JPH07130648A - 半導体露光装置及び露光方法 - Google Patents

半導体露光装置及び露光方法

Info

Publication number
JPH07130648A
JPH07130648A JP5302345A JP30234593A JPH07130648A JP H07130648 A JPH07130648 A JP H07130648A JP 5302345 A JP5302345 A JP 5302345A JP 30234593 A JP30234593 A JP 30234593A JP H07130648 A JPH07130648 A JP H07130648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
generation device
harmonic generation
resonator
light emitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5302345A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Ogawa
透 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5302345A priority Critical patent/JPH07130648A/ja
Publication of JPH07130648A publication Critical patent/JPH07130648A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】露光操作毎の積算露光量のばらつきだけでな
く、1回の露光操作内においてもレジストの各部におけ
る積算露光量の相違を最小にすることができる半導体露
光装置を提供する。 【構成】半導体露光装置は、レーザ光源10、このレー
ザ光源10から射出された光が入射されそしてこの入射
光の第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する第
2高調波発生装置20、及び共振器長制御装置30を具
備し、第2高調波発生装置20は非線形光学結晶素子及
び光共振器から成り、この光共振器の共振器長を共振器
長制御装置30にて変化させることによって、第2高調
波発生装置20から射出される光の強度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光光源としてのレー
ザ光源からの光でレチクルに形成された半導体回路パタ
ーン等をウエハ上に形成されたレジストに転写するため
の半導体露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体露光装置においては、半導
体集積回路の集積度を高めるために、短波長の露光光源
が使用されている。この露光光源として、例えば超高圧
水銀アークランプやエキシマ・レーザを挙げることがで
きる。
【0003】超高圧水銀アークランプにおいては、射出
光の波長は、435.8nm(g線)、404.7nm
(h線)あるいは365nm(i線)である。然るに、
これらの波長の内で最も短波長のi線を用いても、近年
の半導体集積回路に要求される0.25μm級の微細パ
ターンを形成することはできない。半導体集積回路にお
けるかかる微細加工の限界を越えるためには、露光光源
から射出される光の波長自体を一層短くする必要があ
る。
【0004】このような要求に対処するための方法の1
つに、エキシマ・レーザを光源として使用する方法があ
る。エキシマ・レーザでは、通常希ガスとハロゲン系ガ
スとの組み合せからなる混合気体中の放電でレーザ発振
を行わせる。混合気体としてKrFを用いた場合には波
長248nmのレーザ光を、ArFを用いた場合には波
長193nmのレーザ光を得ることができる。
【0005】しかしながら、エキシマ・レーザを半導体
露光装置の光源として用いる場合、以下のような問題点
がある。 (A)エキシマ・レーザのガスの寿命が短く、頻繁にガ
スを交換する必要がある。その結果、ランニングコスト
や保守コストの上昇を招き、しかも、半導体露光装置の
稼動率が低下する。 (B)レーザ装置の寸法が大きく、クリーンルーム内で
大きな占有面積を必要とする。 (C)発振動作がパルス発振であり、各パルスにおける
光強度の変動が大きい。 (D)波長選択を行わない場合、数100pmの発振線
幅を有しているため、波長選択制御が困難である。
【0006】このようなエキシマ・レーザの問題点を解
決し、しかも露光光源から射出される光の波長自体を短
くする別の方法として、例えばレーザダイオードによっ
て励起されたNd:YAGレーザから射出されたレーザ
光(波長:1064nm)の第4高調波(266nm)
を露光光源とする方法が提案されている(例えば、特開
平5−3141号公報を参照のこと)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エキシマ・レーザを半
導体露光装置の露光光源として使用した場合の問題点を
解決するためには、特開平5−3141号公報に開示さ
れた技術は極めて効果的である。しかしながら、連続発
振された高出力のレーザ光をウエハ上に形成されたレジ
ストに照射する際、従来の機械的に制御されるシャッタ
ーを用いた場合、レジストに対する積算露光量のばらつ
きが大きいという問題がある。
【0008】このような積算露光量のばらつきは、シャ
ッターの機械的機構に起因した遮光動作開始の時間的な
ばらつきによって生じる(図7の(A)参照)。即ち、
設定遮光動作開始時間をt1とした場合のレジスト露光
量のグラフを(a)とすれば、場合によっては、グラフ
(b)、(c)、(d)のようにばらつきが生じる。更
には、図7の(B)に示すように、シャッターによるレ
ーザ光の光路の遮光開始から終了までに一定の時間(t
1からt2までの時間に相当し、0.1秒オーダーであ
る)を要するために、光路が遮光され始めた瞬間までレ
ーザ光を照射されていたレジストの部分(図7の(B)
における(e)の点における積算露光量に相当するレジ
ストの部分)と、光路の遮光完了の瞬間までレーザ光を
照射されていたレジストの部分(図7の(B)における
(f)の点における積算露光量に相当するレジストの部
分)では、積算露光量に相違が生じる。
【0009】例えば、化学増幅系レジストを使用した場
合、かかる化学増幅系レジストの最適積算露光量は、例
えば約20mJ/cm2である。そして、積算露光量が
5%変化すると、現像後に形成されるレジストパターン
の線幅が10%程度変化する。従って、レジストに対す
る積算露光量の均一化が、安定した線幅を有するレジス
トパターンを形成するために不可欠である。しかしなが
ら、特開平5−3141号公報においては、現状の機械
的に制御されたシャッターでの積算露光量の高精度の制
御に関する技術に何等言及されていない。
【0010】従って、本発明の目的は、露光操作毎の積
算露光量のばらつきだけでなく、1回の露光操作内にお
いてもレジストの各部における積算露光量の相違を最小
にすることができ、極めて高い精度で積算露光量を制御
することができる半導体露光装置及び露光方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体露光装置は、レーザ光源、このレー
ザ光源から射出された光が入射されそしてこの入射光の
第2高調波に基づいた波長を有する光を射出する第2高
調波発生装置、及び共振器長制御装置を具備した半導体
露光装置である。そして、第2高調波発生装置は非線形
光学結晶素子及び光共振器から成り、この光共振器の共
振器長を共振器長制御装置にて変化させることによっ
て、第2高調波発生装置から射出される光の強度を制御
することを特徴とする。
【0012】本発明の半導体露光装置においては、第2
高調波発生装置から射出された光の光路を遮る遮光手段
を更に備えることができ、この場合、第2高調波発生装
置から射出された光が高強度の状態においては、遮光手
段は光路を開き、第2高調波発生装置から射出された光
が低強度の状態において、遮光手段は光路を閉じる。
【0013】本発明の半導体露光装置においては、第2
高調波発生装置から射出された光の積算露光量を測定す
る積算露光量測定装置を更に備えることができ、この場
合、積算露光量測定装置の測定結果に基づき共振器長制
御装置を制御することができる。更には、積算露光量測
定装置の測定結果に基づき、遮光手段による光路の開閉
を制御することが好ましい。
【0014】本発明の半導体露光装置においては、レー
ザ光源を、レーザダイオード、Nd:YAGから成る固
体レーザ媒質及び非線形光学結晶素子から成る、第2高
調波を射出し得るLD励起固体レーザから構成し、第2
高調波発生装置を構成する非線形光学結晶素子は光共振
器の光路内に配置されていることが好ましい。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の露光
方法は、レーザ光源、このレーザ光源から射出された光
が入射されそしてこの入射光の第2高調波に基づいた波
長を有する光を射出する第2高調波発生装置、及び共振
器長制御装置を具備し、この第2高調波発生装置は非線
形光学結晶素子及び光共振器から成り、この光共振器の
共振器長を共振器長制御装置にて変化させることによっ
て第2高調波発生装置から射出される光の強度を制御す
る半導体露光装置を用いた露光方法である。そして、共
振器長制御装置の制御により第2高調波発生装置から射
出された高強度の光を用いて、レチクルに形成されたパ
ターンをウエハ上に形成されたレジストに転写し、次い
で、共振器長制御装置の制御により光共振器の共振器長
を変化させて第2高調波発生装置から射出される光の強
度を低下させた後、レチクルに形成されたパターンをウ
エハ上に形成されたレジストに転写することを中止する
ことを特徴とする。
【0016】本発明の露光方法の実施に適した半導体露
光装置は、第2高調波発生装置から射出された光の光路
を遮る遮光手段を更に備え、そして、本発明の露光方法
においては、第2高調波発生装置から射出された光が高
強度の状態においては遮光手段は光路を開き、以って、
レチクルに形成されたパターンをウエハ上に形成された
レジストに転写し、第2高調波発生装置から射出された
光が低強度の状態において遮光手段は光路を閉じてこの
光によるレジストへの照射を中止することが好ましい。
【0017】本発明の露光方法においては、また、第2
高調波発生装置から射出された光の積算露光量を測定
し、この積算露光量測定結果に基づき共振器長制御装置
を制御し、これによって、第2高調波発生装置から射出
される光の強度を制御することが好ましい。更には、積
算露光量測定結果に基づき、光路の開閉を制御すること
が好ましい。
【0018】本発明の露光方法においては、レーザダイ
オード、Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線
形光学結晶素子から構成された、第2高調波を射出し得
るLD励起固体レーザから成るレーザ光源を用い、第2
高調波発生装置を構成する非線形光学結晶素子を光共振
器の光路内に配置することが好ましい。
【0019】
【作用】本発明においては、光共振器の共振器長を制御
することによって、レジストを露光するための光の強度
を容易に制御することができる。従って、高強度の露光
光によってレジストを露光した後、所定の積算露光量に
なる前にレジスト露光光の強度を低下させた状態でレジ
ストを露光し、この状態において所定の積算露光量とな
った時点で、例えば機械的に駆動されるシャッター等の
遮光手段を駆動することでレジストに対する露光を中止
すれば、高い精度で積算露光量を制御することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0021】本発明の半導体露光装置は、フォトリソグ
ラフィ技術を用い、露光光源であるレーザ光源からの光
を第2高調波発生装置に通し、かかる第2高調波発生装
置から射出された光によって、例えば、レチクルに形成
された5倍拡大パターンをウエハ上に形成されたレジス
トに縮小投影光学系を介して1/5に縮小して転写する
装置である。
【0022】本発明の半導体露光装置の原理図を図1に
示す。この半導体露光装置は、レーザ光源10と、第2
高調波発生装置20と、共振器長制御装置30とを具備
している。第2高調波発生装置20には、レーザ光源1
0から射出された光が入射される。そして、第2高調波
発生装置20は、この入射された光の第2高調波に基づ
いた波長を有する光を射出する。第2高調波発生装置2
0から射出された光は、反射鏡60を介してレチクル6
3を照射し、レチクル63に形成されたパターンを縮小
投影レンズ64を介してウエハ66上に形成されたレジ
スト65に転写する。レチクル63に形成されたパター
ンは、レジスト65上に形成すべきパターンが例えば5
倍に拡大されたものである。縮小投影レンズ64は、入
射した光を透過し、例えば1/5に縮小した光学像をウ
エハ66に形成されたレジスト65に投影する。これに
よって、レジスト65には微細パターンが形成される。
【0023】本発明の半導体露光装置のより詳しい構成
図を図2及び図3に示す。図2に示すように、本実施例
のレーザ光源10は、第2高調波を射出し得るLD励起
固体レーザから成る。即ち、レーザ光源10は、複数の
レーザダイオード11(射出光の波長:808nm)、
Nd:YAGから成る固体レーザ媒質12(射出光の波
長:1064nm)、及びKTP(KTiOPO4)か
ら成る非線形光学結晶素子13から構成されている。固
体レーザ媒質12は、端面励起方式である。このような
構成により、レーザ光源10からは、Nd:YAGから
成る固体レーザ媒質の第2高調波である532nmの光
が射出される。レーザ光源10には、Nd:YAGから
成る固体レーザ媒質12の前方に1/4波長板14が配
置されている。これによって、レーザ光源において、所
謂ホールバーニング効果による多モード発振を抑制する
ことができる。
【0024】非線形光学結晶素子13は、平面鏡15及
び凹面鏡16から成る光共振器の光路内に配置されてお
り、所謂外部SHG方式(レーザ発振器の外部に構成し
た光共振器中に配置する方式)を構成する。平面鏡15
は光の殆どを反射する。また、凹面鏡16はNd:YA
Gから成る固体レーザ媒質の第2高調波の殆どを透過
し、その他の波長を有する光を殆ど反射する。凹面鏡1
6は、例えばダイクロイックミラーで構成することがで
きる。
【0025】図2に示すように、第2高調波発生装置2
0は、例えばBBO(β−BaB24)から成る非線形
光学結晶素子21、及び光共振器22から構成されてい
る。本実施例においては、第2高調波発生装置20を構
成する非線形光学結晶素子21は、光共振器22の光路
内に配置されている。即ち、第2高調波発生装置20
は、所謂外部SHG方式である。この光共振器22にお
いては、所謂フィネス値(共振のQ値に相当する)を例
えば100〜1000程度と大きくして、光共振器22
内部の光密度を、光共振器22に入射される光の光密度
の数百倍とすることによって、光共振器22内に配置さ
れた非線形光学結晶素子21の非線形効果を有効に利用
することができる。
【0026】光共振器22は、一対の凹面鏡23,24
及び一対の平面鏡25,26から構成されている。第2
高調波発生装置20に入射した光(例えば、532nm
の波長を有する光)は、第1の凹面鏡23を透過し、非
線形光学結晶素子21を透過して少なくとも一部が第2
高調波(例えば、波長266nmの光)にされた後、第
2の凹面鏡24によって反射され、次に、平面鏡25,
26によって反射され、更には、第1の凹面鏡23によ
って反射される。このような状態において、第2の凹面
鏡24に入射した光(例えば、波長266nmの光)の
少なくとも一部が第2の凹面鏡24を透過し、第2高調
波発生装置20から射出される。また、平面鏡26から
第1の凹面鏡23へと入射した光の一部分(例えば、波
長532nmの光)は、第1の凹面鏡23を透過し、後
述する共振器長制御装置30へと入射する。尚、第1及
び第2の凹面鏡23,24、平面鏡25,26は、以上
の説明のように光を反射・透過させるように設計する。
第2の凹面鏡24は、例えばダイクロイックミラーで構
成することができる。
【0027】第2高調波発生装置20から射出された光
の波長は、第2高調波発生装置20に入射する光を基準
とすれば、かかる入射光の第2高調波である。即ち、本
実施例においては、第2高調波発生装置20に入射する
入射光の波長は532nmであり、第2高調波発生装置
20から射出する光は266nmである。尚、Nd:Y
AGから成る固体レーザ媒質12から射出されるレーザ
光の波長(1064nm)を基準とすれば、第2高調波
発生装置20から射出される光は第4高調波に相当す
る。第2高調波発生装置20からは、波長266nmの
狭帯域を有するレーザ光が連続的に射出され、かかる光
のモード均一性は高い。
【0028】光共振器22の共振器長(L)は、共振器
長制御装置30によって変化させられる。この光共振器
22の共振器長(L)を変化させることにより、第2高
調波発生装置20から射出される射出光の強度が制御さ
れる。即ち、共振器長LがL0のとき、第2高調波発生
装置20は高強度の光を射出する。一方、共振器長Lが
0+ΔL0(又はL0−ΔL0)のとき、第2高調波発生
装置20は低強度の光を射出する。高強度の光の強度を
100%とした場合、この低強度の光の強度は0.1〜
10%程度である。尚、本実施例においては、共振器長
(L)は、第1の凹面鏡23、第2の凹面鏡24、平面
鏡25、平面鏡26、及び第1の凹面鏡23のそれぞれ
の反射面を結んだ光路長に相当する。
【0029】第2高調波発生装置20から射出される射
出光の波長をλとしたとき、L0が、λ=L0/N(但
し、Nは正数)を満足するとき(ロック状態とも呼
ぶ)、光共振器22は共振し、第2高調波発生装置20
は高強度の光を射出する。言い換えれば、光共振器22
における光路位相差Δが2πの整数倍のとき、第2高調
波発生装置を構成する光共振器22は共振状態となる。
即ち、ロック状態となる。ここで、非線形光学結晶素子
21の屈折率をn、厚さをlとしたとき、光路位相差Δ
は(4πnl/λ)で表わすことができる。
【0030】また、L0±ΔL0が、λ≠(L0±ΔL0
/N’(但し、N’は正数)のとき(アンロック状態と
も呼ぶ)、第2高調波発生装置20は低強度の光を射出
する。言い換えれば、光共振器22における光路位相差
Δが2πの整数倍からずれたとき、第2高調波発生装置
を構成する光共振器22は非共振状態となる。即ち、ア
ンロック状態となる。
【0031】光共振器22の共振器長(L)の変化は、
具体的には、共振器長制御装置30の制御によって、第
1の凹面鏡23と第2の凹面鏡24とを結ぶ光軸上で、
第1の凹面鏡23を移動させたり、かかる光軸に対する
第1の凹面鏡23の配置角度を変化させることで、得る
ことができる。
【0032】本実施例における共振器長制御装置30
は、本出願人が平成4年3月2日付で特許出願した「レ
ーザ光発生装置」(特開平5−243661号)に詳述
されている。
【0033】この形式の共振器長制御装置30は、フォ
トダイオード等の光検出器31、ボイスコイルモータ
(VCM)32、ボイスコイルモータ制御回路(VCM
制御回路)33、位相変調器34から構成される。位相
変調器34は、レーザ光源10と第2高調波発生装置2
0との間の光路内に配置されており、レーザ光源10か
ら射出された光を位相変調する所謂EO(電気光学)素
子やAO(音響光学)素子から成る。位相変調器34と
第2高調波発生装置20との間には、集光レンズ67が
配置されている。ボイスコイルモータ32には、光共振
器22を構成する第1の凹面鏡23が取り付けられてい
る。
【0034】図4に模式図を示すように、ボイスコイル
モータ32は、磁性材料から成る基体320、1つ以上
の電磁石(所謂ボイスコイル)322、磁性体から成る
ヨーク323、及び少なくとも1つのコイルバネ(ある
いは渦巻き状の板バネ)321から構成された電磁アク
チュエータである。コイルバネ321は、その一端が基
体320に取り付けられ、そして他端がヨーク323に
取り付けられている。また、ヨーク323には、第1の
凹面鏡23及び電磁石322が取り付けられている。電
磁石322に電流を流すと、磁界が形成され、ヨーク3
23と基体320との間の距離が変化する。その結果、
第1の凹面鏡23の位置を移動させることができる。即
ち、電磁石322に流す電流を制御することによって、
光共振器22の共振器長(L)を変化させることができ
る。ボイスコイルモータ32に対して、サーボ制御が行
われる。
【0035】ボイスコイルモータ32の駆動電流は数十
〜数百mA程度である。従って、駆動回路構成を安価に
作製することができる。しかも、サーボループの複共振
の周波数を数十kHz〜100kHz以上とすることが
でき、位相回りの少ない周波数特性を有するため、サー
ボ帯域を数十MHzと広帯域化することができ、安定し
た制御を得ることができる。
【0036】光共振器22がロック状態にあるとき、例
えば第1の凹面鏡23から射出され光検出器31に到達
する光の強度が極小となり、また、かかる光の位相が大
きく変化する。このような変化を利用して光共振器の制
御を行うことが、例えば、R.W.P.Drever, et al. "Lase
r Phase and Frequency Stabilization Using an Optic
al Resonator", Applied Physics B31. 97-105(1983)に
開示されている。光共振器22のロック状態の制御は、
基本的にはこの技術を応用している。
【0037】即ち、例えば第1の凹面鏡23を透過し、
光検出器31に到達する光の強度が常に極小値(例えば
0)となるように、VCM制御回路33によってボイス
コイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡23の位置を
変化させれば、光共振器22のロック状態を安定して保
持することができる。言い換えれば、レーザ光源10か
ら射出された光を位相変調信号に基づき位相変調を施し
て、第2高調波発生装置20に入射させ、第2高調波発
生装置20からの戻り光を光検出器31によって検出す
ることで検出信号を得る。そして、かかる検出信号を、
位相変調信号にて同期検波し、誤差信号を取り出す。こ
の誤差信号が0となるようにVCM制御回路33によっ
て、ボイスコイルモータ32を駆動して第1の凹面鏡2
3の位置を変化させる。
【0038】VCM制御回路33は、図5に構成図を示
すように、例えば、発振器330、位相変調器駆動回路
331、同期検波回路332、ローパスフィルタ33
3、及びボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回
路)334から構成されている。
【0039】発振器330から出力された周波数f
m(例えば10MHz)の変調信号は、位相変調器駆動
回路331を介して位相変調器34に送られる。位相変
調器34においては、レーザ光源10から射出された光
(周波数fO。1014Hzオーダー)に位相変調が施さ
れ、周波数fO±fmのサイドバンドが生成される。
【0040】光共振器22を構成する第1の凹面鏡23
を通過して光共振器22の系外に射出された光(周波
数:fO及びfO±fm)は、光検出器31によって検出
される。このような周波数(fO及びfO±fm)を有す
る光の間のビートを検出するFMサイドバンド法によっ
て、極性を有する誤差信号を得ることができ、かかる誤
差信号に基づき光共振器22の共振器長(L)を制御す
る。
【0041】即ち、この光検出器31から出力された信
号は、同期検波回路332に送られる。この信号は、周
波数fOの光の強度信号と、周波数fmの変調信号に対応
する信号とが重畳された信号である。同期検波回路33
2には、発振器330から出力された変調信号も(必要
に応じて波形整形や位相遅延等が施されて)供給され
る。光検出器31から出力された信号と変調信号とは同
期検波回路322において乗算され、同期検波が行われ
る。同期検波回路332から出力された検波出力信号は
ローパスフィルタ333に入力され、ローパスフィルタ
333においてこの検波出力信号から変調信号成分を除
去することで、光共振器22の共振器長の誤差信号が生
成される。ここで、誤差信号とは、光共振器22の設定
共振器長(L0)に対する測定共振器長(L0±ΔL0
の差(±ΔL0)を表わす信号である。
【0042】この誤差信号はVCM駆動回路334に送
られ、かかる誤差信号に基づきボイスコイルモータ32
が駆動され(具体的には、電磁石322に流れる電流を
制御し)、第1の凹面鏡23を透過しそして光検出器3
1に到達する光が極小値となるように(言い換えれば、
光共振器22の共振器長がL0となり、誤差信号が0と
なるように)、光共振器22の共振器長(L)が調整さ
れる。
【0043】光共振器22の共振器長(L)がL0に設
定されている場合(即ち、ロック状態においては)、共
振器長制御装置30の制御によって、光共振器22の共
振器長(L)の経時的な変動(具体的には、例えば、凹
面鏡23,24、平面鏡25,26の位置の変動)を、
第2高調波発生装置20に入射する光の波長の1/10
00〜1/10000に抑えることができる。
【0044】光共振器22をアンロック状態とするため
には、例えば、後述する積算露光量測定装置50からの
信号に基づき、VCM駆動回路334から所定の電流を
ボイスコイルモータ32の電磁石322に流す。これに
よって、第1の凹面鏡23と第2の凹面鏡24とを結ぶ
光軸上で、第1の凹面鏡23を移動させたり、かかる光
軸に対する第1の凹面鏡23の配置角度を変化させる。
その結果、λ≠(L0±ΔL0)/N’となり、光共振器
22の共振器長が共振条件を満足しなくなる。その結
果、第2高調波発生装置20から射出される光の強度が
低下する。
【0045】図3に示すように、本実施例の半導体露光
装置には、コヒーレンス性を低下させてスペックルノイ
ズ等の雑音の発生を防止するために、例えば回転拡散板
又はすりガラス等61が第2高調波発生装置20の後方
に配置されている。また、反射鏡60で反射された光の
光路には、フライアイレンズ62が配置されている。
【0046】図3に示すように、半導体露光装置には、
第2高調波発生装置20から射出された光の光路を遮る
遮光手段40が備えられている。この遮光手段40は、
例えば、板状のシャッター42、及びシャッター42に
よる光路の開閉を制御するためのシャッター制御装置4
4から構成されている。シャッター制御装置44は、例
えば、公知のモータと回転駆動機構(図示せず)との組
み合わせから構成することができる。シャッター42
は、第2高調波発生装置20と反射鏡60との間、ある
いは反射鏡60とフライアイレンズ62との間に配置す
ればよい。
【0047】第2高調波発生装置20から射出された光
が高強度の状態(ロック状態)においては、遮光手段4
0によって光路が開かれる。具体的には、公知の機構
(図示せず)によって発生される露光処理開始を知らせ
る電気信号に基づき、シャッター制御装置44を構成す
るモータが駆動され、回転駆動機構を介して板状のシャ
ッター42が機械的に回転して光路が開かれる。これに
よって、ウエハ66上に形成されたレジスト65は露光
される。また、第2高調波発生装置20から射出された
光が低強度の状態において、遮光手段40によって光路
が閉じられる(図3参照)。即ち、遮光手段制御装置4
2からの電気信号に基づきシャッター制御装置44を構
成するモータが駆動され、回転駆動機構を介して板状の
シャッター42が機械的に回転して光路が遮られる。
【0048】図3に示すように、半導体露光装置には、
第2高調波発生装置20から射出された光の積算露光量
を測定する積算露光量測定装置50が更に備えられてい
る。この積算露光量測定装置は、例えば反射鏡60の背
後に配置されている。第2高調波発生装置20から射出
され反射鏡60によって反射される光の一部分は、反射
鏡60を透過し、積算露光量測定装置50に達する。積
算露光量測定装置50は、例えばフォトディテクター、
このフォトディテクターの出力電流を積分する積分回
路、この積分回路における電流積分値が一定の値となっ
たとき信号を出力する信号出力回路等、公知の技術に基
づき構成することができる。尚、これらの詳細の図示は
省略する。
【0049】積算露光量測定装置50の積算露光量の測
定結果に基づき(具体的には信号出力回路からの出力信
号に基づき)、共振器長制御装置30が制御され、更に
は、遮光手段40による光路の開閉が制御される。
【0050】以上に説明した本実施例の半導体露光装置
を用いた露光方法を、図6を参照して、以下説明する。
【0051】[工程−10]先ず、共振器長制御装置3
0を制御することによって、第2高調波発生装置20を
構成する光共振器22の共振器長(L)を調整し、第2
高調波発生装置20をロック状態とする。これによっ
て、第2高調波発生装置20から高強度を有する例えば
波長266nmの光が射出されている状態となる。図6
では(A)で示すこの状態においては、遮光手段40を
構成するシャッター42によって光路は遮蔽しておく。
【0052】[工程−20]次に、シャッター制御装置
44の制御によってシャッター42を移動させて、光路
を開く。この状態を図6では(B)で示す。そして、第
2高調波発生装置20から射出された高強度の光を用い
て、レチクル63に形成されたパターンをウエハ66上
に形成されたレジスト65に転写する。この状態を、図
6では(C)で示す。第2高調波発生装置20から射出
された光の積算露光量を積算露光量測定装置50によっ
て測定し続ける。
【0053】[工程−30]その後、第2高調波発生装
置20から射出された光の積算露光量の測定結果に基づ
き共振器長制御装置30を制御し、これによって、第2
高調波発生装置20から射出される光の強度を低下させ
る。即ち、積算露光量測定装置50によって測定され
た、第2高調波発生装置20から射出された光の積算露
光量が、第1の所定の値(図6において、時刻t0から
1までのレジスト露光量の積分値)になった時点で、
共振器長制御装置30を制御し、これによって、第2高
調波発生装置20の光共振器22をアンロック状態と
し、第2高調波発生装置20から射出される光の強度を
低下させる。
【0054】具体的には、積算露光量測定装置50を構
成する信号出力回路からの出力信号をVCM駆動回路3
34に供給し、VCM駆動回路334から電磁石332
に供給される電流を制御することによって、光共振器2
2を構成する第1の凹面鏡23と第2の凹面鏡24とを
結ぶ光軸上で、第1の凹面鏡23を移動させたり、かか
る光軸に対する第1の凹面鏡23の配置角度を変化させ
る。これによって光共振器22の共振器長(L)がL0
+ΔL0(又はL0−ΔL0)となり、第2高調波発生装
置20はアンロック状態となる。第2高調波発生装置2
0から射出された光の強度が低下したこの状態を、図6
では(D)で示す。
【0055】[工程−40]第2高調波発生装置20か
ら射出された光の積算露光量を積算露光量測定装置50
によって更に測定し続ける。この状態を、図6では
(E)で示す。そして、積算露光量測定装置50によっ
て測定された、第2高調波発生装置20から射出された
光の積算露光量が、第2の所定の値(図6において、時
刻t0からt3までのレジスト露光量の積分値)になった
時点で、遮光手段40によって光路を閉じ、レチクル6
3に形成されたパターンをウエハ66上に形成されたレ
ジスト65に転写することを中止する。この状態を、図
6では(F)で示す。
【0056】具体的には、積算露光量測定装置50を構
成する信号出力回路からの出力信号に基づきシャッター
制御装置44が制御され、かかるシャッター制御装置4
4によって、シャッター42が移動させられ、光路が遮
蔽される。
【0057】シャッター42によって光路が遮蔽される
時点においては、第2高調波発生装置20から射出され
る光の強度は低い。従って、第2の所定の値(図6にお
いて、時刻t0からt3までのレジスト露光量の積分値)
を正確に測定することができ、露光操作毎の積算露光量
のばらつきを最小にすることができる。また、第2高調
波発生装置20から射出される光の強度が低いので、光
路が遮光され始めた瞬間までレーザ光を照射されていた
レジストの部分と、光路の遮光完了の瞬間までレーザ光
を照射されていたレジストの部分での積算露光量の相違
をも最小にすることができる。その結果、レジストに対
する積算露光量を均一化することができ、安定した線幅
を有するレジストパターンを形成することが可能にな
る。
【0058】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。固体レーザ媒質は、Nd:YAG以外にも、Nd:
YVO4、Nd:BEL、LNP等から構成することが
できる。レーザダイオードによる固体レーザ媒質の励起
方式も、端面励起方式だけでなく、側面励起方式や表面
励起方式とすることができ、更にはスラブ固体レーザを
用いることもできる。
【0059】また、非線形光学結晶素子として、KTP
やBBOの他にも、LN、QPMLN、LBO、KN
等、入射光や射出光に要求される光の波長に依存して適
宜選定することができる。
【0060】レーザ光源10、第2高調波発生装置20
及び共振器長制御装置30の構造は例示であり、適宜設
計変更することができる。
【0061】一対の反射鏡から成る光共振器の光路内に
固体レーザ媒質と非線形光学結晶素子が配置された、所
謂内部SHG方式のレーザ光源を用いることもできる。
また、固体レーザ媒質12からの射出光を非線形光学結
晶素子13に通すような構造(即ち、平面鏡15及び凹
面鏡16から成る光共振器を省略する構造)とすること
もできる。更には、レーザ光源として、LD励起固体レ
ーザの代わりに、例えば青色半導体レーザを使用し、か
かる半導体レーザの射出光を第2高調波発生装置に直接
入射させることもできるし、かかる半導体レーザと非線
形光学結晶素子とを組み合わせた所謂内部SHG方式か
ら成るレーザ光源と第2高調波発生装置との組み合わせ
構造とすることもできる。また、平面鏡15及び凹面鏡
16から成る光共振器の共振器長の制御のために、共振
器長制御装置30を別途設けることもできる。
【0062】第2高調波発生装置20における光共振器
22の構造を、例えば、凹面鏡と平面鏡から構成された
ファブリ−ペロー型共振器とすることもできる。この場
合、第2高調波発生装置20に入射する入射光を透過
し、そして第2高調波発生装置20からの戻り光を反射
する反射鏡を、第2高調波発生装置20の手前に配置
し、かかる反射鏡で反射された光を光検出器31で検出
すればよい。光共振器22の共振器長を変えるために
は、第1の凹面鏡23を移動させるだけでなく、他の鏡
を移動させてもよい。
【0063】共振器長制御装置30の別の態様として、
PZT等から成る共振器長制御装置を挙げることができ
る。即ち、光共振器22を構成する第1の凹面鏡23を
移動させるために、PZT等から成る積層圧電素子及び
共振器長(L)の長さ変化に比例した信号をこの積層圧
電素子に供給する制御装置から成る共振器長制御装置を
用い、かかる信号をフィードバックしてサーボループを
構成する。これによって、光共振器22の共振器長の制
御を行い、第2高調波発生装置20から射出される射出
光の強度制御を行うこともできる。
【0064】第2高調波発生装置から射出される光は、
レーザ光源からの入射光の第2高調波に基づいた波長を
有する光であるが、この第2高調波発生装置から射出さ
れる光の波長は、実施例にて説明したように、固体レー
ザ媒質の射出する光を基準とした第4高調波だけでな
く、第5高調波とすることもできる。この場合には、例
えばNd:YAGから成る固体レーザ媒質から射出され
る光(波長:1064nm)と、第2高調波発生装置2
0から射出される光(波長:266nm)とを合成し
て、再び別の第2高調波発生装置20(例えば、非線形
光学結晶素子として有機結晶の urea CO(NH22
を用いる)を通すことによって、Nd:YAGから成る
固体レーザ媒質の第5高調波(波長:213nm)を生
成することができる。
【0065】また、本発明の半導体露光装置は、上述し
た実施例のような屈折系の光学系を用いた投影露光装置
にのみ限定されるものでなく、例えば反射系の光学系や
近接露光装置にも応用することができる。
【0066】本発明においては、第2高調波発生装置2
0を構成する光共振器22の共振器長を変化させること
によって第2高調波発生装置20から射出される光の強
度を制御するが、第2高調波発生装置20から射出され
る光の強度制御として他の方法を挙げることができる。
【0067】例えば、レーザ光源10を構成するレーザ
ダイオード11の出力を制御することによって、光共振
器22の共振器長を変えることなく、第2高調波発生装
置20から射出される光の強度を制御することができ
る。この場合、レーザダイオード11の制御は、例え
ば、積算露光量測定装置からの出力に基づいて行えばよ
い。
【0068】あるいは又、例えば、レーザ光源10を構
成する固体レーザ媒質12と凹面鏡16の間にエタロン
を配置し、固体レーザ媒質12からの射出光のエタロン
への入射角を変化させることによって、レーザ光源から
射出される光の波長を選択的に変える。このような方法
により、光共振器22へ入射する入射光の波長を変化さ
せることによって、光共振器22の共振器長を変えるこ
となく、光共振器22のロック状態・アンロック状態を
得ることができる。即ち、光共振器22の共振器長を一
定にしておき、第2高調波発生装置20への入射光の波
長λ’をλ’+Δλ’(あるいは、λ’−Δλ’)に変
えることによって、光共振器22の共振状態が変わる。
その結果、第2高調波発生装置20から射出される光の
強度を制御することができる。固体レーザ媒質12から
の射出光のエタロンへの入射角を変化させるには、例え
ば、積算露光量測定装置からの出力に基づき、エタロン
の配置角度を変化させればよい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、光共振器の共振器長を
制御することによって、レジストを露光するための光の
強度を容易に制御することができる。従って、高強度の
露光光によってレジストを露光した後、所定の積算露光
量になる前にレジスト露光光の強度を低下させてレジス
トを露光し、この状態において所定の積算露光量となっ
た時点で、例えば機械的に駆動されるシャッター等の遮
光手段を駆動することで露光を中止することができる。
その結果、高い精度で積算露光量を制御することができ
る。即ち、露光操作毎の積算露光量のばらつきを抑制で
きるだけでなく、1回の露光操作内においてもレジスト
の各部における積算露光量の相違を最小にすることがで
き、高精度で均一な微細パターンをレジストに形成する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体露光装置の原理図である。
【図2】本発明の半導体露光装置のレーザ光源の概要を
示す図である。
【図3】本発明の半導体露光装置の模式図である。
【図4】ボイスコイルモータの模式図である。
【図5】共振器長制御装置を構成するVCM制御回路の
構成図である。
【図6】本発明の露光方法を説明するためのレジスト露
光量と露光時間の関係を示す図である。
【図7】従来技術における積算露光量のばらつきを説明
するための図である。
【符号の説明】
10 レーザ光源 11 レーザダイオード 12 固体レーザ媒質 13 非線形光学結晶素子 14 1/4波長板 15 平面鏡 16 凹面鏡 20 第2高調波発生装置 21 非線形光学結晶素子 22 光共振器 23 第1の凹面鏡 24 第2の凹面鏡 25,26 平面鏡 30 共振器長制御装置 31 光検出器 32 ボイスコイルモータ 320 基体 321 コイルバネ 322 電磁石 323 ヨーク 40 遮光手段 41 シャッター 42 シャッター制御装置 50 積算露光量測定装置 60 反射鏡 61 回転拡散板又はすりガラス 62 フライアイレンズ 63 レチクル 64 縮小投影レンズ 65 レジスト 66 ウエハ 67 集光レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/109 7352−4M H01L 21/30 516 D H01S 3/08 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源、該レーザ光源から射出された
    光が入射されそして該入射光の第2高調波に基づいた波
    長を有する光を射出する第2高調波発生装置、及び共振
    器長制御装置を具備した半導体露光装置であって、 該第2高調波発生装置は非線形光学結晶素子及び光共振
    器から成り、該光共振器の共振器長を共振器長制御装置
    にて変化させることによって、第2高調波発生装置から
    射出される光の強度を制御することを特徴とする半導体
    露光装置。
  2. 【請求項2】前記第2高調波発生装置から射出された光
    の光路を遮る遮光手段を更に備え、第2高調波発生装置
    から射出された光が高強度の状態においては、遮光手段
    は光路を開き、第2高調波発生装置から射出された光が
    低強度の状態において、遮光手段は光路を閉じることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体露光装置。
  3. 【請求項3】第2高調波発生装置から射出された光の積
    算露光量を測定する積算露光量測定装置を更に備え、該
    積算露光量測定装置の測定結果に基づき前記共振器長制
    御装置が制御されることを特徴とする請求項2に記載の
    半導体露光装置。
  4. 【請求項4】前記積算露光量測定装置の測定結果に基づ
    き、前記遮光手段による光路の開閉が制御されることを
    特徴とする請求項3に記載の半導体露光装置。
  5. 【請求項5】前記レーザ光源は、レーザダイオード、N
    d:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結晶
    素子から構成された、第2高調波を射出し得るLD励起
    固体レーザから成り、前記第2高調波発生装置を構成す
    る非線形光学結晶素子は前記光共振器の光路内に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載の半導体露光装置。
  6. 【請求項6】レーザ光源、該レーザ光源から射出された
    光が入射されそして該入射光の第2高調波に基づいた波
    長を有する光を射出する第2高調波発生装置、及び共振
    器長制御装置を具備し、該第2高調波発生装置は非線形
    光学結晶素子及び光共振器から成り、該光共振器の共振
    器長を共振器長制御装置にて変化させることによって第
    2高調波発生装置から射出される光の強度を制御する半
    導体露光装置を用いた露光方法であって、 共振器長制御装置の制御により前記第2高調波発生装置
    から射出された高強度の光を用いて、レチクルに形成さ
    れたパターンをウエハ上に形成されたレジストに転写
    し、次いで、共振器長制御装置の制御により光共振器の
    共振器長を変化させて第2高調波発生装置から射出され
    る光の強度を低下させた後、レチクルに形成されたパタ
    ーンをウエハ上に形成されたレジストに転写することを
    中止することを特徴とする露光方法。
  7. 【請求項7】半導体露光装置は、前記第2高調波発生装
    置から射出された光の光路を遮る遮光手段を更に備え、
    第2高調波発生装置から射出された光が高強度の状態に
    おいては遮光手段は光路を開き、以って、レチクルに形
    成されたパターンをウエハ上に形成されたレジストに転
    写し、第2高調波発生装置から射出された光が低強度の
    状態において遮光手段は光路を閉じて該光のレジストへ
    の照射を中止することを特徴とする請求項6に記載の露
    光方法。
  8. 【請求項8】第2高調波発生装置から射出された光の積
    算露光量を測定し、該積算露光量測定結果に基づき共振
    器長制御装置を制御し、これによって、第2高調波発生
    装置から射出される光の強度を制御することを特徴とす
    る請求項7に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】前記積算露光量測定結果に基づき、遮光手
    段による光路の開閉を制御することを特徴とする請求項
    8に記載の露光方法。
  10. 【請求項10】前記レーザ光源は、レーザダイオード、
    Nd:YAGから成る固体レーザ媒質及び非線形光学結
    晶素子から構成された、第2高調波を射出し得るLD励
    起固体レーザから成り、第2高調波発生装置を構成する
    非線形光学結晶素子は光共振器の光路内に配置されてい
    ることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1
    項に記載の露光方法。
JP5302345A 1993-11-08 1993-11-08 半導体露光装置及び露光方法 Pending JPH07130648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5302345A JPH07130648A (ja) 1993-11-08 1993-11-08 半導体露光装置及び露光方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5302345A JPH07130648A (ja) 1993-11-08 1993-11-08 半導体露光装置及び露光方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07130648A true JPH07130648A (ja) 1995-05-19

Family

ID=17907808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5302345A Pending JPH07130648A (ja) 1993-11-08 1993-11-08 半導体露光装置及び露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07130648A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980018960A (ko) * 1996-08-27 1998-06-05 요시다 쇼이치로 투영 노광 장치(Projection exposure apparatus)
KR100734287B1 (ko) * 2005-11-15 2007-07-02 삼성전자주식회사 블랭크 마스크 검사 장치 및 이를 이용한 블랭크 마스크의키 패턴 형성 방법과 이들을 이용한 마스크 패턴 형성 방법
KR100857456B1 (ko) * 2006-12-07 2008-09-08 한국전자통신연구원 공진 구조에서 광파 세기의 최대화를 위해 최적의 공진길이를 결정하는 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980018960A (ko) * 1996-08-27 1998-06-05 요시다 쇼이치로 투영 노광 장치(Projection exposure apparatus)
KR100734287B1 (ko) * 2005-11-15 2007-07-02 삼성전자주식회사 블랭크 마스크 검사 장치 및 이를 이용한 블랭크 마스크의키 패턴 형성 방법과 이들을 이용한 마스크 패턴 형성 방법
KR100857456B1 (ko) * 2006-12-07 2008-09-08 한국전자통신연구원 공진 구조에서 광파 세기의 최대화를 위해 최적의 공진길이를 결정하는 방법
US7782469B2 (en) 2006-12-07 2010-08-24 Electronics And Telecommunications Research Institute Method for determining optimal resonant length to maximize wave intensity in resonant structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5473409A (en) Semiconductor light exposure device
US5838709A (en) Ultraviolet laser source
US6088379A (en) Ultraviolet laser apparatus and semiconductor exposure apparatus
US6018413A (en) Light source unit, optical measurement apparatus and exposure apparatus using the same unit
JP3271425B2 (ja) 異物検査装置及び異物検査方法
JP3269231B2 (ja) 露光方法、光源装置、及び露光装置
JPH07130648A (ja) 半導体露光装置及び露光方法
JP3484732B2 (ja) レンズの特性評価装置
JPH07211620A (ja) 半導体露光装置
JP3452057B2 (ja) レーザ光の高調波発生装置、及びそれを用いた露光装置、並びにレーザ光の高調波発生方法、及びそれを用いた露光方法、それを用いたデバイス製造方法
JP3398464B2 (ja) レーザ顕微鏡
JP3250369B2 (ja) 光学式位置検出装置用の光源及び位置検出方法
JP3312447B2 (ja) 半導体露光装置
JPH07142373A (ja) 半導体露光装置における基板切り欠き部検出装置及び基板切り欠き部検出方法、並びにレジスト露光量決定装置及びレジスト露光量決定方法
JPH07142805A (ja) 半導体露光装置及び露光方法
JP2003163393A (ja) 光源装置及び光照射装置
JPH07183203A (ja) 半導体露光装置
JPH07161625A (ja) 半導体露光装置及び露光方法
JPH07142367A (ja) 半導体露光装置
JP2003161974A (ja) 光源装置及び光照射装置
JPH07142785A (ja) 半導体露光装置構成部品及び半導体露光装置
JP2526983B2 (ja) 露光装置
JP2005026381A (ja) レーザ装置
JPH07170010A (ja) 光源装置
JPH0794389A (ja) 半導体露光装置