JP3270011B2 - ピアスキャッチ及びこれを含むピアス - Google Patents

ピアスキャッチ及びこれを含むピアス

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JP3270011B2
JP3270011B2 JP24510898A JP24510898A JP3270011B2 JP 3270011 B2 JP3270011 B2 JP 3270011B2 JP 24510898 A JP24510898 A JP 24510898A JP 24510898 A JP24510898 A JP 24510898A JP 3270011 B2 JP3270011 B2 JP 3270011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアスにおいて軸
状のピアス芯を把持するピアスキャッチ及びこれを含む
ピアスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピアスは、装飾部が形成された
ピアス本体と、これに一体的に形成された軸状のピアス
芯と、このピアス芯を受けることによりピアス本体が耳
たぶから脱落するのを防止するピアスキャッチとを含む
のが普通である。この中で、ピアスキャッチの一般的な
形態は、一枚の板材の両端を互いに内向きにカール状に
丸めて、これらのカール部(筒状体)同士を接触させる
とともに、上記板材の中心部に貫通孔を形成し、この貫
通孔を経てピアス芯が両カール部間に挿入され、これら
を弾性的に拡開させることで両カール部で把持させるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のピ
アスキャッチは、2個のカール部(筒状部)の隙間にピ
アス芯を挟み込み、この金属板自身の弾性力を利用し
て、ピアス芯を2個のカール部の隙間で把持する。そし
て、このカール部には、ピアス芯のズレを防止するガイ
ドとして僅かに溝が設けられている。しかし、このピア
スキャッチは長期間にわたって繰返し使用することによ
り、ピアス芯の着脱時に直接擦れ合うカール部が塑性変
形を起こし、カール部の緩み,潰れで隙間が徐々に大き
くなってしまう。このように塑性変形が起きたピアスキ
ャッチは、ピアス芯のガイドとして機能せず、ズレを生
じさせる。さらに、ピアス芯を把持する力も弱まり、つ
いにはピアス芯から抜け落ちてしまい、ピアス本体を耳
たぶに留めておくことが困難な状態に陥る。そのうえ、
外観を考慮して、ピアス芯と同材となるように、例え
ば、金及び金合金など本来弾性力に乏しい材料を用いた
場合、より塑性変形を起こしやすくなり、このような不
都合が頻繁に生じる。
【0004】さらに、従来のピアスキャッチは、ピアス
芯を挿入するための貫通孔がピアス芯の外径よりも若干
大きい程度であり、その周囲はピアス芯の挿入を誘導す
るためにテーパー面等の導入部が設けられ、ピアス芯の
挿入方向は、常にこの貫通孔を経てカール部(筒状部)
間に挿入される方向に限られる。このように、ピアスキ
ャッチは極めて小さな部品であるにも拘らず、ピアス芯
の挿入される方向が限定されていることが一般的であ
り、ピアス装着時には毎回ピアスキャッチの方向、つま
り、表裏を確認する必要があり、たいへん面倒である。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述の課
題を解決するために、本発明のピアスキャッチは、並列
する2個の筒状体(前記カール部を含む)の間に形成さ
れる隙間で、軸状のピアス芯を挟持する把持部材と、弾
性を有し、筒状体同士の隙間が一定以上に拡開されるこ
とを規制する拘束部材とを含む。拘束部材は、例えば、
隙間がピアス芯の外径に相当する距離よりも拡開される
ことを規制するとともに弾性復帰力により筒状体を介し
て間接的にピアス芯を拘束する。なお、筒状体は、互い
に連結して一体となった状態又はそれぞれ独立した状態
で並列している。
【0006】さらに、把持部材を形成する筒状体と、そ
の筒状体の潰れ防止のための支持部材とが一体となる場
合、支持部材は、筒状体の軸線方向に沿って一部又は全
体において内部から支持し、ピアス芯と直接擦れる部分
の潰れ等の塑性変形を防ぎ、ピアス芯を挟持する隙間が
必要以上に大きくなることを防ぐ。また、拘束部材を形
成する材料が、少なくとも2種類の材料を積層すること
により形成される積層型の複合材料であり、例えば、貴
金属層と弾性体の層とを含み、拘束部材の表面を構成す
る表層部が貴金属層であれば、外観は従来のものと同様
に金等の貴金属でありながら、充分な弾性を有すること
が可能となる。このようなピアスキャッチは、長期間に
わたり繰り返して使用しても、ピアス芯を把持する力が
衰えにくく、ピアス本体が耳たぶから脱落するのを防ぐ
ことができる。
【0007】また、本発明のピアスキャッチの把持部材
が、弾性体を含む、少なくとも2種類の材料を積層した
積層型の複合材料により形成される場合、弾性を有する
層が、その弾性復帰力により、筒状体の変形を防止する
支持部材及び筒状体の間に形成される隙間を規制する拘
束部材として作用するとともに、ピアス芯を筒状体を介
して間接的に把持する。複合材料が例えば、貴金属層と
弾性体の層とを含み、把持部材の表面を構成する表層部
が貴金属層であれば、外観は従来と同様のピアスキャッ
チでありながら、ピアス芯を把持する力が緩むといった
不都合が起こりにくくなる。
【0008】なお、把持部材及び拘束部材が、表裏の区
別なく、ピアス芯を挟持する方向に沿って対向する両方
向から挿入可能とすることで、本発明のピアスキャッチ
は、ピアス装着時に表裏の確認が不要となり、容易に取
り扱うことができるようになる。また、本発明のピアス
は、これらのようなピアスキャッチとピアス芯及びピア
ス本体とを含む。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示すいくつかの実施例を参照しつつ説明する。図1
(a)に示す第一実施例であるピアスキャッチ1は、1
枚の板材の両端を互いに内向きにカール状に丸めて筒状
部2a,2a(以下、カール部ともいう)とし、これら
のカール部2a,2a同士が並列して接触するように形
成される把持部材としてのピアスキャッチ本体(以下、
本体ともいう)2と、このカール部2a,2aの拡開を
規制する拘束部材としてのカバー3とを含む。なお、カ
バー3は、弾性を有する板材の両端がツメ3a,3aと
なって、カール部2a,2aを覆うようにして両脇から
挟み込み、本体2に固定される。
【0010】そして、カバー3の弾性力を利用して、カ
ール部2a,2aの間に形成される隙間2eがピアス芯
4(図2)の外径に相当する距離を超えて拡開すること
を規制する。なお、通常は上記隙間部2eはゼロとし、
カール部2a,2a円周が接触した状態とすることがで
きる。また、図2に示すように、本体2のカール部2
a,2aを繋いでいる連結部2bの中央には、ピアス芯
4の挿入を許容する貫通孔(ピアス芯挿入孔)2cが設
けられており、その周囲はピアス芯4の挿入を誘導する
導入部2dとしてすり鉢(テーパー)状の窪み又はアー
ル面が形成され、一方、カバー3のカバー主体部3bに
は、中央にピアス芯4の外径より充分大きな貫通孔3c
が設けられる。このとき、図2(a)に示すように、カ
ール部2aを挟んで連結部2bと向かい合うカバー主体
部3bは、弛んだ状態(非緊張状態)であり、図2
(b)のように、ピアス芯挿入孔2cを経て挿入された
ピアス芯4は、隙間2eを拡げながら進入し、カバー主
体部3bの弛みを伸ばして(緊張させて)貫通孔3cか
ら突出する。
【0011】このとき、ピアス芯4は、その把持される
部分に小径部(周方向の溝部)4aが形成され、この各
カール部2aはこの小径部4aに嵌り込んだ状態でピア
ス芯4を把持する。つまり、ピアス芯4の先端部が2個
のカール部2aを拡開方向に押し退けて進入した後、そ
の溝部4aが2個のカール部2aの把持部分に来ると、
2個のカール部2aが収縮方向に若干戻って溝部4aに
着座し、これによってピアス芯4が位置決めされるとと
もに把持される。
【0012】ここで、溝部4aの両側の段部4b,4c
がピアス芯4の位置決めの機能を果たすが、特に段部4
bは、ピアス芯4の2個のカール部2aからの抜け止め
作用をなす。そして、本体2の外側を覆うように被せら
れるカバー3の弾性復帰力により、カール部2a,2a
を介してピアス芯4が間接的に拘束され、カール部2a
の緩み及び隙間2eのダレによる拡がりも抑制され、長
期間にわたり繰り返し使用しても、ピアス本体が耳たぶ
から脱落するのを防ぐことができる。
【0013】また、弾性を有するカバー3を形成する材
料が、少なくとも2種類の材料を積層することにより形
成される積層型の複合材料であり、例えば、貴金属層と
弾性体の層とを含み、カバー3の表面を構成する表層部
が貴金属層であれば、外観は金等の貴金属でありなが
ら、充分な弾性を有することが可能となる。なお、3層
以上の積層であってもよく、メッキ加工等により一体化
した多層構造にされた材料であってもよいが、各層を分
離可能に重ね合わせ、位置決めした状態で使用すること
もできる。
【0014】図1(b)に、ピアスキャッチ1の別の例
を示す。これは、2個の中空(又は中実)の筒状体であ
るパイプ12,12を並列させて把持部材とし、それら
にカバー3を固定したピアスキャッチ1である。互いに
接触するように並列した各パイプ12aは、円弧状の周
溝12bを軸線方向の略中心部に有し、パイプ12,1
2の間に形成される隙間12cで挟持するピアス芯4
を、把持しやすくするとともにピアス芯4が傾かないよ
うにガイドすることができる。
【0015】なお、図4〜図7にカバー3の変形例を示
す。図4は、2個のツメ3a,3aが対向して形成され
る弾性を有する板材であり、各ツメ3a及びカバー本体
3bは、それぞれの中央部に貫通孔3cを形成し、枠組
みのみで形成される状態のカバー3である。図5は、弾
性体により形成される長方形あるいは長円、楕円等の板
の中央部に貫通孔を設け、枠組みのみを残した状態のカ
バー3である。もちろん、長方形(長円、楕円)の板の
中心に、ピアス芯4の外径よりも大きい貫通孔を有する
ものでもよい。図6は図4と、図7は図5と同様の枠形
状を弾性を有する線材で形成するものである。なお、カ
バー3の例は、これらの形状に限るものではなく、カー
ル部2a,2aを挟み込んで本体2と固定される様々な
形態とすることが可能である。つまり、カバー3は形態
を問わず、カール部2a,2aを挟み込むことで、隙間
2eがピアス芯4の挿入を許容する程度には拡開する
が、ダレによる広がりすぎは抑制し、隙間2eでピアス
芯4を確実に挟持できるように把持力を与えるものであ
ればよい。
【0016】また、図8に第二実施例を示す。第一実施
例のピアスキャッチ1と重複する部分については同一の
符号とし、詳細な説明を省略する。ピアスキャッチ10
は、2個の中空(又は中実)の筒状体であるパイプ1
2,12と、それらを並列した状態で収容するケースで
あり、弾性体により形成される偏平したパイプ状のカバ
ー13とを含む。互いに接触するように並列した各パイ
プ12は、それらの間の隙間12cでピアス芯4を挟持
する把持部材であり、周溝12bが軸線方向の略中央部
に円弧状に形成され、ピアス芯4を挟持しやすくすると
ともにピアス芯4が傾かないようにガイドしている。
【0017】そして、カバー13は、隙間12cがピア
ス芯4の外径よりも拡開することを規制する拘束部材で
あり、カバー13の側面を形成するカバー主体部13b
には窓(貫通孔)13c,13cが設けられ、これはピ
アス芯4が隙間12cに挿入される前後で、ピアス芯4
の通過の妨げとならない程度に大きな貫通孔である。ま
た、カバー13の両端の開口部には、それぞれパイプ固
定用のツメ13aが複数(2箇所)ずつ設けられ、内部
に収容したパイプ12を外れ落ちないように保持する。
【0018】なお、図9(a)に示すように、カバー主
体部13bは、弛んだ状態(非緊張状態)であり、図9
(b)のように窓13cを経て挿入されたピアス芯4は
隙間12cを広げながら進入し、カバー主体部13bの
弛みを伸ばす(緊張させる)。そして、カバー13の弾
性復帰力により、パイプ12を介して間接的にピアス芯
4を把持する。このピアスキャッチ10は、表裏の区別
がなく、窓13c,13cもピアス芯4が進入及び抜け
出る妨げとはならないので、ピアス装着時にピアスキャ
ッチの方向(表裏)の確認が不要となり、容易に使用で
きる。
【0019】さらに、弾性を有するカバー13を形成す
る材料が、少なくとも2種類の材料を積層することによ
り形成される積層型の複合材料であり、例えば、貴金属
層と弾性体の層とを含み、カバー3の表面を構成する表
層部が貴金属層であれば、外観は金等の貴金属でありな
がら、充分な弾性を有することが可能となる。なお、こ
れは3層以上の積層であってもよく、メッキ加工等によ
り一体化した多層構造にされた材料であってもよいが、
各層を分離可能に重ね合わせ、位置決めした状態で使用
することもできる。
【0020】また、図13にピアスキャッチ10の別の
例を示す。パイプ12,12にかえて、本体2を把持部
材としてカバー13内に収容してピアスキャッチ10と
することもできる。さらに、図10〜図12に戻ってカ
バー13の変形例を示す。図10の例は、図8,9に示
すカバー13に形成される窓13c,13cのうち一方
を、ピアス芯4の外径よりも若干大きい程度の貫通孔1
3dにかえ、その周囲にはピアス芯4の挿入を誘導する
導入部13eとしてすり鉢(テーパー)状の窪み又はア
ール面が形成されるものである。この場合、ピアス芯4
の挿入方向は一方に限定されるが、ピアス芯4の挿入が
誘導される。図11(a)の例は、図8,9に示すカバ
ー13の窓13c,13cをさらに大きくして、側面が
枠組み13f及び13f’のみで形成される状態のもの
である。また、図11(b)のように、枠組みのうち軸
線方向に平行な13f’は4箇所あるいはそれ以上であ
ってもよい。図12(a),(b)は、それぞれ図11
(a),(b)と同様の形状を、弾性を有する線材で形
成するものである。なお、図8〜12に示すカバー13
のツメ13aは、両端の開口部に2箇所あるいは4箇所
ずつ設けられる例であるが、ツメは内部に収容する把持
部材を保持できれば個数は問わない。また、窓13cの
形状も例示では角孔であるが、円、楕円,長円,多角形
その他様々な形状が考えられる。
【0021】また、図14,15に第三実施例を示す。
第一及び第二の実施例のピアスキャッチ1,10と重複
する部分については同一符号とし、詳細な説明を省略す
る。図15のように、ピアスキャッチ20では、パイプ
12,12を互いに接触する部分12cでパイプ内面1
2h側から挟み込むバインダ15が拘束部材となり、パ
イプ12,12の拡開を規制するとともにピアス芯4を
間接的に把持する。図16(a),(b)に図15のピ
アスキャッチ20のA−A断面を示す。環状のバインダ
15は、長手方向に形成される挟持部15aが内側に反
り返り、各パイプ12を内面12h側から挟み、互いに
近接させる方向に付勢する。
【0022】なお、バインダ15は、パイプ12の両端
部に設けられる切り欠き部各12eと嵌合してパイプ1
2,12と一体になり、互いに位置決めされた状態とな
る。そして、ピアス芯4が隙間12cを広げながら挿入
されると、バインダ15の長手方向の挟持部15aも同
時に拡げられ、バインダ15の弾性復帰力によりパイプ
12,12を介して間接的にピアス芯4を把持する。こ
のとき、各パイプ12でピアス芯4を直接挟持する部分
には、ピアス芯4を把持しやすくするとともにピアス芯
4が傾かないようにガイドするための凹部12dを設け
るが、これは周溝12b(図8)であってもよい。
【0023】なお、同図(c),(d)のように、切り
欠き12eにかえて貫通孔12gでバインダ15をパイ
プ12,12と一体化及び位置決めすることも可能であ
り、また、同図(e),(f)のように、パイプ12,
12とバインダ15との位置決めを特に設けなくてもよ
いが、この場合は、パイプ12,12が軸を中心として
回転するので、周溝12b(図8)を設ける必要があ
る。
【0024】図17,18にバインダ15の変形例を示
す。図17は、C字形のバインダ15をパイプ12,1
2と貫通孔12gで一体化及び位置決めするものであ
り、図18は、C字形のバインダ15を突起部12f
(又は切り起こし部)で一体化及び位置決めするもので
ある。さらに、図19に示すように、把持部材は中実の
短い軸状の棒12,12であってもよく、各棒12は両
端に孔12iを有し、C字形のバインダ15の先端の折
曲げ部15aが孔12iの壁面に設けられた凹部12j
と嵌合して固定される。
【0025】図20,21に第四実施例を示す。第一,
第二及び第三の実施例のピアスキャッチ1,10,20
と重複する部分については同一の符号とし、詳細な説明
を省略する。ピアスキャッチ30は、本体2の各カール
部(筒状体)2aの先端部2a’が連結部2bに固定さ
れ、固定部31を形成する。固定部31は、ロー付け、
溶接、接着その他適当な固定手段により固定され、カー
ル部2a,2aの隙間2eがピアス芯4の外径よりも拡
開されることを規制する拘束部材として作用する。
【0026】図22に第五の実施例を示す。第一〜第四
の実施例のピアスキャッチ1,10,20,30と重複
する部分については同一の符号とし、詳細な説明を省略
する。ピアスキャッチ40は、弾性を有する板材をカー
ル状に丸めた支持部材41と、ピアスキャッチ本体2と
が一体となるように、支持部材41をカール部2aの内
部に組み込み、その弾性復帰力により支持されること
で、ピアス芯4と直接擦れる部分の潰れ等の塑性変形が
防がれる。また、図23に示すように、支持部材41
は、弾性を有する板材をロール状に丸めて形成されても
よい。
【0027】さらには、図24に示すように、例えばシ
リコーンゴム等の弾性体で形成され、各カール部2a内
に充填又は圧入等適当な方法で組み込まれ一体となるよ
うにしてもよい。なお、支持部材41は上述の例に限ら
ず、例えば剛体により形成されるものでもよく、把持部
材である本体2のカール部2a,2aを内部から支持
し、潰れ等の塑性変形を防ぐことが可能な部材全てを含
む。これら支持部材41の作用により、隙間2eが必要
以上に広がり過ぎることを防ぐことができる。なお、図
27,28に示すように、支持部材41は、カール部2
aの軸線O方向に沿って全体に両端面まで組み込まれて
いてもよいし、ピアス芯4と直接擦れる中央部のみに組
み込まれていてもよい。
【0028】図25に第六の実施例を示す。第一〜第五
の実施例のピアスキャッチ1,10,20,30,40
と重複する部分については同一の符号とし、詳細な説明
を省略する。ピアスキャッチ50は、ピアス本体(本
体)2とカバー3と支持部材41とを含むものであり、
拘束部材であるカバー3により、隙間2eがピアス芯4
の外径よりも拡開されることを規制され、支持部材41
により各カール部2aの潰れが防がれる。なお、図25
では、把持部材を本体2で示すが、例えばパイプ12,
12のように並列する2個の中空(又は中実)の筒状体
であってもよく、拘束部材はカバー3以外にカバー13
(図8)又はバインダ15(図14)であってもよい
し、支持部材は板材をカール状(図22)又はロール状
(図23)に丸めたものであってもよい。このようなピ
アスキャッチ50は、繰り返し使用してもカール部2a
(又はパイプ12)の緩み及び潰れが起きにくい。
【0029】図26に第七の実施例を示す。ピアスキャ
ッチ60は、複合材料で形成される板材の両端を互いに
内向きにカール状に丸めて、これらカール部(筒状体)
60a,60a同士を接触させるとともに、板材の中心
に貫通孔60cを設けたものであり、表面を構成する第
一層61が貴金属層、内側に隠れる第二層62が弾性体
の層で形成される。ここで、第二層62が、その弾性復
帰力により、カール部60aの潰れを防止する支持部材
として作用すると同時に、隙間60eがピアス芯4の外
径に相当する距離を超えて拡開されることを規制する拘
束部材としても作用し、ピアス芯4を把持する。その
他、3層以上の積層であってもよいし、メッキ加工によ
り多層構造にされた材料を使用してもよい。つまり、ピ
アスキャッチ60は、外観は従来と同様に貴金属である
が、拘束部材及び支持部材を一体に含んでおり、カール
部60aの緩み及び潰れで隙間60eが広くなりすぎる
不都合を起こしにくい。
【0030】ここで、第一層61と第二層62をクラッ
ド,摩擦圧接,溶着その他の手法で同着・一体化しても
よいが、これれら第一層61と第二層62とを分離可能
に重ね合わせ、位置決めした状態で使用することができ
る。こうすれば、ピアスキャッチが寿命あるいは嗜好の
変化により使用されなくなった場合でも、第一層61,
第二層62を分離して、少なくとも貴金属層を溶解し
て、再利用(リサイクル)することができ原材料の有効
活用に貢献する。
【0031】なお、図29に示すように、第一〜第三及
び第六の実施例で示すパイプ12の表面には、軸線方向
の略中央部に円弧状の周溝12bが形成されて、ピアス
芯4を挟持しやすくするとともにピアス芯4が傾かない
ようにガイドすることができる。このガイドが周溝12
bで形成されるので、パイプ12が軸を中心として回転
してもピアス芯4をガイドすることが可能であり、各パ
イプ12同士が位置決めされないタイプの拘束部材(図
1(b),図8,図本体16(e),(f))であって
も組み合わせることができる。他方、図30に示すよう
に、パイプ12の表面に部分的に凹部12dを設け、ピ
アス芯4を直接挟持する部分のみにガイドを形成するこ
とも可能であり、各パイプ12が位置決めされて回転し
ないタイプの拘束部材(図16(a),(b),
(c),(d),図17,図18,図19)であれば組
み合わせることができる。
【0032】さらに、図31に示すように、筒状体は図
2のカール部2a等及び中空のパイプ(図31(a))
だけでなく、同図(b)のように板材をカール状に丸め
た形態の筒12でもよいし、同図(c)のように板材を
ロール状に丸めた形態の筒12でもよく、同図(d)の
ように中実の棒12でもよい。なお、図31(c)に示
すロール状の筒状体において、ロール部12mを緻密に
巻いた場合、そのロール部12mは、支持部材の役割を
果たすこともできる。また、ピアスキャッチ本体2のカ
ール部2aをロール状にすることも可能である(図2
等)。さらに、図32〜図35のように、筒状体は円柱
以外に長円又は楕円の柱(図32),三角柱(図3
3),四角柱(図34),その他多角形の柱(図35)
で形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例たるピアスキャッチを示す
斜視図。
【図2】同じく断面図。
【図3】図1の構成要素を示す説明図。
【図4】カバーの具体例1を示す図。
【図5】カバーの具体例2を示す図。
【図6】カバーの具体例3を示す図。
【図7】カバーの具体例4を示す図。
【図8】本発明の第二実施例たるピアスキャッチを示す
図。
【図9】同じく断面図。
【図10】カバーの具体例5を示す図。
【図11】カバーの具体例6を示す図。
【図12】カバーの具体例7を示す図。
【図13】図12の構成要素を示す説明図。
【図14】本発明の第三実施例たるピアスキャッチを示
す斜視図。
【図15】その変形例1を示す図。
【図16】図15のA−A断面を示す断面図。
【図17】第三実施例の変形例2の断面を示す断面図。
【図18】同じく変形例3の断面を示す断面図。
【図19】同じく変形例4を示す斜視図及び断面図。
【図20】本発明の第四実施例たるピアスキャッチを示
す斜視図。
【図21】同じく断面を示す断面図。
【図22】本発明の第五実施例たるピアスキャッチの断
面を示す断面図。
【図23】その変形例を示す断面図。
【図24】同じく別の変形例を示す断面図。
【図25】本発明の第六実施例たるピアスキャッチの断
面を示す断面図。
【図26】本発明の第七実施例たるピアスキャッチの断
面を示す断面図。
【図27】支持部材が筒状体の内部全体に組み込まれる
断面を示す断面図。
【図28】支持部材が筒状体の内部の一部に組み込まれ
る断面を示す断面図。
【図29】筒状体の具体例1を示す図。
【図30】同じく筒状体の具体例2を示す図。
【図31】同じく筒状体の具体例3のグループを示す
図。
【図32】同じく筒状体の具体例4を示す図。
【図33】同じく筒状体の具体例5を示す図。
【図34】同じく筒状体の具体例6を示す図。
【図35】同じく筒状体の具体例7を示す図。
【符号の説明】
1,10,20,30,40,50,60 ピアスキャ
ッチ 2 ピアスキャッチ本体(本体) 2a カール部 2b 連結部 2c ピアス芯貫通孔 2d 導入部 2e 隙間 3,13 カバー 3a,13a ツメ 3b,13b カバー主体部 3c 貫通孔 3f,3f’ 枠組み 4 ピアス芯 12 パイプ 12b 周溝 12c 隙間 12d 凹部 12h パイプ内面 12m ロール部 13c 窓(貫通孔) 15 バインダ 15a 挟持部 41 支持部材 61 第一層 62 第二層

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体が2個、互いに連結して一体とな
    った状態又はそれぞれ独立した状態で並列し、それらの
    間に形成される隙間で軸状のピアス芯を挟持する把持部
    材と、 弾性を有し、前記隙間が一定以上に拡開されることを規
    制するとともに、その弾性復帰力により前記筒状体を介
    して間接的に前記ピアス芯を拘束する拘束部材と、 を含むことを特徴とするピアスキャッチ。
  2. 【請求項2】 前記把持部材を形成する筒状体が、軸線
    方向の少なくとも一部分において、 筒状体を内部から支持することで該筒状体の変形を防止
    する支持部材を含むものである請求項1に記載のピアス
    キャッチ。
  3. 【請求項3】 前記拘束部材が、前記隙間がピアス芯の
    外径に相当する距離よりも拡開されることを規制するも
    のである請求項1又は2に記載のピアスキャッチ。
  4. 【請求項4】 前記拘束部材が、少なくとも2種類の材
    料を含む複合材料で形成されるものである請求項1ない
    し3のいずれかに記載のピアスキャッチ。
  5. 【請求項5】 前記複合部材が、少なくとも2種類の材
    料を固着することなく積層することにより形成されるも
    のである請求項4に記載のピアスキャッチ。
  6. 【請求項6】 並列する2個の筒状体が、他部材を介し
    て又は他部材を介さずに直接連結されて一体となり、そ
    れらの間に形成される隙間で軸状のピアス芯を挟持する
    把持部材と、 前記筒状体の軸線方向の少なくとも一部分において、筒
    状体を内部から支持することで該筒状体の変形を防止す
    る支持部材と、 を含むことを特徴とするピアスキャッチ。
  7. 【請求項7】 前記支持部材が、弾性を有するものであ
    る請求項2ないし6のいずれかに記載のピアスキャッ
    チ。
  8. 【請求項8】 前記支持部材が、筒状体の軸線方向全体
    にわたるものである請求項2ないし7のいずれかに記載
    のピアスキャッチ。
  9. 【請求項9】 並列する2個の筒状体が、他部材を介し
    て又は他部材を介さずに直接連結されて一体となり、そ
    れらの間に形成される隙間で軸状のピアス芯を挟持する
    把持部材を含み、 該把持部材が、弾性体を含む、少なくとも2種類の材料
    を積層した複合積層材料により形成され、 弾性を有する層が、その弾性復帰力により、筒状体の変
    形を防止する支持部材及び筒状体の間に形成される隙間
    が一定以上に拡開されることを規制する拘束部材として
    作用するとともに、前記ピアス芯を筒状体を介して間接
    的に把持することを特徴とするピアスキャッチ。
  10. 【請求項10】 前記拘束部材が、前記隙間がピアス芯
    の外径に相当する距離よりも拡開されることを規制する
    ものである請求項9に記載のピアスキャッチ。
  11. 【請求項11】 前記把持部材及び拘束部材が、前記ピ
    アス芯挿入方向について表裏の区別なく、該ピアス芯を
    挟持する方向に沿って対向する両方向から挿入可能であ
    る請求項1ないし10のいずれかに記載のピアスキャッ
    チ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のピアスキャッチと、 そのピアスキャッチが装着されるピアス芯と、 そのピアス芯が固定され又は一体に形成されたピアス本
    体と、を含むことを特徴とするピアス。
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