JPH07142371A - 半導体露光装置 - Google Patents
半導体露光装置Info
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- JPH07142371A JPH07142371A JP5308742A JP30874293A JPH07142371A JP H07142371 A JPH07142371 A JP H07142371A JP 5308742 A JP5308742 A JP 5308742A JP 30874293 A JP30874293 A JP 30874293A JP H07142371 A JPH07142371 A JP H07142371A
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- JP
- Japan
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- light source
- light
- laser
- resonator
- optical
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- Pending
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70483—Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
- G03F7/7055—Exposure light control in all parts of the microlithographic apparatus, e.g. pulse length control or light interruption
- G03F7/70575—Wavelength control, e.g. control of bandwidth, multiple wavelength, selection of wavelength or matching of optical components to wavelength
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】オフアクシス・アライメント方式において照明
光源を独立して設ける必要がなく、しかも高いアライメ
ントマーク検出分解能を有する半導体露光装置を提供す
る。 【構成】半導体露光装置は、(イ)レーザ光源10、及
びこのレーザ光源から射出された光が入射されそしてこ
の入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射出
する第2高調波発生装置20から成る投影光学系用光
源、(ロ)オフアクシス・アライメント検出系40,4
1,42,44、並びに、(ハ)レーザ光源から射出さ
れた光の光路を分割する光路分割手段を備え、この光路
分割手段によって分割された光をオフアクシス・アライ
メント検出系の照明光源とする。
光源を独立して設ける必要がなく、しかも高いアライメ
ントマーク検出分解能を有する半導体露光装置を提供す
る。 【構成】半導体露光装置は、(イ)レーザ光源10、及
びこのレーザ光源から射出された光が入射されそしてこ
の入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射出
する第2高調波発生装置20から成る投影光学系用光
源、(ロ)オフアクシス・アライメント検出系40,4
1,42,44、並びに、(ハ)レーザ光源から射出さ
れた光の光路を分割する光路分割手段を備え、この光路
分割手段によって分割された光をオフアクシス・アライ
メント検出系の照明光源とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光源からの光で
レチクルに形成された半導体回路パターン等を基板上に
形成されたレジストに転写するための、オフアクシス・
アライメント方式の半導体露光装置に関する。
レチクルに形成された半導体回路パターン等を基板上に
形成されたレジストに転写するための、オフアクシス・
アライメント方式の半導体露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体露光装置においては、半導
体集積回路の集積度を高めるために、短波長の投影光学
系用光源が使用されている。この投影光学系用光源とし
て、例えば超高圧水銀アークランプやエキシマ・レーザ
を挙げることができる。超高圧水銀アークランプにおい
ては、射出光の波長は、435.8nm(g線)、40
4.7nm(h線)あるいは365nm(i線)であ
る。然るに、これらの波長の内で最も短波長のi線を用
いても、近年の半導体集積回路に要求される0.25μ
m級の微細パターンを形成することはできない。半導体
集積回路におけるかかる微細加工の限界を越えるために
は、投影光学系用光源から射出される光の波長自体を一
層短くする必要がある。
体集積回路の集積度を高めるために、短波長の投影光学
系用光源が使用されている。この投影光学系用光源とし
て、例えば超高圧水銀アークランプやエキシマ・レーザ
を挙げることができる。超高圧水銀アークランプにおい
ては、射出光の波長は、435.8nm(g線)、40
4.7nm(h線)あるいは365nm(i線)であ
る。然るに、これらの波長の内で最も短波長のi線を用
いても、近年の半導体集積回路に要求される0.25μ
m級の微細パターンを形成することはできない。半導体
集積回路におけるかかる微細加工の限界を越えるために
は、投影光学系用光源から射出される光の波長自体を一
層短くする必要がある。
【0003】このような要求に対処するための方法の1
つに、エキシマ・レーザを投影光学系用光源として使用
する方法がある。エキシマ・レーザでは、通常希ガスと
ハロゲン系ガスとの組み合せからなる混合気体中の放電
でレーザ発振を行わせる。混合気体としてKrFを用い
た場合には波長248nmのレーザ光を、ArFを用い
た場合には波長193nmのレーザ光を得ることができ
る。
つに、エキシマ・レーザを投影光学系用光源として使用
する方法がある。エキシマ・レーザでは、通常希ガスと
ハロゲン系ガスとの組み合せからなる混合気体中の放電
でレーザ発振を行わせる。混合気体としてKrFを用い
た場合には波長248nmのレーザ光を、ArFを用い
た場合には波長193nmのレーザ光を得ることができ
る。
【0004】半導体露光装置においては、レチクル・パ
ターンとウエハ・パターンとの間でアライメントを行う
必要がある。このアライメントの方式は、微細パターン
を投影転写する投影光学系を利用するTTLアライメン
ト方式と、アライメント専用の独立光学系を使用するオ
フアクシス・アライメント方式の2つに大別することが
できる。
ターンとウエハ・パターンとの間でアライメントを行う
必要がある。このアライメントの方式は、微細パターン
を投影転写する投影光学系を利用するTTLアライメン
ト方式と、アライメント専用の独立光学系を使用するオ
フアクシス・アライメント方式の2つに大別することが
できる。
【0005】エキシマ・レーザを用いた半導体露光装置
において、レジストを露光しない長波長の光を用いたT
TLアライメント方式を採用した場合、投影光学系にお
ける色収差が莫大になるという問題がある。従って、オ
フアクシス・アライメント方式の使用が望ましく、従
来、照明光源として、He−Neレーザ光が用いられ、
あるいは又、ハロゲンランプが用いられている。
において、レジストを露光しない長波長の光を用いたT
TLアライメント方式を採用した場合、投影光学系にお
ける色収差が莫大になるという問題がある。従って、オ
フアクシス・アライメント方式の使用が望ましく、従
来、照明光源として、He−Neレーザ光が用いられ、
あるいは又、ハロゲンランプが用いられている。
【0006】図6に示すように、かかる独立光学系は、
オフアクシス・アライメント検出系、並びにオフアクシ
ス・アライメント検出系の照明光源110(以下、単に
照明光源とも呼ぶ)から構成されている。照明光源11
0は、例えばHe−Neレーザから成る。また、オフア
クシス・アライメント検出系は、アライメント顕微鏡4
0、ハーフミラー43、光検出器41、信号処理装置4
4から成る。尚、図6中、45は反射鏡である。
オフアクシス・アライメント検出系、並びにオフアクシ
ス・アライメント検出系の照明光源110(以下、単に
照明光源とも呼ぶ)から構成されている。照明光源11
0は、例えばHe−Neレーザから成る。また、オフア
クシス・アライメント検出系は、アライメント顕微鏡4
0、ハーフミラー43、光検出器41、信号処理装置4
4から成る。尚、図6中、45は反射鏡である。
【0007】基板ステージ66に載置された基板には、
レジスト63及びアライメントマーク65が形成されて
いる。ハーフミラー43及びアライメント顕微鏡40を
介して、照明光源110からの光によってアライメント
マーク65を照明すると、アライメントマークによって
光が回析、散乱、屈折反射する。光検出器41を用いる
ことで、このような光に基づいた信号を得ることができ
る。この信号を信号処理装置44にて信号処理すること
によって、アライメントマークの位置(X,Y)座標を
決定する。尚、図6中、100はエキシマ・レーザから
成る投影光学系用光源、61はレチクル、62は投影光
学系(例えば、縮小投影レンズ)である。
レジスト63及びアライメントマーク65が形成されて
いる。ハーフミラー43及びアライメント顕微鏡40を
介して、照明光源110からの光によってアライメント
マーク65を照明すると、アライメントマークによって
光が回析、散乱、屈折反射する。光検出器41を用いる
ことで、このような光に基づいた信号を得ることができ
る。この信号を信号処理装置44にて信号処理すること
によって、アライメントマークの位置(X,Y)座標を
決定する。尚、図6中、100はエキシマ・レーザから
成る投影光学系用光源、61はレチクル、62は投影光
学系(例えば、縮小投影レンズ)である。
【0008】絶縁膜が形成されたウエハ等のように表面
に大きな凹凸が形成された基板においてアライメントマ
ークを観察する場合、あるいは又、レジスト63の厚さ
にばらつきがある場合、照明光源の干渉性は弱い方が好
ましい。照明光源の干渉性が強すぎると絶縁膜やレジス
トの等厚干渉縞が多数発生し、その結果、得られた信号
の出力にノイズ成分が多く含まれるからである。また、
絶縁膜の膜厚に大きなばらつきがある場合、照明光源の
干渉性が強すぎると照明光源の光の波長に依存した定在
波が発生し、得られた信号の出力に大きなばらつきが生
じる。これらの現象が生じると、アライメントマーク位
置の検出精度が大幅に低下する。
に大きな凹凸が形成された基板においてアライメントマ
ークを観察する場合、あるいは又、レジスト63の厚さ
にばらつきがある場合、照明光源の干渉性は弱い方が好
ましい。照明光源の干渉性が強すぎると絶縁膜やレジス
トの等厚干渉縞が多数発生し、その結果、得られた信号
の出力にノイズ成分が多く含まれるからである。また、
絶縁膜の膜厚に大きなばらつきがある場合、照明光源の
干渉性が強すぎると照明光源の光の波長に依存した定在
波が発生し、得られた信号の出力に大きなばらつきが生
じる。これらの現象が生じると、アライメントマーク位
置の検出精度が大幅に低下する。
【0009】この対策の1つにハロゲンランプを用いた
ブロードバンド照明法がある。このブロードバンド照明
法によれば、干渉性は低下する。従って、絶縁膜が形成
されたウエハ等のように表面に大きな凹凸が形成された
基板において、あるいは又、膜厚ばらつきが大きいレジ
ストが形成された基板において、アライメントマークを
観察するには、これらの干渉性が弱いブロードバンド照
明法の使用が適している。
ブロードバンド照明法がある。このブロードバンド照明
法によれば、干渉性は低下する。従って、絶縁膜が形成
されたウエハ等のように表面に大きな凹凸が形成された
基板において、あるいは又、膜厚ばらつきが大きいレジ
ストが形成された基板において、アライメントマークを
観察するには、これらの干渉性が弱いブロードバンド照
明法の使用が適している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ンランプ等は干渉性が弱いために、アライメントマーク
検出分解能が低い。従って、基板64上に形成されたア
ライメントマーク65の段差が低い場合には、ハロゲン
ランプを照明光源として用いると、アライメントマーク
65を識別できない場合がある。
ンランプ等は干渉性が弱いために、アライメントマーク
検出分解能が低い。従って、基板64上に形成されたア
ライメントマーク65の段差が低い場合には、ハロゲン
ランプを照明光源として用いると、アライメントマーク
65を識別できない場合がある。
【0011】また、従来のオフアクシス・アライメント
方式においては、例えばエキシマ・レーザから構成され
た投影光学系用光源と、He−Neレーザから構成され
た照明光源の2つの光源が必要とされ、半導体露光装置
のコストアップを招いている。しかも、He−Neレー
ザの寿命は1000〜1500時間程度しかなく、He
−Neレーザの頻繁な保守を必要とし、更には、レーザ
管の交換に労力を要し、保守のために多くの費用を必要
とする。
方式においては、例えばエキシマ・レーザから構成され
た投影光学系用光源と、He−Neレーザから構成され
た照明光源の2つの光源が必要とされ、半導体露光装置
のコストアップを招いている。しかも、He−Neレー
ザの寿命は1000〜1500時間程度しかなく、He
−Neレーザの頻繁な保守を必要とし、更には、レーザ
管の交換に労力を要し、保守のために多くの費用を必要
とする。
【0012】従って、本発明の目的は、オフアクシス・
アライメント方式において照明光源を独立して設ける必
要がなく、しかも高いアライメントマーク検出分解能を
有する半導体露光装置を提供することにある。
アライメント方式において照明光源を独立して設ける必
要がなく、しかも高いアライメントマーク検出分解能を
有する半導体露光装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体露光装置は、(イ)レーザ光源、及
びこのレーザ光源から射出された光が入射されそしてこ
の入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射出
する第2高調波発生装置から成る投影光学系用光源、
(ロ)オフアクシス・アライメント検出系、並びに、
(ハ)レーザ光源から射出された光の光路を分割する光
路分割手段を備え、この光路分割手段によって分割され
た光をオフアクシス・アライメント検出系の照明光源と
することを特徴とする。
めの本発明の半導体露光装置は、(イ)レーザ光源、及
びこのレーザ光源から射出された光が入射されそしてこ
の入射光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射出
する第2高調波発生装置から成る投影光学系用光源、
(ロ)オフアクシス・アライメント検出系、並びに、
(ハ)レーザ光源から射出された光の光路を分割する光
路分割手段を備え、この光路分割手段によって分割され
た光をオフアクシス・アライメント検出系の照明光源と
することを特徴とする。
【0014】本発明の半導体露光装置においては、光路
分割手段は、ハーフミラー若しくはビームスプリッター
から構成することができる。
分割手段は、ハーフミラー若しくはビームスプリッター
から構成することができる。
【0015】また、レーザ光源は、レーザダイオード、
Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結
晶素子から構成されたLD励起固体レーザから成り、第
2高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及
び共振器長制御装置から成ることが好ましい。
Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結
晶素子から構成されたLD励起固体レーザから成り、第
2高調波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及
び共振器長制御装置から成ることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の半導体露光装置においては、投影光学
系用光源から分割された光をオフアクシス・アライメン
ト検出系の照明光源とするので、独立したオフアクシス
・アライメント検出系のための照明光源が不要である
し、強い干渉性を有する光をオフアクシス・アライメン
ト検出系の照明光源とするので、オフアクシス・アライ
メント検出系のアライメントマーク検出分解能を向上さ
せることができる。更には、投影光学系用光源をレーザ
光源及び第2高調波発生装置から構成することによっ
て、投影光学系用光源からエキシマ・レーザの射出波長
に近い波長を有する光を射出することが可能となる。
系用光源から分割された光をオフアクシス・アライメン
ト検出系の照明光源とするので、独立したオフアクシス
・アライメント検出系のための照明光源が不要である
し、強い干渉性を有する光をオフアクシス・アライメン
ト検出系の照明光源とするので、オフアクシス・アライ
メント検出系のアライメントマーク検出分解能を向上さ
せることができる。更には、投影光学系用光源をレーザ
光源及び第2高調波発生装置から構成することによっ
て、投影光学系用光源からエキシマ・レーザの射出波長
に近い波長を有する光を射出することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明の半導体露光装置を説明する。
明の半導体露光装置を説明する。
【0018】(実施例1)図1に模式図を示す、実施例
1の半導体露光装置は、投影光学系用光源、オフアクシ
ス・アライメント検出系、並びに光路分割手段を具備し
ている。
1の半導体露光装置は、投影光学系用光源、オフアクシ
ス・アライメント検出系、並びに光路分割手段を具備し
ている。
【0019】投影光学系用光源は、レーザ光源10及び
第2高調波発生装置20から構成されている。レーザ光
源10から射出された光は第2高調波発生装置20に入
射される。第2高調波発生装置20は、この入射光の第
2高調波に基づいた波長を有する光を射出する。第2高
調波発生装置20から射出された光は、レチクル61を
照射し、レチクル61に形成されたパターンを投影光学
系(例えば、縮小投影レンズ)62を介して基板64上
に形成されたレジスト63に転写する。レチクル61に
形成されたパターンは、レジスト63上に形成すべきパ
ターンが例えば5倍に拡大されたものである。投影光学
系62は、入射した光を透過し、例えば1/5に縮小し
た光学像を基板64に形成されたレジスト63に投影す
る。これによって、レジスト63には微細パターンが形
成される。基板64は基板ステージ66に載置されてい
る。
第2高調波発生装置20から構成されている。レーザ光
源10から射出された光は第2高調波発生装置20に入
射される。第2高調波発生装置20は、この入射光の第
2高調波に基づいた波長を有する光を射出する。第2高
調波発生装置20から射出された光は、レチクル61を
照射し、レチクル61に形成されたパターンを投影光学
系(例えば、縮小投影レンズ)62を介して基板64上
に形成されたレジスト63に転写する。レチクル61に
形成されたパターンは、レジスト63上に形成すべきパ
ターンが例えば5倍に拡大されたものである。投影光学
系62は、入射した光を透過し、例えば1/5に縮小し
た光学像を基板64に形成されたレジスト63に投影す
る。これによって、レジスト63には微細パターンが形
成される。基板64は基板ステージ66に載置されてい
る。
【0020】実施例1の半導体露光装置には、更に、レ
ーザ光源10から射出された光の光路を分割する光路分
割手段50が備えられており、この光路分割手段50に
よって分割された光をオフアクシス・アライメント検出
系の照明光源とする。光路分割手段50は、ハーフミラ
ー若しくはビームスプリッターから成る。
ーザ光源10から射出された光の光路を分割する光路分
割手段50が備えられており、この光路分割手段50に
よって分割された光をオフアクシス・アライメント検出
系の照明光源とする。光路分割手段50は、ハーフミラ
ー若しくはビームスプリッターから成る。
【0021】オフアクシス・アライメント検出系は、ア
ライメント顕微鏡40、0次の回析光を検出する第1の
光検出器41、±1次の回析光を検出する第2の光検出
器42、基板64で反射された0次の回析光を第1の光
検出器41に入射させるためのハーフミラー43、光検
出器41,42からの信号出力を処理する信号処理装置
44から構成されている。アライメント顕微鏡40は、
小さな開口数NAを有する通常の光学顕微鏡である。
尚、オフアクシス・アライメント検出系には、例えば多
面回転ミラー(ポリゴンミラー)(図示せず)が設けら
れており、光路分割手段50から分割された光がスキャ
ンされるようになっている。即ち、レーザ光源10から
射出されそして光路分割手段50にて分割された光は、
反射鏡45及びを多面回転ミラーを介して、ハーフミラ
ー43、アライメント顕微鏡40を通過し、レジスト6
3及びアライメントマーク65が形成された基板64を
一定速度で照射・スキャンする。アライメントマーク6
5で回析、散乱、屈折反射した光を、第1及び第2の光
検出器41,42で検出する。尚、45は反射鏡であ
る。
ライメント顕微鏡40、0次の回析光を検出する第1の
光検出器41、±1次の回析光を検出する第2の光検出
器42、基板64で反射された0次の回析光を第1の光
検出器41に入射させるためのハーフミラー43、光検
出器41,42からの信号出力を処理する信号処理装置
44から構成されている。アライメント顕微鏡40は、
小さな開口数NAを有する通常の光学顕微鏡である。
尚、オフアクシス・アライメント検出系には、例えば多
面回転ミラー(ポリゴンミラー)(図示せず)が設けら
れており、光路分割手段50から分割された光がスキャ
ンされるようになっている。即ち、レーザ光源10から
射出されそして光路分割手段50にて分割された光は、
反射鏡45及びを多面回転ミラーを介して、ハーフミラ
ー43、アライメント顕微鏡40を通過し、レジスト6
3及びアライメントマーク65が形成された基板64を
一定速度で照射・スキャンする。アライメントマーク6
5で回析、散乱、屈折反射した光を、第1及び第2の光
検出器41,42で検出する。尚、45は反射鏡であ
る。
【0022】0次の回析光を受光した第1の光検出器4
1からの出力信号を信号処理装置44で信号処理するこ
とによって、明視野像を得ることができる。この明視野
像をCRTにて観察する。明視野像は、信号の重ね合わ
せ処理を行うことによって得ることができ、信号出力の
平均化効果により再現性の良い像を得ることができる
が、アライメントマーク検出分解能は低い。基板64に
形成されたグレーティングから成るアライメントマーク
65からの±1次の回析光を受光した第2の光検出器4
2からの出力信号を信号処理装置44で信号処理するこ
とによって、暗視野像を得ることができる。明視野像と
比較して、この暗視野像はアライメントマーク検出分解
能が高いが、像の再現性が低い。回析角がアライメント
マーク65の形状等に大きく依存するからである。図1
に、基板に形成されたアライメントマーク65が観察さ
れたときの第1及び第2の光検出器41,42からの信
号出力を模式的に示した。明視野像及び暗視野像を組み
合わせることによって、アライメントマーク65の位置
を高い精度で検出することができる。
1からの出力信号を信号処理装置44で信号処理するこ
とによって、明視野像を得ることができる。この明視野
像をCRTにて観察する。明視野像は、信号の重ね合わ
せ処理を行うことによって得ることができ、信号出力の
平均化効果により再現性の良い像を得ることができる
が、アライメントマーク検出分解能は低い。基板64に
形成されたグレーティングから成るアライメントマーク
65からの±1次の回析光を受光した第2の光検出器4
2からの出力信号を信号処理装置44で信号処理するこ
とによって、暗視野像を得ることができる。明視野像と
比較して、この暗視野像はアライメントマーク検出分解
能が高いが、像の再現性が低い。回析角がアライメント
マーク65の形状等に大きく依存するからである。図1
に、基板に形成されたアライメントマーク65が観察さ
れたときの第1及び第2の光検出器41,42からの信
号出力を模式的に示した。明視野像及び暗視野像を組み
合わせることによって、アライメントマーク65の位置
を高い精度で検出することができる。
【0023】オフアクシス・アライメント方式によるア
ライメント操作の概要を、以下に説明する。
ライメント操作の概要を、以下に説明する。
【0024】先ず、投影光学系62を使用して、基板ス
テージ66に設けられた基準マーク(Fiducial Mark)
(図示せず)に対してレチクル61をアライメントす
る。このアライメントは、レチクル61に設けられたレ
チクルアライメントマークと基準マークとを一致させる
ことによって行われる。次に、基準マークに対する基板
ステージ66に載置された基板64の位置関係を測定す
る。
テージ66に設けられた基準マーク(Fiducial Mark)
(図示せず)に対してレチクル61をアライメントす
る。このアライメントは、レチクル61に設けられたレ
チクルアライメントマークと基準マークとを一致させる
ことによって行われる。次に、基準マークに対する基板
ステージ66に載置された基板64の位置関係を測定す
る。
【0025】その後、基板ステージ66を移動させて、
基板64に設けられたアライメントマーク65をアライ
メント顕微鏡40の直下に移動させ、第1及び第2の光
検出器41,42からの信号出力に基づき、アライメン
トマークの(X,Y)座標を決定する。投影光学系62
の結像位置とオフアクシス・アライメント検出系の相対
位置(ベースライン)は予め測定されているので、アラ
イメントマークの測定(X,Y)座標とベースラインと
の値に基づき、基板ステージ66を移動させれば、投影
光学系62の結像位置に所望の基板部分を移動させるこ
とができる。
基板64に設けられたアライメントマーク65をアライ
メント顕微鏡40の直下に移動させ、第1及び第2の光
検出器41,42からの信号出力に基づき、アライメン
トマークの(X,Y)座標を決定する。投影光学系62
の結像位置とオフアクシス・アライメント検出系の相対
位置(ベースライン)は予め測定されているので、アラ
イメントマークの測定(X,Y)座標とベースラインと
の値に基づき、基板ステージ66を移動させれば、投影
光学系62の結像位置に所望の基板部分を移動させるこ
とができる。
【0026】あるいは又、フォトクロミック材料を用い
てオフアクシス・アライメント方式によるアライメント
操作を行うことができる。この場合には、基板ステージ
66の外縁部にフォトクロミック材料を予め配置してお
く。そして、先ず、投影光学系62を使用して、レチク
ル61に設けられたグレーティングから成るレチクルア
ライメントマークを、基板ステージ66上に配置された
フォトクロミック材料に焼き付ける。
てオフアクシス・アライメント方式によるアライメント
操作を行うことができる。この場合には、基板ステージ
66の外縁部にフォトクロミック材料を予め配置してお
く。そして、先ず、投影光学系62を使用して、レチク
ル61に設けられたグレーティングから成るレチクルア
ライメントマークを、基板ステージ66上に配置された
フォトクロミック材料に焼き付ける。
【0027】次に、オフアクシス・アライメント検出系
を用いて、フォトクロミック材料に焼き付けられたレチ
クルアライメントマークを観察する。かかるレチクルア
ライメントマークの(X,Y)座標を測定することによ
って、投影光学系62の結像位置とオフアクシス・アラ
イメント検出系の相対位置(ベースライン)を得ること
ができる。
を用いて、フォトクロミック材料に焼き付けられたレチ
クルアライメントマークを観察する。かかるレチクルア
ライメントマークの(X,Y)座標を測定することによ
って、投影光学系62の結像位置とオフアクシス・アラ
イメント検出系の相対位置(ベースライン)を得ること
ができる。
【0028】その後、基板ステージ66を移動させて、
基板64に設けられたアライメントマーク65をアライ
メント顕微鏡40の直下に移動させ、第1及び第2の光
検出器41,42からの信号出力に基づき、アライメン
トマークの(X,Y)座標を決定する。投影光学系62
の結像位置とオフアクシス・アライメント検出系の相対
位置(ベースライン)はフォトクロミック材料を使用し
た上述の方法で求められているので、アライメントマー
クの測定(X,Y)座標とベースラインとの値に基づ
き、基板ステージ66を移動させれば、投影光学系62
の結像位置に所望の基板部分を移動させることができ
る。
基板64に設けられたアライメントマーク65をアライ
メント顕微鏡40の直下に移動させ、第1及び第2の光
検出器41,42からの信号出力に基づき、アライメン
トマークの(X,Y)座標を決定する。投影光学系62
の結像位置とオフアクシス・アライメント検出系の相対
位置(ベースライン)はフォトクロミック材料を使用し
た上述の方法で求められているので、アライメントマー
クの測定(X,Y)座標とベースラインとの値に基づ
き、基板ステージ66を移動させれば、投影光学系62
の結像位置に所望の基板部分を移動させることができ
る。
【0029】こうして、投影光学系62の結像位置に所
望の基板部分を移動させた後、第2高調波発生装置20
から射出された光を用いて、レチクル61に形成された
パターンを投影光学系62を介して基板64上に形成さ
れたレジスト63に転写する。
望の基板部分を移動させた後、第2高調波発生装置20
から射出された光を用いて、レチクル61に形成された
パターンを投影光学系62を介して基板64上に形成さ
れたレジスト63に転写する。
【0030】投影光学系用光源としての使用に適したレ
ーザ光源10及び第2高調波発生装置20を、図2、図
3及び図4を参照して、以下、説明する。
ーザ光源10及び第2高調波発生装置20を、図2、図
3及び図4を参照して、以下、説明する。
【0031】レーザ光源10は、レーザダイオード1
1、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12、非線形
光学結晶素子13から構成された、第2高調波を射出し
得るLD励起固体レーザから成る。第2高調波発生装置
20は、非線形光学結晶素子21及び光共振器22から
成る。第2高調波発生装置20には、光共振器22の共
振器長を制御するための共振器長制御装置30が更に備
えられている。
1、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12、非線形
光学結晶素子13から構成された、第2高調波を射出し
得るLD励起固体レーザから成る。第2高調波発生装置
20は、非線形光学結晶素子21及び光共振器22から
成る。第2高調波発生装置20には、光共振器22の共
振器長を制御するための共振器長制御装置30が更に備
えられている。
【0032】レーザ光源10から射出された光は、光路
分割手段50によって分割され、アライメント操作時に
はオフアクシス・アライメント検出系に送られ、一方、
レジスト焼付け操作時には、第2高調波発生装置20を
構成する光共振器22に入射する。第2高調波発生装置
20は、光共振器22に入射された光の第2高調波に基
づいた波長を有する光(固体レーザ媒質が生成するレー
ザ光を基準とした場合、第4高調波)を射出する。
分割手段50によって分割され、アライメント操作時に
はオフアクシス・アライメント検出系に送られ、一方、
レジスト焼付け操作時には、第2高調波発生装置20を
構成する光共振器22に入射する。第2高調波発生装置
20は、光共振器22に入射された光の第2高調波に基
づいた波長を有する光(固体レーザ媒質が生成するレー
ザ光を基準とした場合、第4高調波)を射出する。
【0033】図2に示すように、レーザ光源10は、例
えば、複数のレーザダイオード11(射出光の波長:8
08nm)、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12
(射出光の波長:1064nm)、及びKTP(KTi
OPO4)から成る非線形光学結晶素子13から構成さ
れている。固体レーザ媒質12は、端面励起方式であ
る。このような構成により、レーザ光源10からは、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質の第2高調波である
532nmの光が射出される。レーザ光源10には、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質12の前方に1/4
波長板14が配置されている。これによって、レーザ光
源において、所謂ホールバーニング効果による多モード
発振を抑制することができる。
えば、複数のレーザダイオード11(射出光の波長:8
08nm)、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12
(射出光の波長:1064nm)、及びKTP(KTi
OPO4)から成る非線形光学結晶素子13から構成さ
れている。固体レーザ媒質12は、端面励起方式であ
る。このような構成により、レーザ光源10からは、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質の第2高調波である
532nmの光が射出される。レーザ光源10には、N
d:YAGから成る固体レーザ媒質12の前方に1/4
波長板14が配置されている。これによって、レーザ光
源において、所謂ホールバーニング効果による多モード
発振を抑制することができる。
【0034】非線形光学結晶素子13は、平面鏡15及
び凹面鏡16から成る光共振器の光路内に配置されてお
り、所謂外部SHG方式(レーザ発振器の外部に構成し
た光共振器中に配置する方式)を構成する。平面鏡15
は光の殆どを反射する。また、凹面鏡16はNd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波の殆どを透過
し、その他の波長を有する光を殆ど反射する。凹面鏡1
6は、例えばダイクロイックミラーで構成することがで
きる。
び凹面鏡16から成る光共振器の光路内に配置されてお
り、所謂外部SHG方式(レーザ発振器の外部に構成し
た光共振器中に配置する方式)を構成する。平面鏡15
は光の殆どを反射する。また、凹面鏡16はNd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波の殆どを透過
し、その他の波長を有する光を殆ど反射する。凹面鏡1
6は、例えばダイクロイックミラーで構成することがで
きる。
【0035】図2に示すように、第2高調波発生装置2
0は、例えばBBO(β−BaB2O4)から成る非線形
光学結晶素子21及び光共振器22から構成されてい
る。第2高調波発生装置20を構成する非線形光学結晶
素子21は、光共振器22の光路内に配置されている。
即ち、第2高調波発生装置20は、所謂外部SHG方式
である。この光共振器22においては、所謂フィネス値
(共振のQ値に相当する)を例えば100〜1000程
度と大きくして、光共振器22内部の光密度を、光共振
器22に入射される光の光密度の数百倍とすることによ
って、光共振器22内に配置された非線形光学結晶素子
21の非線形効果を有効に利用することができる。
0は、例えばBBO(β−BaB2O4)から成る非線形
光学結晶素子21及び光共振器22から構成されてい
る。第2高調波発生装置20を構成する非線形光学結晶
素子21は、光共振器22の光路内に配置されている。
即ち、第2高調波発生装置20は、所謂外部SHG方式
である。この光共振器22においては、所謂フィネス値
(共振のQ値に相当する)を例えば100〜1000程
度と大きくして、光共振器22内部の光密度を、光共振
器22に入射される光の光密度の数百倍とすることによ
って、光共振器22内に配置された非線形光学結晶素子
21の非線形効果を有効に利用することができる。
【0036】光共振器22は、一対の凹面鏡23,24
及び一対の平面鏡25,26から構成されている。第2
高調波発生装置20に入射した光(例えば、532nm
の波長を有する光)は、第1の凹面鏡23を透過し、非
線形光学結晶素子21を透過して少なくとも一部が第2
高調波(例えば、波長266nmの光)にされた後、第
2の凹面鏡24によって反射され、次に、平面鏡25,
26によって反射され、更には、第1の凹面鏡23によ
って反射される。このような状態において、第2の凹面
鏡24に入射した光(例えば、波長266nmの光)の
少なくとも一部が第2の凹面鏡24を透過し、第2高調
波発生装置20からレチクル61に向かって射出され
る。また、平面鏡26から第1の凹面鏡23へと入射し
た光の一部分(例えば、波長532nmの光)は、第1
の凹面鏡23を透過し、後述する共振器長制御装置30
へと入射する。尚、第1及び第2の凹面鏡23,24、
平面鏡25,26は、以上の説明のように光を反射・透
過させるように設計する。第2の凹面鏡24は、例えば
ダイクロイックミラーで構成することができる。
及び一対の平面鏡25,26から構成されている。第2
高調波発生装置20に入射した光(例えば、532nm
の波長を有する光)は、第1の凹面鏡23を透過し、非
線形光学結晶素子21を透過して少なくとも一部が第2
高調波(例えば、波長266nmの光)にされた後、第
2の凹面鏡24によって反射され、次に、平面鏡25,
26によって反射され、更には、第1の凹面鏡23によ
って反射される。このような状態において、第2の凹面
鏡24に入射した光(例えば、波長266nmの光)の
少なくとも一部が第2の凹面鏡24を透過し、第2高調
波発生装置20からレチクル61に向かって射出され
る。また、平面鏡26から第1の凹面鏡23へと入射し
た光の一部分(例えば、波長532nmの光)は、第1
の凹面鏡23を透過し、後述する共振器長制御装置30
へと入射する。尚、第1及び第2の凹面鏡23,24、
平面鏡25,26は、以上の説明のように光を反射・透
過させるように設計する。第2の凹面鏡24は、例えば
ダイクロイックミラーで構成することができる。
【0037】第2高調波発生装置20から射出された光
の波長は、第2高調波発生装置20に入射する光を基準
とすれば、かかる入射光の第2高調波である。即ち、第
2高調波発生装置20に入射する入射光の波長は532
nmであり、第2高調波発生装置20から射出する光は
266nmである。尚、Nd:YAGから成る固体レー
ザ媒質12から射出されるレーザ光の波長(1064n
m)を基準とすれば、第2高調波発生装置20から射出
される光は第4高調波に相当する。第2高調波発生装置
20からは、波長266nmの狭帯域を有するレーザ光
が連続的に射出され、かかる光のモード均一性は高い。
の波長は、第2高調波発生装置20に入射する光を基準
とすれば、かかる入射光の第2高調波である。即ち、第
2高調波発生装置20に入射する入射光の波長は532
nmであり、第2高調波発生装置20から射出する光は
266nmである。尚、Nd:YAGから成る固体レー
ザ媒質12から射出されるレーザ光の波長(1064n
m)を基準とすれば、第2高調波発生装置20から射出
される光は第4高調波に相当する。第2高調波発生装置
20からは、波長266nmの狭帯域を有するレーザ光
が連続的に射出され、かかる光のモード均一性は高い。
【0038】第2高調波発生装置20には、更に、共振
器長制御装置30が備えられている。光共振器22の共
振器長(L)は、共振器長制御装置30によって精密に
制御され一定長に保持される。この光共振器22の共振
器長(L)を一定長に精密に保持することにより、第2
高調波発生装置20から射出される射出光の強度を一定
に保持することができる。尚、共振器長(L)は、第1
の凹面鏡23、第2の凹面鏡24、平面鏡25、平面鏡
26、及び第1の凹面鏡23のそれぞれの反射面を結ん
だ光路長に相当する。
器長制御装置30が備えられている。光共振器22の共
振器長(L)は、共振器長制御装置30によって精密に
制御され一定長に保持される。この光共振器22の共振
器長(L)を一定長に精密に保持することにより、第2
高調波発生装置20から射出される射出光の強度を一定
に保持することができる。尚、共振器長(L)は、第1
の凹面鏡23、第2の凹面鏡24、平面鏡25、平面鏡
26、及び第1の凹面鏡23のそれぞれの反射面を結ん
だ光路長に相当する。
【0039】第2高調波発生装置20から射出される射
出光の波長をλとしたとき、光共振器22の共振器長L
0が、λ=L0/N(但し、Nは正数)を満足するとき
(ロック状態とも呼ぶ)、光共振器22は共振し、第2
高調波発生装置20は高強度の光を安定に射出する。言
い換えれば、光共振器22における光路位相差Δが2π
の整数倍のとき、第2高調波発生装置20を構成する光
共振器22は共振状態となる。即ち、ロック状態とな
る。ここで、非線形光学結晶素子21の屈折率をn、厚
さをlとしたとき、光路位相差Δは(4πnl/λ)で
表わすことができる。
出光の波長をλとしたとき、光共振器22の共振器長L
0が、λ=L0/N(但し、Nは正数)を満足するとき
(ロック状態とも呼ぶ)、光共振器22は共振し、第2
高調波発生装置20は高強度の光を安定に射出する。言
い換えれば、光共振器22における光路位相差Δが2π
の整数倍のとき、第2高調波発生装置20を構成する光
共振器22は共振状態となる。即ち、ロック状態とな
る。ここで、非線形光学結晶素子21の屈折率をn、厚
さをlとしたとき、光路位相差Δは(4πnl/λ)で
表わすことができる。
【0040】また、光共振器22の共振器長L0±ΔL0
が、λ≠(L0±ΔL0)/N’(但し、N’は正数)の
とき(アンロック状態とも呼ぶ)、第2高調波発生装置
20は低強度の光を射出する。言い換えれば、光共振器
22における光路位相差Δが2πの整数倍からずれたと
き、第2高調波発生装置20を構成する光共振器22は
非共振状態となる。即ち、アンロック状態となる。
が、λ≠(L0±ΔL0)/N’(但し、N’は正数)の
とき(アンロック状態とも呼ぶ)、第2高調波発生装置
20は低強度の光を射出する。言い換えれば、光共振器
22における光路位相差Δが2πの整数倍からずれたと
き、第2高調波発生装置20を構成する光共振器22は
非共振状態となる。即ち、アンロック状態となる。
【0041】従って、第2高調波発生装置20から波長
λの光を安定に射出するためには、光共振器22の共振
器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹面
鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を出来
る限り小さくする必要がある。そこで、共振器長制御装
置30の制御によって、第1の凹面鏡23と第2の凹面
鏡24とを結ぶ光軸上で、第1の凹面鏡23を移動させ
たり、かかる光軸に対する第1の凹面鏡23の配置角度
を変化させ、光共振器22の共振器長(L)の経時的な
変動を抑制し、光共振器22の共振器長(L)を一定に
保持する。
λの光を安定に射出するためには、光共振器22の共振
器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹面
鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を出来
る限り小さくする必要がある。そこで、共振器長制御装
置30の制御によって、第1の凹面鏡23と第2の凹面
鏡24とを結ぶ光軸上で、第1の凹面鏡23を移動させ
たり、かかる光軸に対する第1の凹面鏡23の配置角度
を変化させ、光共振器22の共振器長(L)の経時的な
変動を抑制し、光共振器22の共振器長(L)を一定に
保持する。
【0042】共振器長制御装置30は、本出願人が平成
4年3月2日付で特許出願した「レーザ光発生装置」
(特開平5−243661号)に詳述されている。
4年3月2日付で特許出願した「レーザ光発生装置」
(特開平5−243661号)に詳述されている。
【0043】この形式の共振器長制御装置30は、図2
に示すように、フォトダイオード等の光検出器31、ボ
イスコイルモータ(VCM)32、ボイスコイルモータ
制御回路(VCM制御回路)33、位相変調器34から
構成される。位相変調器34は、レーザ光源10と第2
高調波発生装置20との間の光路内に配置されており、
レーザ光源10から射出された光を位相変調する所謂E
O(電気光学)素子やAO(音響光学)素子から成る。
位相変調器34と第2高調波発生装置20との間には、
集光レンズ35が配置されている。ボイスコイルモータ
32には、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23が
取り付けられている。
に示すように、フォトダイオード等の光検出器31、ボ
イスコイルモータ(VCM)32、ボイスコイルモータ
制御回路(VCM制御回路)33、位相変調器34から
構成される。位相変調器34は、レーザ光源10と第2
高調波発生装置20との間の光路内に配置されており、
レーザ光源10から射出された光を位相変調する所謂E
O(電気光学)素子やAO(音響光学)素子から成る。
位相変調器34と第2高調波発生装置20との間には、
集光レンズ35が配置されている。ボイスコイルモータ
32には、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23が
取り付けられている。
【0044】図3に模式図を示すように、ボイスコイル
モータ32は、磁性材料から成る基体320、1つ以上
の電磁石(所謂ボイスコイル)322、磁性体から成る
ヨーク323、及び少なくとも1つのコイルバネ(ある
いは渦巻き状の板バネ)321から構成された電磁アク
チュエータである。コイルバネ321は、その一端が基
体320に取り付けられ、そして他端がヨーク323に
取り付けられている。また、ヨーク323には、第1の
凹面鏡23及び電磁石322が取り付けられている。電
磁石322に電流を流すと、磁界が形成され、ヨーク3
23と基体320との間の距離が変化する。その結果、
第1の凹面鏡23の位置を移動させることができる。即
ち、電磁石322に流す電流を制御することによって、
光共振器22の共振器長(L)を変化させることができ
る。ボイスコイルモータ32に対して、サーボ制御が行
われる。
モータ32は、磁性材料から成る基体320、1つ以上
の電磁石(所謂ボイスコイル)322、磁性体から成る
ヨーク323、及び少なくとも1つのコイルバネ(ある
いは渦巻き状の板バネ)321から構成された電磁アク
チュエータである。コイルバネ321は、その一端が基
体320に取り付けられ、そして他端がヨーク323に
取り付けられている。また、ヨーク323には、第1の
凹面鏡23及び電磁石322が取り付けられている。電
磁石322に電流を流すと、磁界が形成され、ヨーク3
23と基体320との間の距離が変化する。その結果、
第1の凹面鏡23の位置を移動させることができる。即
ち、電磁石322に流す電流を制御することによって、
光共振器22の共振器長(L)を変化させることができ
る。ボイスコイルモータ32に対して、サーボ制御が行
われる。
【0045】ボイスコイルモータ32の駆動電流は数十
〜数百mA程度である。従って、駆動回路構成を安価に
作製することができる。しかも、サーボループの複共振
の周波数を数十kHz〜100kHz以上とすることが
でき、位相回りの少ない周波数特性を有するため、サー
ボ帯域を数十MHzと広帯域化することができ、安定し
た制御を得ることができる。
〜数百mA程度である。従って、駆動回路構成を安価に
作製することができる。しかも、サーボループの複共振
の周波数を数十kHz〜100kHz以上とすることが
でき、位相回りの少ない周波数特性を有するため、サー
ボ帯域を数十MHzと広帯域化することができ、安定し
た制御を得ることができる。
【0046】光共振器22がロック状態にあるとき、例
えば第1の凹面鏡23から射出され光検出器31に到達
する光の強度が極小となり、また、かかる光の位相が大
きく変化する。このような変化を利用して光共振器の制
御を行うことが、例えば、R.W.P.Drever, et al. "Lase
r Phase and Frequency Stabilization Using an Optic
al Resonator", Applied Physics B31. 97-105(1983)に
開示されている。光共振器22のロック状態の制御は、
基本的にはこの技術を応用している。
えば第1の凹面鏡23から射出され光検出器31に到達
する光の強度が極小となり、また、かかる光の位相が大
きく変化する。このような変化を利用して光共振器の制
御を行うことが、例えば、R.W.P.Drever, et al. "Lase
r Phase and Frequency Stabilization Using an Optic
al Resonator", Applied Physics B31. 97-105(1983)に
開示されている。光共振器22のロック状態の制御は、
基本的にはこの技術を応用している。
【0047】即ち、例えば第1の凹面鏡23を透過し、
光検出器31に到達する光の強度が常に極小値(例えば
0)となるように、VCM制御回路33によってボイス
コイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡23の位置を
変化させれば、光共振器22のロック状態を安定して保
持することができる。言い換えれば、レーザ光源10か
ら射出された光を位相変調信号に基づき位相変調を施し
て、第2高調波発生装置20に入射させ、第2高調波発
生装置20からの戻り光を光検出器31によって検出す
ることで検出信号を得る。そして、かかる検出信号を、
位相変調信号にて同期検波し、誤差信号を取り出す。こ
の誤差信号が0となるようにVCM制御回路33によっ
て、ボイスコイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡2
3の位置を変化させる。
光検出器31に到達する光の強度が常に極小値(例えば
0)となるように、VCM制御回路33によってボイス
コイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡23の位置を
変化させれば、光共振器22のロック状態を安定して保
持することができる。言い換えれば、レーザ光源10か
ら射出された光を位相変調信号に基づき位相変調を施し
て、第2高調波発生装置20に入射させ、第2高調波発
生装置20からの戻り光を光検出器31によって検出す
ることで検出信号を得る。そして、かかる検出信号を、
位相変調信号にて同期検波し、誤差信号を取り出す。こ
の誤差信号が0となるようにVCM制御回路33によっ
て、ボイスコイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡2
3の位置を変化させる。
【0048】VCM制御回路33は、図4に構成図を示
すように、例えば、発振器330、位相変調器駆動回路
331、同期検波回路332、ローパスフィルタ33
3、及びボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回
路)334から構成されている。
すように、例えば、発振器330、位相変調器駆動回路
331、同期検波回路332、ローパスフィルタ33
3、及びボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回
路)334から構成されている。
【0049】発振器330から出力された周波数f
m(例えば10MHz)の変調信号は、位相変調器駆動
回路331を介して位相変調器34に送られる。位相変
調器34においては、レーザ光源10から射出された光
(周波数fO。1014Hzオーダー)に位相変調が施さ
れ、周波数fO±fmのサイドバンドが生成される。
m(例えば10MHz)の変調信号は、位相変調器駆動
回路331を介して位相変調器34に送られる。位相変
調器34においては、レーザ光源10から射出された光
(周波数fO。1014Hzオーダー)に位相変調が施さ
れ、周波数fO±fmのサイドバンドが生成される。
【0050】光共振器22を構成する第1の凹面鏡23
を通過して光共振器22の系外に射出された光(周波
数:fO及びfO±fm)は、光検出器31によって検出
される。このような周波数(fO及びfO±fm)を有す
る光の間のビートを検出するFMサイドバンド法によっ
て、極性を有する誤差信号を得ることができ、かかる誤
差信号に基づき光共振器22の共振器長(L)を制御す
る。
を通過して光共振器22の系外に射出された光(周波
数:fO及びfO±fm)は、光検出器31によって検出
される。このような周波数(fO及びfO±fm)を有す
る光の間のビートを検出するFMサイドバンド法によっ
て、極性を有する誤差信号を得ることができ、かかる誤
差信号に基づき光共振器22の共振器長(L)を制御す
る。
【0051】即ち、この光検出器31から出力された信
号は、同期検波回路332に送られる。この信号は、周
波数fOの光の強度信号と、周波数fmの変調信号に対応
する信号とが重畳された信号である。同期検波回路33
2には、発振器330から出力された変調信号も(必要
に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され
る。光検出器31から出力された信号と変調信号とは同
期検波回路322において乗算され、同期検波が行われ
る。同期検波回路332から出力された検波出力信号は
ローパスフィルタ333に入力され、ローパスフィルタ
333においてこの検波出力信号から変調信号成分を除
去することで、光共振器22の共振器長の誤差信号が生
成される。ここで、誤差信号とは、光共振器22の設定
共振器長(L0)に対する測定共振器長(L0±ΔL0)
の差(±ΔL0)を表わす信号である。
号は、同期検波回路332に送られる。この信号は、周
波数fOの光の強度信号と、周波数fmの変調信号に対応
する信号とが重畳された信号である。同期検波回路33
2には、発振器330から出力された変調信号も(必要
に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され
る。光検出器31から出力された信号と変調信号とは同
期検波回路322において乗算され、同期検波が行われ
る。同期検波回路332から出力された検波出力信号は
ローパスフィルタ333に入力され、ローパスフィルタ
333においてこの検波出力信号から変調信号成分を除
去することで、光共振器22の共振器長の誤差信号が生
成される。ここで、誤差信号とは、光共振器22の設定
共振器長(L0)に対する測定共振器長(L0±ΔL0)
の差(±ΔL0)を表わす信号である。
【0052】この誤差信号はVCM駆動回路334に送
られ、かかる誤差信号に基づきボイスコイルモータ32
が駆動され(具体的には、電磁石322に流れる電流を
制御し)、第1の凹面鏡23を透過しそして光検出器3
1に到達する光が極小値となるように(言い換えれば、
光共振器22の共振器長がL0となり、誤差信号が0と
なるように)、光共振器22の共振器長(L)が調整さ
れる。
られ、かかる誤差信号に基づきボイスコイルモータ32
が駆動され(具体的には、電磁石322に流れる電流を
制御し)、第1の凹面鏡23を透過しそして光検出器3
1に到達する光が極小値となるように(言い換えれば、
光共振器22の共振器長がL0となり、誤差信号が0と
なるように)、光共振器22の共振器長(L)が調整さ
れる。
【0053】光共振器22の共振器長(L)がL0に設
定されている場合(即ち、ロック状態においては)、共
振器長制御装置30の制御によって、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動を、第2高調波発生装置2
0に入射する光の波長の1/1000〜1/10000
に抑えることができる。
定されている場合(即ち、ロック状態においては)、共
振器長制御装置30の制御によって、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動を、第2高調波発生装置2
0に入射する光の波長の1/1000〜1/10000
に抑えることができる。
【0054】(実施例2)実施例1にて説明した半導体
露光装置においては、オフアクシス・アライメント検出
系の照明光源として強い干渉性を有する光を用いて、ア
ライメントマークの位置を検出する。従って、アライメ
ントマーク検出分解能に優れている。しかしながら、基
板の表面状態によっては、照明光源の光の干渉性が強す
ぎて、アライメントマークの位置検出時、アライメント
の位置検出精度が低下する場合がある。このような事態
を回避するために、実施例2においては、オフアクシス
・アライメント検出系の照明光源として、所謂ブロード
・バンド光照明を併用し、オフアクシス・アライメント
検出系の照明光源を使い分ける。
露光装置においては、オフアクシス・アライメント検出
系の照明光源として強い干渉性を有する光を用いて、ア
ライメントマークの位置を検出する。従って、アライメ
ントマーク検出分解能に優れている。しかしながら、基
板の表面状態によっては、照明光源の光の干渉性が強す
ぎて、アライメントマークの位置検出時、アライメント
の位置検出精度が低下する場合がある。このような事態
を回避するために、実施例2においては、オフアクシス
・アライメント検出系の照明光源として、所謂ブロード
・バンド光照明を併用し、オフアクシス・アライメント
検出系の照明光源を使い分ける。
【0055】即ち、図5に概念図を示すように、実施例
2の半導体露光装置においては、レーザ光源10から射
出された光をオフアクシス・アライメント検出系の照明
光源とすると共に、ハロゲンランプ70をオフアクシス
・アライメント検出系の照明光源として併用する。これ
によって、基板の表面状態に依存して、最適な干渉性を
有する照明光源を用いることができる。即ち、基板の表
面状態によっては、照明光源の光の干渉性が強すぎて、
アライメントマークの位置検出時、アライメントの位置
検出精度が低下する場合がある。このような場合には、
オフアクシス・アライメント検出系の照明光源としてハ
ロゲンランプ70を使用する。また、そうでない場合に
は、オフアクシス・アライメント検出系の照明光源とし
てレーザ光源10を使用する。尚、図5中、71はハー
フミラーである。
2の半導体露光装置においては、レーザ光源10から射
出された光をオフアクシス・アライメント検出系の照明
光源とすると共に、ハロゲンランプ70をオフアクシス
・アライメント検出系の照明光源として併用する。これ
によって、基板の表面状態に依存して、最適な干渉性を
有する照明光源を用いることができる。即ち、基板の表
面状態によっては、照明光源の光の干渉性が強すぎて、
アライメントマークの位置検出時、アライメントの位置
検出精度が低下する場合がある。このような場合には、
オフアクシス・アライメント検出系の照明光源としてハ
ロゲンランプ70を使用する。また、そうでない場合に
は、オフアクシス・アライメント検出系の照明光源とし
てレーザ光源10を使用する。尚、図5中、71はハー
フミラーである。
【0056】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。光ファイバを使用して、光路分割手段50から
アライメント顕微鏡40へと光を伝達することができ
る。光路分割手段50は、ビームスプリッターやハーフ
ミラー以外にも、光路を分割し得る如何なる手段とする
こともできる。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。光ファイバを使用して、光路分割手段50から
アライメント顕微鏡40へと光を伝達することができ
る。光路分割手段50は、ビームスプリッターやハーフ
ミラー以外にも、光路を分割し得る如何なる手段とする
こともできる。
【0057】本発明の半導体露光装置は、上述した実施
例のような屈折系の光学系を用いた投影露光装置にのみ
限定されるものでなく、例えば反射系の光学系を用いた
半導体露光装置や近接露光装置にも応用することができ
る。
例のような屈折系の光学系を用いた投影露光装置にのみ
限定されるものでなく、例えば反射系の光学系を用いた
半導体露光装置や近接露光装置にも応用することができ
る。
【0058】実施例1において説明した半導体露光装置
において、光路分割手段によって分割された光をオフア
クシス・アライメント検出系の照明光源とする場合、光
の干渉性を低下させるために、例えば回転拡散板又はす
りガラス等を光路分割手段とアライメント顕微鏡との間
に配置してもよい。
において、光路分割手段によって分割された光をオフア
クシス・アライメント検出系の照明光源とする場合、光
の干渉性を低下させるために、例えば回転拡散板又はす
りガラス等を光路分割手段とアライメント顕微鏡との間
に配置してもよい。
【0059】レーザ光源10、第2高調波発生装置20
及び共振器長制御装置30の構造は例示であり、適宜設
計変更することができる。固体レーザ媒質は、Nd:Y
AG以外にも、Nd:YVO4、Nd:BEL、LNP
等から構成することができる。レーザダイオードによる
固体レーザ媒質の励起方式も、端面励起方式だけでな
く、側面励起方式や表面励起方式とすることができ、更
にはスラブ固体レーザを用いることもできる。また、非
線形光学結晶素子として、KTPやBBOの他にも、L
N、QPM LN、LBO、KN等、入射光や射出光に
要求される光の波長に依存して適宜選定することができ
る。
及び共振器長制御装置30の構造は例示であり、適宜設
計変更することができる。固体レーザ媒質は、Nd:Y
AG以外にも、Nd:YVO4、Nd:BEL、LNP
等から構成することができる。レーザダイオードによる
固体レーザ媒質の励起方式も、端面励起方式だけでな
く、側面励起方式や表面励起方式とすることができ、更
にはスラブ固体レーザを用いることもできる。また、非
線形光学結晶素子として、KTPやBBOの他にも、L
N、QPM LN、LBO、KN等、入射光や射出光に
要求される光の波長に依存して適宜選定することができ
る。
【0060】一対の反射鏡から成る光共振器の光路内に
固体レーザ媒質と非線形光学結晶素子が配置された、所
謂内部SHG方式のレーザ光源を用いることもできる。
また、固体レーザ媒質12からの射出光を非線形光学結
晶素子13に通すような構造(即ち、平面鏡15及び凹
面鏡16から成る光共振器を省略する構造)とすること
もできる。更には、レーザ光源として、LD励起固体レ
ーザの代わりに、例えば青色半導体レーザを使用し、か
かる半導体レーザの射出光を第2高調波発生装置に直接
入射させることもできるし、かかる半導体レーザと非線
形光学結晶素子とを組み合わせた所謂内部SHG方式か
ら成るレーザ光源と第2高調波発生装置との組み合わせ
構造とすることもできる。また、平面鏡15及び凹面鏡
16から成る光共振器の共振器長の制御のために、共振
器長制御装置30を別途設けることもできる。投影光学
系用光源とは別のレーザ光源からオフアクシス・アライ
メント検出系の照明光源を構成することもできる。ま
た、オフアクシス・アライメント検出系の照明光源とし
て、レーザ光源10を構成するレーザダイオード11を
用いることができる。更には、光共振器22において
は、光共振器22へ入射した光の一部を第2の凹面鏡2
4から射出させ得る構造とし、光共振器22から射出し
た光からバンドパスフィルターを用いて長波長成分を有
する光を分光し、かかる長波長成分を有する光をオフア
クシス・アライメント検出系の照明光源とすることもで
きる。
固体レーザ媒質と非線形光学結晶素子が配置された、所
謂内部SHG方式のレーザ光源を用いることもできる。
また、固体レーザ媒質12からの射出光を非線形光学結
晶素子13に通すような構造(即ち、平面鏡15及び凹
面鏡16から成る光共振器を省略する構造)とすること
もできる。更には、レーザ光源として、LD励起固体レ
ーザの代わりに、例えば青色半導体レーザを使用し、か
かる半導体レーザの射出光を第2高調波発生装置に直接
入射させることもできるし、かかる半導体レーザと非線
形光学結晶素子とを組み合わせた所謂内部SHG方式か
ら成るレーザ光源と第2高調波発生装置との組み合わせ
構造とすることもできる。また、平面鏡15及び凹面鏡
16から成る光共振器の共振器長の制御のために、共振
器長制御装置30を別途設けることもできる。投影光学
系用光源とは別のレーザ光源からオフアクシス・アライ
メント検出系の照明光源を構成することもできる。ま
た、オフアクシス・アライメント検出系の照明光源とし
て、レーザ光源10を構成するレーザダイオード11を
用いることができる。更には、光共振器22において
は、光共振器22へ入射した光の一部を第2の凹面鏡2
4から射出させ得る構造とし、光共振器22から射出し
た光からバンドパスフィルターを用いて長波長成分を有
する光を分光し、かかる長波長成分を有する光をオフア
クシス・アライメント検出系の照明光源とすることもで
きる。
【0061】第2高調波発生装置20における光共振器
22の構造を、例えば、凹面鏡と平面鏡から構成された
ファブリ−ペロー型共振器とすることもできる。この場
合、第2高調波発生装置20に入射する入射光を透過
し、そして第2高調波発生装置20からの戻り光を反射
する反射鏡を、第2高調波発生装置20の手前に配置
し、かかる反射鏡で反射された光を光検出器31で検出
すればよい。光共振器22の共振器長を変えるために
は、第1の凹面鏡23を移動させるだけでなく、他の鏡
を移動させてもよい。
22の構造を、例えば、凹面鏡と平面鏡から構成された
ファブリ−ペロー型共振器とすることもできる。この場
合、第2高調波発生装置20に入射する入射光を透過
し、そして第2高調波発生装置20からの戻り光を反射
する反射鏡を、第2高調波発生装置20の手前に配置
し、かかる反射鏡で反射された光を光検出器31で検出
すればよい。光共振器22の共振器長を変えるために
は、第1の凹面鏡23を移動させるだけでなく、他の鏡
を移動させてもよい。
【0062】共振器長制御装置30の別の態様として、
PZT等から成る共振器長制御装置を挙げることができ
る。即ち、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23を
移動させるために、PZT等から成る積層圧電素子及び
共振器長(L)の長さ変化に比例した信号をこの積層圧
電素子に供給する制御装置から成る共振器長制御装置を
用い、かかる信号をフィードバックしてサーボループを
構成する。これによって、光共振器22の共振器長の制
御を行い、第2高調波発生装置20から射出される射出
光の強度制御を行うこともできる。
PZT等から成る共振器長制御装置を挙げることができ
る。即ち、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23を
移動させるために、PZT等から成る積層圧電素子及び
共振器長(L)の長さ変化に比例した信号をこの積層圧
電素子に供給する制御装置から成る共振器長制御装置を
用い、かかる信号をフィードバックしてサーボループを
構成する。これによって、光共振器22の共振器長の制
御を行い、第2高調波発生装置20から射出される射出
光の強度制御を行うこともできる。
【0063】第2高調波発生装置から射出される光は、
レーザ光源からの入射光の第2高調波に基づいた波長を
有する光であるが、この第2高調波発生装置から射出さ
れる光の波長は、実施例にて説明したように、固体レー
ザ媒質の射出する光を基準とした第4高調波だけでな
く、第5高調波とすることもできる。この場合には、例
えばNd:YAGから成る固体レーザ媒質から射出され
る光(波長:1064nm)と、第2高調波発生装置2
0から射出される光(波長:266nm)とを合成し
て、再び別の第2高調波発生装置20(例えば、非線形
光学結晶素子として有機結晶の urea CO(NH2)2
を用いる)を通すことによって、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質の第5高調波(波長:213nm)を生
成することができる。
レーザ光源からの入射光の第2高調波に基づいた波長を
有する光であるが、この第2高調波発生装置から射出さ
れる光の波長は、実施例にて説明したように、固体レー
ザ媒質の射出する光を基準とした第4高調波だけでな
く、第5高調波とすることもできる。この場合には、例
えばNd:YAGから成る固体レーザ媒質から射出され
る光(波長:1064nm)と、第2高調波発生装置2
0から射出される光(波長:266nm)とを合成し
て、再び別の第2高調波発生装置20(例えば、非線形
光学結晶素子として有機結晶の urea CO(NH2)2
を用いる)を通すことによって、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質の第5高調波(波長:213nm)を生
成することができる。
【0064】基板としては、シリコン半導体基板や、G
aAs等の化合物半導体基板、TFT等を形成するため
のガラス基板等を例示することができる。
aAs等の化合物半導体基板、TFT等を形成するため
のガラス基板等を例示することができる。
【0065】本発明の半導体露光装置におけるオフアク
シス・アライメント検出系の光源を用いて、投影光学系
62の焦点補正を行うことができる。従来のレジスト露
光工程においては、予め投影光学系における焦点基準値
を設定しておく。そして、使用する基板やレジスト材料
等に対する実際のレジスト露光工程における最適焦点位
置は、かかる焦点基準値からのずれ(オフセット)とし
て決定される。言い換えれば、使用する基板やレジスト
材料等が決定されれば、実際のレジスト露光工程におけ
る最適焦点位置と焦点基準値との間の距離(オフセッ
ト)はほぼ一定とされ、このオフセット量を加味して最
適焦点位置が決定される。従って、基準焦点値が変動す
ると、実際のレジスト露光工程における焦点位置が最適
焦点位置からずれてしまう。従って、一定間隔で基準焦
点値が変動しているか調べる必要がある。
シス・アライメント検出系の光源を用いて、投影光学系
62の焦点補正を行うことができる。従来のレジスト露
光工程においては、予め投影光学系における焦点基準値
を設定しておく。そして、使用する基板やレジスト材料
等に対する実際のレジスト露光工程における最適焦点位
置は、かかる焦点基準値からのずれ(オフセット)とし
て決定される。言い換えれば、使用する基板やレジスト
材料等が決定されれば、実際のレジスト露光工程におけ
る最適焦点位置と焦点基準値との間の距離(オフセッ
ト)はほぼ一定とされ、このオフセット量を加味して最
適焦点位置が決定される。従って、基準焦点値が変動す
ると、実際のレジスト露光工程における焦点位置が最適
焦点位置からずれてしまう。従って、一定間隔で基準焦
点値が変動しているか調べる必要がある。
【0066】そのためには、基板ステージ上に、予めフ
ォトクロミック材料を配置しておく。フォトクロミック
材料としては、各種有機系フォトクロミック材料あるい
は無機系フォトクロミック材料を用いることができる。
有機系フォトクロミック材料として、結合の開裂(スピ
ロピラン)、光酸化還元(メチレンブルー+Fe2+)、
光解離反応による遊離基の生成(βテトラクロロ−1−
ケトジヒドロナフタレン)、分子内水素移動に伴う互変
異性化(サリチリデンアニリン)、シス−トランス光異
性化(アゾベンゼン)、光重合(アントラセン)等の反
応形態によるフォトクロミック材料を例示することがで
きる。また、無機系フォトクロミック材料として、Sr
TiO3などの酸化物に遷移金属元素をドープしたも
の、CaF2などのフッ化物に稀土類元素をドープした
もの、ケイ酸塩ガラスなどのガラスに銀ハライドを分散
させたものを用いることができる。
ォトクロミック材料を配置しておく。フォトクロミック
材料としては、各種有機系フォトクロミック材料あるい
は無機系フォトクロミック材料を用いることができる。
有機系フォトクロミック材料として、結合の開裂(スピ
ロピラン)、光酸化還元(メチレンブルー+Fe2+)、
光解離反応による遊離基の生成(βテトラクロロ−1−
ケトジヒドロナフタレン)、分子内水素移動に伴う互変
異性化(サリチリデンアニリン)、シス−トランス光異
性化(アゾベンゼン)、光重合(アントラセン)等の反
応形態によるフォトクロミック材料を例示することがで
きる。また、無機系フォトクロミック材料として、Sr
TiO3などの酸化物に遷移金属元素をドープしたも
の、CaF2などのフッ化物に稀土類元素をドープした
もの、ケイ酸塩ガラスなどのガラスに銀ハライドを分散
させたものを用いることができる。
【0067】以下、焦点補正方法の概要を、図7〜図1
0を参照して説明する。
0を参照して説明する。
【0068】[潜像形成工程]先ず、図7に示すよう
に、テストパターンが形成されたレチクル61にレーザ
光源10からの光を照射する。これによって得られたテ
ストパターン光学像を投影光学系62を介して基板ステ
ージ66上に配置されたフォトクロミック材料に結像さ
せ、フォトクロミック材料80にテストパターンの潜像
を形成する。基板ステージ66を(X,Y)方向に移動
させて、フォトクロミック材料80における潜像形成位
置を変え、しかも、基板ステージ66のZ軸方向の位置
を変えて、投影光学系62からフォトクロミック材料8
0までの距離を変え、所定の回数だけフォトクロミック
材料80への潜像形成を繰り返す。
に、テストパターンが形成されたレチクル61にレーザ
光源10からの光を照射する。これによって得られたテ
ストパターン光学像を投影光学系62を介して基板ステ
ージ66上に配置されたフォトクロミック材料に結像さ
せ、フォトクロミック材料80にテストパターンの潜像
を形成する。基板ステージ66を(X,Y)方向に移動
させて、フォトクロミック材料80における潜像形成位
置を変え、しかも、基板ステージ66のZ軸方向の位置
を変えて、投影光学系62からフォトクロミック材料8
0までの距離を変え、所定の回数だけフォトクロミック
材料80への潜像形成を繰り返す。
【0069】フォトクロミック材料80に投影光学系用
光源からの光を照射して潜像を形成すると、図8に模式
的に示すように、潜像が形成された部分のフォトクロミ
ック材料80の光吸収特性は、短波長領域に吸収ピーク
を有する特性(図8に(aで示す)から、長波長領域に
吸収ピークを有する特性(図8に(b)で示す)に変化
する。
光源からの光を照射して潜像を形成すると、図8に模式
的に示すように、潜像が形成された部分のフォトクロミ
ック材料80の光吸収特性は、短波長領域に吸収ピーク
を有する特性(図8に(aで示す)から、長波長領域に
吸収ピークを有する特性(図8に(b)で示す)に変化
する。
【0070】[コントラスト測定工程]フォトクロミッ
ク材料80への所定の回数の潜像形成が完了した後、オ
フアクシス・アライメント検出系を用いて、潜像のコン
トラストの測定を行う(図9参照)。即ち、フォトクロ
ミック材料80に形成された潜像がアライメント顕微鏡
40の直下に位置するように、基板ステージ66を移動
させる。そして、フォトクロミック材料80に形成され
た潜像のコントラストをオフアクシス・アライメント検
出系を用いて測定する。即ち、レーザ光源10から射出
されそして光路分割手段50にて分割され、多面回転ミ
ラー、反射鏡(図示せず)を介して、ハーフミラー43
及びアライメント顕微鏡40を通過した光(この光は、
オフアクシス・アライメント検出系の照明光と同等であ
る)で、フォトクロミック材料80の潜像を照射・スキ
ャンする。潜像が形成されたフォトクロミック材料80
の領域にて反射された光は、アライメント顕微鏡40及
びハーフミラー43を経由して、第1の光検出器41に
入射する。
ク材料80への所定の回数の潜像形成が完了した後、オ
フアクシス・アライメント検出系を用いて、潜像のコン
トラストの測定を行う(図9参照)。即ち、フォトクロ
ミック材料80に形成された潜像がアライメント顕微鏡
40の直下に位置するように、基板ステージ66を移動
させる。そして、フォトクロミック材料80に形成され
た潜像のコントラストをオフアクシス・アライメント検
出系を用いて測定する。即ち、レーザ光源10から射出
されそして光路分割手段50にて分割され、多面回転ミ
ラー、反射鏡(図示せず)を介して、ハーフミラー43
及びアライメント顕微鏡40を通過した光(この光は、
オフアクシス・アライメント検出系の照明光と同等であ
る)で、フォトクロミック材料80の潜像を照射・スキ
ャンする。潜像が形成されたフォトクロミック材料80
の領域にて反射された光は、アライメント顕微鏡40及
びハーフミラー43を経由して、第1の光検出器41に
入射する。
【0071】第1の光検出器41からの信号出力は信号
処理装置44によって信号処理され、図8に(b)にて
示したフォトクロミック材料80の光吸収曲線、即ちコ
ントラストを得ることができる。
処理装置44によって信号処理され、図8に(b)にて
示したフォトクロミック材料80の光吸収曲線、即ちコ
ントラストを得ることができる。
【0072】このような操作を各フォトクロミック材料
80の潜像が形成された各領域に対して行う。そして、
コントラスト測定結果に基づき、半導体露光装置の投影
光学系62の最適焦点を求める。即ち、最もシャープな
コントラスト(最も高いピークを有する吸収曲線及び/
又は最も狭い半値幅を有する吸収曲線)を有するフォト
クロミック材料80の潜像が得られたときの、投影光学
系62からフォトクロミック材料80までの距離を決定
する。この距離が半導体露光装置の投影光学系62の最
適焦点であり、焦点基準値に相当する。前回測定した焦
点基準値と今回測定した焦点基準値との間に相違がある
場合には、コンピュータに記憶されたレジスト露光実行
ファイルの焦点基準値を、今回測定して得られた焦点基
準値に置き換える。
80の潜像が形成された各領域に対して行う。そして、
コントラスト測定結果に基づき、半導体露光装置の投影
光学系62の最適焦点を求める。即ち、最もシャープな
コントラスト(最も高いピークを有する吸収曲線及び/
又は最も狭い半値幅を有する吸収曲線)を有するフォト
クロミック材料80の潜像が得られたときの、投影光学
系62からフォトクロミック材料80までの距離を決定
する。この距離が半導体露光装置の投影光学系62の最
適焦点であり、焦点基準値に相当する。前回測定した焦
点基準値と今回測定した焦点基準値との間に相違がある
場合には、コンピュータに記憶されたレジスト露光実行
ファイルの焦点基準値を、今回測定して得られた焦点基
準値に置き換える。
【0073】[潜像消色工程]以上の操作で、半導体露
光装置の投影光学系62の最適焦点が求まる。その後、
フォトクロミック材料80に形成された潜像に消色用光
源からの光を照射することによって潜像を消色する。具
体的には、図10に示すように、消色用光源を兼ねたレ
ーザ光源10(より具体的には、非線形光学結晶素子1
3)から射出された光を用いて、フォトクロミック材料
80に形成された潜像を消色する。
光装置の投影光学系62の最適焦点が求まる。その後、
フォトクロミック材料80に形成された潜像に消色用光
源からの光を照射することによって潜像を消色する。具
体的には、図10に示すように、消色用光源を兼ねたレ
ーザ光源10(より具体的には、非線形光学結晶素子1
3)から射出された光を用いて、フォトクロミック材料
80に形成された潜像を消色する。
【0074】即ち、レーザ光源10から射出され、ビー
ムスプリッターあるいはハーフミラー50、反射鏡(図
示せず)、ハーフミラー43、アライメント顕微鏡40
を通過した光で、基板ステージ66上に配置されたフォ
トクロミック材料80を照射する。[コントラスト測定
工程]において、フォトクロミック材料80に形成され
た潜像のコントラストを測定する場合には、フォトクロ
ミック材料80へのレーザ光源10からの光の照射時間
を短時間にする。こうすることによって、フォトクロミ
ック材料80に形成された潜像が消色されることを防ぎ
得る。フォトクロミック材料80に形成された潜像を消
色する場合には、フォトクロミック材料80をレーザ光
源10からの光に長時間晒せばよい。
ムスプリッターあるいはハーフミラー50、反射鏡(図
示せず)、ハーフミラー43、アライメント顕微鏡40
を通過した光で、基板ステージ66上に配置されたフォ
トクロミック材料80を照射する。[コントラスト測定
工程]において、フォトクロミック材料80に形成され
た潜像のコントラストを測定する場合には、フォトクロ
ミック材料80へのレーザ光源10からの光の照射時間
を短時間にする。こうすることによって、フォトクロミ
ック材料80に形成された潜像が消色されることを防ぎ
得る。フォトクロミック材料80に形成された潜像を消
色する場合には、フォトクロミック材料80をレーザ光
源10からの光に長時間晒せばよい。
【0075】
【発明の効果】本発明の半導体露光装置においては、独
立したオフアクシス・アライメント検出用光源が不要と
なる。また、オフアクシス・アライメント検出系のアラ
イメントマーク検出分解能を向上させることができる。
更には、投影光学系用光源を、レーザ光源及び第2高調
波発生装置から構成することによって、エキシマ・レー
ザの射出波長に近い波長を有する光を投影光学系用光源
から射出することが可能である。また、このような投影
光学系用光源を用いることによって、半導体露光装置の
製造コストや保守コストの低減を図ることができる。
立したオフアクシス・アライメント検出用光源が不要と
なる。また、オフアクシス・アライメント検出系のアラ
イメントマーク検出分解能を向上させることができる。
更には、投影光学系用光源を、レーザ光源及び第2高調
波発生装置から構成することによって、エキシマ・レー
ザの射出波長に近い波長を有する光を投影光学系用光源
から射出することが可能である。また、このような投影
光学系用光源を用いることによって、半導体露光装置の
製造コストや保守コストの低減を図ることができる。
【図1】実施例1の半導体露光装置の概要を示す図であ
る。
る。
【図2】実施例1におけるレーザ光源、第2高調波発生
装置及び共振器長制御装置の模式図である。
装置及び共振器長制御装置の模式図である。
【図3】ボイスコイルモータの模式図である。
【図4】共振器長制御装置を構成するVCM制御回路の
構成図である。
構成図である。
【図5】実施例1の半導体露光装置の概要を示す図であ
る。
る。
【図6】従来のオフアクシス・アライメント方式の半導
体露光装置の概要を示す図である。
体露光装置の概要を示す図である。
【図7】本発明の半導体露光装置を用いた、焦点補正方
法における潜像形成工程を示す図である。
法における潜像形成工程を示す図である。
【図8】フォトクロミック材料の光吸収曲線の変化を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図9】焦点補正方法における潜像のコントラスト測定
工程を示す図である。
工程を示す図である。
【図10】焦点補正方法における潜像消色工程を示す図
である。
である。
10 レーザ光源 11 レーザダイオード 12 固体レーザ媒質 13 非線形光学結晶素子 14 1/4波長板 15 平面鏡 16 凹面鏡 20 第2高調波発生装置 21 非線形光学結晶素子 22 光共振器 23 第1の凹面鏡 24 第2の凹面鏡 25,26 平面鏡 30 共振器長制御装置 31 光検出器 32 ボイスコイルモータ 320 基体 321 コイルバネ 322 電磁石 323 ヨーク 33 VCM制御回路 330 発振機 331 位相変調器駆動回路 332 同期検波回路 333 ローパスフィルタ 334 VCM駆動回路 34 位相変調器 35 集光レンズ 40 アライメント顕微鏡 41,42 光検出器 43,71 ハーフミラー 44 信号処理装置 45,60 反射鏡 50 光路分割手段 61 レチクル 62 投影光学系 63 レジスト 64 基板 65 アライメントマーク 66 基板ステージ 70 ハロゲンランプ 80 フォトクロミック材料
Claims (3)
- 【請求項1】(イ)レーザ光源、及び該レーザ光源から
射出された光が入射されそして該光の第2高調波に基づ
いた波長を有する光を射出する第2高調波発生装置から
成る投影光学系用光源、 (ロ)オフアクシス・アライメント検出系、並びに、 (ハ)レーザ光源から射出された光の光路を分割する光
路分割手段、 を備え、該光路分割手段によって分割された光をオフア
クシス・アライメント検出系の照明光源とすることを特
徴とする半導体露光装置。 - 【請求項2】光路分割手段は、ハーフミラー若しくはビ
ームスプリッターから成ることを特徴とする請求項1に
記載の半導体露光装置。 - 【請求項3】レーザ光源は、レーザダイオード、Nd:
YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶素子
から構成されたLD励起固体レーザから成り、第2高調
波発生装置は、非線形光学結晶素子、光共振器及び共振
器長制御装置から成ることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の半導体露光装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5308742A JPH07142371A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 半導体露光装置 |
US08/309,874 US5473409A (en) | 1993-09-21 | 1994-09-20 | Semiconductor light exposure device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5308742A JPH07142371A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 半導体露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07142371A true JPH07142371A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17984745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5308742A Pending JPH07142371A (ja) | 1993-09-21 | 1993-11-15 | 半導体露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07142371A (ja) |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP5308742A patent/JPH07142371A/ja active Pending
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