定) [ブナハリタケの栽培]ブナオガクズ380g、乾燥ビ
ール粕37.5g、乾燥おから37.5g、水道水54
5gを混合した計1000gを、1.2kg用PP(ポ
リプロピレン)製袋に詰めて培地を作製した。さらにこ
の袋にフィルターをはさんだポリプロピレン製キャップ
をして、121℃で50分間加圧滅菌した。この培地を
冷却した後、ブナハリタケの種菌を接種し、暗所にて温
度23〜25℃、湿度60〜80%の条件で40日間前
培養を行い、次に中培養工程へ移行した。中培養工程で
は、温度13〜15℃、湿度80〜95%、照度200
ルックスの条件下で、30日培養するとブナハリタケ原
基が形成された。袋内に直径約3cm程度の原基が認め
られる部分の袋部の1箇所を切り取り、次いで後培養工
程へ移行した。後培養工程では、温度13〜15℃、湿
度80〜95%、照度200ルックスの条件下で、17
日培養すると1株のブナハリタケ子実体へと成長した。
得られたブナハリタケ子実体は232.5gで、栽培に
要した総日数は87日であった。
【0019】[測定方法]SHRによる血圧の測定;8
時から20時までを明期とする明暗サイクルで一定温度
(23±2℃)と湿度(65±10%)で3匹ずつステ
ンレスゲージで飼育し、餌(CE−2、日本クレア)と
飲料水は自由接種させた日本チャールズリバー社の高血
圧自然発症ラット(SHR)の22〜24週齢の雄を用
いて血圧降下作用を測定した。ラットを非観血式血圧測
定装置(ソフトロン社製「BP−98」)のホルダー内
で40℃、10〜40分間固定し、安定した脈派になっ
た状態にあるときの尾動脈収縮血圧(SBP)を通常3
回測定した。得られた血圧、体重値は平均値±標準誤差
で示し、有意差検定は、Student's t-testにより行っ
た。なお、1%以下の危険率で有意差の有無を判定し
た。ACE阻害活性;ACE阻害活性は、文献(川岸舜
朗「生物化学実験法38食品中の生体機能調節物質研究
法」学会出版センター、119〜121頁、1996)
記載の方法により測定した。
【0020】[分離・精製方法]ゲル濾過;10mMの
酢酸で平衡化したSephadex G-25 カラム(25x900mm)に供
与し、同溶液で溶出しフラクションコレクターで10m
Lずつ分取した。分取用HPLC;0.2μのフィルタ
ーでろ過した後アセトニトリルの水溶液で平衡化したCA
PCELL PAK C18 UG120(15mmφx250mm、資生堂)に供し同
溶液でイソクラクティックに溶出(温度40℃、流速7
mL/mL)し、溶出液を30秒(3.2mL/分)お
きに分取した。シリカゲルクロマトグラフィー;Keisel
gel(50mmx100mm,Merck社)を用いてブタノール:酢酸:
水=3:2:1で行った。ニンヒドリン試薬、ニトロソ
ナフトール試薬、パラジメチルベンズアルデヒド試薬に
よる判定はそれぞれ常法により実施した。
【0021】[分析方法]アミノ酸分析;試料を乾固後
1mLの定沸点塩酸(6N)を加え減圧溶封後20時間
加水分解した。塩酸をとばした後、加水分解試料用のア
ミノ酸組成分析機(アミノライザー24、SIC)を用
いて常法により分析した。N末端アミノ酸配列分析;各
サンプルをポリブデン処理ガスフィルター上に滴下後乾
燥し、シークエンサー492(PEバイオシステムズ社
製)にて分析した。MALDI−TOFMS分析;各サ
ンプルを10mg/mLのα−シアノ−4−ヒドロキシ
桂皮酸とサンプルプレート上で混合後乾固し、MALD
I−TOFMS分析装置(Voyager−DE STR,P
E、バイオシステムズ社)にて常法により分析した。
【0022】[血圧降下物質の精製・同定]以下の血圧
降下物質の精製・同定においては基本的にはSHRでの
血圧降下作用に基づいたが、血圧降下物質の作用機作で
比較的測定が容易なACE阻害活性も補助的な指標にし
た。まず、前記ブナハリタケ子実体の乾燥物5gにイオ
ン交換水100mLを加え100℃に昇温後、60分オ
ートクレーブした。室温に戻しガーゼによる濾過で残さ
を取り除いた溶液に3倍量のエタノールを加えて30分
室温で放置した後、遠心分離(4,000g、5分間、
25℃)で沈殿を除去し、上澄みを5mLにロータリー
エバポレーターで濃縮した。この5mLの熱水抽出エキ
ス(5g乾物由来)をSepheadex G-25カラム供与し分取
した各画分の230nmの吸光度とACE阻害活性を測
定した。結果を図1に示す。図1に示されているよう
に、ACE阻害活性は高分子側の大きなピーク(A)
と、低分子溶出位置ピーク(肩ピーク;B)、低分子の
溶出位置よりやや遅れた小さなピーク(C)の3つの画
分に分かれた。これらの3画分をそれぞれ集めて凍結乾
燥したものを5mLの蒸留水に溶解し、0.5mL/匹
をSHRに経口投与し、直前(0時間)と6時間後のS
HRにおけるSBPを測定した。結果を図2に示す。図
2に示されているように、低分子の溶出位置の画分
(B)に強い活性(−23mmHg)が認められ、3番
目の画分(吸着画分;C)にも弱い活性(−11mmH
g)が認められたが、ACE阻害活性が最も高い1番目
の画分(高分子画分;A)にはほとんど血圧低下効果が
認められなかった。
【0023】そこでSHRの血圧降下活性がもっとも高
い2番目の画分(B)を集め、ロータリーエバポレータ
ーで濃縮してフィルターろ過した後、0.1%のTFA
を含む8%アセトニトリル溶液を溶出液として分取用H
PLCに供与した。分取した各画分(3.5mL)の1
00μLを遠心濃縮器で乾燥後、ACE阻害活性を測定
した。結果を図3に示す。図3に示されているように、
ACE阻害活性を示す幾つかのピークが得られた。最も
強い活性を示したピークについて溶出液としたイソクラ
クティックHPLCを2回リクロマトして単一のピーク
を得た。このものをシルカゲルクロマトにかけるとニン
ヒドリン試薬で一つの紫色のスポットが得られることか
らアミノ基の存在が推定された。またニトリソナフトー
ル試薬に陽性で、0.1Mのリン酸緩衝液(pH7.
1)及び0.1NのKOH中ではそれぞれ275nm、
294nm付近に吸収極大を持つことからチロシン残基
を含有することが推定された。同画分を加水分解後アミ
ノ酸組成分析すると、チロシンとイソロイシンがほぼ
1:1で認められたため、アミノ酸配列を決定したとこ
ろイソロイシルチロシンの配列が検出された。また、同
試料のMALDI−TOFMS分析でIle-Tyrの特異的
なシグナル[M+H]+=295.1657とほぼ一致
する295.1647のシグナルが検出された。以上の
結果から本物質はIle-Tyrと同定された。同様に図3に
示されているACE阻害活性を示すピークをそれぞれ分
取したところ、何れもニンヒドリン陽性であることから
アミノ基を含有し、p−ジメチルアミのベンズアルデヒ
ドで陽性(紫色)で、0,1Mのリン酸緩衝液(pH
7.1)で278nm、292nm付近に2つの特徴的
な吸収極大をもつことが確認され、トリプトファンを含
むことが推定された。そこで同様にアミノ酸配列分析を
実施し、それぞれイソロイシルトリプトファン(Ile-Tr
p)、バリルトリプトファン(Val-Trp)、セリルトリプ
トファン(Ser-Trp)の存在が推定された。また残りの
ひとつの画分は上記精製条件では分離不可能であったが
アミノ酸配列分析とMALDI−TOFMS分析により
アラニルトリプトファン(Ala-Trp)、グリシルトリプ
トファン(Gly-Trp)の2つのペプチドの存在が推定され
た。
【0024】同様にインビボで弱い活性を示したゲルろ
過の3番目のピーク(C)を濃縮後、0.1%TFAを
含む8%アセトニトリルのイソクラクティックHPLC
のリクロマトに供した後、各分画につきACE阻害活性
を測定した。結果を図4に示す。図4に示されているよ
うに、ACE阻害活性を示したピークが3つ得られ、ア
ミノ酸配列分析を実施し、2つの画分からはそれぞれイ
ソロイシルトリプトファン(Ile-Trp)、バリルトリプト
ファン(Val-Trp)の存在が推定された。また残りのひ
とつの画分にはアラニルトリプトファン(Ala-Trp)、
グリシルトリプトファン(Gly-Trp)の2つのペプチド
の存在が推定された。これらのペプチドのうち、Ser-Tr
p以外はACE阻害活性の報告例があり、各精製画分に
ついて入手したジペプチド標品とともにACE阻害活性
のIC50を測定したところ、報告例とほぼ同じIC5
0を持つことが確認された。Ser-TrpのIC50は2
2.1μMであった。また、各試料はジペプチド標品と
HPLC上の溶出位置が一致しAla-Trp,Gly-Trpは標品
も重なって溶出した。従ってブナハリタケにはこれらの
ACE阻害活性を有するジペプチド類が含まれているこ
とが明らかとなった。
【0025】上記のように、ゲルろ過の3つの画分のう
ち、2番目の画分(B)からはIle-Tyr及び5つのトリ
プトファンペプチドが得られ、3番目の画分(C)から
はIle-Tyrは含まれず、4つのトリプトファンペプチド
が得られたが、もっとも強い血圧降下活性を示したのは
Ile-Tyrを含む2番目の画分(B)であった。そこで、
HPLCで得られる画分(B)及び画分(C)中のAC
E阻害活性のある各画分を凍結乾燥し、Ile-Tyr画分、
トリプトファンペプチド画分を集めたもの、これら以外
のACE阻害活性を示す構造未決定画分を集めたもの
の、それぞれの凍結乾燥物を5mLの蒸留水に溶解し、
0.5mL/匹をSHRに経口投与し、直前(0時間)
と6時間後のSHRにおけるSBPを測定した。結果を
図5に示す。図5に示されているように、Ile-Tyr画分
のみが強い血圧低下活性を示し、トリプトファンペプチ
ド画分を集めたもの、ACE阻害活性を示す構造未決定
画分を集めたものは血圧低下作用を示さなかった。すな
わち、SHRでの血圧低下活性の原因物質としてIle-Ty
rが推定された。ACE活性から推定した各ペプチドの
含有量はIle-Tyr、Ile-Trp、Val-Trpでそれぞれ5.
4,9.2,1.6ug/g乾燥粉末であった。なお、
代表的なキノコであり血圧降下作用が報告されているシ
イタケ、マイタケからはIle-Tyrは殆ど検出されなかっ
た。
【0026】以上のように、ブナハリタケ子実体の熱水
抽出物から、SHRの血圧効果作用を有する物質として
Ile-Tyrを同定した。同時に5つのトリプトファンを含
むジペプチド類も得られたが、SHRに経口投与した場
合、Ile-Tyr程の低下効果はみられなかった。とくにIle
-Trp、Val-TrpなどよりACE阻害活性が強いトリプト
ファンを含むジペプチド類のインビボでの効果がIle-Ty
rより弱いのは興味深い。またIle-Tyrはシイタケやマイ
タケなどでは検出されず、どのキノコにも存在するわけ
ではなくこれらのIle-Tyrの生成機構も興味深い。一般
的には前駆蛋白質にプロテアーゼが作用して生成するこ
とが考えられるが、詳細な生成機構の解明がまたれる。
【0027】実施例1(イソロイシルチロシン含有飲料
の調製) [材料]イソロイシルチロシン(Ile-Tyr)標品として
以下に記載の試薬を使用した。BACHEM社製、Lot No. 51
2785、Product No.:G-2440、組成:C152224
分子量:294.4g/mol、性状:白色粉末、純
度:99%以上。L-イソロイシン(Ile)標品として以
下に記載の試薬を使用した。関東化学株式会社製、Lot
No. 106C6547、Product No.:24096、組成:C613
2、分子量:131.2g/mol、性状:白色針状
結晶、純度:99以上。L-チロシン(Tyr)標品として
以下に記載の試薬を使用した。キシダ化学株式会社社
製、Lot No. G72573N、組成:C911NO3、分子量:
181.2g/mol、性状:白色針状結晶、純度:9
9%以上。
【0028】[参考サンプルの調製]実施例1で得られ
たブナハリタケ子実体を常法により凍結乾燥した後、粉
砕した。この粉砕物60gをガラス容器に入れ、蒸留水
1.5Lを加え、100℃で60分間加熱抽出し、ブナ
ハリタケ残渣を取り除くことで褐色のIle-Tyr含有液を
得た。含有液を凍結乾燥することで茶褐色のIle-Tyr含
有物17.4gを得た。Ile-Tyr含有物の物理化学的特
性はきのこの状態により若干のばらつきがあるが概ね下
記のごとくである。 (イ)色と形態:茶褐色の粉末 (ロ)Ile-Tyr含有量:0.3mg/g (ハ)化学成分:祖蛋白40〜45%、粗脂肪0.1%
以下、粗繊維0.1〜0.2%、粗灰分10〜15%、
可溶性無窒素物30〜40% (ニ)溶解性:水溶性
【0029】[各種水溶液の風味等の特性] Ile-Tyr水溶液;上記Ile-Tyr標品100mgを水道水1
00mLに溶解したIle-Tyr水溶液は、無色透明で、味
覚的に無味無臭であり、飲用上何ら問題はなかった。 Ile水溶液;上記Ile標品100mgを水道水100mL
に溶解したIle-Tyr水溶液は、無色透明で、味覚的に強
い苦味があり、飲用は困難であった。 Tyr水溶液;上記Tyr標品100mgを水道水100mL
に溶解したTyr水溶液は、無色透明で、味覚的に強い苦
味があり、飲用は困難であった。 参考サンプル水溶液;上記Ile-Tyr含有参考サンプル5
0gを水道水100mLに溶解した参考サンプル水溶液
は、褐色透明で、味覚的に旨味があり、飲料として好ま
しいという評価が得られた。
【0030】[本発明の黄金桂茶]黄金桂茶葉10gに
煮沸した水道水1Lを加え茶成分を抽出後、固形分を取
り除いたものにL−アスコルビン酸0.35g、重曹
0.3gを加え、明褐色透明な黄金桂茶を得た。得られ
た黄金桂茶1Lに上記Ile-Tyr標品1gを加えIle-Tyr含
有黄金桂茶を得た。このIle-Tyr添加黄金桂茶は、明褐
色透明で、本来の風味を有するばかりではなく、37℃
で1週間放置しても沈殿の形成は認められず、日光照射
1週間後でも褪色が確認されなかった。これに対して、
Ile-Tyr未添加の黄金桂茶は、37℃で1週間放置する
ことにより沈殿が確認され、日光照射1週間後に褪色が
確認された。また、上記Ile-Tyr標品1gに代えて、上
記Ile標品1gや上記Tyr標品1gを添加したIle添加黄
金桂茶やTyr添加黄金桂茶は、共に明褐色透明であった
が、苦味が強く、飲用に適さなかった。なお、上記Ile-
Tyr標品1gに代えて、上記参考サンプル1gを添加し
たIle-Tyr含有物添加黄金桂茶は、明褐色透明で、本来
の風味を有するばかりではなく、コク、ボディ感、旨味
が増し、飲料として好ましいという評価が得られた。ま
た、37℃で1週間放置しても沈殿の形成は認められ
ず、日光照射1週間後でも褪色が確認されなかった。
【0031】[本発明の保健用飲料]水道水1Lに果糖
ブドウ糖液糖117.63g、ガラクトオリゴ糖2g、
クエン酸3.03g、ビタミンミックス2.60g、ド
リンクフレーバー2gを加え保健用飲料を得た。得られ
た保健用飲料1Lに上記Ile-Tyr標品1gを加えIle-Tyr
添加保健用飲料を調製した。このIle-Tyr添加保健用飲
料は、明褐色透明で、Ile-Tyr添加により風味が何ら損
なわれておらず、37℃で1週間放置しても沈殿の形成
は認められず、日光照射1週間後でも褪色が確認されな
かった。これに対して、Ile-Tyr未添加の保健用飲料
は、37℃で1週間放置することにより沈殿が確認さ
れ、日光照射1週間後に褪色が確認された。また、上記
Ile-Tyr標品1gに代えて、上記Ile標品1gや上記Tyr
標品1gを添加したIle添加保健用飲料やTyr添加保健用
飲料は、共に明褐色透明であったが、苦味が強く、飲用
に適さなかった。なお、上記Ile-Tyr標品1gに代え
て、上記参考サンプル1gを添加したIle-Tyr含有物添
加保健用飲料は、明褐色透明で、本来の風味を有するば
かりではなく、コク、ボディ感、旨味が増し、飲料とし
て好ましいという評価が得られた。また、37℃で1週
間放置しても沈殿の形成は認められず、日光照射1週間
後でも褪色が確認されなかった。
【0032】実施例2(Ile-Tyr水溶液の血圧効果作
用) 前記Ile-Tyr水溶液がSHRの血圧に及ばす影響を調べ
た。Ile-Tyr標品100mgを水道水100mLに溶解
したIle-Tyr水溶液をSHR(自然発症高血圧ラット)
に経口投与し、血圧降下活性を測定をした。対照区とし
て蒸留水、前記Ile水溶液及びTyr水溶液を用いた。ま
た、参考区として前記参考サンプル水溶液を用いた。試
験区、対照区、参考区ともに1群6匹で行い、血圧降下
活性は次のようにして測定した。8時から20時までを
明期とする明暗サイクルで一定温度(23±2℃)と湿
度(65±10%)で3匹ずつステンレスゲージで飼育
し、餌(CE−2、日本クレア)と飲料水は自由接種さ
せた日本チャールズリバー社のSHRの18週齢の雄を
1週間予備飼育したのち、上記Ile-Tyr水溶液、蒸留
水、Ile水溶液、Tyr水溶液、参考サンプル水溶液をそれ
ぞれゾンデにより胃内経口投与し、一定時間ごとに40
℃で10分間保温し、収縮期血圧を非観血式血圧測定装
置(ソフトロン社製「BP−98」)で測定した。
【0033】対照区(蒸留水、Ile水溶液、Tyr水溶液)
では血圧の変化は認められないものの、試験区(Ile-Ty
r水溶液)では投与後2時間から血圧が低下し始め、6
時間後に最大の血圧降下活性(収縮期血圧変化量として
−20.7mmHg)を示し、24時間後にはもとの血
圧に戻った。また、参考区(参考サンプル水溶液)では
投与後2時間から血圧が低下し始め、6時間後に最大の
血圧降下活性(収縮期血圧変化量として−32.4mm
Hg)を示し、24時間後でも血圧降下活性がみられ、
48時間後にはもとの血圧に戻った。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、飲料本来の風味が損な
われることがなく、飲料本来の色調が維持され、保存時
の沈殿生成が抑制され、かつ、血圧降下作用を有する機
能性飲料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブナハリタケ子実体熱水抽出物のSepheadex G-
25処理画分のACE阻害活性を示す図である。
【図2】ブナハリタケ子実体熱水抽出物のSepheadex G-
25処理画分の6時間後の収縮期血圧変化量を示す図であ
る。
【図3】ブナハリタケ子実体熱水抽出物のSepheadex G-
25処理画分(B)を分取用HPLC処理したエリューシ
ョンプロフィールとACE阻害活性を示す図である。
【図4】ブナハリタケ子実体熱水抽出物のSepheadex G-
25処理画分(C)を分取用HPLC処理したエリューシ
ョンプロフィールとACE阻害活性を示す図である。
【図5】ブナハリタケ子実体熱水抽出物のSepheadex G-
25及び分取用HPLC処理画分の6時間後の収縮期血圧
変化量を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A23L 1/305 A23L 2/00 J Fターム(参考) 4B017 LC03 LK15 4B018 MD20 ME04 4B027 FC06 FK05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソロイシルチロシン又はイソロイシル
    チロシン含有物(但し、ブナハリタケ子実体の抽出物は
    除く)を添加してなる機能性飲料。
  2. 【請求項2】 イソロイシルチロシンとして、0.00
    001〜5.0w/v%含有されていることを特徴とす
    る請求項1記載の機能性飲料。
  3. 【請求項3】 お茶系飲料、保健用飲料、果物・野菜系
    飲料、炭酸飲料、低カロリー飲料、アルコール性飲料の
    いずれかであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    機能性飲料。
JP2001100000A 2001-03-30 2001-03-30 イソロイシルチロシン含有飲料 Pending JP2002291452A (ja)

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PCT/JP2002/003096 WO2002078470A1 (fr) 2001-03-30 2002-03-28 Boissons contenant de l'isoleucyl-tyrosine

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