JPH06165655A - コレステロール低減用組成物 - Google Patents

コレステロール低減用組成物

Info

Publication number
JPH06165655A
JPH06165655A JP4191386A JP19138692A JPH06165655A JP H06165655 A JPH06165655 A JP H06165655A JP 4191386 A JP4191386 A JP 4191386A JP 19138692 A JP19138692 A JP 19138692A JP H06165655 A JPH06165655 A JP H06165655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cholesterol
whey protein
group
whey
casein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4191386A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshi Nagaoka
岡 利 長
Yoshiaki Kanamaru
丸 義 敬 金
Yasuo Kuzutani
谷 泰 雄 葛
Tei Kojima
嶋 禎 小
Tamotsu Kuwata
田 有 桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Milk Products Co Ltd filed Critical Meiji Milk Products Co Ltd
Priority to JP4191386A priority Critical patent/JPH06165655A/ja
Publication of JPH06165655A publication Critical patent/JPH06165655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2250/00Food ingredients
    • A23V2250/54Proteins
    • A23V2250/542Animal Protein
    • A23V2250/5424Dairy protein
    • A23V2250/54242Alpha lactalbumin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2250/00Food ingredients
    • A23V2250/54Proteins
    • A23V2250/542Animal Protein
    • A23V2250/5424Dairy protein
    • A23V2250/54244Beta lactoglobulin

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Dairy Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ホエイ蛋白質、ホエイ蛋白質精製物、ホエイ
蛋白質分画物、及び/又はこ(れら)の酵素分解物から
なるコレステロール低減用組成物。 【効果】 安全且つ効率的に血清コレステロール濃度を
低減させることを目的として、医薬又は飲食品タイプと
して高コレステロール症の予防、治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コレステロール低減用
組成物に関するものであり、更に詳細には、ホエイ蛋白
質(乳清蛋白質)を処理して得られる誘導体を含有せし
めてなる、血清コレステロール濃度を低減せしめるのに
きわめて有効な組成物に関するものである。
【0002】本発明に係る組成物は、コレステロール低
減剤として医薬タイプで使用するほか、コレステロール
低減用の飲料、食品、栄養食品、機能性食品、特定保健
用食品等飲食品タイプで使用し、コレステロールの低減
のほか、コレステロール蓄積の予防等に広く利用できる
ものである。
【0003】
【従来の技術】ステロールとその誘導体は生体に必須の
構成成分である。トリアシルグリセロールはエネルギー
貯蔵としての役割を果たすだけであるが、コレステロー
ルやその脂肪酸エステルは細胞膜の重要な構成成分であ
ると同時に、胆汁酸・ステロイドホルモン・ビタミンD
などの体内で種々の重要な機能を果たす誘導体を生じ
る。コレステロールの代謝調節は心血管系を健康に保つ
上で重要であり、その異常は動脈硬化症をきたすことに
なる。
【0004】近年、食餌性繊維をはじめ、大豆蛋白質、
不飽和脂肪酸など、さまざまな食品成分がコレステロー
ル代謝に好ましい影響を及ぼすことが、国内外で活発に
研究されている。
【0005】例えば、キャロルとハミルトンは血漿コレ
ステロール値に対する食餌蛋白質について検討し、大豆
蛋白質がカゼイン蛋白質に比べて血漿コレステロール値
を低下させることを明らかにしている(K. K. Carrol a
nd R. M. J. Hamilton, J. Food Sci., 40,18-23(197
5))。
【0006】また、特開昭60−11425によれば、
大豆蛋白質を酵素を用いて加水分解して得られた分子量
200〜1500のオリゴペプチドに血中コレステロー
ル濃度低下作用があることが示されている。このように
大豆蛋白質などを代表とする植物性蛋白質、およびその
酵素分解物などには、一般に血清コレステロール低下作
用、抗動脈硬化作用を有すると考えられている。
【0007】一方、動物性蛋白質については、Mann
らが食事における多量の発酵乳と血清コレステロールの
関係について述べており、ヨーグルトに血清コレステロ
ール低下作用のあることを示している(G. V. Mann and
A. Spaerry, Am. J. Clin. Nutr., 27, 464-469(1974),
G. V. Mann, Atherosclerosis, 26, 335(1977))。ま
た、ヨーグルトのみならず、牛乳や脱脂乳にも血清コレ
ステロールを低下させる効果があることが人間やラット
について認められている(G. Hapner et al., Am. J. Cl
in. Nutr., 32, 19(1979), C. R. Nair and G. V. Man
n, Atherosclerosis. 26, 363(1979))。
【0008】牛乳はカルシウム、ビタミンなどを含めた
各種のバランスの良い供給源であるが、最近、牛乳中に
は種々の機能を有する物質が含まれることが明らかにさ
れている。
【0009】例えば、牛乳中に含まれる蛋白質を酵素で
分解して得られるペプチドに関する研究は盛んに行われ
ている。牛乳中の全窒素源は約80%がカゼイン、残りは
主として乳清蛋白質と非蛋白態窒素化合物である。牛乳
のカゼイン蛋白質は主にαカゼイン、βカゼインからな
るが、これをトリプシンで酵素分解して得られるペプチ
ドには、カルシウムの吸収作用に寄与するといわれるカ
ゼインホスホペプチド、血圧調整に寄与するといわれる
アンジオテンシン調整ペプチド等の存在が知られてい
る。
【0010】これまでの研究においては、先に示したよ
うに発酵乳について、コレステロール低下作用を示すこ
とが認められているにすぎない。一方、K. K. Carrolに
よる研究に示されているように、カゼインおよびカゼイ
ンをパンクレアチンで酵素分解した蛋白質分解物には血
清コレステロール濃度低下作用は認められていない。
【0011】これに対して本発明は、ホエイ蛋白質誘導
体、つまりその処理物、精製物ないし分画物に顕著な血
清コレステロール濃度低減作用があることをはじめて見
出し、この新知見を基礎として完成されたものである
が、このようなことは従来全く知られておらず新規であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全性にす
ぐれしかも顕著な血清コレステロール濃度低減作用を有
する物質を新たに開発する目的でなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、大豆蛋白質などを代
表とする植物性蛋白質は、抗動脈硬化作用を有すると考
えられ、すでに大豆蛋白質からは血清コレステロール低
下作用を発現する可能性のある分子量約1万のペプチド
が単離され現在活発にその有効成分の検討が行われてい
る現状に鑑み、大豆蛋白質と比肩される良質の蛋白質で
ある牛乳蛋白質に着目し、しかも従来、チーズ製造やカ
ゼイン製造時に副生しており格別の用途もなく廃棄され
ていた乳清(ホエイ)の有効利用の開発という面から、
乳清蛋白質に着目した。そして乳清蛋白質及びその酵素
分解物中の血清コレステロール濃度低減作用の有無につ
いて研究を重ね、その作用発現に至る過程を解明する中
で、本発明を完成するに至ったのである。すなわち、
【0014】 ウイスター系雄ラットに対し、コレス
テロールを添加した場合としない場合においてカゼイン
食とホエイ蛋白質食を与えて、血清中の総コレステロー
ル濃度を比較したところ、ホエイ蛋白質はカゼインに比
べて血清コレステロール値を有意に低下させる。
【0015】 牛乳中のホエイ蛋白質を限外濾過装置
(UF)で濃縮精製した濃縮物(WPC)は、コレステ
ロール添加系、無添加系のいずれの場合においても、カ
ゼインと比べて血清および肝臓コレステロール濃度を有
意に低下させる。また、WPCをさらに脱乳糖、脱ミネ
ラルして、精製を行ったホエイ蛋白質単離物(WPI)
はコレステロール添加系において、血清および肝臓コレ
ステロール濃度を有意に低下させる。
【0016】 試料にコレステロールを含有し、高コ
レステロール血症にしたラットにおいてはホエイ蛋白質
の分画物、すなわちα−ラクトアルブミン(α−L
a)、β−ラクトグロブリン(β−Lg)も血清コレス
テロール濃度を有意に低下させる。
【0017】 試料にコレステロールを含有し、高コ
レステロール血症にしたラットにおいては、β−ラクト
グロブリンをトリプシンで加水分解した分解物(β−L
g T)、あるいはWPIを5%溶液とし、トリプシン
を用いて、WPI中のβ−ラクトグロブリンのみを優先
的に酵素分解したWPI(αWPI)についても血清コ
レステロール濃度を有意に低下させる。
【0018】 試料にコレステロールを含有し、高コ
レステロール血症にしたラットにおいては、WPI、α
−La、β−Lg、β−Lgのペプシン加水分解物には
血清コレステロール濃度を有意に低下させることが認め
られるが、カゼインおよびカゼインのペプシン分解物に
はその傾向は認められない。
【0019】 酸カゼインやカゼインを酵素で分解し
たときに得られるカゼインホスホペプチド(CPP)に
は血清および肝臓コレステロール濃度に対する影響は認
められない:ことを見出したのである。
【0020】以上の実験上の事実から、従来には報告さ
れたことのなかった動物性蛋白質である牛乳蛋白質から
調製したホエイ蛋白質やその種々の分画物、あるいはホ
エイ蛋白質の酵素分解物に血清コレステロール濃度低減
作用が認められること、そしてカゼイン及びその酵素分
解物にはその作用が認められないことを確認し、これら
の新知見に基づき更に研究の結果、本発明の完成に至っ
た。
【0021】すなわち本発明は、ホエイ蛋白質誘導体を
含有するコレステロール低減用組成物を提供するもので
ある。本発明において有効成分として使用されるホエイ
蛋白質誘導体の起源であるホエイ蛋白質としては、ホエ
イ蛋白質であればすべてのものが使用でき、例えば、牛
乳からチーズを製造するときに分離製造されるスイート
ホエイ、カゼインを製造するときに分離されるカゼイン
ホエイ等が適宜使用される。ホエイ蛋白質誘導体として
は、これらのホエイ蛋白質を精製してなるホエイ蛋白質
精製物、例えば、ホエイを脱乳糖、脱ミネラルして蛋白
質を固形分当り75%程度まで濃縮したホエイ蛋白質濃縮
物(Whey Protein Concentrate、WPC)、あるいは、WP
Cを更に電気透析により脱ミネラルして精製し、蛋白質
濃度を90%以上にまで高め逆に脂肪や炭水化物は低下せ
しめてなるホエイ蛋白質単離物(Whey Protein Isolat
e、WPI)等が使用できる。また、これらのホエイ蛋白質
精製物を酵素処理して得られる酵素分解物も同様に使用
することができ、本発明においては、ホエイ蛋白質から
誘導される物質が広く包含される。
【0022】したがって、本発明においては、上記のほ
か更に、例えばホエイ蛋白質を分画して得られるホエイ
蛋白質分画物、例えば、α−ラクトアルブミン(α−L
a)、β−ラクトグロブリン(β−Lg)、あるいは、
これらの酵素分解物も同様に使用することができる。な
お本発明において各種ホエイ蛋白質ないしその誘導体を
加水分解するのに使用する酵素としては、分子量数百か
ら数千のペプチドにまで加水分解できる酵素で、動物、
植物、微生物起源のプロテアーゼが広く使用でき、例え
ばパパイン、フィシン、ブロメライン、トリプシン、キ
モトリプシン、カリクレイン、ペプシン、パンクレアチ
ン等が1種又は2種以上を組合わせて有利に使用できる
が、エンドペプチダーゼが好適であり、特にペプシン、
トリプシンの使用が有利である。
【0023】酵素分解は常法によって行えばよく、温
度、pH、酵素基質等加水分解の条件に格別の制限はな
いが、例えばペプシンを用いる場合は次のようにして行
うことができる。
【0024】酵素分解の条件はpH1以上3未満、さら
に好ましくは、pH1.5ないし2付近が適している。
酵素分解の温度は35℃以上45℃未満、さらに好まし
くは37℃以上43℃未満が適している。
【0025】酵素分解の基質蛋白質としては、特に、牛
乳からチーズを製造するときに製造されるスイートホエ
イ、またはカゼインを製造するときに分離されるカゼイ
ンホエイを脱乳糖・脱ミネラルして得たホエイ蛋白質濃
縮物(WPC)、蛋白質濃度を90%以上にまで高めた
ホエイ蛋白質単離物(WPI)あるいはホエイ蛋白質を
さらに分画して得られるβ−ラクトグロブリン(β−L
g)が適している。
【0026】酵素分解の蛋白質の濃度は10%未満、さ
らに好ましくは、3%以上5%未満が適している。酵素
分解の際に添加すべき酵素の量は基質蛋白質に対して
0.1%以上10%未満、さらに好ましくは1%以上5
%未満が適している。
【0027】次にトリプシンを用いた場合について説明
する。
【0028】酵素分解の条件はpH5以上9未満、さら
に好ましくは、pH7ないし8付近が適している。酵素
分解の温度は35℃以上45℃未満、さらに好ましくは
37℃以上43℃未満が適している。
【0029】酵素分解の基質蛋白質としては、特に、牛
乳からチーズを製造するときに製造されるスイートホエ
イ、またはカゼインを製造するときに分離されるカゼイ
ンホエイを脱乳糖・脱ミネラルして、蛋白質濃度を90
%以上にまで高めたホエイ蛋白質単離物(WPI)ある
いはホエイ蛋白質をさらに分画して得られるβ−ラクト
グロブリン(β−Lg)が適している。
【0030】酵素分解の蛋白質の濃度は10%未満、さ
らに好ましくは、3%以上5%未満が適している。酵素
分解の際に添加すべき酵素の量は基質蛋白質に対して
0.1%以上10%未満、さらに好ましくは1%以上5
%未満が適している。
【0031】本発明の蛋白質加水分解物は、このように
して加水分解した後に不溶性画分を遠心分離などの手段
によって除去して精製することにより、更にすぐれた血
清コレステロール濃度低減作用を有する蛋白質加水分解
物を得ることができる。
【0032】本発明に係るコレステロール低減用組成物
は、上記したホエイ由来の各種物質を一種又は二種以上
有効成分として含有してなるものであって、飲食品又は
医薬として用いるものである。これらの有効成分を食品
として使用する場合には、それ(ら)をそのまま添加し
たり、他の食品ないしは食品成分と併用したりして適宜
常法にしたがって使用できる。また、医薬として使用す
る場合には、経口又は非経口投与することができる。経
口投与の場合には、例えば常法にしたがい、錠剤、顆粒
剤、粉末剤、カプセル剤、散剤とすることができ、又、
非経口投与の場合には、例えば注射薬製剤、点滴剤、坐
剤等として使用することができる。
【0033】本発明に係る有効成分は、天然起源である
ために毒性が全くないか又は極めて低く、きわめて安全
である(LD50>3000mg/kg皮下、>5000
mg/kg経口:いずれもラット)。
【0034】以下、本発明を製造例及び実施例により更
に詳しく説明する。
【0035】
【製造例1】新鮮な生牛乳よりチーズを製造するときに
分離されたスイートホエイ100lを原料とし、遠心分
離機を用いて、ホエイ中のカゼインの微粒子を分離除去
した。ついで、エバポレーターによって固形分濃度45
〜50%に濃縮し、その後、プレート式熱交換器によっ
て30℃に急冷し、ジャケット式タンクに移した。そこ
で攪拌しながらさらに15〜20℃に冷却し、出来るか
ぎり微細な結晶が得られるように6〜8時間放置し、乳
糖を結晶分離した。ついで、限外濾過によってホエイ中
の蛋白質を固形分濃度として76%にまで濃縮し、さら
に電気透析法とイオン交換法により、ホエイ中のミネラ
ルを分離除去した。得られた液を噴霧乾燥し、WPC
0.75kgを得た。
【0036】
【製造例2】新鮮な生牛乳よりチーズを製造するときに
分離されたスイートホエイ100lを原料とし、遠心分
離機を用いて、ホエイ中のカゼインの微粒子を分離除去
した。ついで、エバポレーターによって固形分濃度45
〜50%に濃縮し、その後、プレート式熱交換器によっ
て30℃に急冷し、ジャケット式タンクに移した。そこ
で攪拌しながらさらに15〜20℃に冷却し、出来るか
ぎり微細な結晶が得られるように6〜8時間放置し、乳
糖を結晶分離した。ついで、限外濾過によってホエイ中
の蛋白質を固形分濃度として90%以上にまで濃縮し、
さらに電気透析法とイオン交換法により、ホエイ中のミ
ネラルを分離除去した。得られた液を噴霧乾燥し、WP
I0.62kgを得た。
【0037】
【製造例3】新鮮な生牛乳よりチーズを製造するときに
分離されたスイートホエイ100lを原料とし、遠心分
離機を用いて、ホエイ中のカゼインの微粒子を分離除去
した。ついで、エバポレーターによって固形分濃度45
〜50%に濃縮し、その後、プレート式熱交換器によっ
て30℃に急冷し、ジャケット式タンクに移した。そこ
で攪拌しながらさらに15〜20℃に冷却し、出来るか
ぎり微細な結晶が得られるように6〜8時間放置し、乳
糖を結晶分離した。ついで、限外濾過によってホエイ中
の蛋白質を固形分濃度として90%以上にまで濃縮し、
さらに、電気透析法とイオン交換法により、ホエイ中の
ミネラルを分離除去した。得られた液を蛋白質濃度が
1.0%になるように加水し、ついで、pHを4.25
に調整した。このpH調整液をジャケット加熱機及び撹
拌機をそなえたタンク中で60℃に加熱し1時間保持し
た。ついで、保持液を40℃に冷却し、アルファラバル
社製MRPX−418型遠心分離機にて沈澱部分と上澄
部分を分離した。得られた沈澱部分を10%水酸化ナト
リウム溶液にて中和し、常法に従って、殺菌、濃縮、噴
霧乾燥し、α−ラクトアルブミンに富む画分(α−ラク
トアルブミン組成物)0.11kgを得た。
【0038】
【製造例4】製造例3で得られた上澄部分を、常法に従
って殺菌、濃縮、噴霧乾燥し、β−ラクトグロブリンに
富む画分(β−ラクトグロブリン組成物)0.38kg
を得た。
【0039】
【製造例5】WPI10kgを190kgの水に溶解
し、液温を35〜37℃とした。これに水酸化ナトリウ
ムを加えて、pHを7.5〜8.0とし、あらかじめ、
0.01NHCl溶液に溶解したトリプシン(NOVO
社4500K)100gを加えた。pHを保持しながら
約55分酵素分解を行った後、ただちに急冷し、pHを
6.9〜7.0とした後に、プレート式殺菌機によっ
て、酵素失活を行った。この液を噴霧乾燥することによ
って、WPI酵素分解物(αWPI)約8.5kgを得
た。
【0040】
【製造例6】製造例4の方法によって製造したβ−ラク
トグロブリン組成物10kgを190kgの水に溶解
し、液温を42℃とした。これに水酸化ナトリウムを加
えて、pHを7.5〜8.0とし、あらかじめ、0.0
1NHCl溶液に溶解したトリプシン(NOVO社45
00K)100gを加えた。pHを保持しながら約3時
間酵素分解を行った後、ただちに急冷し、pHを6.9
〜7.0とした後に、プレート式殺菌機によって、酵素
失活を行った。この液を噴霧乾燥することによって、β
−ラクトグロブリン酵素分解物(β−Lg T)約9.
0kgを得た。
【0041】
【製造例7】製造例4の方法によって製造したβ−ラク
トグロブリン組成物10kgを190kgの水に溶解
し、液温を35〜37℃とした。これに濃塩酸を加え
て、pHを1.7〜1.9とし、あらかじめ、0.01
NHCl溶液に溶解したペプシン(オルタナ社)100
gを加えた。pHを保持しながら約20時間酵素分解を
行った後、pHを6.9〜7.0とし、ただちに80℃
30分間加熱し、酵素の失活をおこなった。この液を5
000r.p.m、20分間遠心分離して、沈殿物を得
た。これを凍結乾燥することによって、β−ラクトグロ
ブリン酵素分解物(β−Lg P)約4.5kgを得
た。
【0042】
【実施例1】初体重90〜110g前後のウイスター系
雄ラットに、市販の固形飼料を5日間与えた。その後、
4群(1群各6匹)に分けて各々特定の飼料を与えた。
その組成を下記表1、表2、表3に示す。すなわちC群
(カゼイン添加、コレステロール無添加)、CC群(カ
ゼイン、コレステロール添加)、W群(WPC添加、コ
レステロール無添加)、WC群(WPC、コレステロー
ル添加)とした。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】試験期間は70日間とし、2日毎に体重を
測定し、食餌摂取量は28日目以降に測定し、下記表4
の結果を得た。なお、以下において、数値は、1群6匹
の平均±SEMとし、そして、実験結果の統計的分析に
は、Duncan's multiple range testとStudent's t-test
を用いた。
【0047】
【表4】
【0048】また、実験食摂取後、0、7、14、2
1、28、35、42、49、56、63日目の午後1
時30分から、エーテル麻酔下でヘパリン処理したキャ
ピラリにより尾静脈から採血し、血清コレステロールを
酵素法により測定して下記表5の結果を得た。70日目
にラットを心臓採血により屠殺した。血清は3000r
pm,15分間の遠心分離により調製した。血清コレス
テロールの定量は酵素法、具体的には市販のキット(モ
ノテストコレステロール;ベーリンガーマンハイム山之
内株式会社)を用いて測定した。スタンダードは(プレ
チセットコレステロール;ベーリンガーマンハイム山之
内株式会社)を用いた。
【0049】
【表5】
【0050】また、飼育期間中、3日間糞を集め、全糞
量、糞中の総ステロイド、酸性ステロイド、中性ステロ
イド(コプロスタノール、コレステロール)をそれぞれ
測定し、下記表6の結果を得た。
【0051】
【表6】
【0052】これらの結果から明らかとなるように、体
重増加量は70日間を通じて、4群間に有意な変化は見
られなかった。また、食餌摂取量においても変化はみら
れなかった。血清中の総コレステロールは、実験食摂取
後7日目から、W群でC群に比べて有意な減少が見られ
た。また、実験食摂取後21日目からWC群はCC群に
比べ有意に減少した。最終的に食餌性コレステロール無
添加の場合、添加の場合の双方で、乳清蛋白質はカゼイ
ンに比べて血清コレステロールを有意に減少させた。糞
中の酸性ステロイドは、C群とW群、CC群とWC群の
それぞれの間で有意差は見られなかった。糞中の中性ス
テロイドはC群とW群間には有意差は見られなかった
が、CC群とWC群間ではWC群が有意に上昇した。糞
中の中性ステロイドをコプロスタノールとコレステロー
ルとに分けて見てみるとコプロスタノールはC群とW
群、CC群とWC群のいずれの群間においても有意差は
見られなかったが、コレステロールはC群とW群間には
有意差はみられなかったが、CC群とWC群間ではWC
群が有意に上昇した。糞中の総ステロイドは、C群とW
群間には有意差は見られなかったが、CC群とWC群間
ではWC群が有意に上昇した。糞重量においては、W群
が4群間の中で有意に低かった。
【0053】上記結果から、乳清蛋白質がカゼインと比
較してコレステロール無添加時、添加時のいずれにおい
てもラットの血清コレステロール値を低下させることが
観察され、体外へのコレステロール排泄量も高いことか
ら、乳清蛋白質中にはコレステロール低下因子が存在す
ることが確認された。
【0054】
【実施例2】初体重90〜110g前後のウイスター系
雄ラットに、市販の固形飼料を2日間与えた。その後、
4群(1群各6匹)に分けて、各々特定の飼料を与え
た。その組成を下記表7に示す。すなわち、C群(カゼ
イン)、WPI群(WPI)、β−LG群(β−ラクト
グロブリン)、α−LA群(α−ラクトアルブミン)と
し、いずれもコレステロール添加(10g/kg)とし
た。
【0055】
【表7】
【0056】試験期間は14日間とし、2日毎に体重を
測定し、食餌摂取量は13日目に測定した。また、実験
食摂取後、12日目の午後1時30分から、エーテル麻
酔下でヘパリン処理したキャピラリにより尾静脈から採
血し、血清コレステロールを実施例1と同様にして酵素
法により測定した。また更に、14日目にラットを心臓
採血により屠殺し、肝臓を取り出した。肝臓は、表面に
付いた血液などをよく拭きとり、0.9%塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄後、湿重量を測定した。血清は3000r
pm,15分間の遠心分離により調製した。14日目の
血清については、血清総コレステロール、HDLコレス
テロール、中性脂質、リン脂質を測定した。得られた結
果を下記表8に示す。
【0057】
【表8】
【0058】また、肝臓については、総脂質、中性脂
質、リン脂質、コレステロールを測定し、下記表9の結
果を得た。
【0059】
【表9】
【0060】また、飼育期間中、7日目から14日目の
7日間糞を集め、全糞量、糞中の総ステロイド、酸性ス
テロイド、中性ステロイド(コプロスタノール、コレス
タノール)をそれぞれ測定し、下記表10の結果を得
た。
【0061】
【表10】
【0062】これらの結果から明らかなように、体重増
加量は7日目において、各群間に有意な変化はみられな
かった。また、食餌摂取量は14日目において、C群と
比べてWPI群で有意に低下した。血清総コレステロー
ルは、12日目と14日目において、WPI群、β−L
G群、α−LA群は、C群と比較して有意に血清総コレ
ステロールを低下させた。血清HDLコレステロールは
β−LG群、WPI群、α−LA群がC群と比べ有意に
高かった。血清LDL+VLDLコレステロールはC群
が他の群に比べて有意に高かった。血清中性脂質はC群
が他の群に比べて有意に低かった。血清リン脂質はβ−
LG群が他の群に比べて有意に高かった。肝臓脂質は、
総脂質、コレステロール、中性脂質、リン脂質について
の分析の結果、g肝臓あたりでは、総脂質、コレステロ
ール、中性脂質、リン脂質のすべてにおいて、C群が他
の群に比べて有意に高かった。また、100g体重あた
りにおいても同様な結果が得られた。肝臓重量において
はC群と比較してWPI群、β−LG群で有意に低く、
α−LA群で有意に高かった。糞中の酸性ステロイド
は、α−LA群で他の3群に比べて有意に上昇した。糞
中の中性ステロイドは、C群に比べて他の3群で有意に
上昇し、その中でもα−LA群が最も高かった。糞中の
中性ステロイドをコプロスタノールとコレステロールと
に分けて見てみるとコプロスタノールに、有意差はみら
れなっかたが、コレステロールは、C群と比べて他の3
群が有意に高く、中でもα−LA群が最も高かった。糞
中の総ステロイドは、WPI群、β−LG群、α−LA
群がC群に比べて有意に上昇し、中でもα−LA群が最
も高い値を示した。糞重量においては、C群と比べてβ
−LG群が有意に低く、α−LA群が有意に高かった。
【0063】上記結果から、乳清蛋白質およびその分画
物であるα−ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリン
のすべてがカゼインと比較してコレステロール添加時で
ラットの血清コレステロール値を低下させることが観察
され、体外へのコレステロール排泄量も高いことから、
乳清蛋白質及びその分画物には血清コレステロール濃度
を低下させる作用を発現する成分があることが確認され
た。
【0064】
【実施例3】初体重90〜110g前後のウイスター系
雄ラットに市販の固形飼料を2日間与えた。その後、6
群(1群各6匹)に分けて、各々特定の飼料を与えた。
その組成を下記表11に示す。すなわち、C群(カゼイ
ン)、WPI群(WPI)、β−LG群(β−ラクトグ
ロブリン)、CP群(カゼイン加水分解物)、WP群
(α−WPI:β−LGのみを選択的に加水分解したも
の)、GP群(β−LG加水分解物)とし、いずれもコ
レステロール添加(10g/kg)とした。
【0065】
【表11】
【0066】試験期間は14日間とし、2日毎に体重を
測定し、食餌摂取量は13日目に測定した。実験食摂取
後、14日目にラットを心臓採血により屠殺し、肝臓を
取り出した。肝臓は、表面に付いた血液などをよく拭き
とり、0.9%塩化ナトリウム溶液で洗浄後、湿重量を
測定した。これらの結果を下記表12に示す。
【0067】
【表12】
【0068】血清は、3000rpm,15分間の遠心
分離により調製した。14日目の血清については、血清
総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂質、
リン脂質を測定した。肝臓については総脂質、中性脂
質、リン脂質、コレステロールを測定し、それぞれ下記
表13、表14の結果を得た。
【0069】
【表13】
【0070】
【表14】
【0071】また、飼育期間中、6日目から13日目の
7日間糞を集め、全糞量、糞中の総ステロイド、酸性ス
テロイド、中性ステロイドをそれぞれ測定し、下記表1
5の結果を得た。
【0072】
【表15】
【0073】これらの結果から明らかなように、体重増
加量は14日間を通じて、各群間に有意な変化は見られ
なかった。また、食餌摂取量においても6群間に有意な
変化が見られなかった。血清中の総コレステロールおよ
びLDL+VLDLコレステロールでは、そのままの乳
清蛋白質およびその分画物群とそれらの加水分解物群
で、共通してカゼイン群と比較して、有意に低下した。
血清中のHDLコレステロールはカゼイン群と比較し
て、乳清蛋白質およびその分画物群とそれらの加水分解
物群で、共通して有意に上昇した。血清リン脂質はカゼ
イン群およびカゼイン加水分解物群と比較して、他の4
群で有意に上昇した。血清中性脂質はカゼイン群と比較
して、乳清蛋白質およびその加水分解物群で有意に上昇
した。
【0074】肝臓脂質は、総脂質、コレステロール、中
性脂質、リン脂質についての分析の結果、g肝臓あたり
では、総脂質は、カゼイン群と比較して、そのままの乳
清蛋白質およびその分画物群とそれらの加水分解物群
で、有意に減少した。コレステロールは、カゼイン群お
よびカゼイン加水分解物群と比較して他の4群で有意に
減少した。中性脂質は、カゼイン群と比較して、乳清蛋
白質群およびカゼイン加水分解物群で、有意に減少し
た。リン脂質は、カゼイン群と比較して、他の5群で有
意に低下した。また、100g体重あたりにおいても同
様な結果が得られた。肝臓重量群間に有意な変化は認め
られなかった。
【0075】糞中の酸性ステロイドは、カゼイン群に比
べて、乳清蛋白質およびその分画物の加水分解物群で有
意に上昇した。糞中の中性ステロイドにおいては、カゼ
イン群に比べて他の5群で有意に上昇し、その中でも乳
清蛋白質およびその分画物の加水分解物群で高い値を示
した。糞中の総ステロイドでは、そのままの乳清蛋白質
およびその分画物とそれらの加水分解物群は、共通して
カゼイン群と比較して、糞中の総ステロイドを有意に上
昇させた。糞重量では、乳清蛋白質およびその分画物の
加水分解物群が有意に高い値を示した。
【0076】上記結果から明らかなように、そのままの
乳清蛋白質およびその分画物とそれらの加水分解物は共
通して、カゼインと比較して、血清コレステロール値を
低下させることが確認された。さらに、糞中の総ステロ
イド排泄量でも、加水分解物はそのままの蛋白質と同様
に、カゼインと比較して、糞中の総ステロイド排泄量を
有意に上昇させた。加水分解しても、そのままの蛋白質
と同様に血清コレステロール濃度を低下させる作用を維
持しており、乳清蛋白質、その分画物、それらの加水分
解物には、血清コレステロール濃度を低下させる成分が
あることが、これらの試験からも明らかにされた。
【0077】なお、これらの試験において、血清リン脂
質、中性脂質及びHDLコレステロールの定量は、次の
ようにして行った。血清リン脂質の定量:市販のキット
(リン脂質C−テストワコー;和光純薬工業株式会社)
を用いて測定した。血清中性脂質の定量:市販のキット
(トリグリカラーIII,BMY;ベーリンガーマンハイ
ム山之内株式会社)を用いて定量した。スタンダードは
(プレチマットグリセロール;ベーリンガーマンハイム
山之内株式会社)を用いた。血清HDLコレステロール
の定量:市販のキット(HDL−コレスターゼ;日水製
薬株式会社)を用いて測定した。
【0078】
【実施例4】ビタミンC 20g、グラニュー糖 50
g、コーンスターチと乳糖の等量混合物30gに、製造
例1で得たWPCを50g加えて充分に混合した。混合
物を100等分して袋に詰め、1袋1.5gのスティッ
ク状コレステロール低減用栄養健康食品を100袋製造
した。
【0079】
【実施例5】WPCにかえて製造例2で得たWPIを用
い、またビタミンC20gにかえてビタミンCとクエン
酸の等量混合物20gを用いたほかは、実施例4と同様
の処理をくり返し、充分に乾燥せしめた後、コレステロ
ール低減性栄養健康食品を製造した。
【0080】
【実施例6】次の配合によりコレステロール低減剤を製
造した。(1)製造例3で得たα−ラクトアルブミン組
成物 50g、(2)ラクトース 90g、(3)コー
ンスターチ 29g、(4)ステアリン酸マグネシウム
1g。
【0081】先ず、(1)、(2)、及び(3)(但し
17g)を混合し、(3)(但し7g)から調製したペ
ーストとともに顆粒化した。得られた顆粒に(3)(但
し5g)と(4)を加えてよく混合し、この混合物を圧
縮錠剤機により圧縮して、1錠あたりα−ラクトアルブ
ミン組成物を10mg含有する錠剤1000個を製造し
た。
【0082】投与量は、患者の症状、年令によっても異
なるが、0.1〜1500mg/kg/dayで1日1
〜4回投与する。本発明において用いる組成物は本来食
品由来のものであるので、既述のように安全性にはほと
んど問題はなく、したがって上記用量をこえて投与して
も差し支えはない。また、健康の維持、増進、保健、栄
養剤等としてこれを利用する場合は、上記用量よりも少
ない量を長期間に亘って服用すればよい。また、既述の
ように本発明に係る製剤は、経口投与以外の方法でも投
与することができるが、静脈投与及び筋肉投与の場合は
0.01〜1200mg/kg/dayであり、通常の
製剤と同様にして投与することができる。
【0083】
【実施例7】次の配合を用意した。(1)製造例6で得
たβ−ラクトグロブリン酵素分解物10g、(2)塩化
ナトリウム 8g、(3)クロロブタノール 4g、
(4)炭酸水素ナトリウム 1g。
【0084】全成分を蒸留水1000mlに溶解し、こ
れを500mlの点滴ビン2本に分注し、コレステロー
ル低減輸液を製造した。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、血清コレステロール濃
度をきわめて効率的に低減せしめることができ、しかも
安全性がきわめて高いので、血清コレステロール濃度低
減のための予防ないし治療剤として有用であるだけでな
く、そのための飲食品としても利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/16 8314−4C // A23C 21/02 (72)発明者 小 嶋 禎 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社中央研究所内 (72)発明者 桑 田 有 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホエイ蛋白質誘導体を含有することを特
    徴とするコレステロール低減用組成物。
  2. 【請求項2】 ホエイ蛋白質誘導体がカゼインホエイ又
    はスイートホエイ由来のものであることを特徴とする請
    求項1に記載のコレステロール低減用組成物。
  3. 【請求項3】 ホエイ蛋白質誘導体がホエイ蛋白質を精
    製してなるホエイ蛋白質精製物であることを特徴とする
    請求項1に記載のコレステロール低減用組成物。
  4. 【請求項4】 ホエイ蛋白質精製物を更に酵素を用いて
    加水分解してなる酵素分解物を含有することを特徴とす
    る請求項3に記載のコレステロール低減用組成物。
  5. 【請求項5】 ホエイ蛋白質精製物がホエイ蛋白質濃縮
    物(WPC)又はホエイ蛋白質単離物(WPI)である
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のコレス
    テロール低減用組成物。
  6. 【請求項6】 ホエイ蛋白質誘導体がホエイ蛋白質を分
    画精製して得られるホエイ蛋白質分画物であることを特
    徴とする請求項1に記載のコレステロール低減用組成
    物。
  7. 【請求項7】 ホエイ蛋白質分画物を更に酵素を用いて
    加水分解してなる酵素分解物を含有することを特徴とす
    る請求項6に記載のコレステロール低減用組成物。
  8. 【請求項8】 ホエイ蛋白質分画物がα−ラクトアルブ
    ミン又はβ−ラクトグロブリンであることを特徴とする
    請求項6又は請求項7に記載のコレステロール低減用組
    成物。
  9. 【請求項9】 加水分解酵素がペプシン又はトリプシン
    であることを特徴とする請求項4又は請求項7に記載の
    コレステロール低減用組成物。
  10. 【請求項10】 該組成物がコレステロール低減剤又はコ
    レステロール低減用飲食品であることを特徴とする請求
    項1〜請求項9のいずれか1項に記載のコレステロール
    低減用組成物。
JP4191386A 1992-06-26 1992-06-26 コレステロール低減用組成物 Pending JPH06165655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4191386A JPH06165655A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 コレステロール低減用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4191386A JPH06165655A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 コレステロール低減用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06165655A true JPH06165655A (ja) 1994-06-14

Family

ID=16273740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4191386A Pending JPH06165655A (ja) 1992-06-26 1992-06-26 コレステロール低減用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06165655A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997009962A1 (de) * 1995-09-15 1997-03-20 Advance Ag Verfahren zur aminosäuregewinnung aus proteinen und verwendung derselben aminosäurehaltigen produkte
JPH1033115A (ja) * 1996-07-24 1998-02-10 Nouchikusangiyou Shinko Jigyodan ホエー飲料とその製造法
EP1562629A1 (en) * 2002-10-04 2005-08-17 A2 Corporation Limited Therapeutic uses of beta-casein a2 and dietary supplement containing beta-casein a2
JP2008535919A (ja) * 2005-04-11 2008-09-04 ユニバーシティ オブ テネシー リサーチ ファウンデーション 脂肪の減少に有効である安定な乳成分
WO2011046101A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 雪印乳業株式会社 脂肪蓄積抑制剤
JP2013166719A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Dhc Co Ampk活性化剤
WO2017121859A1 (de) * 2016-01-13 2017-07-20 Wolfgang Priemer Aminosäuren-haltige zusammensetzung
WO2018079762A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 株式会社明治 風味の優れたホエイタンパク質加水分解物の製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997009962A1 (de) * 1995-09-15 1997-03-20 Advance Ag Verfahren zur aminosäuregewinnung aus proteinen und verwendung derselben aminosäurehaltigen produkte
JPH1033115A (ja) * 1996-07-24 1998-02-10 Nouchikusangiyou Shinko Jigyodan ホエー飲料とその製造法
EP1562629A1 (en) * 2002-10-04 2005-08-17 A2 Corporation Limited Therapeutic uses of beta-casein a2 and dietary supplement containing beta-casein a2
EP1562629A4 (en) * 2002-10-04 2007-08-29 A2 Corp Ltd THERAPEUTIC APPLICATIONS OF BETA-CASEIN A2 AND NUTRITIONAL SUPPLEMENT WITH BETA-CASEIN A2
JP2008535919A (ja) * 2005-04-11 2008-09-04 ユニバーシティ オブ テネシー リサーチ ファウンデーション 脂肪の減少に有効である安定な乳成分
JP2011084485A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 脂肪蓄積抑制剤
WO2011046101A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 雪印乳業株式会社 脂肪蓄積抑制剤
CN102573880A (zh) * 2009-10-13 2012-07-11 雪印惠乳业株式会社 脂肪累积抑制剂
JP2013166719A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Dhc Co Ampk活性化剤
WO2017121859A1 (de) * 2016-01-13 2017-07-20 Wolfgang Priemer Aminosäuren-haltige zusammensetzung
US10842164B2 (en) 2016-01-13 2020-11-24 Wolfgang Priemer Composition containing amino acids and process for producing same
WO2018079762A1 (ja) * 2016-10-31 2018-05-03 株式会社明治 風味の優れたホエイタンパク質加水分解物の製造方法
JPWO2018079762A1 (ja) * 2016-10-31 2019-09-19 株式会社明治 風味の優れたホエイタンパク質加水分解物の製造方法
US11477999B2 (en) 2016-10-31 2022-10-25 Meiji Co., Ltd. Method for producing whey protein hydrolysate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7585618B2 (en) Treatment of diabetes with milk protein hydrolysate
EP1228708B2 (en) Milk derived basic protein fraction as agents for reducing high blood pressure
US8921342B2 (en) Liver function-protecting agent
US6649590B2 (en) Method of producing fractions containing a high concentration of milk basic cystatin and decomposition products thereof
JP3068656B2 (ja) 新規なペプチド及びアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチド並びにそれらを含有する経口摂食組成物
JPH06165655A (ja) コレステロール低減用組成物
JP3092874B2 (ja) 乳清由来の骨芽細胞増殖・骨強化画分及び該画分を含有する骨強化食品、飼料、薬品類
JP2009215301A (ja) プロテアーゼ阻害剤
JP4647750B2 (ja) 乳塩基性シスタチン高含有画分及びその分解物の製造法
JPWO2005061529A1 (ja) アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチド
EP1602284A1 (en) Method of producing fractions containing a high concentration of milk basic cystatin and decomposition products thereof
US10016481B2 (en) Sensation-improving agent
JP7198749B2 (ja) 栄養組成物
JP4868700B2 (ja) プロテアーゼ阻害剤
JP7300243B2 (ja) 栄養組成物
JP2005006533A (ja) 機能性食品、その製造方法及び医薬
JP3090950B2 (ja) 循環器系疾患予防剤
JP2785956B2 (ja) ペプチド混合物
JP2001026753A (ja) 高血圧症予防又は治療用組成物
JP2024511909A (ja) 卵黄タンパク質由来の身長成長及び骨密度増加用組成物
WO2020027658A1 (en) Protein hydrolysate for short term renal functioning
JPH05262793A (ja) 新規ペプチド、該ペプチドを有効成分とする胃酸分泌抑制−抗潰瘍剤及び飲食品
JPS58157724A (ja) アルコ−ルの生体内代謝促進処方物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees