JP2945995B2 - オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物 - Google Patents

オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物

Info

Publication number
JP2945995B2
JP2945995B2 JP12207990A JP12207990A JP2945995B2 JP 2945995 B2 JP2945995 B2 JP 2945995B2 JP 12207990 A JP12207990 A JP 12207990A JP 12207990 A JP12207990 A JP 12207990A JP 2945995 B2 JP2945995 B2 JP 2945995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
amino acid
composition
oligopeptide mixture
amino acids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12207990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03272694A (ja
Inventor
公斎 佐藤
光太 杉山
大 松原
実 大本
高明 松尾
征雄 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oil Co Ltd, Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fuji Oil Co Ltd
Publication of JPH03272694A publication Critical patent/JPH03272694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2945995B2 publication Critical patent/JP2945995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/17Amino acids, peptides or proteins
    • A23L33/18Peptides; Protein hydrolysates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/01Hydrolysed proteins; Derivatives thereof
    • A61K38/011Hydrolysed proteins; Derivatives thereof from plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/01Hydrolysed proteins; Derivatives thereof
    • A61K38/012Hydrolysed proteins; Derivatives thereof from animals

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、蛋白質を酵素で加水分解し、芳香族アミノ
酸を除去して得られるオリゴペプチド混合物、その製
法、及びオリゴペプチド混合物を含有する肝疾患患者用
栄養補給組成物に関する。
従来の技術及びその問題点 肝疾患例では血漿アミノ酸濃度の不均衡、即ち分枝
鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロイシン、イソロイシン)
の低下と芳香族アミノ酸(AAA:フェニルアラニン、チロ
シン)の上昇、並びにBCAA/AAAモル比の低下やメチオニ
ンの上昇が認められている。
そこで、肝疾患患者にはBCAA含量が高く、AAA及びメ
チオニン含量が低く、BCAA/AAAモル比の高い蛋白源を供
給すると効果のあることがわかっている。
この為、BCAA/AAAモル比を高く調製したアミノ酸製剤
が知られているが、かかるアミノ酸製剤は薬品的な味で
あるために味が悪く、更に、浸透圧が高く、高価である
等の欠点を有している。
又、オリゴペプチドは単に蛋白を加水分解しただけな
のでBCAA/AAAモル比は十分には高くないが、これにBCAA
を添加してBCAA/AAAモル比を高く調整したオリゴペプチ
ド製剤が知られている。しかし、殆どの蛋白の加水分解
物は苦いので、蛋白源としてゼラチンやコラーゲンを用
いた苦味の少ないオリゴペプチドだけが実用化されてい
る現状である。
又、特開昭51−118839号には肝臓疾患者投与用アミノ
酸製剤が、特開昭57−11910号には蛋白質、ペプチド及
びアミノ酸を特定比率で配合した肝臓病患者に適した経
腸用栄養製剤が、特開昭58−126767号には肝臓病患者用
エレメンタルダイエットが、特開昭62−500871号には薬
理活性を有するジペプチド化合物が、それぞれ開示され
ている。しかし、特開昭57−11910号で用いられるペプ
チドも蛋白を加水分解しただけのBCAA/AAAモル比の低い
ものである。
本発明のように苦味が極めて少なく、BCAA含量が高
く、BCAA/AAAモル比が高い肝疾患患者用蛋白源等として
適するオリゴペプチド混合物は知られていない。
また、最近、卵白、カゼイン等の動物性蛋白質を酵素
分解してペプチド含量の高い酵素加水分解物とし、これ
を人工栄養又は食事療法等に利用する試みがなされてい
る。
特開昭63−287462号には、大豆蛋白を酵素により加水
分解してペプチド鎖長2〜10のオリゴペプチドとし、こ
のオリゴペプチドを栄養補給剤として利用することが提
案されている。同公報によれば、このペプチドは、アミ
ノ酸よりも急速吸収性の点で勝り、スポーツその他の激
しい体力消耗時における即効的栄養補給剤として優れて
いると報告されている。
一方、蛋白質を化学的又は酵素的に分解して得られる
各種のアミノ酸を含有する健康飲料も種々提案されてい
る。特に、特開昭58−165774号には、BCAAを含有する飲
料組成物(スポーツドリンク)が提案されている。この
公報によれば、ラットにBCAAを摂取させてその運動量を
測定した実験結果から、BCAAが筋肉運動の機能を向上さ
せるという効果が認められている。
しかしながら、特開昭58−165774号の飲料組成物にお
いては、蛋白質を化学的又は酵素的に分解し、その中か
らBCAAを選択的に取り出して添加する必要があり、BCAA
の分離工程が複雑化するので製品コストが高くなるとい
う問題点がある。また、アミノ酸は、一般に強い苦味を
有するため、添加濃度が高くなると風味が損なわれると
いう問題もある。
一方、特開昭63−287462号に示されるペプチドは、ア
ミノ酸よりも急速吸収性の点で勝り、アミノ酸のような
苦味がないという利点を有しているが、上記のように特
定のアミノ酸を選択的に摂取することによる生理活性効
果を期待することはできない。
問題点を解決するための手段 本発明者等は前記問題を解決すべく研究の結果、各種
の動植物蛋白をエンドペプチダーゼとエキソペプチダー
ゼで水解してAAAを遊離させ、合成吸着剤や活性炭等で
吸着除去する等して製造条件を変化させ、平均分子
量、BCAA/AAAモル比、BCAA含量、AAA含量、メ
チオニン含量、遊離アミノ酸含量等について検討した
結果、以下の組成のオリゴペプチド混合物を蛋白源とし
て用いた肝疾患患者用製剤が肝疾患患者に有効な知見を
得た。更に、上記オリゴペプチド混合物を含有する組成
物の利用により、肝疾患患者の血漿中のアミノ酸パター
ン及びBCAA/AAA比が是正されるとともに、栄養状態の改
善を図ることができ、該組成物は肝疾患患者の栄養補給
乃至治療食として好適であることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づくものである。
本発明は、以下に示すオリゴペプチド混合物、その製
法、該オリゴペプチド混合物を含有する肝疾患患者用栄
養補給組成物を提供するものである: 動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均分
子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、(分枝
鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、全アミ
ノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳香族ア
ミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜1.5重量
%であることを特徴とするオリゴペプチド混合物、 動植物蛋白質を水系下にエンドプロテアーゼ及びエ
キソプロテアーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着剤で
処理し、必要により濃縮し、乾燥することを特徴とする
該オリゴペプチド混合物の製造法、 動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均分
子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、(分枝
鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、全アミ
ノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳香族ア
ミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜1.5重量
%のオリゴペプチド混合物を含有する肝疾患患者用栄養
補給組成物、 動植物蛋白質を酵素で加水分解して得られる平均分
子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、(分枝
鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、全アミ
ノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳香族ア
ミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜1.5重量
%のオリゴペプチド混合物を、乾燥重量基準で5〜70重
量%含有する組成物であって、該組成物における蛋白源
としての全窒素化合物、炭水化物及び脂質の含有量が、
乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重量%、炭水化物10
〜80重量%及び脂質0〜15重量%であることを特徴とす
る肝疾患患者用栄養補給組成物。
本発明のオリゴペプチド混合物は平均分子量が200〜5
000、好ましくは200〜3000が適当である。平均分子量が
200未満ではアミノ酸味が発生し、浸透圧が高くなる。
平均分子量が200〜5000のオリゴペプチド混合物は、蛋
白やアミノ酸に比べ消化・吸収が速く、アミノ酸に比べ
風味が良いのが特徴である。
本発明のオリゴペプチド混合物はBCAA/AAAのモル比が
7以上、好ましくは10以上であり、実用上は通常45以下
である。通常、肝疾患患者用製剤としてはBCAA/AAAのモ
ル比は5以上が必須であり、この値が高いほど好ましい
ので、市販肝疾患患者用製剤のBCAA/AAAのモル比が20以
上が通常である。また、通常筋肉運動の機能を向上させ
る効果としては、BCAA/AAAのモル比が高いほど良好であ
る。単に動植物性蛋白を酵素分解しただけのオリゴペプ
チドではBCAA/AAAのモル比が7未満であるが、本発明の
オリゴペプチド混合物は、蛋白の加水分解物を吸着剤処
理することにより、BCAA/AAAのモル比が7以上と高いも
のである。
本発明のオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸組成中
BCAAが15〜25重量%、好ましくは17〜25重量%が適当で
ある。肝疾患患者は血中のBCAAが低下するのでBCAAを補
給すると効果がある。また、スポーツ時や体力消耗時に
は、BCAAが低下するので、BCAAを補給すると効果があ
る。本発明のオリゴペプチドはBCAAを補給する効果を有
する。
本発明のオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸組成中
AAAが0.1〜2.5重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%が適
当である。肝疾患患者は血中のBCAAが低下しAAAが上昇
するのでAAAの供与を減らす必要がある。また、スポー
ツ時や体力消耗時には、血中のBCAAが低下し、AAAが上
昇するので、AAAの供与を減らす必要がある。本発明の
オリゴペプチド混合物はAAA含量が2.5重量%以下と低い
ものである。
本発明のオリゴペプチド混合物は、全アミノ酸組成中
メチオニン含量が0.5〜1.5重量%、好ましくは0.5〜1.2
重量%が適当である。肝疾患患者は血中のメチオニン含
量が上昇するのでメチオニンの供与を減らす必要があ
る。本発明のオリゴペプチド混合物はメチオニン含量が
1.5重量%以下と低いものである。
本発明のオリゴペプチド混合物は、遊離アミノ酸が35
重量%以下、好ましくは30重量%以下、より好ましくは
15重量%以下である。遊離アミノ酸は少ないほど好まし
いが、本発明のオリゴペプチド混合物を得る工程で、
苦みを極めて減少させる為のエンドプロテアーゼとエキ
ソプロテアーゼの併用による酵素分解したり、AAAを
吸着・除去する為の吸着剤処理するので、35重量%以下
の遊離アミノ酸が生ずるものである。
又、本発明のオリゴペプチド混合物は、蛋白を中性
(pHが6〜8)域のみで酵素分解して得るので、ほぼ中
性を示し、別段pH調整しなくてもそのまま肝疾患用食事
や製剤に蛋白源として用いることができる。
本発明のオリゴペプチド混合物は、従来知られる蛋白
加水分解物が苦いのに比べ、殆ど苦みがなく寧ろ旨みの
ある風味の良好なものである。その理由は後述するよう
に、本発明のオリゴペプチド混合物が、蛋白にエンドプ
ロテアーゼとエキソプロテアーゼを同時に作用させて得
られることと吸着剤処理によりAAA成分だけでなく臭い
成分や味成分及び色成分等も吸着・除去されるからであ
る。
従って、市販の蛋白加水分解物は苦味が強く、栄養剤
として用いる場合でも経口投与は困難であるものを、本
発明のオリゴペプチド混合物は経口投与が容易である効
果を有する。
又、蛋白を単に加水分解したものに比べ色調も白いも
のである。
以上のような本発明のオリゴペプチド混合物は、動植
物蛋白質を水系下にエンドプロテアーゼ及びエキソプロ
テアーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着剤で処理し、
必要により濃縮し、乾燥して得ることができる。
原料として用いる動植物性蛋白としては、動物性蛋白
質として、例えばカゼイン、卵白、アルブミン、コラー
ゲン、ゼラチン等を例示でき、植物性蛋白質としては、
大豆蛋白、小麦蛋白、大豆蛋白、小豆蛋白、ライ麦蛋
白、とうもろこし蛋白、とうもろこし蛋白質を構成する
プロラミン系蛋白質のツェイン(Zein)等の穀類蛋白、
コンブ等の海藻蛋白等が例示できる。これらの動植物蛋
白のうちで、メチオニン含量の低い植物性蛋白のほう
が、酵素分解及び吸着工程によりメチオニン含量をより
低くすることができるので適当である。動物性蛋白の中
にもメチオニン含量の低いものもあるが、植物性蛋白は
動物性蛋白に比べメチオニン含量が低く、BCAA含量が高
く、特に大豆蛋白はメチオニン含量が低いだけでなくBC
AA含量が高く、工業的にも安定して入手が容易であるの
で、本発明のオリゴペプチド混合物源として好適であ
る。
本発明の製造工程により得られるオリゴペプチド混合
物の全アミノ酸組成中のメニオニン含量が0.5〜1.5重量
%(好ましくは0.5〜1.2重量%)となるような蛋白原料
が適当である。
蛋白を加水分解する酵素としてはエンドプロテアーゼ
及びエキソプロテアーゼを用いる。エンドプロテアーゼ
だけではAAA又はAAAに富むオリゴペプチドを遊離させる
ことが困難であり、エキソプロテアーゼだけでは蛋白の
分子量を小さくすることができず、目的のオリゴペプチ
ド混合物を得ることができない。
本発明においてエンドプロテアーゼ及びエキソプロテ
アーゼを同時に作用させること及び後述の吸着剤処理を
することの組み合わせにより苦味のほとんどないオリゴ
ペプチド混合物を得ることができる。通常、市販の蛋白
酵素分解物は苦い為経口投与が困難であり、主に経管投
与されているが、本発明のオリゴペプチド混合物は苦味
が殆どないので、経管用のみならず肝疾患用等の経口剤
の蛋白源として用いることができる。
本発明においてはエンドプロテアーゼ及びエキソプロ
テアーゼの起源が同じものでも異なるものでも組み合わ
せて用いることができるが、好ましくは同じ起源のほう
が適当である。例えば、エキソプロテアーゼ活性及びエ
ンドプロテアーゼ活性を同時に有する酵素は動物起源や
植物起源より微生物起源のものに多く、例えば、かび
(Aspergillus属、Mucor属等)、由来、バクテリア(Ps
eudomonas属等)由来、放線菌(Streptomyces属等)由
来、酵母(Saccharomyces属等)由来のものが適当であ
る。
又、本発明では、エンドプロテアーゼやエキソプロテ
アーゼの至適pHにかかわらず、即ち至適pHが酸性やアル
カリ性であっても中性域(通常pHが6〜8)のみで酵素
分解することが重要である。このことによって、得られ
るオリゴペプチドの風味が良好となり、かつ、逆浸透
膜、イオン交換膜等といったコストアップの要因となる
脱塩のための格別の処理が不要となり、或いはより安価
なイオン交換樹脂の使用で脱塩が可能になるなど、経済
的効果が大きい。
酵素分解の程度は酵素分解された後のオリゴペプチド
混合物溶液の平均分子量が200〜5000(好ましくは200〜
3000)、遊離アミノ酸が35重量%(好ましくは15重量%
以下)となるように、作用温度、作用時間、基質/酵素
比を調整すればよい。
本発明に用いる吸着剤はAAAを特異的に吸着するも
の、好ましくはメチオニンも併せて吸着するものが適当
である。例えば、活性炭、イオン交換樹脂、疎水性吸着
樹脂等が利用できる。吸着剤はAAAを吸着するに十分な
量用いることができる。例えば、市販活性炭は酵素分解
後の粗蛋白量の約20重量%以上、好ましくは50重量%、
200重量%以下が適当である。吸着剤の量が少ないとAAA
を十分吸着できず、多すぎると他のアミノ酸やオリゴペ
プチドを多く吸着して目的のオリゴペプチド混合物の収
率が下がる。
吸着剤を遠心分離や過等の手段を用いて除いて得ら
れるオリゴペプチド混合物溶液は中和する必要がなく、
そのまま濃縮或いは乾燥でき、灰分も通常15重量%以下
にすることができる。
以上により本発明の肝疾患患者用蛋白源等として有用
なオリゴペプチド混合物を得ることができる。
また、これらの吸着剤のみでは、AAA、特にチロシン
の除去が不十分であるため、チロシンの溶解度の低い特
性を利用し、等電点沈殿法等によりチロシンを分離除去
することでさらにAAAを低下させることができる。
本発明で用いられるオリゴペプチド混合物は、上記の
ような工程を経て得られるが、必要に応じて、最終の工
程の処理液を脱塩、滅菌、濃縮又は乾燥することができ
る。また、上記のいずれかの工程に前後して、アミダー
ゼ、デアミナーゼ等の酵素による苦み軽減処理を行うこ
と等も任意である。
本発明のオリゴペプチド混合物は、肝疾患患者用の経
口剤に用いたり、市販肝疾患患者用製剤(例えば特開昭
57−11910号等)に変り得る蛋白源として用いることが
できる。
本発明の肝疾患患者用栄養補給組成物(以下「肝疾患
用組成物」という)は、上記オリゴペプチド混合物を含
有するものであり、該オリゴペプチド混合物からなる蛋
白源を用いる以外は、公知のアミノ酸製剤と同様に、必
要に応じて各種の蛋白源としての窒素化合物、炭水化
物、脂質、ビタミン類、ミネラル類、その他の添加物等
を添加混合するか、又は之等と併用投与してもよい。こ
のように混合又は併用投与することによって、肝疾患患
者の栄養バランスを保つことができる。
上記蛋白源としての窒素化合物は、公知の各種の蛋白
質原料、アミノ酸等のいずれでもよい。該蛋白質原料と
しては、例えばカゼイン及びカゼインナトリウム、カゼ
インカルシウム等の塩類並びに之等カゼイン類の酵素分
解物、大豆蛋白、小麦蛋白酵素分解物等を例示できる。
窒素化合物は、上記オリゴペプチド混合物に対して、約
5重量倍までの範囲で用いることができる。
上記炭水化物は、公知の各種のもののいずれでもよ
く、例えば、グルコース、マルトース、蔗糖、イソマル
トース、マルトテトラオース、マルトトリオース、マル
トペンタオース、マルトヘキサオース、乳糖、グリコー
ゲン、デキストリン、デンプン等の単糖類、オリゴ糖
類、食物繊維、多糖類等を例示できる。上記炭水化物
は、通常蛋白源総重量の約10重量倍までの範囲で併用で
きる。
また、脂質としては、従来公知の各種のもの、例えば
米油、綿実油、コーン油、大豆油、ヒマワリ油、カカオ
油脂、ゴマ油、サフラワー油、落花生油、バター、ラー
ド、ヤシ油、ナッツ油、パーム油、菜種油、中鎖脂肪酸
(MCT)等の動植物油のいずれでもよく、特に植物性油
が好ましい。脂質は、通常蛋白源総重量の約2重量倍ま
での範囲で併用できる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB1、ビタ
ミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタ
ミンD、ビタミンE、ナイアシン、葉酸、パントテン酸
等を例示でき、ミネラル類としてはカルシウム、鉄、カ
リウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、クロール等
の塩類等を例示できる。ビタミン類は、蛋白源総重量の
約0.01重量倍まで、ミネラル類は、約0.05重量倍までの
範囲で併用されるのが好適である。その他の添加剤とし
ては、合成香料及び天然香料等の香料、天然甘味剤(ソ
ーマチン、ステビア等)及び合成甘味剤(サッカリン、
アスパルテーム等)等の甘味料、着色料、乳化剤、安定
剤、防腐剤等をそれぞれ例示でき、之等はそれぞれ1種
単独でも2種以上組み合わせても利用できる。
本発明の肝疾患用組成物は、上記オリゴペプチド混合
物を乾燥重量基準で約5重量%以上含有することが適当
である。
また、本発明のオリゴペプチド混合物を下記の所定量
含有し、かつ蛋白源としての全窒素化合物、炭水化物及
び脂質の3者の含有量を下記の所定量となるように調整
した組成物は、栄養バランスのよい肝疾患用組成物とし
て有用である。該肝疾患用組成物における各成分の含有
量については次の通りである。
即ち、上記オリゴペプチド混合物の配合量は、肝疾患
用組成物の乾燥重量基準で5〜70重量%、好ましくは5
〜20重量%とするのがよい。また、蛋白源としての全窒
素化合物、炭水化物及び脂質の配合割合は、肝疾患用組
成物の乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重量%、炭水
化物10〜80重量%及び脂質0〜15重量%とすればよく、
好ましくは窒素化合物15〜40重量%、炭水化物50〜70重
量%、及び脂質3〜10重量%とすればよい。上記した窒
素化合物、炭水化物及び脂質の配合量を特定量とした肝
疾患用組成物中の窒素化合物、炭水化物及び脂質の各成
分量は、上記オリゴペプチド混合物中に含まれる成分及
びその他に添加する成分の合計量である。
肝疾患用組成物中の窒素化合物、炭水化物及び脂質を
上記した特定の配合割合とすることによって、血液中の
アミノ酸バランスの是正とともに栄養状態を改善するこ
とができる。
上記した窒素化合物、炭水化物及び脂質を特定量含有
する肝疾患用組成物を構成する蛋白源としての窒素化合
物は、上記した特定のオリゴペプチド混合物を所定量含
む限り、他は公知の各種の蛋白質原料、アミノ酸等のい
ずれでもよい。該蛋白質原料としては、例えば前記した
ものを用いることができる。また、アミノ酸としては、
バリン、ロイシン、イソロイシン等の分枝鎖アミノ酸が
好ましい。これらの窒素化合物は、1種単独でも2種以
上混合しても利用できる。
上記肝疾患用組成物を構成する炭水化物は、上記オリ
ゴペプチド混合物に含まれるものの他、公知の各種のも
ののいずれでもよく、例えば、前記した炭水化物を用い
ることができる。
また、上記肝疾患用組成物を構成する脂質としては、
上記オリゴペプチド混合物に含まれるものの他、従来公
知の各種のものでよく、前記した脂質をいずれも用いる
ことができる。
上記した特定配合の肝疾患用組成物は、上記3者を必
須成分として含有する他に、必要に応じて通常の各種添
加物を更に含有することができる。該添加物としては、
前記したと同様の各種ビタミン類、ミネラル類、香料、
甘味料、着色料、乳化剤、安定剤、防腐剤等をそれぞれ
例示でき、之等はそれぞれ1種単独でも2種以上組み合
わせても利用できる。
本発明の肝疾患用組成物では、各成分は、通常緊密に
混合した粉末状態で防湿性袋、瓶、缶等内に密封して保
存又は流通されるが、所望により液剤、ゼリー、顆粒
剤、錠剤、カプセル剤等の形態に製剤化されてもよい。
かくして得られる本発明の肝疾患用組成物は、これを
適用する(摂取)するに当っては、常法に従い通常水で
適当濃度に希釈して溶液もしくはゼリー状の形態とされ
る。これはまた必要に応じて加熱殺菌または加圧加熱滅
菌等の処理を施される。上記希釈の程度は任意に決定で
きるが通常経管又は経口栄養液の形態に調製する場合、
得られる栄養液が本発明組成物を約100〜500g/、好ま
しくは約150〜250g/含有するものとするのが好適であ
る。上記栄養液は経口投与もしくは胃、十二指腸又は小
腸に直接経管投与され、またゼリー状製剤及びその他の
製剤は経口投与される。
本発明肝疾患用組成物の投与(摂取)量は投与すべき
患者の疾患状態や目的とする治療乃至栄養改善効果等に
応じて適宜に決定でき、一般には、1日一人当り、肝疾
患用組成物中のオリゴペプチド混合物として10〜60g程
度とするのが望ましい。また、上記した窒素化合物、炭
水化物及び脂質を特定量配合した肝疾患用組成物につい
ては、該組成物の乾燥重量で、一日一人当り30〜150g程
度とするのが望ましい。
本発明肝疾患用組成物は患者の嗜好を考慮して、通常
の食事と併用することもできる。
また、本発明によれば、植物蛋白質を酵素で加水分解
して得られる平均分子量200〜5000、好ましくは200〜30
00、遊離アミノ酸が35重量%以下、好ましくは30重量
%、以下、BCAA/AAAモル比が7以上、好ましくは10以
上、全アミノ酸組成中、BCAAが15〜20重量%、好ましく
は17〜25重量%、及びAAAが0.1〜2.5重量%、好ましく
は0.1〜2.0重量%のオリゴペプチド混合物を含有する組
成物を、運動時、体力消耗時等の栄養補給又は食品組成
物(以下「栄養剤」という)として用いることができ
る。
上記栄養剤中に含まれるオリゴペプチド混合物は、例
えば前記した本発明のオリゴペプチド混合物の製造に従
って得ることができる。
上記の栄養剤に配合するオリゴペプチド混合物では、
メチオニンが含まれる場合には、悪臭があるので低濃度
とすることが好適であり、好ましくは、全アミノ酸組成
中メチオニン含量が0.5〜1.5重量%、より好ましくは0.
5〜1.2重量%が適当である。
該栄養剤は、上記した組成のオリゴペプチド混合物を
必須成分として含有すればよく、その使用態様は、従来
の栄養補給又は食品組成物と同様の各種の態様をとるこ
とができる。例えば、飲料、顆粒剤、散剤、発泡剤等と
して用いることができる。
次に、上記栄養剤を飲料、顆粒剤、散剤、錠剤及び発
泡剤とする場合の好ましい態様について説明する。
飲料は、上記オリゴペプチド混合物を水に溶解させる
ことによって得られる。この場合、オリゴペプチド混合
物の溶解量は、0.5g/以上とすることが好ましい。オ
リゴペプチド混合物の含量が上記よりも少ないと本発明
のオリゴペプチド混合物による効果を十分に得ることが
できない。また、オリゴペプチド混合物の他に、砂糖、
果糖、ブドウ糖などの甘味剤や、クエン酸、クエン酸ナ
トリウム、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸などの酸
味剤や、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、K
3、D−ビオチン、葉酸、パントテン酸カルシウム、パ
ラアミノ安息香酸、ニコチン酸などのビタミン類や、リ
ン酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、
塩化ナトリウム、乳酸カルシウム、クエン酸鉄、硫酸マ
グネシウム、炭酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、ヨウ化
カリウムなどのミネラル類や、炭酸や、エタノール、プ
ロパノールなどのアルコールや、香料などから選ばれた
1種又は2種以上を溶解させてもよい。
また、顆粒剤は、上記オリゴペプチド混合物に必要に
応じて他の成分を混合し、例えば遠心流動型コーティン
グ造粒法、流動層コーティング造粒法、コーティングパ
ンを用いたスプレーコーティング造粒法等により適宜粒
径に造粒し、必要に応じて乾燥することによって得られ
る。更に、散剤は、上記オリゴペプチド混合物を粉末状
に調製し、必要に応じて他の成分を混合し、適量ずつ分
包することによって得られる。更にまた、錠剤は、上記
オリゴペプチド混合物に必要に応じて他の成分を混合
し、例えば直接粉末圧縮法、乾式又は湿式顆粒圧縮法等
により成形することによって得られる。
上記において、他の成分としては、例えば乳糖、砂
糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸塩糖の賦形剤
や、水、エタノール、プロパノール、塩化メチレン、単
シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カ
ルボキシメチルセルロースNa、セラック、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール等の結合剤や、乾燥デンプン、カンテン
末、カルボキシメチルセルロースカルシウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ス
テアリン酸モノグリセリド、デンプン等の崩壊剤や、第
四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸
収促進剤や、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、
ポリエチレングリコール、コロイド状ケイ酸塩等の潤沢
剤や、グリセリン脂肪酸エステル、ジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、トリアセチン、ヒマシ油等の
可塑剤や、更に前述したような甘味剤、酸味剤、ビタミ
ン類、ミネラル類、香料の中から選ばれた一種又は二種
以上が自由に用いられる。
発泡剤は、前記オリゴペプチド混合物と、炭酸水素ナ
トリウム及び/又は炭酸ナトリウムと、中和剤とを必須
成分とし、これらに必要に応じて他の成分を混合して、
顆粒剤、散剤又は錠剤の形態とすることによって得られ
る。ここで、中和剤とは、上記炭酸水素ナトリウム及び
/又は炭酸ナトリウムを中和させて炭酸ガスを発生させ
得る酸性化合物をいい、具体的にはL−酒石酸、クエン
酸、乳酸、リンゴ酸、フマル酸、アスコルビン酸等の有
機酸が好ましく使用される。発泡剤中の配合割合は、炭
酸水素ナトリウム及び/又は炭酸ナトリウムが5〜40重
量%、中和剤が5〜40重量%とされることが好ましい。
また、他の成分として、前述したような賦形剤、結合
剤、崩壊剤、吸収促進剤、潤沢剤、可塑剤、甘味剤、酸
味剤、ビタミン類、ミネラル類、香料などから選ばれた
一種又は二種以上を自由に添加できる。この発泡剤は、
例えば水に浸漬すると発泡して速やかに溶解するので、
この溶液を飲料として飲むことができる。
なお、上記した栄養補給又は食品組成物において、オ
リゴペプチド混合物の配合量は、10重量%以上とされる
ことが好ましく、これより配合量が少ないと、本発明の
効果を得るために多量の摂取が必要となる。
発明の効果 以上説明したように本発明により肝疾患患者用等に適
した風味の良い蛋白源としてのオリゴペプチド混合物が
可能になった。該オリゴペプチド混合物は、肝疾患患者
用製剤の蛋白源、肝疾患患者用食餌の蛋白源等として経
口、経管用に広く用いることができるものである。
また、本発明の肝疾患用組成物は、蛋白源として、主
としてオリゴペプチドを含有するものであり、風味が良
く、嫌な苦味がなく、消化管よりの吸収が急速かつ良好
であり、浸透圧の高いことによる下痢の発生が回避され
る。そして、肝臓病患者の血漿中のアミノ酸パターン及
びBCAA/AAAモル比(フィッシャー比)を有意に改善する
ことができる。更に、蛋白源、炭水化物及び脂肪をバラ
ンスよく配合させることによって、栄養状態の改善を図
ることができる。このため、急性肝炎、肝炎回復期、慢
性肝炎あるいは肝硬変症の代償期及び非代償期の治療薬
及び栄養製品として、殊に急性、慢性肝不全等の肝臓病
患者の栄養補給乃至治療薬として好適なものである。
また、上記した栄養剤は、蛋白質を酵素で加水分解し
て得られる分子量200〜5000のオリゴペプチド混合物を
含有するものであり、オリゴペプチドは、アミノ酸と同
様に消化管よりの吸収が急速かつ良好であり、浸透圧が
低いので比較的多量に摂取しても下痢等の原因になら
ず、従って激しい運動などに伴う体力低下時の栄養補給
に適している。
また、該オリゴペプチド混合物は、アミノ酸組成にお
いてAAAが全アミノ酸に対して2.5重量%以下とされてお
り、しかもBCAAを豊富に含有しているので、運動時の筋
蛋白質の分解抑制、筋蛋白質の合成促進、筋肉運動の機
能向上などの効果が期待できる。
更に、一般にペプチドは、アミノ酸に比べて苦味が少
なく、本発明では、上記のようにAAAを減少させたこと
により苦味が更に低減されるので、臭いや味等が改善さ
れ、風味や嗜好性に優れた製品を提供することができ
る。
したがって、上記した栄養剤は、運動時、疲労時、各
種病気の療養時、栄養不良又は拒食症による栄養失調の
治療時などにおける栄養補給剤として好適であり、それ
によって体力増強、疲労回復などの優れた効果が期待さ
れる。
実 施 例 以下、実施例を示し、本発明の特徴とするところをよ
り一層明らかにする。
実施例1 分離大豆蛋白(不二製油(株)製「ニューフジプロ−
R」)100重量部(以下、部)を水1567部に溶解し、エ
ンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼを含有する蛋白
分解酵素(科研製薬(株)製「プロナーゼ」)2部加
え、50℃で5時間酵素分解した後、80〜85℃で15分間加
熱して酵素を失活させ、10℃以下に冷却後、活性炭(武
田薬品工業(株)製)100部を加え、一晩撹拌して芳香
族アミノ酸、芳香族アミノ酸に富むオリゴペプチドを吸
着させ、遠心分離(5000R.P.M.×30分)して活性炭を荒
取りし、精密過膜(旭化成(株)製、0.1μ)を用い
て活性炭を完全に除去し、殺菌(135℃で7秒)し、噴
霧乾燥して粉末状肝疾患用オリゴペプチド混合物を得
た。この10重量%濃度水溶液のpHは6.3であった。
活性炭吸着前のオリゴペプチド混合物(HSP)と活性
炭吸着後のそれ(LAP)の乾燥固形分当たりの粗蛋白、
灰分、アミノ酸組成を第1表、第2表に示す。
表中、アミノ酸については、IUPAC、IUBの規定或いは
当該分野における慣用記号に従うものとし、その例を次
に挙げる。またアミノ酸などに関し光学異性体でありう
る場合は、特に明示しなければL体を示すものとする。
Val:バリン、Leu:ロイシン、Ile:イソロイシン、Ala:
アラニン、Glu:グルタミン酸、Thr:トレオニン、His:ヒ
スチジン、Ser:セリン、Gly:グリシン、Asn:アスパラギ
ン、Arg:アルギニン、Asp:アスパラギン酸、Pro:プロリ
ン、Tyr:チロシン、Phe:フェニルアラニン、Cys:シスチ
ン、Met:メチオニン、Lys:リジン、Trp:トリプトファ
ン。
以上より、LAPの芳香族アミノ酸(AAA:フェニルアラ
ニン、チロシン)、分枝鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロ
イシン、イソロイシン)、BCAA/AAAモル非及び遊離アミ
ノ酸(FAA)は第3表の通りであった。表中、AAA、BCAA
及びメチオニンは、全アミノ酸組成中の量である。
尚、LAPの高速液体クロマトグラフィーによる分子量
分布は第1図の通りであった。この測定条件は、TSKgel
G3000PW(17.8mmφ×30cm)カラムを用い、45%アセト
ニトリル含有0.1%トリフルオロ酢酸を溶離液として、
流速0.3ml/minとした。検出はUV220nmを用い、吸光度で
示した。
又、得られたLAPは苦味は全く感じられず、若干旨み
のする良好なものであった。
実施例2 蛋白分解酵素を第4表に示すように、エンドプロテア
ーゼとエキソプロテアーゼを同時に含むAspergillus or
yzae起源の「AOS(Type II)」(盛進製薬(株)製)及
び同起源の「プロテアーゼM」(天野製薬(株)製)を
用いる他は実施例1と同様にしてオリゴペプチド混合物
を得た。表中、AAA、BCAA及びメチオニンは、全アミノ
酸組成中の量である。
比較例1 蛋白分解酵素としてエンドプロテアーゼしか有しない
Bacilus Subtilus起源の「プロチンAC」(天野製薬
(株)製)を用い実施例2と同様にしてオリゴペプチド
混合物を得た。
結果を第5表に示す。AAA、BCAA及びメチオニンは全
アミノ酸組成中の量である。
エンドプロテアーゼだけではAAAの遊離が困難である
ことが分かった。
実施例3 使用する活性炭の量を第6表のように変化させる以外
は実施例1と同様にしてオリゴペプチド混合物を得た。
結果を併せ示す。表中、AAAは、全アミノ酸組成におけ
る量である。
以上より活性炭は大豆蛋白量に対し20重量%以上が適
当であった。
実施例4 分離大豆蛋白「ニューフジプロR」(前出)100部を
水900部に溶解し、これに「プロテアーゼ−M」(前
出)4部を加え50℃で5時間酵素分解した後、80〜85℃
で15分間加熱して酵素を失活させ、10℃以下に冷却後活
性炭(武田薬品工業(株)製)110部を加え1夜撹拌す
ることによりAAA及びAAAに富むオリゴペプチドを吸着さ
せ、活性炭を別後、イオン交換樹脂(三菱化成(株)
製「ダイアイオンSK−116」と住友化学(株)製「KA89
0」の等重量混合物)を加え1時間撹拌後に該樹脂を
別して脱塩した。この脱塩液(pH5.2)を精密過後、
噴霧乾燥した。この乾燥品は、わずかに酸味がある以外
は、苦味、異味のない良好なもので、第7表の値を示し
た。表中、AAA、BCAA及びメチオニン量は、全アミノ酸
組成における量である。
実施例5 ラクトアルブミン(「サンラクトN−2」(太陽化学
(株)製)100部に水1667部に溶解する他は実施例1と
同様に処理してオリゴペプチド混合物を得た。結果を第
8表に示す。表中、AAA、BCAA及びメチオニンは、全ア
ミノ酸組成における量である。
実施例6 上記実施例1〜5で得たオリゴペプチド混合物を用い
て、乾燥重量100g当り下記第9表の組成(g)となるよ
うに、各成分を混合して、本発明肝疾患患者用栄養補給
組成物を調製した。
参考例1〜3(飲料) 第10表に示す配合成分を1の水に溶解して飲料を製
造した。なお、オリゴペプチド混合物は、実施例1で得
られたものを使用した。
こうして得られた参考例1〜3の飲料について、それ
ぞれ10名のパネラーに飲ませた結果、いずれの飲料にお
いても飲みやすく美味であるという評価が得られ、ま
た、飲んだ後に下痢等の不快な症状を起こすものもなか
った。
参考例4〜7(飲料) 第11表に示す配合成分を1の水に溶解して飲料を製
造した。なお、オリゴペプチド混合物は、実施例2で得
られたものを使用した。
こうして得られた参考例4〜7の飲料は、いずれも飲
みやすく美味であった。
参考例8(発泡錠剤) 第12表に示す配合成分を混合し、混合物を直接粉末圧
縮法により製錠して、1錠当たり10gの発泡錠剤を得
た。なお、オリゴペプチド混合物としては、実施例3で
得られたものを使用した。
こうして得られた発泡錠剤1錠を180mlの水に浸漬し
たところ、錠剤は発泡して速やかに溶解し均一な溶液と
なった。この溶液は、飲みやすく美味であった。
参考例9〜15(発泡錠剤) 第13表に示す配合成分を混合し、混合物を直接粉末圧
縮法により製錠して、発泡錠剤を得た。なお、オリゴペ
プチド混合物としては、実施例4で得られたものを使用
した。
こうして得られた各発泡錠剤1錠を180mlの水に浸漬
したところ、錠剤はいずれも発泡して速やかに溶解し均
一な溶液となった。得られた溶液は、いずれも飲みやす
く美味であった。
参考例16〜20(発泡散剤) 第14表に示す各成分の所定量を秤量混合し、更に必要
に応じて甘味量0〜5重量%及び香料0〜1重量%とな
る量を混合し、混合物を同表に示す1包当たりの重量で
分包して発泡散剤を得た。なお、オリゴペプチド混合物
としては、実施例1で得られたものを使用した。
こうして得られた各発泡散剤1包を180mlの水に浸漬
したところ、散剤はいずれも発泡して速やかに溶解し均
一な溶液となった。得られた溶液は、いずれも飲みやす
く美味であった。
試験例−I オリゴペプチド混合物としては、分離大豆蛋白を原料
として、実施例1と同様にして調製したものを用いた。
アミノ酸組成及びその他の成分量は第15表に示す通りで
ある。
6週齢のSD系雄ラット(38匹:体重213.0±9.2g;平均
±標準偏差)を18時間絶食させ後、被験物を経口投与し
た。被験物は蛋白質量で1.35g/kgとし、10mlのイオン交
換水に溶かしてカテーテルを用いて投与した。投与前、
投与後30分、60分、120分、180分、240分、および360分
にエーテル麻酔下で下大動脈により採血を行った。血液
は直ちに遠心分離を行い血漿を−80℃で保存した。また
投与前、投与後30分、60分、120分、および180分に右後
肢腓腹筋を摘出し、液体窒素で冷却したクランプで凍結
後、−80℃で保存した。
アミノ酸分析用試料は、血漿200μに6%スルホサ
リチル酸を等量混合して3000rpm10分遠心後、上清を1
昼夜凍結させたものを解凍し、再び遠心にかけ、その上
清を用いた。発色試薬は、和光純薬工業(株)製ニンヒ
ドリン試薬L−8500セットを使用した。溶離試薬は、三
菱化成工業(株)製 MCI BUFFER L−8500−PFキットを
使用した。アミノ酸分析器は、日立製作所製L−8500型
高速アミノ酸分析計を用い、4.6mm I.D.×60mmのカラム
に日立カスタムイオン交換樹脂(#2622SC)を詰めて用
いた。
血中アミノ酸についての結果を第2図、筋肉組織中遊
離アミノ酸についての結果を第3図に示す。
第2図及び第3図から、本発明のオリゴペプチド混合
物によるアミノ酸パターン、BCAA/AAA比等の改善効果が
認められる。また本発明のオリゴペプチド混合物を含有
する飲料、顆粒剤、散剤、錠剤及び発泡剤は、運動時の
体力消耗時に生じるBCAA/AAA比の低下を是正する製剤と
して有用であることがわかる。
試験例II 6週令SD系雄性ラットに門脈下大静脈吻合手術(PCS
手術)を行なった慢性肝不全モデルラット(A群、25
匹)及び擬手術を行なった6週令SD系雄性ラット(B
群、25匹)を2週間飼育した。
これらのラットについて、以下の方法でオリゴペプチ
ド混合物の単回投与による血漿遊離アミノ酸濃度及び脳
内遊離アミノ酸濃度の推移を検討した。投与したオリゴ
ペプチド混合物は、下記第16表に示す通りである。
各群のラットを飼育後、A、B群各5匹を屠殺し、オ
リゴペプチド混合物を残りの各群に各1.35g/kg単回投与
した。投与後15分、30分、60分、120分後に各群5匹づ
つを屠殺し、血漿遊離アミノ酸濃度、全脳内遊離アミノ
酸濃度を試験例Iと同様にして測定した。結果を第4図
及び第5図に示す。
第4図及び第5図から判るように、A、B両群に本発
明で用いるオリゴペプチド混合物を投与した場合に、慢
性肝不全モデルラット群では、擬手術群に比べて、血漿
中及び脳内でのBCAA/AAA比が若干低い値となったが、大
きな差異は認められなかった。
従って、このオリゴペプチド混合物を含む本発明組成
物は、肝不全患者に対する栄養補給組成物として有用で
あることがわかる。
試験例III 6週令SD系雄性ラットに0.05%フェノバルビタールナ
トリウム溶液を飲水として与えながら、50%四塩化炭素
・オリーブ油溶液を週2回0.1ml/100g体重の割合で頚部
皮下に12週間投与し、肝硬変ラットを作成した。
この肝硬変ラットを、本発明の肝疾患患者用栄養補給
組成物によって、3週間飼育し、その後の血漿中遊離ア
ミノ酸濃度及び血中アンモニア濃度を、蛋白源としてカ
ゼインのみを含有する対照組成物で飼育とした場合と比
較検討した。使用したオリゴペプチド混合物を第17表
に、本発明の肝疾患患者用栄養補給組成物及び対照組成
物を第18表に示す。
血漿中遊離アミノ酸濃度は、試験例Iと同様の方法に
よって測定した。また、血中アンモニア濃度の測定に
は、和光純薬工業(株)製アンモニア−テスト ワコー
を使用した。
本発明の肝疾患患者用鋭鋒補給組成物または対照組成
物によって、3週間飼育した後の肝硬変ラットの血漿中
遊離アミノ酸濃度及び血中アンモニア濃度の測定結果を
第6図に示す。
この結果から判るように、本発明組成物によって飼育
した肝硬変ラットにおいて血漿中AAA濃度は有意に低下
改善され、BCAA/AAAモル比は有意に上昇した。また、血
中アンモニア濃度は対照組成物の場合に比べ、有意に低
く保たれていた。
このことは、肝疾患患者に認められる血中アミノ酸パ
ターンのインバランス及び血中アンモニア濃度の上昇を
オリゴペプチド混合物を含有する本発明の肝疾患患者用
栄養補給組成物が是正し、肝性脳症の治療、予防を図る
とともに、患者の栄養状態の改善をもたらすものとして
有用であることを示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたオリゴペプチド混合物の高
速液体クロマトグラフィーによる分子量分布を示す図
面、第2図は、試験例Iにおける血中アミノ酸濃度の時
間的変化を表わすグラフ、第3図は、試験例Iにおける
筋肉組織中遊離アミノ酸濃度の時間的変化を表わすグラ
フ、第4図は試験例IIにおけるBCAA濃度の時間的変化を
表わすグラフ、第5図は、試験例IIにおけるBCAA/AAA比
の時間的変化を表わすグラフ、第6図は、試験例IIIに
おける血漿中遊離アミノ酸濃度及び血中アンモニア濃度
の測定結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/06 A61K 37/18 (72)発明者 松原 大 福岡県久留米市長門石3―10―24―508 号 (72)発明者 大本 実 大阪府泉佐野市羽倉崎2―5―2 606 号 (72)発明者 松尾 高明 大阪府泉南市信達岡中973―34 (72)発明者 橋本 征雄 大阪府岸和田市東ケ丘町808―399 (56)参考文献 特開 平2−138991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 7/305 A61K 37/18 C12P 21/06 A23L 2/00 - 2/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大豆蛋白を酵素で加水分解して得られる平
    均分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、
    (分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、
    全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳
    香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜
    1.5重量%であることを特徴とするオリゴペプチド混合
    物。
  2. 【請求項2】大豆蛋白を水系下にエンドプロテアーゼ及
    びエキソプロテアーゼを用い中性域で酵素分解し、吸着
    剤で処理し、必要により濃縮し、乾燥することを特徴と
    する請求項1に記載のオリゴペプチド混合物の製造法。
  3. 【請求項3】大豆蛋白を酵素で加水分解して得られる平
    均分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、
    (分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、
    全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳
    香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜
    1.5重量%のオリゴペプチド混合物を含有することを特
    徴とする肝疾患患者用栄養補給組成物。
  4. 【請求項4】大豆蛋白を酵素で加水分解して得られる平
    均分子量200〜5000、遊離アミノ酸が35重量%以下、
    (分枝鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸)モル比が7以上、
    全アミノ酸組成中、分枝鎖アミノ酸が15〜25重量%、芳
    香族アミノ酸が0.1〜2.5重量%及びメチオニンが0.5〜
    1.5重量%のオリゴペプチド混合物を、乾燥重量基準で
    5〜70重量%含有する組成物であって、該組成物におけ
    る蛋白源としての全窒素化合物、炭水化物及び脂質の含
    有量が、乾燥重量基準で、窒素化合物10〜90重量%、炭
    水化物10〜80重量%及び脂質0〜15重量%であることを
    特徴とする肝疾患患者用栄養補給組成物。
JP12207990A 1989-05-12 1990-05-10 オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物 Expired - Fee Related JP2945995B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11996089 1989-05-12
JP5041590 1990-02-28
JP2-50415 1990-02-28
JP1-119960 1990-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03272694A JPH03272694A (ja) 1991-12-04
JP2945995B2 true JP2945995B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=26390887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12207990A Expired - Fee Related JP2945995B2 (ja) 1989-05-12 1990-05-10 オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2945995B2 (ja)
KR (1) KR920700556A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241140A (ja) * 2005-02-01 2006-09-14 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 肝疾患用栄養組成物
WO2006132353A1 (ja) * 2005-06-10 2006-12-14 Calpis Co., Ltd 飲料用組成物の異臭防止方法
JP4536665B2 (ja) * 2006-02-08 2010-09-01 森永乳業株式会社 カゼイン加水分解物含有造粒物の製造方法
JP4832407B2 (ja) * 2007-11-19 2011-12-07 花王株式会社 コラーゲン含有組成物
EP2288716B1 (en) 2008-05-20 2013-03-27 Sempio Foods Company Method for producing corn gluten hydrolysate and corn gluten hydrolysate using the same
JP6631892B1 (ja) * 2018-10-13 2020-01-15 伸亮 矢倉 タンパク濃縮物合成ペースト類製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR920700556A (ko) 1992-08-10
JPH03272694A (ja) 1991-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2649842C (en) Composition containing peptide as active ingredient
US6713082B2 (en) Composition comprising carbohydrate and peptide material and its use as an energy supplement after or during physical exercise or as a metabolic nutrient for oral consumption
KR101698216B1 (ko) 펩타이드-결합된 트립토판과 폴리펩타이드-결합된 트립토판의 혼합물
WO1996011584A1 (fr) Melange de peptides et leurs produits_________________
EA016806B1 (ru) Композиции для улучшения настроения, когнитивной способности, аппетита, внимания, бдительности, наступления и качества сна, уменьшения депрессии, достижения анксиолитических эффектов, контроля эмоциональных реакций или сексуального поведения, способ получения композиций и их применение
WO2011108692A1 (ja) 筋肉萎縮防止剤
WO1990013228A1 (en) Oligopeptide mixture and composition containing the same
WO2018012582A1 (ja) 血中アミノ酸濃度上昇促進剤
JP2945995B2 (ja) オリゴペプチド混合物、その製造法及び肝疾患患者用栄養補給組成物
JP3183945B2 (ja) 高フィッシャー比ペプチド混合物、その製造法、および肝疾患患者用栄養補給組成物
JP4642321B2 (ja) トリプトファンの豊富なペプチドの製造方法
WO2017026429A1 (ja) 筋肉合成促進剤
JPH0160017B2 (ja)
JP2986764B2 (ja) 苦味の少ないアミノ酸組成が人乳に近い高フィッシャー比ペプチドの調製方法
US6905704B2 (en) Peptide SY
JP3111237B2 (ja) 肝疾患患者用組成物
JPH03251162A (ja) ペプチドを含有する飲料、顆粒剤、散剤、錠剤及び発泡剤
JP2995302B2 (ja) 栄養補給用組成物
US20060040872A1 (en) Calcium channel inhibitor
JP2945994B2 (ja) 栄養補給組成物
JPH0515339A (ja) タンパク質様組成物および高度侵襲用栄養剤ならびに肝疾患用栄養剤
JPH03251161A (ja) ペプチドを含有する飲料、顆粒剤、散剤、錠剤及び発泡剤
JP2019041696A (ja) 経口用組成物
KR20220048535A (ko) 유청단백질 가수분해물의 제조방법
M I et al. Utilization of milk protein hydrolysate in functional beverages

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees