JP2995302B2 - 栄養補給用組成物 - Google Patents

栄養補給用組成物

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JP2995302B2 JP2050412A JP5041290A JP2995302B2 JP 2995302 B2 JP2995302 B2 JP 2995302B2 JP 2050412 A JP2050412 A JP 2050412A JP 5041290 A JP5041290 A JP 5041290A JP 2995302 B2 JP2995302 B2 JP 2995302B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、栄養補給用組成物に関し、更に詳しくは、
筋ジストロフィー症患者用及び生体侵襲時用の栄養補給
乃至治療食として特に好適な栄養補給用組成物に関す
る。
従来の技術及びその問題点 筋ジストロフィー症(PMD)とは、筋肉自身に原発性
の病気を持つ疾患の一群で、主に骨格筋の進行性変性を
特徴とし、遺伝的基盤のもとに発症する疾患である。筋
ジストロフィー症患者における血液中アミノ酸組成を調
べるとタンパク質摂取充足率が必ずしも悪くない場合に
おいても、低栄養状態の指標である必須アミノ酸と非必
須アミノ酸の比(E/N比)が低下しており、タンパク質
アミノ酸代謝の異常が考えられる。また、正常なヒトに
比べて血中の分枝鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロイシ
ン、イソロイシン等)濃度が低いことが報告されており
(平野久美子、大阪市立大学生活科学部紀要、34;253−
259、1986)、この報告からは血液中におけるBCAA濃度
を向上させる必要性が示唆される。更に、筋ジストロフ
ィー症のうちで、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者につ
いては、BCAA補給により筋力の低下抑制効果が認められ
たという報告がある(Plailakis A、et al:Lancet,M
ay 7;1015−1018、1988)。
また、筋ジストロフィー症患者の延命のためには、エ
ネルギー及びタンパク質の補給を充分に行い、体重減少
を遅らせるようにする必要があるが、咬合障害などをも
つ患者に食事量を増やすことは容易ではなく、単回にお
ける高エネルギー、高タンパク質の補給が必要である。
一方、ストレス負荷時、特に外科的侵襲・創傷・熱傷
・敗血症時などの生体侵襲時の代表的な代謝変化は、タ
ンパク質代謝の異化亢進である。すなわち骨格筋・内臓
平滑筋・皮下膠原組織などの体タンパク質が分解され、
エネルギー源として消費されると同時に、回復に必要な
急性期タンパク質(フィブリノーゲン・ハプトグロビン
・ライソソーム酵素等)の生合成に再利用されるが、全
体的にはタンパク質分解に傾いている。この結果、尿中
酵素排泄量が増大し、窒素平衡は負の値を呈して体重減
少をきたし、回復力を弱めることになる。
ゴールドバーグ(A.L.Goldberg)らは主として筋肉で
よく利用される分枝鎖アミノ酸(BCAA)に着目し、ラッ
トの横隔膜筋を用いた一連のin vitroの実験で、BCAAに
筋タンパク質の分解抑制作用あるいは合成促進作用があ
ることをはじめて報告した。
ブラックバーン(G.L.Blackburn)らやフィッシャー
(J.E.Fischer)らは1970年代終りから種々の侵襲モデ
ル動物を用い、BCAA配合比を高くしたアミノ酸輸液を投
与することによって、ストレス負荷時のタンパク質代謝
を改善できることを示した。
これらの試験の結果をもとに、1980年代に入ってBCAA
高濃度含有アミノ酸輸液が試作され、臨床での検討が行
われて臨床的にもストレス負荷時において著明な栄養学
的効果が確かめられた。
これらの知見より、筋ジストロフィー症患者用、又は
生体侵襲時用として、BCAA含量の多い栄養食品の開発が
望まれる。しかしながら蛋白源としてアミノ酸を配合し
た従来の栄養補給剤は、浸透圧が高すぎる点やアミノ酸
特有の異臭、苦味等の点が問題となり、ヒト用の経口栄
養剤としては不向きである。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、経口及び経管等の経腸的投与が
可能で、消化吸収が生理的に行なわれ、浸透圧の高いこ
とによる下痢の発生が回避でき、しかも刺激や異味臭の
ない栄養補給組成物であって、該組成物の摂取により、
血液中のアミノ酸インバランスが是正され、しかも栄養
状態の改善を図ることのできる栄養補給用組成物を提供
することである。
課題を解決するための手段 本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意研究を重
ねてきた。その結果、各種の動植物蛋白質をエンドペプ
チダーゼとエキソペプチダーゼで水解して芳香族アミノ
酸(AAA:フェニルアラニン、チロシン等)を遊離させ、
合成吸着剤や活性炭等で吸着除去する等して製造条件を
変化させ、平均分子量、(分枝鎖アミノ酸/芳香族
アミノ酸)モル比、分枝鎖アミノ酸含量、芳香族ア
ミノ酸含量、及び遊離アミノ酸含量について検討した
結果、動植物蛋白質を原料として、酵素を用いて加水分
解して得られる特定の組成のオリゴペプチド混合物を所
定量配合し、かつ蛋白源としての全窒素化合物、炭水化
物及び脂質の配合量を所定比率となるように調整した組
成物は、上記目的に合致する栄養補給用組成物として有
効であることを見出した。そして、該組成物の利用によ
り、血漿中のアミノ酸パターン及び分枝鎖アミノ酸/芳
香族アミノ酸のモル比(フィッシャー比)が是正され
て、筋ジストロフィー症患者の栄養状態を良好に保ち、
病状の進行を遅延させ、合併症、続発症に対する抵抗性
を高めて、延命を図ることが可能となり、更には、該栄
養補給用組成物の投与により、生態侵襲時の体タンパク
質分解の抑制及びタンパク質合成促進の効果が奏される
ことを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完
成されたものである。
即ち、本発明は、動植物蛋白質を酵素で加水分解して
得られる平均分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量
%以下、(分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が
7以上、全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重
量%及び芳香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%のオリゴペプ
チド混合物を、乾燥重量基準で5〜70重量%含有する組
成物であって、該組成物における蛋白源としての全窒素
化合物、炭水化物及び脂質の含有量が、乾燥重量基準
で、窒素化合物10〜90重量%、炭水化物10〜80重量%及
び脂質0〜15重量%であることを特徴とする栄養補給用
組成物、 上記組成を有する筋ジストロフィー疾患患者用栄養補
給用組成物、並びに 上記組成を有する生体侵襲時用栄養補給用組成物 を提供するものである。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物は平均分子量が
200〜5000、好ましくは200〜3000が適当である。平均分
子量が200未満ではアミノ酸味が発生し、浸透圧が高く
なる。平均分子量が200〜5000のオリゴペプチド混合物
は、蛋白やアミノ酸に比べ消化・吸収が速く、アミノ酸
に比べ風味が良いのが特徴である。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物はBCAA/AAAのモ
ル比が7以上、好ましくは10以上、より好ましくは20以
上であり、実用上は通常45以下である。単に動植物性蛋
白を酵素分解しただけのオリゴペプチドではBCAA/AAAの
モル比は7未満であるが、本発明で用いるオリゴペプチ
ド混合物は、蛋白の加水分解物を吸着剤処理することに
より、BCAA/AAAのモル比が7以上と高いものである。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸
組成中BCAAが15〜25重量%、好ましくは17〜25重量%が
適当である。筋ジストロフィー疾患患者は血中のBCAAが
低下するのでBCAAを補給すると効果がある。また、生体
侵襲時にはBCAAの補給によって、タンパク質代謝が改善
される。本発明で用いるオリゴペプチド混合物はBCAAを
補給する効果を有する。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸
組成中AAAが0.1〜2.5重量%、好ましくは0.1〜2.0重量
%が適当である。筋ジストロフィー疾患患者や生体侵襲
時には血中のBCAAが低下しAAAが上昇するのでAAAの供与
を減らす必要がある。本発明のオリゴペプチド混合物は
AAA含量が2.5重量%以下と低いものである。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物では、メチオニ
ンは悪臭があるので低濃度とすることが好適であり、好
ましくは全アミノ酸組成中メチオニン含量が0.5〜1.5重
量%、より好ましくは0.5〜1.2重量%が適当である。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物は、遊離アミノ
酸が35重量%以下、好ましくは30重量%以下、より好ま
しくは15重量%以下である。遊離アミノ酸は少ないほど
好ましいが、本発明のオリゴペプチド混合物を得る工程
で、苦味を極めて減少させる為のエンドプロテアーゼ
とエキソプロテアーゼの併用による酵素分解したり、
AAAを吸着・除去する為の吸着剤処理するので、35重量
%以下の遊離アミノ酸が生ずるものである。
又、本発明で用いるオリゴペプチド混合物は、蛋白を
中性(pHが6〜8)域で酵素分解して得るので、ほぼ中
性を示し、別段pH調整しなくてもそのまま筋ジストロフ
ィー疾患用又は生体侵襲時用の食餌や製剤に蛋白源とし
て用いることができる。
本発明で用いるオリゴペプチド混合物は、従来知られ
る蛋白加水分解物が苦いのに比べ、殆ど苦みがなく寧ろ
旨みのある風味の良好なものである。その理由は後述す
るように、本発明のオリゴペプチド混合物が、蛋白にエ
ンドプロテアーゼとエキソプロテアーゼを同時に作用さ
せて得られることと吸着剤処理によりAAA成分だけでな
く臭い成分や味成分及び色成分等も吸着・除去されるか
らである。
従って、市販の蛋白加水分解物は苦味が強く、栄養剤
として用いる場合でも経口投与は困難であるものを、本
発明で用いるオリゴペプチド混合物は経口投与が容易で
ある効果を有する。
又、蛋白を単に加水分解したものに比べ色調も白いも
のである。
以上のような本発明で用いるオリゴペプチド混合物
は、蛋白を水系下にエンドプロテアーゼ及びエキソプロ
テアーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着剤で処理し、
必要により濃縮し、乾燥して得ることができる。
上記オリゴペプチド混合物の原料として用いる動植物
性蛋白質としては、動物性蛋白質として、例えばカセイ
ン、卵白、アルブミン、コラーゲン、ゼラチン等を例示
でき、植物性蛋白質としては、大豆蛋白、小麦蛋白、大
麦蛋白、小豆蛋白、ライ麦蛋白、とうもろこし蛋白、と
うもろこし蛋白を構成するプロラミン系蛋白質のツェイ
ン(Zein)等の殻類蛋白、コンブ等の海藻蛋白等が例示
できる。これらの動植物蛋白質のうちで、好ましくは、
メチオニン含量の低い植物性蛋白のほうが、酵素分解及
び吸着工程によりメチオニン含量をより低くすることが
できるので適当である。動物性蛋白質の中にもメチオニ
ン含量の低いものもあるが、植物性蛋白質は動物性蛋白
質に比べメチオニン含量が低く、BCAA含量が高く、特に
大豆蛋白はメチオニン含量が低いだけでなくBCAA含量が
高く、工業的にも安定して入手が容易であるので、本発
明のオリゴペプチド混合物源として好適である。
本発明では、上記した蛋白原料のうちでオリゴペプチ
ド混合物のメチオニン含量が0.5〜1.5重量%(好ましく
は0.5〜1.2重量%)となるような蛋白原料が適当であ
る。
蛋白を加水分解する酵素としては、エンドプロテアー
ゼ及びエキソプロテアーゼを用いることができる。エン
ドプロテアーゼだけではAAA又はAAAに富むオリゴペプチ
ドを遊離させることが困難であり、エキソプロテアーゼ
だけでは蛋白の分子量を小さくすることができず、目的
のオリゴペプチド混合物を得ることができない。
オリゴペプチド混合物の製造においてエンドプロテア
ーゼ及びエキソプロテアーゼを同時に作用させること及
び後述の吸着剤処理をすることの組み合わせにより苦味
のほとんどないオリゴペプチド混合物を得ることができ
る。通常、市販の蛋白酵素分解物は苦い為経口投与が困
難である為主に経管投与されているものを、本発明で用
いるオリゴペプチド混合物は苦味が殆どないので、経管
用のみならず食餌、経口剤の蛋白源として用いることが
できる。
オリゴペプチド混合物の製造においてはエンドプロテ
アーゼ及びエキソプロテアーゼの起源が同じものでも異
なるものでも組み合わせて用いることができるが、好ま
しくは同じ起源のほうが適当である。例えば、エキソプ
ロテアーゼ活性及びエンドプロテアーゼ活性を同時に有
する酵素は動物起源や植物起源より微生物起源のものに
多く、例えば、かび(Aspergillus属、Mucor属等)由
来、バクテリア(Pseudomonas属等)由来、放線菌(Str
eptomyces属等)由来、酵母(Saccharomyces属等)由来
のものが適当である。
又、酵素分解を酸性域やアルカリ域で行うこともでき
るが、後に中和工程を必要とし塩が生ずるので、得られ
るオリゴペプチド混合物の灰分を減少させる為には脱塩
工程が必要となるので、本発明においては中性域(通常
pH6〜8)で酵素分解することが重要である。即ち、エ
ンドプロテアーゼやエキソプロテアーゼの至適pHが酸性
或いはアルカリ性であろうと中性域で作用させることが
重要である。後にわざわざ中和する工程を必要とせず、
得られるオリゴペプチド混合物も風味の良いものとなる
からである。
酵素分解の程度は酵素分解された後のオリゴペプチド
混合物溶液の平均分子量が200〜5000(好ましくは200〜
3000)、遊離アミノ酸が35重量%以下(好ましくは30重
量%以下)となるように、作用温度、作用時間、基質/
酵素比を調整することができる。
オリゴペプチド混合物の製造に用いる吸着剤はAAAを
特異的に吸着するもの、好ましくはメチオニンも併せて
吸着するものが適当である。例えば、活性炭、イオン交
換樹脂、疎水性吸着樹脂等が利用できる。吸着剤はAAA
を吸着するに十分な量用いることができる。例えば、市
販活性炭は酵素分解後の粗蛋白量の約20重量%以上、好
ましくは50重量%以上、200重量%以下が適当である。
吸着剤の量が少ないとAAAを十分吸着できず、多すぎる
と他のアミノ酸やオリゴペプチドを多く吸着して目的の
オリゴペプチド混合物の収率が下がる。
吸着剤を遠心分離や過等の手段を用いて除いて得ら
れるオリゴペプチド混合物溶液は中和する必要がなく、
そのまま濃縮或いは乾燥でき、灰分も通常15重量%以下
にすることができる。
以上により本発明で用いるオリゴペプチド混合物を得
ることができる。
また、これらの吸着剤のみでは、芳香族アミノ酸、特
にチロシンの除去が不十分であるため、チロシンの溶解
度の低い特性を利用し、等電点沈殿法等によりチロシン
を分離除去することでさらに芳香族アミノ酸を低下させ
ることができる。
本発明で用いられるオリゴペプチド混合物は、上記の
ような工程を経て得られるが、必要に応じて、最終の工
程の処理液を濃縮し、pHを調整した後、酸処理や、アミ
ダーゼ、ゼアミナーゼ等の酵素処理により苦味を軽減
し、イオン交換膜やイオン交換樹脂等により脱塩処理
し、更に活性炭で処理し、蒸発乾固して粉末化すること
が好ましい。ただし、用途によっては、溶液のまま用い
ることもできる。
本発明の栄養補給用組成物は、上記したオリゴペプチ
ド混合物を下記の所定量含有し、かつ蛋白源としての全
窒素化合物、炭水化物及び脂質の3者の含有量を下記の
通り調整したものである。
即ち、上記オリゴペプチド混合物の配合量は、本発明
組成物の乾燥重量基準で5〜70重量%、好ましくは5〜
20重量%とするのがよい。また、蛋白源としての全窒素
化合物、炭水化物及び脂質の配合割合は、本発明組成物
の乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重量%、炭水化物
10〜80重量%及び脂質0〜15重量%とすればよく、好ま
しくは窒素化合物15〜40重量%、炭水化物50〜70重量
%、及び脂質3〜10重量%とすればよい。本発明組成物
中の窒素化合物、炭水化物及び脂質の各成分の含有量
は、上記オリゴペプチド混合物中に含まれる成分及びそ
の他に添加する成分の合計量である。
本発明組成物を上記した配合割合とすることによっ
て、血液中のアミノ酸バランスの是正とともに栄養状態
を改善することができる。
本発明組成物を構成する蛋白源としての窒素化合物
は、上記した特定のオリゴペプチド混合物を所定量含む
限り、他は公知の各種の蛋白質原料、アミノ酸等のいず
れでもよい。該蛋白質原料としては、例えばカゼイン及
びカゼインナトリウム、カゼインカルシウム等の塩類並
びに之等カゼイン類の酵素分解物、大豆蛋白、小麦蛋白
酵素分解物等を例示できる。また、アミノ酸としては、
バリン、ロイシン、イソロイシン等の分枝鎖アミノ酸が
好ましい。これらの窒素化合物は、1種単独でも2種以
上混合しても利用できる。
蛋白源としての窒素化合物は、栄養効果の点から、ア
ミノ酸スコアーを向上させるように配合することが好ま
しい。
また、本発明組成物を筋ジストロフィー疾患患者用栄
養補給用組成物として用いる場合には、従来、筋ジスト
ロフィー症治療薬として用いられているタウリンを配合
することが好ましい。
本発明組成物を構成する炭水化物は、上記オリゴペプ
チド混合物に含まれるものの他、公知の各種のもののい
ずれでもよく、例えば、グルコース、マルトース、蔗
糖、イソマルトース、マルトテトラオース、マルトトリ
オース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、乳
糖、グリコーゲン、デキストリン、デンプン等の単糖
類、オリゴ糖類、食物繊維、多糖類等を例示できる。
また、本発明組成物を構成する脂質としては、上記オ
リゴペプチド混合物に含まれるものの他、従来公知の各
種のもの、例えば米油、綿実油、コーン油、大豆油、ヒ
マワリ油、カカオ脂、ゴマ油、サフラワー油、落花生
油、バター、ラード、ヤシ油、ナッツ油、パーム油、菜
種油、中鎖脂肪酸(MCT)等の動植物油のいずれでもよ
く、特に植物性油が好ましい。
本発明組成物は、上記3者を必須成分として含有する
他に、必要に応じて通常の各種添加物を更に含有するこ
とができる。該添加物としては、例えば各種ビタミン類
(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6
ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、
ナイアシン、葉酸、パントテン酸等)、ミネラル類(カ
ルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、
リン、クロール等の塩類等)、合成香料及び天然香料等
の香料、天然甘味剤(ソーマチン、ステビア等)及び合
成甘味剤(サッカリン、アスパルテーム等)等の甘味
料、着色料、乳化剤、安定剤、防腐剤等をそれぞれ例示
でき、之等はそれぞれ1種単独でも2種以上組み合わせ
ても利用できる。
以上の各成分は、通常緊密に混合した粉末状態で防湿
性袋、瓶、缶等内に密封して保存又は流通されるが、所
望により液剤、ゼリー、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の
形態に製剤化されてもよい。
かくして得られる本発明の栄養補給組成物は、これを
適用する(摂取)するに当っては、常法に従い通常水で
適当濃度に希釈して溶液もしくはゼリー状の形態とされ
る。これはまた必要に応じて加熱殺菌または加圧加熱滅
菌等の処理を施される。上記希釈の程度は任意に決定で
きるが通常経管又は経口栄養液の形態に調製する場合、
得られる栄養液が本発明組成物を約100〜500g/、好ま
しくは約150〜250g/含有するものとするのが好適であ
る。上記栄養液は経口投与もしくは胃、十二指腸又は小
腸に直接経管投与され、またゼリー状製剤は経口投与さ
れる。投与(摂取)量は投与すべき患者の疾患状態や目
的とする治療乃至栄養改善効果等に応じて適宜に決定で
き、一般には、1日一人当り本発明組成物の乾燥重量で
30〜150g程度とするのが望ましい。
本発明組成物は患者の嗜好を考慮して、通常の食事と
併用することもできる。
発明の効果 本発明の栄養補給用組成物は、蛋白源として、主とし
てオリゴペプチドを含有するものであり、風味が良く、
嫌な苦みが無く、消化管よりの吸収が急速かつ良好であ
り、浸透圧の高いことによる下痢の発生が回避される。
また、配合されるオリゴペプチド混合物は、アミノ酸組
成において、分枝鎖アミノ酸を豊富に含有し、かつ芳香
族アミノ酸量が非常に少ないものであり、血漿中のアミ
ノ酸パターン及びフィッシャー比を有意に改善すること
ができ、更に、蛋白源、炭水化物及び脂肪をバランスよ
く含有するため、栄養状態の改善を図ることができる。
このため筋ジストロフィー症患者において、本発明組
成物の摂取により血液中のアミノ酸インバランスが是正
され、更に、患者の栄養状態を良好に保つことができ、
病状の進行を遅延させ、合併症、続発症に対する抵抗性
を高めて、延命を図ることができる。
また、本発明組成物の摂取により、生体侵襲時の体タ
ンパク質分解の抑制及びタンパク質合成の促進の効果が
奏され、栄養状態を良好に保つことができるので、本発
明組成物は、生体侵襲時の栄養補給用としても好適であ
る。
実 施 例 以下実施例により本発明の実施態様を説明する。
参考例1 分離大豆蛋白(不二製油(株)製「ニューフジプロ−
R」)100重量部(以下、部)を水1567部に溶解し、エ
ンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼを含有する蛋白
分解酵素(科研製薬(株)製「プロナーゼ」)2部加
え、50℃で5時間酵素分解した後、80〜85℃で15分加熱
して酵素を失活させ、10℃以下に冷却後、活性炭(武田
薬品工業(株)製)100部を加え、一晩撹拌して芳香族
アミノ酸、芳香族アミノ酸に富むオリゴペプチドを吸着
させ、遠心分離(5000R.P.M.×30分)して活性炭を荒取
りし、精密過膜(旭化成(株)製、0.1μ)を用いて
活性炭を完全に除去し、殺菌(135℃で7秒)し、噴霧
乾燥して粉末状オリゴペプチド混合物を得た。この10重
量%濃度水溶液のpHは6.3であった。
活性炭吸着前のオリゴペプチド混合物(HSP)と活性
炭吸着後のそれ(LAP)の乾燥固形分当たりの粗蛋白、
灰分、アミノ酸組成を第1表、第2表に示す。
表中、アミノ酸については、IUPAC、IUBの規定或いは
当該分野における慣用記号に従うものとし、その例を次
に挙げる。またアミノ酸などに関し光学異性体がありう
る場合は、特に明示しなければL体を示すものとする。
Leu:ロイシン、Ile:イソロイシン、Ala:アラニン、Gl
u:グルタミン、Thr:トレオニン、His:ヒスチジン、Ser:
セリン、Gly:グリシン、Asn:アスパラギン、Arg:アルギ
ニン、Asp:アスパラギン酸、Pro:プロリン。
以上より、LAPの芳香族アミノ酸(AAA:フェニルアラ
ニン、チロシン)、分枝鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロ
イシン、イソロイシン)、BCAA/AAAモル比及び遊離アミ
ノ酸(FAA)は第3表の通りであった。表中、AAA、BCAA
及びメチオニンは、全アミノ酸組成中の量である。
尚、LAPの高速液体クロマトグラフィーによる分子量
分布は第1図の通りであった。この測定条件は、TSKgel
G3000PW(17.8mmΦ×30cm)カラムを用い、45%アセト
ニトリル含有0.1%トリフルオロ酢酸を溶離液として、
流速0.3ml/minとした。検出はUV220nmを用い、吸光度で
示した。
又、得られたLAPは苦味は全く感じられず、若干旨み
のする良好なものであった。
参考例2 蛋白分解酵素を第4表に示すように、エンドプロテア
ーゼとエキソプロテアーゼを同時に含むAspergillus
oryzae起源の「AOS(Type II)」(盛進製薬(株)製)
及び同起源の「プロテアーゼM」(天野製薬(株)製)
を用いる他は参考例1と同様にしてオリゴペプチド混合
物を得た。表中、AAA、BCAA及びメチオニンは、全アミ
ノ酸組成中の量である。
比較参考例1 蛋白分解酵素をエンドプロテアーゼしか有しないBaci
lus Subtilus起源の「プロチンAC」(天野製薬(株)
製)を用い参考例2と同様にしてオリゴペプチド混合物
を得た。
結果を第5表に示す。表中、AAA、BCAA及びメチオニ
ンは全アミノ酸組成中の量である。
エンドプロテアーゼだけではAAAの遊離が困難である
ことが分かった。
参考例3 使用する活性炭の量を第6表のように変化させる以外
は参考例1と同様にしてオリゴペプチド混合物を得た。
結果を併せ示す。表中、AAAは、全アミノ酸組成中の量
である。
以上より活性炭は大豆蛋白量に対し20重量%以上が適
当であった。
参考例4 分離大豆蛋白(「フジプロ−R」)100部を水900部に
溶解し「プロテアーゼ−M」を4部加え、50℃で5時間
酵素分解した後、80〜85℃で15分間加熱し酵素失活させ
た。室温まで冷却した後遠心分離(5000RPM×30分)し
て沈殿成分を除去し、オリゴペプチド液760部を得た。
これに合成吸着剤(「SP−207」三菱化成工業(株)
製)130部を加え、5時間撹拌しAAA及びAAAに富むオリ
ゴペプチドを吸着させ、過により合成吸着剤を除去し
凍結乾燥して粉末状オリゴペプチド混合物を得た。
平均分子量は320、FAAは24.3重量%、全アミノ酸組成
中AAAは2.2重量%、BCAAは19.0重量%、メチオニンは1.
0重量%、BCAA/AAAモル比は11.6であった。
参考例5 分離大豆蛋白「ニューフジプロR」(前出)100部を
水900部に溶解し、これに「プロテアーゼ−M」(前
出)4部を加え50℃で5時間酵素分解した後、80〜85℃
で15分間加熱して酵素を失活させ、10℃以下に冷却後活
性炭(武田薬品工業(株)製)110部を加え1夜撹拌す
ることにより芳香族アミノ酸及び芳香族アミノ酸に富む
オリゴペプチドを吸着させ、活性炭を別後、イオン交
換樹脂(三菱化成(株)製「ダイアイオンSK−116」と
住友化学(株)製「KA890」の等重量混合物)を加え1
時間撹拌後に該樹脂を別して脱塩した。この脱塩液
(pH5.2)を精密過後、噴霧乾燥した。この乾燥品
は、わずかに酸味がある以外は、苦味、異味のない良好
なもので、第7表の値を示した。表中、AAA、BCAA及び
メチオニン量は、全アミノ酸組成における量である。
第 7 表 粗蛋白質 80.4重量% FAA 24.8重量% 灰分 3.6重量% AAA 0.9重量% BCAA 20.7重量% メチオニン 0.9重量% BCAA/AAA 28.7(モル比) 参考例6 ラクトアルブミン(「サンラクトN−2」(太陽化学
(株)製)100部を水1667部に溶解する他は参考例1と
同様に処理してオリゴペプチド混合物を得た。結果を第
8表に示す。表中、AAA、BCAA及びメチオニンは、全ア
ミノ酸組成における量である。
第 8 表 粗蛋白質 73.1重量% FAA 19.8重量% 灰分 4.6重量% AAA 0.9重量% BCAA 23.8重量% メチオニン 1.0重量% BCAA/AAA 33.0(モル比) 実施例1 上記参考例で得たオリゴペプチド混合物を用いて、乾
燥重量100g当り下記第9表の組成(g)となるように、
各成分を混合して、本発明栄養補給組成物を調製した。
試験例−I オリゴペプチド混合物としては、分離大豆蛋白を原料
として、参考例1と同様にして調製したものを用いた。
アミノ酸組成及びその他の成分量は第10表に示す通りで
ある。
6週齢のSD系雄ラット(38匹:体重213.0±9.2g;平均
±標準偏差)を18時間絶食させ後、被験物を経口投与し
た。被験物はタンパク質量で1.35g/kgとし、10mlのイオ
ン交換水に溶かしてカテーテルを用いて投与した。投与
前、投与後30分、60分、120分、180分、240分、および3
60分にエーテル麻酔下で下大動脈より採血を行った。血
液は直ちに遠心分離を行い血漿を−80℃で保存した。ま
た投与前、投与後30分、60分、120分、および180分に右
後肢腓腹筋を摘出し、液体窒素で冷却したクランプで凍
結後、−80℃で保存した。
アミノ酸分析用試料は、血漿200μに6%スルホサ
リチル酸を等量混合して3000rpm10分遠心後、上清を1
昼夜凍結させたものを解凍し、再び遠心にかけ、その上
清を用いた。発色試薬は、和光純薬工業(株)製ニンヒ
ドリン試薬L−8500セットを使用した。溶離試薬は、三
菱化成工業(株)製 MCI BUFFER L−8500−PFキッ
トを使用した。アミノ酸分析器は、日立製作所製L−85
00型高速アミノ酸分析計を用い、4.6mmI.D.×60mmのカ
ラムに日立カスタムイオン交換樹脂(#2622SC)を詰め
て用いた。
血中アミノ酸についての結果を第2図、筋肉繊維中遊
離アミノ酸についての結果を第3図に示す。
これらの結果から、本発明で用いるオリゴペプチド混
合物の評価を行なったところ、血中の総アミノ酸濃度、
BCAA濃度及びE/N比が高くなり、上記オリゴペプチド混
合物は、栄養補給効果が高く、血中のアミノ酸パター
ン、フィッシャー比等を改善できることが判った。従っ
て、これに、蛋白源としての窒素化合物、炭水化物及び
脂質をバランスよく配合した本発明組成物は、栄養補給
効果が高く、筋ジストロフィー疾患患者用又は生体侵襲
時用の栄養補給に特に有用なものであることがわかる。
【図面の簡単な説明】 第1図は参考例1で得られたオリゴペプチド混合物の高
速液体クロマトグラフィーによる分子量分布を示す図
面、第2図は、試験例Iにおける血中アミノ酸濃度の時
間的変化を表わすグラフ、第3図は、試験例Iにおける
筋肉組織中遊離アミノ酸濃度の時間的変化を表わすグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138991(JP,A) 特開 平2−300137(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大豆蛋白を酵素で加水分解して得られる平
    均分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、
    (分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、
    全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳
    香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜
    1.5重量%のオリゴペプチド混合物を、乾燥重量基準で
    5〜70重量%含有する組成物であって、該組成物におけ
    る蛋白源としての全窒素化合物、炭水化物及び脂質の含
    有量が、乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重量%、炭
    水化物10〜80重量%及び脂質0〜15重量%であることを
    特徴とする栄養補給用組成物
  2. 【請求項2】筋ジストロフィー疾患患者用栄養補給用組
    成物である請求項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】生体侵襲時用栄養補給用組成物である請求
    項に記載の組成物。
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