JP3271425B2 - 異物検査装置及び異物検査方法 - Google Patents

異物検査装置及び異物検査方法

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JP3271425B2 JP8388394A JP8388394A JP3271425B2 JP 3271425 B2 JP3271425 B2 JP 3271425B2 JP 8388394 A JP8388394 A JP 8388394A JP 8388394 A JP8388394 A JP 8388394A JP 3271425 B2 JP3271425 B2 JP 3271425B2
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異物検査装置及び異物
検査方法、更に詳しくは、例えばレチクル上の異物を検
査するのに適した異物検査装置及び異物検査方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置において、レチクル異物
検査装置が、レチクルの表面に付着したゴミ(異物)を
検出するために使用されている。レチクル異物検査装置
は、通常、レチクルチェンジャーと組み合わせて用いら
れる。レチクルチェンジャーのレチクルカセット収納キ
ャリアから半導体露光装置本体の所定の位置へとレチク
ルを送り込む際、あるいは半導体露光装置本体からレチ
クルを回収する際、レチクル異物検査装置によってレチ
クルの検査を行う。
【0003】従来のレチクル異物検査装置は、He−N
eレーザ光源やArレーザ光源と、このレーザ光源から
射出された光で被検査物表面を走査する走査装置と、被
検査物表面で反射・回折された光を検出する光検出装置
と、被検査物を載置しそして被検査物を所定の方向に移
動させるためのステージから構成されている。一方、走
査装置は、例えばポリゴンミラー及びf−θレンズから
構成されており、光検出装置は、集光レンズとフォトセ
ンサーから構成されている。
【0004】レチクル表面の異物を検査する場合には、
レチクルをステージに載置する。そして、ステージを所
定の方向(例えば、Y方向)に移動機構によって移動さ
せる。同時に、走査装置によって、He−Neレーザ光
源やArレーザ光源から射出された光でレチクル表面を
斜めの入射角にて照射し、しかも例えばY方向と或る角
度を成して走査する。図11の(A)に模式的に示すよ
うに、レチクル表面に異物が存在しない場合には、レー
ザ光はレチクル表面で反射される。ところが、図11の
(B)に模式的に示すように、レチクル表面にゴミ等の
異物が存在する場合には、レーザ光は異物によって乱反
射され回折される。この回折光の一部を選択的に光検出
装置で受光し、これを電気信号に換えて異物の検出を行
う。
【0005】レーザ光の回折はレチクルに形成されたパ
ターンによっても発生する。異物に起因した回折光は全
方向に所定の回折角にて射出される。一方、パターンに
起因した回折光は、パターンに対して90°方向に射出
されるという性質を有する。レチクルに形成されたパタ
ーンの方向は、一般的に、Y方向に対して0°、45°
及び90°である。そこで、図11の(C)の模式的な
平面図に示すように、レーザ光のレチクルに対する照射
方向とY方向とが一定の角度α、例えば75°の角度を
成すようにレーザ光をレチクルに照射し、光検出装置で
かかる角度αの方向の回折光だけを受光することによっ
て、パターンと異物とを峻別している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレチクル異物検
査装置においては、レーザ光源としてHe−Neレーザ
光源やArレーザ光源が用いられている。かかるレーザ
光源は可干渉距離が0.1m程度であり、可干渉性が低
いため、回折光の光強度が低く、S/N比が悪い。従っ
て、ゴミ等の異物検出精度が低いという問題がある。異
物の検出限界は、例えば0.7μm程度である。可干渉
距離が長い、可干渉性の高いレーザ光源を使用すれば回
折光の光強度は高くなる。従って、ゴミ等の異物検出精
度を高くすることが可能である。ところが、可干渉性の
高いレーザ光源を用いた場合、レチクル近傍の光路内の
空気中に浮遊する微小のゴミ等の微粒子によってスペッ
クルパターンが発生し、レチクル表面に存在する異物を
検出できなくなるという問題がある。
【0007】従って、本発明の目的は、例えばレチクル
等の被検出物表面の異物の存在を高い精度でしかも確実
に検出することができる異物検査装置及び異物検査方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、(イ)1
km以上の可干渉距離を有するレーザ光を射出するレー
ザ光源と、(ロ)レーザ光源から射出されたレーザ光で
被検査物表面を走査する走査装置と、(ハ)被検査物表
面で反射・回折された光を検出する光検出装置と、
(ニ)被検査物を載置し、被検査物を所定の方向に移動
させるためのステージと、(ホ)被検査物が配置された
雰囲気を高純度不活性ガス雰囲気にするためのガス供給
手段、から成ることを特徴とする、被検査物表面に存在
する異物を検出する本発明の異物検査装置によって達成
することができる。
【0009】ここで、レーザ光源から射出されたレーザ
光のスペクトルの半値幅をΔν、可干渉距離をLcとし
た場合、近似的に、Δν×Lc≒1が成立する。高純度
不活性ガスとしては如何なる不活性ガスをも用いること
ができるが、例えば、99%以上の純度を有する窒素ガ
スを用いることが望ましい。
【0010】本発明の異物検査装置においては、レーザ
光源は、(A)レーザダイオード、Nd:YAGから成
る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成され
た、第2高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、
(B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
調波発生装置と、(C)光共振器の共振器長を制御する
ための共振器長制御装置から成り、LD励起固体レーザ
から射出された光が第2高調波発生装置に入射され、そ
してこの入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光
が第2高調波発生装置から射出される構成とすることが
望ましい。また、このレーザ光源には、LD励起固体レ
ーザから射出されたレーザ光の一部を走査装置に入射さ
せるための光路分割手段を備えることができる。更に
は、光路分割手段と走査装置との間に可干渉距離減少手
段を設けることができる。あるいは又、第2高調波発生
装置から射出されたレーザ光の一部を分割するための光
路分割手段、及び光路分割手段と走査装置との間に設け
られた可干渉距離減少手段を更に備えることができる。
【0011】また、上記の目的は、被検査物の配置され
た雰囲気を高純度不活性ガス雰囲気とし、そして、被検
査物を所定の方向に移動させながら、波長λを有し且つ
1km以上の可干渉距離を有するレーザ光で被検査物の
表面を走査し、被検査物の表面で反射・回折された光を
検出することによって被検査物表面に存在する異物を検
出することを特徴とする本発明の異物検査方法によって
達成することができる。
【0012】本発明の異物検査方法の好ましい態様にお
いては、波長λを有し且つ1km以上の可干渉距離を有
するレーザ光で被検査物の表面を走査した結果、被検査
物の表面で反射・回折された光の光強度に異常が発見さ
れた被検査物の領域を、別の波長λ’を有し且つ1km
以上の可干渉距離を有するレーザ光で走査する工程を更
に含ませることができる。この場合、波長λ及び波長
λ’を有するレーザ光は同一のレーザ光源から射出さ
れ、このレーザ光源は、(A)レーザダイオード、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶
素子から構成された、第2高調波を射出し得るLD励起
固体レーザと、(B)非線形光学結晶素子及び光共振器
から成る第2高調波発生装置と、(C)光共振器の共振
器長を制御するための共振器長制御装置と、(D)LD
励起固体レーザから射出されたレーザ光の一部を走査装
置に入射させるための光路分割手段から成り、LD励起
固体レーザから射出された波長λ又はλ’の光が第2高
調波発生装置に入射され、そしてこの入射光の第2高調
波に基づいた波長λ’又はλを有する光が第2高調波発
生装置から射出される構成とすることが好ましい。
【0013】本発明の異物検査方法の別の好ましい態様
においては、波長λを有し且つ1km以上の可干渉距離
を有するレーザ光で被検査物の表面を走査した結果、被
検査物の表面で反射・回折された光の光強度に異常が発
見された被検査物の領域を、1km未満の可干渉距離を
有するレーザ光で走査する工程を更に含む。この場合、
1km未満の可干渉距離を有するレーザ光は、LD励起
固体レーザから射出されたレーザ光であってもよいし、
第2高調波発生装置から射出されたレーザ光であっても
よい。
【0014】
【作用】本発明の異物検査装置及び異物検査方法におい
ては、高い干渉性を有するレーザ光を用いて被検査物を
照射するので、被検査物の表面に存在する異物を高い精
度で検出することができる。しかも、被検査物が配置さ
れた雰囲気は高純度不活性ガス雰囲気であるが故、スペ
ックルパターンの発生を抑制することができる。
【0015】本発明の異物検査方法の好ましい態様にお
いては、加えて、被検査物の表面で反射・回折された光
の光強度に異常が発見された被検査物の領域を、別の波
長λ’を有し且つ1km以上の可干渉距離を有するレー
ザ光で走査する。その結果、波長λで得られた回折光の
回折角θと、波長λ’で得られた回折光の回折角θ’と
の間に、波長に依存した一定の関係がある場合、即ち、
d・sinθ=nλ、d・sinθ’=nλ’が成立す
る回折光が光検出装置で検出される場合には、かかる領
域に異物が存在すると容易に判断することができる。
尚、nは回折光の次数(1,2,・・・)であり、dは
異物によって形成される一種の回折格子のピッチであ
る。
【0016】可干渉距離が長いレーザ光を用いると異物
検出精度は高いが、ノイズ成分も多くなる場合がある。
一方、可干渉距離が短いレーザ光を用いると異物検出精
度は低いが、ノイズ成分は少なくなる。本発明の異物検
査方法の別の好ましい態様においては、更に、被検査物
の表面で反射・回折された光の光強度に異常が発見され
た被検査物の領域を、短い可干渉距離を有するレーザ光
で走査する。従って、長い可干渉距離を有するレーザ光
による走査結果と短い可干渉距離を有するレーザ光によ
る走査結果とを比較することによって、長い可干渉距離
を有するレーザ光による走査結果中のノイズ成分が除去
され、異物の存在の有無を容易に判断することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。尚、実施例においては、被検査物をレチ
クルとし、異物検査装置及び異物検査方法は、具体的に
はレチクル異物検査装置及びレチクル異物検査方法とし
た。
【0018】(実施例1)実施例1の異物検査装置の原
理図を図1に、また概要図を図2に示す。実施例1の異
物検査装置は、レーザ光源1と、レーザ光源1から射出
されたレーザ光で被検査物表面を走査する走査装置50
と、被検査物表面で反射・回折された光を検出する光検
出装置60と、被検査物であるレチクル71を載置しそ
してレチクル71を所定の方向に移動させるためのステ
ージ70と、被検査物であるレチクル71が配置された
雰囲気を高純度不活性ガス雰囲気とするためのガス供給
手段80から構成されている。
【0019】高純度不活性ガスとして、99.999%
以上の純度を有する窒素ガスを用いることが望ましい。
レーザ光源1を除く全ての装置は、異物検査装置の筐体
(図示せず)中に収納されており、かかる筐体内を高純
度不活性ガスで充填することによって、被検査物である
レチクル71が配置された雰囲気を高純度不活性ガス雰
囲気とすることができる。ガス供給手段80は、例え
ば、高純度不活性ガス源、配管、バルブ、流量計等の公
知の装置から構成することができる。
【0020】走査装置50は、例えば、集光レンズ51
と、鏡から成るスキャナー52と、スキャナー駆動装置
53から構成することができる。スキャナー駆動装置5
3によってスキャナー52に対する集光レンズ51から
のレーザ光の入射角及び出射角を変化させ、これによっ
て、被検査物であるレチクル71の表面をレーザ光で走
査する。尚、走査装置を、ポリゴンミラー及びf−θレ
ンズから構成してもよい。走査装置50のスキャナー5
2から射出されるレーザ光は、斜めの入射角にてレチク
ル71に入射する。更には、レーザ光のレチクル71に
対する照射方向とレチクル71の移動方向(Y方向)と
が一定の角度α、例えば75°の角度を成すようにレー
ザ光でレチクル71を照射する。
【0021】光検出装置60は、フォトセンサー61及
び集光レンズ62から構成されている。集光レンズ62
及びフォトセンサー61は、一定の方向角度αの回折光
だけを受光するように構成、配置されている。これによ
って、レチクル71上のパターンと異物とを峻別するこ
とができる。
【0022】異物検査時、被検査物であるレチクル71
を載置するステージ70は、例えば、パルスモータとボ
ールネジを組み合わせたステージ移動装置(図示せず)
によって、所定の方向(Y方向)に移動される。
【0023】ステージ71の移動やスキャナー駆動装置
53の制御、あるいは又、レチクル71上のレーザ光照
射位置の識別やフォトセンサー61からの信号の処理、
更には、レーザ光照射位置やフォトセンサー61からの
信号に基づいた異物の検出及び異物の位置の表示等は、
CPUを含む図示しない制御・測定回路にて行われる。
【0024】レーザ光源1は、1km以上の可干渉距離
を有するレーザ光を射出する。実施例1においては、レ
ーザ光源1を、LD励起固体レーザ10と、第2高調波
発生装置20と、共振器長制御装置30から構成した。
図3に示すように、LD励起固体レーザ10は、レーザ
ダイオード11、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質
12及び非線形光学結晶素子13から構成されており、
固体レーザ媒質12の射出するレーザ光に対する第2高
調波を射出する。第2高調波発生装置20は、非線形光
学結晶素子21と光共振器22から成る。共振器長制御
装置30は、光共振器22の共振器長を制御するために
備えられている。そして、LD励起固体レーザ10から
射出された光が第2高調波発生装置20に入射され、そ
してこの入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光
が第2高調波発生装置20から射出される。レーザ光源
1の詳細は後述する。
【0025】実施例1の異物検査装置は、通常、レチク
ルチェンジャーと組み合わせて用いられる。レチクルチ
ェンジャーのレチクルカセット収納キャリアから半導体
露光装置本体の所定の位置へとレチクルを送り込む際、
あるいは半導体露光装置本体からレチクルを回収する
際、異物検査装置によって被検査物であるレチクルの検
査を行う。
【0026】実施例1の異物検査方法の実施に際して
は、先ず、図示しないレチクルチェンジャーを用いて、
被検査物であるレチクル71をステージ70上に配置し
た後、ガス供給手段80から高純度不活性ガスを供給す
ることで、レチクル71の置かれた雰囲気を高純度不活
性ガス雰囲気にする。そして、ステージ移動装置によっ
てステージ70を移動させ、被検査物であるレチクル7
1を所定の方向(Y方向)に移動させる。同時に、レー
ザ光源1から射出された波長λ(例えば、266nm)
を有し且つ1km以上の可干渉距離を有するレーザ光
で、走査装置50を介してレチクル71の表面を走査す
る。レチクル71の表面で反射・回折された光を光検出
装置60で検出する。そして、光検出装置60から出力
された信号に基づき、レチクル71の表面に存在する異
物を検出する。
【0027】実施例1の異物検査装置において用いられ
る好ましいレーザ光源1のより詳しい構成図を図3に示
す。図3に示すように、実施例1のレーザ光源1は、第
2高調波を射出し得るLD励起固体レーザ10から構成
されている。即ち、LD励起固体レーザ10は、複数の
レーザダイオード11(射出光の波長:808nm)、
Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12(射出光の波
長:1064nm)、及びKTP(KTiOPO4)か
ら成る非線形光学結晶素子13から構成されている。固
体レーザ媒質12は端面励起方式である。このような構
成により、LD励起固体レーザ10からは、Nd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波である532n
mの光が射出される。LD励起固体レーザ10には、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質12の前方に1/4
波長板14が配置されている。これによって、LD励起
固体レーザにおいて、所謂ホールバーニング効果による
多モード発振を抑制することができる。
【0028】非線形光学結晶素子13は、平面鏡15及
び凹面鏡16から成る光共振器の光路内に配置されてお
り、所謂外部SHG方式(レーザ発振器の外部に構成し
た光共振器中に配置する方式)を構成する。平面鏡15
は光の殆どを反射する。また、凹面鏡16はNd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波の殆どを透過
し、その他の波長を有する光を殆ど反射する。凹面鏡1
6は、例えばダイクロイックミラーで構成することがで
きる。
【0029】図3に示すように、第2高調波発生装置2
0は、例えばBBO(β−BaB24)から成る非線形
光学結晶素子21、及び光共振器22から構成されてい
る。実施例1においては、第2高調波発生装置20を構
成する非線形光学結晶素子21は、光共振器22の光路
内に配置されている。即ち、第2高調波発生装置20
は、所謂外部SHG方式である。この光共振器22にお
いては、所謂フィネス値(共振のQ値に相当する)を例
えば100〜1000程度と大きくして、光共振器22
内部の光密度を、光共振器22に入射される光の光密度
の数百倍とすることによって、光共振器22内に配置さ
れた非線形光学結晶素子21の非線形効果を有効に利用
することができる。
【0030】光共振器22は、一対の凹面鏡23,24
及び一対の平面鏡25,26から構成されている。第2
高調波発生装置20に入射した光(例えば、532nm
の波長を有する光)は、第1の凹面鏡23を透過し、非
線形光学結晶素子21を透過して少なくとも一部が第2
高調波(例えば、波長266nmの光)にされた後、第
2の凹面鏡24によって反射され、次に、平面鏡25,
26によって反射され、更には、第1の凹面鏡23によ
って反射される。このような状態において、第2の凹面
鏡24に入射した光(例えば、波長266nmの光)の
少なくとも一部が第2の凹面鏡24を透過し、第2高調
波発生装置20から走査装置50に向かって射出され
る。また、平面鏡26から第1の凹面鏡23へと入射し
た光の一部分(例えば、波長532nmの光)は、第1
の凹面鏡23を透過し、後述する共振器長制御装置30
へと入射する。尚、第1及び第2の凹面鏡23,24、
平面鏡25,26は、以上の説明のように光を反射・透
過させるように設計する。第2の凹面鏡24は、例えば
ダイクロイックミラーで構成することができる。
【0031】第2高調波発生装置20から射出された光
の波長は、第2高調波発生装置20に入射する光を基準
とすれば、かかる入射光の第2高調波である。即ち、実
施例1においては、LD励起固体レーザ10から第2高
調波発生装置20に入射する入射光の波長は532nm
であり、第2高調波発生装置20から射出する光は26
6nmである。尚、Nd:YAGから成る固体レーザ媒
質12から射出されるレーザ光の波長(1064nm)
を基準とすれば、第2高調波発生装置20から射出され
る光は第4高調波に相当する。第2高調波発生装置20
からは、波長266nmの狭帯域を有するレーザ光が連
続的に射出され、かかる光のモード均一性は高い。
【0032】光共振器22の共振器長(L)は、共振器
長制御装置30によって精密に制御され一定長に保持さ
れる。この光共振器22の共振器長(L)を一定長に精
密に保持することにより、第2高調波発生装置20から
射出される射出光の強度を一定に保持することができ
る。尚、共振器長(L)は、第1の凹面鏡23、第2の
凹面鏡24、平面鏡25、平面鏡26、及び第1の凹面
鏡23のそれぞれの反射面を結んだ光路長に相当する。
【0033】第2高調波発生装置20から射出される射
出光の波長をλとしたとき、光共振器22の共振器長L
0が、λ=L0/M(但し、Mは正数)を満足するとき
(ロック状態とも呼ぶ)、光共振器22は共振し、第2
高調波発生装置20は高強度の光を安定に射出する。言
い換えれば、光共振器22における光路位相差Δが2π
の整数倍のとき、第2高調波発生装置20を構成する光
共振器22は共振状態となる。即ち、ロック状態とな
る。ここで、非線形光学結晶素子21の屈折率をn、厚
さをlとしたとき、光路位相差Δは(4πnl/λ)で
表わすことができる。
【0034】また、光共振器22の共振器長L0±ΔL0
が、λ≠(L0±ΔL0)/M’(但し、M’は正数)の
とき(アンロック状態とも呼ぶ)、第2高調波発生装置
20は低強度の光を射出する。言い換えれば、光共振器
22における光路位相差Δが2πの整数倍からずれたと
き、第2高調波発生装置20を構成する光共振器22は
非共振状態となる。即ち、アンロック状態となる。
【0035】従って、第2高調波発生装置20から波長
λの光を安定に射出するためには、光共振器22の共振
器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹面
鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を出来
る限り小さくする必要がある。そこで、共振器長制御装
置30の制御によって、第1の凹面鏡23と第2の凹面
鏡24とを結ぶ光軸上で、第1の凹面鏡23を移動させ
たり、かかる光軸に対する第1の凹面鏡23の配置角度
を変化させ、光共振器22の共振器長(L)の経時的な
変動を抑制し、光共振器22の共振器長(L)を一定に
保持する。
【0036】実施例1における共振器長制御装置30
は、本出願人が平成4年3月2日付で特許出願した「レ
ーザ光発生装置」(特開平5−243661号)に詳述
されている。
【0037】この形式の共振器長制御装置30は、図3
に示すように、フォトダイオード等の光検出器31、ボ
イスコイルモータ(VCM)32、ボイスコイルモータ
制御回路(VCM制御回路)33、位相変調器34から
構成される。位相変調器34は、LD励起固体レーザ1
0と第2高調波発生装置20との間の光路内に配置され
ており、LD励起固体レーザ10から射出された光を位
相変調する所謂EO(電気光学)素子やAO(音響光
学)素子から成る。位相変調器34と第2高調波発生装
置20との間には、集光レンズ35が配置されている。
ボイスコイルモータ32には、光共振器22を構成する
第1の凹面鏡23が取り付けられている。
【0038】図4に模式図を示すように、ボイスコイル
モータ32は、磁性材料から成る基体320、1つ以上
の電磁石(所謂ボイスコイル)322、磁性体から成る
ヨーク323、及び少なくとも1つのコイルバネ(ある
いは渦巻き状の板バネ)321から構成された電磁アク
チュエータである。コイルバネ321は、その一端が基
体320に取り付けられ、そして他端がヨーク323に
取り付けられている。また、ヨーク323には、第1の
凹面鏡23及び電磁石322が取り付けられている。電
磁石322に電流を流すと、磁界が形成され、ヨーク3
23と基体320との間の距離が変化する。その結果、
第1の凹面鏡23の位置を移動させることができる。即
ち、電磁石322に流す電流を制御することによって、
光共振器22の共振器長(L)を変化させることができ
る。ボイスコイルモータ32に対して、サーボ制御が行
われる。
【0039】ボイスコイルモータ32の駆動電流は数十
〜数百mA程度である。従って、駆動回路構成を安価に
作製することができる。しかも、サーボループの複共振
の周波数を数十kHz〜100kHz以上とすることが
でき、位相回りの少ない周波数特性を有するため、サー
ボ帯域を数十MHzと広帯域化することができ、安定し
た制御を得ることができる。
【0040】光共振器22がロック状態にあるとき、例
えば第1の凹面鏡23から射出され光検出器31に到達
する光の強度が極小となり、また、かかる光の位相が大
きく変化する。このような変化を利用して光共振器の制
御を行うことが、例えば、R.W.P.Drever, et al. "Lase
r Phase and Frequency Stabilization Using an Optic
al Resonator", Applied Physics B31. 97-105(1983)に
開示されている。光共振器22のロック状態の制御は、
基本的にはこの技術を応用している。
【0041】即ち、例えば第1の凹面鏡23を透過し、
光検出器31に到達する光の強度が常に極小値(例えば
0)となるように、VCM制御回路33によってボイス
コイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡23の位置を
変化させれば、光共振器22のロック状態を安定して保
持することができる。言い換えれば、LD励起固体レー
ザ10から射出された光を位相変調信号に基づき位相変
調を施して、第2高調波発生装置20に入射させ、第2
高調波発生装置20からの戻り光を光検出器31によっ
て検出することで検出信号を得る。そして、かかる検出
信号を、位相変調信号にて同期検波し、誤差信号を取り
出す。この誤差信号が0となるようにVCM制御回路3
3によって、ボイスコイルモータ32を駆動して第1の
凹面鏡23の位置を変化させる。
【0042】VCM制御回路33は、図5に構成図を示
すように、例えば、発振器330、位相変調器駆動回路
331、同期検波回路332、ローパスフィルタ33
3、及びボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回
路)334から構成されている。
【0043】発振器330から出力された周波数f
m(例えば10MHz)の変調信号は、位相変調器駆動
回路331を介して位相変調器34に送られる。位相変
調器34においては、LD励起固体レーザ10から射出
された光(周波数fO。1014Hzオーダー)に位相変
調が施され、周波数fO±fmのサイドバンドが生成され
る。
【0044】光共振器22を構成する第1の凹面鏡23
を通過して光共振器22の系外に射出された光(周波
数:fO及びfO±fm)は、光検出器31によって検出
される。このような周波数(fO及びfO±fm)を有す
る光の間のビートを検出するFMサイドバンド法によっ
て、極性を有する誤差信号を得ることができ、かかる誤
差信号に基づき光共振器22の共振器長(L)を制御す
る。
【0045】即ち、この光検出器31から出力された信
号は、同期検波回路332に送られる。この信号は、周
波数fOの光の強度信号と、周波数fmの変調信号に対応
する信号とが重畳された信号である。同期検波回路33
2には、発振器330から出力された変調信号も(必要
に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され
る。光検出器31から出力された信号と変調信号とは同
期検波回路332において乗算され、同期検波が行われ
る。同期検波回路332から出力された検波出力信号は
ローパスフィルタ333に入力され、ローパスフィルタ
333においてこの検波出力信号から変調信号成分を除
去することで、光共振器22の共振器長の誤差信号が生
成される。ここで、誤差信号とは、光共振器22の設定
共振器長(L0)に対する測定共振器長(L0±ΔL0
の差(±ΔL0)を表わす信号である。
【0046】この誤差信号はVCM駆動回路334に送
られ、かかる誤差信号に基づきボイスコイルモータ32
が駆動され(具体的には、電磁石322に流れる電流を
制御し)、第1の凹面鏡23を透過しそして光検出器3
1に到達する光が極小値となるように(言い換えれば、
光共振器22の共振器長がL0となり、誤差信号が0と
なるように)、光共振器22の共振器長(L)が調整さ
れる。
【0047】光共振器22の共振器長(L)がL0に設
定されている場合(即ち、ロック状態においては)、共
振器長制御装置30の制御によって、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹
面鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を、
第2高調波発生装置20に入射する光の波長の1/10
00〜1/10000に抑えることができる。
【0048】(実施例2)実施例2においては、原理図
を図6に示すように、LD励起固体レーザ10から射出
されたレーザ光の一部を走査装置50に入射させるため
の光路分割手段40がレーザ光源1に備えられている。
光路分割手段40は、例えば、ハーフミラー、ビームス
プリッター、四角錐プリズムから構成することができ
る。LD励起固体レーザ10から射出されたレーザ光の
残りの部分は、第2高調波発生装置20に入射する。異
物検査装置の他の構成は、実施例1と同様とすることが
できるので、詳細な説明は省略する。
【0049】実施例2の異物検査方法の実施に際して
は、先ず、図示しないレチクルチェンジャーを用いて、
被検査物であるレチクル71をステージ70上に配置し
た後、ガス供給手段80から高純度不活性ガスを供給す
ることで、レチクル71の置かれた雰囲気を高純度不活
性ガス雰囲気にする。そして、ステージ移動装置によっ
てステージ70を移動させ、被検査物であるレチクル7
1を所定の方向(Y方向)に移動させる。同時に、レー
ザ光源1から射出された波長λ(例えば、532nm)
を有し且つ1km以上の可干渉距離を有するレーザ光
で、走査装置50を介してレチクル71の表面を走査す
る。尚、このレーザ光は、LD励起固体レーザ10から
射出されたレーザ光であって、光路分割手段40によっ
て分割されたレーザ光である。レチクル71の表面で反
射・回折された光を光検出装置60で検出する。そし
て、光検出装置60から出力された信号に基づき、光強
度に異常が発見された被検査物であるレチクル71の領
域を特定する。この領域は、異物が存在する可能性が高
い領域である。尚、この領域において得られる回折光の
回折角θと波長λとの間には、d・sinθ=nλが成
立する。ここで、nは回折光の次数(1,2,・・・)
であり、dは異物によって形成される一種の回折格子の
ピッチである。
【0050】被検査物であるレチクル71の一通りの検
査が完了したならば、あるいは、光強度に異常が発見さ
れたならば直ちに、光強度に異常が発見された被検査物
であるレチクル71の領域を再び検査する。この際、第
2高調波発生装置20から射出される波長λ’=266
nmを有し且つ1km以上の可干渉距離を有するレーザ
光でこの領域を走査する。この領域に異物が存在する場
合には、この領域において得られる回折光が得られ、回
折光の回折角θ’と波長λ’との間には、d・sin
θ’=nλ’が成立する。一方、波長λにおけるレチク
ル71の走査においては回折光が得られたが、波長λ’
におけるレチクル71の走査においては回折光が得られ
ない場合には、波長λにおけるレチクル71の走査にお
いて得られた回折光は一種のノイズであると判断するこ
とができる。従って、被検査物であるレチクル上に異物
が存在するか否かを容易に判断することができる。
【0051】(実施例3)実施例3においては、原理図
を図7に示すように、LD励起固体レーザ10から射出
されたレーザ光の一部を走査装置50に入射させるため
の光路分割手段40がレーザ光源1に備えられている。
光路分割手段40は、例えば、ハーフミラー、ビームス
プリッター、四角錐プリズムから構成することができ
る。実施例3においては、更に、光路分割手段と走査装
置との間に可干渉距離減少手段41が設けられている。
可干渉距離減少手段は、例えば、回転拡散板や、すりガ
ラスから構成することができる。LD励起固体レーザ1
0から射出されたレーザ光の残りの部分は、第2高調波
発生装置20に入射する。異物検査装置の他の構成は、
実施例1と同様とすることができるので、詳細な説明は
省略する。
【0052】実施例3の異物検査方法の実施に際して
は、先ず、図示しないレチクルチェンジャーを用いて、
被検査物であるレチクル71をステージ70上に配置し
た後、ガス供給手段80から高純度不活性ガスを供給す
ることで、レチクル71の置かれた雰囲気を高純度不活
性ガス雰囲気にする。そして、ステージ移動装置によっ
てステージ70を移動させ、被検査物であるレチクル7
1を所定の方向(Y方向)に移動させる。同時に、レー
ザ光源1から射出された波長λ(例えば、266nm)
を有し且つ1km以上の可干渉距離を有するレーザ光
で、走査装置50を介してレチクル71の表面を走査す
る。尚、このレーザ光は、第2高調波発生装置20から
射出されたレーザ光である。レチクル71の表面で反射
・回折された光を光検出装置60で検出する。そして、
光検出装置60から出力された信号に基づき、光強度に
異常が発見された被検査物であるレチクル71の領域を
特定する。この領域は、異物が存在する可能性が高い領
域である。
【0053】被検査物であるレチクル71の一通りの検
査が完了したならば、あるいは、光強度に異常が発見さ
れたならば直ちに、光強度に異常が発見された被検査物
であるレチクル71の領域を再び検査する。この際使用
するレーザ光は、LD励起固体レーザ10から射出され
たレーザ光(波長=532nm)であって、光路分割手
段40によって分割されしかも可干渉距離減少手段41
によって可干渉距離を1km未満に減じられたレーザ光
である。この領域に異物が存在する場合には、この領域
において得られる回折光が得られる。一方、長い可干渉
距離を有するレーザ光を用いたレチクル71の走査にお
いては回折光が得られたが、短い可干渉距離を有するレ
ーザ光におけるレチクル71の走査においては回折光が
得られない場合には、長い可干渉距離を有するレーザ光
を用いたレチクル71の走査において得られた回折光は
一種のノイズであると判断することができる。従って、
被検査物であるレチクル上に異物が存在するか否かを容
易に判断することができる。
【0054】この実施例3にて説明した異物検査装置
は、図8に原理図を示すように変形することができる。
この異物検査装置においては、第2高調波発生装置20
から射出されたレーザ光の一部を分割するための光路分
割手段40、及び光路分割手段40と走査装置50との
間に可干渉距離減少手段41が設けられている。
【0055】この異物検査装置を用いた異物検査方法に
おいては、先ず、第2高調波発生装置20から射出され
たレーザ光を直接走査装置50に入射させて、被検査物
の走査を行う。次いで、第2高調波発生装置20から射
出され可干渉距離減少手段41を経由したレーザ光を走
査装置50に入射させて、被検査物の走査を再び行う。
【0056】実施例3にて説明した異物検査装置は、更
に、図9に原理図を示すように変形することができる。
この異物検査装置においては、LD励起固体レーザ10
と第2高調波発生装置20との間に光路分割手段40が
設けられており、光路分割手段40にて分割されたレー
ザ光の一部は直接走査装置50に入射する。一方、第2
高調波発生装置20と走査装置50の間には、可干渉距
離減少手段41が設けられている。
【0057】この異物検査装置を用いた異物検査方法に
おいては、先ず、LD励起固体レーザ10を射出され、
光路分割手段40によって分割され走査装置50に直接
入射するレーザ光で、被検査物の走査を行う。次いで、
第2高調波発生装置20から射出され可干渉距離減少手
段41を経由したレーザ光を走査装置50に入射させ
て、被検査物の走査を再び行う。
【0058】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。LD励起固体レーザ10、第2高調波発生装置
20及び共振器長制御装置30の構造は例示であり、適
宜設計変更することができる。固体レーザ媒質は、N
d:YAG以外にも、Nd:YVO4、Nd:BEL、
LNP等から構成することができる。レーザダイオード
による固体レーザ媒質の励起方式も、端面励起方式だけ
でなく、側面励起方式や表面励起方式とすることがで
き、更にはスラブ固体レーザを用いることもできる。ま
た、非線形光学結晶素子として、KTPやBBOの他に
も、LN、QPM LN、LBO、KN等、入射光や射
出光に要求される光の波長に依存して適宜選定すること
ができる。
【0059】一対の反射鏡から成る光共振器の光路内に
固体レーザ媒質と非線形光学結晶素子が配置された、所
謂内部SHG方式のレーザ光源を用いることもできる。
また、固体レーザ媒質12からの射出光を非線形光学結
晶素子13に通すような構造(即ち、平面鏡15及び凹
面鏡16から成る光共振器を省略する構造)とすること
もできる。更には、レーザ光源として、LD励起固体レ
ーザの代わりに、例えば青色半導体レーザを使用し、か
かる半導体レーザの射出光を第2高調波発生装置に直接
入射させることもできるし、かかる半導体レーザと非線
形光学結晶素子とを組み合わせた所謂内部SHG方式か
ら成るレーザ光源と第2高調波発生装置との組み合わせ
構造とすることもできる。また、平面鏡15及び凹面鏡
16から成る光共振器の共振器長の制御のために、共振
器長制御装置30を別途設けることもできる。
【0060】第2高調波発生装置20における光共振器
22の構造を、例えば、凹面鏡と平面鏡から構成された
ファブリ−ペロー型共振器とすることもできる。この場
合、第2高調波発生装置20に入射する入射光を透過
し、そして第2高調波発生装置20からの戻り光を反射
する反射鏡を、第2高調波発生装置20の手前に配置
し、かかる反射鏡で反射された光を光検出器31で検出
すればよい。光共振器22の共振器長を変えるために
は、第1の凹面鏡23を移動させるだけでなく、他の鏡
を移動させてもよい。
【0061】共振器長制御装置30の別の態様として、
PZT等から成る共振器長制御装置を挙げることができ
る。即ち、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23を
移動させるために、PZT等から成る積層圧電素子及び
共振器長(L)の長さ変化に比例した信号をこの積層圧
電素子に供給する制御装置から成る共振器長制御装置を
用い、かかる信号をフィードバックしてサーボループを
構成する。これによって、光共振器22の共振器長の制
御を行い、第2高調波発生装置20から射出される射出
光の強度制御を行うこともできる。
【0062】第2高調波発生装置から射出される光は、
レーザ光源からの入射光の第2高調波に基づいた波長を
有する光であるが、この第2高調波発生装置から射出さ
れる光の波長は、実施例にて説明したように、固体レー
ザ媒質の射出する光を基準とした第4高調波だけでな
く、第5高調波とすることもできる。この場合には、例
えばNd:YAGから成る固体レーザ媒質から射出され
る光(波長:1064nm)と、第2高調波発生装置2
0から射出される光(波長:266nm)とを合成し
て、再び別の第2高調波発生装置20(例えば、非線形
光学結晶素子として有機結晶の urea CO(NH22
を用いる)を通すことによって、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質の第5高調波(波長:213nm)を生
成することができる。
【0063】レチクルにおける異物検査は、レチクルの
両面に対して行うことができる。この場合には、スキャ
ナーやf−θレンズから射出されたレーザ光を分割し
て、レチクルの両面を同時に走査すればよい。また、専
らレチクルを被検査物として本発明の異物検査装置及び
異物検査方法を説明したが、被検査物はレチクルに限定
されるものではない。被検査物として、その他、例えば
シリコンウエハや各種化合物半導体基板等を挙げること
ができる。
【0064】通常のレチクルは、透明な材料から成る基
体と、その表面にパターニングされた遮光材料層から構
成されている。近年、このようなレチクルに代わって、
レベンソン方式等の位相シフトマスクやハーフトーン方
式位相シフトマスクの検討が盛んに行われている。本発
明においては、これらの位相シフトマスクやハーフトー
ン方式位相シフトマスクを被検査物とすることもでき
る。
【0065】レベンソン方式の位相シフトマスクの模式
的な一部平面部を図10の(A)に、また、模式的な一
部断面図を図10の(B)に示す。レベンソン方式の位
相シフトマスクにおいては、光透過領域Aを通過する光
の位相と、例えばSOGから成る位相シフト層が形成さ
れた光透過領域Bを通過する光の位相が、位相シフト層
の厚さをλ/(2(n−1))とすることによって、1
80度変化する。ここで、λは位相シフトマスクを透過
する光の波長、nは位相シフト層を構成する材料の屈折
率である。光透過領域Aと光透過領域Bとの間には、例
えばCrから成る遮光層が設けられている。図10の
(C)に模式的な一部断面図を示すハーフトーン方式位
相シフトマスクにおいては、光透過領域と通過する光の
位相と、例えばCrから成りそして適度に光を透過する
半遮光領域を通過する光の位相が、半遮光領域の厚さを
適切に設定することによって、180度変化する。
【0066】このような位相シフトマスクにおける位相
シフト層の欠陥やハーフトーン方式位相シフトマスクに
おける半遮光領域の欠陥も、本発明の異物検査装置を用
いた異物検査方法によって検出することができる。従っ
て、本明細書においては、異物という語には、広くこれ
らの欠陥も包含される。
【0067】場合によっては、異物検査装置のレーザ光
源を半導体露光装置の露光光源と兼用することも可能で
ある。
【0068】
【発明の効果】本発明により、例えばレチクル等の被検
出物表面の異物の存在を高い精度でしかも容易に且つ確
実に検出することができる。しかも、スペックルパター
ンの発生を確実に抑制することができる。本発明の異物
検査装置においては、レーザ光源の大きさをA3版以下
に納めることができる。従って、レーザ光源を異物検査
装置の筐体内に収納することも可能であり、異物検査装
置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の異物検査装置の原理を示す図であ
る。
【図2】実施例1の異物検査装置の概要を示す図であ
る。
【図3】実施例1の異物検査装置での使用に適したレー
ザ光源の概要を示す模式図である。
【図4】ボイスコイルモータの模式図である。
【図5】共振器長制御装置を構成するVCM制御回路の
構成図である。
【図6】実施例2の異物検査装置の原理を示す図であ
る。
【図7】実施例3の異物検査装置の原理を示す図であ
る。
【図8】実施例3の異物検査装置の変形の原理を示す図
である。
【図9】実施例3の異物検査装置の更に別の変形の原理
を示す図である。
【図10】位相シフトマスク及びハーフトーン方式位相
シフトマスクの模式的な一部断面図である。
【図11】異物の有無によるレーザ光の散乱・回折や、
レチクルに対するレーザ光の照射角度を説明するための
模式図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 10 LD励起固体レーザ 11 レーザダイオード 12 固体レーザ媒質 13 非線形光学結晶素子 14 1/4波長板 15 平面鏡 16 凹面鏡 20 第2高調波発生装置 21 非線形光学結晶素子 22 光共振器 23 第1の凹面鏡 24 第2の凹面鏡 25,26 平面鏡 30 共振器長制御装置 31 光検出器 32 ボイスコイルモータ 320 基体 321 コイルバネ 322 電磁石 323 ヨーク 40 光路分割手段 41 可干渉距離減少手段 50 走査装置 51 集光レンズ 52 スキャナー 53 スキャナー駆動装置 60 光検出装置 61 フォトセンサー 62 集光レンズ 70 ステージ 71 レチクル(被検査物) 80 ガス供給手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)1km以上の可干渉距離を有するレ
    ーザ光を射出するレーザ光源と、 (ロ)該レーザ光源から射出されたレーザ光で被検査物
    表面を走査する走査装置と、 (ハ)被検査物表面で反射・回折された光を検出する光
    検出装置と、 (ニ)被検査物を載置し、被検査物を所定の方向に移動
    させるためのステージと、 (ホ)被検査物が配置された雰囲気を高純度不活性ガス
    雰囲気にするためのガス供給手段、 から成る異物検査装置であって、 該レーザ光源は、 (A)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、第2
    高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、 (B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
    調波発生装置と、 (C)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置、から成り、 該LD励起固体レーザから射出されたレーザ光が第2高
    調波発生装置に入射され、そして該レーザ光の第2高調
    波に基づいた波長を有するレーザ光が第2高調波発生装
    置から射出され、 LD励起固体レーザから射出されたレーザ光の一部を走
    査装置に入射させるための光路分割手段が該レーザ光源
    に備えられていることを特徴とする、被検査物表面に存
    在する異物を検出するための異物検査装置。
  2. 【請求項2】光路分割手段と走査装置との間に可干渉距
    離減少手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の異物検査装置。
  3. 【請求項3】第2高調波発生装置と走査装置との間に可
    干渉距離減少手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の異物検査装置。
  4. 【請求項4】(イ)1km以上の可干渉距離を有するレ
    ーザ光を射出するレーザ光源と、 (ロ)該レーザ光源から射出されたレーザ光で被検査物
    表面を走査する走査装置と、 (ハ)被検査物表面で反射・回折された光を検出する光
    検出装置と、 (ニ)被検査物を載置し、被検査物を所定の方向に移動
    させるためのステージと、 (ホ)被検査物が配置された雰囲気を高純度不活性ガス
    雰囲気にするためのガス供給手段、 から成る異物検査装置であって、 該レーザ光源は、 (A)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、第2
    高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、 (B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
    調波発生装置と、 (C)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置、 から成り、 該LD励起固体レーザから射出されたレーザ光が第2高
    調波発生装置に入射され、そして該レーザ光の第2高調
    波に基づいた波長を有するレーザ光が第2高調波発生装
    置から射出され、 該第2高調波発生装置から射出されたレーザ光の一部を
    分割するための光路分割手段、及び該光路分割手段と走
    査装置との間に設けられた可干渉距離減少手段を更に備
    えていることを特徴とする、被検査物表面に存在する異
    物を検出するための異物検査装置。
  5. 【請求項5】被検査物の配置された雰囲気を高純度不活
    性ガス雰囲気とし、そして、被検査物を所定の方向に移
    動させながら、波長λを有し且つ1km以上の可干渉距
    離を有するレーザ光で被検査物の表面を走査し、該被検
    査物の表面で反射・回折された光を検出することによっ
    て被検査物表面に存在する異物を検出する異物検査方法
    であって、 波長λを有し且つ1km以上の可干渉距離を有するレー
    ザ光で被検査物の表面を走査した結果、該被検査物の表
    面で反射・回折された光の光強度に異常が発見された被
    検査物の領域を、別の波長λ’を有し且つ1km以上の
    可干渉距離を有 するレーザ光で走査する工程を更に含
    み、 波長λ及び波長λ’を有するレーザ光は同一のレーザ光
    源から射出され、 該レーザ光源は、 (A)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、第2
    高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、 (B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
    調波発生装置と、 (C)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置と、 (D)LD励起固体レーザから射出されたレーザ光の一
    部を分割するための光路分割手段、 から成り、 該LD励起固体レーザから射出された波長λ又はλ’の
    レーザ光が第2高調波発生装置に入射され、そして該レ
    ーザ光の第2高調波に基づいた波長λ’又はλを有する
    レーザ光が第2高調波発生装置から射出されることを特
    徴とする異物検査方法。
  6. 【請求項6】被検査物の配置された雰囲気を高純度不活
    性ガス雰囲気とし、そして、被検査物を所定の方向に移
    動させながら、1km以上の可干渉距離を有するレーザ
    光で被検査物の表面を走査し、該被検査物の表面で反射
    ・回折された光を検出することによって被検査物表面に
    存在する異物を検出する異物検査方法であって、 1km以上の可干渉距離を有するレーザ光で被検査物の
    表面を走査した結果、該被検査物の表面で反射・回折さ
    れた光の光強度に異常が発見された被検査物の領域を、
    1km未満の可干渉距離を有するレーザ光で走査する工
    程を更に含み、 1km以上の可干渉距離を有するレーザ
    光、及び、1km未満の可干渉距離を有するレーザ光は
    同一のレーザ光源から射出され、 該レーザ光源は、 (A)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、第2
    高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、 (B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
    調波発生装置と、 (C)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置と、 (D)LD励起固体レーザから射出されたレーザ光の一
    部を分割するための光路分割手段と、 (E)該光路分割手段と被検査物との間に設けられた可
    干渉距離減少手段、から成り、 該LD励起固体レーザから1km以上の可干渉距離を有
    するレーザ光が射出され、 該LD励起固体レーザから射出されたレーザ光が第2高
    調波発生装置に入射され、そして該レーザ光の第2高調
    波に基づいた波長を有し、1km以上の可干渉距離を有
    するレーザ光が第2高調波発生装置から射出され、 可干渉距離減少手段から1km未満の可干渉距離を有す
    るレーザ光が射出されることを特徴とする異物検査方
    法。
  7. 【請求項7】被検査物の配置された雰囲気を高純度不活
    性ガス雰囲気とし、そして、被検査物を所定の方向に移
    動させながら、1km以上の可干渉距離を有するレーザ
    光で被検査物の表面を走査し、該被検査物の表面で反射
    ・回折された光を検出することによって被検査物表面に
    存在する異物を検出する異物検査方法であって、 1km以上の可干渉距離を有するレーザ光で被検査物の
    表面を走査した結果、該被検査物の表面で反射・回折さ
    れた光の光強度に異常が発見された被検査物の領域を、
    1km未満の可干渉距離を有するレーザ光で走査する工
    程を更に含み、 1km以上の可干渉距離を有するレーザ光、及び、1k
    m未満の可干渉距離を有するレーザ光は同一のレーザ光
    源から射出され、 該レーザ光源は、 (A)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、第2
    高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、 (B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
    調波発生装置と、 (C)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置と、 (D)LD励起固体レーザから射出されたレーザ光の一
    部を分割するための光路分割手段と、 (E)該第2高調波発生装置と被検査物との間に設けら
    れた可干渉距離減少手 段、 から成り、 該LD励起固体レーザから1km以上の可干渉距離を有
    するレーザ光が射出され、 該LD励起固体レーザから射出されたレーザ光が第2高
    調波発生装置に入射され、そして該レーザ光の第2高調
    波に基づいた波長を有するレーザ光が第2高調波発生装
    置から射出され、更に、可干渉距離減少手段を通過する
    ことで1km未満の可干渉距離を有するレーザ光とされ
    ることを特徴とする異物検査方法。
  8. 【請求項8】被検査物の配置された雰囲気を高純度不活
    性ガス雰囲気とし、そして、被検査物を所定の方向に移
    動させながら、1km以上の可干渉距離を有するレーザ
    光で被検査物の表面を走査し、該被検査物の表面で反射
    ・回折された光を検出することによって被検査物表面に
    存在する異物を検出する異物検査方法であって、 1km以上の可干渉距離を有するレーザ光で被検査物の
    表面を走査した結果、該被検査物の表面で反射・回折さ
    れた光の光強度に異常が発見された被検査物の領域を、
    1km未満の可干渉距離を有するレーザ光で走査する工
    程を更に含み、 1km以上の可干渉距離を有するレーザ光、及び、1k
    m未満の可干渉距離を有するレーザ光は同一のレーザ光
    源から射出され、 該レーザ光源は、 (A)レーザダイオード、Nd:YAGから成る固体レ
    ーザ媒質及び非線形光学結晶素子から構成された、第2
    高調波を射出し得るLD励起固体レーザと、 (B)非線形光学結晶素子及び光共振器から成る第2高
    調波発生装置と、 (C)該光共振器の共振器長を制御するための共振器長
    制御装置と、 (D)該第2高調波発生装置から射出されたレーザ光の
    一部を分割するための光路分割手段と、 (E)該光路分割手段と被検査物との間に設けられた可
    干渉距離減少手段、から成り、 該LD励起固体レーザから1km以上の可干渉距離を有
    するレーザ光が射出され、 該LD励起固体レーザから射出されたレーザ光が第2高
    調波発生装置に入射され、そして該レーザ光の第2高調
    波に基づいた波長を有し、1km以上の可干渉距離を有
    するレーザ光が第2高調波発生装置から射出され、 可干渉距離減少手段から1km未満の可干渉距離を有す
    るレーザ光が射出されることを特徴とする異物検査方
    法。
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