JP4227654B2 - ピアス構造。 - Google Patents

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この発明は、ピアス装飾体にあるピンを係止固定するためのピアス構造に関する。
図5を使用して従来のピアス構造の説明をする。図5が示すようにピアス装飾体が正面に来るように耳などの人体にあけたピアス孔からピアス用ピン4を挿入し貫通させ、ピアス用ピン4を基板部12のピン挿入孔15に挿入し、ピアス用ピン4をピアス用キャッチ3が受ける構造になっている。
従来のピアス用キャッチ3は金やプラチナ等の貴金属でできており、図5からもわかるように、基板部12から一体成型でカールさせた線対称の一対のピン狭持部13がついており、基板部12にピン挿入孔15が設けてある。
上記の形から、ピン挿入孔15からピアス用ピン4を挿入しピン狭持部13に挿入したピアス用ピン4のキャッチ受部14が、ピン狭持部13のバネ力により挟まれピアス本体を支えることができる。
上記で説明した従来技術のピアス用キャッチ3は、金やプラチナといった、貴金属を薄く延ばしプレスや曲げ加工によりバネ力を持たせていたが、貴金属自体の材質にはやわらかい物が多く、強力なバネ力を持たせようとしても限界があり、時間の経過とともに変形したり、バネ力自体が失われたりしてしまう経時劣化が発生する。
また、材質が金属ではなく、シリコン等の樹脂の弾性力を用いたピアス用キャッチもあるが、貴金属と違い人の出す汗や体液及び空気中の酸素とで劣化し樹脂自体の弾性力が無くなってしまい、やはり経時劣化が発生してしまう。また、従来技術と樹脂を組み合わせたものもあるが、経時劣化の進行が多少遅いものの、結果は同じである。
現在のピアス本体に有するピンについては、固定される位置がひとつで、耳などの人体にあけるピアス孔の厚みはピアス孔をあける位置や、個人差によっても左右されてしまう。
その為、耳などの人体にあけたピアス孔とピアス用キャッチとの間に隙間ができてしまったり、固定位置までピアス用キャッチが挿入しきれなくなってしまうことが多く、人体とピアス本体及びピアス用キャッチとの間に異物(髪の毛等)が入り込んでしまう。
上記の結果から、ピアス用キャッチが抜け落ち紛失してしまうケースが非常に多く、その時点で気づけばピアス用キャッチの紛失だけでとどめることができる為、安価な損失に過ぎないが、多くは高価なピアス本体をも紛失してしまう。このため、高価なピアスを装飾品として身につけることが困難であることが課題である。
特開2000-245513号広報 特開2005-204991号広報
第1の発明は、従来のピアス用キャッチでは金属の横方向のバネ力を利用していたが、本発明では金属のバネ力を利用せず装着時には係止することによりピアス本体を支え、着脱時にのみ縦方向のバネ力を利用することによって、バネ力の弾性力の耐久性を向上した点にある。
この構造は、ピン挿入孔6及び点対称な二つの略L字型アーム8とともに形成した中心に穴の開いた基板部7のうち二つの略L字型アーム8を同一面に折り返し互いの内側へ交差させ、編み込むように重ね合わせ図2のような構造とし、重ね合わせた中心に挿入するピアス用ピンよりも細い穴、ピン係止部9ができる。
ピン挿入孔6より挿入したピアス用ピン2をピン係止部9まで貫通させると略L字型アーム8の弾性力により、一旦ピン係止部が広がりピアス用ピン4が挿入されキャッチ受部11まで挿入されると、弾性力によりピン係止部9が狭まり、ピアス用ピン4のキャッチ受部11をピン係止部9が係止することでピアス本体が固定される。
第2の発明は、第1の発明によりピアス用キャッチがピアス用ピンを係止することで、従来技術よりも必要な面積が少なくなったことにより、キャッチ受部11を小さくし環状の凹部を複数個設ける事ができるようになり、耳などの人体にあけたピアス孔の厚みを限定されることなくピアスを装着することができる。
これによりピアス用キャッチを多段階位置での固定が可能となる。また、キャッチ受部11の数は図面の限りではない。
この発明によって、係止の着脱の際にのみ金属のバネ力を利用するので従来技術の狭持するためにバネ力を利用したものや、樹脂やシリコン等の酸化や劣化するものを使用していないので長期間、弾性力を維持することができる。
また、第1の発明からピアス用ピンからピアス用キャッチが外れにくくなるため、ピアス用キャッチはもちろんピアス本体を紛失してしまうことを格段に減少させることが可能となる。
さらに第2の発明により、耳などの人体にあけたピアス孔の厚みに左右されることなくピアスを装着することができるため、第1の発明と合わせて更に外れにくいピアス及びピアス用キャッチができる。
図1はピアス用キャッチの展開図であり、中心の穴の開いた円形の基板(以下、基板部7とする)から外側に向けて出ているほぼ点対象の2つの略L字型アームを、折り返し交差させ編み合わせる事により出来るピン係止部9によりピンを固定するものである。
また、図3のピアス用ピンと合わせて使用することにより任意の位置にピアス用キャッチの固定することができ、耳などの人体にあけたピアス孔の多様な厚みに対応することができる。以下、詳細について、実施例にて説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明品の展開図であり成型する第一段階である。図1のピン挿入孔6の開いた、基板部7から出ている略L字型アーム根元部16及び略L字型アーム先端部17で構成されている二つのほぼ点対称な略L字型アーム8を、基板部7の根元から折り返しお互いの略L字型アーム8の略L字型アーム先端部17が略L字型アーム根元部16の下をくぐり(以下、編み込むという表現とする)、図2のように編み込んだ状態となる。
これにより、ピン挿入孔6よりも小さな隙間、ピン係止部9ができる事により、基板部7にあるピン挿入孔6から図3のピアス用ピン2を挿入し、ピン係止部9まで挿入することによりキャッチ受部11をピン係止部9で係止し、ピアス本体が人体にあけたピアス孔に固定される仕組みになっている。
また、詳しく図解はしていないが略L字型アーム先端部17は基板部7の外周より出た先端部分を基板部7ではない方向へ直角に折り曲げ、着脱ボタン10にする。これにより、ピン挿入孔6の上にあるピン係止部9をL字型アーム先端部17の両端についている着脱ボタン10を挟み込むように押すことで弾性力により、ピン係止部9が開閉するためピアス用ピン2を抜き差しすることができる。
なお、ピン係止部9の係止する為に必要な面積が少ないため従来のピアス本体についているピアス用ピン4を使用した場合においても図6のように多少キャッチ受部18が広いために、ピン係止部9がキャッチ受部14を係止すると前後に余裕ができピアス本体が耳などの人体にあけたピアス孔の中で、ピアス本体及びピアス用キャッチとの間で少し動いてしまい、人体とピアス本体及びピアス用キャッチとの間に髪の毛などの異物が挟まってしまうことがあるが、従来技術と比較すると係止という本発明と縦方向のバネ力を利用した弾性力の耐久性向上により、抜け落ちにくくなる。


そのため、ピアス本体のピアス用ピンの形状は従来技術のままでも、ピアス用キャッチを本発明と交換するだけで、抜け落ち等の不具合を回避、減少させることができる。
従って、ピアス用キャッチのみでの販売も可能となり、安価での普及が可能となる。
本発明におけるピアス用キャッチの展開図。 図1を組み立てた平面図。 本発明におけるピアス用ピンの断面図。 本発明ピアス用ピン及びピアス用キャッチの使用方法を示す図面。 従来技術のピアス用ピン及びピアス用キャッチの使用方法を示す図面。 従来技術のピアス用ピン及び本発明におけるピアス用キャッチの使用方法を示した図面。
符号の説明
1 本発明ピアス用キャッチ
2 本発明ピアス用ピン
3 従来技術ピアス用キャッチ
4 従来技術ピアス用ピン
5 装飾体
6 ピン挿入孔
7 基板部
8 略L字型アーム
9 ピン係止部
10 着脱ボタン
11 キャッチ受部
12 従来技術基板部
13 従来技術ピン狭持部
14 従来技術キャッチ受部
15 従来技術ピン挿入孔
16 略L字型アーム根元部
17 略L字型アーム先端部

Claims (2)

  1. ピアス用ピンをピアス用キャッチに挿入して固定するピアス構造において、前記ピアス用キャッチは中心にピン挿入孔6を有する円形の基板部7とその外周にほぼ点対象の二つの略L字型アーム8を一体形成された基板の略L字型アーム8を円形基板の同一面に折り返し重ねることで、互いの略L字型アームの内周にピン挿入孔6より狭い隙間部を形成し、この隙間部をピン係止部9として、ピアス用ピンを耳など人体にあけたピアス孔から挿入しさらに、ピアス用キャッチをピン挿入孔6から挿入し、ピアス用ピンのキャッチ受部をピアス用キャッチのピン係止部9により係止し固定することを特徴とするピアス構造。
  2. 請求項1記載のピアス用ピンをピアス用キャッチに挿入して固定するピアス構造において、前記ピアスのキャッチ受部が、ピアス用ピンの長手方向に沿ってキャッチ受部となり、環状の凹部を複数個連続して形成したことを特徴とするピアス構造。
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