JP2000050918A - ピアスキャッチ及びこれを含むピアス - Google Patents

ピアスキャッチ及びこれを含むピアス

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JP2000050918A
JP2000050918A JP10222121A JP22212198A JP2000050918A JP 2000050918 A JP2000050918 A JP 2000050918A JP 10222121 A JP10222121 A JP 10222121A JP 22212198 A JP22212198 A JP 22212198A JP 2000050918 A JP2000050918 A JP 2000050918A
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core
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catch
balls
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Takayuki Tanio
孝行 谷生
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Zaza International KK
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ZAZA INTERNATIONAL KK
Zaza International KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピアスキャッチをピアス芯に対し繰り返し使
用(着脱)しても、ピアス芯と直接擦れ合う部分のピア
スキャッチの変形が起こりにくく、ピアスが耳たぶから
脱落しにくいピアスキャッチ及びピアスを提供する。 【解決手段】 ピアスキャッチを、剛体により形成され
る把持部材と、弾性体により形成されるホルダ部材とで
構成する。ピアス着脱時にピアス芯と直接擦れ合う部分
が剛体で形成されているので、長期間にわたる繰返し使
用においても変形を起こしにくく、保持機能が高く、且
つ耐久性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ピアスにおいて
軸状のピアス芯を把持するピアスキャッチ及びこれを含
むピアスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピアスは、装飾部が形成された
ピアス本体と、これに一体的に形成された軸状のピアス
芯と、このピアス芯を受けることによりピアス本体が耳
たぶから脱落するのを防止するピアスキャッチとを含む
のが普通である。この中で、ピアスキャッチの一般的な
形態は、一枚の板材の両端を互いに内向きにカール状に
丸めて、これらのカール部同士を接触させるとともに、
上記板材の中心部に貫通孔を形成し、この貫通孔を経て
ピアス芯が両カール部間に挿入され、これらを弾性的に
拡開させることで両カール部で把持させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のピ
アスキャッチは、2個のカール部の隙間にピアス芯を挟
み込み、この金属板自身の弾性力を利用して、ピアス芯
を2個のカール部の隙間で把持する。そして、このカー
ル部には、ピアス芯のズレを防止するガイドとして僅か
に溝が設けられている。しかし、このピアスキャッチは
長期間にわたって繰返し使用することにより、ピアス芯
の着脱時に直接擦れ合うカール部が塑性変形を起こし、
カール部の緩み,潰れで隙間が徐々に大きくなってしま
う。このように塑性変形が起きたピアスキャッチは、ピ
アス芯のガイドとして機能せず、ズレを生じさせる。さ
らに、ピアス芯を把持する力も弱まり、ついにはピアス
芯から抜け落ちてしまい、ピアス本体を耳たぶに留めて
おくことが困難な状態に陥る。そのうえ、外観を考慮し
て、ピアス芯と同材となるように、例えば、金及び金合
金など本来弾性力に乏しい材料を用いた場合、より塑性
変形を起こしやすくなり、このような不都合が頻繁に生
じる。
【0004】さらに、ピアス装着時におけるピアスキャ
ッチは、単なる止め具としてのみ扱われているため、ピ
アス装着時に露出する部分も2つのカール部がむき出し
になっている状態である。これでは、金やプラチナ等の
貴金属を材料としているにも拘らず、装飾性にも乏しく
背面において美装することは殆ど期待できない。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述の課
題を解決するために、本発明のピアスキャッチは、弾性
体により形成されるホルダ部材と、剛体により形成され
る把持部材とを含み、ホルダ部材の弾性力が把持部材を
介して間接的にピアス芯を把持し、また本発明のピアス
は、このようなピアスキャッチとピアス芯及びピアス本
体とを含む。
【0006】ここで、把持部材は、ピアス芯を直接挟み
込む部材であり、その形態は例えば球体もしくは球体の
一部に平面を設けた変形球体、円柱その他種々の形態を
とり得る。要は、弾性変形を起こさない又は起こしにく
い剛体により形成されるものである。また、ホルダ部材
は、把持部材を所定の位置に保持する(支持する)ため
の部材であり、弾性変形が可能な弾性体又は、弾性体を
含む複合材料により形成される。そして、このホルダ部
材は、ピアス芯が把持部材の位置をずらしつつ挿入され
るときには、把持部材を所定の位置に戻そうとする向き
に弾性力(弾性復帰力)を加え、把持部材を介して間接
的にピアス芯を挟み込む。ホルダ部材が把持部材を保持
する形態としては、把持部材を包み込むようなケース
型、線材で形成したブリッジを把持部材に固定するブリ
ッジ型、把持部材を台座となる板に固定する台座型等が
ある。このようなホルダ部材は、いずれのタイプにおい
ても、把持部材は3個,2個あるいは、4個以上でも構
成可能である。特に、把持部材が3個以上の場合、ピア
ス芯を包囲した状態で把持することができる。また、把
持部材が2個の場合であっても、ピアス芯をガイドでき
る溝を把持部材に形成することで、ピアスを挟むように
把持することが可能となる。
【0007】なお、把持部材を形成する球体、変形球
体、円柱その他の形状の表面に模様を付加したり、一部
分を削る又は肉盛りをすることで装飾性を高めることも
可能である。つまり、本発明のピアスキャッチを構成す
る部材のうち、ピアス装着時に露出する部分にある把持
部材が装飾性を有していることにより、従来では望めな
かった背面における美装も可能となる。さらに、上述の
把持部材は剛体であれば中実であっても中空であっても
よく、場合によってはパイプ状であってもよい。
【0008】このように、ピアス芯の着脱時に直接擦れ
合う部分が剛体で構成されているため、長期にわたって
繰り返し使用を続けた場合においても、ピアスキャッチ
を直接挟み込む把持部の塑性変形が起こりにくくなる。
さらに、ピアス芯挿入に伴い弾性変形する箇所は、弾性
力に富む材料(又は複合材料)により形成されるので、
その弾性力は長期間にわたり保たれる。そのうえ、把持
部材に包囲された状態のピアス芯は、逃げ場を持たない
ので、ズレを生じることなくガイドされる。従って、本
発明のピアスキャッチは、長期間にわたり繰返し使用し
ても、ピアス本体が耳たぶから脱落するのを防ぐことが
でき、且つ装飾性を付与することも容易となった。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示すいくつかの実施例を参照しつつ説明する。図1
(a),図1(b),図1(c)に示す第一の実施例で
あるピアスキャッチ1は、弾性変形を起こさない又は起
こしにくい剛体で形成される把持部材の3個の球体(ボ
ール)2,2,2と、これらを所定の位置に保持するホ
ルダ部材のケース(以下、ボールホルダという)3とに
より構成される。ボールホルダ3は、弾性変形が可能な
板材により形成され、皿状のホルダ本体3cの中心に孔
(ピアス芯挿入孔)3bが形成されるとともに、そのホ
ルダ本体3cの外周には、等角度間隔で3箇所のつめ部
(ボール固定用つめ部)3a,3a,3aが設けられ
る。そして、環を描くように配置されたボール2,2,
2を、ボール固定用つめ部3a,3a,3aが、所定の
位置に保持している。
【0010】ここで、図1(d),図1(e)に示すよ
うに、ピアス芯挿入孔3bより軸状のピアス芯4が挿入
されることで、ボール2,2,2は、それらの中心に形
成される隙間5を押し広げる方向(外側)に向かって移
動する。しかしながら、弾性体であるボールホルダ3の
つめ部3aは、ボール2の外側方向への移動に抵抗する
方向(中心方向)への弾性力により、ボール2を介して
ピアス芯4を挟み込み、これを包囲した状態で間接的に
把持する。図1(e)に示すように、ピアス芯4は、そ
の把持される部分に小径部(周方向の溝部)4aが形成
され、この各ボール2はこの小径部4aに嵌り込んだ状
態でピアス芯4を把持する。つまり、ピアス芯4の先端
部が3個のボール2を拡開方向に押し退けて進入した
後、その溝部4aが3個のボール2の把持部分に来る
と、3個のボール2が収縮方向に若干戻って溝部4aに
着座し、これによってピアス芯4が位置決めされるとと
もに把持される。ここで、溝部4aの両側の段部4b,
4cがピアス芯4の位置決めの機能を果たすが、特に段
部4bは、ピアス芯4の3個のボール2からの抜け止め
作用をなす。
【0011】なお、図1(f)に示すように、ボールホ
ルダ3は複合材料で形成されてもよい。この例では、内
側に隠れる第一層3a’がホルダ部材として機能する弾
性体であり、外から見える外側の第二層3eが金などの
貴金属で形成される外装部であって、それらの積層によ
る複合材の場合を示す。その他、3層以上の積層でもよ
いし、メッキ加工により多層構造にされた材料を使用し
てもよい。これらは、いずれもホルダ部材として充分な
弾性を備え、外観的には貴金属と変わらない装飾性を有
する。また、図1では、ボール固定用つめ部3aが各々
1個のつめで形成される例を示しているが、図5に示す
ように2個以上のつめが1組となって、1つのボール固
定用つめ部3a’を形成するようにしてもよい。
【0012】第二の実施例を図2に示す。第一の実施例
のピアスキャッチ1と重複する部分については同一の符
号とし、詳細な説明を省略する。ピアスキャッチ10
は、環状に並ぶ3個の把持部材であるボール2,2,2
と、ホルダ部材であり細い線状の弾性体で作られる2個
のブリッジ13,13とで構成される。なお、ブリッジ
13は、環状のブリッジ本体13bと、ブリッジ本体1
3bからほぼ直角に同一方向に突出する3本のブリッジ
脚部13a,13a,13aとで形成される。そして、
各ボール2,2,2を所定の位置に保持するために、各
ボール2の3個の中心を含む中心面Pを挟んで対向する
状態にブリッジ13,13が配置され、ブリッジ脚13
aがボール2に設けられた孔(ブリッジ脚固定孔)2a
に加締、溶接(ロー付け含む)、あるいは接着剤を用い
る等適当な固定手段により固定される。このとき、ブリ
ッジ13は図2(a),図2(b)に示すように、ブリ
ッジ本体13bを橈ませたフリーな原形状態(非緊張状
態)となっている。なお、環状の3個のボールを両側か
ら挟むようにブリッジ13,13を設けるほか、片側の
みに1個のブリッジ13を配してもよい。
【0013】ここで、図2(c),図2(d)に示すよ
うに、ブリッジ本体13bの環を通って隙間5に軸状の
ピアス芯4が挿入されると、ボール2,2,2は、橈ん
だブリッジ本体13bを伸ばしながら(緊張させなが
ら)外側に向かって(拡開方向に)移動する。しかし、
弾性体であるブリッジ13のブリッジ本体13bは、ボ
ール2の外側方向への移動に抵抗する方向(収縮方向)
への弾性力により、ボール2を介してピアス芯4を挟み
込み、これを包囲した状態で間接的に把持する。図2で
は、ブリッジ脚13aは1箇所につきそれぞれ1本の脚
で形成される例を示しているが、図12に示すように1
箇所につき2本以上の脚が一組となって、1つのブリッ
ジ脚13aを形成するようにしてもよい。なお、ここに
例示したピアスキャッチ10において、隙間5にピアス
芯4を挿入する方向は、平面Pに直行する両方向どちら
からでもよく、ピアス装着時にピアスキャッチの方向
(表裏)を問わないという点で利便性が向上する。
【0014】第三の実施例を図3に示す。第一及び第二
の実施例のピアスキャッチ1,10と重複する部分につ
いては同一の符号とし、詳細な説明を省略する。ピアス
キャッチ20は、環状に並ぶ複数(3個)の把持部材で
あるボール2,2,2と、細い線状の弾性体で作られる
U字形(又はコの字形)のホルダ部材である複数(3
本)のブリッジ23,23,23とにより構成される。
このブリッジ23は、その両端に形成されたブリッジ脚
23a,23aが片方ずつ、隣接して位置する2個のボ
ール2,2にまたがって固定されるとともに、3個のボ
ール2,2,2が作る環の外周をブリッジ本体23bが
取り巻くようにして各ボール2を所定の位置に保持す
る。各ボール2には、ブリッジ脚23aを固定するため
のブリッジ脚固定孔2aが、ブリッジ脚23aに対応し
てほぼ半径方向に形成される。このボール2とブリッジ
23の固定方法も、上述のピアスキャッチ10と同様に
加締、溶接(ロー付け含む)、あるいは接着剤を用いる
等適当な固定手段により固定される。このとき、ブリッ
ジ23は図3(a),図3(b)に示すように、ブリッ
ジ本体23bが橈んだ状態となっている。なお、図3
(e)のように波形に形成されたブリッジ本体23b’
を有して、これが弾性的に伸長するブリッジ23’や、
図3(f)のように螺旋状(バネ状)に形成したブリッ
ジ本体23b”を有してこれが弾性的に伸長するブリッ
ジ23”としてもよい。
【0015】ここで、図3(c),図3(d)に示すよ
うに、隙間5にピアス芯4が挿入されると、ボール2,
2,2は、橈んだブリッジ本体23bを伸ばしながら外
側に向かって(拡開方向に)移動する。しかし、弾性体
であるブリッジ23のブリッジ本体23bは、ボール2
の外側方向への移動に抵抗する復帰方向の弾性力によ
り、ボール2を介してピアス芯4を挟み込み、これを包
囲した状態で間接的に把持する。図3では、ブリッジ脚
23aは1箇所につきそれぞれ1本の脚で形成される例
を示しているが、図13に示すように1箇所につき2本
以上の脚が一組となって、1つのブリッジ脚23aを形
成するようにしてもよい。また、その他には図14に示
すように、2本以上のブリッジ23,23が1組となっ
て、隣接する2個のボール2を固定してもよい。なお、
この例もピアスキャッチ10と同様に、ピアス装着時に
ピアスキャッチの方向(表裏)を問わず使用できる、利
便性の高いものである。
【0016】第四の実施例を図4に示す。第一,第二及
び第三の実施例のピアスキャッチ1,10,20と重複
する部分については同一の符号とし、詳細な説明を省略
する。ピアスキャッチ30のホルダ部材であるボールホ
ルダ33は、板状の弾性体である台座(以下、ホルダ本
体という)33cと、複数(3本)の棒状のホルダ脚3
3a,33a,33aとにより構成される。ホルダ本体
33cは、自身の中心にピアス芯挿入孔33bを有し、
その周りにはホルダ脚33aを通す孔33dが等角度間
隔で3箇所に設けられる。一方、各ホルダ脚33aの先
端部は、3本がホルダ本体33cの同じ側に突出するよ
うに各孔33dに通され、ボール2のブリッジ脚固定孔
2aと上述の適当な方法で固定される。このように、各
ボール2は把持部材として環状の所定の位置に保持され
る。
【0017】ここで、図4(d),図4(e)に示すよ
うに、ピアス芯挿入孔33b(図4(c))より軸状の
ピアス芯4を挿入すると、各ホルダ脚33aは隙間5を
広げる方向へ傾き、ボール2を外側に移動させる。この
ときホルダ本体33cに弾性的な橈み(弾性変形)が生
じ、ホルダ本体33cは、原形へ復帰しようとする弾性
力により、ホルダ脚33aの先端部に固定されるボール
2を介してピアス芯4を挟み込み、これを包囲した状態
で間接的に把持する。
【0018】図4では、ホルダ本体33cの橈みを利用
した例を示すが、図15のように各ホルダ脚33aを弾
性体により形成してその弾性力を利用することもでき
る。その他、図16に示すようホルダ本体33c及び各
ホルダ脚33aの両方を弾性体で形成してもよい。さら
には、図17のように各ホルダ脚33aの基端部と一体
となるような弾性部材として、板バネ34等の他部材を
用いてもよい。つまり、ホルダ本体33cは剛体の板材
で形成され、これに板バネ34等の弾性体が片持ち状態
でその一端側が自由端となるように固定され、この板バ
ネ34の自由端側に剛体のホルダ脚33aを介し、もし
くは他の連結部材を介して、あるいは何等連結部材を介
さないで直接に、各ボール2等の把持部材が固定され
る。ピアス芯4の挿入時には主に板バネ34の弾性変形
を伴って3個のボール2が拡開方向へ移動し、ピアス芯
4を把持する。なお、上述のホルダ本体33c及びその
他ホルダ脚33a等を形成する弾性部材は、第一実施例
の場合と同様に弾性体で形成されてもよいし、弾性体を
含む複合材料で形成されてもよい。
【0019】さらに、上述の第一〜第四の実施例(実施
例1〜4)の変形例として図6に戻って示すように、把
持部材のボール2を2個にすることもできる。これらの
場合、2個のボール2,2が隣接する部分に所定の溝が
(図6(e)の溝2c)形成され、ピアス芯4のガイド
となる。この溝が隙間5に相当する。また、各ボール2
を所定の位置に保持するためのボールホルダ3,33及
びブリッジ13,23等は、3個のボールで構成される
場合と同様さまざまに応用が可能である。
【0020】以上で示した実施例とその変形例では、把
持部材を球体であるボール2にて例示したが、図7,図
8に示すように、これらは球体に限るものではなく、球
体を基本として様々な形状が考えられる。例えば図7
(a)に示すように、ピアス芯が挿入されていない状態
(フリー状態)で、3個の把持部材(2)が作る環の中
心(把持部材集合部)に隙間が形成されないように、隣
接する把持部材同士が接する部分に、相互の密着のため
の平面2dを設けることもできる。その他、図7(a)
の変形として図7(b)は、フリー状態での把持部材
(2)が作る環の中心(把持部材集合部)に新たな隙間
5’を形成するため、把持部材集合部を構成する各把持
部材の角部を面取り(2e)したものであり、図7
(c)は、その面取り部を更に凹ませてアール面2fを
形成することでピアス芯4を把持しやすくするものであ
る。なお、図7(d)は図7(a)の別の変形例であ
り、フリー状態で把持部材(2)が作る環の中心(把持
部材集合部)に隙間5がわずかに残るように、隣接する
把持部材(2)同士の接する部分に平面2gを設けた形
状である。また、図8(a)に示すように把持部材
(2)が2個の場合(図6)でも同様に、把持部材
(2)同士が隣接する部分に平面2hを設け、ピアス芯
4を把持しやすくするとともにピアス芯4が傾かないよ
うにガイドするための新たな隙間5’となるV字形の溝
を形成することもできる。この変形例として図8(b)
のように、新たな隙間5’となる溝を曲面にて形成する
こともできる。
【0021】他方、図7(e)に例示するように、把持
部材集合部の外側に形成される部分(把持部材外周部)
つまり、3個の把持部材(12)が作る環の外周を形成
する部分の形状も球面に限るものではない。いうまでも
なく、球面,平面,その他の曲面を様々に組合せて本発
明のピアスキャッチの装飾性をさらに向上させることも
有効である。同様に、把持部材が2個の場合でも、図8
(c)に例示するように、それらの両端(把持部材(1
2)外周部)の形状は球体に限らない。加えて、このよ
うに把持部材外周部の形状を変形させることで、本発明
のピアスキャッチを取り扱う際の持ちやすさを更に向上
させることもできる。なお、これらの例では、把持部材
集合部を図7(a),図8(b)に準じて示している
が、もちろん他にも多様な形状が考えられる。
【0022】上述の把持部材の変形例を更に発展させ
て、把持部材が2個の場合には、図9(a)に示す例の
ように、球体を基本にした形状以外に円柱を基本とした
形状とすることも充分考えられる。例えば、ピアス芯4
を把持しやすくするとともにピアス芯4が傾かないよう
にガイドするための溝42aを設けた2本の円柱が把持
部材42として並べられ、ホルダ部材であるボールホル
ダあるいはブリッジ等にて所定の位置に保持される。こ
こでピアス芯4がこの円柱状の把持部材42の間に挿入
されると、図示しない前述のようなホルダ部材の弾性力
により、これら把持部材42を介してピアス芯4が把持
される。なお、溝の断面は円弧状の他、V字形やU字形
の溝でも構わない。この他、図9(b)のように、把持
部材42同士が隣接する部分に、溝42bを有する平面
42cを設けた形状とすることもできる。これらの溝4
2bは、円弧状、V字状又はU字状のような曲面等で形
成することができる。
【0023】また、ピアスキャッチはこれまでピアス芯
4の止め具としてのみ扱われてきたが、本発明のピアス
キャッチは、止め具であると同時に装飾品としても位置
づけられる。つまり、把持部材が装飾性を有すること
で、ピアス装着時に背面における見栄えもよくなる。そ
こで、本発明のピアスキャッチを構成する球体(あるい
は球体を基本とした形状)及び円柱(あるいは円柱を基
本とした形状)等の把持部材は、その形態そのものが充
分に装飾性を備えるものではあるが、より装飾性を発揮
させる意味で、その形状をさまざまに変形・応用するこ
とができる。すでに述べたように、把持部材外周部の形
状によっても装飾性を向上させることができるが、この
他に例えば、図10(a)に示すように、把持部材2で
ある球体の表面が小さな円形あるいは多角形の平面が組
み合わされて構成される、いわゆるカットボール(ミラ
ーボール)のような形状をするものや、図10(b)の
ように表面に複数の溝が形成された球体、図10(c)
のようにその他の幾何学的あるいはデザイン的な模様が
形成されるものとすることもできる。なお、これらは円
柱状の把持部材42でも同様であり、図10(d)のよ
うに円柱の側面が小さな平面により形成される略円柱
(ほぼ円柱となる多角柱)や、複数の溝が形成される円
柱、図10(e)のように側面及び底部に幾何学的ある
いはデザイン的な模様が形成される円柱でもよい。ま
た、このような把持部材2,42においても、把持部材
集合部は図7,図8,図9に説明した多様な形状が考え
られる。
【0024】その他、形状や模様以外にも把持部材の材
料により装飾性を向上させることも有効である。例え
ば、貴金属または貴金属メッキはもちろん、他には真鍮
あるいはステンレス等であっても光沢その他の外観的な
装飾性が長期間保たれる材料であればよい。さらに、単
独のピアスキャッチを構成している2個又は3個の把持
部材が、それぞれ異なる色の材料で形成される、もしく
は異なる色に塗装されてもよい。
【0025】また、図11に示すように、上述の把持部
材2,42等は中実・中空を問わない。さらに、円柱
(あるいは円柱を基本とした形状)の場合には、パイプ
状のものでも構わない。
【0026】なお、これまでの実施例は、ピアスキャッ
チを構成する把持部材が2個あるいは3個のものについ
て述べたが、本発明のピアスキャッチは、4個以上の把
持部材により構成されることも可能である。また、ホル
ダ部材の形態及び把持部材を固定・保持する方法も、例
示したものに限定せず様々な応用・変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のピアスキャッチを示す平面
図、側面図及び底面図。
【図2】本発明の実施例2のピアスキャッチを示す平面
図及び側面図。
【図3】本発明の実施例3のピアスキャッチを示す平面
図及び側面図。
【図4】本発明の実施例4のピアスキャッチを示す平面
図、側面図及び底面図。
【図5】実施例1のつめ部の変形例を示す部分図。
【図6】実施例1〜4の変形例を示す斜視図。
【図7】実施例1〜4における把持部材の変形例を示す
図。
【図8】図6に示す例での把持部材の変形例を示す図。
【図9】同じく別の把持部材の変形例を示す図。
【図10】装飾性を重視した把持部材の例を示す図。
【図11】中空の把持部材の例を示す図。
【図12】実施例2の変形例を示す図。
【図13】実施例3の変形例を示す図。
【図14】同じく別の変形例を示す図。
【図15】実施例4の変形例を示す図。
【図16】同じく別の変形例を示す図。
【図17】同じくさらに別の変形例を示す図。
【符号の説明】
1,10,20,30 ピアスキャッチ 2 ボール(把持部材) 2a ブリッジ脚固定孔(ホルダ脚固定孔) 3,33 ボールホルダ(ホルダ部材) 3a ボール固定用つめ部 3b,33b ピアス芯挿入孔 3c,33c ホルダ本体 4 ピアス芯 5,5’ 隙間 12,42 把持部材 13,23 ブリッジ 13a,23a ブリッジ脚 13b,23b ブリッジ本体 33a ホルダ脚 33d 孔 34 板バネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形が可能なホルダ部材と、 該ホルダ部材により所定の位置に保持されるとともに、
    軸状のピアス芯の挿入により前記ホルダ部材の弾性変形
    を伴って拡開方向へ移動し、そのホルダ部材の弾性復帰
    力により前記軸状のピアス芯を挟み込んで拘束する、少
    なくとも2個の剛体により形成された把持部材と、 を含むことを特徴とするピアスキャッチ。
  2. 【請求項2】 前記把持部材を3個含む請求項1に記載
    のピアスキャッチ。
  3. 【請求項3】 前記把持部材を2個含む請求項1に記載
    のピアスキャッチ。
  4. 【請求項4】 前記把持部材が球体である請求項1ない
    し3のいずれかに記載のピアスキャッチ。
  5. 【請求項5】 前記把持部材が、少なくとも一つの平面
    と、球面とを組合せた形状である請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のピアスキャッチ。
  6. 【請求項6】 前記ホルダ部材が、少なくとも2種類の
    材料を含む複合材料で形成される請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のピアスキャッチ。
  7. 【請求項7】 前記複合部材が、少なくとも2種類の材
    料を積層することにより形成される請求項6に記載のピ
    アスキャッチ。
  8. 【請求項8】 弾性変形が可能なホルダ部材と、 該ホルダ部材により所定の位置に保持されるとともに、
    軸状のピアス芯の挿入により前記ホルダ部材の弾性変形
    を伴って拡開方向へ移動し、そのホルダ部材の弾性復帰
    力により前記軸状のピアス芯を挟み込んで拘束する、少
    なくとも2個の剛体により形成された把持部材と、 を備えたピアスキャッチと、 このピアスキャッチによって把持されるピアス芯と、 このピアス芯が固定された又はこのピアス芯と一体に形
    成されたピアス本体と、 を含むピアス。
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