JP3200647U - フリーサイズ指輪 - Google Patents

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【課題】イヤリングを転用するものであって、長い期間の使用に耐えられるフリーサイズ指輪を提供する。【解決手段】一方の主装飾体1と他方の挟着部材とに一対の取付脚部3、4と取付基部5とを形成するとともに、一対の取付脚部3、4と取付基部5との間に1枚もしくは2枚の弾性を有する平滑な金属板材を介装してこれらを軸着し、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるフリーサイズ指輪であって、取付基部5は前記金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体1と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部3、4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記金属板材は取付基部5との当接部分に掛かる負荷で取付基部5の幅方向の端縁との交差部分が内向きにたわみ、該たわみ部分が取付基部5の前記端縁との間で係合するようにしたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この考案はフリーサイズ指輪に関するものである。
本考案者は、従来から新規なクリップ式イヤリングを提案してきた。
すなわち、特願2009−231059号(特開2011−78460号公報、特許文献1参照)において、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の弾性を有する平滑な円形金属板材を介装してこれらを軸着し、前記円形金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部は前記円形金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記円形金属板材は前記取付基部との当接部分に掛かる負荷で前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分が内向きにたわみ、該たわみ部分が前記取付基部の前記端縁との間で係合するようにしたことを特徴とするイヤリングを提案している。
特開2011−78460号公報
この考案のフリーサイズ指輪は従来のイヤリングをフリーサイズ指輪に転用するものであって、一対の取付脚部と取付基部との間に介装される1枚もしくは2枚の平滑な金属板材として前記一対の取付脚部の輪郭内に収容される面積のものを使用するとともに、前記取付基部は前記金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分にかかって大きな挟着力が得られ、長い期間の使用に耐えられるフリーサイズ指輪を提供しようとするものである。
すなわちこの考案のフリーサイズ指輪は、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の弾性を有する平滑な金属板材を介装してこれらを軸着し、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるフリーサイズ指輪であって、前記取付基部は前記金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材は前記取付基部との当接部分に掛かる負荷で前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分が内向きにたわみ、該たわみ部分が前記取付基部の前記端縁との間で係合するようにしたことを特徴とするものである。
この考案のフリーサイズ指輪において、前記平滑な金属板材の直径が、前記一対の取付脚部の輪郭内に収容される寸法から前記一対の取付脚部の輪郭よりもやや大きい寸法の範囲を有するようにしたことをも特徴とするものである。
この考案のフリーサイズ指輪において、前記平滑な金属板材は、その厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとしたことをも特徴とするものである。
この考案のフリーサイズ指輪において、前記取付基部の幅方向の端縁が前記金属板材の輪郭を横切る交差線を、前記取付基部の幅方向の両側に配置したことをも特徴とするものである。
以上のようにこの考案においては、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成し、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の弾性を有する平滑な金属板材を介在させ、前記取付基部は前記金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分にかかるようにしたものである。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
この考案におけるフリーサイズ指輪が、指への挟着力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるという機能については、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分に作用して金属板材がたわむことに起因する金属板材の弾性が微妙に作用し、そのような顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
また、前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分に金属板材の板面が線状に接触して係合することによる摩擦が、挟着力の向上等に影響していることも考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させたフリーサイズ指輪では、数十回〜百数十回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この考案におけるフリーサイズ指輪では数百回の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型のフリーサイズ指輪よりも格段に優れていたのである。
この考案のフリーサイズ指輪の1実施例を示す側面図である。 両側の挟着部材を開いた状態の斜視図である。 軸着部分の分解状態の断面図である。 それを組み付けた状態の断面図である。 軸着部分の拡大図である。 それを開いた状態の拡大図である。 軸着部分の別の例を示す拡大図である。 軸着部分のさらに別の例を示す拡大図である。 軸着部分の断面構造の1例を示す要部断面図である。 軸着部分の断面構造の別の例を示す要部断面図である。
以下、この考案のフリーサイズ指輪の実施の形態を図面に基いてより詳しく説明する。
図1ないし図6に示す実施例において、1は主装飾体であり、2は副装飾体であって、その全体形状はほぼ同じ円弧状で、組み付けた状態ではリング状をなし、この例では前面側にそれぞれダイヤモンド等からなる宝石11が取り付けてある。もちろん、両者はいずれの側を指に向けて装着してもよい。また断面形状も適宜長方形やほぼ円弧状のいわゆる甲丸等とすることができる。なお素材としてはともに金(K−18等)やプラチナ、銀等が使用可能である。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
そして、これらに開けられた貫通孔6,7にピン8を挿通し、この部位を加締めることとなるが、この際、取付脚部3,4と取付基部5との間に、厚さ0.1〜0.25mm、好ましくは厚さ0.15mmのステンレス製等の、弾性のある1枚もしくは2枚の平滑な金属板材9を介して加締めたものである。
平滑な金属板材9の厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.1mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためである。また0.25mm以上の場合には、金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
金属板材9は1枚もしくは2枚であればよいが、2枚であっても経済性や組み付けの作業性等には問題がなく、挟着力の持続性を勘案すれば2枚とすることが望ましい。
この実施例においては、前記平滑な金属板材9の面積は、図5および図6に示すように、前記一対の取付脚部3,4の輪郭内に収容される広さに形成されている。他方、前記取付基部5は前記金属板材9の直径よりも細い幅に形成されている。
そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記金属板材9にかかる負荷が前記取付基部5の幅方向の端縁12との交差部分にかかるようにしてある。
図7の例では、前記平滑な金属板材9の直径は前記一対の取付脚部3,4の輪郭よりもやや大きい寸法の範囲を有するようにしてある。さらに、図8の例では、リング状のフリーサイズ指輪の内周側のみが前記一対の取付脚部3,4の輪郭よりもやや大きい寸法であり、リング状のフリーサイズ指輪の外周側は前記一対の取付脚部3,4の輪郭とほぼ等しい寸法に形成されている。
なお、前記取付基部5の幅方向の端縁12が前記金属板材9の輪郭を横切る交差線を、前記取付基部5の幅方向の両側に配置しておくことが望ましい。
また、前記取付基部5の幅方向の端縁12は、円弧状をなす副装飾体2とほぼ同じ曲率の円弧状に形成されている。したがって、前記金属板材9の輪郭を横切る交差線も円弧状をなしてこすれ合うようになっており、この円弧状に形成された交差線も、挟着力の持続に寄与しているものと考えられる。
図9に示すように、前記取付基部5の先端部分は、前記取付脚部3,4の幅方向に向けていわゆるテーパ状に形成されている。
そして、該取付基部5の先端部分のテーパ部分にかかる負荷と、前記取付脚部3,4の内面において、前記金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との交差部分に重点的にかかる負荷とがあいまって、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
図10は、前記取付基部5の先端部分は、前記取付脚部3,4の内奥方向に向けていわゆるテーパ状に形成されている。
この例でも、図9の場合と同様に、該取付基部5の先端部分のテーパ部分にかかる負荷と、前記取付脚部3,4の内面において、前記金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との交差部分に重点的にかかる負荷とがあいまって、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
この実施例におけるフリーサイズ指輪が、指を確実に挟着する力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるという機能については、軸部を締めた際に、金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との交差部分において、1枚もしくは2枚の金属板材9がたわんで係合することに起因する金属板材9の弾性が微妙に作用し、そのような顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
また、前記取付基部5の円弧状をなす幅方向の端縁12と金属板材9の板面との摩擦が、挟着力の向上等に影響していることも考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させたフリーサイズ指輪では、数十回〜百数十回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この実施例におけるフリーサイズ指輪では数百回の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型のフリーサイズ指輪よりも格段に優れていたのである。
この考案は以上の通り、前記取付基部が前記金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分にかかるようにしたものである。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他のデザインや、一定の範囲以上には開かないようにするストッパを備えたフリーサイズ指輪等にも適用可能であることはいうまでもない。
1 主装飾体
2 副装飾体
3,4 取付脚部
5 取付基部
6,7 貫通孔
8 ピン
9 金属板材
11 宝石
12 取付基部の幅方向の端縁

Claims (4)

  1. 一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の弾性を有する平滑な金属板材を介装してこれらを軸着し、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるフリーサイズ指輪であって、前記取付基部は前記金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材は前記取付基部との当接部分に掛かる負荷で前記取付基部の幅方向の端縁との交差部分が内向きにたわみ、該たわみ部分が前記取付基部の前記端縁との間で係合するようにしたことを特徴とするフリーサイズ指輪。
  2. 前記平滑な金属板材の直径が、前記一対の取付脚部の輪郭内に収容される寸法から前記一対の取付脚部の輪郭よりもやや大きい寸法の範囲を有するようにしたことを特徴とする請求項1記載のフリーサイズ指輪。
  3. 前記平滑な金属板材は、その厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとしたことを特徴とする請求項1または2記載のフリーサイズ指輪。
  4. 前記取付基部の幅方向の端縁が前記金属板材の輪郭を横切る交差線を、前記取付基部の幅方向の両側に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフリーサイズ指輪。
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