JP3272462B2 - 脱硝触媒 - Google Patents
脱硝触媒Info
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- JP3272462B2 JP3272462B2 JP08423993A JP8423993A JP3272462B2 JP 3272462 B2 JP3272462 B2 JP 3272462B2 JP 08423993 A JP08423993 A JP 08423993A JP 8423993 A JP8423993 A JP 8423993A JP 3272462 B2 JP3272462 B2 JP 3272462B2
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- Japan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱硝触媒に関し、特に高
温下においても性能を発揮する同触媒に関する。
温下においても性能を発揮する同触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】現在550℃以下の温度で使用される脱
硝触媒装置の触媒はTiO2 −WO3系が主に使用さ
れ、これら脱硝触媒はガスとの接触面積を多く取る必要
からハニカム状に成形して用いられている。
硝触媒装置の触媒はTiO2 −WO3系が主に使用さ
れ、これら脱硝触媒はガスとの接触面積を多く取る必要
からハニカム状に成形して用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の脱硝装置用触媒
は排ガス温度が550℃以下の領域で用いられてきた
が、これは550℃以上の領域にて充分な脱硝性能およ
び耐久性を保証できなかったためである。今後、機器の
高効率化を進めるうえで高い排ガス温度での脱硝装置が
必要とされる。本発明は上記技術水準を鑑み550℃以
上の高温で使用可能な脱硝触媒を提供するものである。
は排ガス温度が550℃以下の領域で用いられてきた
が、これは550℃以上の領域にて充分な脱硝性能およ
び耐久性を保証できなかったためである。今後、機器の
高効率化を進めるうえで高い排ガス温度での脱硝装置が
必要とされる。本発明は上記技術水準を鑑み550℃以
上の高温で使用可能な脱硝触媒を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は活性成分として
Cuを担持したSiO2 /Al2 O3 =50〜90の高
シリカY型ゼオライト触媒80〜95重量%と残部が含
まれる交換性陽イオンを全てCuイオンで変換されたス
メクタイト族モンモリロナイト鉱物よりなる成形剤より
なり、成形触媒の気孔率が20%以上であることを特徴
とする脱硝触媒である。
Cuを担持したSiO2 /Al2 O3 =50〜90の高
シリカY型ゼオライト触媒80〜95重量%と残部が含
まれる交換性陽イオンを全てCuイオンで変換されたス
メクタイト族モンモリロナイト鉱物よりなる成形剤より
なり、成形触媒の気孔率が20%以上であることを特徴
とする脱硝触媒である。
【0005】
【作用】熱的に安定な高シリカY型ゼオライトを活性成
分Cuの担持体として用いたことで、550℃以上の領
域においても熱的な劣化が防げる。しかしながら、高シ
リカY型ゼオライトは活性成分のCuを収容できるサイ
トが少なく、ハニカム成形中に成形剤側に活性成分が移
動するとゼオライトのもつ活性成分が少なくなり脱硝性
能が低下する。そこで、予め成形剤側に活性成分Cuを
担持し、成形剤側の活性成分収容サイトを埋めておくこ
とでこの性能低下を防ぐ。また、成形剤はハニカム成形
の容易さから粘土系の材料が適当であり、熱安定性の観
点からスメクタイト族モンモリロナイトが最適である。
さらに、成形触媒の気孔率は多くの実験より20%以上
であることを確認した。
分Cuの担持体として用いたことで、550℃以上の領
域においても熱的な劣化が防げる。しかしながら、高シ
リカY型ゼオライトは活性成分のCuを収容できるサイ
トが少なく、ハニカム成形中に成形剤側に活性成分が移
動するとゼオライトのもつ活性成分が少なくなり脱硝性
能が低下する。そこで、予め成形剤側に活性成分Cuを
担持し、成形剤側の活性成分収容サイトを埋めておくこ
とでこの性能低下を防ぐ。また、成形剤はハニカム成形
の容易さから粘土系の材料が適当であり、熱安定性の観
点からスメクタイト族モンモリロナイトが最適である。
さらに、成形触媒の気孔率は多くの実験より20%以上
であることを確認した。
【0006】
【実施例】触媒活性成分としてCuを担持した高シリカ
Y型ゼオライト、残部の成形剤成分としてスメクタイト
族モンモリロナイトを乾粉として準備した。このとき、
高シリカY型ゼオライトのSiO2 /Al2 O3 の比率
は40,50,70,90,100のものを、スメクタ
イト族モンモリロナイトは含まれる交換性陽イオンを全
てCuイオンにて交換したものを準備した。その他の成
形成分としてグラスファイバーチョップドストライド
(長さ1.5mm)を準備した。また、スメクタイト族
モンモリロナイトの比較剤としてハロイサイトを準備し
た。
Y型ゼオライト、残部の成形剤成分としてスメクタイト
族モンモリロナイトを乾粉として準備した。このとき、
高シリカY型ゼオライトのSiO2 /Al2 O3 の比率
は40,50,70,90,100のものを、スメクタ
イト族モンモリロナイトは含まれる交換性陽イオンを全
てCuイオンにて交換したものを準備した。その他の成
形成分としてグラスファイバーチョップドストライド
(長さ1.5mm)を準備した。また、スメクタイト族
モンモリロナイトの比較剤としてハロイサイトを準備し
た。
【0007】この他、本発明を限定するものではない
が、製品であるハニカム形状にするために準備した材料
及びその手順を示す。本発明品に可塑性を与え、ハニカ
ム化を要因にする粘結剤としてメチル・セルロースを該
構成成分100重量部に対して7重量部添加した(以
下、添加量は全て該構成成分100重量部に対する
値。)。この他グリセリン3重量部添加した。この2成
分は固定して、この他、気孔付与材として、セルロース
(商品名:アピセル)、パルプ繊維などを必要に応じて
添加し、これらに水を加えて配合した。水の添加量は約
40重量部を基準として混練状態を見ながら増減した。
が、製品であるハニカム形状にするために準備した材料
及びその手順を示す。本発明品に可塑性を与え、ハニカ
ム化を要因にする粘結剤としてメチル・セルロースを該
構成成分100重量部に対して7重量部添加した(以
下、添加量は全て該構成成分100重量部に対する
値。)。この他グリセリン3重量部添加した。この2成
分は固定して、この他、気孔付与材として、セルロース
(商品名:アピセル)、パルプ繊維などを必要に応じて
添加し、これらに水を加えて配合した。水の添加量は約
40重量部を基準として混練状態を見ながら増減した。
【0008】以上の材料を可塑性が出る程度に十分に混
練した後、外形寸法150mm角、肉厚1mm、ピッチ
6mmの断面寸法の金型でハニカム状に成形した。これ
を500mm長さを基準に成形した後乾燥した。この乾
燥したハニカムを650℃×4時間焼成して触媒試験体
を得た。
練した後、外形寸法150mm角、肉厚1mm、ピッチ
6mmの断面寸法の金型でハニカム状に成形した。これ
を500mm長さを基準に成形した後乾燥した。この乾
燥したハニカムを650℃×4時間焼成して触媒試験体
を得た。
【0009】触媒試験体の物性評価は該試験体から切り
出した小試験片の重量を寸法計測から求めた体積で除し
てかさ密度を測定した。また、触媒試験体の脱硝性能評
価は温度600℃に設定した試験体に約500ppmの
NOx含有ガスを流速2.3m/secで流し、入口と
出口のNOxの差から脱硝率を求めた。
出した小試験片の重量を寸法計測から求めた体積で除し
てかさ密度を測定した。また、触媒試験体の脱硝性能評
価は温度600℃に設定した試験体に約500ppmの
NOx含有ガスを流速2.3m/secで流し、入口と
出口のNOxの差から脱硝率を求めた。
【0010】以上の方法で製造・評価した本発明触媒の
特性を表1に示す。表中に示した材料以外に、グラスフ
ァイバは本発明触媒、本発明外触媒共、一律に2.6重
量比添加している。
特性を表1に示す。表中に示した材料以外に、グラスフ
ァイバは本発明触媒、本発明外触媒共、一律に2.6重
量比添加している。
【0011】本発明の触媒であるNo.1〜3および本
発明以外の触媒であるNo.9,10を比較することで
活性成分のCuを担持したY型ゼオライトの量が重量比
で80〜95%が適当であることがわかる。この範囲を
外れると、脱硝性能が低下する(No.9参照)か、あ
るいはハニカムとして形状を保てなくなる(No.10
参照)。また、本発明の触媒であるNo.4〜6および
本発明以外の触媒であるNo.7,8を比較することで
SiO2 /Al2 O3 の比率が50〜90が適当である
ことがわかる。この範囲から外れてSiO2 /Al2 O
3 の比率が小さいと耐久性が低下し(No.7参照)、
大きいと初期性能が低下する(No.8参照)。さら
に、気孔付与剤の添加を行わなかったNo.11は気孔
が著しく少なく脱硝性能が低くなり、空孔率が20%程
度必要であることがわかる。また、ハロイサイトを成形
剤として用いたNo.12では初期性能は確保できる
が、ハロイサイトの耐熱性が低いことから500時間後
にはハニカム形状を保てなくなってしまう。これより、
スメクタイト族モンモリロナイトの成形剤としての有効
性が明らかである。
発明以外の触媒であるNo.9,10を比較することで
活性成分のCuを担持したY型ゼオライトの量が重量比
で80〜95%が適当であることがわかる。この範囲を
外れると、脱硝性能が低下する(No.9参照)か、あ
るいはハニカムとして形状を保てなくなる(No.10
参照)。また、本発明の触媒であるNo.4〜6および
本発明以外の触媒であるNo.7,8を比較することで
SiO2 /Al2 O3 の比率が50〜90が適当である
ことがわかる。この範囲から外れてSiO2 /Al2 O
3 の比率が小さいと耐久性が低下し(No.7参照)、
大きいと初期性能が低下する(No.8参照)。さら
に、気孔付与剤の添加を行わなかったNo.11は気孔
が著しく少なく脱硝性能が低くなり、空孔率が20%程
度必要であることがわかる。また、ハロイサイトを成形
剤として用いたNo.12では初期性能は確保できる
が、ハロイサイトの耐熱性が低いことから500時間後
にはハニカム形状を保てなくなってしまう。これより、
スメクタイト族モンモリロナイトの成形剤としての有効
性が明らかである。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、高温下においても脱硝
効果が維持される脱硝触媒が提供される。
効果が維持される脱硝触媒が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 仁士 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (56)参考文献 特開 平4−108654(JP,A) 特開 平5−23544(JP,A) 特開 平6−198134(JP,A) 特開 平6−86934(JP,A) 特開 平6−9214(JP,A) 特表 平6−509985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36 B01D 53/86
Claims (1)
- 【請求項1】 活性成分としてCuを担持したSiO2
/Al2 O3 =50〜90の高シリカY型ゼオライト触
媒80〜95重量%と残部が含まれる交換性陽イオンを
全てCuイオンで変換されたスメクタイト族モンモリロ
ナイト鉱物よりなる成形剤よりなり、成形触媒の気孔率
が20%以上であることを特徴とする脱硝触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08423993A JP3272462B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 脱硝触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08423993A JP3272462B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 脱硝触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06292831A JPH06292831A (ja) | 1994-10-21 |
JP3272462B2 true JP3272462B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=13824920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08423993A Expired - Fee Related JP3272462B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 脱硝触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272462B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008099814A1 (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-21 | Babcock-Hitachi K.K. | 窒素酸化物除去用触媒及び窒素酸化物除去方法 |
CN108752951A (zh) * | 2018-06-01 | 2018-11-06 | 界首市静峰新型建材有限公司 | 一种具有分解汽车尾气功能的沥青材料制备方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5478308B2 (ja) * | 2010-03-23 | 2014-04-23 | 日本碍子株式会社 | フィルタ及びその製造方法 |
JP5580089B2 (ja) * | 2010-03-24 | 2014-08-27 | 日本碍子株式会社 | ゼオライト構造体 |
WO2018019983A1 (en) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | Basf Se | Process for the preparation of a zeolitic material having a fau-type framework structure and use thereof in the selective catalytic reduction of nox |
KR102313914B1 (ko) | 2019-12-18 | 2021-10-18 | 대모 엔지니어링 주식회사 | 리더용 패드 결합구조체 |
CN112978743A (zh) * | 2021-03-18 | 2021-06-18 | 江苏海明斯新材料科技有限公司 | 一种高耐酸改性硅酸镁锂的制备方法 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP08423993A patent/JP3272462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008099814A1 (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-21 | Babcock-Hitachi K.K. | 窒素酸化物除去用触媒及び窒素酸化物除去方法 |
JP2008221203A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-09-25 | Babcock Hitachi Kk | 窒素酸化物除去用触媒及び窒素酸化物除去方法 |
CN102139225A (zh) * | 2007-02-13 | 2011-08-03 | 巴布考克日立株式会社 | 氮氧化物除去用催化剂和氮氧化物除去方法 |
CN108752951A (zh) * | 2018-06-01 | 2018-11-06 | 界首市静峰新型建材有限公司 | 一种具有分解汽车尾气功能的沥青材料制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06292831A (ja) | 1994-10-21 |
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Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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