JPH03272694A - オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物 - Google Patents

オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物

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JPH03272694A
JPH03272694A JP2122079A JP12207990A JPH03272694A JP H03272694 A JPH03272694 A JP H03272694A JP 2122079 A JP2122079 A JP 2122079A JP 12207990 A JP12207990 A JP 12207990A JP H03272694 A JPH03272694 A JP H03272694A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、蛋白質を酵素で加水分解し、芳香族アミノ酸
を除去して得られるオリゴペプチド混合物、その製法、
及びオリゴペプチド混合物を含有する肝疾患患者用栄養
補給組成物に関する。
従来の技術及びその問題点 肝疾患例では■血漿アミノ酸濃度の不均衡、即ち分枝鎖
アミノ酸(BCAA:バリン、ロイシン、イソロイシン
)の低下と芳香族アミノ酸(AAA:フェニルアラニン
、チロシン)の上昇、並びにBCAA/AAAモル比の
低下やメチオニンの上昇が認められている。
そこで、肝疾患患者にはBCAA含量が高く、AAA及
びメチオニン含量が低く、BCAA/AAAモル比の高
い蛋白源を供給すると効果のあることがわかっている。
この為、BCAA/AAAモル比を高く調製したアミノ
酸製剤が知られているが、かかるアミノ酸製剤は薬品的
な味であるために味が悪く、更に、浸透圧が高く、高価
である等の欠点を有している。
又、オリゴペプチドは単に蛋白を加水分解しただけなの
でBCAA/AAAモル比は十分には高くないが、これ
にBCAAを添加してBCAA/AAAモル比を高く調
整したオリゴペプチド製剤が知られている。しかし、殆
どの蛋白の加水分解物は苦いので、蛋白源としてゼラチ
ンやコラーゲンを用いた苦味の少ないオリゴペプチドだ
けが実用化されている現状である。
又、特開昭51−118839号には肝臓病患者投与用
アミノ酸製剤が、特開昭57−11910号には蛋白質
、ペプチド及びアミノ酸を特定比率で配合した肝臓病患
者に適した経腸用栄養製剤が、特開昭58−12676
7号には肝臓病患者用ニレメンタルダイエツトが、特開
昭62−500871号には薬理活性を有するジペプチ
ド化合物が、それぞれ開示されている。しかし、特開昭
57−11910号で用いられるペプチドも蛋白を加水
分解しただけのBCAA/AAAモル比の低いものであ
る。
本発明のように苦味が極めて少なく、BCAA含量が高
く、BCAA/AAAモル比が高い肝疾患患者用蛋白源
等として適するオリゴペプチド混合物は知られていない
また、最近、卵白、カゼイン等の動物性蛋白質を酵素分
解してペプチド含量の高い酵素加水分解物とし、これを
人工栄養又は食事療法等に利用する試みがなされている
特開昭63−287462号には、大豆蛋白を酵素によ
り加水分解してペプチド鎖長2〜10のオリゴペプチド
とし、このオリゴペプチドを栄養補給剤として利用する
ことが提案されている。同公報によれば、このペプチド
は、アミノ酸よりも急速吸収性の点で勝り、スポーツそ
の他の激しい体力消耗時における即効的栄養補給剤とし
て優れていると報告されている。
一方、蛋白質を化学的又は酵素的に分解して得られる各
種のアミノ酸を含有する健康飲料も種々提案されている
。特に、特開昭58−165774号には、BCAAを
含有する飲料組成物(スポーツドリンク)が提案されて
いる。この公報によれば、ラットにBCAAを摂取させ
てその運動量を測定した実験結果から、BCAAが筋肉
運動の機能を向上させるという効果が認められている。
しかしながら、特開昭58−165774号の飲料組成
物においては、蛋白質を化学的又は酵素的に分解し、そ
の中からBCAAを選択的に取り出して添加する必要が
あり、BCAAの分離工程が複雑化するので製品コスト
が高くなるという問題点がある。また、アミノ酸は、一
般に強い苦味を有するため、添加濃度が高くなると風味
が損なわれるという問題もある。
一方、特開昭63−287462号に示されるペプチド
は、アミノ酸よりも急速吸収性の点で勝り、アミノ酸の
ような苦味がないという利点を有しているが、上記のよ
うに特定のアミノ酸を選択的に摂取することによる生理
活性効果を期待することはできない。
問題点を解決するための手段 本発明者等は前記問題を解決すべく研究の結果、各種の
動植物蛋白をエンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼ
で水解してAAAを遊離させ、合成吸着剤や活性炭等で
吸着除去する等して製造条件を変化させ、■平均分子量
、■BCAA/AAAモル比、■BCAA含量、■AA
A含量、■メチオニン含量、■遊離アミノ酸含量等につ
いて検討した結果、以下の組成のオリゴペプチド混合物
を蛋白源として用いた肝疾患患者用製剤が肝疾患患者に
有効な知見を得た。更に、上記オリゴペプチド混合物を
含有する組成物の利用により、肝疾患患者の血漿中のア
ミノ酸パターン及びBCAA/AAA比が是正されると
ともに、栄養状態の改善を図ることができ、該組成物は
肝疾患患者の栄養補給乃至治療食として好適であること
を見出した。
本発明は、これらの知見に基づくものである。
本発明は、以下に示すオリゴペプチド混合物、その製法
、該オリゴペプチド混合物を含有する肝疾患患者用栄養
補給組成物を提供するものである:■ 動植物蛋白質を
酵素で加水分解して得られる平均分子量200〜500
0、遊離アミノ酸が35重量%以下、(分枝鎖アミノ酸
/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、全アミノ酸組成中
、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳香族アミノ酸
が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜1.
5重量%であることを特徴とするオリゴペプチド混合物
、 ■ 動植物蛋白質を水系下にエンドプロテアーゼ及びエ
キソプロテアーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着剤で
処理し、必要により濃縮し、乾燥することを特徴とする
該オリゴペプチド混合物の装填法、 ■ 動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均分
子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下
、(分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上
、全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量
%、芳香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオ
ニンが0.5〜1.5重量%のオリゴペプチド混合物を
含有する肝疾患患者用栄養補給組成物、■ 動植物蛋白
質を酵素で加水分解して得られる平均分子量200〜5
000、遊離アミノ酸が35重量%以下、(分枝鎖アミ
ノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、全アミノ酸組
成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳香族アミ
ノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜
1.5重量%のオリゴペプチド混合物を、乾燥重量基準
で5〜70重量%含有する組成物であって、該組成物に
おける蛋白源としての全窒素化合物、炭水化物及び脂質
の含有量が、乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重
量%、炭水化物10〜80重量%及び脂質0〜15重量
%であることを特徴とする肝疾患患者用栄養補給組成物
本発明のオリゴペプチド混合物は平均分子量が200〜
5000、好ましくは200〜3000が適当である。
平均分子量が200未満ではアミノ酸味が発生し、浸透
圧が高くなる。平均分子量が200〜5000のオリゴ
ペプチド混合物は、蛋白やアミノ酸に比べ消化・吸収が
速く、アミノ酸に比べ風味が良いのが特徴である。
本発明のオリゴペプチド混合物はBCAA/AAAのモ
ル比が7以上、好ましくは10以上であり、実用上は通
常45以下である。通常、肝疾患患者用製剤としてはB
CAA/AAAのモル比は5以上が必須であり、この値
が高いほど好ましいので、市販肝疾拳患者用製剤のBC
AA/AAAのモル比は20以上が通常である。また、
通常筋肉運動の機能を向上させる効果としては、BCA
A/AAAのモル比が高いほど良好である。単に動植物
性蛋白を酵素分解しただけのオリゴペプチドではBCA
A/AAAのモル比は7未満であるが、本発明のオリゴ
ペプチド混合物は、蛋白の加水分解物を吸着剤処理する
ことにより、BCAA/AAAのモル比が7以上と高い
ものである。
本発明のオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸組成中B
CAAが15〜25重量%、好ましくは17〜25重量
%が適当である。肝疾患患者は血中のBCAAが低下す
るのでBCAAを補給すると効果がある。また、スポー
ツ時や体力消耗時には、BCAAが低下するので、BC
AAを補給すると効果がある。本発明のオリゴペプチド
はBCAAを補給する効果を有する。
本発明のオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸組成中A
AAが0.1〜2.5重量%、好ましくは0.1〜2.
0重量%が適当である。肝疾患患者は血中のBCAAが
低下しAAAが上昇するのでAAAの供与を減らす必要
がある。また、スポーツ時や体力消耗時には、血中のB
CAAが低下し、AAAが上昇するので、AAAの供与
を減らす必要がある。本発明のオリゴペプチド混合物は
AAA含量が2.5重量%以下と低いものである。
本発明のオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸組成中メ
チオニン含量が0.5〜1.5重量%、好ましくは0.
5〜1.2重量%が適当である。
肝疾患患者は血中のメチオニン含量が上昇するのでメチ
オニンの供与を減らす必要がある。本発明のオリゴペプ
チド混合物はメチオニン含量が1.5重量%以下と低い
ものである。
本発明のオリゴペプチド混合物は、遊離アミノ酸が35
重量%以下、好ましくは30重量%以下、より好ましく
は15重量%以下である。遊離アミノ酸は少ないほど好
ましいが、本発明のオリゴペプチド混合物を得る工程で
、■苦味を極めて減少させる為のエンドプロテアーゼと
エキソプロテアーゼの併用による酵素分解したり、■A
AAを吸着・除去する為の吸着剤処理するので、35重
量%以下の遊離アミノ酸が生ずるものである。
又、本発明のオリゴペプチド混合物は、蛋白を中性(p
Hが6〜8)域のみで酵素分解して得るので、はげ中性
を示し、別設pH調整しなくてもそのまま肝疾患用食事
や製剤に蛋白源として用いることができる。
本発明のオリゴペプチド混合物は、従来知られる蛋白加
水分解物が苦いのに比べ、殆ど苦みがなく寧ろ旨みのあ
る風味の良好なものである。その理由は後述するように
、本発明のオリゴペプチド混合物が、蛋白にエンドプロ
テアーゼとエキソプロテアーゼを同時に作用させて得ら
れることと吸着剤処理によりAAA成分だけでなく臭い
成分や味成分及び色成分等も吸着・除去されるからであ
る。
従って、市販の蛋白加水分解物は苦味が強く、栄養剤と
して用いる場合でも経口投与は困難であるものを、本発
明のオリゴペプチド混合物は経口投与が容易である効果
を有する。
又、蛋白を単に加水分解したものに比べ色調も白いもの
である。
以上のような本発明のオリゴペプチド混合物は、動植物
蛋白質を水系下にエンドプロテアーゼ及びエキソプロテ
アーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着剤で処理し、必
要により濃縮し、乾燥して得ることができる。
原料として用いる動植物性蛋白としては、動物性蛋白質
として、例えばカゼイン、卵白、アルブミン、コラーゲ
ン、ゼラチン等を例示でき、植物性蛋白質としては、大
豆蛋白、小麦蛋白、大麦蛋白、小豆蛋白、ライ麦蛋白、
とうもろこし蛋白、とうもろこし蛋白質を構成するプロ
ラミン系蛋白質のツェイン(Z*in)等の穀類蛋白、
コンブ等の海藻蛋白等が例示できる。これらの動植物蛋
白のうちで、メチオニン含量の低い植物性蛋白のほうが
、酵素分解及び吸着工程によりメチオニン含量をより低
くすることができるので適当である。
動物性蛋白の中にもメチオニン含量の低いものもあるが
、植物性蛋白は動物性蛋白に比ベメチオニン含量が低く
、BCAA含量が高く、特に大豆蛋白はメチオニン含量
が低いだけでな(BCAA含量が高く、工業的にも安定
して入手が容易であるので、本発明のオリゴペプチド混
合物源として好適である。
本発明の製造工程により得られるオリゴペプチド混合物
の全アミノ酸組成中のメチオニン含量が0.5〜1.5
重量%(好ましくは0.5〜1.2重量%)となるよう
な蛋白原料が適当である。
蛋白を加水分解する酵素としてはエンドプロテアーゼ及
びエキソプロテアーゼを用いる。エンドプロテアーゼだ
けではAAA又はAAAに富むオリゴペプチドを遊離さ
せることが困難であり、エキソプロテアーゼだけでは蛋
白の分子量を小さくすることができず、目的のオリゴペ
プチド混合物を得ることができない。
本発明にお′いてエンドプロテアーゼ及びエキソプロテ
アーゼを同時に作用させること及び後述の吸着剤処理を
することの組み合わせにより苦味のほとんどないオリゴ
ペプチド混合物を得ることができる。通常、市販の蛋白
酵素分解物は苦い為経口投与が困難であり、主に経管投
与されているが、本発明のオリゴペプチド混合物は苦味
が殆どないので、経管用のみならず肝疾患用等の経口剤
の蛋白源として用いることができる。
本発明においてはエンドプロテアーゼ及びエキソプロテ
アーゼの起源が同じものでも異なるものでも組み合わせ
て用いることができるが、好ましくは同じ起源のほうが
適当である。例えば、エキソプロテアーゼ活性及びエン
ドプロテアーゼ活性を同時に有する酵素は動物起源や植
物起源より微生物起源のものに多く、例えば、かび (Aspergillus属、M u c o r属等
)由来、バクテリア(P ssudomonu属等)由
来、放線菌(Streptom7ces属等)由来、酵
母(S *cchxro++yceg属等)由来のもの
が適当である。
又、本発明では、エンドプロテアーゼやエキソプロテア
ーゼの至適pHにかかわらず、即ち至適pHが酸性やア
ルカリ性であっても中性域(通常pHが6〜8)のみで
酵素分解することが重要である。このことによって、得
られるオリゴペプチドの風味が良好となり、かつ、逆浸
透膜、イオン交換膜等といったコストアップの要因とな
る脱塩のための格別の処理が不要となり、或いはより安
価なイオン交換樹脂の使用で脱塩が可能になるなど、経
済的効果が大きい。
酵素分解の程度は酵素分解された後のオリゴペプチド混
合物溶液の平均分子量が200〜5000 (好ましく
は200〜3000)、遊離アミノ酸が35重量%以下
(好ましくは15重量%以下)となるように、作用温度
、作用時間、基質/酵素比を調整すればよい。
本発明に用いる吸着剤はAAAを特異的に吸着するもの
、好ましくはメチオニンも併せて吸着するものが適当で
ある。例えば、活性炭、イオン交換樹脂、疎水性吸着樹
脂等が利用できる。吸着剤はAAAを吸着するに十分な
重用いることができる。例えば、市販活性炭は酵素分解
後の粗蛋白量の約20重量%以上、好ましくは50重量
%以上、200重量%以下が適当である。吸着剤の量が
少ないとAAAを十分吸着できず、多すぎると他のアミ
ノ酸やオリゴペプチドを多く吸着して目的のオリゴペプ
チド混合物の収率が下がる。
吸着剤を遠心分離や濾過等の手段を用いて除いて得られ
るオリゴペプチド混合物溶液は中和する必要がなく、そ
のまま濃縮或いは乾燥でき、灰分ち通常15重量%以下
にすることができる。
以上により本発明の肝疾患患者用蛋白源等として有用な
オリゴペプチド混合物を得ることができる。
また、これらの吸着剤のみでは、AAA、特にチロシン
の除去が不十分であるため、チロシンの溶解度の低い特
性を利用し、等電点沈殿法等によりチロシンを分離除去
することでさらにAAAを低下させることができる。
本発明で用いられるオリゴペプチド混合物は、上記のよ
うな工程を経て得られるが、必要に応じて、最終の工程
の処理液を脱塩、滅菌、濃縮又は乾燥することができる
。また、上記のいずれかの工程に前後して、アミダーゼ
、デアミナーゼ等の酵素による苦み軽減処理を行うこと
等も任意である。
本発明のオリゴペプチド混合物は、肝疾患患者用の経口
剤に用いたり、市販肝疾患患者用製剤(例えば特開昭5
7−11910号等)に変り得る蛋白源として用いるこ
とができる。
本発明の肝疾患患者用栄養補給組成物(以下「肝疾患用
組成物」という)は、上記オリゴペプチド混合物を含有
するものであり、該オリゴペプチド混合物からなる蛋白
源を用いる以外は、公知のアミノ酸製剤と同様に、必要
に応じて各種の蛋白源としての窒素化合物、炭水化物、
脂質、ビタミン類、ミネラル類、その他の添加物等を添
加混合するか、又は之等と併用投与してもよい。このよ
うに混合又は併用投与することによって、肝疾患患者の
栄養バランスを保つことができる。
上記蛋白源としての窒素化合物は、公知の各種の蛋白質
原料、アミノ酸等のいずれでもよい。該蛋白質原料とし
ては、例えばカゼイン及びカゼインナトリウム、カゼイ
ンカルシウム等の塩類並びに2等カゼイン類の酵素分解
物、大豆蛋白、小麦蛋白酵素分解物等を例示できる。窒
素化合物は、上記オリゴペプチド混合物に対して、約5
重量倍までの範囲で用いることができる。
上記炭水化物は、公知の各種のもののいずれでもよく、
例えば、グルコース、マルトース、蔗糖、イソマルトー
ス、マルトテトラオース、マルトトリオース、マルトペ
ンタオース、マルトヘキサオース、乳糖、グリコーゲン
、デキストリン、デンプン等の単糖類、オリゴ糖類、食
物繊維、多糖類等を例示できる。上記炭水化物は、通常
蛋白源総重量の約10重量倍までの範囲で併用できる。
また、脂質としては、従来公知の各種のもの、例えば米
油、綿実油、コーン油、大豆油、ヒマワリ油、カカオ油
脂、ゴマ油、サフラワー油、落花生油、バター、ラード
、ヤシ油、ナツツ油、パーム油、菜種油、中鎖脂肪酸(
MCT)等の動植物油のいずれでもよく、特に植物性部
が好ましい。
脂質は、通常蛋白源総重量の約2重量倍までの範囲で併
用できる。
ビタミン類としては、ビタミンA1ビタミンB1% ビ
タミン82% ビタミンB6、ビタミンB□2、ビタミ
ンC1ビタミンD1ビタミンE1ナイアシン、葉酸、パ
ントテン酸等を例示でき、ミネラル類としてはカルシウ
ム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、
クロール等の塩類等を例示できる。ビタミン類は、蛋白
源総重量の約0.01重量倍まで、ミネラル類は、約0
.05重量倍までの範囲で併用されるのが好適である。
その他の添加剤としては、合成香料及び天然香料等の香
料、天然甘味剤(ソーマチン、ステビア等)及び合成甘
味剤(サッカリン、アスパルテーム等)等の甘味料、着
色料、乳化剤、安定剤、防腐剤等をそれぞれ例示でき、
之等はそれぞれ1種単独でも2種以上組み合わせても利
用できる。
本発明の肝疾患用組成物は、上記オリゴペプチド混合物
を乾燥重量基準で約5重量%以上含有することが適当で
ある。
また、本発明のオリゴペプチド混合物を下記の所定量含
有し、かつ蛋白源としての全窒素化合物、炭水化物及び
脂質の3者の含有量を下記の所定量となるように調整し
た組成物は、栄養バランスのよい肝疾患用組成物として
有用である。該肝疾患用組成物における各成分の含有量
については次の通りである。
即ち、上記オリゴペプチド混合物の配合量は、肝疾患用
組成物の乾燥重量基準で5〜70重量%、好ましくは5
〜20重量%とするのがよい。また、蛋白源としての全
窒素化合物、炭水化物及び脂質の配合割合は、肝疾患用
組成物の乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重量%
、炭水化物10〜80重量%及び脂質0〜15重量%と
すればよく、好ましくは窒素化合物15〜40重量%、
炭水化物50〜70重量%、及び脂質3〜10重量%と
すればよい。上記した窒素化合物、炭水化物及び脂質の
配合量を特定量とした肝疾患用組成物中の窒素化合物、
炭水化物及び脂質の各成分量は、上記オリゴペプチド混
合物中に含まれる成分及びその他に添加する成分の合計
量である。
肝疾患用組成物中の窒素化合物、炭水化物及び脂質を上
記した特定の配合割合とすることによって、血液中のア
ミノ酸バランスの是正とともに栄養状態を改善すること
ができる。
上記した窒素化合物、炭水化物及び脂質を特定量含有す
る肝疾患用組成物を構成する蛋白源としての窒素化合物
は、上記した特定のオリゴペプチド混合物を所定量含む
限り、他は公知の各種の蛋白質原料、アミノ酸等のいず
れでもよい。該蛋白質原料としては、例えば前記したも
のを用いることができる。また、アミノ酸としては、バ
リン、ロイシン、イソロイシン等の分枝鎖アミノ酸が好
ましい。これらの窒素化合物は、1種単独でも2種以上
混合しても利用できる。
上記肝疾患用組成物を構成する炭水化物は、上記オリゴ
ペプチド混合物に含まれるものの他、公知の各種のもの
のいずれでもよく、例えば、前記した炭水化物を用いる
ことができる。
また、上記肝疾患用組成物を構成する脂質としては、上
記オリゴペプチド混合物に含まれるものの他、従来公知
の各種のものでよく、前記した脂質をいずれも用いるこ
とができる。
上記した特定配合の肝疾患用組成物は、上記3者を必須
成分として含有する他に、必要に応じて通常の各種添加
物を更に含有することができる。
該添加物としては、前記したと同様の各種ビタミン類、
ミネラル類、香料、甘味料、着色料、乳化剤、安定剤、
防腐剤等をそれぞれ例示でき、之等はそれぞれ1種単独
でも2種以上組み合わせても利用できる。
本発明の肝疾患用組成物では、各成分は、通常緊密に混
合した粉末状態で防湿性袋、瓶、缶等内に密封して保存
又は流通されるが、所望により液剤、ゼリー、顆粒剤、
錠剤、カプセル剤等の形態に製剤化されてもよい。
かくして得られる本発明の肝疾患用組成物は、これを適
用する(摂取)するに当っては、常法に従い通常水で適
当濃度に希釈して溶液もしくはゼリー状の形態とされる
。これはまた必要に応じて加熱殺菌または加圧加熱滅菌
等の処理を施される。
上記希釈の程度は任意に決定できるが通常経管又は経口
栄養液の形態に調製する場合、得られる栄養液が本発明
組成物を約100〜500g/ρ、好ましくは約150
〜250g/II含有するものとするのが好適である。
上記栄養液は経口投与もしくは胃、十二指腸又は小腸に
直接経管投与され、またゼリー状製剤及びその他の製剤
は経口投与される。
本発明肝疾患用組成物の投与(摂取)量は投与すべき患
者の疾患状態や目的とする治療乃至栄養改善効果等に応
じて適宜に決定でき、一般には、1日−人当り、肝疾患
用組成物中のオリゴペプチド混合物として10〜60g
程度とするのが望ましい。また、上記した窒素化合物、
炭水化物及び脂質を特定量配合した肝疾患用組成物につ
いては、該組成物の乾燥重量で、−日一人当り30〜1
50g程度とするのが望ましい。
本発明肝疾患用組成物は患者の嗜好を考慮して、通常の
食事と併用することもできる。
また、本発明によれば、植物蛋白質を酵素で加水分解し
て得られる平均分子量200〜5000、好ましくは2
00〜3000、遊離アミノ酸が35重量%以下、好ま
しくは30重量%以下、BCAA/AAAモル比が7以
上、好ましくは10以上、全アミノ酸組成中、BCAA
が15〜20重量%、好ましくは17〜25重量%、及
びAAAが0.1〜2.5重量%、好ましくは0.1〜
2.0重量%のオリゴペプチド混合物を含有する組成物
を、運動時、体力消耗時等の栄養補給又は食品組成物(
以下「栄養剤」という)として用いることができる。
上記栄養剤中に含まれるオリゴペプチド混合物は、例え
ば前記した本発明のオリゴペプチド混合物の製法に従っ
て得ることができる。
上記の栄養剤に配合するオリゴペプチド混合物では、メ
チオニンが含まれる場合には、悪臭があるので低濃度と
することが好適であり、好ましくは、全アミノ酸組成中
メチオニン含量が0.5〜1.5重量%、より好ましく
は0.5〜1.2重量%が適当である。
該栄養剤は、上記した組成のオリゴペプチド混合物を必
須成分として含有すればよく、その使用態様は、従来の
栄養補給又は食品組成物と同様の各種の態様をとること
ができる。例えば、飲料、顆粒剤、散剤、発泡剤等とし
て用いることができる。
次に、上記栄養剤を飲料、顆粒剤、散剤、錠剤及び発泡
剤とする場合の好ましい態様について説明する。
飲料は、上記オリゴペプチド混合物を水に溶解させるこ
とによって得られる。この場合、オリゴペプチド混合物
の溶解量は、0.5g/1以上とすることが好ましい。
オリゴペプチド混合物の含量が上記よりも少ないと本発
明のオリゴペプチド混合物による効果を十分に得ること
ができない。
また、オリゴペプチド混合物の他に、砂糖、果糖、ブド
ウ糖などの甘味剤や、クエン酸、クエン酸ナトリウム、
酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸などの酸味剤や、ビ
タミンA、B1、B2、B6、B1□、cSD、 、E
、に、 、D−ビオチン、葉酸、パントテン酸カルシウ
ム、パラアミノ安息香酸、ニコチン酸などのビタミン類
や、リン酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリ
ウム、塩化ナトリウム、乳酸カルシウム、クエン酸鉄、
硫酸マグネシウム、炭酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、
ヨウ化カリウムなどのミネラル類や、炭酸や、エタノー
ル、プロパツールなどのアルコールや、香料などから選
ばれた1種又は2種以上を溶解させてもよい。
また、顆粒剤は、上記オリゴペプチド混合物に必要に応
じて他の成分を混合し、例えば遠心流動型コーティング
造粒法、流動層コーティング造粒法、コーティングパン
を用いたスプレーコーティング造粒法等により適宜粒径
に造粒し、必要に応じて乾燥することによって得られる
。更に、散剤は、上記オリゴペプチド混合物を粉末状に
調製し、必要に応じて他の成分を混合し、適量ずつ分包
することによって得られる。更にまた、錠剤は、上記オ
リゴペプチド混合物に必要に応じて他の成分を混合し、
例えば直接粉末圧縮法、乾式又は湿式顆粒圧縮法等によ
り成形することによって得られる。
上記において、他の成分としては、例えば乳糖、砂糖、
塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム
、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸塩等の賦形剤や、
水、エタノール、プロパツール、塩化メチレン、単シロ
ップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボ
キシメチルセルロースNa、セラック、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール等の結合剤や、乾燥デンプン、カンテン末
、カルボキシメチルセルロースカルシウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステ
アリン酸モノグリセリド、デンプン等の崩壊剤や、第四
級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収
促進剤や、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポ
リエチレングリコール、コロイド状ケイ酸塩等の潤沢剤
や、グリセリン脂肪酸エステル、ジオクチルフタレート
、ジブチルフタレート、トリアセチン、ヒマシ油等の可
塑剤や、更に前述したような甘味剤、酸味剤、ビタミン
類、ミネラル類、香料の中から選ばれた一種又は二種以
上が自由に用いられる。
発泡剤は、前記オリゴペプチド混合物と、炭酸水素ナト
リウム及び/又は炭酸ナトリウムと、中和剤とを必須成
分とし、これらに必要に応じて他の成分を混合して、顆
粒剤、散剤又は錠剤の形態とすることによって得られる
。ここで、中和剤とは、上記炭酸水素ナトリウム及び/
又は炭酸ナトリウムを中和させて炭酸ガスを発生させ得
る酸性化合物をいい、具体的にはL−酒石酸、クエン酸
、乳酸、リンゴ酸、フマル酸、アスコルビン酸等の有機
酸が好ましく使用される。発泡剤中の配合割合は、炭酸
水素ナトリウム及び/又は炭酸ナトリウムが5〜40重
量%、中和剤が5〜40重量%とされることが好ましい
。また、他の成分として、前述したような賦形剤、結合
剤、崩壊剤、吸収促進剤、潤沢剤、可塑剤、甘味剤、酸
味剤、ビタミン類、ミネラル類、香料などから選ばれた
一種又は二種以上を自由に添加できる。この発泡剤は、
例えば水に浸漬すると発泡して速やかに溶解するので、
この溶液を飲料として飲むことができる。
なお、上記した栄養補給又は食品組成物において、オリ
ゴペプチド混合物の配合量は、10重量%以上とされる
ことが好ましく、これより配合量が少ないと、本発明の
効果を得るために多量の摂取が必要となる。
発明の詳細 な説明したように本発明により肝疾患患者用等に適した
風味の良い蛋白源としてのオリゴペプチド混合物が可能
になった。該オリゴペプチド混合物は、肝疾患患者用製
剤の蛋白源、肝疾患患者用食餌の蛋白源等として経口、
経管用に広く用いることができるものである。
また、本発明の肝疾患用組成物は、蛋白源として、主と
してオリゴペプチドを含有するものであり、風味が良く
、嫌な苦味がなく、消化管よりの吸収が急速かつ良好で
あり、浸透圧の高いことによる下痢の発生が回避される
。そして、肝臓病患者の血漿中のアミノ酸パターン及び
BCAA/AAAモル比(フィッシャー比)を有意に改
善することができる。更に、蛋白源、炭水化物及び脂肪
をバランスよく配合させることによって、栄養状態の改
善を図ることができる。このため、急性肝炎、肝炎回復
期、慢性肝炎あるいは肝硬変症の代償期及び非代償期の
治療薬及び栄養製品として、殊に急性、慢性肝不全等の
肝臓病患者の栄養補給乃至治療薬として好適なものであ
る。
また、上記した栄養剤は、蛋白質を酵素で加水分解して
得られる分子量200〜5000のオリゴペプチド混合
物を含有するものであり、オリゴペプチドは、アミノ酸
と同様に消化管よりの吸収が急速かつ良好であり、浸透
圧が低いので比較的多量に摂取しても下痢等の原因にな
らず、従って激しい運動などに伴う体力低下時の栄養補
給に適している。
また、該オリゴペプチド混合物は、アミノ酸組成におい
てAAAが全アミノ酸に対して2.5重量%以下とされ
ており、しかもBCAAを豊富に含有しているので、運
動時の筋型白質の分解抑制、筋型白質の合成促進、筋肉
運動の機能向上などの効果が期待できる。
更に、一般にペプチドは、アミノ酸に比べて苦味が少な
く、本発明では、上記のようにAAAを減少させたこと
により苦味が更に低減されるので、臭いや味等が改善さ
れ、風味や嗜好性に優れた製品を提供することができる
したがって、上記した栄養剤は、運動時、疲労時、各種
病気の療養時、栄養不良又は拒食症による栄養失調の治
療時などにおける栄養補給剤として好適であり、それに
よって体力増強、疲労回復などの優れた効果が期待され
る。
実施例 以下、実施例を示し、本発明の特徴とするところをより
一層明らかにする。
実施例1 分離大豆蛋白(不二製油■製「ニューフジプローRJ)
100重量部(以下、部)を水1567部に溶解し、エ
ンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼを含有する蛋白
分解酵素(科研製薬■製「プロナーゼ」)2部加え、5
0℃で5時間酵素分解した後、80〜85℃で15分加
熱して酵素を失活させ、10℃以下に冷却後、活性炭(
成田薬品工業■製)100部を加え、−晩撹拌して芳香
族アミノ酸、芳香族アミノ酸に富むオリゴペプチドを吸
着させ、遠心分離(5000R,P、M、x30分)し
て活性炭を荒取りし、精密濾過膜(旭化成■製、0.1
μ)を用いて活性炭を完全に除去し、殺菌(135℃で
7秒)し、噴霧乾燥して粉末状肝疾患用オリゴペプチド
混合物を得た。この10重量%濃度水溶液のpHは6.
3であった。
活性炭吸着前のオリゴペプチド混合物(H3P)と活性
炭吸着後のそれ(LAP)の乾燥固形分当たりの粗蛋白
、灰分、アミノ酸組成を第1表、第2表に示す。
第   1   表 表中、アミノ酸については、IUPAC,IUBの規定
或いは当該分野における慣用記号に従うものとし、その
例を次に挙げる。またアミノ酸などに関し光学異性体が
ありうる場合は、特に明示しなければL体を示すものと
する。
VaIJ:バリン、Leu:oイシン、Ile:イソロ
イシン、Ala:アラニン、Glu:グルタミン酸、T
hr:)レオニン、His:ヒスチジン、Ser:セリ
ン、Glyニゲリシン、Asn:アスパラギン、Arg
:アルギニン、Asp:アスパラギン酸、Pro=プロ
リン、Tyr:チロシン、P h e :フェニルアラ
ニン、Cys:シスチン、Met:メチオニン、Lys
:第 表 リジン、Trp:)リプトファン。
以上より、LAPの芳香族アミノ酸(AAA:フェニル
アラニン、チロシン)、分枝鎖アミノ酸(BCAA:バ
リン、ロイシン、イソロイシン)、BCAA/AAAモ
ル比及び遊離アミノ酸(FAA)は第3表の通りであっ
た。表中、AAA、BCAA及びメチオニンは、全アミ
ノ酸組成中の量である。
第   3   表 る分子量分布は第1図の通りであった。この測定条件は
、TSKgel G3000PW(17,8mmφX3
0ca+)カラムを用い、45%アセトニトリル含有0
.1%トリフルオロ酢酸を溶離液として、流速0.3W
j1/minとした。検出はUV220amを用い、吸
光度で示した。
又、得られたLAPは苦味は全く感じられず、若干旨み
のする良好なものであった。
実施例2 蛋白分解酵素を第4表に示すように、エンドプロテアー
ゼとエキソプロテアーゼを同時に含むArpergil
lus  or7zse起源のrAOs (TypeI
I)J(盛運製薬側製)及び同起源の「プロテアーゼM
」(大野製薬■製)を用いる他は実施例1と同様にして
オリゴペプチド混合物を得た。表中、AAA。
BCAA及びメチオニンは、全アミノ酸組成中の量であ
る。
尚、LAPの高速液体クロマトグラフィーによ第 4 表 第 表 比較例1 蛋白分解酵素としてエンドプロテアーゼしか有しないB
 5eilus  S ubtilug起源の「プロチ
ンAC」 (天野製薬■製)を用い実施例2と同様にし
てオリゴペプチド混合物を得た。
結果を第5表に示す。AAA、BCAA及びメチオニン
は全アミノ酸組成中の量である。
エンドプロテアーゼだけではAAAの遊離が困難である
ことが分かった。
実施例3 使用する活性炭の量を第6表のように変化させる以外は
実施例1と同様にしてオリゴペプチド混合物を得た。結
果を併せ示す。表中、AAAは、全アミノ酸組成におけ
る量である。
第  6  表 10重量%   3.0   6.0 20      2.5    7.5100    
  1.9   10.0200      1.5 
  13.8以上より活性炭は大豆蛋白量に対し20重
量%以上が適当であった。
実施例4 分離大豆蛋白「ニューフジプロRJ  (前出)100
部を水900部に溶解し、これに「プロテアーゼ−M」
 (前出)4部を加え50℃で5時間酵素分解した後、
80〜85℃で15分間加熱し・−1て酵素を失活させ
、10℃以下に冷却後活性炭(武田薬品工業■製)11
0部を加え1夜撹拌することによりAAA及びAAAに
富むオリゴペプチドを吸着させ、活性炭を炉別後、イオ
ン交換樹脂(三菱化成■製「ダイアイオン5に一116
Jと住友化学■製rKA890Jの等重量混合物)を加
え1時間撹拌後に該樹脂を炉別して脱塩した。
この脱塩液(p H5,2)を精密が退役、噴霧乾燥し
た。この乾燥品は、わずかに酸味がある以外は、苦味、
興味のない良好なもので、第7表の値を示した。表中、
AAA、BCAA及びメチオニン量は、全アミノ酸組成
における量である。
第   7   表 80.4重量% 24.8重量% 3.6重量% 0.9重量% 20.7重量% 0.9重量% 28、7 (モル比) 粗蛋白質 AA 灰分 AA BCAA メチオニン BCAA/AAA 実施例5 ラクトアルブミン(「サンラクトN−2J  (太陽化
学■製)100部に水1667部に溶解する他は実施例
1と同様に処理してオリゴペプチド混合物を得た。結果
を第8表に示す。表中、AAA。
BCAA及びメチオニンは、全アミノ酸組成番こおける
量である。
第   8   表 73.1重量% 19.8重量% 4.6重量% 0.9重量% 23.8重量% 1.0重量% 33.0(モル比) 実施例6 上記実施例1〜5で得たオリゴペプチド混合物を用いて
、乾燥重量100g当り下記第9表の組成(g)となる
ように、各成分を混合して、本発明肝疾患患者用栄養補
給組成物を調製した。
粗蛋白質 AA 灰分 AA BCAA メチオ、ニン BCAA/AAA 参考例1〜3(飲料) 第10表に示す配合成分をIDの水Gこ溶解して飲料を
製造した。なお、オリゴペプチド混合物&よ、実施例1
で得られたものを使用した。
こうして得られた参考例1〜3の飲料につ〜1て、それ
ぞれ10名のパネラ−に飲ませた結果、L−%ずれの飲
料においても飲みやすく美味であるとL)う評価が得ら
れ、また、飲んだ後に下痢等の不快な症状を起こすもの
もなかった。
第 0 表 参考例4〜7(飲料) 第11表に示す配合成分を1pの水に溶解して飲料を製
造した。なお、オリゴペプチド混合物は、実施例2で得
られたものを使用した。
の発泡錠剤を得た。なお、オリゴペプチド混合物として
は、実施例3で得られたものを使用した。
第 2 表 第   11   表 こうして得られた参考例4〜7の飲料は、いずれも飲み
やすく美味であった。
参考例8C発泡錠剤) 第12表に示す配合成分を混合し、混合物を直接粉末圧
縮法により製錠して、1錠当たり10gこうして得られ
た発泡錠剤1錠を180−の水に浸漬したところ、錠剤
は発泡して速やかに溶解し均一な溶液となった。この溶
液は、飲みやすく美味であった。
参考例9〜15(発泡錠剤) 第13表に示す配合成分を混合し、混合物を直接粉末圧
縮法により製錠して、発泡錠剤を得た。
なお、オリゴペプチド混合物としては、実施例4で得ら
れたものを使用した。
こうして得られた各発泡錠剤1錠を180−の水に浸漬
したところ、錠剤はいずれも発泡して速やかに溶解し均
一な溶液となった。得られた溶液は、いずれも飲みやす
く美味であった。
参考例16〜20(発泡散剤) 第14表に示す各成分の所定量を秤量混合し、更に必要
に応じて甘味量0〜5重量%及び香料0〜1重量%とな
る量を混合し、混合物を同表に示す1包当たりの重量で
分包して発泡散剤を得た。
なお、オリゴペプチド混合物としては、実施例1で得ら
れたものを使用した。
こうして得られた各発泡散剤1包を180−の水に浸漬
したところ、散剤はいずれも発泡して速やかに溶解し均
一な溶液となった。得られた溶液は、いずれも飲みやす
く美味であった。
第 4 表 試験例−■ オリゴペプチド混合物としては、分離大豆蛋白を原料と
して、実施例1と同様にして調製したものを用いた。ア
ミノ酸組成及びその他の成分量は第15表に示す通りで
ある。
6週齢のSD系雄ラット(38匹二律重213.0±9
.2g、平均上標準偏差)を18時間絶食させ後、被験
物を経口投与した。被験物は蛋白質量で1.35g/k
gとし、10−のイオン交換水に溶かしてカテーテルを
用いて投与した。
投与前、投与後30分、60分、120分、180分、
240分、および360分にエーテル麻酔下で下火動脈
より採血を行った。血液は直ちに遠心分離を行い血漿を
一80℃で保存した。また投与前、投与後30分、60
分、120分、および180分に右後肢腓腹筋を摘出し
、液体窒素で冷却したクランプで凍結後、−80℃で保
存した。
アミノ酸分析用試料は、血漿200μmに6%スルホサ
リチル酸を等量混合して3000 rpm10分遠心後
、上清を1昼夜凍結させたものを解凍し、再び遠心にか
け、その上清を用いた。発色試薬は、和光純薬工業■製
ニンヒドリン試薬り一8500セットを使用した。溶離
試薬は、三菱化成工業■製 MCI  BUFFERL
−8500−PFキットを使用した。アミノ酸分析器は
、日立製作新製L−8500型高速アミノ酸分析計を用
い、4.61■1.D、X6011!mのカラムに日立
カスタムイオン交換樹脂(#26228C)を詰めて用
いた。
血中アミノ酸についての結果を第2図、筋肉組織中遊離
アミノ酸についての結果を第3図に示す。
第2図及び第3図から、本発明のオリゴペプチド混合物
によるアミノ酸パターン、BCAA/AAA比等の改善
効果が認められる。また本発明のオリゴペプチド混合物
を含有する飲料、顆粒剤、散剤、錠剤及び発泡剤は、運
動時の体力消耗時に生じるBCAA/AAA比の低下を
是正する製剤として有用であることがわかる。
第 5 表 試験例■ 6週令SD系雄性ラットに門脈下火静脈吻合手術(PC
8手術)を行なった慢性肝不全モデルラット(A群、2
5匹)及び接手術を行なった6週令SD系雄性ラット(
B群、25匹)を2週間飼育した。
これらのラットについて、以下の方法でオリゴペプチド
混合物の単回投与による血漿遊離アミノ酸濃度及び脳内
遊離アミノ酸濃度の推移を検討した。投与したオリゴペ
プチド混合物は、下記第16表に示す通りである。
各群のラットを飼育後、ASB群各5匹を層殺し、オリ
ゴペプチド混合物を残りの各群に各1.35g/kg単
回投与した。投与後15分、30分、60分、120分
後に各群5匹づつを層殺し、血漿遊離アミノ酸濃度、全
脳内遊離アミノ酸濃度を試験例Iと同様にして測定した
。結果を第4図及び第5図に示す。
第4図及び第5図から判るように、A、B両群に本発明
で用いるオリゴペプチド混合物を投与した場合に、慢性
肝不全モデルラット群では、擬手術群に比べて、血漿中
及び脳内でのBCAA/AAA比が若干低い値となった
が、大きな差異は認められなかった。
従って、このオリゴペプチド混合物を含む本発明組成物
は、肝不全患者に対する栄養補給組成物として有用であ
ることがわかる。
第 6 表 試験例■ 6週令SD系雄性ラットに0.05%フェノパルビター
ルナトリウム溶液を飲水として与えながら、50%四塩
化炭素・オリーブ油溶液を週2回0.11LQ/100
g体重の割合で頚部皮下に12週間投与し、肝硬変ラッ
トを作成した。
この肝硬変ラットを、本発明の肝疾患患者用栄養補給組
成物によって、3週間飼育し、その後の血漿中遊離アミ
ノ酸濃度及び血中アンモニア濃度を、蛋白源としてカゼ
インのみを含有する対照組成物で飼育した場合と比較検
討した。使用したオリゴペプチド混合物を第17表に、
本発明の肝疾患患者用栄養補給組成物及び対照組成物を
第18表に示す。
血漿中遊離アミノ酸濃度は、試験例Iと同様の方法によ
って測定した。また、血中アンモニア濃度の測定には、
和光純薬工業■製アンモニア−テスト ワコーを使用し
た。
本発明の肝疾患患者用栄養補給組成物または対照組成物
によって、3週間飼育した後の肝硬変ラットの血漿中遊
離アミノ酸濃度及び血中アンモニア濃度の測定結果を第
6図に示す。
この結果から判るように、本発明組成物によって飼育し
た肝硬変ラットにおいて血漿中AAA濃度は有意に低下
改善され、BCAA/AAAモル比は有意に上昇した。
また、血中アンモニア濃度は対照組成物の場合に比べ、
有意に低く保たれていた。
このことは、肝疾患患者に認められる血中アミノ酸パタ
ーンのインバランス及び血中アンモニア濃度の上昇をオ
リゴペプチド混合物を含有する本発明の肝疾患患者用栄
養補給組成物が是正し、肝性脳症の治療、予防を図ると
ともに、患者の栄養状態の改善をもたらすものとして有
用であることを示すものである。
第 17 表 第 8 表
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたオリゴペプチド混合物の高
速液体クロマトグラフィーによる分子量分布を示す図面
、第2図は、試験例Iにおける血中アミノ酸濃度の時間
的変化を表わすグラフ、第3図は、試験例Iにおける筋
肉組織中遊離アミノ酸濃度の時間的変化を表わすグラフ
、第4図は試験例■におけるBCAA濃度の時間的変化
を表わすグラフ、第5図は、試験例■におけるBCAA
/AAA比の時間的変化を表わすグラフ、第6図は、試
験例■における血漿中遊離アミノ酸濃度及び血中アンモ
ニア濃度の測定結果を示すグラフである。 (以 上) 第 図 塩出時間 (分) 第 2 図 第 図 峙 聞 (力) 第 図 吟 間 時 間 第 図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均
    分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以
    下、(分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以
    上、全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重
    量%、芳香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチ
    オニンが0.5〜1.5重量%であることを特徴とする
    オリゴペプチド混合物。
  2. (2)動植物蛋白質を水系下にエンドプロテアーゼ及び
    エキソプロテアーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着剤
    で処理し、必要により濃縮し、乾燥することを特徴とす
    る請求項1に記載のオリゴペプチド混合物の製造法。
  3. (3)動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均
    分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以
    下、(分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以
    上、全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重
    量%、芳香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチ
    オニンが0.5〜1.5重量%のオリゴペプチド混合物
    を含有することを特徴とする肝疾患患者用栄養補給組成
    物。
  4. (4)動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均
    分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以
    下、(分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以
    上、全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重
    量%、芳香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチ
    オニンが0.5〜1.5重量%のオリゴペプチド混合物
    を、乾燥重量基準で5〜70重量%含有する組成物であ
    って、該組成物における蛋白源としての全窒素化合物、
    炭水化物及び脂質の含有量が、乾燥重量基準で、窒素化
    合物10〜90重量%、炭水化物10〜80重量%及び
    脂質0〜15重量%であることを特徴とする肝疾患患者
    用栄養補給組成物。
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